-男の部屋-
男 「女から箱を貰った」
男 (明日は七夕だし、俺になにかプレゼントか?)
男 (だったら嬉しいんだけどな)
男 (夕飯も風呂も勉強も済ませた、あとはこれを開けるだけ)
ジーーーーー
男 (ん? 視線を感じるな……)
ジーーーーー
男 (ここは二階のはずなんだけども……見られてるのか?)
男 (……カーテン、捲ってみるか) ガタ
?? 「……」 ジー
男 「ああ! 窓に! 窓に!」
?? 「おいしいですねこれ」 ポリポリ
男 「なに勝手に人の部屋にあがりこんできて菓子を食い散らかしてるんですか」
?? 「勝手には入ってませんよ? だって窓開けてくれたじゃないですか」
男 「いや開けただけで、招き入れた覚えはありませんって」
?? 「開けたということはそういうことだとみなすでしょう、普通」
男 「どんな普通だこの非常識女!」
男 「ゴホン、それで着物を着たあなたは一体どこのどなたなのですか?」
?? 「私のどこか非常識女なんですか……」 ブツブツ
男 「……聞いてますか?」
?? 「……なにか言いましたか?」
男 「……はあ」
織姫 「私は織姫、健気で心優しくて可愛い女の子です」
男 「無理やり部屋におしかけてきてなにが心優しい女のk」
織姫 「あ、ついうっかり♪」 バシャー
男 「ああ、俺の茶が!」
七夕ネタいいな
支援
男 「で、そんな心優しい()織姫様がどうしてこんな一人暮らしの男の部屋に?」
織姫 「今馬鹿にしたでしょう、まあいいです」
織姫 「えっとですね……、私には彦星という夫がいるんですよ」
男 「そういえば聞いたことがありますね、そんな話」
織姫 「で、私は夫とキャッキャウフフな夫婦生活を満喫していたわけですよ……キャッ」 デレデレ
男 「人の部屋の枕に顔をうずめないでください、あとデレるなイラっとする」
織姫 「彦星は普段でもベッドでもすごく逞しくて格好いいんですよ……、ああ早く抱k」
男 「下ネタやめろ」
寝取りか
織姫 「でも天帝……私のお父さんが私を嫁がせたにも関わらず、仕事しろ仕事しろーってがみがみとうるさくてですね」
織姫 「おかしな話です」
織姫 「なんで私が夫との時間を減らしてまで地上の人たちに奉仕しなきゃいけないんですか」 プンスカ
男 「……このところ妙に地球が荒れている気がするのはもしやお前のせいか」
織姫 「で、そんな脂ぎった糞親父は私と彦星の仲を引き裂こうと干渉してきて」
織姫「引き裂かれるのが嫌だった私は、彦星と一緒にこの星に逃げてきたわけです」
男 「実の親をそんな風に……」
織姫 「なんであんな臭くて自己中心的な糞野郎を慕わないといけないんですか?」 ニッコリ
男 (哀れ、天帝様)
織姫 「でも、途中で夫と逸れちゃいまして」
男 「ふむふむ、それで?」
織姫 「なんだか暇そうにしているけど逞しそうな人を偶然にも見つけて、夫探しを手伝ってもらおうかなと」
男 「俺ですか、俺の事ですか」
織姫 「はい♪」 ニッコリ
男 「いや、俺には箱を開けるという大事な用が……」
男 (それにしても、一人暮らしの男の部屋に入ってくるなんて、ある意味無防備な……)
織姫 「無防備な女だ、なんて思ってます?」
男 「エスパーか貴様は」
織姫 「男の人って9割方下半身直結ですから、獣ですから」
男 「あながち間違ってない気がするのが悔しい」
織姫 「もし私を無理に襲ったりしたら……写真の彼女が悲しんじゃいますよ?」 ジー
男 「し、写真!?」
織姫 「彼女さんですか?」
男 「い、いやまだそういう関係じゃ……」
織姫 「まだということは、これからそうなる気ですか?」
男 「い、いや……なれたらいいな」
織姫 「なるほど……」
織姫 「……でも、レ○プ魔なんて汚れた男と付き合いたいなんて、彼女は思うでしょうか?」 クスクス
男 「……いや、バレなきゃ犯罪じゃない、バレなきゃ」 ボソボソ
織姫 「本気で襲う気ですか」
織姫 「と、そんなどうでもいいことはさておき」
男 「いやどうでもよくはないよ」
織姫 「夫探し、手伝ってくれますよね? ね?」ジー
男 「……手伝って俺になにか得られるものでもあるなら、考えなくもない」
織姫 「得られるもの……ですか、うーん」 ウムム
織姫 「それじゃ協力すると約束するなら、特別に私を襲うことを許してあげましょう」
男 「今なんつったこいつ」
織姫 「聞こえませんでした? さっきあなたが望んだであろうことをさせてあげるって言ってるんです」 チラ
男 「……」
男 (肌を見せつけよってからに、この浮気性のクソビッチが)
男 (でも、体つきといい顔といい、俺よりいくつか年上といえども魅力的で……) ムラムラ
織姫 「ふふ、可愛らしい」
男 「……その提案は悪くない……かも」 グググ
織姫 「いいましたね」 ニヤ
織姫 「なら遠慮なく、あなたの気が変わらないうちに」 ガバッ
男 「うわなにをするやめ」 アッーーー!
ヤラレチャッタ
( д ) ゚ ゚
とんだビッチだぜ……
一方そのころ、女の部屋
女 (男、もうあの箱は開けてくれたかな?)
女 (……そろそろ告白の一つでもしてほしいな……) ハア
女 (昔にくらべて大分逞しくなった男なら、それぐらいできるよね?)
女 (……そもそも女として見られているのかな、わたしって)
女 (……考えるのはよそう)
ピンポーン
女 「こんな時間に人? はーい」
女 「えっと、ボクはこんな時間にどうしたのかな?」
女 (なにこの子可愛い)
? 「……人と逸れてしまってな、迷惑でなければ今日一日ここに泊めて頂けぬだろうか?」 ドキドキ
女 「ということは……もしかして迷子?」
? 「いや厳密にはそういうわけではないのだが……」
? 「それに、子どもの姿をしているが、本来の拙者は大人なのだ」
女 「えっ?」 キョトン
女 (どこからどうみても美少年よね、この子)
女 「と、とにかく立ち話もなんだし、とりあえず入ってらっしゃい?」
? 「感謝する」
女 (背伸びしたいお年頃ってことなんだろうね、多分)
女 「つまり君は実は彦星で、自分と一緒に星から逃げてきた織姫を探してるってわけね」
彦星 「ああ、体が小さいのは乗ってきた戦闘機の動力、超エネルギーの影響だ」
女 (超エネルギー? 戦闘機? ……妄想?)
女 「……うん、わかった、じゃあ今日は遠慮なく泊まって行って」
彦星 「感謝する」
女 「ついでに人探しも手伝ってあげる、どうせ明日は休みだし」
彦星 「ぬ、それは流石に迷惑ではないか?」
女 「ううん、大丈夫」
女 「そんな体じゃ、一人で織姫さんを探すのは大変でしょ? 」
彦星 「だが……」
女 「気に病まなくてもいいってば」ダキ
彦星 「や、やめろ!、拙者は!」 アタフタ
女 「だってちっちゃくて可愛いんだもん」
女 「それに、泊めてあげるんだしこれぐらい付き合ってよ」
彦星 「う、うぐ……」 カァァァ
女 「赤くなってる、可愛い」 ツン
女 (はあ、こんな子どもが欲しいな……)
女 「はい、カレーライス」
彦星 「料理が上手いのだな、女殿は」 モグモグ
女 「そうでしょ? そうでしょ?」
彦星 「……だが、少しくっつき過ぎではないだろうか」
彦星 「なんというか、落ち着かん……」
女 「わたしはこれで落ち着くの」 ナデナデ
彦星 「そう、か……」
女 (ああだめ、このままじゃこっちの道に落ちちゃいそう)
そうして時間は過ぎていく
チュンチュン
-男の部屋-
男 「ふあぁぁぁぁ……」
男 (ああ、変な夢を見た)
「男さん、おはようございます♪」
男 (ユメジャナカッタ)
織姫 「昨日はお楽しみでしたね……」///
男 「ボクジャナイ……ボクジャナイ……」 ボソボソ
織姫 「?」
男 「大体、夫がいるって自分で言っておきながらこんな淫らな……」
織姫 「反応が初初しかったものでつい……」
男 「ドジビッチか貴様は」
織姫 「すごく……大きかったです……」///
男 「おいやめろ」
織姫 「それに、こんなことがあっても男さんのいう通りばれなきゃ犯罪じゃありませんし……」
男 「昨日の俺をパールで撲殺したい」
織姫 「仕方ないですよ、男の子ですもの」
男 「仕方ない……で済ませるのには気が引ける……」
しばらくして
「地球人に次ぐ!」
男 「な、なんだ!?」
織姫 「この声は……お父さん!」
男 「な、なんだってー!」
「これより一時間後、地球に神兵を放つ」
「彼らを諸君らの科学力で止めることはできない」
「攻撃をやめてほしくは、羽衣を羽織った美しい女……織姫と」
「そして侍のような口調の男……彦星を差し出せ」
男 「……呼んでますよ織姫さん」
織姫 「断固拒否しますわ♪」
男 「あんたって人は! 地球をなんだと思ってるんだ!」
織姫 「地球がどうなろうと、私は彦星と一緒に居られれば知ったことじゃありません」 プイ
男 「駄目だこいつ……早く何とかしないと」
織姫 「それに、男さんはもう共犯でしょう?」 チラ
男 「う、うぐぐ……」
織姫 「そうそう、神兵をどうにかする方法はなくもないですよ?」
男 「なっ、本当か!?」 ガタン
織姫 「でも、どうにかしたからといって男さんはなにか得するんですか?」
男 「地球が滅んだら、女に告白できないじゃないか」
織姫 「なるほど、正義感ってわけじゃないんですね」
織姫 「それでしたら……、私についてきてください」
男 「ああ……」
男 (とんだ七夕になりそうだよ、女……)
女 「……聞こえた? 今の」ダキ
彦星 「ああ、拙者を狙っているようだ」
彦星 「それと、拙者は抱き枕ではないとあれほど」
女 「いいでしょ? 別に」
女 「それよりも……どうする?」
彦星 「立ち向かおうと考えている」
彦星 「だが……それには女殿の協力が必要だ」
女 「手伝うっていったのはわたしだし、いいよ」
彦星 「……感謝する」
彦星 (あれは拙者と織姫が乗ってきた分で、確か二機あったはず……)
女 (男、こっちは大変なことになってるよ……)
-星-
天帝 「さて……そろそろ時間だな」
天帝 「行けい、神兵たちよ!」
ヒューーーン
天帝 (あの非行娘が……)
天帝 (さっさと連れ戻して説教しなきゃならんな、まったく)
-街-
男 「で、でけえ……」
神兵 「……」 ドカドカ
神兵 「……」 ジィー
「い、命だけは!」
「俺がなにをしたっていうんだ!」
ドカーーーン
男 「ミンチよりひでえや」
織姫 「ショックで立ち止まってたらあなたもあんなミンチになっちゃいますよ」 ニギ
男 「あ、ああ……」
男 (女……お互いに生きて再び遭えることを祈るばかりだ)
織姫 (……あの禿……) ハア
-その頃
彦星 「なにも拙者を背負わなくとも……」
女 「ううん、わたしが勝手にしてることだから気にしないで」
彦星 「そ、そうか……、そっちだ」
女 「うん……、わっ!」
彦星 「星形爆弾……、当たらないように気を付けるんだ」
女 「爆風に巻き込まれたなら粉々だよね、これって」
女 (巨大な神兵に巨大な星形爆弾って……)
神兵 「……見つけたぞ!」
女・彦星 「!」
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/ /,, __ `ヽ、
/ /// .. ... ヽ
/ ,、i i / /// / 'ヽ
/ i,,/ ``、ヽl i i / ノ ノ ノ / ヽ
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i:::/ ̄'i | ::.ヽ ヽ ー'''' : .::;i~ :: ::. ::
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神兵 「ひっとらえよ!」 プシャー
女 「キャッ、なにこの白くてネバネバしてなんか臭いの……」
彦星 「み、身動きができぬ……」
神兵 「捕縛用の液体だ、これで貴様らは身動きできまい!」
神兵 「彦星だけを連れて帰ればよかったのだが……、この際二人一緒でも構わんだろう」 プシャー
女 「う、なんだか眠く……」
彦星 「催眠ガス、か……」
女 (男……) バタン
-廃屋-
織姫 「着きましたよ」
男 「これは……戦闘機かなにかか?」
織姫 「はい、でもただの戦闘機じゃありません」
織姫 「この戦闘機を3機そろえるとですね」
織姫 「超エネルギーで動くスーパーロボットに合体できるんです!」 ドヤ
男 「なんだかスゴイスーパーロボットに合体するって……、どんな戦闘機だよ」
男 「だいたいなんでこんなところにこんな物が……?」
織姫 「私が星を脱出する時に乗ってきたものなんです」
男 「なるほどな……」
「いたぞー!」
男 「見つかったみたいだな!」
織姫 「もう乗り込むしかないですね、あの戦闘機に」
男 「選んでる暇はないか……」 タッタッタ
織姫 「悲惨なことになりますよ、選んでたら」 タッタッタ
織姫 「あ、操縦の仕方は超エネルギーが教えてくれます」
神兵 「本当にここに入って行ったのか?」
神兵 「ああ、そのはずなんだけどな……」
バキューーーーン
神兵 「ガハァッ!!!!!」
神兵 「神兵ーーーー!」
神兵 「ミサイルが直撃しただと、どこから!?」
神兵 「なんだ! あの赤い戦闘機は!」
男 「本当に操縦方法が頭の中に流れ込んできた……」
織姫 「超エネルギーはなんだってできますよ?」
男 「だろうな……、この速度で動かしてるにも関わらず、俺たちはなんともないんだものな……」
神兵 「あれだ! あれを捕えろ!」 プシャー
男 「うおっと!」 ヒョイ
織姫 「雑魚は無視して、宇宙に!」
男 「地球をこれ以上焼野原にできないからな、わかった!」
ヒュウウウウウーーーーー
-宇宙-
「待てえぃ!」
「ひっ捕らえよーーー!」
男 「神兵って飛べるのか!?」
織姫 「彼等も超エネルギーの恩恵を受けているのかもしれませんね」
織姫 「でもこの戦闘機は、神兵よりずっと早いです!」
男 「ならいいけどな……」
織姫 「あ、あの星です! 突っ込んで!」
男 「ああ!」
天帝側近(以下側近) 「天帝様」
天帝 「捕えたのか」
側近「はい、地球の女と一緒に居たらしい彦星を捕えました」
天帝 「まったく……、手間を掛けさせおって」
側近 「如何いたしましょう?」
天帝 「彦星は牢屋にぶち込んでおけ、あとで処刑する」
天帝 「女は……、そうだな」
天帝 「超エネルギーで洗脳し、我らの劣兵とせよ」
側近 「……承知しました」
女 「う、うう……」
人間大神兵(以下神兵n) 「目覚めたらしいな」
女 「うわ、誰なのあなたたち!」
女 「それに彦星は!?」
神兵n 「人の心配をする前に、自分の心配をしたらどうだ?」
女 「ちょっと何言って……、なにこの手足についているの!?」
神兵n 「逃げられぬように拘束した」
女 「このシチュエーション、改造人間にされそうなんだけど……」
神兵n 「説明の手間が省けて助かる」
女 「嫌よ、離して、離して!」 ジタバタ
神兵n 「うるさい女だ、麻酔を打て」
プスッ
女 「あっ……」
女 「おと……こ……」 zzz
神兵n 「始めろ」
-牢屋-
彦星 「う、ぐ……」
カタン、カタン
彦星 「誰かの足音……、拙者も年貢の納め時か」
彦星 (このようなことに巻き込んでしまってすまぬ、女……)
「諦めたらそこで試合終了よ」
彦星 「……?」
-星-
男 「どこに行けばいい!」
織姫 「しばらく行くと派手な建物が見えてくるはずです、そこに向かってください!」
男 「わかった!」
「この先には行かせない」
男 「通信……この声は」
織姫 「青い戦闘機……」
男 「そんな、なんたって女がそっち側に……」
女 「大人しく……捕まって」
男 「女、どうして!」
織姫 「おそらく……超エネルギーによって洗脳されたのでしょうね」
男 「また超エネルギーかよ!」
織姫 「でもその洗脳を解く手立てはきっとあります、今は目の前のことに集中してください!」
男 「でもよ……」
織姫 「でももかかしもありません! 死にたいんですか!!」
男 「!」
織姫 「男さんはいいんですか! ここで諦めて女さんをこのまま失うことになっても!」
男 「それは……、嫌だ!」
織姫 「そうでしょう?」
織姫 (私も生きて彦星といちゃいちゃしたいですしね) グヘヘ
男 「俺は……!」
バキューン
女 「ぐあッ!」
織姫 「当たった!」
男 「思い出せ、女!」
女 「……私は神兵、私は……ううッ」
男 「女!?」
女 「黙れ、私は神兵だ……!」 バキューン
男 「うぐっ!」
織姫 「被弾、でもまだ行けますよ!」
女 「うっ……助……て、おと……」
男 「……そうか」
織姫 「?」 キョトン
男 「……超エネルギーなんてわけのわからないものに屈するなんてな
男 「女はそんな弱かったっけか?」
女 「……! よわ……い?」
男 「昔から俺を助けてくれたよな、女は」
男 「怪我したときも、幼稚園の時に俺が苛められてた時も」
男 「女はいつも手を差し伸べてくれた、勇敢に立ち向かっていってくれた」
男 「俺は……、そんな強い女に憧れてたんだろうな」
女 「なにを……言って……」
男 「後で取っておこうと思ったけど、いいや」
男 「俺は、そんな強い女が……、誰にも負けない勇気を持った女が……」
男 「好きなんだ」
女 「……!」
女 「黙れ、ううっ、私は神兵、神兵なんだ……!」
男 「違う、お前は……!」
女 (……言うじゃない、男のくせに)
女 (そう、わたしは神兵じゃない、わたしは……!)
女 「……ふふ、言ってくれたね」
男 「女……?」
女 「まさかどさくさに紛れて愛の告白だなんて」
男 「そ、それは……」 カァァァ
女 「いつの間にそんな男らしくなったのかな、男は」
男 「う、うぐぐ……」カァァァ
織姫 「……熱々なところ悪いですけど、こんなところにいたら追手に追いつかれますよ?」
男 「……そうだった! 女!」
女 「うん?」
男 「俺についてきてくれ! 一緒にに天帝を倒しに行こう!」
女 「あの可愛い可愛い彦星を狙う天帝に慈悲はない」
女 「うん、わかった!」
織姫 「彦星って、いま彦星っt」
男 「ちょっと黙っててくれ」
はよ
男 「目的地周辺だ!」
織姫 「音声案内を終了……ん?」
織姫 「待ってください!」
男 「どした? 織姫」
織姫 「接近する飛行物体、数は1!」
女 「一機だけ……?」
彦星 「……せよ、応答せよ! 拙者は彦星!」
女・織姫 「彦星!」
男 「黄色い戦闘機……揃ったんだな」
織姫 「会いたかったです、彦星……」
彦星 「織姫……しかし再会を喜んでいる時間はないらしい」
彦星 「女も……世話になった」
女 「無事だったんだね、彦星……」 ホッ
織姫 (一体彼等になにが……?)
女 「でも、どうやって……?」
彦星 「話せば長くなる」
「こうなれば、余が直々に!」
ウィィィィィィィン
男 「地下からなんか出てきた!?」
女 「紫色の……人みたいな巨大ロボット?」
織姫 「あ、あれはお父さんが趣味で作り上げた汎用人型決戦兵器!」
男・女 「汎用人型決戦兵器!?」
彦星 「国の予算を使い込んだ汎用人型決戦兵器を用いるとは、天帝は本気らしい」
織姫 「構いません、障害を打ち砕けるチャンスですから!」
天帝 「織姫よ、なぜ言うことを聞かぬのだ!」
織姫 「彦星と一年に一度しか会えなくなるだなんて、嫌ですもの!」
天帝 「それはお前たちが仕事をさぼるk」
織姫 「仕事なんて、下々の者にやらせておけばいいでしょう!」
男・女 (うわ……)
男 「うおっ!」
女 「キャッ!」
彦星 「ぬうッ!」
織姫 「三機とも被弾、しかしビーム砲なんていつの間に……」
男 「このままやられてたまるか!」
バキューン
天帝 「無駄無駄ァ!」
カキーン
男 「ミサイルをバリアで弾いた!?」
atフィールドか…
織姫 「あのバリアは並みの攻撃では打ち破れません、合体を!」
女 「合体?」
彦星 「操縦者三人の心を一つにして、超エネルギーと一体になるイメージをするんだ」
男 「まるで意味がわからない!」
彦星 「いいから言う通りに!」 ドン
男 「なんなのこの人……」 ビク
男 「三つの心を……」
女 「一つに……」
彦星 「……」
ピカーン
彦星 「チェンジ、超エネルギーロボ・3!」
天帝 「せ、戦闘機が……合体した……」
男 「合体した……のか」
織姫 「一応機能としては存在してましたけど、今まで誰も成功させたことがなかった合体です!」
男 「そりゃ天帝も驚くわけだ」
彦星 「拙者が動かすのか……」
天帝 「黄色い戦車型のロボット……ふむ」
神兵s 「天帝様は我々が守る!」 タッタッタ
天帝 「お前たち……」
神兵s (見捨てたりでもしたら後が怖い……)
彦星 「数が多いならば、まとめて吹き飛ばす……!」
彦星 「超エネルギーサイクロン!」
ヒュウウウウ
神兵s 「ぎゃあああ!」
天帝 「竜巻で神兵たちを吹き飛ばした……とでもいうのか」 ポカーン
天帝 「ならば……、ミサイルを……!」 バキューンバキューン
男 「どこからともなく馬鹿みたいな量のミサイルが飛んできた!?」
彦星 「あれだけの量……超エネルギーロボ3では対処しきれん」
女 「なら、ミサイルがわたしがなんとかする!」
女 「チェーンジ、超エネルギーロボ2!」
天帝 「ドリルの腕を持つ白いロボットに変形した……のか」
女 「超エネルギードリル!」
シュシュシュ
ミサイルs「」 ピュー
天帝 「一瞬にしてミサイルが落とされた……非常識な機体めが!」
織姫 「目がまわります……」
彦星 「殺人的な加速力だな……」
男 「物理法則もあったもんじゃない」
天帝 「だが、そのようなドリルでは余のバリアを貫くことはできぬはずだ!」
女 「う……」 グサッ
男 「なら、あのバリアは俺がなんとかしてみせる!」
男 「チェーンジ、超エネルギーロボ1! スイッチ・オン!!」
ピカーン!
天帝 「赤いロボットに変形した……」
天帝 (あのような変形バリエーション、余は聞かされておらんぞ)
男 「よし、超エネルギーを叩きこむ!」
男 「超エネルギービーム!!!!!」
キュウウウウ!!!!
天帝 「腹からビームだと、だがビームごときでこのバリアを貫けるわけが……」
パリーン
男 「やったか!?」
女 「あれだけの損傷を受けて動けるわけよね!」
彦星 「この勝負……もらったな」
織姫 「安らかな眠りを」
男 「笑顔で言うな」
―――――――――
天帝 (織姫……、なぜおまえはそんな非行娘に……)
天帝 (娘を矯正するまでは……まだ死ねん!)
ピキーン
男 「な、なんだ!?」
女 「見て! あの紫色のロボットが!」
グオォォォォォォォォォォォ!
織姫 「!」
紫 「我が名は紫……織姫以外のすべてに滅びをもたらす者……」
男 「紫って、見たまんまだな……」
織姫 「私は除外されてますよ! やったね私!」
織姫 「しかし紫ですか……お父さんが操縦しているわけではなさそうですね」
彦星 「まさか、暴走……?」
女 「やってなかったなんて……」 ジー
男 「……俺のせいなのか!?」
紫 「滅びよ、彦星に加担する者よ」
ピューン
男 「ガアアアアアッ!」 ドカン
女 「吹きとばされてる!?」
彦星 「グッ……」
織姫 「バリアを攻撃に転用するだなんて……」
織姫 「私、聞いてません!」
――――――――
男 (うう……)
男 (俺は、死んだのか?)
――汝、力を求むか?
男 (力……)
男 (ああ、俺は守らないといけない)
男 (女を、やっと告白できた女を)
男 (いつも守られてばかりだった俺が)
男 (今度は、俺が……!)
紫 「我は破滅……我は……」バキバキ
女 「キャアア!」
彦星 「ナイフでこうも斬りつけられると……不味い」
女 「男はまだ目覚めないの!?」
織姫 「はい、残念ながら」
織姫 「しかし酷い揺れですね……、損傷も激しくなってきているようですし」
織姫 「こうなれば私が操縦を……」
男 「う、うう……」
織姫 「目覚めましたか、男さん!」
女 「目が覚めたの!? 男!」
男 「……信じるんだ」
女 「はい?」
男 「超エネルギーを、超エネルギーロボを信じるんだ」
男 「そして望むんだ、勝利を」
女 「ちょっと何言って」
彦星 「……それで勝てるのだな?」
男 「ああ」
彦星 「……わかった」
女 「ちょっとなに言ってるのかわからないけど……、信じればいいんでしょ!」
ピカーン!!!
織姫 「超エネルギーが反応しているということでしょうか、これは」
紫 「……!」
男・女・彦星 「チェーーーンジ! 真!! 超エネルギーロボ!!!」
ピカーーーーーン!!!!!
紫 「……我は紫」
紫 「悪魔の翼をもつ赤い超エネルギーロボを滅ぼす者」 ピューン
女 「すごい!フィールド攻撃を受けても傷一つつかないなんて」
織姫 「傷もすべて修復されています」
男 「これが、超エネルギーの力……みんな!」
女 「勝とう! 超エネルギーと、みんなの力で!」
彦星 「心得た!」
紫 「……!」
男・女・彦星 「超エネルギーーーーービーーーーム!」
―――――――― 七月七日
神兵によって世界は一度滅びかけるが、超エネルギーと4人の若者に救われた
なんだこのカオスなssはwwww
いいぞもっとやれ
男 「なんて破壊力だ……」
女 「後ろの建物ごと破壊するなんて……」
織姫 「お父さんは跡形もありませんね♪」
彦星 「こうなると、王は我々が引き継がなければならぬか」
織姫 「お父さんはみんなから疎まれてましたからね、丁度いい機会じゃないんでしょうか」
男・女 (大丈夫かこいつら……)
-しばらくして-
男 「じゃあ、俺たちは帰るぞ」
女 「普通の飛行艇、貸してくれてありがと」
織姫 「それも動力は超エネルギーですから、燃料切れは心配しなくても構いません」
彦星 「ここで別れるのか……寂しくなるな」
女 「また……会える?」
彦星 「もし会えなくとも、女殿の心の中に拙者はいる」
女 「……うん」
男 (もう会えないだろうなこれは)
男 「……できれば地球を元に戻してほしいんだけども」
織姫 「ああ……、元後言えば私のせいですからね、あの惨状は」
彦星 「用意があるためにすぐにとはいえぬが……そうだな」
織姫 「一年後の今日、短冊に元通りにしてほしいところでも書いて吊るしておいてください」
織姫 「きっとそれを読んで元通りにしに行きますから」
男 「……信じてもいいんだよな?」 ジー
織姫 「……なぜ私は疑われているのでしょう」
男 「信用できるわけないだろ、クソビッチめが」
織姫 「ビッチだなんて心外ですね……」
織姫 「大体、なんだかんだでノリノリでしたじゃないですか、お・と・こ・さ・ん?」 ニヤリ
女 「……男? 織姫さんとどうかしたのかな?」 ニッコリ
男 「じゃ、帰るか! またな!」タッタッタ
女 「あ、はぐらかすなー!」 タッタッタ
彦星 「……人をもてあそぶのもほどほどにしたらどうだ?」
織姫 「……ふふっ」
-飛行艇-
男 (なんだかんだで充実した七夕だったな……女にも告白できたし)
男 (地球に戻ったら大変だが、まあなんとかなるだろ)
男 (後ろ向いてても仕方がない、帰るか!)
ビューーーーン
男 (でも……なにか忘れてる気がするんだよな)
――その後、人々は力を合わせて神兵たちによってボロボロになった地球を復興していった
翌年、人々は織姫に言われた通りに地球を元通りにするよう願う
しかし短冊を吊るしたにもかかわらず、織姫と彦星は現れなかった
織姫と彦星に願いを届けるという新たな七夕は何年も続けられたが、ついに二人が姿を現すことはなかった
毎年毎年、人々は根気よくそれを続けるが、やはり二人はやってこないし地球はなにも変わらない
やがて人々は願い事はやがて私欲に走るような物に移り変わっていく
それらの願い事の変化の裏には、人々の諦観の思いが見え隠れしたようだ
そして気付けば、誰も織姫と彦星の伝説を信じなくなっていたという
あのひっそりと世界を救った二人とその子どもを除いては
-end-
七夕がこんなカオスな事態に進展するとは……乙
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、七夕の日に天でいちゃいちゃしているであろう織姫と彦星に嫉妬したのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
この嫉妬をどこかにぶつけたかったので超エネルギーで挑んでみた所存ですw
以下、男達のみんなへのメッセジをどぞ
織姫「みなさん、見てくれてありがとうございます
ちょっと腹黒なところも見えちゃいましたけど・・・気にしないでくださいね♪」
女「いやーありがと!
わたしのかわいさは二十分に伝わったかな?」
天帝「見てくれたのは嬉しいが・・・、少し恥ずかしいな・・・」
男「見てくれありがとな!
正直、作中で言った俺の気持ちは本当だよ!」
彦星「・・・感謝する」ファサ
では、
織姫、女、天帝、男、彦星、箱「皆さんありがとうございました!」
終
織姫、女、天帝、男、彦星、箱「って、なんで箱くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」
本当の本当に終わり
清々しいコピペ改変wwww
で、箱の中身は?
いい話だった
箱の中身www
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