伸恵「ったくノゾキかと思ったじゃねぇか･･･」

美羽「ププっ、伸恵ねーちゃんの風呂をノゾくヤツなんかいないってー」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

美羽「あっ待って無表情でアゴの下でライターカチカチするのやめて怖い」

伸恵「んで？結局何の用なんだ？」

美羽「お金ちょうだい」

伸恵「･･･一応事情を聴いてやろうか･･･」

美羽「はぁ～？かわいいアタシにお金を渡すのに理由がいるの～？」

美羽「あっ待って無言でタバコ顔に近づけないで怖い」ｸﾞｸﾞｯ

伸恵「い・ち・お・う事情を聴いてやろう・か･･･！」ｸﾞｸﾞｯ

美羽「んも～今日が何の日だかわかってないの～？」

伸恵「今日？なんかあったっけ？」

美羽「いや、今日は別になんもないよ」

伸恵「てめぇそのツインテ引っこ抜いてサタケに移植すんぞ･･･」

美羽「あ、もしもしアナちゃん？茉莉ちゃん着いた？こっちは大変だよ～伸恵ねぇちゃんてばもうボケが始まっちゃってさ～」

伸恵「おい美羽･･･」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

伸恵「って、なんだよ、アナちゃんたちは知ってんのか？」

美羽「･･･本気で言ってるならさすがのアタシもちょっと引くよ？」

伸恵「えー仲間ハズレにすんなよーお前らもう高学年だろー子供かよー」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

アナ･茉莉「お邪魔します(わ)～」

伸恵「いらっしゃい、ねぇ二人とも今日「アナちゃん茉莉ちゃんちょっとこっち！」ｸﾞｲｯ

アナ「な、なんですの美羽さん」

茉莉「お、おねーちゃんすっごい目でこっち見てるよぉ～」

美羽「シッ！伸恵ねぇちゃんさ、大事な日なのにわかってないみたいなんだよ」ﾋｿﾋｿ

アナ「･･･さっきお電話で言ってらしたこと本当でしたの？」ﾋｿﾋｿ

茉莉「き、きっとビックリさせようと思ってワザと知らないフリしてるんだよぉ」ﾋｿﾋｿ

アナ「そ、そうですわよ、おねぇさまに限って忘れてるなんてこと･･･」ﾋｿﾋｿ

美羽「アタシたちまでビックリさせる必要ないじゃん」ﾋｿﾋｿ

アナ･茉莉「た、確かに･･･」

美羽･アナ･茉莉「･･･」ジッ

伸恵「」ﾋﾞｸｯ

伸恵「な、なんだよ、その組み合わせで結託してるとスゴイ不安になるじゃんか」

アナ「おねぇさま･･･さすがのワタクシもヒドいと思いますわ･･･」

伸恵「え、アナちゃん！？わ、わ、茉莉ちゃん泣かないで！え、なにこれ私が悪いの？」

茉莉「だ、だってぇ～」ｴｸﾞｴｸﾞ

伸恵「･･･おい美羽、もういいだろ？今日一体なにがあるってんだよ」

美羽「だから今日はなんもないって」

伸恵「てめぇ･･･」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

アナ「え、今日？」

茉莉「ちょ、ちょっと待っておねーちゃん･･･今日じゃなくて明日だよぉ」

伸恵「え、あ、明日？」

アナ「はぁ･･･また美羽さんが余計なことを言いましたのね」

美羽「なんだとー！今日は明日の前の日だから別におかしくないじゃんかー！」

アナ「その理屈で意思疎通は不可能ですわ･･･」

茉莉「でもよかったぁ･･･おねーちゃんがおかしくなったと思っちゃったよぉ」

アナ「よくよく考えたら美羽さんが存在している時点で真っ先に疑うべきでしたわね」

美羽「･･･さ、さすがに傷付くよ？」

伸恵「なんだよまた美羽に踊らされただけか･･･ったく」

茉莉「そ、それでねおねぇちゃん、ワタシたち今からお買い物に行くの、おねぇちゃんも行くよね？」

伸恵「え、今の話の流れで買い物なの？」

茉莉「(･･･あれぇ？)」

アナ「もぅ茉莉ちゃん、伸恵おねぇさまのことですからとっくに用意はしてありますわよ」

伸恵「用意？あぁうん、まぁいつでも出かけられるけど」

アナ「(･･･あら？)」

アナ･茉莉「(おねーちゃん(さま)、まさか本当に･･･？)」

アナ「･･･美羽さんもしかして気付いてらしたの？」

美羽「･･･ここ数日そんな素振り一切見せなかったからさ･･･まさかとは思ってた」

茉莉「伸恵おねーちゃん･･･」

アナ「ど、どうしましょう！？」

美羽「いっそこのまま明日まで黙ってようか･･･そしたらもう絶対忘れないんじゃない」

アナ「･･･長い目で見ればそれもいいかもしれませんわね･･･」

茉莉「えぇ～･･･可哀想だよぅ･･･」

美羽「正直怖いもの見たさもある」

アナ「それが本音ですのね」

～翌日～

千佳「･･･」

伸恵「･･･」ﾄﾞｹﾞｻﾞ

千佳「･･･これ踏んでいいかな？」

美羽「･･･いいんじゃない？」

千佳「どのくらい？」

美羽「どのｋ･･･えっ？あっ、時間？」

千佳「ううん、力」

美羽「･･･踏み抜いちゃえば？」

千佳「そだね」



1日早いけど千佳ちゃん誕生日おめでとう！