これは何度目の時間逆行か。
暁美ほむらは疲れ切っていた。
ほむら「また、最初から始めないといけないのね」
しばらくベッドから起き上がる気にならず、ただ天井を見つめていた。
ふと、何かの気配を感じて彼女は体を起こした。
窓の外を見ると、こちらを野良猫が見つめていた。
ほむら「野良猫、か。てっきりインキュベーターかと……」
インキュベーター。希望を振りまき絶望を回収するもの。
鹿目まどかを魔法少女にしようとするもの。
鹿目まどかを守るという思いが今の暁美ほむらを突き動かしている。
彼女にとって、インキュベーターは魔女以上に厄介な存在だった。
ほむら「インキュベーターをどうにかできれば、こんなに苦労せずに済むのかしら」
実際、彼女は既に何度も試みていた。
しかし、何度死んでも代わりが出てくるのだった。
ほむら「いくらでも代わりはいるということなのかしら」
しかし、それはおかしい。インキュベーターはかつての自分だったものを食べて、エネルギーを回収している。
もしも無限に代わりがいるならそんなことをする必要はないはず。
そもそも、それならインキュベーターの目的は既に達成されている。
ほむら「なら、インキュベーターのストックは有限なの?」
エネルギーの回収を阻止できたなら。
方法は、あった。
ほむら「インキュベーターを、撃ち続ける」
エネルギーを回収する暇を与えず、撃ち続ける。
彼女は、行動を起こした。
集められる限りの銃を、グリーフシードを集めた。
そして、町外れの工場跡へと向かった。
ほむら「ここなら誰も巻き込むことはなさそうね。――――出てきなさい、インキュベーター」
すると、まるで最初からそこに居たかのように、インキュベーターは現れた。
QB「どうしたんだい? 暁美ほむら」
暁美ほむらは適当な銃を取り出し、撃った。
インキュベーターの体に無数の穴が開き、倒れる。
QB「やれやれ、一体何の――」
新たなインキュベーターに照準を合わせ、撃つ。
次も、次も、その次も。ただひたすらにそれを繰り返す。
だんだんと、周りにかつてインキュベーターだったものが積み上がっていった。
最初は真上にあった太陽も、いつの間にか西に沈もうとしていた。
ほむら「まだ、なの?」
QB「疲れているんだろ? もうこんなことはやめるんだ」
ほむら「だま、りなさいっ!」
インキュベーターの声をかき消すように、ひたすら撃ち続ける。
気づけば月が空高く昇っている。
だんだんと照準が合わなくなってくる。
QB「どうやら君は、僕を敵視しているらしい」
ほむら「そう……よ……」
QB「こうしていれば、いつか僕が現れなくなると思っているのかい?」
ほむら「……!」
インキュベーターの言葉に、暁美ほむらは銃を取り落とした。
QB「残念だけど、それはないよ」
ほむら「なん……ですって?」
QB「たとえこれをあと三日繰り返しても、それはない」
もはや立っていることもできず、彼女は膝から地面に崩れ落ちた。
ほむら「嘘よ……そんなこと……」
QB「僕は嘘を言ったことはないよ」
立ち上がる気力はもうない。ソウルジェムはどんどんと濁っていく。
QB「人間は愚かだね。だが、その愚かさが絶望をより大きくする」
ほむら「…………」
暁美ほむらは気を失っていた。その心は絶望に染まりきっている。
QB「あと数時間もすれば魔女化するだろうね。さて――」
インキュベーターは、かつて自分だったものが積み上がっているのを見た。
QB「僕に、感情が無くて本当によかった」
かつての自分を食べながらつぶやく。
QB「きっとこれは、とても面倒だ」
終わり
まったく…ほむらは愚かな上に、クズゴミ以下だ。早くほむら消えて貰いたいもんだな
この程度で絶望とか
さやか級のちょろさじゃねえか…
良いスレ決定
楯に格納していけば休憩くらいできたんじゃ?
つまらなかった
キュウべぇに撃ち殺すよりほむらに撃ち殺す方が面白い。
>>17
接続詞の使い方間違ってるぞ
お前もしかして外人?
>>17
なんかお前チョン臭いな
所詮クソスレにはクソレスしか付かないんだよな
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