キチガイ「異世界で暴れる」【安価】(158)

ピカッ ゴロゴロ…

激しい嵐の夜、とある貴族の屋敷に呪われた赤子が生まれた。

キチガイ(誕生なうwww)キャッキャッ

母「まぁ。見てあなた、なんて可愛いのかしら」

父「そうだね。聞こえるかい? 僕が君のパパだよ。ほら、ぱーぱ」

キチガイ(赤ん坊に話かけてんじゃねーよバーカwww)キャッキャッ

どういう訳か、その赤子はこの世に生まれ落ちた瞬間から確かな自我があった。

さて、赤子の容姿、頭脳、身体能力、生まれ持った特別な才能は?>>2

不老

そう、赤子は不老の力を持っていた。

キチガイ(そうだったwwwやべ、成長できねwww)キャッキャッ

母「ふふふ、私の可愛い赤ちゃん」

・・・十年後

母「ふ、ふふふ…わたしのかわいいあかちゃん…」

父「くっ! こっちだ!」グイッ

狂信者「いたぞ! 魔女だ!」

狂信者「逃がすな! 何としても教祖様のもとへ連れていくのだ!」

その赤子はどれだけ時が経っても決して成長することがなかった。

いつしか領地からは『領主の奥方は魔女である。己の赤子の可愛さに、その時を止めてしまったのだ』という噂が流れ始め、それは夫妻が幾ら否定しても止め切れるものではなかった。

夫妻は実質の死刑である魔女裁判から逃れる為に貴族の身分を捨て、教会の追っ手から身を隠す日々を送っていた。

母「かわいいあかちゃん…」ヨーシヨシ

キチガイ(母ちゃんおかしくなってるwww)

キチガイ(父ちゃんも何だか限界っぽいwwwよーし、ここは僕が>>5

魔法使って成長

キチガイ(魔法使って成長してやんよwww)

キチガイ(うりゃあwww)ピカッ

キチガイ「うはっwwwこれでオナニーできるwww」

赤子は「成長」の魔法を使用して成人男性となった。

実は幼児の姿のままで退屈を持て余していた赤子は、密かに魔法の特訓をしていたのだ。

赤子が現在習得している魔法は>>7>>8

憑依

女体化

赤子が現在習得している魔法は憑依、女体化、そして成長の三つ。

どれも非常に高度な魔法である。

母「あ、ああ? わたしのあかちゃんは?」

父「き、君はいったい……その左肩の傷、まさかキチガイなのか!?」

キチガイ「そうでーすwww真っ裸のキチガイ君でーすwwwオラ何か着るもんよこせよwww」プラプラ

父「あ、ああ。マントでよければ」ハイ

狂信者「魔法だ! や、やはり魔女だ!」

狂信者「ひぃ! もう裁判など必要ない! 殺せ!」

狂信者「殺せ!」

キチガイに迫る三つの凶刃。

父は疲労困憊。母は気狂い。キチガイは全裸マント。

さぁ、この窮地をどう切り抜ける?>>11

女体化して「さあ犯せやwwwwwww」

キチガイ「こんな時のために必死に練習した女体化魔法www今使わずしていつ使うかwww」

キチガイ「キュートなガールに変身よwww」ピカッ

キチ子「さあ犯せやwwwwww」バチコーイ

白く滑らかな桃尻を惜しげもなくマントからさらけ出し、四つん這いになって男を誘うキチ子。

そのあまりにも扇情的な姿に──

狂信者「おっ、おお…」

狂信者「なんと……みだらな」

狂信者たちは電灯に集まる蛾のように、我先にとその肉付きの良い躰へ殺到していった。

狂信者「チュパッ……ああ、何と美味いサクランボじゃ…」

狂信者「お、俺が最初に挿れるぞ…」ズプッ

狂信者「ああ、締まる! いいぞ! いい!」パンパンパン

狂信者「血がでとる! おぼこだったか! ああ惜しいことをした!」

突然赤子の姿から成人男性に成長し、さらに女性になって輪姦されている己の息子。

父「……くっ!」ダッ

その訳がわからない状態にも関わらず、父は持ち前の正義感を発揮して駆けだしていた。

そう、例えどのような姿になっても、今目の前で危機に瀕しているのは愛する家族なのだから。

キチ子「うはwwwイッちゃうううううwww」プシュッ

父「キチガイ! 今助けるぞ!」

キチ子「あんあんwww私に構わずにげてwww」ズッコンバッコン

狂信者「ぴちゅ、ちゅぱっ……へへへ、泣かせるじゃねぇの。オイ!」

狂信者「おう、オラ!」ドスッ

父「ぐっ!」バタッ

しかしそれも実力が伴わなければただの蛮勇である。父はたちまち組み伏せられてしまった。

キチ子「ぶはっwwwパパ弱すぎwwwww」パンパン

キチ子「でもこのままじゃみんな殺されるっぽいwwwどうしよwww>>16

殺されたっていいじゃないにんげんだもの

皆殺しよ!

キチ子「あーもう考えるのめんどくせーわwww」パンパン

キチ子「皆殺しでいいだろwww憑依魔法発動www」

キチ子「」ガクン

突然魂が抜け落ちたかのように弛緩するキチ子の体。

しかし硬い地面に向かって落ちるその細い腰を、力強く掴み留めた太い腕があった。

狂信者(キチ)「うはっwwwいい体www」

そう、キチ子本人である。

キチ子は「憑依」の魔法を使って、己を貫いていた狂信者に乗り移ったのだ。


狂信者(キチ)「さっそく皆殺しにしたいけどwwwアカンwww腰止まんないwww」パンパン

狂信者「は、早く変わってくれよ……たまんねぇよ」ハァハァ

狂信者「おい、絶対中には出すなよ」

狂信者「はは、こいつ気絶してら」

狂信者(キチ)「うひぃwwwあへwwwあああでちゃうwww」パンパンパン

狂信者(キチ)「自分の体で童貞卒業しちゃうううううううううwwwww」ビュルビュル

まだ破瓜の血が流れる痛々しい膣内に白濁の液体が流し込まれる。

キチガイは他人の体を使って己の体に挿入し、童貞を卒業するという奇特な体験をした。

狂信者(キチ)「ふぅwww気持ち良かったwww」スクッ

狂信者「よし、次は俺──」ザシュッ

狂信者「」バタッ

狂信者(キチ)「それではお待ちかねwww惨殺ショーの開幕ですwww」ギラリ

狂信者「な、何でおまぎゃあああああ!」ザシュッ

狂信者「やめぎゃああああ!」ザシュ

狂信者「正気かぐああああ!」ザシュッ

狂信者(キチ)「ぶはっwww悔しいのうwww悔しいのうwww」ザシュッ

突如味方に腰の剣を振るい振るいだした一人の狂信者。

取り押さえられながら己の非力を嘆いていた父は、これは好機とばかりに倒れこむ我が子へと駆け寄る。

狂信者(キチ)「皆殺しじゃあwww」ザシュッ

父「ぎゃあ!」

しかし哀れにも、勇敢な父は他でもない我が子の手によって帰らぬ人となってしまった。

狂信者(キチ)「あwwwやべwwwついダディまで殺っちゃったwwwww」ズバッ

母「あああああああ!」

狂信者(キチ)「うはっwwwママンまでwwwお前いつからいたんだよwww」

狂信者(キチ)「お父さんwwwお母さんwww死んじゃやだwww」ゲラゲラゲラ

……夜が明ける。

ひしめく木々が朝日を遮り、早朝だというのに薄暗い森の中。

その一角に、体中を油で浸した一人の男が倒れていた。

狂信者「む、ここは……」

キチ子「やっと起きやがったwwwおせーよwww」

狂信者「お前は……」

そして男から数十mほど離れた位置で寝転んでいるのは、意識を失う前まで男が犯していた少女。

その手にはしっかりと火の灯った松明が握られていた。

キチ子「うえーんwwwお母さんwww私を置いて死んじゃったwww」

少女は何が面白いのか、ゲラゲラと笑いながら先ほどまで枕にしていた黒い物体へとすがり付いて泣きわめき始めた。

狂信者「あ、あれは……魔女の死体なのか?」

キチ子「お母さんwww可愛そうにwwwあの男の人に剣で斬られて死んじゃったwww」

狂信者「何?」バッ

男は咄嗟に己の右手を見た。身に覚えなどなかったが、そこには確かに血濡れの愛剣が握られていた。

狂信者「……ど、どういうことだ」

さらに良く見れば、男から少女の足元まで、テラテラと光る油の帯が、まるで導火線のように伸びているではないか。

狂信者「ま、まさか…」ダラダラ

キチ子「パパとママの仇よwwwレッツファイヤーwwww」ボウッ

炎は一瞬で男の元までたどり着いた。

狂信者「ああああああああ! あちいいいいいいい!」バタバタ

キチ子「ぶふぉwww火達磨wwwバカスwwwwww」ゲラゲラ

男が動きを止め、炎が鎮火したとき、その場に残ったのはキチ子ひとりだけであった。

キチ子「皆殺しにしたったwwwミッションクリアwwwww」

キチ子「さっぱりしたことだしwww心機一転、別の国にでも行こうかなwww」

キチ子「どこに行こうwww」

中央の帝国……比較的冒険者の社会的地位が高い

西の公国……魔法の研究が盛んで魔法学園がある

東の王国……生活が豊かだがきな臭いところも

>>25

東の王国

一月後、キチガイの姿は相乗りの馬車の中にあった。

王国へと続く舗道された街道の上で、馬車の車輪がガタガタと音をたてている。

キチガイ「というわけでwww一月前に天涯孤独の身になってしまいましてwww」

男「そうか、魔女裁判にあってご両親を…」グス

女「なんて可愛そうなのかしら…」グス

キチガイ「いいんですwww両親の死を乗り越えてwww僕は前へ進みますからwww」

男「うんうん、まだ若いのに天晴だな。ところでこの国には何をしに?」

キチガイ「ああ、それはwww>>27

就職活動

×王国へと続く舗道された街道の上で
○王国へと続く舗装された街道の上で

キチガイ「就職活動ですよwwwだってほらwww僕無職だしwww」

男「うんうん、今どき真面目な青年だ。よし、この金貨は私の気持ちだ。受け取ってくれ」チャリン

キチガイは帝国金貨を一枚手に入れた! 金貨=1万円

キチガイ「っうぇwwwありがとうwww大切に使いますわwww」

気前よく金貨を恵んでくれた恰幅の良い男は身なりも上等で、お金をたくさん持っていそうな雰囲気だ。

馬車の中には男の他に若い女性が一人と初老の男性が一人。場所は国境近くの辺境なので人通りなどあるはずもない。

さて、どうする?>>30

①恩を仇で返す  ②大人しく馬車に揺られる  ③どちらでもない。俺は馬車から飛び降りる

サン

キチガイ「うはっwww常識に縛られない俺カッケェwww」ピョン

男「お、おい!」

ゴロゴロゴ

キチガイ「痛ぇwwwちょwww傷だらけやんwww」

スピードののった馬車から飛び降りたキチガイは全身に軽い擦り傷を負った。

キチガイ「ボロボロwwwあれwww村あんじゃんwww」

どうやらこの街道はあの村へと続くものだったらしい。

キチガイ「いっちょ行ってみっかwww」

キチガイは辺境の村に向けて歩き出した。

キチガイ「うわwwwショッボwwwなんだよ期待させんなよwww」

いざ着いてみると、その村は随分と寂れた貧村だった。

キチガイ「じゃあさっそく仕事探すかwww」

しかし無職のキチガイにはそんなことは関係ない。

この就職難の時代、採用のチャンスは転がっているものではなく自ら引き寄せるものなのだから。

バターン

キチガイ「すいませんwwwわたしをwwwここで働かせて下さいwwwここで働きたいんですwww」

キチガイが入った建物は?>>33

女子トイレ

そう、そこは村の領主が衛生面を考え見て設置した女子トイレであった。

少女「え……」パチクリ

そしてそこにいたのは下半身が丸出しの田舎臭い赤毛の少女だ。キチガイを見て、その大きな瞳をぱちぱちと瞬かせている。

キチガイ「わたしをwwwここで働かせて下さいwww」

少女「きゃ、きゃあ…むぐっ」ジタバタ

キチガイは騒がれないよう、少女の後ろに回って両手首を掴み、口を乱暴に押さえた。

キチガイ「ここでwww働かせて下さいwww」マジキチスマイル

少女「ひっ」ガタガタ

さて、キチガイが女子トイレで行う業務内容とは?>>36

キレイキレイしましょ?

女子トイレ利用者の股間清掃。それがキチガイに任せられた最初の仕事だ。

キチガイ「キレイキレイしましょwwwww」

少女「む、むぐぅ…!?」

キチガイはおもむろに少女の股間部へと顔を近づけると、その可愛らしい花弁にむしゃぶりついた。

キチガイ「ぺろ…ぺちゃ…じゅるっ」

少女「な、何を…! いやぁ!」

キチガイ「うはwww美味ぇwwwここがええんかwww」ペロッ

少女「やめてぇ! そんなところ…!」

キチガイ「wwwwwww」レロレロレロ

業務開始から十分。

キチガイの繊細な舌使いにより、いつしか狭い個室には少女の甘ったるい喘ぎ声が響いていた。

少女「うあっ…あっ、んんっ…」

キチガイ「ぺちゃぺちゃ……ふぅ、もういいだろwww」スクッ

少女「あ…ああ…」

少女の股間部はキチガイの涎と少女自身の愛液とでぐしょぐしょになっている。キチガイの言う「もう」とは、膣の準備のことだろうと少女は容易に想像できた。

少女(わ、わたし初めてをこんな人に…でも…)

この十分の間に何度か迎えたオーガニズムが忘れられない。

少女(でも…!///)


キチガイ「はい終わりwwwもうキレイになったでしょwww」

少女「えっ、えっ?」

しかし少女の期待とは裏腹に、キチガイの態度は淡白なものであった。

少女「な、何で止めちゃうの?」ハァハァ

キチガイ「止めるってwww仕事はちゃんとしただろwww」

キチガイの言うとおり、少女の股間に残っていた小水は綺麗に舐めとられている。業務は忠実にこなされていた。

少女「そんな! わたしもうこんな…!」グッチョリ…

少女「責任とって最後までしてくださいよ!!」

キチガイ「知るかビッチwww営業妨害だから帰れよwww」ゲシッ

キチガイは女子トイレから少女を蹴りだした。

キチガイ「とんだ淫乱女だったぜwwwww」

キチガイ「さてwww次はどこに行こうかなwww」

キチガイは次なる目的地を欲している。


① 村はずれの森

② ボロボロの宿屋

③ 領主である辺境伯の屋敷

④ その他

>>41

キチガイが草木が生い茂る森の中を散策していると、どこからか少女の悲鳴が聞こえてきた。

キチガイ「あれwww聞いたことのある声www」

キチガイ「行ってみっかwww」スタスタ

その後も度々聞こえてきた悲鳴を頼りに森を進んでみると、そこには二人の男性に押さえつけられている赤毛の少女がいた。

キチガイ「ビィィィッチwwwwwなぜいるwww」

少女「いやぁ! 助けて!」

どうやら少女は追剥にあっているようだ。

男「おら! 大人しくしやがれ!」

男「いい加減この紋章を渡せ! そうすれば命は取らない!」

少女「だめ! これは大切な物なんだから…!」

男「その王家の紋章を渡せと言っているんだ!」バキッ

少女「ああ!」ドサッ…

抵抗を続けていた少女だったが、ついに暴力に訴えられて持ち物を手放してしまった。

男「ふぅ…依頼達成だな」ニヤリ

男「これで金貨三百枚だからな。へへ、ぼろい商売だぜ」

少女「うう…」

少女は殴られた腹を抑えて蹲っている。

男「しかしこの田舎臭ぇ女が、本当に隣の王国の姫様なのか? とてもそうは見えねぇが…」

男「どっちにしろこの紋章がなきゃもう証明はできないさ。行くぞ」スタスタ

どうやら深い事情が絡んでそうだ。この現場を前にキチガイがとった行動は……>>46

敢えて無視を決め込む

ボロボロの宿屋へ移動

みんなキレイキレイにする

キチガイ「興味ねぇわwwwww」

キチガイは泣き崩れる少女を放置し、村で見かけた宿屋へと向かった。


『ボロボロの宿屋』

キチガイ「こんちゃーwww一泊お願いしますwww」

女将「あら、この村に旅人なんて珍しい」

宿屋の一階は食堂も兼ねているらしく、店主の女性はカウンターで客の相手をしているところだった。

キチガイ「うるせwwwさっさと用意しろwww」

女将「ふふ、元気な子ね。一泊銅貨十五枚だけど、お金は足りる?」

キチガイ「>>49

何故かさっきの王家の紋章がここに

キチガイ「足りるっつーのwww銀貨貰ってっからwwwww」ゴソゴソ

キチガイはポケットの中で硬質な感触を見つけ、それを引っ張り出す。

キチガイ「あれwww何だこれwww」

しかしキチガイが手に握っていたのは銀貨ではなく、精緻な銀細工の装飾が施された金属板だった。

キチガイ「ああwwwこれビッチが守ってたやつじゃねぇかwww今思い出したわwww」

数分前、森を抜けたキチガイは二組の男性とすれ違った。

どちらも一仕事成し遂げた後のようなホクホク顔で、その嫌らしい笑顔を見たキチガイはついつい強盗殺人を犯してしまったのだ。どこかで見た顔だと思ったが、あのときの追剥だったらしい。

キチガイ「王家の紋章wwwゲットwwwっうぇwww」

キチガイは王家の紋章を手に入れた! 紋章は王国内で絶大な力を発揮するぞ!

キチガイ「気分いいわwwwほら銀貨wwwはよお釣り寄越せやwww」チャリン

女将「はいはい。変な子ね」クスクス


『宿屋の一室』

日はすでに沈んでいる。キチガイはナイトテーブルの上の燭台の元、一枚のくたびれた紙を広げていた。

キチガイ「紋章と一緒にwwwポケットに変な紙が入ってたwww」

『闇ギルド』

『王家の紋章の強奪』

『難易度:☆☆☆☆☆』

『依頼内容:十二年前に国王が宮廷から逃がした庶子の王女が、王国内または王国国境近辺で潜伏している。これを見つけ出し、紋章を強奪せよ』

『報酬:金貨三百枚』

『備考:王女は赤毛だったという情報がある』

この大陸には昔から、闇に紛れて暗躍する悪の組織が存在しているという噂があった。

キチガイは今、その世界の闇の深淵を覗き込んでいるのだ。

キチガイ「闇ギルドとかwwwカッケェwwwww」

キチガイ「いっちょ僕ちゃんもwww悪の組織wwwに入ってやろうかなwww」ゲラゲラ

キチガイは王家の紋章をどう扱う?>>55

熱で溶かして新しい物を作る

食事用の小皿

『宿屋一階食堂』

時刻は食事時を少し過ぎたころ。店内の客は疎らで、みな酒杯片手に食後の歓談を楽しんでいるところだ。

女将「はいお待たせ。野菜シチューと黒パン」コトッ

キチガイ「うはっwwwきたぞwwwこの小皿を活用する瞬間がwww」ゴソゴソ

キチガイは懐から、銀色に輝く一枚の金属板をとりだした。無論、取り皿にするためにである。

女将「こ、小皿って……あなた王家の紋章の偽造は重犯罪よ? この村は国境前だからまだいいものの──」

ガツガツガツ

キチガイ「うめぇwwwクソ田舎のマズ飯もこの小皿に取って食べればアラ不思議www一瞬で宮廷風ディナーに早変わりよwww」モグモグ

誇りある王国王家の紋章。その上にシチューを取り分けて食事をするという、未知の光景がそこにはあった。

女将「ま、待ちなさい。いい、そんなこと王国内でやったら不敬罪で首を刎ねられるわよ。今すぐに止めなさい、お客さんの中にも王国から来た人はいるわ」チラッ

女将さんの視線の先には三人組の男たちがいた。皆屈強そうで、帯剣をしている。

しかしキチガイにとって、このシチューは生まれて初めて食べるまともな夕食である。なにせ幼児から成長してからの一か月間は無一文で、雑草やら虫やらを食していたのだ。

シチューを掻き込む手が止まるはずもなかった。

キチガイ「熱っちwwwさすが銀食器www熱伝導率高すぎwwwww」ガシャンッ

女将「ッ!」

思いの他大きな音が店内に響き、キチガイに注目が集まる。

そして王国出身である三人の男たちの目が、徐々に見開かれていった。

男「おい小僧! それは何の冗談のつもりだ!」

男「その紋章は我ら王国民の誇り!」

男「それを不敬にも食器替わりにするなど…! 断じて見過ごせるものではないわ!」

厳つい顔をなお強張らせ、男たちはキチガイに詰め寄って行く。

キチガイ「wwwなに怒ってんのwwwこの人たち面白ぇwww」

男「こ、小僧……」ギリギリギリ

男たちの怒りは早くも噴火寸前だ。キチガイはこの場でどう立ち振る舞う?>>60

うんこを漏らす

女になって襲う

キチガイ「まぁまぁ落ち着けよwww今おまんまんしてやっからwww」

男「何を言っている! この気狂いめ!」

女将「ま、待ってください! この子は…ほら、仰られた通り少し頭に病気がありまして……」

店内がにわかに騒がしくなる。

キチガイ「さてwww女体化と憑依wwwどっち使おうかなwww」

キチガイは女体化魔法で自らを女にすることができるが、憑依魔法で女性に憑依することもできるのだ。

①女体化してセックス

②女将に憑依してセックス

>>62

キチガイ「衆目の中で4Pというのもまた乙なものwww女体化魔法発動www」ピカッ

キチ子「はぁいwwwみんなのアイドルキチ子ちゃんだよwwwおらww好きなだけ抜けよwww」

男「な、なんだコイツは!?」

男「魔法…?」

男「魔法だ! コイツ魔女だったのか! 小僧に化けていたんだ!」

キチ子「いいからwwwセックスしようぜwwwww」ペロン

ワアアアアア! マジョダ! イシニサレルゾ!

騒ぎの様子を伺っていた人々が我先にと出口へ殺到する。

キチ子「wwwwwみんな逃げやがったwww」ポツン…

キチ子は一人、人けのない食堂に取り残されてしまった。

キチ子「ううwwwセックスwwwセックスwww」

キチ子「セックスしたいよぅwww」

キチ子「まてwwwチンコ挿れさせろwww」ダッ

他から遅ればせながら、キチ子が豊かな両の胸を揺らして駆けだした。標的は件の男三人。彼らと情を交わさないことには股間の疼きが治まりそうもなかった。

キチ子「うはっwwwぱいぱい痛ぇwwwww」バルンバルン

キチ子は狩人となり、夜の森へと消えていった。

『夜の森の中』

あの食堂での騒ぎから十数分。三人の男たちは国境を越えて母国へと逃げ帰る為、木々の間をひた走っていた。

男「はぁ…はぁ…! ま、まさか生きてる間に本物の魔女を見ることになるとは…!」タッタッタッタ

男「は、はは……まるで今まで見てきた魔女裁判がすべて偽りのものだったかのような言い方だな」タッタッタッタ

男「きょ、教会の連中に聞かれたら、ま、魔女との内通を疑われて煮え湯の中だぞ…はは…」タッタッタッタ

他愛無い冗談を言い合いながらも足だけは緩めない。この大陸の人間にとって、魔女とはまさに恐怖の権化と言うべき存在なのだ。

男「あ、あの魔女は王家に恨みを抱えているのかな?」タッタッタ

男「はぁ、はぁ……紋章の件か」タッタッタ

男「そうだ。あのようにあからさまに紋章を軽んじるような真似を──……」ピタッ

男「……ん? おい」

会話の途中。三人のうち一人が突然口を閉ざし、その場で足を止めてしまった。

様子を確かめようにも、その表情は暗がりに隠れて良く見えない。

男「どうしたんだ。何があった?」

男「あ、足でも挫いたのか?」

男たちが身を案じてそう尋ねても、一人立ち止まった男は何の反応も示さないでいる。

男「……」ニィ…

いや、それは間違いだ。雲に遮られていた月光が男の顔を照らし出したとき、その口は確かに三日月のような弧を描いていた。

男「ふふ」ニヤニヤ

男「いやぁ」ニヤニヤニヤ


男(キチ)「大丈夫だよwwwっうぇwwwww」

男「そ、そうか。ならいいんだが」

男「走れるか?」

男(キチ)「余裕www余裕すぎて鼻血吹くレベルwww」ゲラゲラ

男(キチ)「それよりもwwwさっきあっちに魔女らしき死体があったようなwww」ユビサシ

男「な、なに!?」

男「ほ、本当か!」

男(キチ)「月の光でチラっと見えたwwwチラっとwww」

男が言うには、月光で一瞬だけ魔女の血に塗れた顔が見えたのだとか。

男(キチ)「ねぇwww確かめに行こうよwww」

男「しかし……」

男「き、危険じゃないか?」

男(キチ)「なに言ってんのwww王家の紋章取り戻そうぜwww」

男「あ、あんなのは偽物に決まっている」

男(キチ)「バカwww例え偽物でもwww真の愛国者ならばwwwあの紋章が穢れた魔女の手にあることをwww遺憾に思うはずwwwこの不届き者めwwwプゲラwww」ゲラゲラゲラ

そこまで言われては、普段から俺は王家に敬服していると豪語していた男である。

確かめに行かないという選択肢はなかった。

男「で、では行くぞ」

男「ああ……」

男(キチ)「はよ行けやwww」

三人の男たちは一塊になって、木の幹に力なく寄りかかる人影へと近づいて行く。

そしてその顔を正面から覗き込んだとき、立ち止まった男の言葉が真実だったのだと理解した。

男「ま、魔女だ…」

男「死んでる…」

男たちの目の前で額から血を流して息絶えている魔女。どうやら死は、この魔女を持ってしても乗り越えることができない絶対のものであるらしかった。

もうどうやっても動き出さないであろうその姿に、三人の男たちは安堵の溜息をこぼし──

ゴスッ ゴスッ

そして意識を失った。

パンパンパン

アンアンアン イクウウウウウウ

男「……ん」

男の一人が失っていた意識を覚醒させた。

男「なんだ……?」

体の自由がきかない。なぜか両腕は背中に回され縛られて、足もつっかえ棒のようなもので開いたまま固定されている。

男「ぐ、うっ…」

しかし、それよりも下半身に強烈な快感が押し寄せていることの方が問題だ。そう、まるで絶頂を迎え、男根から溜りに溜まった精液を吐きだす一瞬前のような……。

キチ子「あっwwwやっと起きたのねwwwもう寝坊助さんwww」パンパンパン

男「!!」

男の眠気眼が一瞬にして冴える。なぜなら、今自分の上で腰を振っているのは死んでいたはずの魔女だったからだ。

男「お、お前は! ああ、くぅっ…!」ビュルビュルビュル

状況を理解する暇もなく、男は魔女の膣内で達した。

キチ子「あひぃwww膣内に来てるwwwきたねっwwwww」ビクビク

キチ子「まぁいいやwwwどうせお前で最後だったしwww」スクッ

男「さい、ご…?」

魔女の言葉を不可解に思った男は、自由の利かない首を巡らせ周囲を確かめた。

男「あ、ああ…」ガタガタ

そして自分の上で立ち上がった魔女の股の間。丁度膣から垂れ出る自身の精液と重なるように、全裸で口から剣を生やした二人の仲間たちを見つけたのだった。

男「──いっ、ぎゃあああああああああ!!」

キチ子「wwwwww爆笑wwwおちんちんwwwびろーんwww」ゲラゲラゲラ

男は数分の間泡を吹きながら絶叫し続け、やがて再び気を失った。

キチ子「すげwww全裸M字で気ぃ失ってるwwwいっそ神秘的www」ゲラゲラ

キチ子「でもこれで三人とセックス完了wwwミッションコンプリートwwwwwっうぇwww」

キチ子「次はどこに行こうかなwww」


キチガイは次なる目的地を欲している>>76

① このまま国境を越える(王国)

② 船に乗って魔法学園(公国)

③ 来た道を引き返す(帝国)

生き残った男の処遇>>78

2

お財布

武器

『西の海』

大陸の西には、かの魔女大公が治める魔法国家が存在している。

長い歴史においても常に迫害され、悪とされてきた魔法の力を持つ者たち。

教会の力が及ぶことがなく、また統治者自身が魔法使いである公国は、魔法の力を周囲の目を気にすることなく行使できる唯一の国家なのである。

ザッパーン

キチガイ「うぉぇぇぇぇwww」ゲロゲロゲロ

キチガイ「うはっwww船酔いwww」

キチガイは今、大型のガレー船に揺られて件の公国へと向かっていたのだった。


キチガイ「うえぇぇぇぇwww辛いよwww」ゲロゲロ

亜麻髪「あの、大丈夫ですか?」

キチガイ「だれwwwww」

船の端でうずくまるキチガイに、まだ幼さを残した少女の声がかかった。

亜麻髪「わ、私は魔法学園の生徒です。船酔いでお困りでしたら力になれます」

キチガイ「どうやってだよwww」

亜麻髪「ま、魔法でです。魔法は悪い力ではありませんので、本当に心配はいらないです。もちろん代償なんてものも要求しませんし……」アワアワ

キチガイ「意味www不明www」ゲラゲラ ゲロゲロ

キチガイはこの頼りなさそうな少女の治療を受ける?>>81

治療を受けるけど全力で抵抗して失敗させる

キチガイ「やるならwwwさっさとしろよwww」

亜麻色「は、はい! 癒しの力よ…」ポゥ…

少女の人差し指に酔い止め魔法の力が篭り、ゆっくりとキチガイの耳元へ近づいてくる。

しかし──

キチガイ「うおおおおおおwww」バシッ

亜麻色「えっ、きゃあ!」

キチガイはその細い指が触れる直前で身を離し、突如甲板の上をゴロゴロ転がり始めた。

キチガイ「お注射嫌いwwwお注射嫌いwww」ゴロゴロ

亜麻色「え? え?」ワタワタ

キチガイ「ニガイの嫌いwwwニガイの嫌いwww」ゴロゴロ

亜麻色「あの、お、大人しく……」アワアワ

キチガイ「ピーマン嫌いwwwピーマ……」スクッ

キチガイが無言で立ち上がり、再び船の端へと移動する。

キチガイ「うえええええええええwwwww」ゲロゲロゲロ

キチガイ「おいwwwどうしてくれんだよwww余計悪化したじゃねぇかwww」

亜麻色「ええ!? だ、だって、わた、私じゃ……!」オロオロ

少女は半べそで己の無罪を訴えた。

キチガイ「やっぱり魔女ってのはwww悪さしかできないのかよwww」

亜麻色「っ!」

予想外の出来事に混乱していた少女だったが、キチガイのこの言葉で涙を引っ込める。

亜麻色「ち、違います! 魔法はとても素敵な力で…! もう一度! もう一度私に治療をさせてください!」

キチガイ「もういいよwww君のおかげでwww魔女が最悪な存在ってことはwwwよくわかったからwww」

亜麻色「違います! わ、私はそうかもしれませんけど、他の魔法使いの方々は立派な人たちばかりです!」

先ほどとは打って変わり毅然として主張する少女。

キチガイ「へぇwwwそこまで言うならwww」

キチガイ「>>85

僕を誰からも愛される人間に更生して

キチガイ「僕を誰からも愛される人間に更生してみせてよwww」

亜麻髪「なっ…、こ、心を操る魔法なんて……」

キチガイ「ああwww何だよwwwやっぱり口だけなんだ魔女ってwww」

亜麻髪「い、いいですよ! それで魔法使いが最悪じゃないって証明できるなら…!」

少女はほとんど売り言葉に買い言葉でそう言った。

亜麻髪「では公国に着いたら、お暇なときに魔法学園までいらっしゃって下さい」ゴソゴソ

懐から羊皮紙を取り出し、そこにサラサラと羽ペンを走らせる。

亜麻髪「どうぞ、これを学園の門番へ。私まで話が通るはずです」ハイ

キチガイ「wwwww」

キチガイはこの羊皮紙をどうする?>>87

質屋へ持っていく

キチガイ「わかったよwww絶対行くからwww」

亜麻髪「は、はい。用意しておきます……」ゴクリ…

少女は神妙な面持ちで一つ頷き、その場を後にした。

キチガイ「……」プ…プププッ

キチガイ「なーんてwww嘘だぴょーんwwwこんな紙切れソッコー質に流してやんよwww」ゲラゲラ

キチガイ「うえええええええwww」ゲロゲロ

キチガイの吐しゃ物が日の光を反射して煌めいた。


~キチガイの現在の持ち物~

E遺品のマント 王家の紋章 闇ギルドの依頼書 E人骨の剣 約束の羊皮紙

『公国首都』

公国首都の名物は何と言っても中央広場の巨大噴水だ。

キチガイは今、その巨大噴水の前で長かった船旅の終わりに歓喜していた。

キチガイ「うはっwww船とかもう一生乗りたくないわwww」

キチガイ「しかしここは都会的な街だなwww高い塔とかスゲーあるしwww」

キチガイ「さぁwwwどこに行こうかwww」

① 図書館

② 質屋

③ その他

ミスった

安価下

③ 小さな船

街の道の真ん中を悠々と進む小舟がある。キチガイはつい先ほど永遠の決別を果たしたはずの船を前に、思わず声を上げてしまった。

キチガイ「ちょwww乗せてけwww」

漕ぎ手「あいよ。どこまでだい?」チャプ

キチガイ「どこまでとかwwwそこら辺一周回るだけでいいんだよwww」

キチガイの言葉に、よく日に焼けた漕ぎ手は笑みを深めた。

漕ぎ手「こいつを遊覧船代わりたぁ、あんたよそ者だね?」

公国首都には蜘蛛の巣のように水路が張り巡っている。首都に住む者にとって、小舟はただの移動手段でしかないのだ。

キチガイ「そうだよwwwさっき船で来たばっかりだよwwwいいから進めwww」

漕ぎ手「はっはっは! あんたよほど船が好きなんだねぇ!」キーコー キーコー

遊覧が始まって三分が経過した。

キチガイ「おえええええええwwwww」ビシャビシャビシャ

漕ぎ手「何で乗ったあああああああああ!?」

キチガイは憎き船舶にゲロをぶちまけ、見事逆襲を果たしたのであった。

キチガイ「船ざまぁwwwwww」

キチガイ「次は何しようかなwwwってあれwww」

日は既にほとんど沈んでおり、街からは人通りが少なくなってきている。

首都はその独特な景観のためか、この時間帯になると水路の脇や建物同士の間に人目に付きにくい暗がりが生まれてくる。キチガイはそこから漏れ聞こえる声に気が付いた。

キチガイ「おいwwwうるせーぞwwww」ヒョイッ

大男「っ! なんだテメェは!」パンパンパン

女性「……うぅー! むぐぅう!」レイプメ

キチガイ「wwwwwww」ゲラゲラゲラ

キチガイが覗き込んだ暗がりには、衣服を破られそれを口に詰められた女性と、その女性に覆いかぶさり腰を振る男性がいた。


大男「っち、オラ、俺が終わったらヤらせてやるから人は呼ぶなよ」パンパンパン

キチガイ「wwwwwお前と穴兄弟とかwww」

女性「んー! んんー!」ボロボロ

キチガイ「ちょwww落ち着けwww」

紛うことなきレイプの現場である。

キチガイがとるべき人道に則した行動とは?>>96

その女魔女じゃね?www
ハメてるお前が嵌められてんだよwww

キチガイ「その女魔女じゃねwwwハメてるお前が嵌められてんだよwww」

キチガイは自信満々にそう言い放った。

大男「はっ、何言ってやがる。いいか、いくらこの魔法国家でも、魔法使いってのはそこら辺に転がってるもんじゃねぇ」パンパンパン

大男「魔法の力を持つ者は大事に大事に扱われて、そりゃあ特権階級扱いさ」パンパンパン

大男「まぁそれでもそうだってんなら、こんなところをうろついてるのは──」

女性?「私みたいな闇の魔女くらいなもんかしらねぇ?」グリンッ

大男「はぁっ……」ズパッ

その間の抜けた声が最後の言葉だった。

首から上を失った大男は、鮮血をまき散らしながら薄汚い裏路地へと身を沈める。

キチガイ「うはっwww死んだwwwてかすげぇwwwテキトーに言ったら当たったwww」

女性?「テキトー? とぼけるんじゃないよ」パチンッ

いつの間にか死体の下から這い出ていた女性が、血に染まった指を打ち鳴らす。

するとどうだろう。強姦の後の痛ましい姿が見る見る変化していき、やがて女性は黒衣を纏った妙齢の女へと変貌を果たした。

闇魔女「変身魔法……なんて言っても魔法のまの字も知らなそうなアンタにはわかんないだろうね」

闇魔女「まぁいいさ。さ、心して答えな、何故私が魔女だとわかった?」

キチガイ「wwwww」

闇魔女が発する冷気がキチガイの頬を撫ぜるように吹きすさぶ。ここは十分に言葉を選ばなければ、あの大男と同じように頭と胴が泣き別れてしまうだろう。

キチガイ「>>99

黙ってキチ子に変身(したり顔で)

キチガイ「wwwwww」

闇魔女「なんだい、ビビッちまったのかい……ってムカつく顔だねぇ。捻り殺すよ?」

キチガイ「wwwwww」パァッ

闇魔女「!! あんた…!」

キチ子「wwwww魔法のwwwまの字もwww知らないwww」ゲラゲラ

闇魔女「魔女だったのかい…!」

キチ子「僕はwww一流の魔女なのでwww同類だとwwwすぐにわかりましたwww」ゲラゲラ

闇魔女「っ……」カァー

キチ子「あれwwwオバサンはwww何でwwwわからなかったのwwwっうぇwww」

闇魔女「死ねぇ!」パチンッ

目には見えない真空の刃。

一瞬の内に発動された必殺の魔法は、一直線にキチ子の首へ向かって飛来する。

キチ子「あwwwやべぇwww死ぬwwwwwww」

キチ子が現在習得している魔法は「憑依」「女体化」「成長」の三つ。

しかし三つの内、女体化と成長の魔法はどちらも己にかける魔法なのでこの場では役に立たない。

それでは憑依の魔法で魔女に憑けばどうか。残念ながら、それでは魂を失った元の体は風の刃を受けて死んでしまうだろう。

キチ子「アカンwwwwwww」

キチ子の脳裏に走馬灯が走る。

不老ゆえ十年間ミルクを飲んで育ち、魔法を覚えて成長し、金がないから雑草と虫を食し。

思えば人生最高の食事はあの貧村食堂でのシチューだったかもしれない。

王国出身の三人組が邪魔をしなければ、最後まで食べることができたのに……。

そのとき、キチ子の脳裏に過るものがあった。

そうだ。自分はあの日、全裸M字で気絶した男の骨を使い、武器を作っていたのだ。

E人骨の剣

今も腰に差している、男の思念が込められた呪いの剣。

もうこの剣に頼る他ない。

キチガイはこの窮地を脱する能力>>104を持った骨の剣を引き抜き、風の刃とその武骨な刃を重ね合わせた。

キチガイが治る

残機保存

ザンッ

キチ子「びょwww」

キチ子「……」ドサッ

風の刃は重ね合わせたはずの人骨の剣をすり抜けた。人骨の剣は抵抗もなく魔法を透過させ、キチ子は首の中ほどまでを絶たれてあっけなく死んだ。

闇魔女「はんっ、すこし感覚が鋭かっただけでデカい顔したからそうなったんだよ」フンッ

パァッ

女性「……これでよし」フフン

女性「じゃあね、お馬鹿で未熟な魔女娘」スタスタ

魔女の背中が遠ざかっていく。しかし屍にはどうすることもできない。キチ子の虚ろな瞳は、ただその背中を見送るのみだった。

──かに思えた。

キチ子「う、へ…うへへ……」

キチ子の口が三日月のように裂ける。

キチ子「うへへへ……」

嘲笑の笑みが美貌を台無しにする。

キチ子「うけけけけけけwwwww」

その瞳が狂気を取り戻す。

キチ子「超www復www活www」ガバッ

キチ子が死の淵より……いや、冥府の門より蘇った。

キチ子「いやぁwwwこの剣のお陰でwww生き返ることができましたwww」

死にたくない。ただその一心で死んでいった男の思念が篭った人骨の魔剣。

その能力は「残機保存」

この剣で斬り殺した人間の命をストックし、使用者が死亡した瞬間に蘇生魔法として転用するという悪魔のような力である。

キチ子は公国に来るまでの道程で、剣の試し斬りと称し通りすがりを三人ばかり切り殺していた。

今回はそれが命のストックとなり、蘇生を果たせたのだ。

キチ子「それにしてもあの女wwwこの僕ちゃんを殺しやがってwww絶対許せねぇwww」

あの魔女はまだそう遠くまで行っていないだろう。また、キチ子が死んでいると思われている今が最大のチャンスだ。

キチ子はどう動く?>>108

絶世の美男子に変装して近づく

残機を増やしておく

キチ子「あっちが変身ならこっちは変装してやんよwww」

キチ子「あのオバハン、魔法使ってまでズコバコしてたしwww美男子になれば一発だろwww」

キチ子「よしwwwまずはサラシを巻いてwww」シュルシュル

キチガイは意外なほど器用に自分の身なりを整えていき、さらに色の濃い木の実の汁で軽い化粧まで施してしまった。

キチ子「うーんwww美しいwww」

水路の水面に映るのは艶のある黒髪を背中の中ほどまで伸ばした美少年だ。

その状態のキチ子が少し表通りを歩いてみると、娼婦らしきお姉さん方があちらからホイホイやってきてしまった。

キチ子「おっしゃwww行けるwwwww」

キチ子は両腕に娼婦たちを抱えながら、夜の街へと消えて行った。

『中央広場・巨大噴水前』

女性「ふぅ……」

今日は散々な日だったと、一般女性に扮した闇の魔女は思った。

研究のために早急に魔力が必要になり、好きでもない男漁りをする羽目になったことがまず一つ。

男漁りが上手くいかず、妥協して筋肉馬鹿の乱暴者を相手にしたことが一つ。

邪魔が入り、結局今日丸一日の努力がすべて水泡に帰してしまったことが一つ。

女性「はぁ…ホントやってらんない……」

女性は深いため息を吐いた。

女性「ぜんぶこの街に良い男がいないのが悪いんだよ…」

せめてもう少し良い男が見つかれば、自分も情事の際に多少は乗り気になって、向こうもさっさと精を吐きだしてくれることになっただろう。

女性「そしたらあの魔女娘が邪魔する前に帰れたし、研究も大幅に進んだはずなのにさ…」グチグチ

先ほどから女性の苛立ちは募りっ放しだ。

手を繋ぐ親子、仲の良さそうな恋人、路上に座り込む物乞い、すべてに腹が立って仕方がない。

しかしその中で、どこからか聞こえてくるこの歌声だけは、一種の清涼剤となって女性のささくれ立った心を癒してくれていた。

女性「一体だれが──あっ」

その人を見た途端、女性の胸が高鳴った。

美男子「るーるるーるー」

噴水に腰掛け、子供たちと戯れながら歌を口ずさむ絶世の美男子。

女性「……きれいね」キュン

年甲斐もなくそうやって見惚れていると、突然その男性と視線がかち合ってしまう。

女性「……」

美男子「……あの」スクッ

男性が腰を上げ、女性の元へと近づいてきた。

美男子「……僕たち、どこかで会わなかった?」

女性「……!」

女性は驚いた。なぜならそれは、自分も考えていたことだったからだ。目の前の人物と面識があると。

女性「私も……そう、思って…」

美男子「本当?」ガシッ

男性が決して逃がさないとでも言うように、素早く女性の手を取った。

女性「ああ、本当さ」

美男子「……うれしいよ」

視線が絡み合い、だんだんと熱を帯びていく。

美男子「ねぇ。運命って、信じる?」

女性「……今信じたいと思った。それじゃ駄目かい?」

もう二人の間に、言葉はいらなかった。

『宿屋』

女性「んんっ……」チュッ ジュルッ…

美男子「ん…」チュパッ チュ…

ベッドの上。シーツを乱しながら、情熱的に互いの唇を貪る男女。

変身魔法で一般の女性に化けた闇の魔女と、

キチ子(wwwwwwwwやっぱりクソビッチwww)

言わずもがな、美男子に変装したキチ子である。

女性「……どう?」シュル…

魔女が邪魔な衣服を取り払い、生まれたままの姿になった。

熟れた乳房に乗った細かい汗が蝋燭の光に反射して、テラテラと蠱惑的に輝いている。

キチ子(なにがwwwどうwwwだよwww一丁前に盛ってんじゃねぇぞwwwババアwww)

キチ子といえば何とか優しげに微笑んで見せているが、既に腹筋が崩壊寸前だった。

女性「ほら、あんたも脱ぎなよ」フフッ

魔女がキチ子の衣服に手をかける。丸腰の状態で、隙だらけだ。

キチ子(大チャンスwwwきたwww)

これ以上待てば女性の体がバレてしまうだろう。ここで行動を起こすのが最善だ。

キチ子は……>>117

服を着たまま愛撫
ばれないように背後に回ってから

キチ子「じゅっ…じゅるっ……」

女性「あっ…ちょっと…」

キチ子が魔女の首筋に音を立てて吸い付く。そうやって白い柔肌にキスマークをつけながら、後ろへと回ってその豊満な胸を揉みしだいていく。

女性「あっ…なに、脱ぐの…あん、恥ずかしいの…?」

キチ子は魔女の問いかけに答えず、無言のまま硬くしこった乳首に爪を立てた。

女性「んん、はぁっ、駄目…そこはやさしく、ね」

魔女は熱い吐息を漏らしながらそう言うと、乳首を弄るキチ子の手に艶めかしく指を這わせ、ゆっくりと己の秘所へと誘導した。

女性「ここは、もっとやさしく」

キチ子は言われるままに熱く充血した肉芽を中指の腹で擦りあげ……>>119

108式波動球で吹き飛ばした


キチ子「喰らえwwwww」ドゴォッ

女性「がっ!?」

爆発的な威力を誇るフラットショットを叩き込んだ。

あの観客席まで吹き飛ばしてやる。そんな思いが篭った一撃は、女性にとっても急所である股間に直撃し、その下の恥骨を叩き折るまでに至った。

女性「ぐ…お、ぅ……」

魔女は顔を真っ青にして全裸で床に転がり、ビクビクと痙攣を始める。

キチ子「うはwww無力化成功wwww」

キチ子は勝利の喝采を上げた。

女性「──おまえぇぇぇ!」パチンッ

キチ子「えwwwww」ズバッ

しかし思いがけない魔女の復讐。キチ子の頭部が宙を舞った。

キチ子「」ガクッ

『残機保存』発動 残り1

シュンッ

キチ子「残念www復活www」

女性「な!? ば、馬鹿な! 死者蘇生なんて…」

キチ子「よくも二度も殺してくれたなコラwww」

女性「二度もだって? まさか、あんたさっきの!」

ボキィッ

キチ子は魔女の腹を容赦なく蹴り飛ばした。

女性「はっ…ぐぅ…!」ゴロゴロ

女性「ち、治癒!」パァ…

先ほどと同じように骨折を治そうと試みる魔女。しかし、そもそもは魔力が不足していたから研究所から出てきたのだ。

魔女「はぁ、はぁ、治りきらない…? へ、変身魔法が…!」

魔法を使う力は、すでに底をついていた。

キチ子「オラwww寝てんじゃないわよwww」ドゴッ

魔女「ぐふっ!」

魔女の体が再び飛ぶ。そのまま壁に叩きつけられ、床に這いつくばる。

そこからは立ち上がろうともしなかった。

キチ子「よーしwwwどう料理してやろうかwww」スタスタ

魔女「ま、待って。取引をしよう。私なら何かしらの力になってやれるから……ね、そうしようよ」

完全に戦意を喪失している様子の魔女が、恥も外聞もなくキチ子の足へとすがり付いてくる。

キチ子「この期に及んでwww取引とかwww」ゲシッ

魔女「ぐっ…!」ベシャッ

その手を跳ねのけて魔女の頭を踏みつけるキチ子。それでも魔女は懇願の眼差しを向けてくる。

さぁ、キチ子はどうする?>>124

① 秘伝の魔導書を頂く

② ブタ箱にぶち込む

④ 問答無用で殺す

③ その他

王家の紋章持たせて王国に向かう様に導いてやる

キチ子「そんなに死にたくないかwww」ゲラゲラ

魔女「! し、死にたくない! やらなきゃいけないことがあるんだよ!」

キチ子「必死過ぎwwwじゃあこれwww」ハイ

キチ子は王家の紋章を魔女に手渡した。

魔女「お、王国の……王家の紋章だね。これがどうしたんだい?」

キチ子「言っとくけどそれ本物だかんなwwwもうちょい喜べよwww」グリグリ

魔女「わ、わーい。ありがとうね」

キチ子「反応薄っすwwwババア舐めてんのかwww」ゲシッ

魔女「いたっ!」ドタッ

キチ子が自分の足の下から魔女を解放した。

魔女「わ、わかった。信じるよ……それで、これをどうしろってのさ?」

キチ子「決まってんだろwww王国まで持ってくんだよwww」ゲラゲラ

魔女「はぁ? そんなことしたら紋章の偽造で絞首刑だよ痛たたたっ」ギリギリ

キチ子のアイアンクローが魔女のこめかみを圧迫する。

キチ子「いいからwwwやれって言ってんのwwwプチッといくぞwww」

魔女「わかった! 持っていくよ! だから離してくれ!」

魔女が部屋の端へ移動し、一息つく。

魔女「それで。王国にこれを持って行って、私は何をすればいいんだい?」

キチ子「>>127

何とかうまくやって王国で平和に暮らせばいいんじゃないの?

キチ子「何とかうまくやって王国で平和に暮らせばいいんじゃないのwww」ポン

魔女「は、はぁ?」

魔女が怪訝な面持ちで眉を顰めた。

キチ子「王国でww平和にwww暮らせwwwなっwww」ギリギリギリ

魔女「痛い痛い痛い! 暮らす! 王国で平和に暮らします!」

キチ子「それでいいんだよwwwいやぁwww良いことした後って清々しいなぁwww」ゲラゲラ

魔女「そ、そうだね…」

魔女(クソが! 魔力が戻ればあんたなんてねぇ! いや、駄目だ。こいつは死者蘇生の魔法を使えるほどの大魔法使い……まともにやっても勝てっこない…か)

魔女(とりあえず、こいつの目がある内は大人しく王国に向かうしかないようだね……ちっ、本当に何が狙いなんだこの女は!)

魔女が身なりを整え、立ち上がる。

魔女「そ、それじゃあ私は早速この首都を発とうと思うんだけど…」

キチ子「じゃあなババアwww」

魔女「……あ、ああ。見逃してくれてありがとうね」

キチ子「えwwwもしかしてwwwそれフリっすかwww」ゲラゲラゲラ

魔女「じゃあね!」ダッ

キチ子に心変わりされない内に全力で宿屋を後にする魔女。その懐から、キラリと光る金属質の何かがこぼれ落ちた。

キチ子「あいつwww鍵落としていきやがったwww」チャリ…

金色の光沢を放つ謎の鍵。この公国のどこかにある、魔女の住家に入る為のものかもしれない。

キチ子「wwwww鍵ゲットwww」

キチ子は魔女の鍵を手に入れた!

『首都・二日目』

あの後そのまま宿屋で一晩明かしたキチガイは、清々しい朝日のもと街の探索へと出かけていた。

旅の中で立ち寄った農村の村人たちは、朝日が昇ると共に畑仕事に精を出していたものだったが、この都会の街ではまだまだ人通りが少ない時間帯のようだ。


~キチガイの現在の持ち物~

E遺品のマント 闇ギルドの依頼書 E人骨の剣(残機保存) 約束の羊皮紙 魔女の鍵 new!



キチガイ「さぁwww今日はまずどうしようかwww」>>131

① 図書館

② 質屋

③ 労働者ギルド(仕事斡旋所)

④ その他

『質屋』

キチガイ「ついにwwwこの羊皮紙を質に流すときがきたwww」ガサガサ

公国へと向かう船の上で出会った亜麻色の髪の少女。この羊皮紙は、彼女との約束を果たすために必要なものである。

バタンッ

キチガイ「オッチャンwwwこれwww魔法学園に通う生徒のwww呼び出し書なんだけどwww」

主人「……なるほど、これは興味深い品ですな」

キチガイ「そうでしょそうでしょwwwそれで幾ら融通してくれんのwww」

主人「まぁまぁ落ち着きなさい。まずは真偽のほどを確かめてからです」スチャ

質屋の主人は品の良い眼鏡をつけて、羊皮紙の隅々まで観察した。

数分後、ようやく鑑定が終わったのか、質屋の主人が羊皮紙から顔を上げた。

主人「ふむ、どうやら本物のようですな」

キチガイ「当たり前wwwだってそれwww僕が直接もらったんだからwww」

質屋の主人の瞳が、まるでキチガイを責めるかのように鋭く光る。

主人「ほほう、しかし良いのですかな? これが誰かの手に渡れば、その使用方法は間違いなく悪事ですぞ。その方、お友達なのでしょう?」

キチガイ「全然ちげぇwwwww」ゲラゲラ

主人「……例えそうだとしても…」

キチガイと店主がそうやって問答していると、立てつけの悪い扉がギシリと鳴り、店内に新しい来客を知らせた。

長帽子「よう、ちょいと店の外から話を聞かせて貰ったんだけどもよ」ドスドス

そう言って二人のいるカウンターまで近づいてきたのは長帽子を被った狩人風の男だ。

キチガイ「なんだよお前www」

店主「申し訳ありません、今このお客様は私と商談をしているとこ…ぐっ!」バシッ

カウンターに肘をついた長帽子の男が店主の眼鏡を叩き落とす。

長帽子「ははは、わりぃな。手が当たっちまった」

そして悪びれもせずにそう言った。

長帽子「それでよ兄ちゃん、金30出す。その羊皮紙を俺に売っちゃくれねぇか?」ズイッ


金貨=一万円 銀貨=千円 銅貨=百円

長帽子「なぁ、いいだろ? どうせ質に流そうとしてたんだ。俺に売っぱらおうと同じことさ。いや、むしろ色を付けて買ってやれるぜ」

店主「お客さん! 早まっては駄目ですよ! それを渡せば一人の魔法使いの人生がめちゃくちゃになってしまいます!」

店主「誘拐され、奴隷になり、それは残酷な──ぐっ!」ドガッ

長帽子「ちっ、うるせぇんだよ甘ちゃんがよ! おい兄ちゃん、俺は良くわかるぜ。人間生きてたら友情の一つや二つ金に変えなきゃいけねぇときもある」

キチガイ「wwwwwwwそうだねwww」ゲラゲラ

長帽子「へへ、話が早ぇや。ま、何が言いたいかというとだ、この先人生長ぇんだから、新しいダチなんて何十と出来るってこったな」

長帽子「対して、金はそうはいかねぇ……そうだろ?」ニヤッ

キチガイ「うはwwwカッケェwwwww」ゲラゲラゲラ

長帽子が金貨と引き換えに羊皮紙に手を伸ばしてくる。キチガイは……>>136

だ が 断 る


キチガイ「本当にwww金貨三十枚もくれんのwww」

長帽子「ああやるよ。金は欲しいだろ?」

キチガイ「欲しいwww」

長帽子「そうか。じゃあ早くそれを渡すんだ」

キチガイ「だ が 断 る www」

長帽子・店主「「何ッ!!」」

キチガイ「この僕ちゃんの最も好きなことの一つはwww自分のことをスレててカッコイイと思ってる勘違い野郎にwwwおちんちんって言ってやることだwww」

店主「お客さま…!」

長帽子「訳のわかんねぇことを! テメェ舐めてんのか! あぁ!?」

キチガイ「おちんちんwww」

長帽子「ぶっ殺す!!」ジャキッ

長帽子が鈍く光るナイフをベルトから抜き取った。

長帽子「あーあ、もう少し利口なら明日もそのアホ面晒して街を歩けたのに…なッ!」ヒュンッ

ヒュパッ

キチガイの肩から血潮が舞う。

キチガイ「いやんwww痛いじゃないwwwwwww」

決して浅くない傷である。零れ出る血潮が、店の床ボタリと落ちた。

長帽子「金で駄目なら力づくだ。俺も今じゃ都会人なんでな、できるだけスマートに済ませたかったんだが…」ヒュン ヒュン

ビシュッ ズパッ

長帽子の眼にも止まらないナイフ捌きで、キチガイは次々と体に裂傷を負っていった。

店主「い、今騎士団を呼んでくる!」ダッ

店主が裏口から助けを呼びに向かう。

キチガイ「ちょwwwあいつひとりで逃げやがったwwwママン助けてwww」ゲラゲラ

長帽子「ああん…? 何だ、笑ってやがる。気狂いか? それとも恐怖のあまり、今狂っちまったか?」

長帽子は店主など眼中にないとばかりに、執拗にキチガイを追い詰める。狙いは羊皮紙なので当然だ。

キチガイ「自分で恐怖のあまりとか言っちゃう人ってwwwww」

長帽子「……まだ元気そうだなァ!」ヒュヒュンッ

キチガイの両の首筋に、まるでギロチンのように迫る高速の銀閃。

キチガイ「あwww駄目なやつやwww」

これを受ければ軽傷や重傷では済まない。待つのは死のみ。キチガイはそう直感した。

例えこのまま死んでも命のストックである残機はまだ一つ残っているが……>>140

憑依して全裸になって奇声をあげながら街を走り回って、ゲロ吐いた船にまたゲロ吐きに行く

キチガイ「ひょう──」ズパッ

キチガイ「」ガクン バタッ

長帽子「はん、馬鹿が」

鮮血を垂れ流す死体の手から、血の池に浸かる前に手早く羊皮紙を回収する長帽子。

長帽子「友情の結果がそれだよ、小僧」ゲシッ

『残機保存』発動 残り0

キチガイ「」ピクッ

長帽子「下らねぇ。所詮友情や愛情なんてものは幻想さ。そんなモンの為に命を捨てる奴はみんな──……」

長帽子「みんな……」

長帽子(?)「www」ニィ…

長帽子(キチ)「みんな私の肉体美をご覧になってぇぇぇぇwwwwwwww」ババッ

先ほどまでの狂犬じみた風格から一転、一瞬にして己の身に纏わりつく邪魔な衣服をすべて脱ぎ去る長帽子。そして叫ぶ。

長帽子(キチ)「手始めに朝の運動じゃあああああああああああああwww」

早朝の静けさをぶち壊す変態がいま、街へと放たれた。

『中央公園』

今日も一日が始まる。公園の花壇に咲き誇る美しい花々を愛でながら、亜麻色の髪の少女はそう思った。

この人通りの少ない早朝の公園を散歩するのは少女が魔法学園に入学してからの日課だ。

こうして一日の始まりに自然と戯れ、疲れた心を癒す。

勿論、日々級友たちと切磋琢磨し、勉学に励む学園での生活は何事にも代えがたものだ。

しかし歴史ある公国の魔法学園、その生徒会長ともなれば責任は重大。

期待は重しとなって少女の細い肩に圧し掛かり、こうして毎朝「学園生は極力外出を控えるように」という規則を破ってまで羽目を外さなけれは今にも潰れてしまいそうだった。

亜麻髪「……そろそろ寮に戻らなくちゃダメですね」スクッ

さぁ行こう。もう十分、この素晴らしい噴水と花壇には励ましてもらった。学園のみんなが、生徒会長を待っている。

サワワ…

そのとき、春風が少女の背中を、まるでいってらっしゃいと送り出しているかのように押し吹いた。

亜麻髪「ふふ、はい。いってきます」

サワワ… サワワ…

それは何でもない、少女のいつもの朝の風景。

しかしその風景の中に、一つだけ酷く汚い異物が混じっていることに、少女は気が付いてしまった。

亜麻髪「……」ポカーン

全裸でブリッジをする変態が、そこにいた。

長帽子「どんどこwwwどんどこどんどこwww」カサカサカサ

亜麻髪「ひぃっ」ビクッ

長帽子「どんどこwwwどんどこどんどこwwwどこどんどwww」カサカサカサ

どこぞの節足動物のような生理的嫌悪感を催す動きで、訳の分からない言葉を叫びながら、変態が少女に接近してくる。

亜麻髪「きゃあああああああああ!!」シュゴッ

思わず放った魔法の攻撃。

長帽子「あぶねえええええwwwwwww」カサカサカサッ ドガンッ

逃げる変態。

亜麻髪「はぁ…! はぁ…! はぁ……な、何だったの…?」ペタン…

首都の静かな朝が、阿鼻叫喚に包まれる十分前のことであった。

『騎士団詰所・詰問室』

早朝から変態の確保に駆り出された騎士団。その詰所に、件の露出狂の変態が一時収容されていた。

騎士「なぜ、あんな真似をした」トン…トン…

長帽子「……」

騎士「はぁ……黙っていちゃわからんだろ。なぜ裸になって奇声をあげながら市街を走り回るような真似を…」

長帽子「してねぇつってんだろうがァ!!」バンッ

長帽子がテーブルを叩いて立ち上がる。

その凶暴な形相は普段なら見るものを震え上がらせていたのだろうが、先ほどまで長帽子やっていたことを考えると、詰問係りの騎士は鼻で笑うしかなかった。

長帽子「俺じゃねぇんだよ! あのマントの男だ! 質屋で俺がぶっ殺した!」

騎士「……質屋で倒れてた彼ね。すぐに目を覚まして元気に走って行ったが?」

長帽子「だからソイツが魔法使いだったんだよ! 生き返って、俺を操って……こうなった! 嵌められたんだ!」

騎士「……はぁ」ガタン

騎士は疲れた様子でため息を吐き、席を離れる。

騎士「ま、そう重い罪にはならんだろ。裸で走り回ってただけだからな。もっとも、この街にはもういられんだろうが……じゃ」バタン

長帽子「あ、おい…! クソが! クソ……チクショォォォォォ!!」ドガン バタン ドスン

長帽子は一か月間牢の中で過ごし、その後解放されるのだった。

『中心市街』

キチガイ「あれwww昨日のオヤジじゃんwww」

漕ぎ手「あ? ああ、昨日のゲロ野郎か」フキフキ

キチガイ「ひでぇwwwで、何やってるのwww」

漕ぎ手「見るりゃわかんだろ。船の掃除だよ……ったく、二日連続でゲロぶちまけやがって」フキフキ

キチガイ「wwwどんまいwwwwwww」

漕ぎ手「一日目はあんただよ!」

漕ぎ手はそう叫ぶと、掃除し終わった船の櫂を取り水路を進んでいった。

勿論一日目と二日目が同一犯であるなど、彼は知る由もない。

キチガイ「wwwあーwww面白かったwww騎士団が必死すぎてwww爆笑www」ゲラゲラ

キチガイは中央公園の巨大噴水に腰を下ろし、道行く人々を眺めている。

キチガイ「今は昼前くらいかなwww」

キチガイ「さぁwww次はどうしようかwww」>>149


① 図書館

② 労働者ギルド(仕事斡旋所)

③ 闇の魔女の隠れ家を探す

④ その他

①~③全てに行く

キチガイ「図書館、仕事探し、隠れ家の順で回ってくかwww」

キチガイ「まずは図書館www館内中の本をwww読み漁ってやるわwww」

キチガイは中央公園の脇にある、都立図書館へと向かった。

職員「はい金貨10枚ね」

しかし意気揚々とエントランスホールへ入ったところで、職員に法外な料金を請求されてしまう。

キチガイ「はwww入館料www高すぎwwwww」

職員「はは、違う違う。これは謂わば担保だよ。本を破られたり、汚されたりしない限りお帰りの際にはちゃんとお返しするよ」

キチガイ「紛らわしいwww最初からそう言っとけ馬鹿www」ゴソゴソ

チャリ…

ポケットには銅貨が二枚あった。

キチガイ「僕ちゃんwww貧乏wwwwwwww」

どうやら、まず労働者ギルドで入館料を稼がなくてはいけないようだった。

『労働者ギルド』

労働者ギルドとは、冒険者ギルドよりも比較的安全な仕事が多い、一般人向けの仕事斡旋業者である。

しかしその分給金も一般的で、普段は冒険者のような一攫千金を夢見る若者はたちは寄り付こうともしないのだが……どうやらこの日は違ったようだ。

ガヤガヤ ガヤガヤ

キチガイ「すげー混んでるwww」

室内は人で溢れかえっており、そのほとんどが武装した屈強な冒険者たちだった。

騎士見習い「やぁ、君もドラゴンキラーの称号を狙いに来た口かい?」

前に進めず立ち往生していたキチガイに背後から声がかかる。

キチガイが振り向くと、そこには鋼の甲冑に騎士見習いの紋章を付けた、金髪の青年が立っていた。

キチガイ「ドラゴンwwwキラーwwwなにそれwww」

騎士見習い「知らないで来たのかい? ほら見ろよ。ボード一面に張り出されたあの大量の依頼書を」

大仰な動作で示されたのは、依頼書を張り出すボードの一角だ。

見ると、同一の依頼書が重ね重ね幾枚も張り連ねられている。

キチガイ「wwwwwどれどれwww」


『労働者ギルド』

『邪竜討伐隊の補助』

『難易度:☆☆☆☆』

『依頼内容:昨年首都郊外に来襲した竜が、北の山岳で度々見かけられるようになった。冒険者ギルドが編成する討伐隊に同行し、これを助けよ』

『期間:明日から五日間』

『報酬:金貨30枚』

『備考:仕事内容は主に荷物の運搬、飯炊き、負傷者の介抱など非戦闘業となる』

キチガイ「ドラゴンとかwwwそれで混んでたのかよwww」

騎士見習い「その様子だと本当に知らなかったみたいだね」

騎士見習いが苦笑する。

キチガイ「僕ちゃんwww適当なお仕事探しに来ただけなのにwww迷惑www」

キチガイ「お前らwww冒険者なら冒険者ギルド行けよwww」

騎士見習い「冒険者ギルドは討伐隊編成の準備で掛かり切りで、討伐隊補助の依頼書はここでしか出されていないんだ。悪いね」

キチガイ「じゃあ討伐隊とやらに入れよwwwチキンwwwwww」

騎士見習い「ははは。入りたかったけどね。僕もだけど、ここにいる奴らはほとんど討伐隊の選考から漏れた冒険者なんだ。だから補助隊に回ってあわよくば……ってね」ニヤリ

騎士見習いが強かな笑みを浮かべ、チラリと前の方を見た。仲間がいるのかもしれない。

キチガイ「wwwwwwあわよくば(ドヤッ)じゃねーよwww結局ここにいる奴ら全員www負け犬の集まりだろうがwww」ゲラゲラ

騎士見習い「あっ、こ、こら。口には……」

シン…

あれだけ騒がしかったギルド内が静まりかえっている。全員がキチガイを睨み付け、口を一文字に引き結んでいるからだ。

騎士見習い「……気を付けた方がいいよ。うん。もう遅いけど……今度からね」ササッ

騎士見習いがターンする。

冒険者「こらこら、お友達を見捨てて逃げちゃぁいけねぇなぁ」ドン

騎士見習いがリターンしてくる。

騎士見習い「ち、違う。僕は彼とは初対面で……な、なぁ。そうだろ?」

騎士見習いが冷や汗を垂らしながらキチガイへと視線を送ってきた。縋るような目だ。

キチガイはその目の意を汲み──

キチガイ「>>155

そうそうwwwwwwwwコイツとはwwwwwwwwww友達なんだよwwwwwwwww

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