【閲覧注意】幼馴染、売ります(49)


【胸糞展開注意】


幼馴染「…手、繋いでいい?」


彼女とそうするのは何年ぶりの事だろうか。

確か小学生の頃はこんな照れ臭い意思の確認などせずに、もっと自然に互いの手は居場所を見つけていたはずだ。


男「いいよ、もちろん」

幼馴染「うん」


『もちろん』と言っておきながら、少し躊躇ってその小さな手をひったくる。

だけどこの気恥ずかしさは、決して嫌なものではない。


昔とは違う、互いの立ち位置。

昔はおよそ同じ長さだったはずの、夕暮れの歩道に伸びる二人の影法師。

昔よりもずっと近い、それぞれの気持ち。


幼馴染「なんかやばいね、嬉しいね」

男「それはよかった」

幼馴染「お、素直じゃないね? 男は嬉しくない?」

男「言わねーしー」

幼馴染「あははっ、それもう答えだしー」


ほんの半月前、ついに俺達の恋は叶った。

十数年もの長い間、さながら恋愛ゲームの初期設定のように平行線を維持していたオサナナジミ同士の関係。

俺がその一線を超える決意をしたのは、彼女の口から『告白された』と聞いた時だった。


その相手もまた、オサナナジミ。

とはいえ年齢は俺達より四つも上で、ずっとオトナな男性だ。

俺達が小さな頃はお兄さん的な存在として、それなりによく遊び、また頼りにしていた相手。


しかし俺と幼馴染が中学に上がった頃、つまり彼が大学受験を意識し始めた頃からはめっきり疎遠になっていた。

そしてさらに三年ほどが過ぎ、今やもう彼は大学生、俺達は高校生。

それほどの間、彼との接点は無いも同然だった。


だからこそ幼馴染が彼からの告白を受けたと知らせてきた時は、内心ひどく狼狽えたんだ。


……………
………



男『──まじかよ、なんで…今更』

幼馴染『…ずっと好きだった…って』

男『でも、あの人…青年さんはもう大学生だろ』

幼馴染『うん…』

男『…断ったのか?』


幼馴染『道でばったり会って、あんまりにも急にそんな話されたから』

幼馴染『少し返事を待って下さい…としか言えなかった』


男『…それで』

幼馴染『今夜、昔よく遊んだ公園で会う事になってる』

男『………』

幼馴染『………』


男『…俺も…行く』

幼馴染『え…?』


男『幼馴染、俺…こんな事になって初めて解った』

幼馴染『男…?』

男『夜の公園なんか、お前ひとりじゃ心配で行かせられない』


幼馴染『でも…失礼じゃないかな』

男『失礼でもいい!』

幼馴染『……っ…』


男『俺も…お前のこと好きだ。はっきり気付いたのは今だけど、きっとずっと前から…昔っから』

幼馴染『男……本当…?』

男『だから行かせたくない』


幼馴染『……嬉しい』

男『幼馴染…』

幼馴染『ほんの少しだけ期待してた…男がそう言ってくれるんじゃないかって』


男『……じゃあ』

幼馴染『失礼かもしれない…でも、一緒に来て。私、言うから…男の事が好きだから、青年さんとは付き合えないって──』


……………
………



幼馴染「男、バイト決まった…?」

男「まだ、でも探してる」

幼馴染「高校生になったらバイトするって、ずっと言ってたもんね」


本当に安っぽい恋愛ノベルの設定みたいだ、俺には両親がいない。

三年前に事故で他界してからは、八つも年の離れた姉が既に社会人だった事もあり、俺を養ってくれている。

だから俺は高校に入ったらバイトをする…それはかなり前から決めていた。


男「生活費、少しは足しを出したいんだ」

幼馴染「お姉さんは割と反対してたけどね、学業が疎かになる…って」

男「まあな…でもなんとか説得したよ」


週末だけ、日中だけのバイトで幾ら稼げるだろう。

月に八日シフトを入れたとして、一日7時間なら5万円くらいか。


男「できれば家に3万入れたいけど、厳しいかなー」

幼馴染「自分のお小遣いも要るもんね」

男「うん…っていうか、貯金もしたいんだ」


食事は家ですればいい。

幼馴染とのデートは、今だって毎晩のように互いの部屋で過ごしてるから、悪いけど本当にごくたまの話にさせてもらおう。

そうしてでも、俺は。


男「できれば月に2万くらい。高校の内に50万でも貯められたらなぁ」

幼馴染「ふーん…何か目標でもあるのかな?」

男「卒業と同時に、家を出る」


男「姉ちゃんを自由にしてやりたいからな……それと」


果たして理由としてはどちらが占めるウエイトが大きいのだろう。

少なくともこれから口にする後者の動機は、ここ最近になって生まれたものだけれど。

俺はちょっと勇気を振り絞って、その内容を彼女に告げる。


男「すぐにじゃなくても…お前と暮らしたい」

幼馴染「おっと」

男「…なんだ、その反応」

幼馴染「いや、恥ずかしいやら嬉しいやらニヤけるやらで…あはは」


なんとなく締まりのない顔になった彼女は本当に嬉しそうで、それを見た俺も心から嬉しくて。

なんで長い間こんなに大きな気持ちに気づけなかったのだろう…と、改めて不思議に思えた。


男「姉ちゃんの事を考えたら、俺…たぶん高卒で就職すると思うんだ」

幼馴染「…うん」

男「そんなに高収入な職にはつけないかもしれない」

幼馴染「どうだろうね」

男「…まだまだ先の事ではあるんだけど、幼馴染…それでもついてきてくれるか?」


いつ…と期限を切るわけではないが、台詞が意味するところは最早プロポーズに近い。

普通なら付き合って半月の二人がするような会話ではないかもしれない。

それでも一緒に過ごすだけならあまりに長い時間を経てきた俺達だから、決していい加減な事を言ったつもりは無かった。


幼馴染「人並みにね…」

男「…ん?」

幼馴染「ごく平凡な、普通の生活…そのくらいでいいの」

男「………」

幼馴染「きっと男とだったら、それでとびっきりの幸せを感じられると思ってるよ」


さっきまでよりも少し強く、彼女は俺の手を握った。

俺はそれを同じくらいの力で握り返して、返事に代える。

隣同士の互いの家まで、あともう少し。

さっきまでよりも少し長く伸びた二つの影法師は、角を左に曲がる時ひとつに重なった。


「──こんにちは」


不意に前から聞き覚えのある声が届いた。

あの日、夜の公園で『解った』と悔しそうに呟いたものと同じ、その声の主は。


幼馴染「青年…さん…」


彼の姿をみとめた幼馴染の手が、僅かに震える。

少しだけ俺の後ろに隠れるようにした、そんな彼女の動作に目の前のオトコは目ざとく気づいて言った。


青年「酷いな、怖がらなくてもいいじゃないか?」

幼馴染「こ…怖がってなんかないです」


言葉とは裏腹な明らかに歯切れの悪い幼馴染の声。

俺は彼女を庇うつもりで半歩前に歩み出る。


男「…青年さん、先日はすみませんでした」

青年「謝られる理由はないよ」

男「そうですか、じゃあ…失礼します」


昔は親しい仲だった。

でも数年以上も空白の時間を経て、まして彼にとって俺は憎き恋敵。

過去を懐かしむ気持ちはあれど、きっともうあの日の関係には戻れない。

だから長く話す必要はない、それは彼に対して負い目があるであろう幼馴染のストレスにしかならない。


俺は彼女の手を引き、再び家路を歩もうとした。

しかし、彼は気にせず言葉を続ける。

おぞましい感情を忍ばせた言葉を。


青年「僕は君が憎い」

男「…でしょうね」

青年「そして、彼女も憎い」

幼馴染「!!」

男「…諦めて下さい」

青年「だから復讐がしたいんだよ」


脅迫以外の何物でもない。

俺は制服のポケットを外から触り、携帯のありかを確かめる。


男「すみません、挑発に乗る気は無いです」


何か動きがあったら、すぐに走るつもりだった。

もし背後に仲間がいてはいけないから、ちょうどいい方向に伸びる影を目の端に捉える。

しかし自分達のそれに近寄る別の影の姿は無い。


青年「ははは…そう怖い目をしないでくれ。だからといって僕は、挑発する気も君達の不利益になるような行為もするつもりは無い」

男「…復讐なんて言葉を使っておいて、挑発してないって言うのか」

青年「復讐にも色んな方法があるさ」


にたり…と、彼が顔を歪める。

卑屈で得意げな、復讐心に燃えているにしては勝ち誇ったかのような表情。


青年「…だがさっき言った通り、君達の不利益にならない復讐となると方法は決して多くない」

男「意味がわかりません、それ以上脅迫めいた事を言うなら──」

青年「──単純な話だよ、金だ」


視線を彼に固定する。

左手は幼馴染の手を確かに捉えている。

大丈夫だ、宣言に反して彼が襲いかかってきたとしても、ある程度それに対する防衛反応はとれるはず。

そう確信してから、俺は彼の言葉の意味を考えた。


俺達にとって不利益にならない、金を使った復讐。

つまり俺達が金を奪われるというわけではない。

当たり前だ、彼は俺の家庭事情くらいは知っているだろう。

巻きあげるような金を俺が所持していない事は予想がつくはずだ。


ならば金の動きは、その逆。

つまり彼が何らかの方法で復讐心を満たした場合、対価を得るのは俺達の方だという事だ。

じゃあ金の代わりに彼が得るものは何だ。


男「…ふざけるな」


あまりにも下衆な考え。

顔をしかめずにいられない、その答えは──


青年「──買おう、彼女を」


瞬間、自分の血が沸騰したかのような錯覚に陥る。


男「ふざけんなっつってんだよ!」

青年「大きな声を出すな、近所迷惑だ」

男「…消えろ、ブッ殺すぞ」

青年「それじゃどっちが脅迫してるかわからんな」

男「うるせえ、糞野郎が!」


そして彼は掌をこちらに伸ばして言った。


青年「ひと晩、5万」


握り拳を固める。

なぜ、どうしてこんな下衆野郎に愛しい人の値段を決められなきゃいけないんだ。


青年「10万」


俺の恋人は売女じゃない、そんなものに例える事さえ許せない。

彼女は俺の手を必死に握り、屈辱と恐怖に耐えている。


青年「20万、言っておくが二人ともに払うんだぞ? つまり今、合計40万だ」


金になんか、代えられるわけがないんだ。


なぜなら俺達が望むのは、ごく平凡で──


青年「一人、50万。…ずいぶん釣り上げるんだな、ははは」


──普通な──


青年「これは参った! 一人100万だ!」


──でも、とびっきりの──


青年「──手付けだ。今、半分渡そう」


彼がポケットに手を入れる。

そして俺達の眼前に晒される、厚さ10mm丁度の束。


その時、彼は気づいた。


いや、俺も…そして彼女も気づいていたはずなんだ。


青年「フヒッ…ひゃはははははっ! 今、堕ちた…! 心が折れたなぁ! よーく判ったぞ…ふひひっ!」


俺達は、その紙切れの束を欲した。

合計200万円。

確かに俺が決め、彼女も認めたんだ。

それが彼女の値段だと。


青年「ははははっ……あぁ、可笑しい…堪らんな、その顔。自分達が堕ちた事を認めた、苦い顔が」

男「…違う! ふざけるな、幼馴染を金なんかで売るわけ──」

青年「──解った、更に倍だ」


前触れもなく、紙の束二つは俺達の足元に投げられた。

自分の鼓動がどこかおかしかった。

それ以上の声が出ず、代わりに嫌な汗だけが噴き出した。


そして、俺の隣で──


幼馴染「………」


──幼馴染は、その束を拾った。


青年「やはり運というのは、引いた後には満ちるものなんだ」

青年「幼馴染君にこっぴどくフラれて」

青年「数日後の事さ、宝くじが当たったよ」

青年「…なに、たかが三千万強だが」

青年「最初から随分な出費となったものだ」

青年「まあ、いい……これで幼馴染君は今夜だけ僕のものだ」

青年「喜べよ、こんなに高値がつく事は無いぜ」


彼女の手から。


青年「さあ…どこにする?」

幼馴染「…どこでも…いい…です」


束の内ひとつを受け取った時。


青年「男くん、君の家…今日はお姉さんはいるかい?」

幼馴染「………」

男「いえ…真夜中まで…いません」


俺の中で何か大切なものは。


青年「そうか、ちょうどいいな。僕は男くんの部屋にお邪魔していよう。君達は二人で一度、幼馴染君の部屋に入りたまえ」

幼馴染「…はい」


音もなく崩れた。


幼馴染「………」

青年「そして彼女だけ…いつもそうしているように、窓越しに訪ねておいで──」


………



彼女の部屋はいつもと変わらなかった。

いつもと違うのは、俺達の方だ。

この部屋に俺はいるのに、これから彼女は窓の向こうの『彼が待つ俺の部屋』へと渡って行く。


幼馴染「…行ってくるね」


彼女は窓に向かい、こちらを振り向かずに言った。

その背中をぼうっと眺めながら、俺は「うん」とだけ返事をする。


アルミサッシに足を掛けて、彼女が俺の部屋の窓に手を伸ばす。

幾度となく繰り返されてきたこの動作も、彼女が俺の部屋に渡る方は最後になる事だろう。

その最後に俺の部屋で彼女を待つのは、俺ではなかった。


彼女の部屋から彼女が消えたあと20分ほどして、俺の部屋の灯りは小さくなった。

全て消したにしては、僅かな白熱灯の色がカーテンに浮かんでいる。

きっとベッド脇のスタンドを灯しているんだろう。


外はすっかり暗くなっていて。

遮光性の薄いカーテンの向こうでは、時々影が動いているのが判った。


ああ…今、まさに最中なんだな。

さっきまで手を繋ぎ並んで歩いた彼女は今、俺の部屋で別の男性と繋がっているんだ。


胸に激しく焼けるような痛みを覚える。

でも、きっと彼女は今もっと痛い想いをしているはずだ。

大金を手にするために、彼女は納得してそれを受け入れ穢される事を選んだ。

なのに俺は同じだけの金を受け取るくせに、自分の身体を穢す必要もない。


…穢す?

考えたあと、それは違うかもしれないと…と思いを改めた。

俺と彼女が穢れたとしたら、それは今ではなく値段と商品に折り合いをつけた、あの時だ。


だからせめて、俺はカーテンに映る影を見続ける。

今にも窓を越えて行為を止めたい衝動を、血が出るほど唇を噛んで堪える。

それが俺が流せる、せめてもの血だ。


その夜は五月の終わりにしては幾分暑く。

少し彼女の部屋に風を取り込もうと窓を半分開けた時、僅かに彼女の呻くような声が聞こえた気がした。


数十分して、再び俺の部屋の灯りが点く。

しかし僅かな時間の後、それはまた消えて。

カーテンの向こうには前と同じように、ふたつの影が揺れるのが見えるようになった。


その後、更にもう一度部屋の灯りが点いては消えたのを確認して。

俺は小さく失笑し「すげえな」と呟いた。


………



気づけば22時を回ろうとしている。

そろそろ姉が帰ってきてしまうのではないかと危惧した頃、幼馴染の部屋の窓は静かに開いた。


幼馴染「遅くなってごめん」


まるで感情の無い人形のような目をして、彼女は俺に詫びた。

制服の裾や襟は不自然な皺を残し、黒く艶やかな髪は明らかに乱れている。


幼馴染「これ、残りのお金…男の分ね」

男「多くないか」


追加の束はふたつあった。

彼女の価格は合計400万円のはずだから、すでに束をひとつ持つ俺の取り分は残りひとつのはずだ。


幼馴染「…部屋に入ってね、最初…灯りが点いたままで彼は自分を曝け出したの」

幼馴染「あはは…びっくりしたよ。いきなり『咥えろ』だって」


幼馴染「私…その瞬間に怖くなって、我に返って」

幼馴染「男の顔が頭に浮かんで、離れなくなって、泣き出しちゃった」

幼馴染「『ごめんなさい』『お金は返すからやめさせて下さい』って、お願いした」


幼馴染「そしたら『じゃあ、もう200万出そう』って!」

幼馴染「すごいよね、泣いただけで200万円も値段が上がったんだよ」


幼馴染「それで私、彼の言う事をきいたの」

幼馴染「こんなに惜しみなく私にお金を出してくれるんだもん、一生懸命やらなきゃ…って頑張ったよ」

幼馴染「その後は…やっぱりすごく痛かったけどね」


幼馴染「でも、満足はしてもらえたみたい」

幼馴染「彼、『無駄銭にならなくて良かった』って言ってくれた」


奇妙なテンションで話す彼女の事を、俺はぼんやりと眺めていた。

数時間前まで通学路を並んで歩いた幼馴染は、たぶんどこかへ消えてしまったんだろう。

彼女だけじゃない。

あの時までの俺もまた、きっともうこの身体にはいないんだと思う。


幼馴染「あ、そうだ…彼が言ってたんだ。部屋に戻ったらシャワーでも浴びて、男にも同じ事をしてやったらどうだ…って。どうする?」

男「ああ、いや…いいよ、俺は」

幼馴染「そう言われると思ったよ、汚いもんね」

男「そうだな、二人ともな」


そして幼馴染は涙を零した。


幼馴染「後悔…してないんだよ」

幼馴染「だって本当に大金だもんね」

幼馴染「ただ、私達…もうだめだよね?」


不意に視界がぼやける。

いつの間にか俺の頬にも同じ雫が伝っていたんだ。

こんなにも心は冷たいのにその雫だけ温かくて、変な感じがした。


男「うん、無理だな」

幼馴染「だよね…自分を売った私を愛せるわけないよね」

男「幼馴染だけじゃない。お前を売った自分の事も、許せるわけないよ」

幼馴染「うん、解ってる…後悔はしてないんだけど」

男「そうだな、俺もだ」

幼馴染「私…男と別れるのだけが、悲しいや」

男「仕方ないよ」

幼馴染「うん、仕方ないよね」


それからどのくらいか、俺たちは向き合って座ったまま泣いた。

悲しい、悲しい…そう感じながらも、手元にある300万円の束を燃やす気にはならない。

その事にまた情けなくなって、涙は溢れ続けた。


彼女も同じだっただろう。

でも俺は幼馴染のすすり泣く声を聞くのは、なぜか嫌だった。

だから俺は、前と変わらないこの部屋の壁掛け時計の秒針の音だけを聞くようにしていた。


やがて日付が変わる頃、俺は泣き疲れて眠気を催している事に気づいた。

さあ…この窓を渡るのは、最後になる。

ずっと、何度となく行き来してきた向かい合わせの窓。


男「…じゃ、部屋に戻るわ」

幼馴染「うん」

男「幼馴染、さよなら」

幼馴染「さよなら、男。…大好きだったよ」

男「うん、俺もそうだった」


その窓が俺達にもたらしてくれたのは、懐かしい日々と短い恋とそれぞれ300万円。

俺はその最後のひとつだけをポケットに入れて、さっきまで彼女と彼がいた自分の部屋へ帰る。


男「…ひっで、ベッドぐちゃぐちゃにしやがって」


ひどく散らかった部屋。

蛍光灯も点いているというのに、スイッチの入ったままのスタンド。

それが載せられたカウンターの脇に置かれたゴミ箱には、たくさんのティッシュ紙が捨てられている。


俺は同じカウンターから写真立てを手にとり、写された笑顔の二人を数秒眺めてから同じゴミ箱に放り込んだ。



(おわり)




どうせなら、そのまま寝取られるとこまで見たかった

うーんキャラの考えがよく分からん、でも援交とかする子もいるしこんなもんなのかね
胸糞というよりは自業自得感が強い


そこは抱いてやれよ…!

胸糞のような不完全燃焼のような

幼馴染を「幼」と略さない。関係を示す時は「オトコ」「オサナナジミ」表記。
回想などは三点リーダ5個,3個,1個。文中は三点リーダ1個が主流。ダッシュは2個。
1行に平均20~30字、最大でも50字程度。1人のセリフが2行以上になるのを嫌う傾向。
1行目は空行。1レス平均20行前後。行数制限30行いっぱい使うことはまれ。
アラビア数字より漢数字を主に使用。非常用漢字や難しい表現は少ない。
草は生やさない。誤字脱字は相当少ない。きっちり書き溜めて高速投下。
流行やパロディに甘えない。半角カナ擬音は(地の文ありだと特に)控えめ。
展開最重視でキャラの心理面は軽視気味。特に男・幼ともに互いへの愛が感じられない。
何より特徴的なのは、見せ場で使うとぎれとぎれの地の文と会話文のミルフィーユ構造。

酉も某3文字もなく信者のレスもないがこれだけの特徴で誰が書いたか見当ついてしまう

酉晒さないなら最初からツイッターやブログにも書かない方が、と思う
そもそもねだられたからと言ってなぜ他人の土俵で闘ってしまうのか
読者に媚び売ってもいいことないと思うのだが(の1文がこのレス内容に矛盾するけど)
固定読者が固定読者たる理由は、胸糞展開にならないことを知ってるからなわけで、
どんな鬱展開を挟んでも安心して読めるっていう信頼関係みたいなのがあるからだと思う
それをこの1スレたった37レスでみすみす捨てて、何を得た?
新規読者層? あっちのスレに胸糞希望みたいな気まずい空気取り入れたいの?
表現力や展開力や構成力? こんな胸糞スレで得たモノなんて使ってほしくねーですよ
なら読むなと言われそうだが、悩んだ末に結局読んだあたり俺も信者なのかもしれんな

一寸の胸糞にも五分の需要はあるんだろうし、だからこそ供給もいるのだろうが、
無理してまでそんな需要に応えなくていいよ そういうのは本職さんに任せれば充分
胸糞希望した人はたぶん、「>>1の」胸糞を「どうしても」読みたいんじゃなくて
胸糞なら誰のでもよかったんだろうさ 供給不足なんだろうね


ここまで読んで腹が立つなり気持ち悪いと思うなりしたなら大成功だね
ここは読んだ人を不快にさせるのが目的の、胸糞スレだからな

がっかりな作品には違いないわな
多分だが胸踊らせて書いた部分もあるだろ
読者の阿鼻叫喚を期待したんだろうが半端で何とも言えない微妙なストーリーなんだよ
あなたにはもっと素朴で王道のお話が相応しい

>>43
何こいつ怖い

>>43
>>44
ごめん、ありがとう

>>43
新たなコピペの予感

登場人物全員ダメダメなのはなあ……

>>43
普通に書いてるだけでこんなに特徴洗い出されて
長文で羅列されたら気持ち悪くてかなわんわ

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