クロスオーバーではありません
期待した人はごめんよ
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事務所
モバP「おはよう皆。これより緊急朝礼を行う」
モバP「知っての通り我が事務所に所属するアイドル、渋谷凛がシンデレラガールになった」
モバP「これ自体はとても喜ばしい事である」
モバP「だがしかし、シンデレラガールズプロジェクトに参加している事務所間での移籍は大変容易だ」
モバP「それはシンデレラガールとて例外ではない」
モバP「だからうっかり凛を怒らせて移籍されるという事態は、何としても避けなければならない」
モバP「いいかお前達!絶対に凛を怒らせたりするなよ!」
アイドルズ「「はい!」」
モバP「よし!解散!」
翌日
フレデリカ「フンフンフフ~ン、フレデリカ~……およ」
凛 「おはよう、フレデリカ」
フレデリカ「凛ちゃんおはよう!せっかく会ったんだし何か話しよう!」
凛 「別にいいけど、何の話するの」
フレデリカ「あはは!特に決めてない……はっ!」
凛 『あのさ』
凛 『そっちから誘ってきておいて話題が無いってどういう事?』
凛 『私、結構忙しいんだけど』
凛 『それとも暇そうに見えるかな』
凛 『シンデレラガールの私が』
フレデリカ「……」ダラダラ
凛 「フレデリカ?」
フレデリカ「政治!政治の話をしよう!」
凛 「せ、政治?」
フレデリカ「ほらあれだよ。凛ちゃんのユニットが世界で話題になってるじゃん!TPPとかいう奴」
凛 「いやそれ関係ないし」
凛 「さっきのフレデリカ、なんか様子がおかしかったな。どうしたんだろ」
凛 「プロデューサーに言っておいた方がいいかな……ん?」
ありす「」スタスタ
凛 「おはよう、ありす」
ありす「あ、おはようございます、凛さん。それと橘です」
凛 「まだ言ってるんだそれ」
ありす「当然です。名前で呼んでいいのはあの人だけ……はっ!」
凛 『ふーん、そういう事言うんだ』
凛 『私とあんたの立場の違いを理解してる?』
凛 『シンデレラガールの私を差し置いてプロデューサーとも一番仲良いし』
凛 『ちょっと調子に乗り過ぎだよね』
ありす「……」ダラダラ
凛 「ありす?」
ありす「……分かりました。名前で呼ぶことは認めます」
凛 「え、どうしたの急に」
ありす「でも!プロデューサーは渡しませんから!」ピュー
凛 「何の話!?ちょっと!走り去っていかないで!」
凛 「結局ありすには逃げられてしまった」
凛 「何だったんだろあれ」
みちる「フゴフゴ……おはようございます、凛さん!」
凛 「みちる……おはよう」
みちる「おや、ひょっとして少しお疲れですか?」
凛 「そういうわけじゃないけど」
みちる「そういう時はパンを食べましょう!ささ、どうぞ」
凛 「いやだから別に私は」
みちる「そう仰らずに!このメロンパンは絶品で……はっ!」
凛 『みちるはいいよね、いくら食べても太らなくて』
凛 『必死に自制してる人間の目の前でぱくぱくむしゃむしゃ』
凛 『シンデレラガールとして頑張ってる私の目の前でぱくぱくむしゃむしゃ』
凛 『それで?私はどのパンを食べて太ればいいの?』
みちる「……」ダラダラ
凛 「みちる?」
みちる「フゴゴゴゴゴゴゴゴ!」ガツガツ
凛 「!?」
みちる「ムグムグ……」
凛 「ちょっと!大丈夫なの!そんな麺類みたいな食べ方して!」
みちる「……」ゴックン
凛 「……」
みちる「これがサイキック一気食いです!」
凛 「何で裕子なのさ」
凛 「何だろう。みんなの様子があからさまに変だ」
凛 「ドッキリ、とかなのかな」
凛 「……だったらもうちょっとリアクションとった方がいいかな」
智香 「あっ!」
智香 「おはようございます!凛ちゃん」タタタッ
凛 「ん。おはよ、智香」
智香 (怒らせないようにって言われてるけど……応援するなら問題ないよね?)
智香 「凛ちゃん、何だか少し疲れてないですか?」
凛 「そうかな?」
凛 (みちると導入が同じ、間違いない。よし、バッチリリアクションするよ)
智香 「アタシ、凛ちゃんを応援したいです!いいですか!」
凛 「うん、お願いするよ」
智香 「それじゃあ行きますよ!フレー!フレー!り・ん・ちゃん☆」
君らの絆は日常のちょっとしたやりとりで壊れるのか
凛 (目の前で智香の応援が繰り広げられている)
凛 (でも……なんて言うか、普通だ)
凛 (これ、どうリアクションすればいいんだろ)
凛 (ひょっとしてこれが本命じゃない?)
凛 「……」ウーン
智香 「GO!GO!りんちゃ……はっ!」
智香 (凛ちゃんがすごく難しい顔してる!ひょっとして……)
>>13
シンデレラガールならしょうがない
凛 『ねえ智香。一つ忠告してあげるよ』
凛 『疲れてる人に言っちゃいけない言葉』
凛 『「頑張れ」だよ』
凛 『シンデレラガールになって一息付こうとしてる私に頑張れ、か』
凛 『私はどこまでいけば休めるのかな』
智香 「……」ダラダラ
凛 「……あれ、智香どうしたの?」
智香 「か」
凛 「か?」
智香 「カウンセリングを覚えて出直して来ます!」ダダダッ
凛 「それもうチア関係ないよね!ちょっと!」
更衣室
凛 (智香の反応を見てたらドッキリかどうか分からなくなった)
凛 (というわけでカメラを仕掛けられない更衣室にきた)
凛 (カメラのない場所でもみんなの反応がおかしかったら別の要因があるってこと)
凛 「……早く誰か来ないかな」
ガチャ
凛 「!」
ほたる「あ、凛さん。おはようございます」
凛 「おはよ、ほたる」
凛 (ほたるか。表情に出やすいし打ってつけだね)ジー
ほたる「あ、あの、何か?」
凛 「ううん、何でもないよ」
ほたる「! ひょっとして、私の不幸が伝染しちゃいましたか!」
凛 「え、いや、そんな事ないけど」
ほたる「本当ですか?」
凛 「本当だよ。ほたるはちょっと自分の事卑下し過ぎだと思うよ」
ほたる「そうでしょうか……はっ!」
凛 『シンデレラガールの私と同じ事務所に在籍して』
凛 『シンデレラガールの私に話しかけてもらって』
凛 『もう一度聞くよ?』
凛 『白菊ほたるは本当に不幸?』
凛 「ーーだからほたるはもっと自信を……ほたる?」
ほたる「し」
凛 「し?」
ほたる「幸せですぅぅぅぅぅ!」
凛 「」
ほたる「ありがとうございます!ありがとうございます!」
凛 「いきなりどうしたの!?拝むの止めて!」
凛 (ほたるの一件でドッキリでないことがはっきりした。みんながおかしいのは別の理由がある)
凛 (とりあえずプロデューサーに相談してみようと思ったんだけど)
モバP「……」
凛 (プロデューサーが全然話しかけてこない)
凛 (最初に挨拶を交わしたきりだ)
凛 (私がずっと見てるからたまに目が合うんだけど)
モバP「」ササッ
凛 (すぐに目をそらされる)
凛 (なにこれ。すごく嫌だ)
凛 「……ねえプロデューサー」
モバP「!? お、おう!なんですか!」
凛 「なんか今日のプロデューサー、変だよ」
モバP「そ、そんな事ないと思いますよ!」
凛 「なんで敬語なの?」
モバP「渋谷さんの気を損ねてはと……」
凛 「渋谷さん?渋谷さんって……何」
モバP「ちょっ!?近い!顔が近い!そして恐い!」
凛 「……」ズイズイ
モバP「分かった!言う!言うから離れて!」
凛 「はあ?移籍されないように気を使ってた?」
モバP「はい……」
凛 「じゃあ全然話しかけてこなかったのは?」
モバP「ちひろさんに言われたんだよ。ちょっと凛に構い過ぎてるから気を付けろって」
凛 「」チッ
ちひろ(舌打ちされた!?)
凛 「プロデューサー、私ガッカリだよ」
凛 「少し結果が出たぐらいで調子に乗って」
凛 「気に喰わないことがあったらあっさりみんなを見捨てる、そんな薄情な子だとプロデューサーに思われてたなんてさ」
モバP「そ、それは違うぞ凛!ただ前回の総選挙の際そういういざこざがあったって小耳に挟んでな。気を付けた方がいいと思ったんだが……逆効果だったみたいだな」
凛 「……私はさ、ずっとプロデューサーにプロデュースしてほしいよ。そしてこの事務所のみんなと頑張っていきたい」
モバP「うん」
凛 「だから変に意識したりしないで今まで通りに接してほしい」
モバP「そうだな、俺が間違ってたよ。明日の朝礼で皆には伝えるよ」
凛 「うん」
モバP「じゃあ今まで通り」
モバP「今日も俺んち泊まってく?」
凛 「うん」
ちひろ「ちょっと待て」
終わり
おまけ
第二回総選挙直後
デレP「蘭子!改めておめでとう!」
蘭子 「我が元集いし魔翌力。それを繰るのははそなたぞ(沢山の票が集まったのもプロデューサーのおかげです!)」
デレP「そんな蘭子にご褒美を用意したぞ!」
蘭子 「ほう。貢ぎ物とな?(ご褒美ですか?)」
デレP「ああこれを見てくれ」
蘭子 「む?」
ブリュンヒルデを拡大&ラミ加工でドーン
蘭子 「」
デレP「蘭子の力作だからな!これからはこれを休憩室にでかでかと飾って」
蘭子 「ん”-も”-!!ん”も”ぉ”ぉ”ぉ”-!!」ポカポカ
デレP「あ、あれ?どうした蘭子!?イタイイタイ!」
比奈 「……だから言ったんスけどねえ」
おわり
普段はちゃんと仲良しですよ?
ちょっと意識し過ぎちゃっただけさ
依頼出して寝ます
ははは、どすこいどすこい
おっつん
いざこざってそれかよww
おっつ
どすこいどすこい
蘭子に全部持ってかれた
おつ
ハハハ どすこい どすこい
おつ
のこったのこった
乙
>>26のオチに笑った、ほたるちゃんかわいい
お覇王
と思ったらクロスじゃなかったとさ
>>1お覇王
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