P「子供は30人以上欲しいな」 (36)

765プロ女子一同「!?!?」

P(おっ、動揺してる動揺してる)

P(最近気付いたが、うちの女性一同は俺に気があるらしい)

P(勿論最初は疑った。けれど、どう考えてもそれ以外の結論に辿り着かなかった)

P(だが、プロデューサーとして彼女たちの期待に答える事は出来ない)

P(そこでこうして、けん制をかけてみたわけだが……)

P(こんな無茶を言うやつだと分かれば、みんな俺への気持ちなど吹っ飛ぶだろう)

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期待

春香「さ、30人以上!?」

やよい「一年に一人と計算して30年……」

貴音「十月十日と申します。もう少し縮められるかと」

伊織「経済的には何の憂いもないとはいえ……体力的にちょっと厳しいかしら」

真「逆に体力面は心配ないかな」

響「自分も余裕だぞ」

雪歩「私も真ちゃんみたいに鍛えようかな……」

牽制、あっ(察し)

あずさ「30年……」

小鳥「うぅ……いえ、大丈夫! きっとまだ大丈夫よ私」

律子「出産から子育ての費用を考えると……もう少し貯金額を増やさないといけないわね」

美希「愛さえあれば何とかなるの」

千早「そうね。私とプロデューサーがいればそれで十分よね」

亜美「みんな肝心な事忘れててダメだなー」

真美「双子なら半分の年月で済むのにねー」

P(あれ? なんか前向きな感じ……?)

P(この展開は想定外だ)

P(もしかして、思った以上に俺って好かれてるのか?)

P(こ、こうなったら次の手を……)

P「でもそれだけいると子育てが大変だろうなー。俺、仕事人間で構えないからなー」

P(家族を省みない俺……これで好感度ダウンは間違いなしだ!)

やよい「かすみや長介が手伝ってくれるかなーって」

伊織「やよいならいつだって力を貸してくれるわ」

春香「千早ちゃんだったら私に協力してくれるよね」

千早「春香だったらどんな時でも私を助けてくれるわ」

雪歩「真ちゃんになら任せても安心だよね」

真「いざとなったら雪歩を頼ろうかな」

貴音「響……私たちは友人ですよね」

響「自分と貴音が力を合わせれば大丈夫さー」

美希「こういうのは年長者であるあずさの助力を請うべきだと思うな」

あずさ「美希ちゃんは何だかんだで面倒見良さそうよね~」

亜美「竜宮小町の絆でりっちゃんが助けてくれるはず!」

律子「亜美ならいい遊び相手になってくれそうね」

小鳥「真美ちゃんはお姉さんの役目をしっかり果たしてくれると思うの」

真美「ピヨちゃんかー……いや、ここはいおりんの財力に期待するよ」

P(動じない……だと!?)

P(もしや、俺への好感度高いってレベルじゃないんじゃないか)

P(下手するとカンストしている可能性もあるぞ、これ)

P(それにこんなところで765プロの結束を見られるとは思わなかったよ)

P(みんな互いに支えあって……うん、でも素直に喜べない)

P(……こうなったら、まずは確実に何人かを振り落とそう)

P「やっぱ妻となる人も大事だよなぁ。容姿端麗でないとなー」

P(これで自分にコンプレックスのあるやつは諦めるはず……)

P(さらに人を見た目で選ぶ俺への評価もダウンで一石二鳥だ!)

春香「なら問題ないね」

千早「全く問題ないわ」

やよい「問題ないかなーって」

亜美「問題ないっしょ」

真美「問題ないよ」

真「問題ないね」

雪歩「問題ないですぅ」

大丈夫だ、問題ない。

美希「問題ないの」

響「問題ないぞ」

貴音「問題ありませんね」

あずさ「問題ないわね~」

律子「問題ないわね」

小鳥「問題ないですね」

伊織「問題なんてないわ」

容姿に問題ありのアイドルなんて…

P(なんなの……なんなのなの)

P(なんで皆そんなにポジティブ!?)

P(しかもなんで示し合わせたかのように揃うんだよ!?)

P(……いや、示し合わせてるのか。お互いがお互いを認め合ってるというのかっ!)

P(……だが、まだ逆転の手段はある)

P(皆が自分を美人と認めるならこれしかない)

P「でもなー。美人は三日で飽きるって言うしなー」

春香「三日で飽きちゃうんだ」

あずさ「そんな、どうしましょう~」

律子「……って、少し前なら動揺したけど」

小鳥「答えはもうでてるんですよね」

亜美「三日で飽きちゃうなら!」

やよい「みんなで仲良く!」

真美「二日以内に交代すればいーんだよ!」

伊織「ま、やよいの……もとい一人一人の負担も減るだろうし異論はないわ」

真「誰が一番か、決着はつけたかったんだけどな」

雪歩「でも真ちゃんと一緒なら私はいいよ」

響「貴音、自分もいいかな?」

貴音「何を言うのです。響だからいいのですよ」

美希「ハニーならこうなるって予想はしてたの」

千早「ふふ……新しい生活が始まるのね」

P「」

P「ハッ!? ……いやいや、待て待て待て。お前ら何言ってるんだ!?」

春香「あ、やっとこっちに話しかけてくれましたね」

千早「遅いですよプロデューサー」

P「そんな事はどうでもいい! お前らの中で何がどう結論づいたんだよ!?」

貴音「はて。面妖な事を仰いますね。貴方様が望んだ事ではないですか」

響「自分もしっかり聞いたぞ」

P「望んだ? 何を?」

真「プロデューサーが今まで言った事、思い出してくださいよ」

雪歩「私たち、それを全部叶えようって思ってるだけですぅ」

P「俺が言った事……?」

亜美「30人以上子供がほしいなら、みんなが二人か三人ずつ産めばいーし」

真美「子育て大変ってのもみんなで助け合えばいーし」

小鳥「アイドルだからみんな容姿端麗ですし」

あずさ「勿論、律子さんや小鳥さんもですよ」

律子「そして三日で飽きるなら、の答えは先ほど述べたとおりです」

美希「僅かな隙もない完璧な布陣なの」

P「ま、まさか……」

伊織「そのまさかよ」

やよい「みんなが幸せになる方法があるってステキですよねー」

P(俺は見誤っていた)

P(こいつら、俺への好感度がカンストしてるだけじゃない……)

P(それぞれの間の友情度すらカンストしてやがる……!!)

P(そうだった。みんな仲間だもんね……)

P(1対14……最初から勝てるわけがなかったんだ)

P(こうなったら次は)

P(……いや)

P(もう無理か)

P(…………)

P(覚悟、決めるか……)

~某居酒屋~

高木「……さて」コトン

黒井「ん、もう帰るのか」

高木「今日はもう十分飲んだよ」

黒井「これっぽっちで十分だと?」

高木「何事もほどほどが一番さ」

黒井「度を過ぎれば大変な事になる、と?」

高木「あぁ。後はそれを覚悟できるかどうかの問題だ」

黒井「ふん。臆病者め」

高木「こと酒と女性に関しては臆病なくらいが丁度いいんだよ」

高木「調子に乗るといつの間にか引き返せなくなっている……なんて事もあるからねぇ」

黒井「まるで見てきたように言う」

高木「見てきたんだよ」



終わり

読んでくれた方、ありがとうございます。

普段はアイディアありき、書きたいネタありきで書いてますが、
今回は自作のアイマスSSの30作目という事で30をテーマにしてみました。

……結局、タイトルを思いついただけで内容は余り関係ないまま終わりましたが。

アイドルに一人目を仕込むシーンはまだ?


やっぱりこうなるよな

まあ一番ベストかもしれんね

おっつおっつばっちし
やっぱりハーレムがナンバーワン!

定期的に行う過去作列挙。名前順。
良かったらどうぞ。

P「……」ジー
P「EXEC_765」
P「Pヘッドに飽きた」
P「Pヘッド大図解?」
P「アイドルプラスプロデュース」
P「ここに14枚のパンツが並べてある」
P「しっとマスク?」
P「トランプで遊ぶ」
P「ぷちどるぱわー」
P「フリーゲームで遊ぼう」シリーズ
P「プロデューサーマスター」
P「ホワイトパーティ」
P「メインヒロインってさ」
P「亜美たちは元々入れ替わりでやってたんだよな」
P「俺が皆の胸ばかり見ている?」
P「俺に足りないもの」
P「俺の頭がP型の理由?」
P「俺は765プロの敵だったのさ」
P「俺はプロデューサーだ! プロデューサーでたくさんだ!」
P「俺はプロのデューサーだ」
P「皆の個性がブーストした」
P「願いを叶えるランキング」
P「給与明細見られた」
P「緊急脱出装置だ」
P「腰が痛い」
P「誰も俺の名前を呼んでくれない」
P「事務所で寝泊り」
P「重大発表がある」
P「他の事務所を見て気付いたんだが」

……それにしても、最近書く内容が変な方向に偏ってきてるなぁ。
Pヘッドばっかりだったあの頃に戻れない。

そして、なんだかんだでSS書き始めてそろそろ一年。
思った以上に長く続く趣味になってた。アイマスって凄い。
読んでくれた方、感想くれた方にも感謝です。

多過ぎィ‼︎
アイドルがみんな双子のやつとかみんなで決めゼリフを決めるやつは大好きです(小声

乙ですよ乙!

これからも頑張ってください!
楽しみにしてます!!

フリーゲームで遊ぼうシリーズ好きです。

いつも楽しませてもらってるぜ

全員幸せだなうん

14枚パンツの人だったのか
乙です

聞いてもないのに過去作あげられても…

しっとマスク懐かしいな

あれが1番笑えたわ

いいssだった、かけ値なしに

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