海未「にこの平坦な双丘に山頂アタックです!」 (85)

・一応うみにこ

・海未ちゃんの日もにこちゃんの誕生日も特に関係ない

・海未ちゃんがタイトル通りヒドイので注意

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406034597

にこ「ねぇ海未」

海未「……」

にこ「海未ってば」

海未「……」

にこ「ちょっとあんた、聞いてんの?」ポン

海未「……ああ、にこでしたか」

にこ「にこでしたか。じゃないわよ!あんた最近気が抜けすぎよ、一体どうしたの?」

海未「い、いえ、別にそんなことはありませんひょ?」キリッ

にこ「表情に気合入れても語尾噛んでるからね?」

海未「あ・り・ま・せ・ん!」ギリッ!

にこ「ひぃっ!?……そ、そんな二期の4話で出てきたような般若顔で威嚇したってごまかされないんだから……」

海未「ほぅ……あくまで私の気が抜けていると言い張るわけですね?ではその証を示してもらいましょうか……!」

にこ(こ、この子何で今日はこんな逆切れ気味なの?)ビクビク

海未(にこはちょっと脅かすとすぐに顔に出るのが面白いですね)

にこ「だ、だったら思い出させてあげるわよ!」

──4日前の昼休み──

凛「ん~、この出来上がりを待つ3分間のワクワク感がたまらないにゃ!」

にこ「あんた部室でカップラーメン食べんのやめてくれない?にこのアイドルグッズにトンコツ臭が染み付いちゃうでしょうが」

ガチャッ

海未「……」スタスタ

凛「あ、海未ちゃんにゃー!」

にこ「あれ、あんたがお昼にこっちに来るなんて珍しいわね」

海未「……」ヒョイ

凛「え?海未ちゃん、何で凛のラーメン取り上げるの?」

海未「……」ペリペリ

凛「だ、ダメだよ海未ちゃん!まだ1分半しか経ってないんだからフタ剥がしちゃ……!」ガタッ

海未「……」ズズーチュルチュルチュル

凛「にゃっ!?」

にこ「!?」

海未「……」モグモグゴックン

凛「にゃ……にゃぁぁぁぁーっ!?」

凛「な、な、何で!?何で海未ちゃん凛のラーメン勝手に食べてるの!?」

海未「……はっ!す、すみません……ついうっかり……」

凛「どううっかりしたらそうなるの!?凛のお昼ごはん返してー!」ポカポカポカ!

海未「お、落ち着いてください凛!ほら、少しなら残っています、お返ししますから……」

凛「麺と具が無くなったらもうラーメンじゃなくてただのトンコツスープにゃぁぁ!」

にこ「何なのよこの修羅場」

ひどいスレタイだ このうみみちゃんもだめそうだな(諦観)

──3日前の昼休み──

パカッ

花陽「ああ、この炊き立てのご飯の香り……最高ですぅ」ホワワァ

にこ「あんた部室に炊飯器持ち込んでタイマー炊きすんのやめなさいよ」

花陽「さっそくお茶碗の準備を……」イソイソ

にこ「って、お茶碗デカッ!それもうどんぶりでしょーが!」

ガチャッ

海未「……」スタスタ

花陽「あれ、海未ちゃん……?」

にこ(何かイヤな予感がするわ)

海未「……」ヒョイ

花陽「え?海未ちゃん、何で花陽のお茶碗取り上げるの?」

海未「……」ペタペタモリモリ

花陽「だ、ダメだよ海未ちゃん!まだ蒸らしてないのにご飯盛っちゃ……!」ガタッ

海未「……」パクパクモグモグ

花陽「」

海未「……」パクパクゴクンモグモグゴクン

にこ(ああ~……)

海未「……」カラッ

花陽「な……な……」

花陽「何てことぉぉー!何で海未ちゃん花陽のごはん勝手に食べてるノォ゛!?」ムンクノポーズ!

海未「……はっ!す、すみません……つい無意識に……」

花陽「無意識で八合分もご飯食べちゃうノォ゛!?」

にこ「って業務用かい!花陽燃費悪すぎぃ!」

海未「お、落ち着いてください花陽!ほら、少しならジャーの内側にお米粒がこびりついています、大量にお湯を流し込んでお茶漬けにすれば……」ジャーッ

花陽「う、薄い……これとぎ汁より薄いよぉ……特待生勧誘でUR引くよりもお米率が低いよぉぉ……」シクシク

にこ「メタな事情に文句言うのは止めて大人しく課金しなさいよ」

──おとといの昼休み──

ジュージュー

希「うんうん、この肉と脂の焦げる匂いが食欲をそそるんよね♪」ニコニコ

にこ「だぁかぁらぁぁ!部室にコンロ持ち込んで焼肉してんじゃないわよぉぉ!」ガガーン!

希「大丈夫やって、この部屋の火災報知器は大分前から壊れとるし」

にこ「そうなの!?」

希「歴史と伝統の音ノ木ならではやねぇ」フフッ

にこ(消防の立ち入りで廃校にならないか心配になってきたんだけど)

ガチャッ

海未「……」スタスタ

希「あれ、海未ちゃんやん」

にこ(焼肉の煙でよく見えない)

海未「……」ヒョイ

希「え?海未ちゃん、何でうちのトング取り上げるの?」

海未「……」ヒョイヒョイ

凛「だ、ダメやって!まだ裏側焼いてないのに引き上げちゃ……!」ガタッ

海未「……」ヒョイパクヒョイパク

希「な!?」

希「海未ちゃん、タン塩にタレ付けて食べるんは邪道やで!」

にこ「ツッコミ所そこ!?」

海未「……はっ!す、すみません……ついなんとなく……」

希「雑や……うちのお肉が食べられた理由がなんとなくとか、雑すぎもいいところや……」ショボーン

海未「お、落ち込まないでください希!ほら、野菜ならまだ残っています、今焼いてあげますから……」

希「豪華な焼肉ランチの予定がただの焼き野菜ランチに……」シクシクモグモグ

にこ「あんたたちもう他でやってくんない?河原とかで」

にこ「昨日は絵里のペリメニとボルシチとピロシキを勝手に食べるし、今日は真姫のお弁当のトマトを奪った上に代わりにみかんを渡すという悪魔の所業をしでかすし……」

にこ「絶対おかしいでしょうが!主に食欲的な意味で」

海未「む……そういえばそんなこともあったような……」

にこ「ぼんやりにも程があるわよ、一体何があったの?体調が悪いんだったらちゃんと言いなさいよ」

海未「いえ、体調は大丈夫なのですが……実はちょっと悩んでいることがありまして……」

ザアッ…

にこ「……」

にこ(長い黒髪を夕暮れの風に靡かせる憂い顔の少女……絵になるわね……)

にこ(じゃなくて!)

にこ(このままじゃみんなのテンションが下がりすぎて練習に影響出かねないし、なんとかしないと)

にこ「だったらこのにこに話してみなさい」

海未「……話を聞いてくれるのですか?」

にこ「あったりまえでしょ!私を誰だと思ってるの、大宇宙アイドルにこにーにこちゃんよ?何だってたちどころに解決してみせるわよ」フフン

海未「良かったです」フフッ

海未「実は、絵里や希も相談に乗ってくれると言ったのに、結局話を聞いてくれなくて……」

にこ(ん?あの二人が揃って後輩の悩みを放置だなんて、何か変ね)

海未「実は、どうやったら穂乃果を私だけの所有物にできるのか悩んでいたのです」

にこ(あーなるほどねー)

にこ「じゃーにこはそろそろ帰るわね妹たちの夕食作んないといけないから」ダッ!

ガシ

海未「待ちなさい」

にこ(ひぃぃぃぃ逃げ遅れた!?)

海未「何でも相談に乗ると言いましたよねぇ、今?」グググ

にこ「痛い痛い!分かった分かったからぁ!」ギブギブ!

海未「さあ、すぐに名案を出してください!穂乃果を私のモノにする名案を!さあさあ!」ズイッ

にこ(これはヤバい事態に巻き込まれたわ……)

にこ(海未は大人しくしてればクールっぽいとか言われて下級生とかに人気あんのに)

にこ(穂乃果が絡むととたんにおかしくなるのよね……)

にこ(大体、モノにするだとか、何か響きが犯罪っぽいし関わりたくないわ)

にこ(ここは伝家の宝刀、ニコニー連発でごまかしてうやむやにするしかないニコね)

にこ「ニッコ」

海未「今です!」ビシィ!カットイン!

にこ「ぶっ!?」

にこ「い……痛ったぁぁ……何すんのよぉ!」ナミダメ

海未「絵里にはハラショー、希にはスピリチュアルを連発されて逃げられましたので、反省を生かして先にニコニーを封じたまでですが?」

にこ(あいつら……毎回それを連発してればキャラが立つとか思ってんじゃないわよぉ……)グヌヌ

穂乃果「あっ海未ちゃんだ」

穂乃果「ねーねー海未ちゃん、一緒に帰ろ……」

ハヤクイキマスヨ!モーシカタナイワネ…

穂乃果(あれ、聞こえてなかったのかな)

ことり「穂乃果ちゃん、どうしたの?」

穂乃果「うん、海未ちゃんにこちゃんと一緒に先帰っちゃったみたいで……」

ことり「そっかしょうがないね♪なら今日はことりと二人っきりで帰ろ♪」チュンチュン♪

穂乃果「うん……」

──園田家 道場──

にこ(結局連れてこられちゃったわ……もしかしてにこって意思弱いのかしら)

海未「さあにこ、私はどうすればいいのか教えてください」

にこ「んなこと言ったってねー……そんなに好きなら告白でもなんでもしたらいいでしょーが」

海未「こ……告白!?//」

海未「そんな……そのような恥ずかしいこと、私には……//」カァァ

にこ(告白って聞いただけで真っ赤になってるような有様でどの口がモノにするだとか言ってんのよ……)

にこ「あのねぇ、いくら好きだってちゃんと伝えなきゃ始まんないのよ?」

海未「そ、そうですね……分かりました」

海未「ではせめて、練習を!練習をさせてください!」

にこ「練習?」

海未「……私がその、これから、こ、こ、告白しますからっ……にこは穂乃果を演じて答えてくださいっ……//」

にこ「はいはい分かったわよ……」

にこ(妙なことになっちゃったわね……めんどくさいけど、まあこんぐらいなら害にはならなそうだしいっか……)

にこ「海未ちゃぁーん、ホノカを呼び出したりしてどうしたのー?今日もパンがウマいっ」モグモグ

海未「……真面目にやらないと射抜きますよ?」スチャッ

にこ「ひぃぃぃぃ、矢を人に向けるんじゃないわよ!ちゃんとやってたでしょぉぉ!?」ビクーッ!

海未「どこがちゃんとですか!穂乃果の愛らしさ、力強さ、優しさが全く表現されていないではないですか!練習になりません!」

海未「やり直しです!あのお悩みByeByeなSMILINGを思い浮かべて、穂乃果になりきってください!」

にこ(んなこと言われたってどうやってもノーテンキなアホ顔しか浮かんでこないんだけど……)

にこ(とりあえず何とか穂乃果の言動を再現しないと命に関わるわ)ドキドキ

にこ「え、えっとぉ……穂乃果、やるったらやる!ファイトだよっ!雨やめー!」

海未「……」ユラァ…

にこ「ひぃぃぃ、とっさだとこれしか思いつかなかったのよー!ごめんなさぁーい!」シャガミ

海未「にこ……いい感じですよ!穂乃果の元気な感じがよく出ています」グッ!

にこ(って適当に並べただけなのに今のでいいんかーい!判断基準がさっぱりわかんないんだけど!)ガガーン

にこ「って物まねが目的じゃないのよ!あんたが告白しないと練習にならないでしょうが!」

海未「はっ!そ、そうでしたね……ではいきます」ゴクリ

海未「穂乃果……私は、その、あの、えっと……あ、あなたのことが……す……//」

にこ「す?」

海未「すっ……//」

海未「スクパラの発売日が延期になってしまってアニメも終わってしまい寂しさのあまりスクフェスを始めたのはいいのですが、早くも課金地獄に陥っているのです!どうしたらいいのですか!?」

にこ「知ったことじゃないわよそんなメタな事情は!」

海未「無理です!恥ずかしすぎます!!//」ピシュピシュピシュ トスットスットスッ!

にこ「照れ隠しに遠的を射始めないで!怖いから!」

にこ「あんたたち長い付き合いなんでしょ?あんだけ仲いいんだし、今更そこまで恥ずかしがらなくたっていいでしょうが」

海未「それとこれとは別なんです……//」フルフル

にこ(こうしてる分には女の子っぽくて可愛いのに……)

海未「ああ、練習ですらこの体たらくでは……とても穂乃果に想いを伝えることなんて……」グスッ

にこ(……)

にこ(何かいろいろやり方は間違ってるけど、一生懸命なのは確かなのよね……)

にこ「だったら、言葉じゃなくて行動で伝えてみたら?」

海未「行動で……?」

にこ「海未は作詞したりするし、言葉への思い入れが元々強いんじゃないかと思うのよね。だから強い言葉を口にしようとすると躊躇しちゃうんじゃない?」

にこ「だったらいっそ言葉にするんじゃなくて、具体的な行動で好きって気持ちを伝えてみたらってこと」

海未「なるほど……それは盲点でした……」ウムム

にこ「そうそう、ま、定番だけどお弁当作ってあげるとか、二人っきりで遊びにいくとか……」

海未「分かりました」

海未「つまり、穂乃果の唇を奪えばいいということですね……」カッ!

にこ「違う!何でそうなんのよ!?」ガガーン

にこ「つーか何で告白できないのにそっちに進んじゃうのよ!にこの言ったこと聞いてた!?お弁当とか出かけるとか……」

海未「お弁当はことりがいつも余分に作ってきて分けています……パンだけでは栄養が偏るからと言って」

にこ「うっ」

海未「出かけるときはいつもことりも一緒ですし……」

にこ「おう……」

海未「たまに二人きりになる機会があっても必ずいつの間にかことりが現れるのです……画面の斜め下から」

にこ(最後の意味は分かんないけど、これ完全にマークされてるんじゃないの?)

海未「ですから、このまま手をこまねいていて進展がないぐらいなら、いっそ唇を……!」

にこ「だからそこの飛躍はおかしいから」

海未「というわけでにこ、練習台になってもらいます」

にこ「話聞きなさいよ……って練習台!?」ギョッ

海未「さっさと目を閉じて軽く顔を上に向けてください」グイッ

にこ「ひいっ、だから何でそこは全くためらいがないのよ!離しなさいー!//」グイグイ

海未「ほう……相談に乗ってくれるといった言葉は嘘だったのですね……?」ヌゥン…

にこ「ひぃ!そそそんな顔芸で脅したって流されたりしないんだからね……」ブルブル

にこ「というより相談ってレベル軽く超えちゃってるでしょーが!」

海未「真姫には黙っておいてあげますから」

にこ「ななな何でそこで真姫が出てくんのよ関係ないでしょ!?//」

にこ「そうじゃなくてぇ、にこの、ファ……ファーストキスを練習であげちゃうだなんて、いくらμ'sの仲間が相手だって許すわけないでしょって話よ……//」

海未「そうですか……分かりました」

にこ(ほっ……)

海未「にこが練習台になってくれないのであれば、他を当たりましょう」

にこ(他?)

海未「ではその真姫に頼んでみましょうか」

にこ「!?」

海未「では早速メールで呼び出しを……」

にこ「ちょ……な、何言ってんの!?」

海未「だって、にこが手伝ってくれないのですから仕方ないでしょう?」ピポピポ

海未「プライドの高い真姫のことですから、キス程度も出来ないのですか?とでも言えば簡単に乗ってきてくれるでしょう」

にこ「う゛っ」

にこ(キスぐらいできるわよイミワカンナイとか言って見え見えの挑発に引っかかる様子が目に見えるようだわ……!)

にこ「ダ、ダメ!やめなさい!」

海未「さっき真姫は関係ないと言ったはずですが……」

にこ「もう!分かった分かったわよ、にこが練習相手になるから!だから真姫を巻き込まないで!」

海未「ぷっ……駄洒落ですか?」クスクス

にこ「……」イラッ

イラッ

海未「まあ、にこがそこまで言うのならそうしてもいいですが」

にこ(何で上から目線なのよ……)

海未「では、早速始めますよ」グイッ

にこ「きゃ!」

にこ(海未と密着しちゃってる……//)

にこ(告白だけでであんなに恥ずかしがってたくせに、何でこんな時は平然としてるのよぉ……//)

海未「んちゅ……ん……」

にこ「んむっ……」

にこ(ほ、ホントに海未とキスしちゃってるぅ……何でこんなことにぃ……//)プルプル

海未(やけに身体に力が入っていますね……緊張しているのでしょうか)

海未(そんなことより、絵里が逃げ出す前に貸してくれた参考書籍によればキスとはこれで終わりではないのでした)

海未(まず舌を差し入れて……)

にこ「!?」

海未(それから相手の舌を……)

にこ「んんんんーー!?//」

にこ「ふぁ……はぁっ……」

海未「にこ……」ジッ

にこ「う、海未……//」

にこ(ううう、あんな激しいキスさせられちゃった後にこんな真剣な目で見つめられると……意識しちゃうじゃない……//)

海未「真面目にやってくださいと言ったではないですか!」キッ!

にこ「……ふぇ?」

海未「私が舌を入れたらちゃんと応えて絡めてください!練習にならないではないですか!」

海未「それにこの程度で息切れするなど肺活量が無さすぎです!鍛え方が足りませんよ!」

にこ(いやキスにダメ出しとか意味がわかんないんだけど……)

海未「もう1回です!」

にこ「ちょ……ちょっと待って……」

海未「問答無用です」

チューッ

にこ「んんん!?」


海未「穂乃果らしさが足りません!もう1回です!」

にこ(穂乃果らしいキスって何なのよ!?)

ンチューーッ

にこ「んむ、んぅーっ!!//」


海未「まだまだです!後10セット!」

チュー チュー チュウウウー

にこ(ふわぁ……何だか身体がポワポワしてきた……//)トローン…


海未「舌の動きが疎かになってきていますよ、集中してください!」

にこ(って、も、もういやぁぁぁぁー!!//)

──翌日──

にこ(昨日はキスされすぎて唇と舌が痛いわ……//)

にこ(おかげで練習にも集中できなかったし、今日は早く帰っ)

海未「さあにこ、今日も私の家で練習の続きですよ!」ガシリ

にこ「ひぃっ!?」

穂乃果「あ!ねぇねぇ海未ちゃん、こないだ美味しいメロンパンのお店見つけたんだよ!一緒に食べに行こうよ!」

海未「申し訳ありませんが、私とにこはこれから用事がありますので失礼します」

にこ(えええええ)

海未「というわけで行きましょう」

にこ「いやいや……え?それでいいの!?」

穂乃果「そっか……それじゃまた今度ねー」シュン

ことり「海未ちゃんにこちゃん、それじゃーね♪穂乃果ちゃん残念だけど二人っきりで行こうか♪」フリフリ♪

──海未自室──

にこ「ちょっとちょっと、練習のために穂乃果の誘いを断ったら意味なくない?本末転倒っていうか……」

海未「もちろん、私だって断腸の思いです……ですが、今は臥薪嘗胆の時!練習を重ねてレベルアップした暁には必ず穂乃果の元へ駆けつけます!」

海未「というわけで、始めますよ」

にこ(あうう……またキスされんのかしら……恥ずかしいけどしょうがないわね……//)

にこ(こ、これは早く終わらせて帰るためなんだから!)ンー…

海未「何をしているのです、にこ?」

にこ「へ?」

海未「さっさと脱いでください」

にこ「はぁ!?」

にこ「あの……一応聞いていい?何で脱がなきゃいけないのかなーって……」タラリ

海未「いつまでもキスに留まっていては進歩がありません」

海未「今日はその先の練習をします!」

にこ「いやそれ以前に大事な段階をスキップしたまんまなんだけど」

海未「時間は有限なのです、早くしてください」グイグイ

にこ「ひぃぃ、ちょっと、やめっ……!//」

にこ「やめなさいってばこのバカぁぁぁ!!」

海未「ほう……手伝うのは嫌だというのですか」

にこ「あ、あったりまえでしょ!何であんたの練習のためににこの体を差し出さなきゃなんないのよ……!//」

海未「分かりました……仕方ありませんね。では」

海未「花陽と凛に頼んでみましょう」

にこ「」

海未「花陽は押しに弱いですし、花陽が来れば凜も付いてくるでしょう。早速メールを……」

にこ「ちょっ待っ、待ちなさい!」

にこ(ダレカタスケテーとか言いつつ流される花陽と、凜はかよちんと一緒にゃーとか言いながら付いてきちゃう凜が目に見えるようだわ……)

海未「しかし私ももう後に引くわけにはいかないのです。仕方ないでしょう」

にこ「分かった、分かったからぁ!にこが相手するから!だから1年生には手を出さないでー!」

海未「言いましたね?」

海未「では服を脱いでベッドに横になってもらいましょうか」ギロリ

にこ(ああ……何でこんな展開にぃ……//)

──翌朝、にこ自室──

ピピピピピ……

にこ「ん……うう……」カチッ

にこ「もう朝ぁ……?」ズキッ

にこ「って、腰が痛い……あ、そっか」

にこ(昨日はヒドイ目にあったんだったわ……//)

にこ「今日は海未に会わないようにしないと……」

バタンッ

海未「私がどうかしましたか?」

にこ「ぶーっっ!?」

海未「全く、こんな時間まで寝ているとはたるんでいます!寝ぼけてないで早く起きて顔を洗ってください!」

にこ「いやいやたった今これ以上ないぐらい目が覚めたわよ!何であんたがここにいるの!?」

海未「にこのお母様に許可を頂いてですが?」

にこ「ま、ママぁ!?」ガガーン

にこママ「にこー!園田さんがお迎えに来てくださったんだから早く支度しなさいよー」

にこママ「こんなしっかりしたお嬢さんが後輩だなんてにこも幸せね、とっても綺麗な方だし」フフッ

海未「そんな……ありがとうございます。お母様こそとてもお綺麗ですよ」クスッ

にこママ「まあ、園田さんったら……//」

海未「海未と呼んでください」ニコ

にこママ「はい、海未さん……//」

にこ(外面海未にママがタラシ込まれかけてるぅー!?)ガガガーン

にこ「ママ!もう行かないと仕事に遅刻するんじゃないの!?」

にこママ「はっ、そうだったわ!じゃあねにこ、ちゃんと鍵かけて出るのよ?」

にこママ「海未さんも、今度ゆっくり遊びに来てね?それじゃ!」バタバタ

にこ「はぁ……」

海未「……さてと、では着替える前に、にこにはコレを付けてもらいましょうか」

ブブブブブ…

にこ「へ?あの……このピンク色で振動している物体は一体……」

海未「通販で購入しました。弓道用具という名目で」

にこ「どんな弓道よ!?っていうか何でそんなことにこがしなきゃなんないのよ!//」

海未「将来穂乃果に付けさせる時に、痛い思いなどさせるわけにはいかないでしょう?なのでまずにこで実験を」

にこ(穂乃果逃げてぇぇ!ていうかまずにこが逃げたい!)

にこ(そうだわ、こんなアホな事に付き合ってらんないし、さっさと振り切って登校しちゃえば)

海未「ところで、にこの妹さん……ココロさんとココアさんと言いましたっけ。なかなか可愛らしいですね」

にこ「」

にこ「い、妹たちにも……また会ったの?」ダラダラ

海未「ええ、登校される前に楽しくお話を。もうメールアドレスも交換しました」

にこ(矢澤家揃いも揃ってチョロすぎでしょぉ!?)ガガーン

海未「で、にこ?私のお願いを聞いてくれるのですか?くれないのですか?」

にこ「わ、分かったわよぅ……仕方ないわね……」ガクッ

──通学路──

穂乃果「あっ、海未ちゃん!にこちゃんも!二人で一緒に登校なんて何だか珍しいね?」

海未「おはようございます穂乃果。ええ、ちょっと所用がありまして」ニコニコ

にこ「お……おはよ……//」

にこ(ううう、変な感触で落ち着かないわ……//)

穂乃果「あれー?にこちゃん何かもじもじして……元気ないね?」ジィィ…

にこ「べ、別にそんなこと……」

海未「むっ……」

海未(心配そうな穂乃果に至近距離から見つめられるなど……うらやまし許せません!)カチッ

ブブブーン

にこ「ひゃぁぁっ!?」ゾワゾワゾワッ

穂乃果「うわっ!ど、どうしたの急に!?」

にこ「な、何でも……な……//」

にこ(い、いきなりスイッチ入れるんじゃないわよぅ……)モジモジ

穂乃果「あ!もしかしておトイレ行きたいの?」

にこ「ち、違う……けど違わない……//」

穂乃果「?」


・今日はここまで

・続きはたぶん明後日以降に書くにこ

乙にこ

乙です
後輩や妹たちのために自分が犠牲なるにこちゃんたまんないにこ

最高にイイ!

乙 スクパラはグラフィックとかまじで酷すぎだよなー テキトーにゲーム作って売れば買うんだろって感じがして嫌だわ

あれがびーたの限界なの?

お前ペリメニ好きだな

平坦なのに山頂アタックなのな

開発中の画面だから……

乙にこ☆

この海未ちゃんはボイスレコーダで証拠取れば綺麗に脅迫罪適用されてしょっぴかれるレベル

・再開にこ

──教室──

絵里「あ、にこ……その……」

希「ちょっと聞きたいことがあるんやけど……」

にこ「何?」

絵里「海未に、何か相談されたりしなかった?」ポリポリ

希「い、いや別にうちらに心当たりがあるわけじゃないんやけどね?最近海未ちゃんちょっと元気ないやん?それでね?」

にこ「……(カマかけるの下手すぎでしょこの二人)」

にこ(ていうか、この二人が逃げたせいでにこはとんでもない目にあわされてんだけど、現在進行形で……)グギギ

にこ(これは文句の一つも言ってやらないと気が済まないわ)

にこ「あんたたちねぇ……!」

カチッ

ブイイイイイ…!

にこ「んきゃぁぁっ!?」ビクッ!

希「に、にこっち!?」

絵里「どうしたの大声出して!?」

にこ「いや……あぅぅ……あ、あんたたちが変な事聞くから……驚い……て……」ガクガク

のぞえり「?」


廊下の海未「余計な発言は許しませんよ、にこ」

海未「しかし、スパイ映画のようで少し面白くなってきましたね」フフッ


穂乃果「海未ちゃんってばさっきから何してるんだろ?」

ことり「よく分かんないけど、楽しそうだねー」

──屋上──

絵里「はい、5分休憩にします!」

にこ「はぁーっ……やっと休める……」

にこ(違和感のせいで全然ダンスに身が入らないし……)

真姫「にこちゃん」

にこ(あー……こんなことになるなら替えのパンツ持ってくるんだったわ……)グッタリ

真姫「ねぇにこちゃんってば!」

にこ「……何よぉ」

真姫「一体どうしたのよ……顔は赤いし、動きもキレがないし……風邪でも引いたの?」

にこ「別にそんなことないけどぉ……」ハァ…

にこ(海未の目があるから事情を話すわけにもいかないし、穂乃果に不用意に近づくわけにもいかないし、地雷が多すぎるわ……)

真姫「……」

凛「そんなにこちゃんには凛のニャピリチュアルパワーを注入にゃー!」ガバッ!

にこ「きゃ!?ちっちょっと、重いってば!技名パクるにしても語感が悪すぎるわよ!」

花陽「にこちゃん、元気だして……あ、花陽のおにぎり食べる?」イソイソ

にこ「練習中にそんな巨大なおにぎり食べんのは無理だってば!」

にこ「でも、まあ……心配してくれたことには感謝してあげるわよ」フンッ

真姫「やっといつもの生意気なにこちゃんに戻ったわね」

にこ「生意気って何よー!」

ダイタイアンタハネー! ナマイキダカラナマイキッテイッタノ! 

イツモノニコマキガハジマッタニャー ナンダカアンシンスルネー

キャイキャイ


海未「……」

海未「にこは本当に1年生と仲が良いですね……」

海未(そのような無邪気な笑顔ではしゃいだりして……)

海未「……」


カチッ

ブブブブィーン!!


にこ「ひゃぁぁぁんっふわぁぅっ!?」ビクゥゥッ!

まきりんぱな「!?」

にこ(なな何?何でスイッチ入れられたの、今?)

ブイイイイ!

にこ(ていうかこれっ……振動強すぎっ……!止めなさいよー!)

海未「……」プイッ

真姫「ちょっとにこちゃん!どこか痛いの?」

凛「大丈夫!?」サスサス

花陽「しっかりして、にこちゃん!」

にこ「だ、大丈夫だからぁ……少し放っといてぇ……//」ガクガク


──練習後──

にこ「ぜぇぜぇ……はぁはぁ……」

海未「何をだれているのですかにこ、しっかりしてください」

にこ「ぜ、全部あんたのせいでしょぉぉ……ダンス中にもスイッチ入れたりしてぇぇ……//」

海未「すみません、途中から単に楽しくなってしまっていました」

にこ「そんなこと素直に謝られても!?」ガガーン

海未「それより、早く帰って練習の続きですよ!」

にこ「うぇぇぇぇ、今日もやんのぉぉ!?」

海未「当たり前です!毎日の地道な鍛錬が実を結ぶのですよ」

にこ「ひどい鍛錬もあったもんね……それに鍛錬を受けさせられてるのはにこな気がするんだけど……」

穂乃果「ねぇねぇ海未ちゃーん!明日はお休みだし、うちにお泊りに来ない?」

海未「申し訳ありませんが、今日もにこと用事がありますので」

穂乃果「ええー、またなのー……」

海未「はい、それでは」スタスタ

ことり「それじゃあしょうがないね♪穂乃果ちゃん、ことりと二人っきりでお泊りしよ♪」ナデナデ

にこ(園田ぁぁ!後ろ後ろー!)ガガーン

──数日後 園田家道場──

海未「今日はこれを使ってみます!」ドサドサ

にこ「縄にムチにローソク!?」ギョッ

海未「通販で購入しました。日舞用品という名目で」

にこ「あんた日本の伝統芸能コケにするにも程があるわよ!」ガガーン

海未「正直、こんなものが何の役に立つのかはよく分からないのですが、とりあえずやってみましょう」

にこ「目的があやふやすぎる!?そんなのににこを巻き込まないでー!」

海未「何事も経験ですよ、にこ?」

にこ「そんな経験はしなくていいのよ!ずぇったいにお・こ・と・わ・りよー!」ジタバタ!

海未「ふむ……協力はしてくれないということですか?」

にこ「さ、さすがのにこも毎日毎日、こんなの身が持たないわよ……//」

海未「止むを得ませんね……」

海未「そういうことであれば、にこのお母様に頼んでみましょうか」

にこ「は……?ママ……?」

海未「お母様ならにこと違って十分な経験がおありでしょうし、にこが耐えられないような過激な行為でも受け止められるかもしれませんし」

海未「これは名案かもしれません!早速LINEで連絡を」ポチポチ

にこ(ママぁぁー!いつのまにLINEまでつながっちゃってんのよー!?)

海未「今日は私の家でお話を、と……」ポチポチ

にこ「ひぃぃぃい、ドメドメドァメェェー!やめなさい!」バシッ

海未「ちょっと、電話を奪わないでください!何をするのですか」

にこ「分かった分かった、分かったわよぉ!何でもするからお願いだから、ママには何もしないでぇ!」

海未「……何でもするといいましたね?」ギラン

海未「解説書によるとこんな感じでしょうか……どうですか、にこ?」ギュッ

にこ「ここちょうちょ結びになってんの変じゃない?」

海未「そうでしょうか……?」

にこ「それに普通に動けるんだけど」

海未「む……意外に難しいですね……あ、こんがらかってしまいました……」

にこ「変なとこで不器用なんだから……あーもー、ちょっと貸してみなさい!」

にこ「こんなのはこーしてこーして、こうでしょ!」ビシッ

海未「おおっ!自ら自分を縛り上げるとは!天才ですか!?」

にこ「ふふーん、ニコニーってば才能ありすぎて困っちゃう~」

海未「これこそ自縄自縛ですね……」ププッ

にこ「あんたねぇぇ……あんたのために協力してやってんでしょ!真面目にやんなさいよ!」イラッ

海未「す、すみません……」シュン

にこ「次はローソクとムチを試すんでしょ、早くやるわよ!」

海未「分かりました!」




海未「はぁ、はぁ……結構これは、やる側も、疲れるものですね……扱いも案外難しいですし……」

海未「にこはどうでしたか?」

にこ「……え?」ポーッ…

にこ「そ、そぉね……別に大したことは無かったかなーなんて……//」

海未「……もしかして、結構気に入ったのですか?」

にこ「そそんなことあるわけ」

海未「確かに途中から声がうっとりした感じに変っていたような……」

にこ「……//」

海未「おかわり、要りますか?」ニコ

にこ「ハイ……//」


にこ「って違うわよぉぉー!」

にこ「何途中からノリノリになっちゃってんのよにこのバカぁぁー!」ギシギシ

海未「私に言われても困るのですが」

にこ「こんなアホな事してて目的が達成できるわけないでしょーが!考えてみれば分かるでしょ!」

海未「そのような事はありません」キリッ

海未「私は常に目的を見据えています……どうすればにこの山頂を征服できるのかを!」

にこ(やっぱり手段が目的にすり替わっちゃってるぅぅー!)ガガーン

にこ(ダメだわこの子……早く元の道に戻してやんないと)

にこ(元の道に戻して……穂乃果に告白……させて……)

にこ「……」

海未「どうしたのですか?」

にこ「ん……ああ、別に……」

海未「疲れたのですか?確かに、今日はハードな練習でしたからね」ホドキホドキ

にこ(別にそういうわけじゃないんだけど……何だかもやもやして言う気が無くなっちゃったわ……)

海未「付き合ってくれたお礼に、お風呂で背中を流してあげますね」

海未「もう遅いですし、今日は泊まっていくといいですよ」

にこ「う、うん」

海未「夜は優しく可愛がってあげますね♪」

にこ「う……うん……//」

調教は順調ですね

──数日後 部室──

海未(今日はどうやってにこを責めてみましょうか……通販でアレも届いたことですし……)ルンルン

絵里(最近海未はいつもご機嫌ね)

希(いいことのはずなんやけど何故だか不気味やな)

ガタッ

穂乃果「みんな、ちょっと聞いてー!」

海未「?」

穂乃果「今日は穂乃果からみんなに重大発表があります!」

海未「急に立ち上がってどうしたんです、穂乃果?」

花陽「重大発表?」

ことり「……」ニコニコ

穂乃果「えへへ……えーとね、実はねー//」テレテレ

にこ(この展開何かデジャビュを感じるんだけど)

穂乃果「穂乃果とことりちゃんは、今日から正式にお付き合いすることになりました//」

のぞえりまきりんぱな「ええーっ!?」

海未「」

にこ(あー……うんわかってた)

希「スピリチュアルな展開やねー。おめでとう二人とも」パチパチ

穂乃果「ありがとー希ちゃん!」

絵里「それにしても、どうして急にそういうことになったの?」

穂乃果「あのね、最近海未ちゃんがあんまり一緒に遊んでくれないから寂しかったんだけど……」

穂乃果「それで逆に気づいたの」

穂乃果「いつも隣にいてくれることりちゃんの存在に……//」

海未「」

にこ「……」

哀しいレズセックス開始ですわ

にこ「ねぇ海未」

海未「……」

にこ「海未ってば」

海未「……」

にこ「あのー、もうみんな帰っちゃったわよ?」

海未「な……な……」

海未「何故こんなことに……!」ドヨーン…

にこ(限りなく自業自得なんだけど……さすがに今の海未には言えないわね……)

海未「……」

にこ(にこがもっと早く目を覚まさせてれば……)

にこ(って、何責任感じてんのよ!にこは被害者なんだから!)

にこ(これでもうあんな練習に付き合う必要もないんだし、置いて帰れば……)

海未「……」グスッ

にこ「……」

にこ(はぁ……仕方ないわねぇ……)

にこ「海未ったら、元気出しなさいよ」ギュッ

海未「にこ……」

にこ「まあ確かに、あんたのやり方はいろいろ間違いまくってたしとても人に言えるようなもんじゃないけど……」

にこ「あんたが自分なりに頑張ってたことは、私が認めてあげるから……ね?」

海未「そうですね……」

海未「何がいけなかったのか、ようやく私にも分かってきました」

にこ「そうやって反省できるところが、あんたのいいところよ」フフッ

海未「つまり、私が道を誤ったのは……にこのせいですね!」カッ!

にこ「……へ?」

海未「この未成熟な身体で私を誘惑したにこがいけないのです……おかげで穂乃果を射止めるという当初の目的をすっかり見失ってしまうなんて……!」ギリッ

にこ(こ、このアホ武士娘反省なんか全然1mmもしてなかったわ!?)

海未「責任を取ってもらいます!」ドサッ

にこ「ひぃっ!?ちょっ、やめなさ……!」ジタバタ

海未「穂乃果を奪われたこの痛みと苦しみ……にこにも平等に分け合ってもらいます!」ジャラッ

にこ「な、何なのそのアヤシイ道具は!?」

海未「女性同士が繋がって愛し合うために開発された神秘の道具です」

海未「通販で購入しました。剣道用具という名目で」

にこ「親御さんが知ったら卒倒するわね……」

海未「これを身に着けて……っくぅ……」ズキッ

にこ「ああもう!バカな真似はやめなさいっての!」バシッ

にこ「やけになって自分を傷つけるなんて許さないわよ」キッ

海未「でも、もう私には何も無いんです……」ドサッ

海未「生まれる前からの幼馴染の穂乃果を失って……」

海未「しかも……しかも、もうにこを繋ぎとめておく理由も失ってしまって……」

にこ「海未、あんた……」

海未「もう、好きなようにしてください……煮るなり焼くなり、好きなように……」グスッ

にこ「……わかったわ」

にこ「……じゃあ、好きなようにさせてもらう」ギュウッ

海未「な……」

海未「何故こんな私に優しくしようとするのですか……!」キッ

海未「逃げるなり誰かに言うなりすればいいでしょう」

にこ「そんなことしないわよ」

海未「他の誰かを代わりにする気などもうありません、あなたがかばう必要はもう無いんです……」

にこ「あるわよ」

海未「……?」

にこ「あんたが……泣いてるあんた自身が、ここにいるでしょーが」

にこ「この大天使ニコニーにこちゃんが、泣いてる海未を放り出していけると思ってるの?」クス

海未「にこ……!」

にこ「わかった?」フフッ

海未「自分で大天使はさすがに寒いですよ」

にこ「そこはしおらしくしときなさいよ!」

にこ「でも言っとくけど、にこは穂乃果の代わりにはもうなってあげられないからね」

にこ「そこだけは譲れないんだから」

海未「そんなことはとっくに分かっています」クス

海未「それにしても……あなたは本当に変な人ですね、にこ……ふふっ」

にこ「あんたにだけは言われたくないんだけど!」

ナンデスッテ!? コッチノセリフヨー!

ギャーギャー

──翌日、練習中──

海未(にこ、今日は帰ったら昨日使い損ねたあの神秘の道具を使って練習ですよ!)

にこ(うぇぇぇぇ!?)

海未(にこの平坦な双丘に山頂アタックしつつ、にこの初めてにラブアローシュートです!)

にこ(NGワードを言い換えればいいってもんじゃないのよぉ!)


穂乃果「う、海未ちゃんとにこちゃんがダンス中にアイコンタクトで複雑な会話を繰り広げてる気がする……!」

ことり「目と目で会話なんてラブラブだね♪穂乃果ちゃんとことりも早くそういう仲になりたいな……♪」チュンチュン

穂乃果「う、うん……//」


真姫「……」グヌヌ

花陽「真姫ちゃん……どうしたの、急に相談なんて」

凛「何かお悩みごとかにゃ?」

真姫「……その……にこちゃんのことなんだけど」

花陽「ああ、最近やけに海未ちゃんと仲良くて構ってくれないから、何とかしてにこちゃんを取り戻したいってこと……?」

真姫「私が言う前に先取りシナイデ!//」

凛「ちょっと手遅れっぽくないかにゃー?」

真姫「何か言った!?」ギラン

りんぱな「な、なんでもありません!」ピシッ

真姫「こうなったらこの真姫ちゃんの魅力でにこちゃんをメロメロにして取り返してやるんだから!」

花陽「で、でもそんなメロメロにするだなんて……//」

凛「真姫ちゃんにそんな経験あるのー?」

真姫「う゛……」

真姫(痛いところを突かれたわ……)

真姫(にこちゃんを籠絡するためには、せめて練習が必要ね……でも練習相手なんて……)ハッ!

ジーッ

りんぱな「?」

真姫「二人とも、お願いがあるんだけど……!」

りんぱな「??」

・おわり

・こうして歴史は繰り返されるにこ

・読んでくれた人、レスくれた人さんくす

乙 にしてもこの海未ちゃん本当に残念だったな にこにーの苦労人っぷりに涙が……

面白かった

乙乙
繰り返された歴史はよ

にこにーは天然誘い受けM体質
乙でした

繰り返される歴史を書け太郎

お前はまだやれる

そうだろ?

レズレイプされても割とケロッとしてて笑える

・HTML化依頼しちゃったけど蛇足で繰り返される歴史追加にこ

・エロなし短い

凛「ええーっ!?」

花陽「にこちゃんを誘惑するための練習台にされちゃうノ゛ォ゛!?」

真姫「仕方ないでしょ」

真姫「二人はこのままにこちゃんを取られちゃってもいいっていうの?」

りんぱな「……」

花陽「分かりました、私頑張るね!」

凛「かよちんが突然やる気にゃぁ!?」ガガーン

花陽「ニッコニッコニー!世界に届ける矢澤にこニコー!」ニコ♪

凛「かよちん、じゃなかった、にこちゃん可愛いにゃー!じゃなかった、べっ別に真姫ちゃんの彼女にしてあげてもいいんだからねっ!」

花陽「ええー、真姫ちゃんってばニコニーの彼女になってくれるのぉー?ニコモテモテすぎて困っちゃう♪」キャルン

凛「ヴェェェ!?ミトメラレナイワァ!オコトワリシマス!」

真姫「はいカット」

凛「えー何でぇー?」

花陽「いいところだったのに……」

真姫「どこがなのよ!途中で違う人が混じっちゃってた上に何で最後断ってるの!?」

凛「つい勢いでやっちゃったにゃ」テヘ♪

真姫「真面目にやりなさいよ!……ていうより」

真姫「そもそも花陽と凜が練習してどうするのよ!私の練習相手になってって言ったの!」

凛「でも真姫ちゃんだと本番でヘタレそうだし、ここは凜がやった方が成功率高いと思うにゃ」

花陽「確かにそうかも……」

真姫「」

真姫「とにかく私がやるったらやるのー!にこちゃんは私のなんだから!」ジタバタ!

花陽(真姫ちゃんがダダッ子化しちゃった……)オロオロ

凛「しょーがないなーメンドクサイけど特別に本物のにこちゃんより可愛いかよちんにこちゃんを貸してあげるから練習してみるにゃ」

花陽「花陽を勝手にレンタルしないで凛ちゃーん……」

花陽「でも、これも真姫ちゃんのためだし……もう一回やってみるね!」

真姫「ありがとう、花陽、凛……!」ウルッ

花陽「ではいきます!」キリッ

花陽「あー、今日の練習かったるかったわねー」ドサッ

花陽「あっついあっつい、屋上にエアコン付けてほしいわー」スカートバサバサ

花陽「真姫ちゃぁーん、ちょっとコンビニ行ってアイス買ってきてよ~」

凛「おおっ、もはやにこちゃんそのものと言っても過言じゃないにゃ!さすがかよちん!」

真姫「カットよカットー!もぉぉぉ!確かに似てるけどそういう方向性を求めてるんじゃないの!」

──TAKE3──

花陽「急に呼び出したりしてどうしたのよ、真姫?」

真姫「う、うん……あの、にこちゃんに聞いてもらいたいことがあって……//」

花陽「このニコニーに相談なんて、何だか珍しいわね」クスッ

花陽「どうしたの?顔真っ赤にしちゃって……」ウワメヅカイ

真姫(ほ、本当ににこちゃんと仕草がそっくり……花陽ったら女優の才能あるんじゃないの?)

真姫(これはただの練習、そのはずなのに……吸い寄せられるみたい……)

真姫「好きよ、にこちゃん……私のものになって……」クイッ

花陽「!?」

花陽(真姫ちゃんの真剣な顔綺麗……まつ毛長いなぁ……//)ボーッ……

凛「ってカットカット!カットにゃぁぁー!」ズザザーッ!

真姫「ちょ、ちょっと凛!?」

凛「何本気でちゅーしようとしてるの!?かよちんの唇は渡さないにゃー!」グイグイ

花陽「りりり凛ちゃん!?顔近い!//」

真姫「邪魔しないでよ!私のにこちゃんをトラナイデ!」グイグイ

花陽「ふぇぇぇぇ!?」ダレカタスケテー!

ガチャッ

にこ「あんたたちさっきからうるさいわよ!部室の外まで聞こえて……」

にこ「……あ、あんたたち……仲いいとは思ってたけど、そういうアレだったの……?//」

まきりんぱな「」

真姫「ち、違うのよにこちゃん!これはただの練習で……!」

にこ「分かった分かったから」

にこ「ただその……そういうことをするときは鍵ぐらいちゃんと掛けときなさい?//」

凛「絶対分かってないにゃ!?」ガガーン

にこ「くれぐれもスキャンダルにはならないようにね?」

にこ「それじゃあ、ごゆっくり~……」ソソクサバタン!

花陽「ちょ……」チョットマッテー!

真姫「」

真姫「な……な……」

真姫「何でこうなっちゃうのよー!?」ガガーン!

・今度こそ終わりにこ

・それではおやすみなさい

えっ

繰り返される歴史乙!

おつ!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月25日 (金) 02:36:25   ID: Ixl8aLC9

つまんな、死ね

2 :  SS好きの774さん   2014年07月25日 (金) 10:22:57   ID: X3phskT9

※1てめぇの存在がつまんねぇだよ、死ね

3 :  SS好きの774さん   2014年07月25日 (金) 16:41:25   ID: aSG3UFVd

※2うっせぇてめぇのがつまんねぇよ死んどけカス

4 :  SS好きの774さん   2014年07月25日 (金) 16:42:33   ID: aSG3UFVd

つーかこんなん擁護するレベルじゃないだろーがバーカ

5 :  SS好きの774さん   2014年07月25日 (金) 18:28:52   ID: X3phskT9

※してるやつら全員死ね

6 :  SS好きの774さん   2014年07月25日 (金) 19:13:03   ID: 9M40yWMe

小学生かよお前らwwww

7 :  SS好きの774さん   2014年07月25日 (金) 21:58:28   ID: X3phskT9

やけに荒れてんな…

8 :  SS好きの774さん   2014年12月27日 (土) 14:49:45   ID: IphoZifp

6から上ガキしかいないなww

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