CD-Rって未だに使ってる人いる? (62)
まだ日は高いんだけど,随分酔っ払ってしまったんだ.
なんだか,飲みたい気分になっちゃってさ.うん,平日の昼間だよ.
なんでそんな時間に飲んでるのかって,君は思っていると思う.
でもその事はちょっと,横に置いておいて.
とにかく,酔っ払いたかったんだ.
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それで,大事にしてたボウモアの15年を開けたわけだ.やっぱりお酒は,飾るんじゃなくて飲むに限る.
えーっと,そうそう.つまり酔ってるんだ,俺は.
だから,お気に入りだったCDについて語りたい気分になった.
といっても,ジャズの名盤とか,伝説的シンガーの未完成のアルバムとかじゃないよ.
ウンチクなんて誰も聞きたくないだろうし,俺だって話したかないさ.
俺が聞いて欲しいのは,ペラペラのプラッチックケースに入った5色のCD-Rの話なんだ.
電気屋の特売品のバスケットの中で,化石みたいに大人しく古びていたのがこいつらだ. それを見て,僕はなんだかすごく寂しい気持ちになったんだな.
いまどき,みんなUSBをつかうから,こんなのには見向きもしないんだろう.
そういえば,USBって言ったらUSBメモリのことかと聞き返す奴がいたな.
あいつはたしか,証券会社に就職して,すぐに辞めたって聞いたんだけど,元気にしてるんだろうか.
やりたいって言ってた仕事じゃないじゃないかって,就職活動をやめてしまったあいつによく言ったもんだよ.
辞めるくらいならさ,最初からしなければよかったのに.
あぁ,いまのは単なる脱線だよ.
CDの話.
使うっていったら,せいぜい,音楽を聞きたい奴くらい.それだってデジタルオーディオプレーヤーがあるし,そもそもこだわるやつなら専用のやつにするんじゃないかな.
こいつらは,ただのデータCDだから.誰にも選んでもらえなくて,まぁ当たり前だったよね.
俺が手にとってやると,水が染み込んだようにこいつらは光ったんだ.光ったと思う.たぶん光ったんじゃないかな.
5枚136円で実際お買い得ではあったから,それだけレジに持っていって,店員さんに渡したんだ.
変な顔されるかなって思ったけど,そんなことなかったよ.
大丈夫かおっさん
俺は家に帰って,まずビニールを剥いでみたんだ.テープを切るためのヒョロヒョロとした,わかるかな? それを引っ張った.
そうしたら,古くなっていたせいか,そいつが途中で千切れてしまって,申し訳なさそうに指に貼り付いた.
まぁそういうこともあるよって言ったら,安心したのか音も立てずに床に落ちたよ.
それから,ちょっとだけできた切れ込みに爪をたてて,力を入れた.パリパリと音を立てて,CDたちはやっと落ちついて息ができるようになったってわけだ.
床に広げられた,ケース入りの5色の円盤たち.
左から赤,青,黄,緑,黒で,全部に半周分のオレンジのラインが入ってた.その上に,720MBって同じ色のゴシック体が並んでさ.
色合いはよくあるメタリックじゃなく,マットな仕上がりになっていて,そういうところに俺はぐっと来たもんさ.
>>6
大丈夫だよおっさん
こういう雑談かと思いきやっていうSS好き
そこからが問題だった.
つまりさ,何に使おうかって考えたんだ.だけど良いアイデアが浮かばない.
CDって言ったらさ,まず音楽だ.でも俺は音楽をほとんど聞かないし,そもそもCDプレーヤーがないんだよね.
だからこのアイデアは没になった.
次は写真だ.
素敵な写真を入れて,アルバムにしようと思ったわけだ.見たいときには,それをパソコンに入れれば見返すことができる.
これは,ナイスアイデアだよね.
携帯電話の容量も一杯になってたし.
ケースの中にはシールが入ってて,そこに好きなことを書き込んでケースに貼れる仕組みになっていたんだ.管理するのに便利だと思わないか?
さてそこで気がついたんだけどさ,俺ってばCDをパソコンに入れる機械さえ持っちゃいなかったんだ.
ノートパソコンを買い換えたばっかりだったからさ,すっかり忘れてたんだけど,ドライブって奴がついてなかったんだよね.
それってお弁当の漬け物みたいに,当たり前についてるものだと思ってたから.あれ,この喩えってそんなにピンとこなかった?
わざわざこのためにドライブを買おうかって思ったけど,そういう気分にはならなかった.
CDたちはさ,なんだかしゅんとしてたよ.いっそ窓に吊るしてカラスよけにするか,フリスビー代わりに投げてもいいよって,そんな顔してるように見えた.
顔なんて無いんだけどね.
それを見ると,俺が悪いことをしたみたいな気持ちになってさ.
でもそもそも,俺が買わなければこいつら,あと2年はあのカゴの中だ.
だからそういう態度を見せるのってずるいよね.
とにかくその時には,俺はもうこいつらのこと気に入ってたし.窓に吊るす気にも,投げて遊ぶ気にもならなかった.
なんて言うんだろ,ルックスは最高だけど,料理も洗濯もできない彼女が出来た感じだよ.おまけに話もつまんないんだけど,顔がタイプなんだ.
勘違いしないで欲しいんだけど,俺は別にこのCDを人に見立てて恋しているってわけじゃないよ.
そんな寂しい奴,っていうか,気持ち悪い奴じゃない.これはほら,いわゆる文学的手法ってやつだ.
閑話休題.それで,俺は5枚組の彼女を仕事用のカバンに入れることにした.繰り返すけど,文学的手法なんだからな.
どうしてカバンにってことなんだけど,つまり俺は彼女がなんの役にも立たないってところが唯一不満なんだな.
かといって壁に飾るってんでもない.CDってのはインテリアじゃないんだから.
俺はよくテレビに出てくるレコード収集家のおじさん達がさ,名盤を棚に美しく飾るっていうのも好きじゃないんだ.だってあれは聞くものだろ? ほら,俺ってあんまり音楽聞かないけど,そういうことにはこだわりたいんだ.
だから,なんとか使える場面を作ろうと思ったのさ.
それには,俺の家に閉じ込めるんじゃなくて,持ち歩く必要があるわけだ.
例えば,街でどうしても今すぐCDが必要になる人と遭遇するかもしれないだろ?
いや,すまない.
ホントのところ,そんなこと信じてはいないんだ.
でも,家においててもいつまでも使うことは無いってことには,賛成してくれると思う.
で,その日はそのまま寝てしまったんだ.
翌日,翌々日と,彼女はカバンに入りっぱなしだった.
俺が歩くたびにね,シャリシャリと軽くて硬いものがこすれる音がしたんだ.
それってね,イライラするもんだと思ったけど,これが案外気にならなかった.
外見ってやっぱり大事なんだよね.中身はたいしたことなくても,多少は許せるもんだ.
まるで俺みたいだよね.
その次の日だったかな,まだ薄暗い阿佐ケ谷の駅前は,そこら中で人が活動をはじめてた.
看板を立ててる人もいたよ.うん,あれは選挙に立候補する人だった.
政治にはあんまり詳しくないけど,野党の人だってのは分かった.彼にはCDは必要なさそうだなって,俺は笑いを噛み殺してたよ.
そうしたらね,背中を殴られたみたいな衝撃が走ったんだ.
耳の端っこで,パシーンとシャープな音が聞こえた.
俺はたたらを踏んで,でもなんとか転ばないようにバランスをとった.たぶんだけど,随分間の抜けたポーズだったと思う.
それから,さっきの音はもしかしたらって思ったんだ.
カバンを慌てて開けると,黒のCDのケースに深いヒビが入っててさ.折れたプラッチックの鋭利な刃先が,なめらかな黒絹の肌に白い線を残していた.傷跡.
俺はそれに,やるせなさと同時に,艶めかしさも覚えたんだ.何とも言えない快感さえあった.もちろん,悲しかったんだけどな.
そんな風に複雑な色を見せた俺の表情から,なにかを感じ入ったのかな.ごめんなさい,って声が掛かったんだ.
CD-Rはまだまだ現役です
この前50枚入りが千円で売ってたからつい買ってしまったよ
俺はびっくりしたよ.そうだ,まだそこに犯人がいたんだよ.
そんな簡単なことも失念するくらい,俺は混乱してたんだな.
ごめんなさい,ぼーっとしてました.ってその人は言ったんだ.ごめんなさい,お怪我はありませんか?って聞かれたから,俺は横に首を振った.気にしないでくださいって言ってあげた.
でも,ぼーっとさんの視線は,明らかに俺の手元を見てた.
ぼーっとさんは絵に描いたようなOLさんみたいな格好で,真面目そうな黒いフレームのメガネをかけてた.
それでさ,その分厚いレンズの向こう側がマンガみたいに泳いでるんだ.だから俺はちょっと笑っちゃった.
そしたらぼーっとさんは,余計に慌てだした.変だよな.
それ,大事なものだったんですか? ってぼーっとさんが聞くから,俺は,はいって返した.使うつもりだったからって.嘘じゃないよ.
>>20 どんなエロいことに使うか聞いても良いのかな?
ぼーっとさんは困った顔をした.いますぐ弁償したいけど,CDなんてこんな時間にどこをさがしても売ってないって顔だ.
案外コンビニに売ってたりするものだよって,教えてあげなかった.別にCDが欲しい訳じゃなかったから.
しばらく考えた後,これで代わりになりませんかと,彼女はUSBを引っ張り出した.あぁ,USBメモリだっけ?
俺は正直要らなかったんだけど,断るとぼーっとさんがますます困った顔をしそうだったから,おとなしく受け取った.
キラキラしてて,ラメ? みたいな外装だった.
あんまり好きじゃなかったけど,仕方がないよね.
その日の夜,俺はUSBメモリをパソコンに差し込んだ.
役に立たないなら,本格的に要らないから.何かに使おうと思ったんだ.
そしたら,中にはいろんなファイルが入ってたんだ.旅行の写真とか,そういうどうでもいいものもあったし,仕事用のデータもあった.
ぼーっとさん,ぼーっとしすぎだよね.
きっと困ってると思ったから,俺はそれを返すことにした.多分誰だってそうすると思うけど.
同じ駅の,同じ時間に,俺はUSBメモリを片手に立ってたんだ.
昨日の政治家は今日も頑張るらしかった.
のぼりには大きく脱原発の文字.俺も賛成だよ.
だけどぼーっとさんはいなかった.
好意が空振りするのは,あんまり気持ちいいものじゃない.でも約束したわけじゃ,ないしね.
カバンを開けて,USBメモリをしまおうとしたら,後ろから殴られるみたいな衝撃.あぁ,またかって思って,鞄がぶーんと振れた.
開いたカバンの口からは,CDケースが飛び出していった.黄色のやつだ.
地面で2,3度バウンドする内に,ケースが開いて,いくつかのパーツに分離して,それからスライディングしていく様がはっきり見えたね.
構内に響く乾いた音に,通行人の視線が一斉に集まったのを感じた.
でも俺はね,それよりもまんまる鮮やかな黄色い円盤が,ユーフォーみたいにアクロバティックな空中遊泳を見せたことに,感動していたんだ.
ごめんなさいって,後ろから聞こえた.
誰かは知ってたけど返事はしなかった.だって俺の網膜には,まだ黄色い残像の軌跡が残ってたから.
ぼーっとしてたんです.わざとじゃないんですって,ちょっと必死な言い訳が聞こえた.
それも知ってたよ.
俺はCDを拾い上げた.あちこちに擦れた傷がついてた.
ぼーっとさんは走っていって,ばらばらになったケースを拾ってくれた.
ヒンジが折れているから,もうくっつかないだろうなぁって,他人事のように考えてたよ,俺は.
ぼーっとさんは泣きそうになってた.黄色い革張りの定期入れを,ぎゅっと掌に食い込ませてるんだ.
俺はそれに,ちょっとぐっときてしまった.
俺がUSBメモリーを返してやると,ぼーっとさんはすごく喜んで,それからとても申し訳なさそうな顔をしたんだ.気持ちはわかるな.
だから,俺はCD2枚分の代わりに食事を奢ってくださいって言った.
ぼーっとさんはぼーっとしてるから,はい,って元気よくうなずいてた.
それから何度か,2人で食事したり,遊んだりするような間になった.
元がああいう出会い方だったからかな,ぼーっとさんはすごく気を遣って借りて来た猫みたいにしゃんとしていたんだけど,俺がそういうのはもう良いよって言うと,だんだん打ち解け始めてくれた.もちろん,おごってもらったのは最初の1回だけだよ.
ぼーっとさんは映画が趣味で,一番好きなのはバッファロー'66らしい.冒頭,ビリーが電話越しにマム,俺だよと語りかけ,そのあと無関心な母親を怒鳴りつけるシーンがすごく好きなんだって.変なセンスだ.一緒に鑑賞をさせられたけれども,俺は半分以上眠ってしまったな.
ピストルで自殺をするシーンは好きだよ.あれ,本当はしなかったんだっけ.
ぼーっとさんは,普段からやっぱりぼーっとしていて,何も無いところでこけるような女だった.
小銭を調整するのが下手で,いつも財布はパンパンになっていた.
お酒が好きで,俺の部屋にくる度に,たくさん珍しいボトルを持ち込んでは饒舌に映画の話をするんだ.
料理は下手だし,彼女が来るといつも余計に部屋が散らかってしまった.
おかげで緑のCDがどこかに消えてしまったことに,俺はしばらく気がつかなかったよ.
ぼーっとさんが俺の部屋に来る回数はだんだん増えて,それに合わせて食器棚にはお酒のビンが並んでいった.
俺が持ち帰りの仕事をしている間,ぼーっとさんはいつもスマートフォンを片手にぼーっとしていた.ストラップには見たことも無い,マリモみたいなキャラクターがくっついていた.スマートフォンは何度も落下の憂き目に会っていて,あちこち傷がついていたのを覚えている.
俺の書類作りが終わったら,ぼーっとさんはにこにことお酒のビンを引っ張り出してきて,美味しくないおつまみを作ってくれた.
そうして,不思議な映画を一緒に見ては,その感想を少ないボキャブラリーで語るんだ.
ぼーっとさんはデジカメで,ぱしゃぱしゃと色んなものを撮るのも好きだった.
青色の,掌よりも小さなデジカメだった.カードみたいに薄いんだけど,ぎょろりと大きな目玉のようにレンズの,ちょっとアンバランスなボディをしていて,ぼーっとさんに似ていると言ったら,どういう意味ですかって,ちょっと怒られた.
珍しい形のお酒のビンとか,自分が作った料理とか,ちょっと恥ずかしいけど,2人でくっついて撮った写真もあったな.
そういえば,USBメモリにも沢山写真が入っていたっけ.
俺にも沢山写真のデータをくれたよ.古いから画素数はあんまり高くないらしくて,写真は所々ぼやけたようになっていたけど,俺は好きだったよ.
俺は,それをCDに入れようと思ったんだ.思い出になるし,CDの使い道にもなるしね.鞄から,青いディスクの入ったケースを取り出した.
ぼーっとさんに提案すると,それなら私のドライブを貸してあげますって言ってくれた.
ぼーっとさんのせいであと2枚になってしまっていたけど,いよいよこのCDにもCDらしく働いてもらえると思うと,俺はすっごく嬉しくなった.
だから,その日は2人で次々と酒ビンを空けていって,色んな映画を見続けたよ.
おかげで、食器棚を占領していたボトルはほとんど無くなって,あとは緑ラベルのシングルモルト,スコッチウィスキーが残るだけだった.
彼女はアルコール臭い息を吐き吐き,俺の膝に赤い顔をぐりぐりと擦り付ける.
俺が乱れた髪の毛を手で直してやると,むずがゆそうにうめき声を漏らすんだった.
ある日,会社に行くと俺は突然部長に呼び出された.
部長のところへ行くと,更に上の人に会わされた.なんなんだ,何か悪いことでもしたっけ? 俺は今のこの仕事が気に入っていたから,それなりに真面目に取り組んでいたはずだったんだけど.
部長よりも偉い人は,俺に分厚い書類の束を無理矢理持たせた.
君には,マレーシアの新規会社の技術指導員として3年程働いてもらいたい.偉い人はぴんぴんとした声で俺にそう告げた.
やはり俺の真面目さは認められていたらしい.
人を十分に力が発揮できる場所で,適切に働かせる力も評価されているって,部長がこっそり教えてくれた.つまるところ,出世コースとして用意された海外派遣であった.
帰ってきたら,新部門の部長のポストを空けてくれるってさ.
俺は,丁重にお断りをして,その日のうちに退職願を書いた.
周りは必死で止めてきたけど,自分がやりたい仕事じゃなきゃ,意味が無いんだ.俺の考え,わかってくれると思うけど,どうかな.
その日の夜,ぼーっとさんにその話をしたら,彼女は目を白黒させていた.
なんで? なんで辞めちゃったんですか? って,何度も何度も聞いてきた.
なんだかその声には,私に相談しないなんて,といった非難が混じっているみたいで,俺の中で不快感がぐるぐると渦巻き始めたんだ.
お前に相談なんかして,どうなるんだ? よく転ぶお前に,料理のできないお前に,仕事の大事なデータをうっかり渡してしまうお前に,何を言ってくれるのさ?
俺は口には出さなかったよ.大人だからね.
でも,顔と声には出ていたのかもしれない.
ぼーっとさんは,何度訊ねても生返事の俺に怒ったり悲しんだり,今ならまだ間に合いますよ,会社に謝りましょうって力説した.それがまた,俺を意固地にさせた.
ぼーっとさんは珍しく,1滴もお酒を飲まなかったし,1枚も写真を撮らなかった.ヴィンセント・ギャロのヴの字も出さなかった.
ただ涙だけは,一杯こぼしていた.
明け方になって,ぼーっとさんは玄関に散らかされた真っ赤なスニーカーを履いて,そのまま部屋を出て行った.
もうここに来ることは無いだろうなって,何となく分かっていたけど,俺も声をかける気にはならなかった.
次の日も,その次の日も,やっぱりなんにも起らなかった.
俺は,机に積まれたDVDの山を崩して,ぼーっとさんの写真の入ったCDを拾い上げた.
プラッチックの透明なケースの表面には,俺の名前とCDを焼いた日付が丸い文字で書き込まれたよ.
残された大きな古いドライブの電源を入れると,のったりとトレイが開いた.
そこにCDを放り込んで,デスクトップに現れたアイコンをクリックする.カチカチ,と乾いた音がして,それからドライブの重苦しいうなり声.
しばらくのあと,ポーンと間の抜けた音がして,ポップアップが表示されたんだ.
このディスクは正常に開くことができません
俺はちょっと笑った.
そうしてその頃には,どうしたらいいか何となく分かった気がした.仕組みが分かったつもりになったんだな.
そうして,そうしないための方法が分かった.
てんで外れてるかもしれないけれども,その時はそうだって確信があったんだ.
鞄からペラペラのプラッチックケースを取り出して,開いた.中身を取り出して,ちょっと眺める.
それから,マットな質感で赤く染められた,まあるい,見た目だけは好みだけど何の役にも立たない,でもどうしようもなくお気に入りのCDに,両手で力を込めた.
抵抗するようにぐねぐねと歪んだ彼女は,ある1点で急に力を失ったみたいに,パシンと砕けてしまった.
部屋の中が,キラキラした破片で散らかった.
これで,おしまい
>>20がどんなエロいことに使うか,結局教えてくれなかったけど,おしまいです
読んでくれた人は,ありがとう
あと>>6がID似すぎてて気持ち悪いです
乙
不思議な読後感だ
乙
え?末尾以外一緒やん
気持ち悪っ
あのう、末尾だけが違うってのは一般的に、ブラウザが違うだけで端末は同一って事なんですが……
その末尾も小文字にしただけという
専ブラと通常ブラウザ使い分けたらああなる
>>49
こびとさんが知らないうちに書いてくれた想像をして、ますます気持ち悪くなってきました
ほえーID末尾ってUA見てたんか
知らんかった
えっ
ならないと思うんですけど(小声)
0とoならともかくOとoはならないよね
すまんあげた
後忘れてたが乙
俺>>6だが、今見て気づいた。こわっ
豆の人っぽい
げんふうけい?
乙
こういうの好き
うん
良かった
乙でした
なんか響いた
また遭遇したいもんだ
乙です
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