リヴァイ班と104期のほのぼのSS投下します◎
淡々と上げてきますので宜しくお願いします!
※劇中劇ネタ
※キャラ崩壊注意(特にエルド)
~旧調査兵団本部~
ハンジ「創立記念パーティーの季節がやってきたねー!エルヴィン、今年はどうするの?」チラッ
エルヴィン「もうそんな時期か。調査兵団からの余興を考えねばならんな」
エレン「何ですかそれって、どんな集まりなんですか?」ワクワク
ハンジ「エレンは初めてだよねー。創立記念パーティーは、三兵団が一同に集まって、兵団そのものの創立を祝う為の会なんだけど、平たく言えばこの一年色々あったけどこれからも頑張りましょうっていう宴会かな」
エレン「宴会…」オトナノヒビキ…
リヴァイ「下らねぇな」シラ-
ハンジ「去年は何やったんだっけ?」
ミケ「新兵全員でダンスを踊っていた気がする」
ハンジ「あーそうだった!」
リヴァイ「…」キョウミナシ…
エレン「え、新兵も出るんですか…?」
ハンジ「そうだよ、パーティーは新兵配属直後だからね。余興は大体新兵に矛先が行くよね」アハハ
エルヴィン「確かに。憲兵団も駐屯兵団も我々も、ここ数年は新兵の余興ばかりだな」
ハンジ「うちは総数が格段に少ないから、内容もインパクトに欠けるよね。その点駐屯兵団は数だけは多いから、いつも大層な感じに見えるし」
エルヴィン「今年はなにか他とは違うことをやりたいと思わないか?調査兵団の存在感を示せるような内容のものを。いい知恵はないものか…」
ミケ「知恵と言えばハンジの出番だな」
ハンジ「え?それって、私が企画してもいいってこと!?// ねぇ、エルヴィン!」
エルヴィン「そうだな、今回はハンジに任せてみるか」
ハンジ「やったぁー!楽しみー!すごい楽しみぃぃー!」バオォォォ
モブリット「分隊長!興奮しすぎですよ…」モ-コノヒトハ…
リヴァイ「…」ウルセ-ナ…
エレン「俺も楽しみですけど、何かすごい不安です…」ウッ
ハンジ「心配しなくても大丈夫だよ!でもどうせなら、エルヴィンが言うように今まで見たことがないようなものを企画してみたいよね…」目ランラン
ウ---ン
ハンジ「よし!モブリット!今から企画会議だ!」ドン!
モブリット「エー!今からですか!?」ネムイノニ…
ホラ、サッサトコイ!
ヒェェ---
ミケ「モブリットは大変だな」フッ
リヴァイ「あれはあれで満更でもないんだろ」
エルヴィン「ハンジがやる気を出してくれたか。何が出てくるのか楽しみだな」
エレン(ハンジさんの直下にはなりたくないな…)
~数日後~
エルヴィン「新兵勧誘式も無事終わったし、入団者数も少ないなりにはまずまずだな」
リヴァイ「少しでも骨のあるやつがいればいいがな」
ハンジ「今年の入団者は成績上位者のほとんどが来たんだよね?期待できるよねー」
エルヴィン「選りすぐりが集まったのもエレンのお陰かもしれんな」
エレン「俺は何も…//」テレッ
エルヴィン「ところでハンジ、余興の件は進んでいるのか?タイミングの良い所で中間報告をしてくれ」
ハンジ「わかったよ!今夜モブリットを連れて報告しにいくから、相談にも乗ってほしいな」
エルヴィン「わかった、いいだろう」
続きはまた明日投下します!
前置き長くてスミマセン。
リヴァイ班も104期もこれから出します。
ID変わりましたが>>1です。
続き投下してきます。
~創立記念パーティー当日~
ガヤガヤガヤ…
エレン(あれから、俺達には何の話もないまま当日になってしまった…。どうするんだ?忙しく準備していたみたいだけど、まさかハンジさんだけで何かやるのか?それとも先輩方だけなのか…)
ミカサ「…エレン、早く行かないと開会の挨拶が始まる」
エレン「あ、ああ」
ハジマルヨ-
セイシュクニ-
司会『えー、それではこれから第104回創立記念式典を行います。まずはダリス・ザックレー総統からお言葉を…』
エ-ミナサン、ゴクロウサマデス…、…
オルオ(おい、エレン)ゴツッ
エレン「オルオさん!あ、ペトラさん達も…」
ペトラ「ねぇエレン、調査兵団の今年の余興聞いた?」
エレン「いえ、聞いてないですけど…。何もしなくて良くなったのかと思って…」
エルド「それが俺たちも聞いていないんだが…、ハンジさんはヤバい事を考えてるかもしれん」
エレン「え、どういうことですか?」
ペトラ「グンタが言うには、モブリットがこの間私たちの服のサイズを調べていたみたいで…。リヴァイ班全員と、アッカーマン、あなたも!」
ミカサ「…私も?」
グンタ「そうだ。他にもいたが、モブリットにリストを隠されたからそれ以上盗み見できなかった」
エレン「それって…、俺たちが余興に出なきゃいけないかもって事ですか…?」
エルド「…かもしれん。だが俺たちの誰も、そんな話は聞いていない」
オルオ「他の連中にも聞いたが、誰も何も聞いてないらしい。だが、余興の準備はされている。この状況をどう見る」
エレン「まさかの当日発表でアドリブ…とか…?」
ミカサ「…あの人なら、それが面白いと思ったらやるかもしれない…」
グンタ「うそだろ…、そんな事団長が承認するのか…?」
ペトラ「でも団長は、今年は違ったことがしたいから、ハンジさんに全て任せるって言っていたらしいよ…」
……
リヴァイ班ミカサ(うん、これすごくあり得る…!)ドゥ----ン…
~二時間後~
司会『駐屯兵団新兵の皆さん、素晴らしいダンスでしたね!それでは次は…、調査兵団の余興の紹介をさせて頂きます。調査兵団第4分隊長ハンジ・ゾエさん…』
エレン(きた…)
ハンジ『どうも、調査兵団第4分隊長のハンジ・ゾエです!今年の調査兵団の余興は、白雪姫の劇をしたいと思います!』
オォ-----…
ハンジ『ただ、調査兵団のメンバーはまだ誰もその事を知りません。今から私が発表する人たちは速やかに舞台裏に集まって下さい…』
ザワザワザワ…
エレン(うわぁ…、予感的中だ…)ブルブル…
ミカサ「…エレン、落ち着いて。まだ分からない…」
ハンジ『それでは、メンバーを発表します。先ずは新兵から…、エレン・イェーガー、ミカサ・アッカーマン…』
エレン「!!」ガ--ン
ミカサ「…」ハァ
ハンジ『…そして、アルミン・アルレルト、ジャン・キルシュタイン、コニー・スプリンガー、サシャ・ブラウス…』
サシャ「ん?私たちなんか今呼ばれました?」モグモグ
ハンジ『…ベテラン組からは、ペトラ・ラル、オルオ・ボザド、グンタ・シュルツ、エルド・ジン…』
ペトラ(やっぱりきたわ…!)ウワァ…
グンタ(マジか…、マジでアドリブすんのかよ…)
オルオ(…俺はビビらねぇぜ、兵長に度胸を見せつけるチャンスだからな…)ブルブル
エルド(うわ、兵長の前で恥晒しはしたくないな…)
ハンジ『…そして最後は皆さんもよくご存知のリヴァイ兵士長!』ドン!
リヴァイ「っ!」ブ- !!
ミケ「うわ!」
エルヴィン「おい、リヴァイどうした?」イキナリフイテ…
リヴァイ「…」ポタポタ…
エルヴィン「お前らしくないな、飲み物を吹くほど驚くなんて」ハハハ…
リヴァイ「…エルヴィン、俺はこんなこと一言も聞いてないぞ、クソメガネにもお前にも…」ゴゴゴゴゴ…
エルヴィン「それはそうだ、黙っていたからな。一見、不可能な無茶振りに見えるが、演じる方も行き当たりばったりだから、見ている方も予想がつかない面白さがある。それがこの企画の醍醐味らしい」
ミケ「知っていたのかエルヴィン、俺たちにも黙っているとは人が悪いな」
リヴァイ「」
エルヴィン「リヴァイ、絶句してないで早く舞台裏に行きなさい」メイレイダ
エルヴィン…オボエテロヨ…
司会『今、名前を呼ばれた方は至急舞台裏までお集まり下さい。なお、調査兵団の余興は20分後から始めさせて頂きます』
~舞台裏~
ハンジ「やあ、みんなよく集まってくれたね!調子はどう?」ハハハ…
リヴァイ「どう?じゃねぇよ!クソメガネ!これはどういう事だ」イラ-!
ハンジ「さっき話した通りだよ…。皆には今から伝える配役の通りアドリブで劇をしてもらうんだ!」ドン!
ジャン「そんなこと…、本当に成功するんですか…?」サアァァ…
ハンジ「皆、さっき知ったばかりという条件は一緒だ。君たちは私が話す進行に従って、空気を読みながらそれらしい事を話してくれたらいい。話の本筋さえズレなければ自由にセリフを喋ってくれて構わないよ。みんな、白雪姫は知ってるだろ?」
エレン「有名どころだから一応は…」
ミカサ(…エレンに見初められて結婚する私…//)モエ-
ジャン(白雪姫はミカサだろうな…、王子がしたい…//)
ペトラ(私が白雪姫かな…、まさか王子は兵長とか!?)モワモワ-ン
オルオ(王子は俺で決まりだな。白雪姫はペトラか…?)
エルド(白雪姫は兵長で、王子は俺…何てことは絶対無いだろうな…)
グンタ(このメンツだと、王子は兵長か?白雪姫はペトラが妥当な流れだな…)
アルミン(僕は一体何役なんだろうか…、あ、小人か…)ドヨ--
コニサシャ(お腹減った、早く戻りたい…)ポケ-
リヴァイ「…読んだ事がない」
ハンジ「う、嘘だろ?絶対誰でも知っているやつを選んだつもりだったのに…」
リヴァイ「…知らんもんは知らん。どうすればいい」
ハンジ「もうそれはしょうがないよ。リヴァイは周りに合わせてセリフを言って!私の進行でもフォローするからさ。とにかく時間がもう無い。そこの袋に衣装が入ってるから、自分の名前が書いてあるものを取って、早く着替えてくれ!」
~五分後~
エレン「なんだこれ…」ゲンナリ…
ミカサ「それは多分王子様…//」
ミカサ(エレンが王子!来た!!後は私が…)ドキドキ…
アルミン「これって僕、鏡の役なのかなあ…」ジミ…
ジャン(なんか俺は一人だけ雰囲気が違うぞ…、白雪姫を逃がす家来役か…。ところでミカサは…///)チラッ
ミカサ「…私は、魔女」ガッカリ…
ペトラ「私たちリヴァイ班はみんな小人なのね」
グンタ「まあ、そんなに悲惨じゃないかもな」
オルオ(何故俺が小人でエレンが王子なんだ…、そこは俺じゃねぇのかよ)
エルド「あれ、兵長は…?」
リヴァイ「…ハンジ、これは何の冗談だ」ドゥゥ-ン…
ハンジ「アハハ!リヴァイ、よく似合ってるよー!」
エレン(へ、兵長が白雪姫…!?)ウ、ウワァァ
ミカサ(クソチビが白雪姫!?許せない…)ギロォ
エルド(ヤバいだろ!激しく目の保養にはなるが、流石に兵長もこれはキレるんじゃないか…)
ペトラ(うわあぁ…、これは貴重// 何だとか言いながら取り敢えずは着る兵長にキャワワ//)
グンタ(こんな配役はハンジさんにしか出来んな。確かに、面白いかもしれん。いや、面白すぎてマズいかもな…)
オルオ「兵長眩しいd…!」ガチィ! ブッシャアァ!
リヴァイ「オルオ、声に出てるぞ」ゲシゲシッ!
ギャアァァァ
ハンジ「アハハハハ!ヒィー!可笑しすぎるぅぅー!」ゲラゲラ
モブリット「…」ミナサン、ゴメンナサイ…
ハンジ「アハハー!リヴァイ、ちゃんと衣装は着てよ。ほら、赤リボンのカチューシャ…」ソッ…
全員(((((うわぁ…)))))ガクブル…
リヴァイ「…」ソイデヤル…
ハンジ「ヒィー!似合ーう!ヤバいよー!!」ゲラゲラ!
モブリット「ハンジさんっ!そろそろ始まりますよ!」
ハンジ「アハハ、もうそんな時間か!みんな舞台袖に集まって!」ハヤク-
【配役表】-----------------------------
白雪姫・・・リヴァイ
魔女・・・ミカサ
魔法の鏡・・・アルミン
王子・・・エレン
城の家臣・・・ジャン
小人たち・・・エルド、グンタ、オルオ、ペトラ、コニー、サシャ
※都合により六人の小人
--------------------------------------------
ガヤガヤガヤ…
モブリット「最初はアッカーマンとアルレルトだ、すぐ出れるように準備して」
リヴァイ「裏方は全員ハンジ班か…、こいつらにも騙されてたってことか…」ジトメ
ハンジ班「ひっ!」
モブリット「兵長、しょうがなかったんです…!分隊長はあの通りノリノリで、エルヴィン団長の許可もあったので…」
リヴァイ「…結局エルヴィンか、覚えていろ」
モブリット(あーもう何でもいいから早く終わって欲しい…寿命が縮まる…)ヒ-
司会『長らくお待たせ致しました。これより調査兵団の余興を始めさせて頂きます』
ワ-パチパチパチ
ムカシムカシアルトコロニ…
進行ハンジ『…魔女の王妃は毎日、魔法の鏡に同じ事を尋ねていました』
魔女ミカサ「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」フフフ…
鏡アルミン(ミカサが完全に入ってる…、この状況でよく入れるな…)
鏡アルミン「こ、この世で一番美しいのは、王妃様です…」
魔女ミカサ「そう…、うふふ…」ニタァ
鏡アルミン(うわぁ…)
進行ハンジ『…ところがある日、同じ事を王妃が聞くと、鏡は初めて別のことを答えました』
鏡アルミン「あ、僕か、あの、この世で一番美しいのは、白雪姫です!」ドン!
魔女ミカサ「何ですって…!?」ゴゴゴゴ…
鏡アルミン「いやだから、白雪h…」
魔女ミカサ「気に入らない…!白雪姫を、森に連れ出して…、体中かっさばいて…、心臓削ぎ取って、ズタズタに殺してやる…」ギラギラ…
鏡アルミン(う、個人的感情に圧倒される…!)
進行ハンジ『次の日、王妃に白雪姫を殺すよう命令された家臣は、散歩と偽って森深くに白雪姫を誘い出しました』
モブリット(へ、兵長とキルシュタイン、出てくださいっ)コソッ…
ザワザワザワ…
アレッテ、リヴァイヘイチョウジャナイカ?
エルヴィン「おい、ミケ見てくれ、リヴァイが…」プッ…
ミケ「お前も酷い男だ、あれじゃリヴァイが可哀想だ」フッ
ザワザワザワ…
白雪姫リヴァイ(話の筋がわからん以上、周りの奴らに合わせるしかない。クソメガネは好きな事を喋っていいと言っていたな…)チッ
家臣ジャン(はぁ…、リヴァイ兵長と二人のシーンなんて拷問じゃねぇか…、俺も小人が良かった…)
進行ハンジ『家臣は、王妃に命じられた通り、白雪姫を殺そうとしました』
家臣ジャン(何だ、何を喋ればいい?ええい、クソ!)
家臣ジャン「し、白雪姫様、私はあなたを殺さなくてはいけません…!」
白雪姫リヴァイ「……、あ?」ジトメ
家臣ジャン「うっ!」ビクッ
アッハッハッハ…、バンバン!
エルヴィン、ワライスギダ…
家臣ジャン(兵長が自由すぎる…!メンチ切ってくるとか卑怯だろ…!どうしろって言うんだよ!)
進行ハンジ『一度は白雪姫を殺そうとした家臣でしたが、優しく純粋無垢な彼女を見ていたら可哀想になり、怖くなりの間違いかな?アハハ、とにかく逃がすことにしました。…ほら家臣頑張って!』
家臣ジャン「…俺にはあなたを殺すことができない…、早く逃げて下さい」ブルブル
白雪姫リヴァイ「当たり前だクソが、おととい来やがれ」ケッ
家臣ジャン(もういやだ…)
進行ハンジ『おっと、調査兵団の白雪姫はだいぶ擦れてるみたいだね…。まあ、とにかく白雪姫は森深くに置き去りにされ、さまよいました』
モブリット(キルシュタイン、早く袖に戻って)
トボトボ…
ジャン「…」ドゥゥ-ン
アルミン「ジャン、お疲れさま…、大変だったね…」
ジャン「あんなの…、どうしろって言うんだよ」
エレン「お前、よく乗り切ったな…。見てるこっちが冷や冷やしたぞ」
ミカサ「…ジャンはよくやった。皆が同じようには出来ないと思う」
ジャン「ミカサ…//」パアァ
進行ハンジ『森をさまよう白雪姫は、やがて一軒の小さな家を見つけました』
モブリット(黒子はセットの家を出して!)
ゴゴゴゴ…
人人 >>> 家
白雪姫リヴァイ「…何だこの掘っ建て小屋みたいな汚ねぇ家は」
進行ハンジ『掘っ建て小屋とか言わないの。白雪姫が家に入ると、そこはとても散らかっていました。気の毒になった白雪姫は大掃除を始めました』
白雪姫リヴァイ「…掃除か」イソイソ
進行ハンジ『アハハ!お掃除はキチンとするんだね』
ウルサイソグゾ…
進行ハンジ『白雪姫は掃除が終わると、疲れ果てて小さいベッドで寝てしまいました』
白雪姫リヴァイ「…冗談だろ、清潔なのかこのシーツは」ペロッ
進行ハンジ『洗ったばかりだよ!しばらくすると、この家の住人である六人の小人たちが帰ってきました』
ハイホ-ハイホ-♪
小人オルオ(小人の中じゃ俺が一番キマってるぜ…)
進行ハンジ『六人の小人たちは、仕事から家に戻ってくると、知らない娘が自分たちのベッドで寝ているのを見つけました。小人たちは口々に白雪姫に尋ねました』
シンペイ!サキニイケ!
エエ--…
小人サシャ「あ、あなたはどこから来たんですか?」オズオズ…
白雪姫リヴァイ「そんなことが俺に分かると思うのか」ジト
小人サシャ「ひっ!」ビクッ
マァマァ…
小人ペトラ「あ、あなたは誰ですか?」
白雪姫リヴァイ「あ?寝ぼけてんのかお前は。俺はリv…」
小人グンタ「あー!!俺は聞いたことがあるぞ。雪のように白い肌、黒檀のような黒い髪をもつ姫がいたよな?」
小人オルオ「そうだそいつだ!白雪姫だ!」
白雪姫リヴァイ「…」
小人エルド「噂通りの美しい姫だ。さぞ王妃のやっかみを煽りそうな容姿だな」
小人オルオ「こんな所にいるって事は、きっと城から追い出されたんだろうな、可哀想に」
小人ペトラ「きっと寝る家が無いのよ、ここで一緒に暮らすのはどうかな?」
白雪姫リヴァイ「馬鹿馬鹿しい、俺は帰る」
小人ペトラ「わああ、待って下さい!」
ハイホ-ハイホ-♪
小人オルオ(小人の中じゃ俺が一番キマってるぜ…)
進行ハンジ『六人の小人たちは、仕事から家に戻ってくると、知らない娘が自分たちのベッドで寝ているのを見つけました。小人たちは口々に白雪姫に尋ねました』
シンペイ!サキニイケ!
エエ--…
小人サシャ「あ、あなたはどこから来たんですか?」オズオズ…
白雪姫リヴァイ「そんなことが俺に分かると思うのか」ジト
小人サシャ「ひっ!」ビクッ
マァマァ…
小人ペトラ「あ、あなたは誰ですか?」
白雪姫リヴァイ「あ?寝ぼけてんのかお前は。俺はリv…」
小人グンタ「あー!!俺は聞いたことがあるぞ。雪のように白い肌、黒檀のような黒い髪をもつ姫がいたよな?」
小人オルオ「そうだそいつだ!白雪姫だ!」
白雪姫リヴァイ「…」
小人エルド「噂通りの美しい姫だ。さぞ王妃のやっかみを煽りそうな容姿だな」
小人オルオ「こんな所にいるって事は、きっと城から追い出されたんだろうな、可哀想に」
小人ペトラ「きっと寝る家が無いのよ、ここで一緒に暮らすのはどうかな?」
白雪姫リヴァイ「馬鹿馬鹿しい、俺は帰る」
小人ペトラ「わああ、待って下さい!」
>>26
通信状態悪くて同じものが2回上がってしもたorz
小人エルド「これじゃ埒が明かんな。こうしよう、白雪姫がこの家の炊事洗濯をして、家を隅々まで綺麗にしてくれたら、ここに住んでも構わない」ドン!
小人グンタ(エルド、一気にいったな…!)
白雪姫リヴァイ「…掃除か、悪くないな」
小人たち(エルド!ナイス!!)グッ!
小人サシャ「じ、じゃあ決まりですね!そうしましょう!ね、コニー!」
小人コニー「あ、ああ」
小人コニー(どうしよう、流れの速さについていけん…、俺がバカだからなのか)トボトボ…
進行ハンジ『白雪姫は掃除につられて六人の小人たちと暮らすことになりました。一方、白雪姫を始末したと思いこんでいた王妃は、鏡に尋ねました』
魔女ミカサ「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
鏡アルミン「それは、白雪姫です」
魔女ミカサ「何故…、話が違う。家来が、嘘を付いた…」ゴゴゴゴ…
ジャン(ミカサのやつ、舞台袖まで睨んでくんなよ…、兵長といいミカサといいどうすりゃいいんだよ…)
鏡アルミン「とにかく、一番美しいのは白雪姫です」
魔女ミカサ「…わかった、もういい、私が始末しにいく…」フラァ
進行ハンジ『王妃は自ら白雪姫を始末するために、毒リンゴを作り、貧しいリンゴ売りに成りすまして彼女に近づきました』
魔女ミカサ「…さあ白雪姫、リンゴをお食べ」フフフ…
白雪姫リヴァイ「バカ言え、こんな怪しいもんが食えると思うのか」カエレ
魔女ミカサ「このリンゴは、甘くてとても美味しい…」フフフ…
白雪姫リヴァイ「だから何だ、いらんと言ったらいらん」キッパリ
ドウシヨウ…
魔女ミカサ「そう言う訳にはいかない。あなたはこれを食べなければいけない…」ジトメ
白雪姫リヴァイ「何故だ、理由を言え根暗野郎」
魔女ミカサ「魔女は白雪姫を殺しに来た。ので、あなたはここで死ぬ必要がある…。この毒リンゴを食べてくれなければ、話が進まない…」
白雪姫リヴァイ「…よこせ」チッ
…シャリシャリ
魔女ミカサ「…倒れて…」
白雪姫リヴァイ「ん?」シャリッ
ドンッ っ>>>リヴァイ ウワ!
ツルッ…ガン!
バタンキュ--…
白雪姫リヴァイ「…」キゼツ…
魔女ミカサ「これで邪魔者は消えた…」
オホホホホ…
進行ハンジ『さすがミカサ!ナイスだ!…毒リンゴを食べた白雪姫はその場に倒れてしまいました。可哀想な白雪姫は目を覚ますことはありません。小人たちは彼女をガラスの棺に入れて毎日泣きました』
デバンダ…
ワラワラワラ…
小人ペトラ「えーん!へいc…、白雪姫ー!私を置いて行くなんて…!」
小人エルド「うちの白雪姫は死んでもなお美しい…//」ポ-//
小人グンタ「気絶する兵長なんて貴重すぎるだろ…打ち所に感謝だな…」
小人オルオ「大丈夫ですか、兵長ー!」ズビ-!
小人サシャ「殺しても死ななさそうな白雪姫なのに、これまたあっさり死にましたね…」ハハ…
小人コニー(兵長が気絶してるからって皆言いたい放題だな…)
進行ハンジ『みんな心の声が出過ぎじゃない?さあ、いい感じの流れになった所で次は王子の登場だ!』
進行ハンジ『ある日、ガラスの棺で眠る白雪姫の噂を聞きつけ、隣国の王子様が森にやってきました』
エレン(俺の出番か…)ガクブル…
ミカサ「…」ジトォ
エレン(白雪姫はリヴァイ兵長だし、舞台袖からはミカサが睨んでくるし、行くも地獄戻るも地獄だ…)ブルブル
ハァ…トボトボ…
進行ハンジ『王子は白雪姫を見ると、小人たちに言いました』
エレン!シャベッテ!
王子エレン「え?あ、あの、これは白雪姫ですか?」
小人ペトラ「そうなんだけど、魔女に毒リンゴを食べさせられて、死んでしまったの…」メソ
王子エレン(…兵長が気絶してるなんて、状況がシュールすぎて笑えてきそうだ…)クッ
小人オルオ(オイ!何笑ってんだ、早くしろ!兵長が起きるだろ?)ドン!
スイマセン!
王子エレン(笑いを堪えろ!早く進めなきゃ、終わらないぞ…。ええと、次はどうなるんだ…?)
コホン…
王子エレン「あの、小人さん。良かったら白雪姫を俺にくれませんか?大事にしますから…」ダッタッケ?
マッタマッタ!
進行ハンジ『話の方向が違うよ、エレン。正しくは、王子は悲しみのあまり、白雪姫に優しく口づけをしました。…はい!』
王子エレン「え!?王子は白雪姫を持って帰ろうとして、運ぶ時につまずいて、棺が揺れた拍子にリンゴを吐いて息を吹き返したんじゃなかったでしたっけ…?」アセアセ
進行ハンジ『そういう話になってるやつもあるけど、これは違うの。ほら、進行に従って!』
王子エレン「えー!!ハンジさん、俺、そんな事急に言われても出来ませんよ…!!」ナミダメ
進行ハンジ『それは困るなあ、してくれないと面白くないし、話が終わらないよ』
小人オルオ「やっぱガキは度胸がねぇな。だから王子は俺が適任だったんだ…」サテト…
ギャアアァァ、マッテ!
小人ペトラ「何しようとしてるの?ダメだよオルオ!ここは女子の出番だよ!」
小人エルド「ちょっと待てペトラ!ここは公平に決めよう…」
小人グンタ「俺もエレン説だと思っていた。ストーリー上口づけが必要なら、何なら俺が…」
小人エルド「だから待てって!公平に…、オールーオー!待てと言ったろ!」
ギャ-ギャ-オレガオレガ…
小人コニー(何て醜い争いなんだ…。噂で聞いた事はあるが、リヴァイ班は想像以上に熱心なファンクラブ状態だな…)ドンビキ
小人サシャ「もう誰でもいいですから…!皆笑ってますよぉ…、恥ずかしくないんですか?」カエリタイ…
ドッ!アハハハ…
エルヴィン「リヴァイの部下は面白い子が多いな」ニコニコ
ミケ「リヴァイ班は特に信者だからな」
進行ハンジ『ちょっとリヴァイ班は落ち着いてくれ!王子は何してるの?早くしてくれ、時間が無い!』
小人コニー「エレン!何でもいいから早くしろよ!終わらねぇだろ?」
小人サシャ「演技なんだから恥はかき捨てましょうよ!エレン、早くして下さい!」
王子エレン「…よし!」グッ!
小人ペトラ「エーレーンー!」ギラァ…
小人オルオ「待ーてー!」フラァ
ギャアアァァ!
ミカサ「エレンが危ないっ!もう黙っていられない…!」タッ!
ジャン「おい、ミカサ待て!」ダッ!
アルミン「ちょっと二人共、舞台出ちゃダメだよ!」タッ!
進行ハンジ『あーあ、魔女も鏡も家来も出て来て勢揃いだね、アハハ!話の流れ的にはエレンなんだけどなー』
王子エレン(くそ!俺がさっさとしておけばこんなにややこしくならなかったのに…)クソ…
魔女ミカサ「エレン!無理にそんなことする必要なんてない!クソチビは死んでいればいい…」
鏡アルミン「ミカサ!ごっちゃになってるよ…!」
小人ペトラ「ちょっとクソチビってまさか兵長の事!?」ヒィィィ!
家臣ジャン「エレン!早くしろよ!もうめちゃくちゃじゃねぇか!アルミンがミカサを抑えてるうちに早くしろ!」
小人エルド「エレン!早まるな!他の解決方法がある筈だ!」
小人オルオ「おいガキ!劇にかこつけて抜け駆けは許さねぇぞ!」
小人グンタ「エレン!」
王子エレン「もう、みんな黙ってて下さいよ!!!!」ドン!
全員 シ------ン…
王子エレン(終わらせるんだ…、やってやる!)
ブチュ--!
ギャアァァァァ!
エレンガ---!
ウラギリヤガッタナ--!
白雪姫リヴァイ「…!」パチクリ
王子エレン「あ、兵長…//」バッ!
白雪姫リヴァイ「…ん?お前、俺に何した」ゴゴゴゴ…
王子エレン「あの、進行上、必要だったから…えーとその…」オドオド
ン? フキフキ…マサカ…
王子エレン「いや、その…」ナミダメ
ナニスンジャコラ--!
バキッ! ボコッ! ガコッ! ボスッ! ゲシゲシ…
魔女ミカサ「ああ、エレン!…クソチビィ!許さない…!」ギラァ!
鏡アルミン「ミカサ!駄目だよ、抑えて!!」ガシィ!
ギャアァァァ! ヘイチョ--!
シツケガタランナ…
バキッ! ボコッ! ガコッ!
全員(((((う、うわぁ…)))))ガクブル
進行ハンジ『ちょっとリヴァイ!その辺にして!…あーあ、王子をボコボコにする白雪姫なんて聞いたことないよ…』
王子エレン「…」ボロ…
進行ハンジ『まあ、いいか!とにかく王子のキスで白雪姫は目覚めたし、2人は結婚して仲良く暮らしましたとさ!』
ハイ! ミンナアイサツシテ-
ワ----!
パチパチパチパチ…!
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
~翌日~
ナナバ「ハンジ!昨日の劇面白かったね!昨日からその話題でどこも持ちきりだよ。あんなの企画していたなんて知らなかった、ねぇミケ!」
ミケ「確かに。ハンジに変わった事をさせたら右に出るものがいないな」
ハンジ「ほんと!?嬉しいな。でもさーリヴァイの機嫌を損ねちゃって…大変だよ」アハハ…
エルヴィン「やあ、おはよう」
ミケ「…エルヴィン、その顔はどうした」
エルヴィン「リヴァイにやられたよ。昨日の事を黙っていたのが余程気に入らなかったみたいでね」ボロ…
ハンジ「ごめーんエルヴィン、元はと言えば、この企画を考えた私の責任だ…」ショポ
エルヴィン「お前が気にする事はない、承認したのは私だ。皆も楽しんでいたし、反響が凄くて良かったじゃないか。ただまあ、折角だから白雪姫の姿のまま兵舎に戻ってきてくれたら尚良かったかな…」
ナナバ(私も間近で見たかった…)
ハンジ「そんなの!衣装ならいつでも貸すよー!ただ着ればの話だけどね」ハハ…
リヴァイ「…また勝手な事を企みやがって…」
ギャアァァァ!
ゲシゲシ!
調査兵団のアドリブ劇白雪姫は兵団だけにとどまらず、一般庶民の間でも広く噂されるようになった。
人類最強の白雪姫として薄い本が出されるまでになったとさ。
おわり
見てくれた人がいたらありがとうございました!
二週間ほど暇なので、また書き溜めてあげてきます。
乙
適当に投稿してくれw結構面白かったぞ
>>40
ありがとう!
ちょっと寂しかったので嬉しい。
たぶん次もリヴァイ班ネタあげます(^ω^)
このSSまとめへのコメント
とっても おもしろかったです
薄い本www