美希「春香、通勤が大変ならこのキントウンを使えば?」 (160)


春香「筋斗雲ってあれ? 心がきれいな人が乗れるっていう……」

美希「そうなの。フワフワしてさわり心地いいよ? ミキたまに抱き枕にして寝てるの」フニフニ

春香「そ、それが筋斗雲? うわー、本物は初めて見たよ」

美希「前のロケですっごい山奥にいった時見つけて持って帰ってきたの! 大きいから春香にも半分あげるの!」

雪歩「美希ちゃん優しいね……」

響「後で自分にも乗らせてよっ!」

美希「いいよー。でも春香にあげてからね」チギリチギリ

美希「はいっ、春香!」


筋斗雲『――』フヨフヨ


春香「大きい綿菓子みたい……本当に乗れるのかな、これ」

雪歩「春香ちゃん、疑っちゃダメだよ。100%信じて乗らないと……」

春香「そ、そうだね。よーしっ! 試しに乗ってみるよ!」


結果 >>3

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400906153

のってもどんがらして落っこちちゃう

kskst

乗れた

乗ったら一瞬で'98年式NSXになった


春香「とりゃっ!」ピョン


ぽすん


春香「あっ!」

響「おおーっ! 乗れてるぞ春香!」


筋斗雲『――』フヨフヨ


春香「やった! やったやった! なんかすごい嬉しい!」

雪歩「ふふっ、オーディションには合格だね」

美希「春香ならやれると思ってたの!」


ワーイワーイ!!


春香「ちょっ、ちょっと飛んでみよーかなー」

響「よしっ! 窓開ける!」ガラガラ

春香「よーし! いけーっ!」


筋斗雲『――』ワカッタ


美希「あっ、春香、それ時速>>9kmぐらいでるよ?」

72

4

200


美希「時速200kmぐらい出るよ?」

春香「へ? ――――――――――ぁぁっ」ビュンッ!!!!!


雪歩「春香ちゃん!?」

響「わ、わわわ! いきなりトップスピードで飛びだしちゃったぞ!?」






筋斗雲『――――!!』ドッギューン!!!!

春香「わあああああああっ!!! な、なにこれぇええええええええっ!!!」

春香「ぶ、ブレーキはどこ!? エアバックは!? シートベルトはぁあああああ!?」


春香(そうだ、これは……乗り手の意思を汲んでくれるはず!)


春香「止まってええええ!!」


筋斗雲『――――!』ギューン!!


春香(若干遅くなった!?)

春香「ストーップ!! ストーップ!!」


筋斗雲『――』ビューン!!


春香(段階的に遅くなるんだ……)

春香「止まりなさいっ! これは命令だよ!」


筋斗雲『――――!!!!!!』ドッギューン!!!!


春香「あっれー!!?? また速くなったー!!? この雲、反骨心あるのー!?」


春香「ど、どうすれば……」


春香(そうか、乗り手の心のきれいさを判断するんだから、横暴な感じで言っちゃダメなんだ)

春香「それを踏まえたうえで命令しないと……」


筋斗雲『――――!』ギュアアアアアアアアアッ!!!


春香「光る雲をかき分けフライアウェイしっぱなしってわけにはいかないし……よーし、筋斗雲!」


春香「>>12

おしっこ漏れそう


春香「トイレ行きたい」


筋斗雲『――』エッ?


春香「…………………………漏れそう」

筋斗雲『…………』

春香「……」

筋斗雲『……』


・・・・・・。



筋斗雲『――!』ギュアッ!!

春香「うわわっ!!!? 急に下降したっ?」







水瀬邸


ウワーナンダアレハ!? シンニュウシャダー!!

伊織「なんか騒がしいわね……」


コンコン


春香「あのー伊織……トイレ貸してもらっていいかな……?」

伊織「は、春香っ!? なんでアンタ二階のベランダから現れるのよっ!?」

春香「あ、あはは…」

伊織「ふぅん、筋斗雲ねぇ……」

春香「うん、乗れたはいいんだけどまだ慣れなくて……」

伊織「おもしろいじゃないっ! 世界の乗り物なんてヴェネツィアのゴンドラから、フロリダのディズニーランドのアトラクションまでたいてい乗ってきたけど、まだ筋斗雲は私乗ったことないわ!」

春香「もしかして乗りたいの?」

伊織「ちょっと乗せてご覧なさいよ。トイレ貸してあげたでしょ」

春香「うん。それは構わないんだけど……」

伊織「なによその視線は、この伊織ちゃんが乗れないとでも思ってんの?」

春香「いやっ、そんなことないよ!」

伊織「筋斗雲? よろしくね。今から乗るから優しく受けとめてね?」


筋斗雲『――』


伊織「えーいっ!」ピョン!


結果 >>16

ズボンッ

罵倒しないと乗れない

やったぜ。

罵倒するときは純粋なのか


スポッ!


伊織「いひゃん!?」ドシーン!

春香「やっぱり……」

伊織「や、やっぱりってなによ! 私は普段は強気でちょっと偉そうにふるまっているけど、本当は仲間思いで常識があって、根性で仕事をこなす、暖かい心を持った類稀なるアイドルなのよっ!!」

春香「じ、自分をそこまで把握してるんだ……でも、それを意識的にやるっていうのは、うん……」

伊織「なによ」


春香「あざといよ」


伊織「」





伊織「な、なによ! 私は悪くないわよ!! こ、この筋斗雲壊れてるんじゃないの! ポンコツ! 縁日の暴利菓子! アンタ気体か液体か固体かはっきりしなさいよ!」

筋斗雲『――』

伊織「公道走れない癖にっ!! 居住スペースも無い癖に!! 機内食も出さずに飛ぶLCC(ローコストキャリア)の分際でこの伊織ちゃんを試してんじゃないわよ!!」

春香(それは難癖だよ、伊織)

伊織「このー!」ゲシッ!


筋斗雲『――』フヨンッ


春香「あれ? 踏みつけた足が通りぬけない……」

伊織「え、えっ?」

春香「……もしかして。伊織、もう一回乗ってみなよ!」

罵倒されてかたくなる……あっ

このキントウンとは仲良くなれそう

伊織「えいっ」ピョン!

筋斗雲『――』ポスン


伊織「あれ!? の、乗れたわよ!?」

春香「あー、伊織。やっぱりそっちが“素”なんだよ」

伊織「どういうこと……?」

春香「あー、だからさ、心を解放した方が純粋な気持ちになるってことだよ」

伊織「……わかったようなわからないような。ま、あれね。筋斗雲、あんた中々殊勝な心がけじゃない。初めからこう言う風に乗せればいいのよ」

筋斗雲『――』フヨフヨ

伊織「ふふ、結構気持ちいいわね。私は春香より軽いから乗せ心地いいでしょ――」


スポッ


伊織「きゃんっ!?」ドタッ

春香「あ、また落ちた。驕ってる時と喚いてる時のバランスが難しいね」






765プロ

春香「ただいまー」

雪歩「春香ちゃん! お帰りなさい……ううぅ、ちょっと心配したよぉ」

美希「あっ、でこちゃんもいっしょに乗ってきたんだね!」

伊織「……ええ、そうよ」

伊織「春香、私は最初から乗れたってことにしとくのよ……」ヒソヒソ

春香「わかってるって」ヒソヒソ


響「次! 自分! 自分に乗せてくれっ!」

春香「そう言えば響ちゃんも乗りたいっていってたね。はいどうぞ」


筋斗雲『――』フヨフヨ


響「よろしくたのむぞっ! 雲衛門!!」

雪歩「もうあだ名つけてる……」

伊織「響はどんな感じかしら……」ジィー・・

美希「でこちゃん、なんでそんな真剣に見てるの?」


響「じゃあ、なんくるないさーの精神で――えーいっ!」ピョン!


結果 >>25

落ちた

涙目になって頼めばのせてくれる

はまった


すぽんっ!


響「あたっ!!」ドタッ

雪歩「あっ、すり抜けちゃった!?」

伊織「響……ぷくくっ、あんた大丈夫っ!? ……ぷぷっ」

響「うぎゃー! なんでだー!? 自分のククルはウチナーの海のみたいにチュラなのにー!」

美希「たまにペットのエサつまみ食いしてるからじゃないの?」

響「うっ」

雪歩「完璧、完璧って驕っている気持ちがあるからじゃないかなぁ……」

響「そんなー!! 自分に悪意はないよ!」

春香「も、もう一回乗ってみたら……?」

伊織「や、やめときなさいよ……2回も落ちるなんて恥の上塗りよ……ぷくくっ」

美希「でこちゃん、なんでツボに入ってるの?」



響「ううっ、でも乗れないってことは、自分に悪いとこあったってことだよな……ううう」

雪歩「響ちゃん……」


響「雲衛門ー! お願いさー! 自分を乗せてくれぇー!! これから悔い改めて生きるからー!!」ドゲザー

響「悪いところは直すから! 周囲に気を配るから! これからもっと人にやさしくするからー!」

伊織(無罪判決を嘆願する被告人みたい……)


筋斗雲『――』ススス


雪歩「あっ、筋斗雲が響ちゃんに近づいてく……」

響「乗せてくれるのか……こんな自分なのに……ううううっ!!」

春香「響ちゃん! 今ならきっと乗れるよ!」

響「わーん! ありがとぉー!!」ピョン

筋斗雲『――』ポスン


響「やたっ!! 乗れたぞ!! ううっ、わぁーんっ!! 嬉しいぞ~~っ!!!」


美希「やった! 響も乗れたの!」

雪歩「こ、ここまでお願いしないといけないんだ……」


>>30「なんの騒ぎ?」

律子


雪歩「あっ、真ちゃん」

真「えっ、響が乗ってるのって雲かい?」

春香「ああ、今ね、筋斗雲を……」





真「ふ~ん、美希、春香、伊織、響はもう乗ってみたんだね。じゃあ、ボクも……いいかな?」

春香「いいよー! 慣れたら結構気持ちいいよ」

響「真! 雲衛門は自分を過信する奴を乗せないからな! 気をつけるんだぞ!」

真「アドバイスありがとう。へへっ、じゃあお邪魔しまーす!」ピョン!

雪歩(筋斗雲に乗った王子様……うーん、王子は合わないかな?)


結果 >>32

清楚な服装なら乗れる

乗れるがひっくり返される


するっ!!


真「うわっ!?」ダーンッ!

伊織(受け身取ったわね)

春香「この光景も見慣れてきたなぁ」

真「あれー!? 乗れない? どうしてだろう?」

美希「真クンならゼッタイ乗れるって思ったのになー」

伊織「確かに。そのまま乗ってってドラゴンボール集めし始めても違和感ないのに」

真「どういう意味かな……?」


真「いや待てよ……今、ボク自分を偽っているからかもしれない……」

雪歩「へっ?」

真「今のボク……タンクトップとカーゴパンツなんか着てる姿は偽りだって筋斗雲は見抜いてるんだ!」

春香「ま、真?」

伊織(暑くなってきたらいつもそんな風じゃないの)

真「真実の姿を見せなきゃこの筋斗雲は乗せてくれないんだ! よーし! ちょっと待ってて! 着替えてくる!」

雪歩「あっ……いっちゃった……」









真「ただいまっ!! これがボクの真実の姿だ!!」

真がしてきた服装 >>36

白いワンピース

稽古着

響「白のワンピース……」

春香「あっ、かわいい」

真「えへへ。いつか着て行こうって思っててふん切りつかなかったけどいい機会だね! 雪歩っどうかな」

雪歩「きれいだよ、真ちゃん」

雪歩(……本当に)

伊織「外見変えただけで乗れるのかしらね?」

美希「どうだろ、ケンショーしたことないの」

真「乗れるさっ! ――うふふ、筋斗雲様? お邪魔いたしますわね?」シズシズ・・


筋斗雲『――』ポスン


真「ほ、ほらほらっ!! 乗ることができたよ!!」

伊織「あら本当。いったいどういう仕組みなのよ……」

響「あれ、乗れたはいいけど、筋斗雲がなんか震えてるぞ?」

真「え?」


筋斗雲に起こった変化 >>40

ピンクになる

足が生える

きんとうんから生えた触手が真を襲う!

なんなのなの…


筋斗雲『――!』ニョキーン!


響「魚ょっ!? 雲衛門からもくもくした足が生えたぞ!?」

春香「なにこれ、ピグ・ザムみたい!」

伊織「食い合わせが悪かったのね……」


真「な、なにこれなにこれ!? なんだこれ、どうすればいいんだ?!」

響「新宿上空にでも行くかっ!?」

雪歩「お、落ち着いて……」



真「ってうわぁ! 動き出した!」ビューン!!

春香「ああっ!! 窓から飛び出していっちゃった!」


筋斗雲『――!』シャカシャカ


伊織(空中で足が走ってるのって中々気持ち悪いわね……)

響「なんか不安だぞ! 追いかけよう!」



筋斗雲の行き先 >>45

961プロ

やよいの家

――

――――



高槻家


かすみ「……」


筋斗雲『――』シャカシャカ


真「……」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

長介「ねーちゃーん! この本なんだー?」

やよい「それは、765プロの皆で撮ったびじゅある……なんとかっていう写真集だよ!」

かすみ「みんなきれい……」ペラ

やよい「ふふっ、カッコいい人もいるよ?」

かすみ「え? ……あっ」


   真(王子バージョン)


かすみ「この人……すっごくかっこいい……」

やよい「でしょー! 真さんのカッコよさはなかなかマネできないよー!」

かすみ(この人、白馬が似合うだろうな……)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


かすみ(ワンピースを着た王子様が、足の生えた得体のしれない雲に乗りながら私を見つめてる……)


真「………………あ、あのー、ね? びっくりさせてゴメンね? 」


やよい「はわわっ!? 真さんどーしたんですか!?」


やよい「なるほどです……筋斗雲に乗ったら急に足が生えてここまで来ちゃったんですね……」

真「うん、なにを言ってるか分からないと思うけど、ボクもゼンゼンわかってないや」


やよい「真さんが乗ったから変わっちゃったんですよね?」

真「うん……多分。ボクが原因なのかなぁ?」



筋斗雲『――』ダダダダッ!! 

長介「こ、こいつドリブルうまいぞ! 浩太郎止めろー!」

筋斗雲『――!』シュート!

浩太郎「ボールが曲がって……!?」



やよい「あのままじゃまずいですよね?」

真「うん……春香が通勤の予定で使うヤツだしね」

やよい「よーしっ! 私に任せて下さいっ!」

真「えっ? どうするんだい?」

やよい「真さんが乗って変わったなら、私が乗ってみたらまた変わるかも知れません。元に戻すことができるかも!」


筋斗雲『~~♪』ウィニングラン


やよい「えーいっ!」ピョン!

ぽすんっ

真「当たり前のようにやよいが乗った! それで……どうなるんだ?」


筋斗雲に起こった変化 >>50

腕も生えた

おちんぽにょっきし

>>48


筋斗雲『――』ニョキーン!!


やよい「」

真「」

かすみ「腕も……生えた……」

長介「オタマジャクシの成長みたいだ」



響「いたっ! 真と筋斗雲!」

春香「やよいのとこに来てたんだ!」

雪歩「また、雲の形が変わってるような……」


――

――――


伊織「やよいが乗ったら腕が生えた!?」

やよい「はい……ごめんなさい。春香さんのなのに」

春香「い、いいよ。こんなの予測なんか出来っこないよ」

美希「なんとも不思議なの」

響「なー雲衛門。お前はなんでこーなっちゃったんだ?」

真「……響、雲とも分かり合えるのかい?」

響「ちょっと難しいけどな……あ、この子、ジェスチャーしてるぞ!」

筋斗雲『――』サッサッ


ジェスチャーの内容 >>54

自分もアイドルみたいに踊りたい

貴音の尻に敷かれたい

タスケテクレ
オレハプロデューサーナンダ

こわい

これは予想出来なかった


筋斗雲『――』SOS!


伊織「SOS? 助けてほしいのかしら」


筋斗雲『――』


春香「自分を指差して……」


筋斗雲『――!!』P


美希「指で『P』を作ってるの」

やよい「どういう意味なんでしょう?」

春香「プリンのP? プリン食べたいのかな?」

雪歩「S 蒼穹の O 大空は S 素敵 ――だから自分は、P パッションを選択する……?」

真「SOSは助けてって意味だと思うけど……、Pってなんだろう。自分はパーキング状態ってこと?」

伊織「アルファベット表を参照すれば分かるかもしれないわ。Pの前後はOとQ ……二つとも円形。何か関係が……?」

美希(なんかすごい勘のワルい推測をしてる気がするの)


響「みんな自分わかったぞ! 雲衛門はきっと自分達に>>59してほしいんだ!」

別のアイドルにも乗れるか試してほしい

罵倒

露出プレイ

響「きっと自分達に罵倒してほしいんだ!」

伊織「は?」

雪歩「罵倒、ですかぁ?」

響「きっと『P』はそのまま、ピーピーって鳴きたいって意味だぞ!」

伊織「へ、変態な雲ね!」

春香(一番解釈が安易な気がするなぁ)





そして――


春香「この人間雲! 気持ち悪いよ!」

真「ボクの時に興奮して足を生やすなんてっ!!」

美希「キミなんて、持って帰ってくるんじゃなかったの」

雪歩「そんな気持ち悪い姿を私たちの前で見せないでくださぁい!!」

響「お前なんか雲じゃない! わたあめのできそこないさー!」

伊織「この変態!! ド変態!! THE変態!!! 変態大人!!!!」

やよい「このみのほろしらずっ!」


筋斗雲『』


春香「どう? 変化あった……?」

美希「あっ! 見て!」


筋斗雲の変化 >>64

ksk

踏み台安価なら下

しゃべれるようになる

おっきしてる!


筋斗雲「お前ら! 言いすぎだ!」

伊織「ひゃっ!? 喋った!?」

雪歩「ひぇええ!」

春香「でもどっかで聴いたような声……」


筋斗雲「みんなわからないのか……俺はプロデューサーだ!」


「「「 ええっー――!!? 」」」








筋斗雲「お前達と触れ合うことで意識が強まったんだな……ふぅ、ようやく喋れるようになった」

春香「一体何が起こったって言うんです?」

美希「ほ、本当にハニーなの? 筋斗雲はミキがロケの時持って帰ってきたんだよ?」

筋斗雲「俺だってわからない……あ、いや、もしかしてあれのせいかな?」

真「なにか心当たりありそうですね?」

筋斗雲「ああ、>>69したのが原因かもしれない」

黒井と社長との3P

よくわからん石碑に立ちション

社長の嫁と不倫

ドラゴンボール全巻を燃えるゴミの日に捨ててしまった


筋斗雲「よくわからん石碑に立ちションしたからな……そのせいかもしれん……」

真「うわぁ」

美希「流石のミキでもそれは引くの……あの時、先に帰るって言ってたのに実は雲になってたなんて」

春香「あれ? でもこの筋斗雲は……」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

美希「前のロケですっごい山奥にいった時見つけて持って帰ってきたの! 大きいから春香にも半分あげるの!」

雪歩「美希ちゃん優しいね……」

響「後で自分にも乗らせてよっ!」

美希「いいよー。でも春香にあげてからね」チギリチギリ

美希「はいっ、春香!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

春香「ちぎったのだけど良いのかな?」

雪歩「あっ、そういえばそうだったね!」

伊織「頭が生えてこないのもそこら辺が原因かしらね? ……ていうか、ちょっと腕と脚引っ込めてくれないかしら。今の姿ずっと見ていたいもんじゃないわ」

筋斗雲「あ、ああ」シュンシュン

やよい「石碑のタタリだったら、ごめんなさいってしないといけませんよ!」

筋斗雲「そうだよな……お供えでも持っていくか」



響「とりあえずもう半分とつなげようよ」

真「そうだね。事務所に戻ろうか!」

春香「じゃあ、お願いしまーす」


ゾロゾロ ピョンピョン


筋斗雲「ぜ、全員運ぶのか……」

伊織「――そういえば良くも二回落としてくれたわね! アンタ!」ゲシッ

筋斗雲「うわっ! 許してくれ! あの時は筋斗雲の意識しかなかったんだ!」

春香「ちょ、ちょっと伊織! かなりムリして乗ってるのに暴れないで……」

やよい「伊織ちゃん乗れなかったんですか?」

響「ひどいぞ! 自分が乗れなかった時あんなに笑っといて!」

伊織「えっ、いやその!」







765プロ

美希「結論から言うの。ソファの上に浮かせといたもう半分の筋斗雲が無くなってるの」

筋斗雲「はああああぁ!? よ、呼んでくれよ! 『おーいっ! 筋斗雲ー!!』って!」

美希「や、やってみる。筋斗雲かもーん!」


・ ・ ・ ・ ・ ・ 。


真「こないね」

小鳥「あら、みんなお帰り?」ガチャ

雪歩「あっ、小鳥さん! 美希ちゃんの雲どこいったか知りませんか?」

小鳥「えっ、そこにあった綿菓子みたいのなら……>>75が持っていったわ」

黒井「これはいいクッションだ。抱き枕にしよう」

貴音

貴音

小鳥「貴音ちゃんが持っていったけれど……」

筋斗雲「!!?」

美希「ま、マズいの! 貴音きっと『じゅるり、中々おいしそうですね』とか言ってかぶりついてるの!」

響「そうだぞ! 『真、不可思議な味わいです……』とか言いながらほおばってるに違いないぞ!」

雪歩「『すこし、辛みが足りませんね……どれ、七味唐辛子を用いてみましょう』とか言いつつ色々な味を試してるかも……っ」

真(みんなの貴音のイメージってこうなんだ……)


筋斗雲「た、貴音に連絡するんだ!」









貴音「くしゅん」

貴音「ふむ。噂話に上がっているのでしょうか……? それはさておき、始めましょうか」


A(アナザー)筋斗雲『――』


貴音「この雲を>>81します」

料理

量産

使って[田島「チ○コ破裂するっ!」]

Pに

この貴音は察しがいいな

貴音「この雲をプロデューサー殿に戻すといたしましょう」

貴音「珍しく休みを取っているかと思えば、仙境の力を受けてこのような有様になっておられるとは……」

貴音「ぷろでゅうすはまだ終わっておりませんよ。戻して差し上げます」

貴音「では、助手をお願いいたします三人とも」


あずさ「まかせて~」

亜美「ウチらの錬金術なめちゃーいけませんぜー?」

真美「雲兄ちゃんもおもしろそーだけどね!」


貴音「ふふ、では始めましょう」

真美「お姫ちん! 用意するように言われた>>85だよ!」

亜美「それと>>87も!」

ドラゴンボール

ドラゴンボール

孫悟空の頭のアレ

春香の愛液

超神水

なんでところどころにエロ安価がぶっこまれるんだ…

ドラゴンボールだけで十分だろww

濃厚なはるあみの予感

真美「兄ちゃんが好きだったドラゴンボール!」

亜美「それと……はるるんがレッスンで使ったスパッツ」

あずさ「これで治るのかしら~?」


貴音「ええ、まずは自我を取り戻させることが肝要です。まずはその漫画を読み聞かせましょう」


真美「ちくしょおおおおおっ!!! 完全体に……!! 完全体になりさえすればー!!!」

亜美「あの…編集長……このページの原稿料タダでいいですホントに……」

あずさ(ドラゴンボールって言われたから散歩途中に集めたけれど……マンガの方だったのね。このドラゴンボールは脇に置いときましょう)ゴロゴロ



貴音「次に触れ合っていたアイドルを感じさせるものを近づけるのです」

亜美「わかった→!! このスパッツをくらえィ!」

真美「マニアの兄ちゃんが泣いて喜ぶレアものだぜー!」


A筋斗雲『―――――ぉ』


A筋斗雲「おおおおおおおおおっ!!!」


あずさ「わあ……っ、すごい、プロデューサーさんの顔が出てきたわ!」

A筋斗雲「はぁはぁ……なんだろう。今なんかテセウスの船の気分だ……」

真美「兄ちゃんなに言ってんのさ! 一歩復活できたんだから喜ぼうよ!!」

貴音「では、石碑に参りましょう。お詫びし、そこに生えている花を摘み、それを煎じるのです」

粗相をしたお詫びじゃない?WW

あずささん本物集めたのかよ…

散歩途中…⁉︎


A筋斗雲「ああ、ありがとう……すまないな、なにからなにまで」

貴音「お気になさらず。せめてもの恩返しと思っていただけば」

亜美「とりあえず、ワンステップはもう終わったからね!」

真美「集中するために切っといてって言われたけど、もうケータイの電源入れていい?」

貴音「構いませんよ。あずさ、テレビをつけてくださいますか、現地の気候を確認いたしましょう」


A筋斗雲「なぁ、貴音。花って石碑の周りに生えてるのか?」

貴音「そのはずですが。地脈の上に石碑は設えられ、吸い上げられた力により仙境の花は芽吹くのですよ」

A筋斗雲「いや……そこほとんど荒れ地だったぞ。言っちゃ悪いがそこで用を足そうと思うぐらいには」

貴音「……なんとっ!?」


あずさ「貴音ちゃん……今調べてみたら、美希ちゃんがロケで行ったっていう山、気候がずっと荒れてたせいで環境が壊れてるみたい……」

こんな時こそドラゴンボール


――

――――

貴音達の部屋の外


冬馬「お前ら、聞いたか?」

翔太「冬馬くん盗聴はいい趣味だと言えないよ」

冬馬「趣味じゃねーよ! オッサンを元に戻すために手がかりを集めてたんだろーが!」

北斗「しかし博識なエンジェルだね。惹かれたよ」

冬馬「まぁ、四条貴音がなんであんなことに詳しいのかは置いとけよ。俺達は>>101になっちまった黒井のオッサンを元に戻すんだからよ!」


できれば空飛ぶものでお願い

ペガサス

カナブン

ハエ

ハエwwwwwwwwwwwwww

黒ちゃんがベルゼバブに…

おかしい…白くても黒くてもネタになり高貴さを備えた天馬になるはずだったのに…


黒井バエ「貴様らっ!! さっさと動くのだ!」ブーンブーン

冬馬「だぁっ! もうっ! 声も羽音もうざってえ! はやいとこ元に戻すぞ!」

翔太「ベルゼブブ黒ちゃん(ミニ)……意外と女の子受けしそう……いや、ないか」


黒井バエ「しっかしあの若輩が雲で、なぜ私がハエなのだ!」

北斗「罪の重さとか……そういえばなにをしでかしてそうなったんです?」

黒井バエ「我が961プロの保養地を作ろうと重機を入れ、木々を切り開き、工事を始めただけだ!」

北斗「――人って罪深い存在ですね」


黒井バエ「……まぁそれはどうでもいい。花の数に余裕が無いのなら急ぐ必要があるだろう。765プロの後追いなどとてつもなくシャクだ。貴様らに策を授けてやる」

冬馬「策?」







冬馬「話は聞かせてもらった! その仙境、俺達が行ってそのプロデューサーを元に戻してきてやる!!」バァーン!!

貴音「天ヶ瀬冬馬!」

亜美「あ、あまとうだー!」

真美「どーいう風の吹きまわし?」


――

――――

貴音「確かに今も天候が荒れているようですし……殿方が行ってくださるのならば」

あずさ「でも本当にいいのかしら?」

冬馬「ああっ任せとけよ。このプロデューサーとは腐れ縁だしな」

A筋斗雲「ああ、花を摘んで煎じてくれるならありがたい。礼を言う」


黒バエ(くくくっ……味方の振りをし、その仙境に辿りつき、先に元に戻ってくれるわ!)

冬馬(えっと……黒井のオッサンがハエになってることは黙っとくんだよな。まあ、恥だもんな。当たり前か)

北斗「じゃあ行きましょうか。悪天候を避けるためにオレがナビをしましょう」

翔太「僕も手伝うよ」


A筋斗雲「ああ、乗ってくれ――――」


ぽすんぽすんぽすん


A筋斗雲(あれっ! こいつら全員心がキレイだ…………意外だ。冬馬は分かるが翔太も北斗も乗れている)

北斗(黒井社長は自分だけ元に戻ろうとするんでしょうが、それはあまりにかわいそうだよね。プロデューサーをなくしたエンジェルたちが)

翔太(黒井社長かわいそうだなーはやく元に戻してあげよ)

冬馬「よし! 出発だ!」


亜美「いってらー!」

真美「必ずキカンせよ!ビシッ」

ちょっと休憩

必ずキカンせよ!ビシッ

感動しましたジュピターのファンになります

トイレ君可愛い

シャーロック観終わったんで再開


貴音「――行ってしまいましたね。後は託すといたしましょう」

あずさ「あれ、電話鳴ってるわよ、貴音ちゃん」

貴音「む、気付きませんでした。はい、四条貴音でございます」


伊織『やっと繋がった! 貴音アンタが持ってったっていう雲はね――!!!』


貴音「…………なんと、『半分』だけとは」









響「えええ~!?」

春香「じゅ、ジュピターが乗っていったって!? そんな!」

伊織「ええ……もう! 冬馬出なさいよね! あの馬鹿!」プルルルルル

伊織「だめっ! もう圏外!」

筋斗雲「俺の半身がー!」

雪歩「向こうの半分だけが復活したら、こっちのプロデューサーはどうなるんでしょうか? 二人に増えるのかなぁ」

やよい「ちょっとそれは不気味かなーって」

春香「いや、あっちは頭と胴体だけ復活するんじゃない? それでこっちは腕と脚がメインで……」

響「頭があっちってことは頭脳もあっちってことだろ? じゃあ、ここにいるプロデューサーの意識はどうなるんだ?」

雪歩「哲学的な話になってくるね」

真「とにかく、追いかけましょう! 周囲をくまなく見渡すことができて、それでいてスピードが落ちないギリギリの人数……3人くらいかな?」


同行者3人 >>114,>>115,>>116

春香

白ワンピ真

フリフリドレスな真

完璧な響

ムラムラ春香

真「まず、ボクでしょ」

伊織「アンタはワンピース着てる今の状態じゃないと乗れないからね」

真「えへへ……後は誰が行く?」

響「真が行くなら、自分も行くしかないだろー!」

やよい「お二人ともカッコイイです!」

春香(……ううっ、二人ともカッコいいとこ見せてくれるなぁ! ここは私も!)

春香「真も響ちゃんも筋斗雲に乗る時、ちょっと手間取ったでしょ? ここは保険の意味でも私も行く!」

真「そっか……わかった! いざという時は春香につかまらせてもらうよ!」


筋斗雲「早く行くぞ!」











ビューン!!

春香「は、はやーい!!」

響「行き先が分かってるんだから、全速力で後を追えば見つかるはずだぞ!」

春香(天界系アイドルとか……そんな優美な感じが一切ないよ~)

真「あっ! あそこで何か飛んでる!」

筋斗雲「俺の片割れとジュピターだ! よし! 呼びかけてくれ!」

響「おーい! 前の筋斗雲!」

春香「>>121 !!」

跪きなさい!

えっ、ちょっとまって

春香「えっ、ちょっとまって」

響「なんだどうしたんだ春香?

春香「天気が荒れてきてる!」






黒蝿「むぅ……気圧が重い……!」

翔太「虫になったからそういうのに敏感になってるんだね」

北斗「この天気は……っ!」





一行の前に立ちふさがった天候とは!? >>124

竜巻

ブリザード

ゴオオオオオオオオオッッ!!!


筋斗雲「ぬわーっ!! なんて風だ!!」

響「ゆ、雪も降ってきてるぞおおおおっ!!?」

春香「し、死んじゃうよ! 一旦止まろ!」


響「おーい!! そっちも止まれー!! おーい!!!」











オーイ…


北斗「む、暴風の音に混じってどこからかレディの声」

冬馬「あっ! 後ろに――ありゃ天海達か!?」

翔太「止まれっていってるのかな?」

黒蝿(ちっ! 追いつかれては私が先に復活するという計画が台無しではないか!)

黒蝿(……よし、この雲の中に入り、内側から操作してくれる!)スポッ

A筋斗雲「うん? なんだ、なんか耳障りな音が……」


黒蝿「――私はお前の中の真なるお前だ」


A筋斗雲「えっ? 真の俺?」


黒蝿(アイドル達から離れたいと思わせなければ……)

黒蝿「そうだ。プロデューサーをしている中で、お前はアイドルを実は>>128と思っている!」

トップアイドルにしたい

合法だ


黒蝿「アイドルを合法だと思っている」


A筋斗雲「ば、バカなッ! 俺はあいつらのことをそんな風には……っ!!」


黒蝿「如月千早、天海春香、我那覇響……彼女らより年齢が上ならもう結婚できるのだぞ? セクハラプロデューサー君?」


A筋斗雲「そんな……!! 俺はそんなこと思っちゃいない!!」


黒蝿(くくくっ、悩むがいい!)


A筋斗雲「だが……真美は確かに、合法……!!!」


黒蝿「……ん?」

黒蝿「おい、何を言っている。双海真美はまだ子どもだぞ」


A筋斗雲「わかっているが……そんなことはもう関係ない様な気がしている……! 二人の間に了解があるのに……それが年だけで制限されてしまうなんて、馬鹿げている!」


黒蝿「おい! 待たんか! 正気に戻れ!」


A筋斗雲「俺は俺は――うわあああああああああっ!!!!」ドギューン!!




翔太「わわっ!!? また加速した!?」

P×真美が既に成り立っている…だと


筋斗雲「うわっ!! あの筋斗雲――もう半分の俺だが――また加速しやがった!」

響「ぐぐぐっ!! さ、寒いぞぉ!!」

真「しっかりつかまっているんだ響!」

春香「雪で……視界が白に塗りつぶされて後を追えない……っ!!」


その時さらに突風が吹き、>>133を振り落としていった。

既に付き合ってたのか

Pの理性

>>133
無駄に上手くてわろた


ゴオオオオオッ!!!


春香「ひゃー!!」ギュッ

響「わぁああ!!」ギュー

真「二人とも身を伏せるんだ!!」ギュウ


筋斗雲(ううっ! プロデューサー業してたときでも無かった三人から抱きつかれるシチュがこんなところでっ!!)

筋斗雲「そうだ……オレ腕を生やせるんだった……!」ニョキニョキ


筋斗雲「お前らっ! しっかりつかまってろ!」

筋斗雲(ここで……みんなを抱えるついでに……さりげなく……)ススス


春香「んっ」ピク

真「ひゃっ」ピクン!

響「ふわっ!?」ススッ



春香「プロデューサーさん! 今さりげなくお尻触りましたね!!」

真「ボクの太ももの内側も!」

響「じ、自分は……ホットパンツの中に手ぇいれられたぞ……っ!!」

春香「プロデューサーさん!! 最低ですよ!! 最低!!」

真「こっちは偽物だね! ジュピターが乗ってる方が本物だ!」

筋斗雲「り、理性が……どっかに消えてしまって……!」

響「心がきれいかどうかこの雲にハンダンされたくないぞっ!!」

筋斗雲「」


バッドコミュニケーション!

ボロクソに言われてるww

――

――――


美希がロケにいった山奥



冬馬「つ、ついたか……うぷっ」

翔太「速過ぎだし、寒すぎだし……ひどい目にあったよ……」

北斗「やれやれ。しかし後を追ってきていたあの子たちは大丈夫だろうか」

黒蝿(け、結果オーライか……この若造めが)


A筋斗雲「あ、あったこれだ。俺が無礼を働いた石碑」


冬馬「これか……。えーこの度は真にご迷惑をおかけしました」ペコ

北斗「本人は十分反省しているので、人の姿に戻してやっていただきたく思います」ペコ

翔太「こんなことはもう二度といたしません。どうかお許しを」ペコ

冬馬「ほら、本人も謝れよ!」


A筋斗雲「おおっ、お前らにも謝らせてしまってすまない」

黒蝿(ちっ……私の尻拭いをしているつもりか)



A筋斗雲「ごめんなさい。どうかお許しください」

黒蝿「……ごめんなさい。どうかお許しください」


冬馬「あとは花だな……一本だけ残ってるな」

北斗「一本だけか……」

翔太「どうしよっか」

冬馬「>>139の方に使おうぜ」

ksk

あえてP

冬馬「あえて765のプロデューサーの方に使おうぜ」

翔太「えっ、黒ちゃんじゃなくていいの?」

冬馬「よく考えたらよ……四条が話してたのは筋斗雲から人間に戻す方法だろ? オッサンには使えないかもしれねえ」

北斗「なるほど。もし空振りに終わったら、プロデューサーも社長も救えないという最悪の状態になるからな」

冬馬「ああ、確実に元に戻せるってわかってるならそっちをやろうぜ。この際だ事務所は関係ねえ」

翔太「そうだね。もちろん黒ちゃんも助けたいけど、そっちの方からやろうか」


冬馬「よし、じゃあ花を煎じるぞ」







ヒューン――


響「……」

春香「……」

真「……」


沈黙が痛い。

さっきのセクハラ騒ぎからずっとこんな感じで飛び続けている。

なんてことをしてしまったのだろう。

筋斗雲(俺はプロデューサー失格だ)


いや、真が言った通り、俺は『俺』ですらないのかもしれない。

このまま『あっちの半分』だけ復活し、人の姿と意識が戻れば、この今の俺はどうなるのだろうか。


春香「あっ! 石碑ってあれのことじゃない!?」

筋斗雲「えっ?」


筋斗雲(無心で飛んでるうちに、もうこんな所まで来てたのか!)

真「ジュピターもいる! ……ってもう花を煎じてるみたいだ!」

響「くそー! ジュピターに先を越されたか!」

真「いや勝負じゃないから……」

筋斗雲「――!!」ギュアッッ!!


春香「ちょっ!? 速っ!!?」







冬馬「うっし、できたぞ! この花を煎じた液体をかければいいんだろ?」

翔太「黒ちゃんに気付かれないようにこっそりね」


黒蝿「保養所の計画一旦見直さなくてはならんか……」


冬馬「ああ、五月蠅そうだからな」



――――バシッ!


冬馬「ってぇ!? なんだ!」


A筋斗雲「!! お前は――」


筋斗雲「俺、だよ。液体は貰ったぞ!」

春香「ぷ、プロデューサーさん!? なに考えてるんですか? まずは一つにならないと!!」

真「そうですよ! このまま片方ずつ元に戻ったらどうなるか!」

筋斗雲「…………俺は、プロデューサーだ。俺だけがプロデューサーだ。俺という意識を消したくない」



北斗「あれも、あなたのように見えますが……どういうことです?」

A筋斗雲「ああっ! 思い出した! 俺美希に半分にちぎられたんだ!」

筋斗雲「ようやく思い出したか!」

春香「あのー落ち着いてください。ね? まずは一つに……」



A筋斗雲「うわーあっちの俺腕だけ生えててちょっと造形的にキモいな……」

筋斗雲「あんなこと言ってくる! あいつといっしょになるなんてごめんだ!」


響「おい、さっきのセクハラ騒ぎで言ったのこたえてるんじゃないか……?」ヒソヒソ

真「……だね。ちょっとすねちゃって、ヤケになってるのかも」ヒソヒソ

翔太「なんか、メンドーなことになってるね……」




春香「もう。プロデューサーさん、私たちは>>143の勝負で勝った方を本物って認めますから! 自分同士でケンカなんてやめてください」

どっちが先に春香を(性的に)満足させられるか

春香「どっちが先に私を満足させられるか、勝負して下さい!」

筋斗雲「それは性的にということか」

春香「……」↓↓ デデーン

冬馬(天海のヤツ、テンションが露骨に下がりやがった……)


A筋斗雲「満足って春香……俺はお前に何をしてやればいいんだ?」

春香「おおっ! 頭脳をもってるあっちの方は理性的ですね!」

黒蝿(こちらの方も非合法な考えを持っているがな。――しかし、どうしたものか。先に戻ってやるつもりだったが、765のプロデューサー同士の争いをみるのも愉悦! しばし見物といくか)


真「勝負って、具体的に何をするの?」

春香「そうだね、えーっと……私はもともと筋斗雲を通勤に使うつもりだったから――それにどっちが適しているか見極めます!」

北斗「要するに……どういうことだい?」

春香「どっちが速いか競って下さい!」


ヒュオオオオオ……

春香「この谷の底までいって、また昇って私たちの所に先に帰って来た方が勝ちです!」


筋斗雲「望むところだ!」

A筋斗雲「俺が本物だと思うんだけどなー」

筋斗雲「俺は美希と春香と伊織と響と真と雪歩とやよいを乗せたぞ」

A筋斗雲「ああ!? なんて羨ましい……いや、俺だって亜美と真美といっしょにマンガを読んだし……貴音とあずささんがお世話してくれたし……!!」


((ま、負けられん!!))


春香「勝った方がメインとして、この元に戻れる液体を手にすることができますよー」スッ

冬馬「天海、お前転んだりしてビン割るんじゃねえぞ。作るの結構手間だったんだからな」

春香「わかってますよぅ!」

真「ネタ降りじゃないからね、春香!」


響「じゃあいくぞー! 3、2、1……スタートっ!!」


ギュアアアアッッ!!!


筋斗雲「負けるかー!!」

A筋斗雲「界王拳3倍ーっ!!!!」




響「うわっ! すごいスピードだ!」

春香「ホントだ……お互い意地がかかってるんだね……」

冬馬「おい、そんな谷底を覗きこむな。落ちるぞ」

春香「さっきから冬馬くん私のことどれだけドジだって思ってるの……大丈夫だよこれくらい! ほら、しっかり立ってるでしょ!?」タンタン

冬馬「おい、そんな縁の場所で足踏みなんかするんじゃねえよ!」

春香「だから、平気だって…………」


ゴゴゴ……!!!


春香「へっ? なに地震?」

真「春香っ! 足元が崩れてるっ!!!!」

春香「え」


ガラガラガラガラッッ!!!!!!


春香「き、きゃああああああああああああああっ!!!!」


冬馬「天海ー!!!」

響「うぎゃー!! 春香が落っこちちゃったぞー!!!」


筋斗雲「よしっ! 折り返したぞっ!! 後は昇るだけ!」

A筋斗雲「く、くそ! 遅れてる!!」

筋斗雲「ふふっ、空を飛ぶ経験は俺の方が少しだけ上らしいな!!」


――キャアアアアッ!!


筋斗雲「何だこの声? ……って! 上から春香が落ちてくる!?」



春香「ひゃああああああっー!!!」

ヒューン!!



筋斗雲「あの液体が入ったビンもいっしょに落ちてきてる……あれがなきゃ俺は……!!」

筋斗雲「どっちを――」


>>149 春香orビン 

はるか

春香

ようやった。あんさんがホンマモンやで


筋斗雲(悩む事ないじゃないか)





筋斗雲「春香ーっ!!!」


A筋斗雲「春香!!」


筋斗雲「俺に任せろ!! ビンを頼む!!」


A筋斗雲「――!!」




春香「ひゃああああああー――――っ!!」




筋斗雲「春香。お前の心が輝いているのなら――俺は何度だって、お前を乗せるぞ!!」


ボッスー――ンッ!!!!



春香「はわわ……ぷ、プロデューサーさんっ!!!」

筋斗雲「クッションになるくらい……俺は乗り心地いいだろ?」

春香「はい……っはい……!!」



A筋斗雲「……ああ、なんだ……あいつも、俺か……」フヨフヨ

A筋斗雲「ほら、春香。ビンをとってくれ」

春香「え、はい!」

筋斗雲「さあ上に上がるぞ! ゆっくりな……」

A筋斗雲「それで上がったら……もう一度一つになろう」


春香(美希の親切から、一つの筋斗雲は二つに分けられた。……私のために)

春香(そして――今度もまた、私のためにこの人達は――ううん、この“人”は――一つに戻ってくれる)


春香(通勤時間はまだ変わりそうにないけれど……)

春香(それでもたまに駅まで送ってくれるプロデューサーさんの車も悪くないし…………このままで、いいや)






――

――――

――――――





春香「おはようございまーっす!」

小鳥「おはよう春香ちゃん。早いのね?」

春香「えへへ、この頃ちょっと早めに出るようにしてるんです」

小鳥「プロデューサーさんもまだ戻ってないから、ソファで寝ててもいいのよ?」

春香「美希も寝てますね……」

小鳥「うん。今日も朝早かったから……ふふ、美希ちゃん抱き枕を最近よく持ってきてるのよ?」

美希「Zzz……」


春香「ふふっ……ごめんね。あの雲抱き枕にしてたのに」


春香(あの後、みんなで石碑を磨いて……ジュピターの人達といっしょに事務所に帰り……)

春香(そこでみんなの前でプロデューサーさんは元の一人の人間に戻りました)


春香「後から聞いた話ですけど、黒井社長もプロデューサーさんとおんなじような目に合っていたそうなんです」

小鳥「ええ。ハエになっていたんですってね?」

春香「びっくりしましたよ……あの花の液体全部かけちゃった後に、分かったんですから」

小鳥「あずささんがドラゴンボールを集めててくれなきゃどうなっていたことか……」

春香「あはは、あずささんを隠れMVPにしてもいいかもしれませんね。プロデューサーさんもうすぐですかね?」

小鳥「ええ、最近はスカウト業に目覚めて外にいることが多いけど、春香ちゃんのことも忘れてないわよ?」

春香「それは――知ってます」


P「……むっ! あの娘は……!!」

P「ねえ、君。ちょっと待ってくれ」

少女「何用ですか?」

P「少し確かめさせてもらいたいんだけど……いや簡単ですぐ済むことさ」

少女「私が採るべき行動は如何に?」

P「ああ……四つん這いになるから、その上に座ってくれないか?」

少女「…………げに、奇ッ怪」

P「引かないでくれ! これでティンとくるんだ! 本当だ! 俺はプロデューサーなんだー!!!」







黒井「――ちっ! あの男め……! 私がスカウトしようとしていた人材を……」スリスリ

翔太「あんな変態的なスカウトやってるのに、スキャンダルにしないの?」

黒井「せん。あの男は心根にいびつな性癖を抱えている! 捨て置けばいずれ内部を崩壊させるだろうよ! あーはっは!」スリスリ

北斗(それも、一人に戻ってからはどうなってるか分かりませんが……言わないでおこう)

黒井「だが、この件を黙殺することで神龍の願いの借りは返してもらったぞ! こっからは手加減なしだ。覚悟しておけ765プロめが!」スリスリ

冬馬「……だぁっ!! 手を擦るのやめろっつってんだろ!! ハエがまだ抜けてないのかよ!!」







やはりドラゴンボールは伏線だったか…

終わりです。お付き合いしていただきありがとうございました

おつおつ


祟りが抜けきってないww

キレイに締めたなあ

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