るり「遊園地のチケットを2枚貰ったわ」
小咲「わぁ~。これって最近オープンしたラブラブランドだよね!」
るり「だから行くわよ。遊園地に」
小咲「いいの!?」
るり「いいって言ってるでしょ」
小咲「ありがとうるりちゃん!」
るり「貰いものだし、お礼を言われる程ではないわ」
小咲「ね?ね?どれに乗る?あ、でもるりちゃんってジェットコースターに強そうだよね?私はちょっと怖いかな~って」
るり「は?何を言ってるの?」
小咲「え?」
るり「あなたと一条君が行くに決まってるでしょ?」
小咲「…」
小咲「えーーーーーーーーーーーーーーーー!!?」
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■次の日
小咲(一条君、一緒に遊園地に行こう)
小咲(一条君、遊園地のチケットを貰ったんだけど、一緒にどうかな?)
小咲(ね?一条君…私ね。とっても一条君と遊園地に行きたい気分なんだ…今度どうかな?)
小咲「…」
小咲「うわぁぁぁぁぁ!無理むりムリ!」
小咲「どんなシミュレーションをしても上手くいかないよーーー!」
楽「小野寺?屋上で何を叫んでるんだ?」
小咲「一条君を遊園地に誘うなんて絶対に無理ーーー!!!」
楽「え?」
小咲「…………………え?」
………
楽「あー、宮本がチケットを貰って、女二人で遠出も不安だし、オレと集を誘おうってしてたわけか」
小咲「う、うん」
小咲(ごめんね。るりちゃん。やっぱり私には無理だよ~)
楽(はぁ…てっきり、二人っきりでって勘違いしちまったぜ…)
小咲「そ、それでどうかな?今度の日曜日なんだけど?」
楽「ああ、全然びっくりするくらい暇だったから大丈夫だ」
小咲「え?そんなに暇だったの?」
楽「あ、ああ」
楽(お、オレのバカ。小野寺に趣味もない暇人と勘違いされるじゃねーか!)
小咲「えへへ。よかった」ニコッ
楽「…え?」
小咲「じゃあ、今度の日曜日にね♪」タタタタタタッ
楽「お、おう」
楽「小野寺…行っちまったな」
楽「…」
楽「『よかった』って、なにが『よかった』んだろうな…」
楽「も、もしかして、一緒に行けるのが『よかった』んじゃ!」
楽「…」
楽「まぁ、普通に考えて、オレと集が行けるのが『よかった』って事だろうな…」
楽「あっ、集の予定も聞かないとな」
………
小咲「るりちゃーん」
るり「どうだった?ってどうせ誘えなかったんでしょ?」
小咲「えへへ~。それがね~。一条君も行くんだって」
るり「∵」
小咲「る、るりちゃん!?」
るり「いや、一回目のチャレンジで一条君を誘えるなんて…成長したわね。小咲」
小咲「ありがとう…これもるりちゃんのお陰だよ」
るり「『フラグブレイカー小野寺』とか『モブ寺さん』とか、『動かざること小野寺の如し』とか言われていたけど、もう卒業ね」
小咲「え!?なにそれ!?」
るり「こっちの話。…で、ちゃんと告白もすること。せっかくの遊園地なんだから、雰囲気もいい事でしょうし」
小咲「それは無理かも…」
るり「なんでよ?」
小咲「えへへ。実はるりちゃんと舞子君も行く事になっちゃいました」
るり「は?」
小咲「せっかくだから一緒に楽しもうね。るりちゃん♪」
小咲(この後、無茶苦茶、怒られました…)
■遊園地当日
楽(う~ん。さすがに2時間前は早すぎたか…?)
楽(しかし、女性を待たせるのはダメだしな)
楽(それに…)
☆妄想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
タタタタタッ
小咲「ハァハァ…ごめんね。遅れちゃって…その待った?」
楽「いや、オレも今来たところさ」キリッ
小咲「…」
小咲(一条君の足元にたくさんの空き缶が…)
小咲(そっか。たくさんジュースを飲むくらい、長い間待っててくれたんだ…)
小咲(優しいウソまでついてくれて…嬉しいなぁ)
小咲(いいなぁ…一条君…)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
楽「とかとかとかとか、なんねーかな!」
楽「いや、オレジュースあまり飲まないし。その辺にポイ捨てもしないけどさ!」
楽「でもさ、長く待ってて、気付いてくれるってのもありだよな!」
楽「あーもうっ!楽しみだなっ!おい!」
小咲「そうだね」
楽「うおおおおおおおのでらぁぁぁ!?」
小咲「うん?」ビクッ
楽「いつからそこに!?」
小咲「ちょうど、この木の裏にいたの。それで一条君の声が聞こえてきたから…」
小咲(よかった。一条君よりほんの少し早く着いて…)
小咲(やっぱり、一条君を待たせるのはよくないしね)
楽「そ、そうだったのか…」
小咲「ふふっ。それにしても一条君が遊園地楽しみにしててくれてよかった」
楽「ま、まあな」
楽(畜生!バカかオレは!全部声に出すなよ!)
相思相愛なのにすれ違う思い
小咲「あっ、忘れてた」
楽「ん?」
小咲「おはよう。一条君。今日は一緒に楽しもうね」
楽「おう!おはよう。小野寺。絶対に楽しもうな」
小咲「ふふっ」
楽「あははは…」
楽(うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお)
楽(小野寺が可愛すぎるーーーーーーーーーオレの理性がやばいーー)
楽(集!宮本!早く来てくれーーーーーーーー!!!)
小咲「まだ2時間あるし、そこの喫茶店に入る?」
楽「そうだな」
楽(いや、やっぱり来るなーーー!)
■1時間後
楽「小野寺って遊園地初めてなのか?」
小咲「小学生の頃、親と一緒に行った事あるけど、中学生からは初めてかな」
楽「じゃあさ、ジェットコースターとか一緒に乗らないか?」
小咲「え、えーと、ちょっと怖いかなーって」
楽「いやこれがさ、意外と楽しいんだよ。一回一緒に乗ってみようぜ」
小咲「う、うん。一条君がそこまで言うなら…一回くらいは…」
楽(よっしゃーやったぜ!ちょっと強引だったが『一緒』に乗る約束を決める事ができた!)
楽(正直、ジェットコースターとか怖くて乗りたくないが、ここは男の見せどころだぜ!)
小咲(はぁ…私、今が人生で一番幸せかも…)
小咲(いいのかな?いいのかな?こんなに嬉しくて…)
小咲(どうしよう。遊園地が楽しみ過ぎて死んじゃいそう)
楽「小野寺?なんでニヤニヤしてるんだ?」
小咲「はひっ//」
楽「あっ、そっか。そうだよな。遊園地が楽しみなんだな? いやオレも楽しみでさー」
小咲「う、うん。そうなの!もう昨日もあまり眠れなくて」
楽「小野寺もか!?オレもあまり眠れなくてな」
小咲「一条君もなんだね? ふふっ。一条君と一緒で嬉しいな」
楽「えっ//」
小咲「どうかしたの?」
楽「あっ、いや…小野寺はオレと一緒で嬉しいんだなーって…あはははは」
小咲「えっ、あっ、その…//」カァー
楽「お、オレも…小野寺と一緒で嬉しくてさ…」
小咲「え?」
楽「あのさ」
~♪
小咲「あっ、メールだ!ごめん。メール見るね!」
楽「ああ!そうだよな!メール重要だよな!ガンガン見てくれ!」
小咲「るりちゃんからだ…えーと…」
件名:お幸せに
----------------------------------------------
本文:
風邪
遊園地行けない
チューしろ!チュー
小咲(絶対にウソだぁーーーーーーーー)
楽「宮本。なんだって?」
小咲「えーと…風邪をひいてお休みです」
楽「え?宮本、風邪なのか?」
小咲「う、うん…」
~♪
楽「あっ、オレもメールが来た…えーと…集からだな」
件名:るりちゃん怖い
----------------------------------------------
本文:
複雑骨折
行けない
二人で楽しんで来い
楽「…」
小咲「一条君?」
楽「…………………………風邪らしい」
小咲「舞子君も?」
楽「あ、ああ」
小咲「もしかして、学校で風邪が流行ってるのかな?」
楽「いや、違…そうなのかもな」
小咲「…」
楽「…」
小咲「…」
楽「…」
楽・小咲(って、二人っきりーーーーー!?)
小咲(無理だよ!無理だよ!無理だよ!るりちゃん!)
小咲(一条君と一日二人っきりだなんて…)
小咲「」チラッ
楽「…」
小咲(あーーーーーーーーーーーーーーーー)
小咲(嬉しすぎて死んじゃうよーーーーーー)
楽(やべぇ!やべぇ!やべぇ!やべぇ!やべぇ!やべぇ!)
楽(これデートじゃねーかーーーーーーーー!!!)
楽(ありがとう集!でも恨むぞ集!前もって言っておけよ!)
楽「」チラッ
小咲「あわわわわわわ//」
楽(小野寺が慌ててる。可愛いな)
楽(じゃなくて!!!)
楽(こ、ここは男らしくエスコートしねーと!)
楽「仕方ねーから。今から遊園地行きのバスに乗ろうぜ」
小咲「る、るりちゃん達に悪いから、また今度にしよっか?」
楽「え?」
小咲「あっ」
楽「そ、そうだよな。あいつらも楽しみにしてたみたいだし、また今度にすっか?」
小咲「う、うん。また来週来ようね」
小咲(うわぁぁぁぁん。私のバカーーーーーー)
小咲(せっかく一条君が『今から遊園地行きのバスに乗ろうぜ』って言ってくれたのにーーーーー)
………
小咲(この後、るりちゃんに死ぬほど怒られました…)
今回はここまで
また、近いうちに投下します
おつおつ
やべえ、俺すげーニヤニヤしてる
■次の週末 遊園地前日
るり「ついに明日遊園地ね」
小咲「うん。ちょっと緊張してきたかも…」
るり「ちなみに明日は私は舞子君と行動するから」
小咲「え?」
るり「遊園地に入ってから、すぐに人込みに紛れ込んでいなくなるから」
小咲「ま、まさか、るりちゃん…舞子君の事が…?」ドキドキ
るり「はっ倒すわよ」
………
集「ついに明日遊園地だな」
楽「おう。すっげー楽しみだ」
集「ちなみにオレはるりちゃんと二人っきりになるから」
楽「え?」
集「遊園地に入ったら、すぐに人込みに紛れ込んでいなくなるからさ」
楽「お、お前…ま、まさか宮本の事が好きなのか?」
集「…いやー、さすがのオレも楽がここまで鈍いとは思わなかったなー」
■次の日 遊園地の日
楽「よう」
集「あれー?楽だけ?」
楽「ああ、小野寺は宮本を連れてから来るってさ」
集「はぁ…」
楽「なんだよ?」
集「どうせなら女の子に『まったー?』『今着いたところだよ』をやりたかったんだけどなー」
楽「はいはい。オレで悪かったな」
集「おっと、噂をすればなんとやらだな」
楽「ん?」
小咲「一条くーん。舞子君。遅くなってごめんね」
るり「おはよう。二人とも」
楽「おはよう。小野寺。宮本」
集「でも、よかったよ。バスの時間には間に合うからさー」
るり「遅れて悪かったわ。正直、なんで私がこんな面倒くさい事を…と思うと、布団が恋しくて…」
楽「え?面倒?」
小咲「るりちゃん!?」
るり「ところで一条君」
楽「ん?なんだ?」
るり「小咲のこの服を見て感想はなにかないわけ?」
楽「え?」
小咲「るりちゃん!?」
集「おぉー。これ夏の新作じゃん」
るり「なんで、あなたが知ってるのよ…。まぁそうなの。今日の為にわざわざ昨日二人で買いに行ってきたの」
楽「き、今日の為に…」
小咲「…ど、どうかな?」
楽「いや、その…すごく可愛いと思うぞ…」
小咲「っ~//」ボンッ
楽「お、小野寺?」
小咲「そ、その…一条君の服も…似合うと思うよ//」
楽「っ//」カァー
楽「いや、そのありがとう//」
小咲「こ、こちらこそ//」
集「…」
るり「…」
集「るりちゃんの新作の服もいいと思うよ?」
るり「あらそう」
■遊園地到着
楽「おぉー。ここが…」
集「そう!最近オープンしたばかりのラブラブランド!!」
小咲「るりちゃん!すごくキラキラしてるね!」
るり「ええ。無駄に豪華な作りね」
スタッフ①「カップルの方はこちらに並んでくださーい」
スタッフ②「オープン記念につき、カップルの方は入場料が無料になりまーす」
小咲「へぇ~。恋人同士だと入場料無料なんてお得だね♪」
楽「そうだな」
るり「…」
集「…」
るり「あっ、二枚あった遊園地のチケットを忘れてきてしまったわー」(棒)
集「わー。それは大変だー」(棒)
るり「仕方ないから、カップルのふりをして、向こうから入場しましょうかー」
集「おー。さすがるりちゃんーグッドアイデアー」
小咲「え!?」
楽「なっ!?」
集「じゃあ、一緒に行こうか?るりちゃん」
るり「そうね。仕方ないものね」
小咲「え?え?え?」
るり「ほら、一条君と小咲もカップルのふりをして。向こうから入場するわよ」
楽「お、おう。そうだな」
楽(うおーーーーーーー小野寺とカップルなんて…夢みたいだああああああ!!!)
小咲「で、でも、恋人のふりなんて…」
楽「うっ…だ、だよな。小野寺だって嫌だよな?」
小咲「い、嫌じゃないよ。むしろ…」
楽「え?」
小咲「あっ…その…そうだ!千棘ちゃん!千棘ちゃんに悪いかなって!」
楽「千棘?」
小咲「だって、一条君は千棘ちゃんと恋人のふりしてるんだから、私と恋人のふりをするのは、千棘ちゃんに悪いような…」
楽「そ、そんなことねーって」
小咲「そうかな…」
楽「入場の間だけだし、その…二人だけの秘密にしておこーぜ?」
小咲「…う、うん。そうだね」
小咲(『二人だけの秘密』かぁ~。いいなぁ~。いいなぁ~。えへへ~)
楽(まったく、小野寺はいつも他の人の事を考えて…くぅ~。本当に天使みたいだぜ…)
るり「…」
集「…」
るり(ダメだ。私にはこの子達が何を話してたのか、なんでパニクってたのか、なんで秘密の共有で解決なのか…まったく意味が分からないわ)
にやにや
楽「じゃあ、さっそく並ぼうぜ」
小咲「うん」
集「オレ達も行こうか?」
るり「そうね」
スタッフ③「カップルの方は手を繋いでくださーい」
スタッフ④「入場の際に写真撮影もできますので、お気軽にお声掛けくださーい」
楽「っ!」
小咲「!?」
集「おー♪」
るり「!!」
楽(手、手、手だと!?)
楽(繋いでいいのか!?いや、ダメだろ!でも、繋がないと入場できない!?)
楽(うおおおおおおおおおおおおおおおおお!オレはどうすればーーーーーー!!!)
小咲(て…テ…TE?)
小咲(…)
小咲(手ぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!)
小咲(どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。るりちゃん助けて!)チラッ
るり(手とか面倒だから、抱きつけ!押し倒せ!)ギロッ
小咲(るりちゃんが手を握れって応援してくれてる…頑張らなきゃ!)
ギュッ
るり「…ちっ」
集「アハハハ~。怖い顔しないでよ~」
るり「入場ギリギリで手を繋げばいいものを…」
集「こうすれば楽達も手を握りやすいでしょ?」ボソボソ
るり「そうなんだけど。あなたと手を繋ぐのは嫌なのよ」ボソボソ
集「アハハハ。るりちゃんきっついなぁー」
楽(おっおぉぉぉ。集と宮本がめっさ繋いでるな)
楽(ここは変に意識せずに繋がないと、小野寺が困るかも…)
楽(こ、こうなったら!行くぞ!オレ!)
ギュッ
小咲「え?」
楽「あっ、す、すまん。急に握ったりして」
小咲「だ、大丈夫だよ。もう少ししたら入場ゲートだし」
楽「だ、だよな」
小咲「それにしても…」
楽「ん?どうかしたのか?」
小咲「う、ううん。何でもないの」
小咲(男の人の手って、こんなに硬かったんだな~って…//)
楽(あぁ…小野寺の手…スベスベして…やばい、顔がニヤけそう…)
楽(ニヤけるな!オレ!小野寺に変態と勘違いされるからニヤけるなよ!)
小咲(うぅ…別に一条君と初めて手を繋ぐわけじゃないのに…心臓がバクバクだよぉ…//)
小咲(一条君にドキドキが聞こえませんように。聞こえませんように)
小咲(…あっ、手…しっかり洗っておけばよかったなぁ…)
楽「…」
小咲「…」
楽(わ、話題。話題が必要だ!手を握ってから何も喋ってねーぞ)
楽「小野寺?」
小咲「ん?なぁに?」
楽(うわあああああああああああああああああああ)
楽(小野寺がすっごく隣で、上目づかいで覗くように見てくる)
楽(やばいこれ!やべぇ!なにこれ!?すっごくヤバイ!)
小咲「一条君?」
楽「えーと、その…小野寺の手ってスベスベで柔らかいなぁーって」
小咲「へっ?」
楽(って、何を言ってるんだーーーーオレはーーーーーーーーーーーーー!!!!!)
小咲「//」シュー
楽(ほ、ほら。小野寺も下を向いて、反応に困ってるじゃないか!な、なにか、なにか言い訳を!)
楽「いや、その…えーと…」
小咲「い、一条君の手も、すっごく男の人の手で…いいと思います//」
楽「え?」
小咲(あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!)
小咲(テンパって何を言ってるのーーー私ーーーーーーーーーー!!)
小咲(もうダメ!死んじゃうよーーーーーー!!!)
小咲(助けてーーー!るりちゃーーーーーん!)
小咲「って、るりちゃんがいない!?」
楽「え?って集もいない!?」
「おーい小咲ー」
「楽ー早く来いよー」
小咲「って、もう入場してる!?」
楽「お、オレ達も早く入場しようぜ!」
小咲「そ、そうだよね」
楽(はぁ…なんとか誤魔化せた(?)が…)
小咲(うぅ…なんとか誤魔化せた(?)けど…)
楽(手を繋ぐのは…)
小咲(入場まで…)
楽・小咲(もうちょっと、このまま手を繋いでいたかったなぁ…)
今回はここまで
また近いうちに投下します
おつ
(・∀・)ニヤニヤ(#゚Д゚)y-~~イライラ
中学生かこいつら・・・・
素晴らしいと思います
ヤバイなニヤニヤが止まらない
>>32
[ピーーー]
………
小咲「一条君!見て見て!大きなぬいぐるみがあるよ!」
楽「おぉ!すごいな!」
小咲「一条君!あっちにはバスがあるよ。遊園地内でバスってすごいよね」
楽「おぉ!すげーな」
楽(あぁ…来て良かった…)
楽(こんなハイテンションな小野寺を見たの初めてだ)
楽(もっと小野寺の色んな顔見てみたいな…)
小咲「向こうに綺麗なお城があるよ!可愛い王女様もいるね!」
楽(おっ、王子様もいるみたいだな)
楽「小野寺の方が可愛いって」
小咲「…へ?」
楽「………………」
楽(し、しまったぁぁぁぁぁ!!!!オレ今なんて言った!?なんて言ったーーーー!?)
楽(あああああああああああああ!!!心の声とセリフを間違ったーーーーー!!!)
楽(今日何度同じミスをすればいいんだよ!)
小咲「//」
楽(ほら、小野寺も下を見て困ってるじゃねーか!)
楽(な、なにか気の聞いた事を!)
楽「…」
楽「………」
楽「………………」
楽(なんも浮かばねーーーーーーーーーーーーーーーー!!!)
小咲「え、えーと…その…ありがとう…ございます//」カァー
楽「//」ボンッ
楽(恥ずかしがってる小野寺も、スッゲー可愛いなおい!)
楽「そ、そうだ!フリーパス!フリーパス買おうぜ!」
小咲「あっ、そうだね。フリーパス必要だよね!」
楽「ここは入場料と別だから、ちゃんと買わないとな!」
小咲「うん、そうだよね!」
楽(ふぅ~。なんとか誤魔化せたか?)
小咲(…//)ドキドキ
………
楽「フリーパス買えたな」
小咲「うん。これでなんでも乗れるね♪」
楽「おっ、向こうでなにかやってるみたいだな」
小咲「え?」
スタッフ「お写真1枚1,000円になりますが、どうですかー?」
小咲(そういえば、さっき『カップルの方は入場の際に写真が…』って言ってたような…)
小咲(…)
小咲(ど、どうしよう。すっごく欲しいよぉ…)
楽「…」
楽(写真だと!?小野寺とツーショットなんて夢みたいじゃねーか!)
小咲「ど、どうする?一条君」
楽(いっけぇぇぇぇ!!!オレェェェェエ!!)
楽「え、えーと…せっかくだし、記念に1枚撮ろうか…//」
小咲「そうだね。せっかくの記念だしね」ニコッ
………
スタッフ「じゃあ、撮りますねー。はいチーズ」
パシャッ
スタッフ「写真はお昼頃に出来上がりますので、お帰りの際にお声掛けくださーい」
楽(や…やったぁぁぁーーー!勇気出してよかった!小野寺とツーショットなんて幸せだ!)
小咲(いいのかな。私、今日良い事だらけでバチがあたりそう…)
小咲(遊園地に誘ってくれた、るりちゃんには本当に感謝しないと…)
小咲「って、るりちゃん達がいない!?」
楽「ん?そういえば、集もいないな…」
小咲「…」
るり『遊園地では二人っきりにさせてあげるから、がんばれ』
小咲(ふ、二人っきり…)
小咲「//」カァー
小咲(む、無理だよーーー!もう今日は十分だよーーーー!!るりちゃーーーん!)
楽「…」
集『遊園地では二人っきりにさせてやるから、がんばれ』
楽(あ、あいつ、どうやって宮本を説得したんだ?)
楽(って、そうじゃない!オレと小野寺が二人っきりだと!?)
楽「//」カァー
楽(いいのかよ!小野寺と二人っきりって、本当にいいのかよ!?)
小咲「え、えーと…どうする?」
楽「そ、そうだな。二人を探す時間も勿体ないし、一緒になにか乗ろうぜ?」
小咲「うん。じゃあ、そうしよっか」ニコッ
楽「おう。最初は何に乗る?」
小咲「一条君は何がいい?」
楽「そうだな。じゃあ…」
………
ガタンゴトン
小咲「…昇ってるね」
楽「…ああ、超昇ってるな」
小咲「…」
楽「…」
楽(やっぱりジェットコースターはやめるべきだったーーーー!)
楽(こえー超こえー!)
楽(でも、ここは男を見せるところだ!頑張るぜ!)
小咲「…」
小咲(一条君が誘ってくれるから乗ったけど…)
小咲(うわぁぁん。怖いよぉー)
小咲(早く頂上に着いてよー。いつまで昇るのこれ!?)
小咲(うぅ…)
小咲「」チラッ
楽「…」
小咲(一条君が真面目な顔してる…怖くないのかな?)
小咲(…)
小咲(やっぱり、男の子なんだね。一条君って…)
ガタン…ゴトン
楽「ちょ、頂上だ」
小咲「」
楽(お、落ちる…落ちる!落ちるーーーーー!!!!)
小咲「」
楽「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
ギュッ
小咲(え?一条君が手を握ってきて…)
楽「ぎゃああああああああ!回る!回転する!落ちるーーーー!」
ギュウウウウウウ
小咲(わーーーーわーーわーーーーーーーーーーーーーー//)
………
楽「お、終わった…」
小咲「そ、そうだね」
楽「うおっ。オレ今でもドキドキしてる…。これスッゲー怖かったな」
小咲「わ、私もドキドキしてるかも…」
楽「どうする?次に行きたいのあるか?」
小咲「え?」
小咲「そのえーと…あれがいいな…//」
楽「…って、もう一回、同じジェットコースター!?」
小咲「う、うん。ダメかな?」
楽(って、なんでウルウルした目で言うんだ!?)
楽(うおおおっ!こんな状態のお願いを聞かないわけないだろ!)
楽「ハハッ。実はオレも、もう一回乗りたかったんだ…」
小咲「…そ、そうなんだ…」
小咲(ちょ、ちょっとくらい我がまま言っても罰はあたらないよね?)ドキドキ
楽「あージェットコースターにハマりそうだなー。あははははは」
小咲「…」クスッ
小咲(ちょっと怖がってる一条君も新鮮でいいなぁ)
………
ガタン…ゴトン
「ぎゃあああああああああああああ」
ギュウウウウ
(きゃあーーーーーーーーーーー//)
今回はここまで
また近いうちに投下します
とっとと爆はt…結婚しちまえ
なんだ?このバカップルは?
オツリンコ
………
楽(オレは一体何回ジェットコースターに乗ったんだろう…)
楽(もう一生分乗ったような気がする…)
小咲「楽しかったねぇ~」
楽「ああ…楽しかった…な」
楽(でも、まぁ…)
小咲「ふふっ。一条君、本当は怖かったんでしょ?」
楽「え!?気付いてたのか!?」
小咲「うん。ごめんね」クスクス
楽「はははは。小野寺は酷いな~」
楽(小野寺のこんな可愛い一面が見られるなら、何度ジェットコースターに乗ってもいいかもな)
………
楽「えーと、なにか行きたいところあるか?」
小咲「そうだね…」
小咲(…)
■回想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~
るり「お化け屋敷に絶対に行く事」
小咲「え?」
るり「いい?お化け屋敷と言うのはね」
小咲「う、うん」
るり「男子『やったぁー。好きな女の子に合法的に抱きついてもらえるぞー』」
るり「女子『やったぁー。好きな男の子に合法的に抱きついちゃうぞー』」
るり「って、ところなのよ」
小咲「それはさすがに偏見がありすぎだと思うよ!」
るり「偏見でも何でもいいのよ」
小咲「え?」
るり「とにかく一条君に抱きつく事。抱きつかれれば一条君は小咲にメロメロよ?」
小咲「め、メロメロ…」
るり「そう。メロメロ。絶対に抱きつきなさいよ!」
小咲「う、うん!頑張るよ!るりちゃん!」
回想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小咲「え、えーと…お化け屋敷とかどうかな?」
楽「おっ、ちょうど近くにあるから、行ってみるか」
小咲「う、うん。行ってみよっか」
楽(や…や…やや!)
楽(やったぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー)
楽(マジかよ!お化け屋敷といったら、あれだよな!あれだよな!)
■妄想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~
お化け「うらめしやー」
小咲「キャーーー」ギュウウウウ
楽「だ、大丈夫か!?小野寺」
小咲「…ちょっと怖いかも…だから…」
楽「?」
小咲「もうちょっとの間…落ちつくまで、こうしてていいかな…//」
楽「ああ、小野寺なら大歓迎だぜ」キリリッ
回想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~~
楽(ダメだぁぁぁぁぁ!!!!!!)
楽(想像しただけで死にそうだ!)
楽(くそっ。なんて危険な女なんだ小野寺は!)
はよ
小咲「…」
小咲(ど、どうしよう。ちょっと大胆だったかな…//)ドキドキ
小咲(…)
小咲(でも、よく考えたら、一条君って好きな人とかいないのかな?)
小咲(もし好きな人がいたら、私に抱きつかれても迷惑かも…)
小咲「…」シュン
楽(あ、あれ?小野寺が不安そうな顔をしている!?)
楽(そ、そうか。さっきオレがジェットコースターを怖がっていたから…)
楽(オレが『お化け屋敷も怖がる』と不安になってるのか!?)
楽(絶対にそうに違いない!)
楽「お、オレさ。実はお化け屋敷スッゲー好きなんだ」
小咲「え?」
楽「だから、大丈夫だ。なにかあったらオレが小野寺を守るからさ」
小咲「っ//」ボンッ
楽「ん?どうかしたか?」
小咲「う、ううん。何でもないの。何でもないんだよ?」
楽「そ、そうか?」
小咲(うぅ…卑怯だよぉ…あんな真顔で『オレが小野寺を守るからさ』なんて…期待しちゃうよぉ//)ドキドキ
■お化け屋敷
楽「…」
小咲「…」
楽「お化け屋敷…終わったな」
小咲「…うん。終わったね」
楽「…」
小咲「…」
小咲(どうしよう…)
楽・小咲(全然怖くなかった…)
楽(なんなんだよ!あの手抜きは!一度も驚かされなかったぞ!)
小咲(真っ暗なだけで……抱きつく暇もなかったな…)
小咲(でも、緊張しすぎて死にそうだったから、抱きつく暇がなくて良かったかも…)
楽「あははは。なんか拍子抜けだな」
小咲「あははっ。そうだね。全然怖くなかったね」
楽「よし!次になにか行きたいところあるか?」
小咲「次は一条君が選んでいいよ?」
楽「じゃあ、そうだな。定番だが…」
小咲(ごめんね。るりちゃん。せっかく作戦(?)を考えてくれたのに実行できなくて…)
楽「コーヒーカップとかどうだ?」
小咲(それに…ダメだよね…)
楽「小野寺?」
小咲「うん。私もそれに行きたかったんだ♪」ニコッ
楽「そうか。じゃあ、ちょうどよかったぜ」
小咲(私…どんどん一条君に…メロメロになっちゃいそうだよ…)
小咲(一条君をメロメロにしないといけないのに…ダメだよね…)
>>55
ニセコイあるあるw一大イベントが拍子抜けorガンスルー
■コーヒーカップ
「…」クスクス
小咲「//」
楽「//」
小咲「い、意外と子供さんが多かったね」
楽「というか、周り子供ばかりで…オレ達浮いてたな…」
小咲「だ、だね」
子供「ねー。お姉ちゃん達、恋人なのー?」
楽「え?」
小咲「!?」
母親「こらっ、やめなさい。ごめんなさいねー」
楽「あっ、はい…」
楽「あ、あははは。オレ達って恋人同士に見えるのかもな~」
小咲「ど…どどどど、どうだろうね~」
楽(しまったーーーー)
楽(今の発言はダメだったか!小野寺が困ってるように見えるぞ!)
楽(さっきからうまくいってるし…もしかしたらと思ったんだが!)
楽「そ、そうだ。もうお昼時だし、飯にしないか?」
小咲「そ、そうだね。レストラン一杯あるけど、どこに行こっか?」
楽「ふふふふふふっ。こんな事もあろうかと、弁当を作ってきたんだ」
小咲「え?一条君が?」
楽「おう」
小咲(一条君が…私の為に…?)
小咲(って、それは都合が良すぎだよね…)
小咲(一条君ってみんなに優しいし、きっとみんなの為に…)
小咲「あれ?でも、お弁当は?」
楽「…………………あっ」
楽「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
………
集「楽の弁当うめぇー」モグモグ
るり「美味しいわね」モグモグ
集「楽は本当にいいお嫁さんになれるぜ」モグモグ
るり「って、これ食べてよかったの?お弁当箱4つもあったけど?」
集「まぁ、いいんじゃないかなー。今頃、楽達はオレ達に感謝してるだろうし」
るり「そうね。これくらい貰っても罰は当たらないわよね」
………
楽「集に預けてたの忘れてたーーーーーーーーーーーーーー!!!」
小咲「…」
楽「すまん、すまん。本当にすまん。小野寺」
小咲「ふふっ」クスクス
楽「え?」
小咲「う、ううん。一条君といると本当に飽きないな~って…」クスクス
楽「そ、そうか?」
小咲「じゃあ、一緒にお昼食べるところ決めよっか?」
楽「おう」
今回はここまで
また近いうちに投下します
この二人は夫婦だよ
もう合法的に結婚しちゃえよ
ええなええな
小咲「えーと、ガイドマップだと…」
小咲「『本場アメリカン』『マグロナルド』『鎌月うどんさん』『ハンバーグびより』『ひまさく喫茶』『和食制作部(仮)』『俺のメガネとラーメンが修羅場すぎる』」
小咲「色々あるね」
楽「小野寺は何が食べたい?」
小咲「う~ん…」
小咲(パスタが食べたいけど、一条君は男の子だし、パスタじゃお腹いっぱいにならないよね…)
小咲(とするとハンバーグがいいのかな?)
小咲(でも、女の子が『ハンバーグ食べたい』っていうのも……一条君はどう思うかな?)
小咲(…)
小咲(うぅ…決まらないよ…)
楽「小野寺?」
小咲「っ」ビクッ
小咲「い、一条君は何が食べたい?」
楽「オレ?」
小咲「うん。一条君が好きなら何でもいいよ」
楽「そうだな…」
楽(体を動かす日は肉を食いたい気分ではあるが…小野寺は食が細い方だしな…)
楽(とするとパスタ系か?女とのデートではパスタがいいって、昨日読んだ本に書いてあったし)
楽(しかし、パスタにすると問題がある)
楽(それは、『音をたてずに、なおかつ綺麗にパスタを完食する事が出来るか!?』)
楽(これは難易度が高いぞ。普段なら出来るが小野寺の前では絶対緊張する!)
楽(いや、ちょっと待て…オレは一つ忘れていた…それは…)
楽(そもそも、小野寺がパスタを好きかどうかということだ)
楽(今までオレが見てきたところ、小野寺は比較的和食を好む……洋食はどうなんだ?)
楽(何度か洋食を食べてるところを見たことはあるが…)
楽(…)
楽(く、くそぅ…宮本に小野寺の好みをもっと聞いておけばよかった…)
小咲「一条君?」
楽「あっ…えーと…」
「お母さーん。あっちにあるファミリーレストランに行こうー」
「はいはい」
楽「…」
小咲「…」
楽「ふぁ、ファミレスとかどうだ?」
小咲「う、うん。そうだね」
楽(なんでこのガイドブックにファミレスが載ってないんだよ!)
■ファミレスにて食事中
モグモグ
楽(結局、オレはサイコロステーキ。小野寺はパスタを頼んだ)
楽(やっぱりパスタだったか。うどんに行くところだった…あぶねー)
楽「うん。美味いなここ」
小咲「うん。このパスタもサラダも美味しい」
楽「へぇ~。今度来る機会があったらオレもパスタ頼んでみようかな?」
小咲「あっ、じゃあ、一口食べてみる?」
楽「え?」
小咲「フォークにくるくるくる~っと。はい。どーぞ♪」ニコッ
楽「っ!?」
楽(お、小野寺が『あーん』をしてきた!?)
楽(…)
楽(って、小野寺のフォークで食べるなら、関節キスじゃねーか!!!)
楽(い、いや。小野寺はそんな下心はなくて、普通に何気なく友達にするように、食べさせようとしただけ…)
楽(お、オレの事を、友達と認めてくれてるのか…うれしいな)
楽(じゃなくて!)
楽(お、オレは食べていいのか…?)
楽(いや!ここは食べねーと小野寺が悲しむだろ!!)
楽(頑張れ!!!!!!!!!オレ!!!!!!!!!!!)
パクッ
小咲「どう?」
楽「う、美味いな」
楽(うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお)
楽(これが小野寺の味!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
楽(ああああああああああああああああああああああああああ)
楽(嬉しすぎて死ぬーーーーーーーーーーーーーー!!!!)
小咲「ふふっ。よか……………」
カップル①「はい。あーん」
カップル②「パクッ。お前が食べさせてくれると美味しいぜ」
小咲「…た?」
小咲「…」
小咲(って、私、何をやってるのーーーーーーーーーーーー!?)
小咲(い、今のって、『あーん』?)
小咲(『あーん』だよね!?)
小咲(私、一条君に『あーん』しちゃったの!?)
小咲(…)
小咲「っ~~~~~~~~//」カァー
小咲(うわああああああああああああああああああん)
小咲(私のばかぁーーーーーーーーー)
小咲(いきなり変な事をしたって一条君に嫌われちゃうよぉーーーーー)
楽「お、小野寺?ど、どうかしたのか?顔が赤いけど…」
小咲「え?ど、どうもしてないよ?」
楽「どうもしてないならいいんだが…」
小咲「い、一条君も顔が赤いけど、どうかしたの?」
楽「え?それはさっきの…」
小咲「『さっき』?」
楽「あっ//」カァー
小咲「えっ//」カァー
小咲(わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!)
小咲(どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!)
小咲(私、顔真っ赤になってる!絶対に真っ赤になってる!)
小咲(一条君に『変な女』って思われたらどうしよう!)
楽(くっ…ど、どうすれば…)
楽(小野寺も変に意識しちゃってるみたいだし…)
楽(はぁ…)
楽(そりゃあ、嫌だよな。別に好きでもない相手とこんな事しちまったんだから…)
楽(…好きじゃない相手か…)
楽(そ、そうだ!!)
楽「な、なぁ、小野寺?」
小咲「なっななななに?一条君?」
楽「べ、別にほら、友達同士ならこれくらい普通だし、オレのサイコロステーキも一口どうだ?」
小咲「!?」
楽(友達同士なら普通ということにすれば…『あーん』も『普通の行為』となるはず!)
楽(お願いだ!オレを『友達』と認めてくれ『ただのクラスメイト』じゃなくて、『友達』で!)
小咲「そ、そうだよね。友達同士なら普通だよね」
楽(や、やったーーーーーーーーーーーーーーーー)
楽(とりあえず、オレは友達と認めてもらえているようだ)
楽(『ただのクラスメイト』じゃなくてよかった…)
楽「じゃ、じゃあ、一口分やるよ…はい。あーん」
小咲「う、うん//」
パクッ
小咲「お、美味しいね//」モグモグ
楽「だ、だよな~」
小咲(あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー//)
小咲(幸せすぎてしんじゃうよーーーーーーーーーー)
小咲「…//」モグモグ
楽「…」
楽(や、やべえ…モグモグしてる小野寺がすっげー可愛い…)
楽(お、オレ…明日死んでもいいかも…)
「ねぇ、あれって小野寺さんと一条君じゃ…」ボソボソ
「本当だ。キャー。え?デート?デート?」ボソボソ
「桐崎さんと橘さんに連絡しなきゃ」ボソボソ
「それどんな修羅場よ」ボソボソ
「キャーーー。どうなるかな?どうなるかな?」ボソボソ
本日はここまで
また近いうちに投下します
やめて!修羅場化したらモブ寺さんになっちゃう
さ、さすがに連絡してもすぐ遊園地には来ないやろ…… ガタガタ
わーい修羅場ー修羅場大好きー
楽「め、飯美味かったな//」
小咲「う、うん//」
楽「次、行きたいのあるか?」
小咲「う~ん…一条君は?」
楽「じゃあさ、すぐ近くにある『ゴーカート』に乗ってみねえか?」
小咲「ゴーカート?」
楽「ああ、マリオカートみたいな車を運転してさ、専用のコースで遊園地を一周できるらしいんだ」
小咲「すごいね」
楽「じゃあ、『ゴーカート』でいいか?」
小咲「うん」
■ゴーカート
スタッフ「こちら『ラブラブカート』の二人乗りはこちらになりまーす」
楽「…」
小咲「…」
スタッフ「お客様、危ないですので、もうちょっと引っ付いてくれませんか?」
楽「え?あ、あははは。そうですよねー」
小咲「あ、あはははは」
楽「…」
小咲「…」
楽・小咲(運転席と助手席が引っ付きすぎだー(だよー))
楽「え、えーと…小野寺?悪いが引っ付くぞ」
小咲「う、うん。仕方ないよね」
楽「あ、ああ。仕方ないしな」
スタッフ「早くしてくださいねー」
グイグイ
楽(うおおぉぉぉ!店員さんが無理矢理に押してきたせいで)
楽(小野寺の顔がオレの肩の上にぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ//)
小咲(ど、どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう)
小咲(恥ずかしいけど、すごくうれしいよぉ~//)
楽「じゃ、じゃあ、出発するぞ//」
小咲「う、うん//」
ブーン
楽「//」
小咲「//」
楽(運転に集中集中集中…………………集中できねーよっ!!!)
楽(き、気まずい…小野寺となにか会話を…)
楽「…」チラッ
小咲「?」
楽(あーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!)
楽(無理だーーーーー!!)
楽(オレの肩の上に小野寺の顔がちょんと乗ってて可愛すぎる!!!)
楽(なんなんだ!この天使は!)
楽「//」
小咲「…」
小咲(…)
小咲(………………………………)
小咲(………………………………………………………………)
小咲(一条君の肩、気持ちいいな)
小咲(じゃないよーーーーーーーーーーーー!!!!)
小咲(無心!無心!無心!無心!無心!)
小咲(無心にならないと、にやけちゃう!心臓の音が聞こえちゃう!)
小咲「…」
小咲(…)
小咲(………………………………)
小咲(………………………………………………………………)
小咲(よし!無心になれた!)
小咲「…」チラッ
楽「//」
小咲「っ//」ボンッ
小咲(や、やっぱり、無理…)
小咲(真剣に運転してる一条君…なんでこんなにカッコいいんだろう…)
小咲(犯罪的だよぉーーーー!!)
………
スタッフ「またのお越しをー」
楽「…」
小咲「…」
楽(とうとう小野寺と一回も会話できなかった…)
楽(オレ…本当にダメな人間だな…)
楽(絶対に嫌われたな…あぁ…オレの恋も終わりか…)
小咲「一条君。運転上手なんだね」
楽「え?」
小咲「一度も壁に当たらなかったし、びっくりしちゃった」ニコッ
楽「…」
小咲「一条君?」
楽「あー、いや、あれくらい普通だって」
小咲「上手だよ。だって、ほら、あの人とか普通にぶつけてるし」
楽「ま、まぁ、小野寺も乗ってたしな」
小咲「え?」
楽「い、いや、小野寺に心配を…『ドキドキ』させたくなかったしな」
小咲「ふふっ。私の心配をしてくれてありがとう。一条君」
楽「あははははは」
楽(よかった、これは嫌われてねーぞ!よかったーーーー!!)
小咲(ごめんね。一条君)
小咲(私、ずっと『ドキドキ』しちゃった)
小咲(だって、一条君がカッコいいから)
小咲(仕方ないよね)
■射的
楽「へっ。どうだ」
小咲「わーーー。ありがとう一条君。このぬいぐるみ欲しかったの」
楽「ふっ。いいって事よ」
小咲「本当にありがとう♪」
楽(小野寺が喜んでる…オレ、この特技を身につけて本当に良かった)
■巨大ブランコ
小咲「気持ちいいねぇ~」
楽「た、高い。地面が遠い」ブツブツ
小咲「一条君?」
楽「え!?あ、あはははは。そうだなー。風が強くて気持ちいいなぁー。風やまないかなー」
小咲「…」クスッ
■ミラーハウス(鏡の迷路)
小咲「一条君と、はぐれちゃった…」
楽「おーい、小野寺―」
小咲「あっ、一条君」
タタタタッ
バンッ
楽「小野寺!?」
小咲「うぅ…痛い…」
楽(小野寺が顔から鏡にぶつかって…)
小咲「えへへ。変なところ見せちゃったね」
楽「誰にでも間違いくらいあるって」
楽(小野寺の可愛いところ見れちゃったな)
………
小咲「さっきのも楽しかったね♪」
楽「だな」
小咲「次はどれにしようか?」
楽「これ、これはどうだ」
小咲「うん、それがいいな♪」
楽「おう」
小咲(私、すごくテンション高くなってる…すごく楽しい)
小咲(はぁ…)
小咲(いいな。一条君いいなぁ…。一条君と一緒にいるのがすごく楽しい。本当に楽しい…)
楽「小野寺?」
小咲「えっ?」ビクッ
楽「やっぱり休憩しないか?ほら、ちょうどそこに喫茶店あるしさ」
小咲「そ、そうだね。そう言われると、ちょっと喉が渇いたかも」
■喫茶店
小咲「ケーキ美味しいね~」
楽「ああ、オレのケーキも美味しいぜ」
楽(小野寺がケーキ頼んだから、空気呼んでオレもケーキ頼んだんだが、中々美味いな)
小咲「ねえ、一条君のケーキって…」
楽「あ、ああ。ケーキの間に餡子が入ってて、生クリームも和菓子用に味付けてしてある、和ケーキだな」
小咲「へぇ~」
楽「…」
楽(小野寺が…すごく食べたそうに見てるな…)
楽「た、食べるか?」
小咲「え?う、ううん。別にいいよ」
楽「ほら、和ケーキだし。和菓子の勉強にもなるんだと思うんだが…」
小咲「あっ、そ、そうだよね。勉強の為に…うん。じゃあ一口貰うね」
パクッ
小咲「はぅ…おいしい~」
楽(目がキラキラして…あぁ!もう!いちいち可愛いな!おいっ!)
小咲「あっ、そうだ。はい。一条君も私のケーキ、一口どうぞ」
楽「おう、ありがとう」
楽(もちろん、『あーん』とかじゃなく、皿から直接自分のフォークで取ったぞ)
楽(…ちょっと残念だったが)
………
楽「そろそろ行くか」
小咲「そうだね」
\パンパカパーン/
店員「おまたせしました!ラブラブ喫茶のメインイベント!カップルキャンペーン!」
店員「見事!選ばれたカップルには、今日の当店のお支払いはタダという事で!」
ワーワーキャー
小咲「なにか凄い事やってるねー」
楽「そうだなー」
店員「では、まず『初々しいで賞』に選ばれたカップルはこちらです!」
\バッ/
小咲「え?」
楽「スポットライト!?」
店員「はい、あなた方が『初々しいで賞』に選ばれたカップルです」
楽「は、はぁ!?」
店員「皆さん、見てください。このお二人のお昼のお食事の写真を!」
\バッ/
楽「ブッーーーー」
店員「二人とも顔を真っ赤にさせながら『あーん』をしています!」
キャーカワイイワー
店員「もうこの二人以外に『初々しいで賞』が相応しいカップルはいないことでしょう!」
店員「では、みなさん、この初々しいカップルに拍手をー」
パチパチパチパチ
楽「え、えーと…小野寺?」
小咲「∵」
楽「小野寺ーーー!?」
………
小咲「と、いう夢を見ました」
楽「そ、そうか…」
小咲「うん。夢だよ」
楽「ゆ、夢の続きって事で聞きたいんだが…この『昼食時の写真』を2枚貰ったんだが…いるか?」
小咲「…」
小咲「そ、そそそそうだね。夢だしせっかくだし、貰っておこうかな?」オロオロ
楽「あ、ああ。記念としてとっておいてくれ」
小咲「う、うん」
楽(夢か…)
楽(オレとカップルに勘違いされたのが、そんなに嫌だったのか…)
楽(はぁ…)
小咲(夢…)
小咲(一条君とカップルに勘違いされるなんて…夢みたい)
小咲(しかも賞が取れるなんて…)
小咲(はぁ…今が一番幸せかも…)
楽「って、あれは!?」
小咲「え?一条君?」
楽「えーと隠れる場所は…」キョロキョロ
楽「『着ぐるみの館』?よし、ちょうどいい。ここに隠れるぞ!」
小咲「え?」
ダダダダダダダ
千棘「あ、あれ?こっちに楽がいたような気がするんだけど」
万里花「くんくん。これは楽様の匂い!」
千棘「…あんた…なんて嗅覚なの…」
万里花「あら?ゴリラさんに言われたくないですわね」
千棘「…へぇ~。わかった。あんたケンカ売ってるのよね?いいわ。買うわよ」ゴゴゴゴゴゴ
万里花「それにしても誰なんでしょう。楽様と遊園地でデートしているのは…」
千棘「って、無視!?」
千棘「ま、まぁ、いいけどね。え、えーと…」
千棘「クラスの子からのメールだと『一条君と可愛い子がデートしてるよ!』って内容だったし…」
万里花「『可愛い子』…私より可愛い子がこの地球に存在していたなんて…」
千棘「すごい自信よね…あんたって…」
■着ぐるみの館 試着室(更衣室)の中
楽(あ、あいつら…せっかくの小野寺とのデートを邪魔されてたまるか)
小咲(…あわわわわわわわ…//)
小咲(ち、近いよ。一条君!)
小咲(こんな狭い所に隠れるなんて//)
小咲(うぅ…一条君が目の前に……抱きつきたい…抱きつきたい…抱きつきたい!!)
小咲(せ、狭いし…抱きついてもいいよね?)
小咲(よ、よし、行けっ。小咲っ)
小咲(…)
小咲(あーーーーーーーーーーーっ//)
小咲(私、何を考えてるの!?)
小咲(お化け屋敷でダメだったからって何を考えてるの!?)
小咲(そんな事したら嫌われちゃうよ!)
いけ!
千棘「よし!あっちを探すわよ!」
万里花「じゃあ、私はあっちを探しますわ!」
ダダダダダッ
楽「行ったか…」
小咲「そ、そうだね//」
楽「大丈夫か?顔真っ赤だけど」
小咲「う、うん。ちょっと暑かったかなって」
楽「ああ。そういわれると少し暑いよな」
小咲「うん。暑いよね~。あはははは」
楽「?」
■夕方
楽「もう夕方か…」
小咲「るりちゃんからメールが…今から入場ゲートで落ち合おうだって」
楽「おう」
楽(…小野寺と観覧車に乗りたかったな…)
小咲(一条君と観覧車に乗りたかったけど、贅沢だよね)
小咲(だって、今日は一杯…一杯…楽しかったし…)
小咲(私、もう十分…)
小咲(…)
小咲(でも、もうちょっと…一緒にいたかったな…)
小咲(…)
小咲(楽しかったはずなのに我がままだよね)
小咲(我がままは良くないよね…)
小咲(…)
小咲(でも、もうちょっとだけ、ほんの少しだけ我がままになっても罰は当たらないよね)
小咲「一条君。私、最後に観覧車に乗りたいかなーって」
楽「小野寺。良かったら…オレと観覧車に乗らねーか?」
小咲「…へ?」
楽「…え?」
楽・小咲「ぷっ」
小咲「あははは。一条君も乗りたかったんだね」
楽「あははは。小野寺も乗りたかったんだな」
小咲「あはははは」
小咲(なんだ、一条君も一緒だったんだ…よかったぁ)
楽「コホンっ」
小咲「?」
楽「では…愛しのジュリエット。お別れの時間までもう少々猶予がある。よかったら一緒に観覧車に乗ってくれないかい?」
小咲「…」
小咲(一条君…)
小咲「ええ。私は常にロミオ様と一緒が…一緒が幸せなんです。私を連れて行って下さい。ロミオ様」
楽「…」
小咲「…」
バッ
楽(に、ニヤニヤが止まらねー。オレ、なんてキザな事を!)
小咲(恥ずかしすぎて、一条君の顔が見れないよぉー)
千棘「あーーーーー!発見ーーーーーー!!」
楽「げっ」
小咲「あっ」
万里花「って、なんであんなに遠くが見えるんですか?さすがゴリラですわね」
千棘「うるさいわよ!」
千棘「楽ーーーーーーーー!!!!」
ダダダダダダ
千棘「って、小咲ちゃん!?」
小咲「こんにちは。千棘ちゃん」
千棘「なんだ。可愛い子って小咲ちゃんの事だったんだ」
万里花「…」
小咲「ごめんね。千棘ちゃん。一条君を借りてて…」
千棘「ううん。小咲ちゃんになら何度でも貸してあげるわよ」
楽「おい…オレはいつから千棘の物になったんだよ」
ギュウウウウウ
万里花「楽様ーーーーーー!!私と遊園地でデートしましょう!」スリスリ
楽「なっ//」
千棘「あ、あんた…なんで顔が真っ赤なのよ?」
楽(や、やべっ。さっきの小野寺とのやりとりで、顔が真っ赤になったまま…)
万里花「私と一緒で嬉しいからですよねー?」スリスリ
楽「うっ//」
千棘「デレデレすんなーーーーー」
ドッカーーーーーン
■帰り道
スタスタ
楽(はぁ…小野寺と観覧車に乗りたかったな…)
小咲(一条君と観覧車に乗りたかったなぁ…)
小咲(告白もできなかったし…るりちゃんに怒られるかも…)
万里花「あら?楽様のその服…新品ですわね」
千棘「え!?」
楽「なんでわかるんだよ…」
万里花「その服。楽様の匂いがまだ染みついてませんので」
楽・千棘「なっ!?」
万里花「本当の事を言うと、昨日新しい服を買ってるのを見かけましたので」
楽「い、一瞬信じてしまった…」
千棘「あんたなら本当にわかりそうで怖いわね」
小咲(そっか。一条君…わざわざ新しい服を…)
小咲(えへへ~。嬉しいなぁ~)
万里花「…」
ギャーギャーワーワー
小咲「じゃあ、私、こっちだから」
千棘「じゃあね。小咲ちゃん」
万里花「さようなら。小野寺さん」
小咲「うん。バイバイ。千棘ちゃん。万里花ちゃん」
楽「おう。またな。小野寺」
小咲「…」
小咲「うん。またね。一条君」
小咲(『また』一緒に遊園地に行こうね)
小咲(そして、今度は一緒に観覧車に乗ろうね)
小咲(…)
小咲(だよね?私のロミオ様♪)
終わり
これにて終わりになります。
読んでくれてありがとうございました!
また機会があればよろしくおねがいします!
神スレ
乙
小野寺はSSでもカップルになれないのか……
おつおつ
なんという生殺しか
この…この……
小野寺かわいそう...
生殺し生殺し
このSSまとめへのコメント
鎌月うどんさんで吹いたwww
面白いじゃないか!!
おかし、可愛いじゃねえか!