生徒会役員共のSSです
スズちゃんかわいいよね
ほとんど書きあがってるけど、手直ししながらなんで、少し時間かかります
って言っても明日までには終わると思うよ
10巻限定版買ったし、3期はよ
不手際あったら御免
スズちゃんかわいいよね
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400860125
ある日の生徒会室
シノ 「なぁアリア」
アリア「うん?」
シノ 「あの二人のことなんだが」
アリア「うん」
シノ 「そろそろどうにかしちゃった方がよくないか」
アリア「あらあら。やっぱりシノちゃんとしても我慢できなくなったのかしら」
シノ 「ああ、そうともいえる。あの二人見てるとムラムラするんだ」
シノ 「まちがえたー、イライラするんだー」
シノ 「萩村が津田にゾッコンLOVE!なのは察するまでもない」
アリア「そうね。見ててわかりやすいわね」
シノ 「対する津田は知ってか知らずか好感度だけ上がっていく現状。普通気づくだろうアレ」
アリア「ギャルゲーの主人公みたいね」
シノ 「萩村との関係も気になるが、津田に好意を寄せていそうな生徒も多い。彼はいろんなところでフラグを立てていると聞くぞ」
アリア「そのうち切なさ炸裂させないよう爆弾解除デートするようになるのね」
シノ 「アリアが何を言っているのかわからん」
アリア「うーん、でもこういうのは二人の問題なわけだし。見守るのが最善だと思うけど」
シノ 「それでは私の精神が持たんのだぁー!あとアリアに正論を言われると無性に凹む!」
アリア「シノちゃんの切なさが一番最初に爆発したかぁ」
シノ 「だがこの天草、想いに振り回されて自分を見失うわけにはいかん! と、いうわけでこの際だからそろそろはっきりさせてしまおうと考えるわけだ」
アリア「なるほど」
シノ 「アリア頼りになるのが情けないが、協力してくれないだろうか」
アリア(本当に津田くんってば、罪作りねぇ)
シノ 「てなわけで」
スズ 「あの、お二人そろって…これは何の刑なんでしょうか」
シノ 「なんのけ? 下の毛は何も関係ないぞ」
アリア「ダメよシノちゃん、スズちゃんまだ生えてないのよ」
スズ 「うるっさいわ!」
シノ 「単刀直入に言おう。萩村っ」
スズ 「は、はい」
シノ 「津田に告れー!」
スズ 「はいいいい!?」
スズ 「な、ななな、なんでっ、私が、津田にっ!」
シノ 「まぁ落ち着け萩村」
シノ 「確認するまでもないことだと思っているが、萩村、君は津田に好意を寄せているな?」
スズ 「え、なに、公開処刑…?」
シノ 「いいから正直に」
スズ 「いや、その…私は別に津田のことなんか」
スズ 「な、ななな、なんでっ、私が、津田にっ!」
シノ 「まぁ落ち着け萩村」
シノ 「確認するまでもないことだと思っているが、萩村、君は津田に好意を寄せているな?」
スズ 「え、なに、公開処刑…?」
シノ 「いいから正直に」
スズ 「いや、その…私は別に津田のことなんか」
シノ 「はっはっは、無駄だ萩村。はた目から見てわからない方がおかしい」
スズ 「…そう見えますか」
シノ 「そうとしか見えん。隠しているつもりだったのか」
スズ 「う…」
アリア「シノちゃん、ちょっと言い方意地悪よ」
シノ 「あ、いや。うん、すまない」
スズ 「いえ………」
スズ 「その、私が津田を…す、す……なのは認めるところとして」
スズ 「なんで私を? その、お言葉なのですが、か、会長だって」
スズ 「七条先輩だって。お二人だけじゃない、津田はいろんな人に好かれているじゃないですか」
シノ 「そうだな」
スズ 「私以外にも……その、いるじゃないですか…候補。そのなかで、なんで私を…自分たちの想いよりも先に」
シノ 「萩村だからだ」
スズ 「え」
なにこれスズかわいいww
支援!
シノ 「生徒会のよしみ、だけではないが」
アリア「私たち、スズちゃん以外より、スズちゃんを応援したいのよ」
シノ 「うむ」
スズ 「会長…七条先輩…」
シノ 「じゃなければ私が先に言うゾー」
スズ 「そ、それは……」
スズ 「それはダメ、ダメなんですっ!」
シノ 「なので私たちがお前たちをいい雰囲気にしてやるから、その空気に乗じて」
アリア「ずっぽりと告っちゃいましょう」
スズ 「う、うう~…」
スズ 「分かりましたよ…」
スズ 「わ、わかりました! 年貢を納めてきます!」
シノ 「よし。期待しているぞ」
アリア「セッティングは任せておいてね」
シノ 「おっとそうだ萩村」
スズ 「はい」
シノ 「納めるのは年貢だけにしておこうな。ぷふっ」
アリア「津田くんの○○○とか納めちゃだめだよー?まだ」
シノ 「気持ちを確かめあったらいいんじゃないか。あっ、でもちゃんと避妊はするんだぞ!」
スズ 「あんたら本当に応援する気あるんですか!」
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作戦決行当日
スズ(七条グループの旅館のモニターのバイトっていう体だけど…七条先輩、都合つけてくれたんだろうなぁ)
津田「おはよう、萩村」
スズ「あ、お、おはよ」
津田「会長たちはまだみたいだね」
スズ「ああ、そのことなんだけど」
prrrrrrrr
津田「ん、ちょっと待って。ああ、会長」
シノ『津田か? 少々急用ができてな、私とアリアはいけなくなってしまったんだー』
津田「え、そうなんですか」
シノ『なので二人になってしまうがよろしく頼む』
津田「でも七条先輩の紹介なのに、二人だけで行ってしまっていいんでしょうか」
シノ『構わないぞ、アリアもそう話を通してくれているようだから』
津田「そうですか…分かりました」
津田「会長たち来られないって」
スズ「私も同じ電話受けたわ」
スズ「し、仕方ないじゃない。行きましょ。ふたりで」
津田「あ、うん」
スズ(ふたりで…)
津田「了解です、会長。みんなで楽しめないのは残念ですけど、せっかくなので行ってきます」
シノ『うむ、楽しんできてくれ。ああそうそう、二人っきりだからって萩村に手を出しt』
ピッ
スズ「おお、カットアウトという新しいツッコミ」
スズ(モニターのバイトという名目で集まる予定だった四人のうち、二人が急きょキャンセル…いや、無理あるでしょ)
スズ(津田は全然気にしていないようなんだけど)
スズ(それはそれで腹が立つ)
スズ(ほんとにこの旅行で告白なんてできるのかな)
津田「萩村ー、バスきたよー」
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アリア「さぁ出島さん、前のバスを追って」
出島 「かしこまりました、お嬢様」
シノ 「ふっふっふ、ここまで来た以上、徹底的サポートをしなければな」
アリア「デバガメ根性、丸だしだねー」
シノ 「おおっと、丸だしはいかんな。そこはチラ見せにしないと」
いい雰囲気の旅館
仲居「こちらの部屋になります」
津田「わ、離れになっている部屋か」
スズ「さすが七条グループ…」
津田「いい雰囲気だね」
スズ「そうね」
仲居「お食事は8時までに本館の食堂にお越しください。何かありましたらフロントまでどうぞ。それでは」ススッ
津田「…そういやさ」
スズ「うん」
津田「ここまで来てからいうのも何なんだけど…今日、この部屋で二人で泊まるんだよね」
スズ「………ほんといまさらね」
津田「ええっ、萩村はどうなの」
スズ「べつに…問題ないでしょ」
津田「そ、そう?」
スズ「変な気起こすつもりじゃないでしょうねぇ」ニヤニヤ
津田「お、起こさないよ」
スズ「でしょ。あんたが安全なのは知っているから」
津田「なんか男としては複雑です」
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旅館本館にて
シノ 「んー、あの離れか。どうだアリア、マイク感度は」
アリア「感度良好シノ乳○よ」
シノ 「それはかなりいい感度だな!」
アリア「さてさてー」
津田「荷物おいたはいいけど、どうしようか」
スズ「ああ、七条先輩から送られてきたメールに、この後の行程があるわよ」
津田「へぇ。レクリエーション施設とかのモニターってことかな」
スズ「みたいねー、これもバイトのノルマだから、しっかりやるわよ」
津田「おー」
スズ「えーっとなになに………ぶっ」
作戦その1 専用露天風呂(混浴)
時間交代制のプライベート露天風呂でしっぽり!
スズ(いきなりかー!行けるかー!まだ日も高いわー!)
スズ「ああもう、先輩に任せたのミスだったかな………」
津田「どしたの、萩村?」
スズ「い、いやぁそのー………こ、こんなことになってるんだけど」
津田「あー………どういうプランなんだろう、これ… その、萩村先に入ってきなよ。俺は後で大丈夫だから」
スズ「あ、そ、そうよね。いくらなんでもいきなりふたr」
prrrrrrrrrr
スズ「あ、はい? 七条先輩、どうしました?」
アリア『そろそろ着いたかなーって思って電話したんだけどー』
スズ 「ええ、まぁ部屋に着いたところですよ。って、何なんですかこのスケジュール!」
アリア『あれー、だめだった?』
スズ 「(コショコショ)む、無理ですよ。いきなりこんなの」
アリア『ああ、そうだよね。慣らさないといきなりは痛いよね」
スズ 「そゆこといってんじゃねぇよ」
アリア『(イケボ)そっか、萩村は俺と露天風呂入るの無理か。残念だよ』
スズ 「真似したところで入りませんよ!?」
津田 「何言ってるのか聞こえないけど、俺の声で変なこと言わないで欲しいなぁ」
アリア『じゃーあ、津田君に代わってもらってもいい?』
スズ 「はい? いいですけど…なんか嫌な予感もするなぁ」
津田 「もしもし、代わりましたが」
アリア『津田くーん? だめだよ女の子に恥かかせちゃ』
津田 「俺としてはあなたに恥じらいを持ってほしいです」
アリア『スズちゃんとお風呂、無理かなー?』
津田 「無理とかじゃなくて…さすがに萩村が嫌がりますよ」
アリア『そんなことないと思うんだけどなー』
アリア『しょうがないね、津田くんはスズちゃんの後に入ること』
津田 「順番あるんですか。まぁどっちでもいいですが」
アリア『え、スズちゃんの入った残り湯を堪能するたm』ピッ
津田 「ああ、間違えて切ってしまったー、ごめん萩村ー」
スズ 「ナイス対処」
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アリア「切られちゃった」
シノ 「うーむ、さすがにいきなり裸の付き合いは無理があったか」
アリア「そうだね。夜の前に体の手入れをしているところを男性に見られるのは、さすがにスズちゃんでも恥ずかしいか」
シノ 「そうだな。だがあえて男性に整えてもらうという羞恥プレイができるかもしれないな!」
アリア「でもスズちゃんだと剃毛プ○イはできないねー」
シノ 「やはりまだ早かったということか」
アリア「時間帯がね」
出島 (……ツッコミ不在の部屋…いいですね)
今日はここまで
支援ありがとうございます~
初投稿になりますが、よろしくお願いします
乙
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続き
スズ「じゃぁ、先行ってくるわね。プライベート時間が一時間半だから、まぁ45分くらいで出るわ」
津田「ああ、ゆっくりしてきなよ。男の風呂は短いし」
スズ「う、うん…お先」
露天風呂
スズ「はー、先輩にも参ったものだわー」
スズ「…でも、それくらい積極性を持てってことなのかしら」
スズ「………いや、ないわね。楽しんでいる節もあるし…」
スズ(………)
スズ「…でもまぁ、今日はそれに乗るって話なんだから」
スズ「告白するって話なんだから………」
スズ(心の準備してきたんだから…!)
スズ(…ちょっと積極的になろ)
お風呂上り
スズ「おまたせー」
津田「おかえり。それじゃぁ早速俺も入ってくるよ」
スズ「いいお湯だったわよ」
津田「楽しみだな。あ、そうだ、携帯鳴ってたよ」
スズ「んー、なになに。あ、七条先輩の次の指令だ」
津田「なんだかミステリーツアー思い出すなぁ」
スズ「ふふっ、そう思うと結構楽しいかも。えーと…」
作戦その2 温泉といえば卓球
お風呂上りは浴衣に着替えて夕食前に軽い運動を
もろちん浴衣の下は下着穿かないで肌けハプニングを演出!
スズ「浴衣に着替えて卓球、だって」
スズ(後半は黙殺)
津田「お、温泉で卓球か。ベタだけどいいね。言っちゃなんだけど、七条先輩にしてはまともなプラン」
スズ「そ、そうね、はは…」
津田「浴衣もってこー。それじゃぁ行ってくるよ」
スズ「いってらっしゃい… 私も着替えちゃお」
スズ(さすがに下着は穿くけど)
スズ「えーっと、Sサイズはこれだな」
ゴソゴソ
スズ(………)
スズ「あの、もしもし」
仲居『はい、フロントです』
スズ「…浴衣でSより小さいサイズありますか。…大人のと同じ柄で」
スズ(………屈辱)
スズ「津田がいなくてよかった…」
本館にて
シノ 「せっかくだし私たちも温泉楽しまねばな!」
アリア「スズちゃんは部屋で津田くんはお風呂、鉢合わせだけ気をつけなきゃねー」
シノ 「浴衣ももってこう」
アリア「せっかくだからシノちゃんも穿かないで着てみたら?」
シノ 「お、おお? そ、そうだな…せっかくだし」
アリア「私はいつも通りだけどねー。出島さん、鍵ちょうだい」
出島 「はい、どうぞ」
アリア「ありがとう」
出島 「それではお二人の下着は回収させていただきます」
シノ 「えっ、ここで脱ぐのか」
お風呂上り、卓球場
津田「お、ここだ。卓球専用の部屋になってるのか」
スズ「漫画とかでよく見るような、広い廊下とかに卓球台があるわけじゃないのね」
津田「これだとピンポン玉もどこか飛んで行ったりしないからいいね」
スズ「周りを気にしなくてもいいしね」
津田「萩村卓球は得意?」
スズ「うーん、どうだろう。ほとんどやったことないのよね」
津田「俺も。なかなか機会ないもんね」
スズ「テニスならあるんだけど」
津田「おお、さすが帰国子女。テニスと卓球ってやっぱり似てるのかな」
スズ「テーブルテニスっていうくらいだし、ルールは似てるところあるかもね」
津田「へー、卓球ってテーブルテニスっていうんだ」
スズ「常識よ」
津田「うっ… そ、それじゃセットするよ」
スズ「うん」
スズ(…あれ、目線がテニスと変わらない…)
津田「11点先取でいいかな」
スズ「いいわよ。…なんか賭ける?」
津田「お、自信あるな。そうだなそれじゃぁ…寝る前にまた温泉入るよね。大浴場の方」
スズ「ん? まぁ基本よね」
津田「お風呂上りの牛乳を賭けて」
スズ「いいわね。手加減しないわよ」
津田「こっちこそ」
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シノ 「お風呂上りにあなたのミルクをかけて。ってことだな」
アリア「津田くん大胆アピールだねー」
シノ 「大欲情とも言ってたしな!」
出島 (二人の会話は聞こえてないはずだけど…まぁいいですかね)
スズ「どやっ」←勝ち
津田「惜しかった…」
スズ「ふふん、じゃあ後でフルーツ牛乳ね」
津田「俺はコーヒー牛乳にしようかな。…あっ、は、萩村、浴衣!」
スズ「え? きゃぁっ、ずり落ちてる!」
津田「む、向こうむいてるから」
スズ「…みた?」
津田「みえな……肩くらいまで」
スズ「そ、そう…(ほっ) …も、もういいわよ」
津田「うん。…ごめん」
スズ「謝らないでいいわよ。思ったより夢中でやってたのね」
津田「そ、そうだね」
スズ「…ちょっと、あまり意識しないでよ… こっちが恥ずかしくなるじゃない」
津田「ごめん。…結構平気だね、萩村」
スズ「平気、じゃないけど… じ、事故みたいなもんよ」
津田「う、うん」
スズ「…まさか本当にハプニングになるなんて」
津田「本当に?」
スズ「な、なんでもない!」
津田「………」
スズ「………」
津田スズ((なんだろう、この空気))
作戦その3 お夕食
お腹を空かせたら豪華な夕食で精力補給 あーんしてあげてネ
スズ(最後の一文にかるくイラッときた)
津田(あ、なんかイラッとしてる)
スズ「次は夕食よ」
津田「待ってました」
食堂
津田「おお、豪華」
仲居「うなぎの白焼きです。わさびと一緒にご堪能ください」
津田「へぇ、かば焼きじゃないんだ」
スズ「こっちの方が風味をよく感じられるって聞いたわ」
仲居「こちら火をつけますね。カキが焼けたらお召し上がりください」
津田「卓上で焼ガキとは豪華だなー」
仲居「こちらは地元産ナスとニンニクの素揚げです。大根おろしに生醤油でどうぞ。ごはんなどお代わりありますので気軽にどうぞ」ススッ
津田(きじょうゆ… 会長や七条先輩だったら)
スズ「先輩たちだったら食事中でも言ってたでしょうね」
津田「え?」
スズ「え」
津田「あはははっ、うん、絶対言ってたよ」
スズ「なに笑ってるのよ…ふ、ふふっ」
津田(しかしこのラインナップ…妙に精がつくものばっかりだな)
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別室にて
出島 「特別料理としてチョイスしました」
アリア「さすが出島さん」
シノ 「カキは亜鉛が多く含まれていて、セッ○スミネラルとして有名だぞ!」
シノ 「んー、萩村全然指令に従わないなぁ」
アリア「あーん、もしてないもんね」
シノ 「ハッ、この夕食は構造的欠陥があるのではないか?」
アリア「えー?」
シノ 「そっちのも食べてみたいということがなく、二人内容の同じ夕食をあーんする必要はないッ!」
アリア「おお、さすがシノちゃん。よし、出島さん」
シノ 「はい、かしこまりました」
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仲居「こちらデザートになります」
津田「おお。あれ、萩村と俺とで品物違う?」
スズ「こっちはプリン…いや、表面焦がしてるからクリームブリュレかな」
津田「こっちのはシャーベットみたい」
仲居「クリームブリュレは試作になっております。ぜひモニターしていただきたく。お願いいたします」ススッ
津田「なるほど。ん、冷たいのがさっぱりしていいね」
スズ「濃厚だけどやさしい感じで食後の締めにいいわね」
津田「へぇ、どんなだろ。ちょっと気になるなぁ」
スズ(ハッ、これはまさか…メールの内容を実践せよという催促…?)
スズ(多分そうよね… うん、決めたんだから…)
スズ「…つ、津田っ」
津田「ん?」
すっ
スズ「………はい」
津田「えっ」
スズ「……………はい」
津田「あ、ああ…ありがと。いただきます」
スズ「…おかまいなく」
ぱくっ
津田「あー、こっちもいいなぁ」
スズ「津田」
津田「うん?」
スズ「………あー」
津田「えっと」
スズ「あー」
津田「はい」
ぱく
スズ「ん」
スズ「おいし。えへへ…」
津田(なんか気恥ずかしい…でも、笑顔見られたからいいか)
津田「んー、満腹」
スズ「ごちそうさまでした」
津田「さて、もどろうか」
スズ「うん。あ、指令のメール…ふたつ来た」
津田「わー、体動かすのは難しい」
作戦その4 夜のお○んぽ
離れの周りは池もあって日本式の庭園なの
浴衣姿で二人でお○んぽしましょ
作戦その5 二人は一つ(の布団)に…
お布団ひとつに枕ふたつで用意したよ!
これでスズちゃんも大人の階段上るわよ
スズ「ぶっ」
津田「ぶ?」
スズ(な、なに用意してくれてんだぁ!)
スズ「ちょっと部屋戻るわよ!」
津田「え、うん」
離れの部屋に戻って 布団一組準備済み
スズ「Oh」
津田「おお…」
スズ(ほんとーに布団ひとつで用意しやがった…)
津田「ああ、仲居さん間違えたのかな」
スズ「いや、どう見ても七条先輩のしわざでしょ…」
津田「確かにやりかねない…」
スズ「なんだろう、平常運転だけど悪意しか感じない…」
津田「でもこういうのは押し入れに布団が…あれ、ない」
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出島 「撤去済みです」
アリア「わー」
シノ 「さすが」
スズ(つ、つつ津田と、どど同衾…!? どうしようどうしよう)
津田「仕方ないなー、フロントに電話して…」
スズ「! ま、っちょ津田ァ!」
津田「な、なに変な声出して」
スズ「え、え~…っとその」
津田「さすがに萩村も困るだろ」
スズ「その… 私…こ、困らな、いや違うっ」
スズ「別に、その、すでに無料で泊まっているんだから、旅館側、ひいては七条先輩に迷惑をかけるわけにはいかないわ」
津田「七条先輩のしわざって言ったばかりだけど…」
スズ「な、なによ。…いやなの」
津田「えっ、そう聞かれると、うーん…」
スズ「私はその、構わないわよ… あんたのこと、信じてるから」
津田「………」
スズ「………」
津田「えっと、うん、その、気を付けるよ…」
スズ「…そうね。せいぜい私を襲わないよう気をつけなさい」
スズ(なに挑発してんの私! やばい、恥ずかし過ぎる!)
津田(やっぱり嫌なんじゃないだろうか… って、妙に笑顔…?)
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アリア「うふふふ、いい雰囲気いい雰囲気」
シノ 「さすがにここまでくれば、既成事実を作ったも同然だな」
出島 (告白までの予定だったような…まぁいいですかね。私も聞きたいですし)
スズ「次は庭園の散歩ね」
津田「暗くなってきてるから気を付けないとな」
スズ「羽織ある?」
津田「はいこれ」
スズ「ありがと。……結構大きい」
津田「袖が余るくらいが羽織って感じがしていいよね」
スズ「うん、まぁ、そう納得しておくわ」
庭園散策
スズ「もう結構暗くなっちゃったわね」
津田「んー、あ、でも池に灯篭や旅館の明かりが反射して、けっこう綺麗だよ」
スズ「以外と大きい庭園ねー。池の中の島に橋までかかってる」
津田「行ってみようか」
スズ「うん」
スズ(あれ、津田… …私と池の間に来るように歩いてる………)
スズ「津田ってさ、なんかちょいちょい、女の子の扱いうまいわね」
津田「え、そうかな。あー…ほら、コトミがいるから慣れたりしてるのかも?」
スズ(はー、あの妹でも役に立つのか)
スズ「妹がいるのも悪くないものなのね」
津田「すごくオブラートに包んで言ってくれた気がする」
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アリア「シノちゃん、ふたりが来たわよ」
シノ 「アリアのプランはすごいな。この部屋からだとはなれと庭園を見逃さないし」
出島 「オペラグラスをどうぞ」
アリア「用意周到だね」
アリア((ちょっと畑(さん)の気持ちが分かったかも、なんて言えないなぁ…))
津田「まぁたしかに、仲はいい方だと思うし」
津田「おかげで女子に変な幻想もったりしてないし」
スズ「ああ、桜才はちょうどよかったのね」
津田「あの生徒会入ったら幻想も何もないけど」
スズ「あはははは」
津田「でもいくらコトミがいるとは言え、萩村には感謝してるよ」
スズ「え」
津田「仕事の面で助けてもらってばかりっていうのもあるけど、それ以上に」
津田「あの中で、立場的に近い人がいるとすごく安心できるよ」
スズ「ツッコミ的な意味で?」
津田「そこも含めて。ほんと、感謝しています」
スズ(私、津田にそんな風に思われていたんだ… …嬉しい)
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シノ 「そこだ、一気にいってしまえっ」
アリア「やっぱりあそこは雰囲気抜群だねー。下見した甲斐があったよ」
シノ 「おお、アリア一度来ていたのか」
アリア「うん、外でするのってやっぱりすごく気持ちイイよ」
スズ「津田」
津田「ん?」
スズ「暗いから、その…手、繋いで」
津田「うん」
スズ(あ、いますごくいい雰囲気…やば、これだけで幸せかも)
スズ(いつ言う、いつ言う? いま? 今なのかな?)
スズ(言葉は考えてきた、心の準備も、覚悟もしてきた)
スズ(でも………)
スズ(それでも踏み出せない。開きなさいよ、私の口…)
津田「珍しいね」
スズ「え?」
津田「いつもだと、俺が握ってもらう側なのに。萩村から手繋ごうなんて」
スズ「…ばか」
津田「え」
スズ「いつも私が誤魔化してるの分かってるくせに、そう言うのはずるいわよ。ばか」
津田「そうかな、ごめん」
スズ「………なんで」
スズ「なんで私、あんたに弱みを見せてるのかしら」
津田「会長たちがいないから?」
スズ「…そこは、ふたりだけだからって言いなさいよ」
津田「え……」
スズ「………」
津田「それ…ちょっと恥ずかしいな」
スズ「え、なによその反応、言った私が恥ずかしいわ!」
津田「ごめんごめん、まさか萩村にそんなこと言われると思ってなかったから」
スズ「なによ、私じゃふたりっきりでもなんともないってこと」
津田「ん? 何もなくていいじゃん」
スズ「え」
津田「静かで落ち着いていて、ツッコミしなくていいからすごい楽」
スズ(こ、こいつ、絶対恋愛がらみの話してないっ!)
スズ「…あー、気ぃぬけちゃった」
津田「どしたの」
スズ「朴念仁も過ぎるって言ってるのよ」
津田「え、なにそれ」
津田(ぼくねんじんの意味的な意味で)
スズ「戻って温泉行きましょ」
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シノ 「おい、手繋いだだけか…」
アリア「このあと体繋ぐにはちょっと足りないかなー」
シノ 「ぐぬぬ、もどかしいな。口出ししたいというのに、出せないとは」
アリア「夜はまだあるけど、どうしようか。新しい作戦考えようか」
シノ 「手段がアリアを通じての作戦指令くらいしかないからな。それ以上は私たちが見ているのばれてしまう」
アリア「では『口に出して作戦』を考えましょう!」
シノ 「あれ、そんなエロスな作戦だったっけ? いいけど!」
2回目のお風呂
スズ(あー、あそこまで鈍いと思わなかったわ)
スズ(積極的にって言って手繋いだだけとは、さすがに甘いかなぁ…)
スズ(でもこのあと、津田と一緒の布団で寝る…んだっけ…)
スズ(って、冷静に考えてなにそんな恥ずかしいことしようとしてるの私!)
スズ(まずいまずい、めちゃくちゃ恥ずかしくなってきた…!)
スズ(………)
スズ(………と、りあえず… 体は見直しておこう)
ここまで 続きは夕方~夜くらいに
次の投下で終わると思います
乙乙
追いついた。乙です
スズかわいい
続き
お風呂上り、廊下にて
ガコン
津田「はい、約束のフルーツ牛乳」
スズ「ありがと」
津田「あれ、萩村髪ちょっと濡れてる?」
スズ「1回目で髪洗っちゃったから。2回目は髪濡らさないようにしてたけど、やっぱり少しは濡れちゃうか」
津田「せっかくの綺麗な金髪なのにもったいない」
スズ「じゃあ… …乾かしてくれる?」
津田「え」
スズ「い、いやならいいけどっ」
津田「いや、いいよ」
スズ「ほんと?」
津田「中学くらいまではコトミにやらされたことあるから、そこまで下手じゃないと思う」
スズ(ナイス! コトミナイス! 今度会ったらなんかおごってあげる!)
部屋に戻って
津田「ほんじゃかけるよ。イスの前に背中向けて座って」
スズ「うん…お願い」
ブオオオオオォォォォォォ
スズ(ドライヤーの熱が心地いい… それよりも、津田の手が髪をかき分けるのが気持ちいい…)
スズ(小さい時、お母さんに乾かしてもらったの思い出すなぁ)
スズ(………あー、やばいこのタイミングで…もう9時過ぎてるんだっけ…)
津田「湿ってるぐらいだから早く終わりそうだな」
スズ(えー… …こんなことならまた髪洗っとけばよかった…かな…)
津田「うん、こんな感じかな」カチッ
津田(あれ、反応がない?)
スズ「………」
津田「萩村ー?」
スズ「…津田…私もう、そろそろ限界…」
津田(ん、限界?)
ぽて
津田「萩村?」
津田(髪乾かした姿勢から体預けてきちゃった!?)
津田「あ、ああ、もう10時近いもんな」
スズ「んー…」
ぐるりん
津田(あれ、こっち向いた?)
ぎゅっ
津田(え、え、えーと)
津田「は、萩村、そろそろ寝る?」
スズ「いつ私が眠いって言ったー」
津田「あれ?」
スズ「もう限界よ」
津田「なにが」
スズ「津田」
津田「うん…」
スズ「好きでもない人の髪を乾かせるの」
津田「え?」
スズ「手を繋いで、髪を乾かして、一緒の布団で寝ようと思うの」
津田「いや… そんなことないよ」
スズ「会長や七条先輩なら…?」
津田「え、どうだろう… あ、七条先輩にオイル塗ったことは」
スズ「津田っ!」
津田「…はい」
スズ「私は、好きでもない人に髪を乾かせたりしないわ」
津田「………」
スズ「津田」
津田「うん」
スズ「好き」
津田「…俺で…いいの」
スズ「津田が、いい」
スズ「生徒会の時」
スズ「修学旅行の時も」
スズ「朝一緒に登校する時も」
スズ「いっしょで、嬉しかった」
津田「うん、俺も… 俺も、萩村の気持ち嬉しいよ」
津田「その、こういうの慣れてなくてさ、なんて言ったらいいかわからないけど」
津田「俺と付き合ってください」
スズ「………うん!」
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
シノ 「ヤったな」b
アリア「ヤったね」b
シノ 「ではアリア、最後の仕掛けと行こう」
アリア「りょうかいっ」
プルプル
スズ「~~~!!」
津田「萩村? どうしたの、震えて」
スズ「っあー、緊張したー!」
津田「わっ!?」
スズ「上手くいったからよかったようなものの、これで断られたりしたら最悪よ」
津田「それは、確かにそうだけど」
スズ「うん、ありがとう津田。ほんとにいいの? 津田のこと好きな人、結構いるよ」
津田「え、まじ」
スズ「まじ。誰がとは言えないけど」
津田「ふーん…」
スズ「もったいないとか思ってないでしょうね」
津田「思ってない思ってない。確かにそういうのは嬉しいけど、でも」
スズ「でも?」
津田「萩村が一番最初に言ってくれた。それって、そういうことだと思う」
スズ「………う、うん… ありがとう」
スズ「ほんと今日のうちでよかった。これで何も言わずに一緒に寝てみなさいよ。一生言う気なくしてたわ」
津田「えっ、そんなものなの」
スズ「そんなものよ」
スズ「あー、先輩たちに感謝」
津田「先輩たちに…? あ、あれっ、まさか二人が休んだのって」
スズ「いまさら!? おかしいなとか思わなかったんかい」
津田「………うん」
スズ「そのうち詐欺にでもあうんじゃないかしら」
津田「いや、だってほら。あの二人が俺をわざわざはめようとするなんて考えないよ」
スズ「…ならこんな周到に計画する必要なんてなかったかもね。七条先輩がいろいろと指令を…」
津田「ああ、あれってミステリーツアー的なのを演出するわけじゃないのか」
スズ「指令… …そういや、なんか引っかかるわね…」
津田「萩村?」
スズ「…ちょいまち…あ、メールきてる」
作戦その6 遊具レンタル
津田くんとはどうかなー? もっと親密になりたいあなたにコレ
部屋のパンフレットから好きなものを選んでね
背中を一押しするアイテム、豊富に取り揃えてあるよ♪
スズ「部屋のパンフ?」
津田「ああ、これかな? 旅館の施設とか貸し出しとか載ってるやつ」
スズ「そこから好きなの選んで遊べって」
津田「遊べって… えーと、トランプ、ウノ、花札、麻雀、人生ゲーム…」
スズ「まともなラインナップではあるけど、ちょっと二人でって考えるとねぇ」
津田「…コスプレ衣装…ローショ… ごめん、これ以上言えない」
スズ(旅館と別のホテル混ざってる…背中一押しってどこまでさせる気だあの人ら)
スズ(しかし、告白のことばかりに頭まわっていて気付かなかったけど… …タイミング良すぎない?)
スズ(まさか…いやしかし…)
津田「萩村ー…ん?」
スズ「(コソコソ)しーっ。ちょっと耳貸して」
津田「(コソコソ)なに?」
本館、会長たちの部屋
シノ 「あれ、急に声が聞こえなくなったぞ」
アリア「んー? あ、よく聞いてみて、物音はするよ」
シノ 「おっほ、これはまさかまさか」
アリア「フンフン」
シノ 「フンフン」
出島 「フンフン」
シノ 「………」
アリア「………」
出島 「………」
スズ『あったぁー! 』
シノアリア出島「「「びくっ!?」」」
スズ『上手くいきましたありがとうございました!もう寝ますおやすみなさーい!』
『ガザガザッ』
出島 「どうやら庭の茂みにぶん投げられたようです。盗聴器」
シノ 「さすが萩村… 二人の夜の情事は聞けなかったが、重要なところは聞けたからまぁ」
アリア「…シノちゃんシノちゃん」
シノ 「んー?」
アリア「これ、これ」
女 『………あっ… あんっ…』
シノアリア「「!!??」」
女 『ああっ… ……いいっ…!』
シノ 「うっひょー!」
出島 「別の青○カップルのそばに偶然落ちたみたいですね」
シノ 「よっしゃー、でかした萩村! これは今夜は眠れませんなぁ!」
アリア「オペラグラスどこだっけ、庭園ならどこかにいるはず…」
女 『………あ、あっ、あっ… ……い、き、きちゃう…!』
シノ 「お、お、おーっ、録音しよう録音っ」
戻りまして二人の部屋
スズ「会長、七条先輩…いくら何でもやりすぎよ…」
津田「…まぁ、確かに盗聴はいただけないけど。おかげで萩村と付き合えたっていうのは、そこまで文句言え
ないなぁ、俺」
スズ「はーっ、だいたい津田がそんなだから…」
津田「あ、のさ」
スズ「なに」
津田「タカトシ」
スズ「えっ」
津田「二人の時は…名前が嬉しいな」
スズ「う、うん…えーっと… タカ…とかだめ?」
津田「タカ?」
スズ「ほ、ほら、津田って二文字で読んでたし、四文字に増えるのもなーって、あははは」
津田「うん、いいよ。いいね、それ」
スズ「で、でしょ? はは、良かった… …ねぇ、私も四文字より二文字の方が言いやすくない?」
津田「あ、う、うん… そうだね、スズ」
津田スズ((………恥ずかし))
津田「まだ呼びなれないね」
スズ「…慣れていくわよ」
津田「うん」
スズ「タカ。…好き」
津田「俺も好きだよ。…スズ」
スズ「………」
津田「………」
ちゅ
スズ「…ん」
ぽて
津田「あ、あれ、スズ?」
スズ「……眠いとは言ってないわ。眠くないとも言ってない」
津田「おいおい」
スズ「…ねむい」
津田「寝ようか」
スズ「…ごめん」
津田「どうしたのいきなり」
スズ「タカ、まだ眠くないでしょ」
津田「まぁ、確かに」
スズ「私がこんなだから…アテッ」
津田「いいんだよ、スズはスズで。電気消すよ」
スズ「…うん」
津田「おやすみ。スズ」
スズ「おやすみ… …ねぇ、手にぎって」
津田「うん」
スズ「それと、そのまま動かないで」
津田「へ?」
スズ「…」チュ
スズ「お、おやすみっ」
津田(………)
スズ「…くー」
津田(………あ、もう落ちた)
津田(スズ…の、寝顔…)
津田「…かわい………」
津田(え、あれ、は、はぎっ…スズが抱きついて… あれ、俺抱き枕状態?)
津田(そういや、寝てても反応できるんだった… …寝られるかな、俺)
津田(こんなに近いと… …襲ってしまいそう)
津田(いやっ、寝こみを襲うなんて最低だ…!)
津田(落ち着け、まだ付き合ったばかり、落ち着け俺…)
津田(……………)
津田(あ、だめだ。夕食のせいでどこも元気だ。元気になってきた)
朝
津田(朝… 多少寝ることはできたかな… ほとんど寝られなかった気がするけど)
津田(抱きつかれていても、寝がえりうっている間に離れるもんなんだな)
津田(それでも隣に人が寝ているっていうのは、意外と落ち着かないもんだ)
津田(萩村だからか? …まぁそうだろうな)
ちら
津田(……………あれ)
スズ「…おはよ」
津田「おはよう… え、起きてた?」
スズ「私、早起きだし…」
スズ「昨日の…夢じゃないよね?」
津田「…うん。おはよう、スズ」
スズ「おはよう…」
ごそごそ
津田「ス、スズさん?」
ぎゅぅ
スズ「あったかい」
津田「う、うん…」
スズ「………」
津田「朝風呂もいいけど、こうしてもいたいな」
スズ「うん…」
津田「ん、ちょっと失礼…」
スズ(あ、向かい合って… 津田の手が背中に…大きいな…)
スズ(気持ちいい…)
津田「そろそろ起きようか」
スズ「うん… …あれ、昨日の夜にメール着てた」
津田「えー、朝ごはん前になんかあるの」
作戦その7 専用露天風呂(混浴)
こんどこそプライベート露天風呂でしっぽり!
私たちのチケットあげるねー 朝の時間でとったから、起きたら夜の汗を流すといいよ!
スズ「~~~!」
津田「どしたの」
スズ「指令が来たんだけど…その、これ…」
津田「ほんっとうに懲りないなあの人ら」
スズ「………」
津田「………」
スズ「…っていうか、あの二人泊まってんじゃん!」
津田「その通りだー!」
ガラッ
津田「スズっ、どこへ?」
スズ「この離れが見える部屋、すなわち離れから見える部屋!」
スズ「散歩を勧めたことから、庭園も見える部屋!」
スズ「七条家所有のホテルでお嬢様を泊めるための部屋!」
本館
どたどたどた
スズ 「この階の部屋のうち、候補は3部屋っ」
津田「お、おーいスズ」
ピポパ
スズ 「タカ、静かに」
~~~♪
シノ 『はっ、うわ何だ!? お、音量最大だったぁー、どうやって切ればいいんだ!?』
スズ 「ここだぁー、見っけたァー!」
ガチャッバンッ
シノ 「うひゃぁっ、さすがIQ180、割り出し早いな!」
アリア「あらー、さすがスズちゃん」
津田 「さすがっす…スズさんマジぱねぇっす」
萩村による説教後
シノ 「と、ともあれ。おめでとう、ふたりとも」
アリア「おめでとうー」
出島 「おめでとうございます」
シノ 「想いが通じたのは素晴らしいことだと思う。だが、桜才は恋愛禁止だからな。だから…」
津田 「はい、心得てます」
シノ 「校内ではばれないようにな!」
津田 「いいのかよそれで」
シノ 「津田ー、前に教えたこっそりスポット覚えてるだろうなー」
津田 「…いや、もう忘れたいです」
アリア「だめだよ津田くん、Gスポット使って気持ちよくさせてあげないと」
津田 「そっちかよ! 教えてもらったことねぇよ!」
出島 「いいですか、中指を第二関節のところで曲げまして」
津田 「聞いてもいない!」
シノ 「いやいや出島さん、萩村の体格だと第一関節のあたりでもいいんじゃないか」
アリア「スズちゃんはどこが感じる?」
スズ 「あんたらもう喋るなぁー!!」
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
スズ(―――結局)
スズ(私とタカの交際は二人の知る所となっても、四人の関係にそれほど変化はなかった)
スズ(いつも通りの生徒会に加え、私たちがからかわれる場面が増えはしたが)
スズ(それでも、良好な関係が続いているといえよう)
スズ(こうして私たちふたりだけの旅行は、幕を閉じた)
数日後 生徒会室
ランコ「てなわけで」
ランコ「桜才生徒会夫婦コンビの馴れ初めについてお聞きしたいかと」
シノ 「なんで私たちなんだ。本人に聞けばいいじゃないか」
ランコ「二人して逃げられました。津田副会長の妹さんを捕まえたのを見られていたようで」
コトミ「たはー、スズ先輩とタカ兄ぃの愛の逃避行とはー、やりますねぇ」
ランコ「というわけで、ふたりをよく知るお三方にお話をお聞きしたいかと」
カクカクヘコヘコ
ランコ「なるほど、ありがとうございました」
シノ 「話せるところはこんなところだが、こんな物でいいのか」
ランコ「ま、足りない部分は増やせばいいですから」
シノ 「おいおい」
ランコ「しかしま、なんですねー。ぶっちゃけお二人も副会長のこと好きだったのでは?」
シノ 「ん、それは…」
ランコ「心配しなくてもオフレコにしますよ」
シノ 「んー、まぁ確かにその通りではあるんだが」
アリア「私たちは津田くんもスズちゃんも好きよ」
シノ 「それこそ比べられないくらいにな」
シノ 「だけど、私の目線からじゃ… なんでかな、50:50の比率から抜け出せそうにないんだ」
アリア「上級生からの視点がないからかしらね。スズちゃんは100で津田くんを見られるのよ」
コトミ「うらやましいですねー」
ランコ「しかし、一緒に行ってきたわけでもないのによくわかりますねぇ?」
シノ 「んっ? まぁ、お、お膳立てしたのは我々だからな」
ランコ「なるほど、据え膳を用意したというわけですか」
コトミ「私は、帰ってきたタカ兄ぃから根掘り葉掘り聞きましたからー」
シノ 「コトミ。根とか葉より掘るものがあるだろー?」
アリア「それはゆっくりと開発していかないとね」
ランコ「いやぁ、あなたも呼んで正解だったわ。コトミさん」
コトミ「伊達に長く一緒に暮らしてないですからねー。タカ兄ぃのことならだいたいわかりますよぉ」
シノ 「一週間の回数もか?」
コトミ「だいたいですねぇ」
アリア「あらあら」
ランコ「ふむ、精力旺盛、と。萩村さんもこれから大変ですねー」
コトミ「でもまだ可能性がないわけじゃないですよぉ」
シノ 「うむ、NTR展開もあり得るからな」
アリア「お尻の方は私が狙ってるから」
コトミ「まだ3Pルートがありますから」
ランコ(このまま泳がせておくのが一番面白いことになりそう……)
駅前へと続く道
スズ「はっ、はぁー…!」
津田「こ、ここまでくれば… 畑さんも、さすがに追ってこないだろ…」
スズ「油断できないけどねー…」
津田「生徒会の仕事良かったの」
スズ「今日は大丈夫でしょ。自分の分は持ってきたし」
津田「えっ、俺生徒会室に置きっぱなし…」
スズ「……はー、しっかりしなさいよ。…明日、朝手伝ってあげるから」
津田「あ、ありがと」
スズ「だから、いつもより早く起きてなさいよ」
津田「はーい」
津田「しかし、会長たちとコトミは畑さんにつかまってるんだろうな」
スズ「何事もなければいいけど…」
津田「あの人たちの会談がまともに終わるとは思えない」
スズ「同感ね」
津田「とはいえ… 清く正く、でやっていけば周りもとやかく言わないさ」
スズ「………べつに清く正しくなくてもいいわよ」
津田「え」
スズ「な、なんでもない!」
津田「…スズ」
スズ「なに?」
津田「手、繋ごう」
スズ「…うん。タカ」
津田「駅前でどこか寄って帰ろうか」
スズ「うん!」
おわり
おまけ書いてる もうちょっとだけ 続くんじゃ
はよ
よし、待ってる
期待
ラスボスうおみーは?
うおみー病んでそう
義姉ウオミーと義妹コトミ
>>91
姉妹丼かねタカくん
おまけ ~お風呂シーンって重要だよね?~
会長たちの部屋を出た後、部屋に戻ってから
津田「それで… スズ、朝風呂どうする? チケットはもらってきたけど…」
スズ「このまま行っても行かなくても会長たちにああだこうだ言われるのよね」
津田「うん、それは間違いないと思う」
スズ「…はいる?」
津田「えっ…と…」
スズ「………」
津田「………」
スズ「かっ、顔赤くしないでよ! こっちが恥ずかしいんだから!」
津田「む、無理言うなよ! 恥ずかしくないわけがないって!」
スズ「………どうするの」
津田「え、俺に振るの…いや、俺に振るか」
スズ「………」
津田「うん… 正直、純粋も不純も込みで… 入りたい、です」
スズ「…ほんと素直ね、タカは」
津田「こ、こういうのは隠さない方が誠実かなって」
スズ「はいはーい。…用意しよ?」
津田「…う、うん」
スズ「ご、5分くらい後に入ってきて」
津田「あ、ああ…分かった」
津田(………やばいなぁ… 緊張してきた…)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
露天風呂
スズ(体…へんなとこないよね)
スズ(ここまでのつもりじゃなかったけど…)
スズ(でも、いずれそういう日が来るなら…)
スズ(タカなら………)
スズ(うん、タカなら構わない)
津田「は、入るよー…」
スズ「いいわよ…」
津田「…明るいな」
スズ「…朝だもん」
津田「タオルしてないの…!?」
スズ「…マナー違反だし… 水中だとほとんど見えないし」
津田「う、あ、あんまりこっち見ないで」
スズ「セリフ普通逆じゃなーい?」ニヤニヤ
ざばっ
スズ(かけ湯… 水の音… …入ってきた)
津田(スズの背中…まとめた髪… 温泉の水面に反射して、綺麗だ…)
スズ「そっち向いていい?」
津田「うん…」
スズちゃんエロい
スズ「………」
津田「………」
スズ「なんか、変な気分」
津田「俺も」
スズ「昨日までクラスメイトだったのに」
津田「…むずがゆいこと言わないでよ」
スズ「隣…いっていい?」
津田「う、うん」
津田(…か、肩にスズの頭が… …あ、いい匂い)
津田(肌白い…温泉で少し赤くなって… …やば、ただでさえアレなのに、意識したらますます…)
津田(しずまれー、しずまれー…)
ざばっ
津田「す、スズ、さん?」
津田(あ、足の間に入ってくるのは駄目ぇー!)
スズ「…胸借りるわよ」
津田(わ、わ、背中預けてきて… ダメだって、柔らかいところに固いの当たるからダメ!)
津田「あの、ちょっと…」
スズ「…ほんとに当たるものなのね」
津田「死にたい…」
スズ「ねぇ… 抱きしめて?」
津田「う、うん…」
津田(こんなん、だめだって……)
津田(理性とか簡単に吹き飛んじゃうって……)
スズ「タカ、私………」
津田「う、うん、スズ…… こっち向いて…」
スズ「て、手…つなご」
津田「スズ、俺……」
スズ「…や、ちょっと、痛いよ……」
津田「だ、だって……」
スズ「目、閉じて」
津田「………スズも…」
スズ「うん…」
津田「………」
スズ「………」
津田「………ん… …んん!? …んっ…」
スズ「…んっ、んくっ…」
津田「…ん、ぷ、はぁっ…」
スズ「津田…」
津田「は、萩村…」
津田「………名前で呼ばないの、ずるい」
スズ「タカだってそうじゃない」
スズ「まだ素じゃ呼べてないのね」
津田「確かにね。まだちょっとぎこちないや」
スズ「…でも、いつもの呼び方されたとき、とても、とてもドキっとした」
津田「うん、俺も」
津田「……まだ恋人なりたて過ぎるね」
スズ「だね」
津田「続きは……」
津田「…もうちょっと後かな」
津田「さすがに初めては、自分で決めたいしなぁ」
津田「こんな、会長たちの差し金なしで…なーんて…」
スズ「うん… うん、そうね、タカ」
津田「そろそろ上がって、ご飯食べに行こうか」
スズ「うん」
スズ「ごめん、我慢させちゃって」
津田「そういわれると逆につらいっす」
スズ「はは、そういうもんなの?」
津田「そういうものなんだよ」
スズ「あ、で、でもっ… タカならいいって思ってるから…」
津田「えっ… う、うん… あ、ありがとう…」
津田(そう面切って言われると、どう返していいものか。とりあえず、苦笑い…)
スズ「…やっぱり痛いんだろうなぁ…」
津田「その、できるだけ、気を付けるよ…」
スズ「そうよ、私こんな…小柄なんだから」
津田「うん。それでもやな思いさせちゃうかも………」
スズ「そうかもしれないけど、でも…」
スズ「また…」
スズ「また、髪乾かしてくれたら、許したげるわ」
スズ「あんたのこと、大好きなんだから」
おしまい
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました
津萩もっとふえろ!
健全な二人らしい締めくくり 乙です
乙やで!
おつんこ!
素晴らしいの一言
乙ー
乙!
乙
良かったでー
開通汗だくセックスは各自想像でって事か
乙でした!
雰囲気がかわいいー
スズちゃんかわいいー
乙!
めっちゃ良かった!
このSSまとめへのコメント
私好みのSSです!
さぁ〜て、萩村は津田と突き合うのか? おっと! 字が違った!
最高すぎる!!
やっぱり津×萩が1番!!