和「…クシュッ…!!…うう…」
咲「和ちゃん…風邪?」
和「…ズズ…いえ、ただのくしゃみです…大丈夫です」
咲「そう…ならいいけど…」
―――???「…これより、生命活動を開始します」
咲「…ケホッ…??」
和「…咲さんも風邪ですか?」
咲「うーん…風邪かなぁ…」
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コソコソ…
ウイルス和「…咲さんの扁桃へ侵入成功…増殖を開始します…」
彼女はウイルス和、別名レズピンク菌とも呼ばれるウイルスである。
ウイルス和A「咲さんの中キター!」
ウイルス和B「咲さんの唾液のプール…」ハァハァ
ウイルス和C「唾液に入ったら殺菌されますよ」
ウイルス和D「肉眼で見えるとか見えないとかSOA」
ウイルス和E「咲さんの中に転校することになるなんて」
ワイキャイワイキャイ
???咲「貴女、誰ですか?」
ウイルス和「…!!…皆さん、急いでください」
???咲「これも、お仕事だから…頂くね…?」ゴッ
ウイルス和「早く!!!」
ウイルス和A「えっ!?」ガシッ
彼女はマクロファージ咲、異物を発見するとその手で異物を捕捉し
ウイルス和「逃げてください!」
マクロファージ咲「あーん…」
ウイルス和A「そ、そんな…逃げれません…!」ジタバタ
マクロファージ咲「はむっ」
その異物を、食べる。
コワイ
ウイルス和B「Aが…」
ウイルス和E「飲まれた…」
ウイルス和「ぼーっとしないで下さい!Aがやられたって事は…!!」
マクロファージ咲「…うん、貴女原村さんって言うんだね」
そして異物を見分ける情報を切り取り、別の咲を呼び寄せる。
マクロファージ咲「逃げないでね…!!」
これで、ウイルス和は咲の体の中で敵として扱われるようになる
ウイルス和「増殖して一点突破します!!付いてきてください!!」
「「「分かりました!!!」」」
マクロファージ咲「…何人来ても…!!」ゴォッ…!!!
???咲「また来たんだね…和ちゃん…」
マクロファージ咲「お腹いっぱい…くるしい…」
マクロファージ咲B「私も…」
ウイルス和Z「ふふふ…そう簡単にはやられませんよ…」
ウイルス和Z+「……ウレシイ……カナシイ…サキサン。……トモダチ…」
あらゆる異物を飲み込むマクロファージ咲の弱点は飲み込めるの容量にある。
増殖し続けるウイルス和を飲み込み続けたマクロファージ咲は結果、容量の限界を超えて破裂するのだ。
だが、ウイルス和の敵はそれだけではない
ヘルパーT咲「お待たせ!!」
ウイルス和Z「新手!!?」
ウイルス和Z+「サキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサンサキサン」
にわかウイルスは相手にならんよ!
ヤバイ
マクロファージ咲A「ヘルパーT咲さん!コレを!!」
そう言って取り出したのはウイルス和から取り出した一筒
ヘルパーT咲「ありがとう…カン!嶺上開花!!」
ヘルパーT咲はBリンパ咲を呼び寄せ、マクロファージ咲から受け取った情報を受け渡す
形質細胞咲「動きを止めます!!」
形質細胞咲(Bリンパ咲から分化したリンパ球)はヘルパーT咲から受け取った情報からウイルス和専用の拘束する抗体を生み出す
ウイルス和Z「う、ウソです!!?動けない!!」
ウイルス和Z+「アーアーアー………サキサン…。キ モ チ イ イ…」
形質細胞咲「ゴメンなさい…トドメを!!」
ナチュラルキラーT咲「これも仕事だから…」
動きを止められたウイルス和には既に対抗策は無く、そのまま殲滅される事となった
―――そして
???咲「まってたよ、原村さん」
ウイルス和「…Bリンパ咲さん、ですね?」
Bリンパ咲「…ヘルパーT咲から話を聞きました、また来たんですね」
ウイルス和「…私は、生まれたばかりの模造品です。あなたもその筈なのに、記憶を受け継いでいくのは羨ましいですね…」
Bリンパ咲「記憶だけあっても空しいだけだよ…」
無言が場を満たす、その間にも様々な咲がウイルス和の増殖体と戦っているのだ
ウイルス和ZZ「私と一つになりましょう…咲さん…」
細胞咲「いやぁ…」
ウイルス和は細胞を土台にして増殖する、細胞咲は汚染される。
―――ドスッ
ウイルス和ZZ「な…咲さんごと…殺すなんて…」
細胞咲「…ありがとう…」
人の免疫はその為の機構、キラーT咲という免疫を持っていた。
ウイルスを倒す為なら仲間も殺す、それがキラーT咲
キラーT咲「…次、いかなきゃ…」
好酸咲「…原村さんの死体で、一杯ですね…」
ヘルパーT咲C「…」
好酸咲「でも、私達の友達の死体も…一杯です…」
ヘルパーT咲C「…」
―――ゴホッ!ゴホッ!!
―――サキサン…ハナミズデテマスヨ…
―――チーン!!
ヘルパーT咲「死んだ皆が…流れていく…」
あの伝説のマジキチSSを思い出すな
Bリンパ咲「周りも暑くなってきたでしょ?もう原村さんだって限界のはずだよ」
ウイルス和「…まだです」
Bリンパ咲「諦めて…」
ウイルス和「まだ…私は生きています!!」
Bリンパ咲「…カン!」
Bリンパ咲から分化した形質細胞咲が打ち出す免疫グロブリンがウイルス咲を捕捉し凝集、ウイルス和の動きを封じる。
ウイルス和「…詰みですかね」
Bリンパ咲「貴女の目的は…」
ウイルス和「それは無駄な質問です。ウイルスには意思なんてない、ただ生命活動を続けるだけ…」
ナチュラルキラーT咲「……」スッ
ナチュラルキラーT咲が和を壊すためににじり寄る
ウイルス和「…気になりませんか、Bリンパ咲さん…」
Bリンパ咲「……」
ウイルス和「…私の先代の弱点を記憶している貴女が私達をすぐに退治できなかった事…」
Bリンパ咲「…!!」
ウイルス和「私の目的…もしかしたら…止めてほしくて…」
そこで言葉を区切り、ウイルス和は沈黙し
そのまま、死んでいくまで何も言う事はなかった。
咲「ううう…やっと風邪が治ったよ…」
和「すみません…もしかしたら移してしまったかも…」
咲「うーん…でも違うと思う…」
和「…ならいいのですが…」
――――???「…もう少しです…待っていて下さいね…咲さん」
カン!
ピロリ照「ふふふ…咲の中で生きていく…こんな素晴らしい事が…」
好酸咲「さすがに胃液の中には手を出せないよぉ…」
乳酸やえ「ピロリは相手にならんよ!」
カカン!
おつー
乙
勉強になったなあ~
没ネタいちらん
Bリンパ咲「私、旅に出る」
IPS和「私が死ぬとか、そんなオカルトありえません」
ハギヨシ「これって…勲章ですよぉ…?」
咲「ロン、500・300です」
ステルスモモもイルッスヨ
照「これも貴様の計算の内か!!!KYOUTAROOOOOOOO!!!!」
???「ワハハ、迎えに来たぞ」
京太郎「伊達じゃない!!」
???「殺たんイェイ~」
次回「毎月20日はIPSの日としてクジ引きで選んだ47都道府県を一つづつ破壊していく感じのオチ」
一「見てください!!」
ちなみにBリンパ咲さんが記憶を受け継いでいるというのは
抗原の記憶と言って、所謂ワクチンを打つ事で抗体を形成して後に感染しても大丈夫なようにする子です。
ただ毎年インフルエンザのワクチンを打つのは地味に形が違うと効果を発揮できないので、100%発揮できる様に毎年打ってるのです。
あとすみません、好酸球じゃなくて好中球でした
今回ろくに仕事してませんでしたが、好中球もマクロファージと同じく異物を食べて溶かします。
好酸球は昨日世界仰天ニュースでやってた寄生虫でアレルギーを抑えるって言うのは多分好酸球の事かなと
好酸球はアレルギーと寄生虫に関するリンパ球とされてますので。
以上大体は合ってると思います。
もいっこカン! 嶺上開花!
乙ー
好中球はマクロファージよりちっちゃいし2頭身咲ちゃんを妄想
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