【ヱヴァ落語】風呂敷【序】(38)
ねーてーもーさーめてーもしょねんまんがっゆめみてばっかー
じーぶーんぐぁーすーっきーじゃーなーあういーのー
皆さん、こんにちは シンジです
あの、突然なんですけど縁ってご存知ですか?
服の裾がちょっとあたるのも縁で転向初日によく分らない人に殴られるのも縁なんですって
それで殴った人をエントリープラグの中に入れて友達になるのも縁なんでしょうね
海辺で落ち込んでる時に出会った男の子と意気投合して
その人の部屋に泊まってひどい目に合うのも…縁なんですかね…
お尻痛い…って冗談ですよ まにうけないでください
縁の中で一番深い縁が夫婦の縁なんです
神様が結ぶんですって、神様のすることだから間違いなんてなさそうですけど
神様の中にもミサトさんみたい神様がいるんですよ
ミサト神「zzzzzzz~」
加持神「おいおい…いつまで寝てんだよ」
ミサト「ん~加持君?今話しかけないで~二日酔いっぽい…あ~気持ち悪い…」
加持「仕事、今日中に終わらせなきゃいけないって言ってなかったか?」
ミサト「ゲゲッ!そうだった、また上にどやされる、あ~しんどい」
加持「縁結びだっけ?俺がやっとこうか?」
ミサト「いいわよ、あんた豊作祈願の神様でしょ、恋愛成就の神である私が…うえ~」
加持「恋愛成就の神様が行き遅れなんて笑えねえな」
ミサト「うるさいわね~、よし一つできた」
加持「おい、そんな結び方じゃすぐほどけるぜ」
ミサト「いいのよ、たまには叶わないこいがあっても、よしもう一丁あがり~」
加持「おい!それ三つ結んであるじゃないか!」
ミサト「いいのよ~ちょっとくらい三角関係があった方が」
なんていい加減に縁を結ぶことがあるんですって
今回はそんないい加減な縁を結ばれた夫婦ともう一人のお話しをさせてもらいますね
ある所にちょっと喧嘩の多い夫婦がいたんですけど、これも縁なのか
喧嘩を止めてあげようじゃないかっていう周りから
兄貴とか兄さんとか言わて頼られる、仲裁屋さんみたいな人が居たんですよ
色んな事がわかってそうなんですけど、本当は何もわからないって人なんですけどね
ゲンドウ兄貴「どうした…シンジ騒々しいぞ」
嫁シンジ「と、父さん大変なんです!」
ゲンドウ「女ならば静かにしろ…でなければ帰れ」
シンジ「だって父さん、た、大変な事があったんです!」
ゲンドウ「なんだ…夫婦喧嘩か?」
シンジ「そうなんです、アスカが!」
ゲンドウ「シンジ…大人になれ…自分で解決しろ」
シンジ「そ、そんな…た、ただの夫婦喧嘩じゃないんです」
シンジ「もう血なんてみたくないんです!」
ゲンドウ「…話してみろ」
シンジ「実は今日アスカが横浜に寄合があるからって言って早くに出かけて行ったんですよ」
シンジ「帰りが遅くなるといけないから先に寝といていいよっていわれたんです」
シンジ「それで夕方になって僕がお茶を飲んでると綾波がやってきたんです『司令いる?』って」
シンジ「居ないけど、上がっていきなよって綾波を上げてお茶を飲みながら二人で黙ってたら」
ゲンドウ「セカンドチルドレンが帰ってきたのか…」
シンジ「そうなんです、さっき雨が降ってきたでしょう?急いで洗濯物取り込んでたら、そこにアスカがすごく酔っぱらって帰ってきたんです」
ゲンドウ「……中々の修羅場だな…」
シンジ「そうなんです!アスカってすごいやきもち焼きだから…僕がアスカ以外の男の人と話してるだけ…あんなやきもち焼きいませんよ」
シンジ「この前も僕が大家さんから家賃の催促をされて」
トウジ大家「なあセンセェ、早う家賃払うてやー」
シンジ「すいません、あと少し待って下さい」ペコペコ
トウジ「しゃーないなあ、来月には払うてや」
シンジ「あ、ありがとうございます!」二コッ
アスカ旦那「ちょっとバカシンジ!何あたし以外に色目使ってんのよ」ベシベシ
シンジ「痛い!痛いよ!アスカ!」
ゲンドウ「…生活に支障が出るな」
シンジ「そんな人が自分の留守中に男が来てるの見たらどうなると思います?」
冬月「…負けたな」
ゲンドウ「…ああ」
シンジ「今の誰ですか?」
ゲンドウ「お前が知る必要は無い」
シンジ「アスカ…口より先に手が出ちゃうタイプだから綾波に怪我なんてさせたらと思って…」
シンジ「綾波!押し入れの中に隠れて!」
綾波「命令ならそうするわ」
シンジ「そう!命令でいいから早く!」
綾波「そう…」ガララ
シンジ「それでアスカを家に入れて隙を見て逃がそうと思ったんですけど、アスカ押し入れの前に座っちゃって」
シンジ「押し入れに隠した分言い訳がしにくいじゃないですか?それで何とかアスカを寝かそうと思ったんですけど全然寝なくて…それどころか体を求められて…」カアア
シンジ「それでなんとか誤魔化してお酒買ってくるって言って何とか飛び出して父さんの所に来たんだよ」
シンジ「お願いだよ!父さん!僕を助けてよ!」
ゲンドウ「…しかたがない」
シンジ「ホント?」
ゲンドウ「ああ、その為のネルフだ」
シンジ「何それ?」
ゲンドウ「いや何でもない、先に帰れ」
シンジ「そんな!嫌だよ!一緒に来てよ」
ゲンドウ「またセカンドにあらぬ疑いを掛けられたいのか?」
シンジ「そ、それは…」
ゲンドウ「後で向かう、行け」
シンジ「うん、わかったよ…必ず来てね」
ゲンドウ「どうしよう…」
冬月「押し入れの前を陣取だれたか…面倒だな」
ゲンドウ「…ああ、そうだ、ユイ!」
ユイ「どうしたの、あなた?」
ゲンドウ「押し入れを見てくれ」
ユイ「ハイ?」ガララ
ゲンドウ「大きな唐草模様の風呂敷があるだろう?」
ユイ「ええ…随分洗ってなさそうよ?」
ゲンドウ「ああ、問題ない、私が使う訳でわない」
ユイ「はあ、はいはい…」バサッバサッバサ
ゲンドウ「ゴホッゴホッ、ユイ許してくれ」
ゲンドウ「畳んで…行ってくる」
ユイ「あら?どこまでお出かけで?」
ゲンドウ「ああ…」
ユイ「ああ…じゃ、わからないんですよねえ」グググ
ゲンドウ「すまん…ユイ…首はやめて…」
ゲンドウ「ゲホッゲホッかくかく云々…で」
ユイ「あら…シンジったら大丈夫かしら」
ゲンドウ「私の心配をしてくれ…」
ユイ「頭頂部が薄くなってきたわね」
ゲンドウ「確かに私も心配だがそこでは…」
ユイ「行ってらっしゃい」ニコ
ゲンドウ「あの…」
ユイ「行ってらっしゃい」ニッコリ
ゲンドウ「……………ああ」
ゲンドウ「さっさと治めてこよう…」
ゲンドウ「大きな声を出しているな、失礼する…」ガララ
アスカ「いゃ~?りゃれよ~?」
ゲンドウ「へべれけだな…」
アスカ「あ~!りゃれかとおもっらら~ひれいじゃん~んなとょこにちゅったってぇにゃいれあがいなはいよ~!」
ゲンドウ「ああ…失礼する、ご機嫌だな」
アスカ「えへへ~ごけげんにひまっへるへしょ~にゃんらってハニ~がふりゃられふらいれいいりょよ!」
ゲンドウ「全くわからん、どうした」
アスカ「どうしたじゃないわよ」
ゲンドウ「急に口調がしっかりしたな」
アスカ「今まで生きてきてこんなに悔しい思いをしたのは始めてよ!」
アスカ「聞きなさい!ここにいるバカシンジ!うちのバカシンジ!コイツがこんなに嫌な女だとはおもわなかったわ!」
アスカ「聞いてちょうだい!あたし今日は早い時間に寄合があって横浜に出かけたのよ」
アスカ「遅くなるといけないと思って、コイツに先に寝てなさいっていったのよ」
アスカ「ところがあまりにもアタシが優秀だから用が簡単に済んじゃったのよ」
アスカ「まあ遅いって言ってたのが早くなるからバカシンジも尻尾振って喜ぶと思ったのよ」
アスカ「そしたらコイツ洗濯物取り込んでたみたいでアタシを見つけるとすごくビックリして悲鳴なんて上げちゃうのよ!」
アスカ「それで何よ!なんか文句あるのって言ったら」
シンジ「遅くなるって言ったじゃないか!」
アスカ「早くなっちゃいけないの!」
シンジ「早すぎるよ!早いんだからもう寝なよ!」
アスカ「なんて訳の分からない事を言うのよ」
アスカ「あんまり遅いから早く寝なさいならわかるわよ」
アスカ「でもあんまり早いから早く寝なさいって何?」
アスカ「そう聞いたら、いいから寝ようよっていうの」
アスカ「もう本当困るわ~、あんな綺麗な顔してあいつドスケベなんだから」
アスカ「亭主が帰ってきたらすぐに寝ようなんて…と思ったけど答えてやるのも亭主の務めと思ったわけ」
アスカ「ここ最近毎日のように求められるから」
ゲンドウ「そうか」ギロ
シンジ「あの…」カアア
アスカ「なんかもっとハッスルしたいのかなあって思って手錠とか首輪とかムチとか買ってきて見せてやった訳よ」
アスカ「そうしたら、そういうのは違うとかなんとか言いやがるわけよ、コイツ」
ゲンドウ「…そうか」
アスカ「そういえばアンタは何しに来たのよ?」
ゲンドウ「私はな…ちょっとした問題の解決にな…」
アスカ「問題?」
ゲンドウ「ああ、少し話を聞け」
ゲンドウ「私の知り合いに大変に嫉妬深い奴がいてな」
アスカ「や~ね~嫉妬深い奴には男も女も惨めな奴しかいないから問題起こすのよね~」
ゲンドウ「ああ…彼が何かは知らないがけさ早くに仲間との寄合があるとの事で遠くにでかけたそうだ」
アスカ「へ~あたしと似たような境遇の奴ね」
ゲンドウ「出かけるときに遅くなるかもと言うことで妻に先に寝なさいと言っていたんだ」
ゲンドウ「言われた通りに妻は夕方お茶を飲んでいた、そうすると町の若い者が知り合いが居るかと尋ねてやってきた」
ゲンドウ「居ないがお茶でも飲んでいけと上げて茶を飲んでいたら雨が降ってきた」
ゲンドウ「妻は洗濯物を急いで取り込みにかかった、そこに嫉妬深い男が酔っぱらって帰ってきた」
アスカ「あらあ、修羅場ねえ…」
ゲンドウ「ああ、非常にな…しょうがないから妻はその若者を押し入れの中に隠してしまい、亭主を家に居れた」
ゲンドウ「寝かしてからその若者を逃がそうと思っていたが、その愚かな男は押し入れの前に胡坐をかいて一向に眠ろうとしないのだ」
アスカ「最ッ低ー!とんでもない奴ねー!!」
ゲンドウ「そういたらその女が私の所に尋ねてきてなんとか治めてくれと言うのだ」
アスカ「へ~、どうやってそういう状況は治めるのよ?」
ゲンドウ「簡単だ、ここに風呂敷があるだろう」
アスカ「みみっちい風呂敷ね」
ゲンドウ「これを持ってその男の家にいってやる、男は相変わらず胡坐をかいている」
アスカ「本当にたちの悪い奴ね~」
ゲンドウ「そして押し入れ…この家にもあるな」二ヤリ
ゲンドウ「造りの似た家だ、例えばだが、お前がその亭主だとするとなお前の後ろの押し入れに若い者が隠れている」
アスカ「なっ?こ、この後ろに!?」
ゲンドウ「落ち着け…この家では無い、そのとんでもない奴の家だ」
ゲンドウ「しかたがないから、この風呂敷を広げる」バサッ
アスカ「ちょ…何するのよ!」
ゲンドウ「そして男の頭にかぶせたんだ、せっかくだから教えてやろう」
アスカ「いいわよ、そんなの覚えなくても…離して!」
ゲンドウ「覚えてればいつか役にたつ…そうして風呂敷の端をもってグルグル巻き…抑え込む」ガっ
アスカ「ちょ・・・イタイイタイ!」
ゲンドウ「そいつも確か痛いと言っていた…当然だ」
アスカ「もー、何にも見えない~!」
ゲンドウ「見えないか?本当に見えないな?」
ゲンドウ「それから私は後ろの押し入れを開けて」ガララ
綾波「」ちょこん
ゲンドウ「中にいる若い者に『早くでろ』と言った」
綾波「」トコトコ
ゲンドウ「そういうと彼はノコノコと出てきた」
ゲンドウ「『忘れ物するなよ』」
綾波「」ペコリ トコトコ
ゲンドウ「と言ったのだ…『下駄を間違えるなー!!』と叫んだりもしたな」
綾波「」
ゲンドウ「『帰るなら早くしろ―!!』っという事も言ってな」
アスカ「もう!わかったから早く離してよ!」
ゲンドウ「ああ、というとスッといなくなってな、それからスルっと風呂敷を外した」
アスカ「はあ~息苦しかった」
シンジ「それでうまく逃がしたって訳ですね」ニッコリ
ゲンドウ「ああ」二ヤリ
おあとがよろしいようで
面白いな。期待するからもう一作!
ミサト「ングッングッングッカア~~~~~~一仕事終えた後のビールはうまいは~シンちゃんお疲れ~い」
シンジ「あっお疲れ様です」
アスカ「ちょっとバカシンジ!なんなのよあの脚本は!」
シンジ「仕方ないだろう!そういう話しなんだから!」
ミサト「あら~こっちでも夫婦喧嘩~?こっちには兄貴さんはいないわよ~ん」
シンジ・アスカ「夫婦じゃない!」
綾波「押し入れ…すごく落ちついた…」
綾波www
アスカ「本当最低!あんたと仲良いなんて思われでもしたら一生の恥だわ」
綾波「そうね…更衣室でも散々脚本に対する愚痴を言ってたものね」
シンジ「うう…」
綾波「ニヤニヤしながら」
アスカ「ハ!ハア!何がニヤニヤよ!!あ、あれは思い出し笑いで…その…勘違いするなバカシンジ!」ボカ
シンジ「痛!なんで僕が…今回の話しは僕がアレンジしたんじゃないのに…」
アスカ「え?そうなの?」
リツコ「お疲れ様シンジ君」
ミサト「あらプロデューサー兼脚本家の登場ね、どうだった今回の」
アスカ「えー!今回赤木博士が書いたんですか?」
リツコ「そうよ!あなたはお気に召さなかったみたいだけどお客様からの評判は上々だったわ、シンジ君のしゃべりがうまかったからでもあるけど」
シンジ「いや…僕はそんな…」
ゲンドウ「ああ、よくやったシンジ」
シンジ「父さんが…褒めてくれた…」
ゲンドウ「まあ主役の私の名演技も手伝ったがな」二ヤリ
ミサト「ププ、あんなに機嫌のいい司令初めて見るわ」
加持「よっおつかれさん、副指令見なかったかい?」
リツコ「副指令ならリベンジの準備じゃないの?」
シンジ「リベンジ?」
リツコ「前回の最終公演の‘死神‘がオオゴケしちゃって副指令がプロデューサー降ろされちゃったでしょう?」
シンジ「ああ、あれはついてませんでしたね…」
ミサト「超大型台風の接近で電源堕ちちゃってお客さんにロウソク持たせてレイが淡々と話す様子は落語じゃなくて怪談だったものね~」
アスカ「出囃子も流せなかったし皆すぐに帰っちゃったから楽屋裏トークもできなかったもんねー」
ゲンドウ「すまなかったなレイ…辛い思いをさせて…」
綾波「いいんです…」
ユイ「台風のせいで慰安旅行も延期になりましたしね」
ゲンドウ「ああ、次こそは全ての公演を成功させてドイツでうまいビールを飲もう」
ゲンドウ「葛城三佐、次回予告を頼む」
ミサト「次回公演の予定なんて決まってないでしょう?」グビッグビ
ゲンドウ「ああ、いつもど通り適当にそれらしいことを言っておいてくれ」
ミサト「りょーかいでーす」
ミサト「迫りくる公演に対し 大人たちの徹夜の影響は制御不能に陥る はたして冬月は良いアイディアが浮かぶのか? 次回【ヱヴァ落語 破】 この次もサービスサービスウ!」
リツコ「アスカ、どうしても碇君との夫婦役嫌ならレイと配役変えてあげるけど?」
アスカ「だめ!…じゃなくて…その、与えられた役をこなすのがプロってもんで…別に我慢するっていうか…」
綾波「…さーびすさーびすぅ」
おう、今週は暇やから何本かかけるで~
なんかリクエストあったら書いたってや~
ご隠居が知ったかぶりして恥かくようなやつ
酢豆腐
饅頭怖いならぬ最中怖い
>>36は嘘ですごめんなさい
包丁で
あげておく
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません