会長「超科学研究会へようこそ!」 (16)


5月

S「お前部活何やんの?」

主「話題の転換がとっても急だね、Sちゃん。私たちついさっきまでウサギの性欲の話してたよね?」

S「あんな週刊誌も男子中学生もしないぐらい下品で下らない話はどうでも良いんだよ」

主「そうかなあ。数値化する時の基準まで真面目に考えたのに?」

S「で?部活どこ入るんだ?」

主「『入る』かぁ。どうせなら入れる側になってみたいよね。ほら、私たちって身体の構造上入れられる側に甘んじる以外の選択肢が残されていないじゃん?」

S「この世を入れ物とみれば、新生児を体内から世界に入れている事になるのでは無いか」

主「私、高校生になったら運動部に入ろうって決めてたから。陸上部か、サッカー部かなあ」

S「話題の転換がとっても急だね。オラ、イライラするぞ」

主「私の気持ち、少しは理解してくれた?」

S「うっせーぞクソブス!」

主「嫌だなあ、Sちゃん。自己紹介はもう済んでるんだゾ★」

S「酷いとか言う次元じゃないよね」

主『またつまらぬ物を斬ってしまった』

S「それ次元じゃないから。五右衛門だからそれ」

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職員室

主「すみませーん、陸上部の顧問の先生って居ますか?」

先生「安藤先生か、ちょっと今居ないなあ」

主「じゃあしょうがないですね。サッカー部の顧問の先生で手を打ちましょう」

先生「一体なんなんだその妥協は。それに、斎藤先生も今日はお休みだ」

主「えーっ、そんなあ。この役立たずの豚!」

先生「おい、失礼だぞ。私に」

主「失礼しました。私てっきり、先生は隠れドMのロリコンレズ女なんだと思ったんですけど…見た目的に」

先生「とことん失礼だな」

主「てことで。ありがとうございました、失礼しまーす」

先生「おい待て。お前、部活に入りたいのか?」

主「貴女が作った部活には入りませんよ」

先生「はっはっは。うっせーぞクソブス」

主「それ流行ってるんですか?クソブスって呼ぶの。流行ってるんですか?」

先生「良いから付いて来い」

主「え、でも…知らない人には付いて行くなって、ママが」

先生「学校の先生の言うことを聞きなさいとは言われなかったか」

主「子供は大人の命令に従ってれば良いって考えは愚か以外の何物でもありませんよ、先生。おーっとぉ!この瞬間、教育者失格となってしまったぁーっ!残念!」

先生「こっちだぞ、クソブス」

主「ねえそれ流行ってるんですか?ナウいワードなんですか?」


第二理科室

先生「ここだ」

主「先生が白衣を着てたので大方の見当は付いてました。意外性もインパクトも全てゼロですね」

先生「ぅおーい!新入部員を連れて来たぞぁ!」

主「漁師の様なイントネーション。品がナッシング」

先輩「ほぅ、こいつか」

主「ほぅ、巨乳か」

先輩「私は三年生だ、宜しく。握手しよう」

主「名前は?」

先輩「私は三年生だ、それ以下でもそれ以上でも無い」

主「へー」

先輩「そんで、どうしてまたこんな部に入りたいと思ったんだ?」

主「ああ、そうだ。ここはどんな部活なんですか?三年生先輩」

先輩「確かに私は三年生だが、それは名前では無い」

主「うっせーぞクソブス!」

先輩「はぁ?」

主「これ流行ってるらしいですよ。ああ、もしかして知らないんですかぁ?おっくれってるう!」

先輩「ここは超科学研究会だ。科学実験とかやってる、ピリオド」

主「うっわ、自分でピリオドとか言っちゃう系の人なんだ~へ~」

会長「彼女、ほんの少しだけイッちゃってるのよ。かわいそうに…」

先輩「うっせーぞクソブス!うっせーぞクソブス!こうか?」

主「そうです三年生!先輩はやればできる子ですね!」

会長「私がこの超科学研究会の会長よ」

主「ちょっとすみません、会長が掛けてるメガネ割っても良いですか?」

会長「駄目に決まってるじゃない」

主「じゃあ、とりあえずちょっとだけ貸して貰えます?」

会長「貸すだけなら良いわよ。はいどうぞ」

主「ありがとうございます。フン!」パリーン

会長「ああああああああ!!メガネが!私のメガネがああああああ」

主「信用できない人間に大切なものをひょいひょい貸すからこうなるんですよ、ザマァ無いですね」

先輩「比較的クズだな、君」

主「クズって言った方がクズだよーんだ!アッカンベーのベのベーのジェノベーゼ!」

先生「凄いな、もう馴染んでるじゃないかあ」

主「そうですね、クソブス先生」

先生「はっはっは。クソブスは余計だぞ、クソブス。どうだ?入部する気になったか?」

主「いいでしょう。もしも、私と洗面器にどれだけ顔を付けていられるかで勝ったらの話ですがね!」

先輩「良し!その勝負、私が受けて立とう!」



主「スタート!」

ブクブクブクブク

ガバッ
先輩「ちょ、ちょっと待て!水は張らなくて良いのか?!」

主「顔を上げましたね?私の勝ちです!さあ、入部届を寄越して貰いましょうか。サインをして印を押します」

先生「あ、入部する気まんまん何だ」

会長「マンマンですって?!は、破廉恥な!」

先生「うん、うるさいぞー」



翌日

S「えっ、蝶科学研究会に入る事にした?」

主「そうだよ?」

S「お前、運動部に入るって話はどうしたんだよ。お前のあのサッカー魂はどこへ行った?お前のあのボールへの執着はどこへ消えた?」

主「私サッカーは未経験だしどっちかって言えば陸上部に入る気だったんだけどね」

S「で、なんでそれが腸科学研究会になっちゃうんだよ」

主「超科学研究会、ね。超だよ?蝶とか腸じゃないよ?ねえ、分かってる?」

S「分かったから。それで?」

主「分かってないよね?いつもそうよ。Sちゃんはいつもそう!そうやって人の事を馬鹿にして、もう信じられない!もう私、Sちゃんの事信じられない!」

S「うっせーぞクソブス」

主「あ、ごめんごめん。超科学研究会に入った理由ね。ノリだよ。完全なるノリ。場の空気に乗せられて、YESって答えて、入部届にサインしちゃった」

S「ノリでサイン、ねえ。ノリで何でも決めてたらその内破滅するよ」

主「シャブピーは今関係無いだろ!」

S「はい、それももう分かったから。座ってよ、クソブス」

主「クソブスも使いすぎは良くないと思うなあ」

今日はここまで
また気が向いたら書きます

Sと主はなんの略?


先輩「よっ、新入部員」

主「どうもこんにちは、先輩。今日は何をするんですか?」

会長「今日のテーマは『電子工作』です。主さん、その棚の二番目の引き出しを開けてみてくれるかしら?」

主「えー。うんこ漏れそうなんで無理でーす」

先輩「早くトイレ行って来いよ」

主「嫌だあ!わ、私はトイレなんかに行かない!権力には屈しない!」

先輩「トイレに行かないなら引き出し開けろよ。そうしなきゃ話が全く進まない」

主「えー。あっ!じゃあ、じゃあ私生理です!そうだ、私は生理だ!」

先輩「ならば確認しよう」ピラッ

主「人のスカートを捲る時には事前に確認を取って貰っても良いですか?」

会長「それで、パンツを見た感じどうですか?」

先輩「ネガティブだな。こいつは生理では無い、臭いが違う」

主「嗅いだんですか、ものすごく気持ち悪いですよ先輩」

会長「彼女、ニオイフェチだから」

>>9
主は主人公の略です、「女」って付けるのはシャクだったんでこうしました
Sは星バーーーローーに出てくるエス氏と同じ性質の名前です

主「ニオイフェチ」

会長「ええ、それも悪質な。こないだは、下駄箱で上履きを一つ一つ手にとっては臭いを丹念に味わっている所を見かけてドン引きしたわね」

先輩「誤解を招く様な事を言うんじゃない」

主「誤解なんですか?」

先輩「そうだとも。確かに下駄箱での一件は事実だが、私は会長が言う様な変態では無い」

主「じゃあどうして上履きの臭いを嗅いでいたんです?」

先輩「ああいう臭いって、少し興奮しないか?性的に」

会長「主ちゃん許してあげて、彼女はゴリラなの。頭が」

主「ウホ」

先輩「ウッホウッホウッホ!」

主「やったあ!私、ゴリラとも通じ合う事が出来た!この感動を忘れぬ内に、Sちゃんに伝えねば」

会長「その前に棚の二番目の引き出しを開けて欲しいんだけど」

主「あ、はい。分かりました」ガラガラ

会長「その中の物をこっちへ持ってきてくれるかしら」

主「はい、喜んで」

先輩「これが我が会の誇るミニ電子工作部品達の一部だ」

主「これで何を作るんですか?」

会長「今回は…そうね、ラジコンカーにでもしましょう」

先輩「折角だからカメラも付けようか。屋根にマウントして…」

主「電動で撮影方向を変えられる様にしましょう」

先輩「いいねそれ。えーっと、それならここにモーターを配置して…」

主「先輩は回路図が書けるんですね。気持ち悪い」

先輩「形容詞がおかしく無いだろうか」

会長「彼女は間違っていないわ。そうでしょ?」

主「はい!」

終始ハイテンションだな…
悪くない。



主「完成しましたね」

先輩「この作品に名前を付けようじゃないか。何にしようか?」

会長「のゅあ号」

主「この世で135番目ぐらいに発音しにくいですねえ、それ」

先輩「じゃあウホウホ号はどうだウホ?」

主「自虐ネタに走ったらお終いですよお、先輩。はい!ここで先輩終了です、残念っ!!」

会長「ならば、ならば貴女はどんな名前がお望みなのかしら」

主「カメラカー」

先輩「スーパーウルトラデラックス安易だな」

会長「クソね」

主「じゃ、じゃあFalcon Spreme」

先輩「ピンと来ないな」

会長「120%増しでクソね」

主「良いでしょう。ならば名付けの鬼と呼ばれたあのお方をお呼び致しましょう」


会長「で、この娘が『名付けの鬼』なのかしら?」

主「その通り、彼女が類稀なネーミングセンスを持つボクっ娘であるTくんです」

T「なぜ僕が『名付けの鬼』なんだい?君の行動と言動はまったく理解しかねるね」

主「ウルセーェ!土下座しろぉ土下座あ」

先輩「ほんと何なんだこいつ」

主「ナンじゃありませんよーだ!ヨーダはE.T.じゃありませんヨーダ!」

会長「じゃあ、そのTさんに聞きましょう。貴女がこの盗撮用ラジコンに名前を付けるとしたら何?」

T「そうですね…七四式遠隔偵察装置、ってのはどうでしょうか」

先輩「えっ」

会長「なんなのその無駄に仰々しくて形式ばっててフォーマルな名前は」

主「旧日本軍式の命名方ですよ。彼女、石破が裸足で逃げ出すぐらいの軍オタかつ筋金入りのウヨなボクっ娘なんで」

T「照れるなあ」

先輩「いくら慌ててる石破でも靴かスリッパぐらいは履くんじゃないか」

会長「そうよ、だって外に裸足で出るのは危ないわ。ガラスの様に尖った物や、犬のウンコの様に汚い物が落ちているかもしれない」

T「なかなかにめんどくさい人たちだね。国を護るため散って行った人達に恥ずかしくは無い?」

主「大丈夫、安心して。Tくんもなかなかにめんどくさいよ」

T「照れるなあ」

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