ミカサ「エレン。戦闘が混乱したら私の所へ来て」(149)


パラレルワールドと考えてご覧下さい。

変身能力はありません。

多少閲覧注意な描写が入ります。


エレン「はぁ?俺とお前は別々の班だろ!」

ミカサ「混乱した状況下では筋書き通りにはいかない。 アナタは私が守る。」

エレン「・・・。」

ミカサ「エレン...!!」


先輩兵士「アッカーマン訓練兵! お前は特別に後衛部隊だ。 ついて来い。」

ミカサ「わ、私の腕では足手まといになるだけです!!」

先輩兵士「お前の判断を聞いているのではない。 住民の避難が遅れている今、近くにより多くの先鋭が必要だ。」

ミカサ「しかし...」

エレン「おい!!! 」

ミカサ「・・・。」


エレン「大丈夫だミカサ... 俺はこんな所で死なねぇ...
巨人共を全て駆逐するまではな...!!」

ミカサ「・・・。 エレン... 一つだけ約束して欲しい...」

ミカサ「どうか... 死なないで...」


アルミン(ガタガタガタッ)

エレン「おいアルミン! 大丈夫か! 落ち着つけ!」

アルミン「エ、エレン... だっ大丈夫だ...!僕は落ち着いている...!!
こ、こんなのすぐにおさまるよ...!」

エレン「なぁアルミン。 これはチャンスだ。
調査兵団に入る前のこの初陣で活躍しておけば、俺たちは新兵にしてスピード昇格間違いなしだ。
そうすれば外の世界も見に行くことができる!」

アルミン「!?」

アルミン「あ、あぁ... 間違いない!!」

ミーナ「ちょっと二人共! 今期の調査兵団志願者はいっぱいいるんだからね!」

トーマス「誰が1番巨人を狩れるか勝負だ!」

エレン「逝ったなトーマス! 数をちょろまかすなよ!」


先輩兵士「第34班! 前進しろ!」

エレン「いくぞ!!!」

34班「おぉー!!」


ヒュンッ ヒュンッ


ミーナ「もう巨人があんなに...」

フランツ「くっ!これは予想以上に...」

エレン「!!!!! 奇行種だ!!! 止まれぇ!!!!」

アルミン「くっ!!!」


ドガァ!!!


アルミン「はぁっはぁっ...」

エレン「みんな無事か!?」

トーマス「あぁ... なんとか全員避けた...!」

ハンナ「実際の巨人ってあんなに速いの...」

ミーナ「でもなんとかならないスピードじゃない...!」


フランツ「アルミン どうする!?」

アルミン「奇行種といえども構造は他の巨人とかわらない...
問題はその予測不可能な行動だ... つまりアイツの行動を少しでも鈍らせることができれば...!」

ミーナ「じゃあ足を狙うって事だね!」

エレン「さすがアルミンだ! よしじゃあ俺とトーマスで同時に両足を狙う!
それが成功したら4人で止めを刺してくれ!」

フラ ンナ ミー ミン「あぁ!!」


エレン「いくぞっ!!!」


エレン「俺は右だ!! トーマスは左を頼む!!」

トーマス「あぁ! まかせろ!!」


ズバァッ! ズバァッ!


トーマス「よし!上手く行ったぞ!!!」


ヒュガァッ


ミーナ「フッ!!!!」


ズバァッ!


アルミン「ミーナ!す、すごい!!」

フランツ「おしゃああ! 倒したぞ!!!」


ミーナ「ははっ! これで私の討伐数は1ね!!」

トーマス「おいおい 俺とエレンの補佐1も忘れるなよ!」

アルミン「みんなすごい...!!」

エレン「なに言ってんだアルミン!! お前の作戦があったからだろ!!」

ハンナ「この調子でいこう!!」

エレン「あぁ! よし! さらに前進だ!」


アニ「ライナー 私達25班も前進命令が出たよ。」

ライナー「よし!俺達も前進だ! お前ら死ぬなよ!!」

ジャン「お前こそ死ぬなよ!!」

ベルトルト「大丈夫だ...! 僕達ならやれる!」

ダズ「うっ... うっ... や、やるしかないんだ... やるしかないんだ...!!」

ライナー「その意気だ ダズ! 俺達は生き残る!! いくぞ!!!」」

25班「おぉー!!!!」

これは巨人化しないのか遠退くだけなのか


マルコ「僕達も前進命令がでたよ。」

コニー「お、おいサシャ... お、お前震えてるんじゃねーのか...?」

サシャ「そんなコニーこそ ひ、膝が笑ってますよ...」

コニー「ば、馬鹿! これは武者震いっていうんだよ...!」

ユミル「はっ! 情けねーヤツらだな!
こうなっちまったらもう仕方がねーだろ! 腹をくくれ!!」

クリスタ「う、うん... 行かなきゃ... !!」

ユミル「いいかおまえら。 ビビってたら確実に死ぬぞ。
もう一度言うが腹をくくれ! 死ぬ気で生き延びろ!」

マルコ「ユミル... みんな、ユミルの言うとおりだ...!
怖気づいてたら死ぬ...! 生き残るのは生きようとしたヤツのみだ!!」

コニー「あぁ... あぁ!! 俺は絶対生き残る!!」

サシャ「私もまだ食べてないモノがいっぱいあります!! それを食べるまで死ねません!!」

マルコ「よしっ! 39班 いこう!!!」

39班「おぉおお!!」


一般人男「う、うわぁぁあああ!!! 巨人だ!!! きょ、巨人がこっちに走ってくる!!!」

一般人女「キャァアアア!!! だっ誰か!! 誰か助けて!!!」


先輩兵士a「なっ何でだっ!! 何で俺達に見向きもしねーんだ!!!」

先輩兵士b「奇行種だ!! くそっ!! なんてスピードだ!! 追いつけねえ!!!」


ビュンッ!!


先輩兵士b「!?」


ビュンッ! ビュンッ!


ズバァッ!!


ズズゥン...


一般人女「あ... あ...」

一般人男「あ、ありがとうございます!!」


ミカサ「... 怪我はないですか?」

一般人女「はっ、はいっ!」

ミカサ「あなた達も速く避難して。 いつまた巨人現れるかわからない。」

一般人男「は、はいっ ありがとう... 本当にありがとうございました!!」



先輩兵士a「よくやったなアッカーマン訓練兵!」

先輩兵士b「これで住民避難はほとんど完了したな。 我々も撤退するぞ!」

ミカサ「・・・。 私は前衛の撤退を支援してきます。」

先輩兵士a「お、おいっ!」


ヒュンッ


ミカサ(エレン... 無事でいて...!!)


ヒュンッ ヒュンッ

エレン「巨人が見当たらないな...」

アルミン「油断しちゃ駄目だよエレン。」

エレン「わかってるって!」

フランツ「!!!!! 下だ!!! 避けろ!!!!!」


ガァッ!!!


トーマス「くっ!! !」

ハンナ「んぐっ!!」

エレン「み、みんな大丈夫か!?」

トーマス「あぁ!」

アルミン「な、なんとか...」

フランツ「ハンナ! 居るか!?!?」

ハンナ「私は大丈夫だよ フランツ。」

エレン「え・・・」


ミーナ「ぁ・・・ あぁ・・・ あぁああぁぁああ!!!」


アルミン「ミーナ!!!!!」

トーマス「くそっ!!!! でもまだ咥えられてるだけだ!!!!
すぐに助け出そう!!!!」

エレン「今いくぞミーナ!!!」


ミーナ「た、助け・・・ ま、まだじにだぐない・・・」


ハンナ「ミーナ!!!!!」


メキッ!


ミーナ「あぁぁああああああぁぁぁあああぁあ!!!!」


ゴキゴキッ! バキィ!!!


ブチッ・・・


ハンナ「嫌ぁああああああっ!!!!」

フランツ「あ・・・・ あぁ・・・・」

アルミン「あぁぁぁ・・・・ ! くっ!!! みんな落ち着いて!!!
一旦退こう!!!」


エレン「あのやろぉおおおおおおっ!!!!」

アルミン「エレン!!!!! トーマス!!エレンを止めて!!!!」

トーマス「エレン落ち着け!!!! 退くぞ!!!!!」

エレン「くそっ! くそっ!!! チキショォォ!!!」

トーマス「いいから来い!!!!」


エレン「くそぉぉっ!!! 許せねぇあのやろう!!!!」

アルミン「落ち着いて。 落ち着くんだエレン!」

エレン「この状況が落ち着けるかってーの!!!!」

トーマス「エレン!! 興奮しすぎては駄目だ!!!
よく考えろ!! 俺達は兵士だろ!!!! とうの昔にこの覚悟は出来ていたはずだ!!!! 」

トーマス「ミーナは・・・ ミーナだって覚悟は出来ていたハズだ・・・ だから兵士になった・・・。」

エレン「・・・。」


ハンナ「うっうぅっ... フランツ... 私怖い...」

フランツ「ハンナ... 大丈夫だハンナ... 君は命に代えても 僕が守る...!」

ハンナ「フランツ... フランツ... うぅぅ...」


アルミン「さっきの巨人は見失ってしまった... エレン 気持ちはわかるけど、僕達は進まなければならない...」

エレン「あ、あぁ... すまないアルミン。 取り乱した...」

トーマス「幸い近くに巨人の影はない。 少し時間をとってそれから進もう...」

アルミン「うん... ハンナもすぐに動ける状態じゃなさそうだしね...」


アニ「フッ!!!!」


ズバァッ!

ズゥゥン...


ジャン「アニのやつすげぇな...」

ライナー「それはジャンが的確に指示を出してるからだろ。 半分はお前のおかげだ。」

ベルトルト「ダズ... 大丈夫...?」

ダズ「ぜぇっ ぜぇっ... あ... あぁ... 大丈夫だ...」

ヒュンッ

ライナー「アニ 大活躍だな。」

アニ「別に私だけの力じゃないよ。 それよりそいつ大丈夫なのか?
動けないのなら見捨てるワケにもいかないしここ少し休むかい?」

ジャン「デカくて目立つヤツは大体アニとライナーが倒したからな。
俺とベルトルトで少し辺りを見て何もいなかったら休もう。」

ベルトルト「あぁ わかったよ。 ちょっと行ってくる。」


サシャ「あぁあぁああああ!!!」


ズバッァ!!

サシャ「はぁっはぁっ!」


マルコ「コニー! ユミル! そっちに10m級がもう一体いるよ!!!」

ユミル「フッ!!」

ズバッ

ユミル「くそっ 浅かったか!」

コニー「うおぉぉおおお!」


ズバッ!!

ズゥゥン...

ユミル「はっ アンタに美味しいとこ持ってかれるとはね。」

コニー「結構慣れてきたぜ! やっぱ俺は天才だ!」

クリスタ「あぁああ!! サシャが!! サシャが!!!」


サシャ「... ガ、ガスが・・・。 」

コニー「サシャ!! 後ろだ!!!」

サシャ「!? さっきので仕留めれてなかった...!?」


巨人 グググググ


マルコ「まずい!! 復活しそうだ!!」

クリスタ「ここからじゃ間に合わない!!」


ビュンッ!!


マルコ「コニー!?」


コニー「うおぉぉぉおおお!!!」


ビュンッ! ビュンッ!


ユミル「あの野郎ガス吹かしすぎだ!!」

クリスタ「でもあのスピードなら...!!」

マルコ「僕達も行こう!」




サシャ「あ... あ... わ、私食べても美味しくないですよ...」


コニー(くっ! 巨人が復活してやがる! だけどもう少しだ!!)


プスンッ


コニー(!?!?)


ズザァァッ


サシャ「コ、コニー!?」

コニー「俺もガス切れだ! 走るぞ!!!」


巨人 ズゥン ズゥン


コニー「くっ!! 走れ!!! 死ぬ気で走れ!!!」

サシャ「は、はいぃっ!!!」


ユミル「あいつら二人共ガス切れかよ!!」

マルコ「くそ! 間に合うか!?」

クリスタ「あ・・・ 巨人が・・・」


巨人 ブンッ

グチャァ!


サシャ「コニー!?!?」

コニー「」

サシャ「あぁぁぁ.... ああああああ!!!!」

マルコ「サシャ!!!!」


巨人 ブンッ


ビュンッ!!

ズバァッ!!

マルコ「!?」


クリスタ「ベルトルト!!」


ベルトルト「サシャ!! 大丈夫!?」

サシャ「は...はい!」

ベルトルト「ガスが切れたのか... 僕が運ぶから上に行こう。」


クリスタ「コニーが... コニーが...」

ユミル「クリスタ... あいつは立派に闘った。」

マルコ「コニー...」


ベルトルト「屋根には登れたけど... サシャ... その脚...」

サシャ「あ、あはははh... 半分... 無くなっちゃいましたね...」

クリスタ「そ、そんな...」

サシャ「だ、大丈夫ですよ... みなさんの足手まといになるからここで戦線離脱ですけどね... あはは...」


ガシッ!


サシャ「!?」


マルコ「4m級だ!! 影に隠れて気がつかなかった!!!」

ベルトルト「サシャ!!!!」

サシャ「アァアアアアアア!!」


ブチブチブチッ


クリスタ「いやあああああああああ!!!!」

ユミル「クリスタ!!! 離れろ!!!!」

サシャ「いいい あぁ... い、痛い... あ...」


ブチッ・・・


マルコ「うわぁあぁあぁぁああああっ!!!!!」

ベルトルト「あ・・・ あ・・・・」

ユミル「お前ら全員離れろ!!!」


クリスタ「えぐっ... えぐっ... サシャ... コニー...」

ユミル「クリスタ。まずは自分の身の安全を考えろ。」

クリスタ「でも...!! でも!!!」

ユミル「あいつらは立派に闘って死んだ。 お前がこんなところでボケっとしてて巨人に喰われたらあいつらも浮かばれない。」

クリスタ「・・・。 ぐすっ」

ベルトルト「近くに僕達の班がいるからそこと合流しよう...」

おいこれどうするんだよ

誰も死なない流れかと思ったらそんなことはなかった

あれ?べるとるさん達も巨人化できないのか、これ

えぐいけどおもしろい

いいよ、面白いよ!


ライナー「ベルトルトのヤツ 遅いな・・・。」

アニ「どこまで見回りにいったんだかね。」

ジャン「さっきまで巨人はいなかったが、もう随分時間が経っている。
いつ現れてもおかしくないぞ...」

ダズ「す、すまない... もう動けるから...」

ライナー「お前が謝る事じゃない。 もう少し待とう。」


ズシン ズシン



アニ「チッ おいでなすったね。」


ジャン「2時と6時の方向に15m級が二体だ!!」

ライナー「くそ! ほぼ挟み撃ちか。」

アニ「ジャン どうする?」

ジャン「アニとライナーで1体づついけるか? 俺とダズでそれぞれをサポートだ。」

ライナー「いけるか?ダズ。」

ダズ「うぅ... あ... あぁ... いける...」

ライナー「・・・。」

ライナー「よし、ジャンはアニと一緒に行ってくれ。 ダズは俺と行こう。」


ジャン「アニ!俺が囮になってヤツを引き付ける!」

アニ「死ぬなよ。」

ジャン「はっ 誰に言ってんだ! いくぞ!」


ヒュンッ ヒュンッ


ライナー「ダズ。 お前は動かなくていい。 アイツは俺1人でなんとかする。」

ダズ「ライナー... い、いや... 俺も行くから...」

ライナー「そういう意味じゃない。 お前が屋根の上にいてくれればアイツはこっちのほうに来る。
そのスキに俺が仕留める。 だからお前は巨人に捕まらない事だけを考えろ。」

ダズ「あ... あぁ... わかった...」

ライナー「俺を信じろ。 いってくる。」


ヒュンッ


ジャン「こっちだうすのろ!! ブサイクなツラしやがって!!」


巨人 ズシン ズシン ズシン!


ジャン(き、来た...!! くそっ... こえぇ...!!)


アニ(上手く引きつけたみたいだね... よし、後ろから回って...)


ガシッ


アニ「!?!?」


ライナー(巨人に気付かれないように建物の影からまわって...)


巨人 クルッ


ライナー(!!! くそっ! こっちに気付きやがった!!!)

ライナー(や、やるしかないか...! とにかく高い建物に移って... 無ぇ...!!!)


ズシン ズシン ズシン


ライナー(思ったより速い...!! 駄目だ追いつかれる!!)


ガシッ!


ライナー「ぐぅうう...!!!」

ライナー(くそ!! 捕まった!! ここが俺の死に場所なのか... 故郷に帰ると誓ったのに...!!!)


ミシミシッ


ライナー「ぐぁああああ!!!!」

どう足掻いても絶望じゃないか……


ビュンッ


ズバァッ!


ライナー「!?」


ズゥゥン...


ダズ「ぜぇっ!ぜぇっ! ラ、ライナー!」

ライナー「ダズ! お前... 待ってろって言っただろ...!」

ダズ「お、お前のほうこそ何が俺が仕留めるだ...」

ライナー「あぁ... そうだったな。 すまない 助かったぜ。」


アニ(くっ* 足を掴まれた!! ヤバイ... 動けない...!!!)


ビュンッ!


ズバァッ!


アニ「!?」

ミカサ「アニ。 大丈夫?」

アニ「ミカサ... はっ まさかアンタに助けられるとはね。」

ミカサ「撤退命令は出ているハズ... なぜまだこんな所に?」

アニ「撤退命令は聞いてないな... そんな事より今ジャンが囮になって巨人を引きつけてる。
そっちの処理が先だ。」

ミカサ「わかった。」


ヒュンッ ヒュンッ

ダズかっけえwww


ジャン(くっ! アニがこねぇ! まさか途中で別の巨人にやられたか...? くそっ! このまま逃げ切れるか!?)


ズシン...


ジャン(!!!! しまった巨人のいるほうに逃げて来ちまった!!
二体同時はマズイ... 俺は... 死ぬのか...?)


トーマス「お、おい... あそこで下半身が潰れてなくなってるやつって...」

エレン「コニー...か...?」

アルミン「そんな... コニーまで...」

ハンナ「うっ...」 フラッ

フランツ「ハ、ハンナ!」

ハンナ「フランツ... 私もう駄目... こ、怖いよ... 私達もあんな無惨に殺されるかと思うと... うぅっ...」

フランツ「ハンナ... 気を確かに持って... 大丈夫... 君だけは必ず守るから...」

ハンナ「フランツ... 駄目... 私はアナタを失うのが一番怖い...」


ズシン...


ハンナ「!!?」

トーマス「巨人だ!」

アルミン「数が多い!! 一旦ここから離れよう!」


フランツ「ハンナ! 立って!! ここから離れよう!!」

ハンナ「ダメ... 動けない... フランツ... 足が動かないよ...」

フランツ「僕が担ぐから! 手をかして!!」

ハンナ「ダメ... フランツの手はとれない... だって... 足が動かないのは何かに掴まれてるから...」

フランツ「ぇ・・・・?」

これは熱いがきつい

希望が見えねぇ…


エレン「フランツとハンナは何であそこから動かねーんだ!」

アルミン「あ・・・ ハンナが・・・」

トーマス「どうしたアルミン!」

アルミン「ハンナが4m級に足を掴まれてる... だから...
フランツも動けないんだ...」

エレン「助けに行かねーと!!!」

トーマス「駄目だエレン... 他の巨人がもうあんなに近くに...」


ハンナ「フランツ!! 逃げて!!! お願い!!!」

フランツ「そんなこと出来るワケない!!」

ハンナ「私の事はいいから... もういいから...」

フランツ「何を言ってるんだ!! 今そいつを殺して助けるから!!」


ガシッ


フランツ「!!!」


エレン「離せよトーマス!!!! 助けにいけねーだろ!!!!」

トーマス「ダメだエレン!! あの数に突っ込んでも死ぬだけだ!!」

エレン「そんなのやってみなきゃわかんねーだろ!!!」

トーマス「よく見ろエレン! もう... フランツも捕まってる...」

エレン「なっ...」


フランツ「うわぁああぁ!!! 離せ!!! 離せぇ!!!」

ハンナ「フランツ!!!!!」


ズルズルッ


ハンナ「あぁあああ!!」


メキメキメキッ...


フランツ「ぐほぁっ... ハ、ハンナ...」


ゴキッ...


ハンナ「フ、フランツ...」


グチッ...


エレン「うそ... だろ...?」

アルミン「無理だ... 無理だよ... もう... これ以上は...」

トーマス「! 撤退命令の狼煙だ...」

エレン「今更かよ... フランツもハンナもミーナもコニーも死んじまったんだぞ...」

アルミン「ガスを補給して... 撤退しよう...」


「ジャン! しっかりしてジャン!!」

ジャン「うっ...」

クリスタ「よかった... 目が覚めた...」

ジャン「クリ...スタ...? なんでクリスタが...?」

ライナー「気が付いたか、ジャン。」

ジャン「くっ 頭が痛い... あれ? 俺は確か巨人に追われてて... 別の巨人に遭遇して...
その後どうなったんだ...?」

アニ「記憶がないのか。どっかに頭ぶつけたのかね。」

クリスタ「マルコが... 助けてくれたんだよ...」

ジャン「マルコが...? そうかだから俺は生きて... 礼を言わなきゃな。 マルコはどこだ?」

ユミル「マルコは、死んだよ。」

ジャン「... は?」


ジャン「マルコが死んだって...? おいユミル... 冗談でも言っていい事と悪い事があるぞ...」

ユミル「... 冗談が言えるような事じゃないってことぐらいわかってるよ。
お前の班は死人が出なかったんだろうけど、アタシらの班やエレン達の班はもう何人も死んでる。」

ジャン「そんな... マジかよ...」

ジャン「マルコは... なんたって俺なんかを庇って...」

ユミル「・・・。」

ベルトルト「僕とジャンで周りを見に出たあと、僕はマルコ達の班と合流したんだ。」

ベルトルト「そして僕達の班と合流しようと戻っている途中で巨人に追われているジャンを見つけて...」

ベルトルト「ジャンはその時、何かに気を取られたのか壁にぶつかって気を失ってしまってね。 真っ先に降りて助けようとしたのがマルコだったんだ...」

ジャン「お、おい... まさかそのせいでマルコは...」


ベルトルト「... ジャンを屋根に運んだところでマルコ巨人に捕まってしまって...」

ジャン「... もうわかった。 それ以上は言わないでくれ...」

ユミル「いや、お前は話を聞くべきだね。 お前のせいでマルコは死んだようなもんだから。」

ジャン「なんだとクソ女...!!」

クリスタ「ユミル! 言い過ぎだよ...!!」

ユミル「お前を助けてマルコは死んだ。 じゃあお前はその助けてくれたアイツの事を何も知らないまま生きていくのか?

別にマルコはお前に感謝されたくて助けたワケじゃない。
だがお前はアイツに生かされている。

お前は知っておくべきじゃないのか? アイツがどうやって人生の幕を閉じたかを。
それを覚えておくべきじゃないのか?
アイツの事を胸に刻み込んで、それを忘れないでいてやる事がお前の出来るアイツへの華向けじゃないのか?」

ジャン「・・・。」

クリスタ「ユミル...」

ジャン「ベルトルト... 教えてくれ... マルコがどういう最後だったのかを...」


ダズ「うぅ... もう終わりだ...」

トーマス「... 確かに補給塔にあれだけ巨人が群がっていたら突破は厳しいかもしれん。」

アルミン「他の班のみんなと合流できたのはよかったけど... あれじゃあ塔に近づく事も難しい...
それにガスの残量もほとんど無い...」

エレン「くそっ ここまで来たのに...!」

ミカサ「エレン...」

アルミン「かと言ってここに留まっていてもいずれ巨人が群がってくるだけだ...」

トーマス「やるしか無いって事か...」

エレン「あぁ... やってやるさ...! 全部ぶっ殺してやる...!!」


ジャン「よう... お前ら。」

エレン「ジャン! 気が付いたか!」

アルミン「ジャン... 大丈夫...?」

ジャン「あぁ。 心配かけたな、 大丈夫だ。話は聞いてる。 マルコの事もな...」

アルミン「ジャン...」

ジャン「だから大丈夫だって言ってるだろ? アルミン。
アイツに助けてもらった分、俺は生き残らなければならねぇ...」

エレン「あぁ...! 俺達ば必ず生き残る...!!」

ジャン「おいエレン。 お前さっき全部ぶっ殺してやるって言ってたが、俺に死に急ぎ野郎なんて呼ばせるような事はするなよ...?
生き残れよ... ミカサのためにもな...」

エレン「... ったりめーだろ!! お前こそ死ぬなよ!!」

ミカサ「...」


アニ「息巻くのはいいけど、現実は問題が山積みだよ。」

ライナー「まずはあの塔に群がってる巨人共をなんとかしないとな。」

ベルトルト「僕達もガスが残り少ないしね。 勝負は一回限りになる。」

ダズ「あ、あれに突っ込むのか...?」

ユミル「ビビってんじゃねーよカス! これで生き残ればアタシ達の勝ちだ!!」

クリスタ「そうだよ... みんなで... みんなで生き残ろう!」

トーマス「あぁ...! 俺達は屈しない!!」

エレン「お前ら...」


ミカサ「私が先陣を切る。」

エレン「ミカサ!?」

ミカサ「私は強い。 ここにいる誰よりも。 だから私が先頭を行けば、他の皆の生存率も上がる。」

エレン「お、おい! お前なに言ってんだよ!!」

ミカサ「大丈夫。 私は死なない。 エレン アナタも生き残る。 そうでしょう?」

エレン「だからってお前!! アルミン! なんとか言ってくれよ!!」

アルミン「...」

エレン「お、おい...? アルミン...?」

エレン「な、なぁジャン... お前からもなんとか言ってくれよ...」

ジャン「...」


エレン「どうしちゃったんだよお前ら...」

アルミン「エレン... 闇雲に突っ込んでも全滅は目に見えてる...
あの塔に到達するには一点突破しかないんだ。」

ジャン「そしてそれを遂行出来る力を持っているのは唯一ミカサだけだ... もちろん俺達はそれを全力でサポートする... 」

エレン「本気で言ってるのかよ...」

ミカサ「エレン。 私を心配してくれるのは嬉しい...
私が先陣を切るとエレンを守れないかもしれない...
でもさっきのエレンとジャンを見ていた。 アナタ達が手を取り合えば必ず突破できる。 アルミンもいる。」

アニ「アンタだけにいいカッコはさせないよ。 直接的なサポートは私がする。 さっき助けてもらった借りもあるしね。」

ライナー「じゃあ殿は俺とベルトルトで受けもとう。」

ジャン「俺は先陣組の囮をやらせてもらう。 この中でそれを遂行出来る可能性が高いのは俺だ。
さっきは油断してヘマしちまったが、もうそんな事はしねぇ。
ミカサとアニなら命を預けられる。」


アルミン「中衛で僕とエレン、ユミルとクリスタ、ダズとトーマスが突っ込む。
お互いをサポートとして生存確率を上げよう。」

アルミン「殿のライナーとベルトルトには一番負担をかけるけど...」

ライナー「何言ってんだアルミン。 それが出来るのは俺とベルトルトだけだ。」

ベルトルト「あぁ 後ろから巨人は近づけさせない。」

ジャン「一つ決め事をしようと思う... もし誰かが巨人に捕まっても... そいつを助けに行ってはいけない... 二次災害を防ぐためだ。」

ジャン「それと狙うのはデカイやつだけだ。 塔の窓に飛び込めればいいだけだからな。」


ズシン...


ユミル「のんびりお喋りしてる暇はねぇな。 後ろから巨人が来てる。」

ジャン「行くぞお前ら!!! ぜってー生き残るぞ!!!」

一同「「「「おぉう!!!!」」」


バシュッ バシュッ バシュッ!


ジャン「ミカサ! アニ! まず手前の10m級と15m級を引き付けるぞ!」

アニ ミカサ「コクッ」


ジャン「フンッ!」 バシュッ


ズシン ズシン


ジャン(よしきた!)


ヒュンッ ヒュンッ


ズババァッ!


ズゥゥン...


エレン「おぉ... すげぇなあいつら...」

アルミン「エレン! あっち側に10m級が一体だ!」

エレン「おうっ!」


エレン「トーマス! 最初やつでいくぞ!」

トーマス「おう! ユミル、クリスタ、ダズでうなじを狙ってくれ!」

クリスタ「う、うん!」


エレン「うおぉおおおっ」


ズバァッ!


トーマス「フンッ!」


ズバァッ!


ユミル「はぁあああ!」


ズバァッ!!


ズゥゥン...


クリスタ「すごい...! これならいける...!!」


アルミン「ダズ!!! 後ろ!!!!」

ダズ「ひ、ひいぃいい!」


ビュンッ


ズバァッ!


ベルトルト「ダズ行って!! 進んで!!!」

ダズ「た、助かった...!」


バシュッ


トーマス(よし! 一旦迂回して...!)


ガシッ


トーマス「!!!!!」

エレン「トーマス!!!!!」

トーマス「いけエレン!!!! 止まるな!!!!進め!!!!」

エレン「・・・ッ!!!」

トーマス「生き延びろ...!」


メキメキメキッ ゴキッ...


エレン「ーーッチッキショー!!!!」


ビュンッ


クリスタ「ーーッ!!! トーマス!!!」

ユミル「クリスタ!!!! 前を見ろ!!!! 進め!!!!」


ビンッ!


クリスタ「!!!???」 ガクッ


ドザァッ!


クリスタ「あぁ... うぅ...」


ユミル(あの巨人!! クリスタのワイヤーを!!!)

ユミル「テメェエエエッ!!!」 ビュンッ


クリスタ「あ.... あぁ...」


巨人 グパァッ


グチュッ!


クリスタ「....!? ユミル!?!?」

ユミル「行けクリスタ。」

クリスタ「あっ... あっ... ユミルの腕が...」

ユミル「噛みちぎられてない今がチャンスだ!! 行けつってんだろっ!!!」

クリスタ「でっ でも!!」

ユミル「!! ライナー!!」


ライナー「!!!!」 ビュンッ

ズザァッ

ユミル「ライナー... 頼んだぞ...」

ライナー「あぁ...!!」

ガシッ

クリスタ「!!!!!」


バシュッ!


クリスタ「離してライナー!!! ユミルが!!! ユミルがぁっ!!!!!」

ライナー「・・・。」


ユミル(クリスタ... 生きろよ...)


グチャ...


クリスタ「いやぁぁあああぁああ!!!!」


ミカサ「ハァッ!」


ズバァッ!


ズゥゥン...


ミカサ「はぁっ!はぁっ!」

ジャン「もう少しだ!! もう少しで窓へのルートが開ける!!」

アニ「はぁっはぁっ あと2~3体ってとこか...」

ジャン「このまま突っ切るぞ!!」


ベルトルト「ライナー! ダズを見なかったか!?」

ライナー「イヤ、俺は見ていない。」

クリスタ「...」

ライナー「とにかく進むぞ! 中衛はエレンとアルミンしかいない! 急ぐぞ!」

ベルトルト「あぁ!」

バシュッ バシュッ


アニ「ぬぐぁ!!」


ズバァッ!

ズゥゥン...


アニ「ぜぇっ ぜぇっ」

ジャン「アニ後ろだ!!」

アニ「!!!!!」

アニ(駄目だ... この距離だと立体起動が間に合わない...!!)

アニ「くそっ!!!」


エレン「うぉあああああっ!!!」


ズバァッ!

ズゥゥン...

(^・ェ・)ジー…


エレン「なにボケっとしてんだ!! 塔までもうちょいだろ!!」

アニ「エレン アンタ!! 助けにくるのは危ないだろ!!」

エレン「わかってるよ!! だからってほっとけるか!!!」

アルミン「エレン! 窓への突破口が開けたよ!!!」

エレン「行くぞアニ!!」

アニ「あぁ!」


ジャン「おっしゃぁ! 飛び込めぇ!!」 バシュッ

ミカサ バシュッ


ズザァァッ


ジャン「はぁ... はぁ... なんとか着いた...」

ミカサ「ジャン... これは...」

ジャン「!?!?!?」


エレン「アルミン! アニ! 先に行け!!!」

アニ「アンタどうするつもり!!?」

エレン「馬鹿野郎!! 俺もすぐ飛び込む!! 行け!!!」


アニ「くっ!」 バシュッ

アルミン「エレン! すぐにだよ!!」 バシュッ

>>3の逝ったなトーマス!でやられたwwww


エレン(ライナー達は...!!)


ヒュンッ ヒュンッ

エレン「来た!!」 バシュッ


ライナー「今エレンが飛び込んで行ったな! 俺たちも行くぞ!」

ベルトルト「うん!」

クリスタ「...」

ベルトルト「ライナー! 君はクリスタを抱えてるから先に行って!」

ライナー「お前もちゃんと来いよ!!」 バシュッ

ベルトルト「あぁ! 遅れはしない!」


ダズ「あ、あうぅ... ガスが切れた... もう周りに誰もいない...
屋根にも登れない... い、いやだ... 死にたくない....」


ズシン ズシン...


ダズ「!!!!」

ダズ「うっ うわぁああああああぁああっ!!!」


ガシッ


ダズ「やめてくれぇええぇぇえぇっ!!!」

ダズ「い、イヤだ... 誰か... 助け....」


グチャッ...


ヒュンッ


ズザァァッ


ライナー「クリスタ! 大丈夫か!?」

クリスタ「...」

ライナー「お前らも無事か! ... 何人か見当たらないがな...」

ジャン「ライナー...」

ライナー「どうしたジャン。 !! これは...」

ミカサ「補給設備がメチャメチャになってる...」

アルミン「そ、そんな... 何のためにここまで...」


ズザッ


ライナー「ベルトルト! 間に合ったk....!?」


ベルトルト「すまないライナー... 僕もここまでだ...」

エレン「お前なに言っt....!?」

ジャン「おい... うそだろ...?」

ミカサ「ベルトルト... 腹部が... 半分...」

ベルトルト「ははっ... せっかくここまで来れたのに... ね...」

ドサッ

クリスタ「!!!!」

クリスタ「ベルトルト! ベルトルト!! 今、今すぐに応急処置をするから...!!!」

ベルトルト「いいんだクリスタ... もう駄目なことは自分でもわかる...」

ベルトルト「ライナー... アニ...」

ライナー「ここにいるぞ...!」

アニ「ベルトルト...」


ベルトルト「す、すまない... 皆で故郷に帰るという...約...束...
果たせそうにない...よ... ゴホォッ」

ライナー「もういい! もう喋るな ベルトルト!!」

アニ「ベルトルト... アンタ...」

ベルトルト「はは... まさかアニに手を握ってもらえるとわね...」

アニ「馬鹿な事言ってんじゃないよ... 大丈夫だって... 必ず助けるから...」

ベルトルト「アニの泣いてる所... 初めて見たよ...」

アニ「馬鹿な事言ってるくらいなら... いぎろよ.....」

ベルトルト「もう... 目も見えないんだ... 2人とも... 手を握っていて欲しい...」

ベルトルト「ありがとう... これで僕も安心して... 逝け...」

ライナー「ベルトルト!! ベルトルトぉぉぉ!!!」

アニ「うっ... うぅっ....」


エレン「...」

ミカサ「...」

アルミン「...」

ジャン「...」

クリスタ「... 」


ライナー「すまない... 時間をとった...」

アニ「...」

ジャン「大丈夫か...?」

ライナー「あぁ... ベルトルトは安らかな顔をして眠った... 大丈夫だ...」


クリスタ「あはは...」

アルミン「クリスタ...?」

クリスタ「あはははははははっ 死んじゃった。 みんな死んじゃったよ。
ベルトルトも... ユミルも... みんな... みんな死んじゃったよ...
あはははははははははははははははっ」


エレン「クリスタ...」

クリスタ「あははh あひっ あひっ あはは...」


ガシッ


クリスタ「...え?」


ライナー「3m級だ!! 建物の中にも入り込んでやがった!!」

ジャン「クリスタァ!!!!」


クリスタ「ぁ.... ぁ....」


ガリガリッ ミチャァ...


アルミン「うああぁあああぁああ!!!!」

ミカサ「みんな扉からはなれてっ!!!」

面白い


エレン「う... うぉおあああああ!!!」 ジャキッ


ザシュッ!


エレン「くそがぁあああ!!! みんな喰いやがって!!!!
しね!!! 死ねえぇぇえ!!!」


ザシュッ! ザシュッ!!


ミカサ「エレン!!!!」

アルミン(駄目だ... あんな闇雲に斬りつけても巨人は殺せない...
怒りで冷静な判断ができなくなってる...)

ミカサ「ーーッ!!!」

ヒュンッ!


ズバァッ!!

エレン「はぁっ はぁっ!!」

ミカサ「エレン!!!」

エレン「はぁっ はぁっ ミカサ...」

ミカサ「エレン!! 何故あんな事をした!!! 冷静さを欠いてダメだ!!」

エレン「...ッ」

ミカサ「エレン... 気持ちはわかる。 凄くわかる...
でもヤケになってはダメ... 私はアナタを失いたくない...」

エレン「あぁ... すまない...」


ジャン「おい! お前ら油断するな!!!」


ペタッ ペタッ


ライナー「もう一体来たぞ!!!」

ミカサ「くっ! !?!?」
ミカサ(しまった今ので刃を使い切った...!!!)

アルミン「2人ともそこから離れて!!!」


巨人 グォォォ...


ライナー「くそっ!」 ダダッ

どんどん死んでいくな


ミカサ(間に合わないっ!! 捕まる!!)

ライナー「うぉおおおお!!」


ガシッ!


エレン「ライナー!?」


ライナー「ぬがぁあああっ!!!!」


ジャン「あいつ! 巨人を持ち上げやがった...!!!」


ライナー「だぁあああぁあっ!!!」

ガシャーンッ

やべぇよ、、、


ジャン「巨人を窓から投げ飛ばすとか... まともじゃねーぜ。」

ライナー「はぁっ はぁっ なんとかなったな...」

アニ「ライナー窓から離れろ!!」


ガシッ


ライナー「!?」


ミチミチッ...


ライナー「うぅぐ...!! 負けん... 俺は負けんぞ!!!!」


ミチミチミチッ ブチッ....

なんてこったい


ドサッ

エレン「...は?」

アニ「...」

アルミン「ラ、ライナー...」


アニ「ライナー いつからアンタは首を無くす芸を覚えたんだい?
... あいつが持って行ったのか... 今取り返して来てあげるからね...」

ジャン「!! お、おいアニ! 何しようとしている!!」


バシュッ ヒュンッ


ジャン「アニ! アニ!!」

ジャン「馬鹿野郎... あいつもほとんどガスが無いハズだ...」


ビュンッ ビュンッ


アニ「うぁああああああ!!!」


ズバァッ!


ズゥゥン...


アニ(ライナー... アンタの仇はとったよ... でも...)


プスン... プスン...


アニ(どうやらガス切れみたいだね...)


ズシン ズシン ズシン ズシン ズシン ズシン


アニ(感情的になって... 私らしくもない... ライナー、ベルトルト。
今アンタ達のところへいくよ...)


メキバキッ ブチブチッ グチャ...

現在の状況

1 生存
2 生存
3 死亡
4 生存
5 生存
6 生存
7 死亡
8 死亡
9 死亡
10 死亡

どんどん死んでるな。クリスタも容赦なく喰われて死んだか、どうなることやら。

修正
2 生存→死亡
4 生存→死亡


アルミン「アニの居た所に... あんなに巨人が群がってる...」

ジャン「もう俺達しか生き残ってねぇ... ははっ... なんなんだよこれ...
訓練兵を卒業して... 明日から内地行きで... 巨人がいきなり襲ってきて... 仲間がみんな死んで... オマケに補給設備はメチャメチャに壊されてる...
なんなんだろうな... コレ...」


ミカサ「ジャン... 希望を棄ててはダメ...」

ジャン「...」

アルミン「一つだけ... 方法がある... 確実じゃないけど...」

エレン「どんな方法なんだ...?」


アルミン「クリスタと... ライナーとベルトルトの... 装備を剥がす...」

エレン「...は? お、おいアルミン... お前なにいってるんだ...?」

ジャン「そういう事か... だが...」

エレン「おいおいなにジャンまで納得してるんだ...? 3人とも... 仲間なんだぞ...?
どうかしちゃったのか...?」

ミカサ「エレン... 話を聞いて。」


アルミン「3人のガスボンベを取り外して、刃を僕達の装備に補填する...
僕達のガスが切れたら取り外したボンベと交換する...

文字通りみんなの死を利用して生き残る方法だ... 自分でも最低だと思う...」

エレン「...」

ジャン「だが俺達は4人いる... つまり誰か1人は...」

ミカサ「私が残る。」

エレン「ミカサ!?」


エレン「お前なに言ってんだよ!!」

アルミン「いや残るのは僕だ...」

エレン「!?」

アルミン「この中で僕が最も身体能力が低い... つまり生き残る可能性が低いって事だ...
なら可能性が高い3人に行ってもらいたい...」

ミカサ「駄目。 アルミンはこの先も必要な存在。 ここで死なせるワケにはいかない。」

ジャン「いや2人ともダメだ。 俺が残る。 もう... 覚悟もできてる。」

エレン「おい... お前ら...!」

じゃあここは俺が!


エレン「さっきからなんの話をしてんだよ!! 何で死ぬ人間を選んでんだよ!!」

エレン「おかしいだろ!! みんなで生き残るんじゃなかったのか!?
希望を棄てるなって自分で言ってただろ!?」

エレン「そりゃ... 俺はアルミンみたいに何か策が浮かんだりするわけじゃないが...
今のお前らは諦めて妥協してるようにしか見えねーんだよ!!」


アルミン「エレン...」

ミカサ「...」

ジャン「... 悪かった。 エレンの言う通りだ。」

ジャン「俺に策がある。 途中まではアルミンと一緒だが...
とりあえずボンベと刃を集めてくれ。」


ジャン「刃の補填と... ガスボンベは持ったか?」

エレン「あぁ... でもお前の分がないぞ...?」

ジャン「ここに飛び込む時に屋根の上で死んでいる兵士を見た。
あの距離なら俺の残りのガスでも十分行ける。」

ジャン「そこまで行ったらそいつのボンベを取ってすぐ移動する。
これで全員生き残れる。」

アルミン「でもそんな事をしたらジャンが危険じゃ...」

ジャン「さすがに俺1人だとすぐ巨人に捕まっちまうだろう...
だからお前らが先に飛び出して巨人の注意を引きつけてくれ。
そのあとに俺が行けば危険はそうない。」


ミカサ「ジャンを置いて行くという事?」

ジャン「まぁ簡単に言うとそうなるな。 だが死体の位置は俺しか把握してないし
自分で言うのもなんだが、立体起動は俺が1番上手い。」

ジャン「スピードはミカサのほうが上だが、目標地点到達の正確さは俺のほうが上だ。
俺を気に掛けてお前らが死んだらたまらんからな。

飛び出したら一気に壁の方へ行け。 俺は大丈夫だ。 信じろミカサ。」

ミカサ「... わかった。」

ジャン…お前……


エレン「じゃぁ行くぜ...? みんな心の準備はいいか?」

アルミン「うん...!」

ミカサ「私はいつでもいける...!」

ジャン「お前ら前だけを見ろよ! 俺はぜってー死なねぇ!」

エレン「あぁ! 内地で合流だな!! いくぞアルミン!ミカサ!」


バシュッ バシュッ バシュッ


ジャン(屋根の上に兵士の死体なんてなかったんだけどな...
ミカサ... 生き残れよ... エレンには結局勝てなかったな...)

おいおい嘘だろ


ペタッ ペタッ ペタッ


ジャン「はっ 待ってましたと言わんばかりに出て来やがったな。
このクソ巨人どもめ... てめぇらのせいで俺が死に急ぎ野郎の称号をとっちまったじゃねーか。

俺が死ぬまで... 殺してやるよ...!!!」


ジャン「うぉおおおおおっ!!!!!」


ザシュッ!!


ジャン「っらぁ! 討伐数1!!!」

ガシッ


ジャン「!!」


ググググ ボキッ...

ジャン「あがぁっ...!!!」

ガシッ ガシッ ガシッ


ジャン「く... くそが...」


ボキメキメキッ ブチブチッ...

うわぁぁぁぁ

ジャン…


ヒュンッ ヒュンッ


アルミン(そろそろガスを交換しておくべきか... でも壁を登る分も残しておかないといけない... ギリギリまで行くしか...)

ミカサ「エレン。 ガスを吹かしすぎては駄目。」

エレン「わかってるって! このまま壁までたどり着くぞ!」


ズシン...


アルミン「!!!! 巨人だ!!!」

エレン ミカサ「!?」


アルミン(くそっ! この状態で交戦したら確実にガスが切れる...!
どうすれば...!!)

エレン「アルミン! とにかく逃げるぞ!! ガスを使い切らないウチに捕まったら元も子もねぇ!」

アルミン「!! あぁ...!!」

ミカサ「2人とも! あっちなら巨人が居ない!!」

エレン「いくぞ!」


バシュッ バシュッ バシュッ


ズシン ズシン ズシン ズシン!


アルミン「!!!! こっちに走ってきてる!! 気付かれたんだ!!!」

エレン「はっ、はえぇ!!!」


ミカサ「ーーッ!!!」 バシュッ


ビュンッ


エレン「ミカサ!?!?」

ミカサァァァッッ!?!


ミカサ「はぁぁああああっ!!!」


アルミン「う、うまいっ! 細い塔を利用して円を描くように巨人の後ろに!!
あれならガスの消費を最小限に抑えられる!!」


ヒュュュュッ ズバァッ!!


ズゥゥン...


ミカサ「...」 バシュッ


プスンッ


ミカサ「!!!!!」


アルミン「あっ... 」


ミカサ「くっ...!」 ヒュュュュッ


ドガァッ!


ミカサ「くはっ...!!!」


エレン「ミカサぁぁぁああああ!!!!」


ビュンッ


アルミン「エレン!!!」


ヒュンッ


ミカサ(ーーッ!! 脚が折れた...!!)


エレン「ミカサ! ミカサ!!」 ズザァ

ミカサ「エレン...!」

エレン「ミカサ大丈夫か!? !!!!! 脚が...」

ミカサ「ごめんなさいエレン... 私はここまでのようだ...」

エレン「なに言ってんだよお前!!! 諦めんなよ!!! 俺が担ぐからよぉ!!!!」

ミカサ「そんな事をしたら移動速度が落ちる... そしたらエレンが巨人に...!!」

エレン「バカ野郎!!! そんなの関係ねぇぞ!!! ぜってー助けてやるからな!!!!」

ミカサ「エレン... 私は... 私は... うぅっ...」


アルミン「うわぁああああああぁああっ!!!」


エレン「アルミン!?」


アルミン「あぐっ... ぅぁぅ... 」

アルミン(い、痛い... 巨人に脚を喰われた... 僕はもうここまでだ...
せめて動けるウチに僕のガスをあの2人に...)


アルミン「あっ....」


カランカランカラーン...


アルミン「あ... あ... そんな...」

おい…おい……。巨人化無かったらまさしくこの通りになってただろうよ


エレン「アルミン!! どこだアルミン!!!
くそっ! 屋根の上か!?」


プスンッ プスンッ


エレン「ちきしょぉぉぉおおっ! なんでガス切れなんだよ!!!
アルミン! どこだーーっ!!」

巨人化なかったら超大型も鎧もいないから壁破られる事もなかった

確かに巨人化無かったら全滅endだ。まさにそういう終わり方になりそうだけど。


アルミン(僕は... 最後の最後で... なんて役立たずなんだろう... )


巨人 ズグッ


アルミン(このまま喰われちゃうのかな... ごめんね。 エレン... ミカサ...
みんなで生き残ろうって誓ったのに... エレン... 僕も外の世界...
見てみたかったよ...)


グチャァッ...


エレン「!! 」

エレン(お、おい... あの巨人が喰ってるのって... アルミンか...?)

エレン「うそだろ... 変な冗談やめろよ... アルミン...
一緒に外の世界を見に行くって約束したじゃねぇか...」


エレン「うあぁあああああああああああああああああっっ !!!!」

>>122
壁の中に超大型がいるから野生でいてもおかしくない


ミカサ「エ、エレン...」

エレン「...」

エレン「ミカサ... 逃げよう。」

ミカサ「駄目... 私は置いて行って... エレンの足手まといになりたくない...」

エレン「ダメだ。 連れて行く。 アルミンは死んだ...
だがミカサだけは絶対に死なせない。」

エレン「ここは狭い路地だ。 建物に隠れながら上手く巨人をかわせばいける。」

エレン「おんぶしてやるから... 行くぞ。」

ミカサ「うん...」


エレン「なぁ、ミカサ。 昔小さいころよくミカサのことおんぶしたよな。」

ミカサ「でも私がエレンをおんぶする事のほうは多かった...」

エレン「なっ!? そ、そんなことはねーだろ!」

ミカサ「フフ... でもエレンの背中は... 今も暖かい...」

エレン「なんだよいきなり...」


ミカサ「エレン...」

エレン「なんだよ?」

ミカサ「... なんでもない。」

エレン「? どうしたってんだよ。」

…ていう夢を観たんだろ、な?

なんて残酷で美しくない世界なんだ…

>>129
ところがどっこい‥‥‥‥夢じゃありません‥‥‥‥! 現実です‥‥‥! これが現実‥!


ミカサ(視界が... 目が見えない... 落ちた時に頭を打ったせいか...
この事をエレンに言ってはいけない... 不安にさせるだけだ...

意識も... 朦朧としてきた... エレン... 私は...エレンの事を...)



エレン「おいミカサ? どうしちまったんだ? なんか喋れよ?」


エレン「ミカサ...?」

うわぁ……


エレン(壁にたどり着いた... ミカサを上まで運ばないと...)


エレン(ちゃんと... 埋葬してやりたい...)


ズシン...


エレン「!!!!」

エレン(巨人...!!!)


エレン「くそったれが... ブッ殺してやる...!!! てめぇら巨人共を一匹残らず...!!! 」

エレン「うぉおおおおおっ!!!」


バシュッ ビュンッ


巨人 ブンッ


エレン「遅いッ!!!」


ヒュガッ ズバァッ!!


エレン(どうだっ!!!)


巨人 ズズズズズズ...


エレン(急所をはずした...!? くっ! もう一度....!!!)


ドゴォッ!!!!


エレン「ぐほぁっ!!!」


エレン「あ... あ... ゲホォッ!!」


巨人 ズグッ...


エレン(か、身体中がいてぇ... たった一撃で... 動かねぇ... )

エレン(ちくしょう... 何が駆逐してやるだ... 全く歯がたたないじゃねぇか... みんな死んじまった...
アルミン... ミカサ... 俺は... 俺はなんのために....)


巨人 グパァッ...


プツンッ...


ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


うわぁ・・・


エレン「ハッ!」

エレン「...」

エレン「あれ...ミカサ...?」


ミカサ「そろそろ帰ろう。」

エレン「お前... 髪そんなに長かったか...?」

ミカサ「そんなに寝ぼけるまで熟睡してたの?」

エレン「いや... なんかすっげー長い夢を見てたような...」

エレン「なんだったっけ... 思い出せねぇな...」


ミカサ「エレン...? どうして泣いてるの...?」

エレン「えっ?」




おわり

なるほど……
面白かった

そうやって繋げたか。乙です。

>>1

そう繋げるのか、、、でも夢オチで良かった……
夢オチになってねーよ!!とか言うなよ?絶対だからな!!

おつです
最後までワクワク? しながらよめました

本編がどんだけ綱渡りでみんな生きてるかがよくわかるな

素晴らしかった


いやぁ読んでてつらかった


シチューの話がしたいようなので貼っておきますね

「彼氏の実家に行ったらご飯にシチューをかけて食べてた。正直、将来うまくやっていけるかどうか不安になった。
一瞬、結婚できないとも思った」と語るのは、都内の商社勤務のol智子さん(26歳)。
彼女は当編集部の記者の知人女性で、同僚の男性と今年のクリスマスに挙式の予定。
 
・ご飯にシチューをかけて食べはじめた
そんな彼女が先日、彼氏の実家に3度目の訪問をしたという。今回は、はじめて彼氏の実家に宿泊。
夕食を彼氏の母親が作ったらしいのだが、そこでとんでもない出来事があったとのこと。
彼氏、その父親と母親、そして彼氏の弟全員が、ご飯にシチューをかけて食べはじめたというのだ。

シ チュ ーの話がしたいようなので貼っておきますね

「彼氏の実家に行ったらご飯にシチ ューをかけて食べてた。正直、将来うまくやっていけるかどうか不安になった。
一瞬、結婚できないとも思った」と語るのは、都内の商社勤務のol智子さん(26歳)。
彼女は当編集部の記者の知人女性で、同僚の男性と今年のクリスマスに挙式の予定。
 
・ご飯にシ チューをかけて食べはじめた
そんな彼女が先日、彼氏の実家に3度目の訪問をしたという。今回は、はじめて彼氏の実家に宿泊。
夕食を彼氏の母親が作ったらしいのだが、そこでとんでもない出来事があったとのこと。
彼氏、その父親と母親、そして彼氏の弟全員が、ご飯にシ チ ューをかけて食べはじめたというのだ。



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