穂乃果「転校するんだ…」 (43)
海未「えっ…」
海未「い、今なんて…」
穂乃果「聞こえなかったかな…」
穂乃果「転校…するんだ」
海未「じょ、冗談はよしてください…」
海未「笑えませんよ?」
穂乃果「冗談なんかじゃないよ…」
穂乃果「こんなこと…冗談でも言いたくなかった…」
海未「え…」
海未「そんな…何で」
海未「穂乃果の家は老舗でしょう、なのに…」
穂乃果「最近はね…景気も悪くて…」
穂乃果「もう今までのやり方じゃだめなんだって…」
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期待
穂乃果「だから穂乃果が…京都のお菓子の学校に転校して…」
穂乃果「色んな老舗のノウハウを吸収してこなくちゃだめなんだ…」
海未「そんな…なんで穂乃果が…」
穂乃果「穂乃果は長女だもん…」
海未「それはどのくらいの期間ですか?」
穂乃果「二十年だって…」
海未「二十年!?」
穂乃果「うん…まず舞妓さんの修行をしなくちゃ駄目なんだ…」
穂乃果「舞妓さんにならなくちゃ、和菓子は作っちゃ駄目なんだって…」
海未「…」ジワッ
海未「そんな…そんな…」
海未「ずっと一緒だったのに…」
海未「お腹の中から…」
海未「気づいた時には、隣に穂乃果がいました…」
海未「穂乃果がいない生活なんて考えれません…」
海未「耐えられません…」ポロポロ
穂乃果「そんなの…穂乃果だってぇ…」ポロポロ
穂乃果「うみ…ちゃ…うぅぅぅ」ポロポロ
穂乃果「うぇぇぇぇぇん」ポロポロ
穂乃果「海未ちゃぁぁぁん!」ダキッ
海未「穂乃果ぁ…」ポロポロ
・・・・
海未「…グスッ」ゴシゴシ
穂乃果「落ち着いた?海未ちゃん…」
海未「はい」
海未「そういう穂乃果こそ…」
穂乃果「ごめんね…穂乃果は…うぅぅ 」
穂乃果「穂乃果は…海未ちゃんのいない所でやってきけるのかな…」
穂乃果「いつも一緒だった…そして」
穂乃果「これからもずっと一緒だと思ってたのに…」
海未「穂乃果…」
海未「大丈夫ですよ…」
穂乃果「え?」
海未「穂乃果は一人ではありません…」
海未「どんなに穂乃果が遠く離れた所にいても…」
海未「私達が紡いできた愛で繋がってる…」
海未「それは容易く切れたりは絶対にしません…」
海未「そうでしょ?」
穂乃果「…うん」
穂乃果「ありがとう…」
穂乃果「いつもこうだったね…」
穂乃果「穂乃果が立ち止まっちゃった時…」
穂乃果「いつも海未ちゃんが背中を押してくれた…」
海未「穂乃果…」
海未「何時も走り出した穂乃果に引っ張ってもらいました」
海未「あなたを愛しています…」
穂乃果「海未ちゃん…」ダキッ
海未「穂乃果…」
海未ちゃん…
海未「穂乃果…出発は?」
穂乃果「うん…今夜だよ」
海未「そうですか…」
穂乃果「それまでは…」ギュッ
穂乃果「こうやって…」
海未「はい…」
・・・・
穂乃果「海未ちゃん…そろそろ」
海未「はい…」
海未「京都へはどうやって?」
穂乃果「自転車だよ…」
海未「燃料は足りてますか?」
穂乃果「うん…」
海未「向こうでたくさん友達を作って下さいよ」
海未「そして、私にも紹介してください」
穂乃果「うん…穂乃果の一番大切な人だって、紹介するよ」
(・8・)ホノカチャン…寂しいチュン
舞妓と和菓子のくだりに今月入って一番笑ってしまった
自転車wwwwwwwwww燃料wwwwwwwwwwww
海未「手紙…書きます」
穂乃果「うん」
海未「電話も毎日します」
穂乃果「うん…」
海未「SNSだって…穂乃果が見てくれるなら毎日更新します」
穂乃果「うん…」ポロポロ
穂乃果「それじゃあ…」
海未「穂乃果…頑張ってください」
海未「あなたの夢に向かって…」
穂乃果「うん…穂乃果は一流のパン職人になるんだ」
穂乃果「海未ちゃんに絶対食べさせてあげるよ」
海未「はい!」
穂乃果「それじゃあね」カチッ
ブロロロロロロロロロロロ
海未「ほのかぁぁぁぁぁぁぁ!」
海未「頑張ってくださぁぁぁぁぁぁぁぁい!」
穂乃果「…グスッ」
穂乃果「うみちゃんもぉぉぉぉぉぉぉ!」
穂乃果「またねぇぇぇぇぇ!」
海未「…行ってしまいました」
パン職人ww
おいおいwww実家の仕事継ぐために京都に行くんじゃなかったのかよwwwwww
・・・・
ことり「おはよー!海未ちゃん!」
海未「おはようございます、ことり」
ことり「今日はとっても晴れてるね」
海未「そうですね、気持ちがいいです」
『海未ちゃーん!ことりちゃーん!ごめんねー!寝坊しちゃった!』
海未「はっ!」クルッ
シーン
海未「あっ…」ズキッ
ことり「海未ちゃん?どうしたの?」
海未「い、いえ…」
海未(そうです…穂乃果はもういないんです)
海未(今頃京都でバウムクーヘンを作ってるはず…)
ことり「それにしても穂乃果ちゃん、急だったね」
海未「そうですね」
ことり「パスポートの申請間に合ったのかなぁ?」
海未「何言ってるんですか…去年三人で横浜に行ったでしょう」
ことり「そうだった!そのとき作ってるね」
ことり「穂乃果ちゃん頑張ってるかなぁ…」
ことり「立派なチーズケーキ屋さんになるために…」
海未「ええ…」
パン職人wwwwwwヤバいwwwwww笑いが止まらんwwwww
穂乃果ちゃんの夢どれだよwwwww
パン職人じゃなかったのか
海未(穂乃果、やっぱりあなたがいない日常は寂しいです)
海未(あなたがいなくなってわかりました…)
海未(私がどれだけ、穂乃果という太陽に力をもらっていたか…)
海未(でも、私も前に進みます)
海未(あなたがいなくても…輝いてみせます)
海未(だから…今だけは)ジワッ
海未(泣いてもいいですよね)ポロポロ
海未「うぅ…穂乃果」
海未「うぅぅ…」ポロポロ
海未「うわぁぁぁぁぁぁぁん」ポロポロ
ダメだこいつら…話が噛み合ってないwwww腹痛いwww
どういうことなの……
ガバッ
海未「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
チュンチュン
海未「はぁ…はぁ…」
海未「夢…ですか…」
海未「…穂乃果」
海未「!?」
海未「穂乃果!」
ダダダッ
海未母「あら、海未さんはしたないですよ」
海未母「寝間着のまま、外に出るなんて」
海未「はぁ…はぁ…穂乃果!」
ピンポーン ピンポーン
ガチャッ
海未「穂乃果!」
雪穂「あれ?海未さんどうしたの?」
雪穂「ってパジャマじゃん」
パスポートwwwww
穂乃果「かー…」スースー
穂乃果「んふふ…」
穂乃果「うみひゃん…おっぱいたべるの?ふふふ…」
海未「穂乃果!」ガシッ
穂乃果「ふにゅ?」
海未「穂乃果ぁ!」
穂乃果「うみひゃん!?」
穂乃果「穂乃果のおっぱい食べにきたの!?」
海未「どこにも行かないでぇ!」ダキッ
穂乃果「ふぇ?」
海未「穂乃果…穂乃果…」
穂乃果「ど、どうしたの?海未ちゃん」
海未「穂乃果が遠くへ行ってしまう気がして…」
穂乃果「へ?」
海未「やっぱり私は穂乃果と一緒にいたいです…」
海未「じゃないと…死んじゃいます」
穂乃果「海未ちゃん…何かあったの?」
海未「…」
海未「怖い夢を見ました…」
海未「穂乃果がいなくなってしまう…」
海未「うぅぅ…」ポロポロ
穂乃果「はぁ…海未ちゃんもお子様だなぁ」ナデナデ
穂乃果「穂乃果は何処にもいかないよ」
どんな夢見てたんだよ
海未「本当ですか?」
穂乃果「うん」
穂乃果「きっと、その夢の中の穂乃果は馬鹿だよ」
穂乃果「大好きな海未ちゃんを放って何処かに行くなんて」
穂乃果「穂乃果なら海未ちゃんを無理矢理にでも連れていくもん!」
海未「ふふっ、滅茶苦茶なこと言ってますよ?」
海未「でも…穂乃果らしい…」
海未「大好きです…」ギュゥゥゥ
穂乃果「今日は甘えん坊だなぁ」ナデナデ
ことり「穂乃果ちゃーん!おはよー」
穂乃果「おはよう、ことりちゃん!」
ことり「あのね、珍しく海未ちゃんが遅れてるんだよ」
穂乃果「あー、海未ちゃんなら…ほら」
ギュゥゥゥ
海未「ことり、おはようございます」
ことり「海未ちゃん!?」
穂乃果「何かね…かくかくしかじかで」
ことり「へぇー、海未ちゃんもこんな風になるときがあるんだ」
穂乃果「ねぇ」
海未「穂乃果、早くいきましょう 」
穂乃果「海未ちゃん…歩きづらいよ」
海未「知りません」
夢の中だから支離滅裂だったのか
健全なほのうみで和みますね~
穂乃果「うぅぅ…」
海未「むぅ…」ギュゥゥゥ
穂乃果「この問題わかんないよー」
海未「あっ!そこの計算が間違ってます」
穂乃果「ん?ほんとだ!」
穂乃果「ありがとう!海未ちゃん」
先生「こらー!園田!自分の席に着け!」
海未「嫌です!」
・・・・
穂乃果「…というわけで」
穂乃果「今日の練習どうしようか?」
にこ「どうって…」
希「練習にならんし引き剥がすしかないやろ」
穂乃果「そうだよねぇ…」
海未「嫌ですぅー!」
海未「今日は穂乃果と離れませんっ!」
絵里「海未、ワガママ言わないの」
絵里「ほら、剥がすわよ」ググググ
海未「いーやー!」
凛「海未ちゃん、子どもみたいだにゃー」
ベリッ
海未「あっ!」
絵里「よーし、剥がれたわ」
希「よし、練習にしよか」
海未「…ぅ」ウルウル
ことり「あっ…」
花陽「泣きそう…」
海未「ううぅぅぅ…」ポロポロ
絵里「ちょっと、泣かなくても…」
海未「穂乃果ぁ…」ポロポロ
海未「寂しい…ですぅ」ポロポロ
穂乃果「あっ…海未ちゃん…ごめんね」ダキッ
にこ「あっ!せっかく剥がしたのに」
穂乃果「みんなごめんね、今日は…」
真姫「まぁ、海未がこんなんじゃ練習なんて出来ないわよ」
絵里「そうね」
穂乃果「ごめんね、みんな」
海未「穂乃果…グスッ」
かわいい
カァァ カァァ
穂乃果「海未ちゃん」
海未「何ですか?」
穂乃果「こんな時間に帰るの久しぶりだね」
海未「そうですね、最近は暗くなるまで練習してますし」
穂乃果「こんな夕暮れの中を歩くと…小学生の頃を思い出すね」
海未「そうですね」
海未「門限ぎりぎりまで遊んで…そして疲れて眠たくなるんです」
穂乃果「そう…あの頃から穂乃果たち…」
穂乃果「いっぱい成長したと思う」
海未「はい」
穂乃果「穂乃果とずっと、どんなときも一緒にいた海未ちゃんも…」
穂乃果「弓道部だったり…」
穂乃果「そしてμ′sだったり」
穂乃果「色んな人に出会って…色んな人に愛されてる」
穂乃果「もう、ずっと一緒だなんて言えないのかもね」
海未「そんな…私なんて…あなたのすぐ後ろを歩いているだけです」
海未「あなたの輝きを貰って一緒に輝いているだけです…」
ええね
穂乃果「そんなことないよ」
穂乃果「海未ちゃんは自分の道を自分で歩いているよ」
穂乃果「もし、夢の中みたいに穂乃果が遠くへ行っちゃったら…」
穂乃果「海未ちゃんはどうしてた?」
海未「私は…」
穂乃果「どうしようもなくて、泣き崩れてた?」
海未「…」フルフル
海未「前に進みたいと思うはずです…」
海未「穂乃果ならそうするはずですし…」
穂乃果「それはもう海未ちゃんの道を歩いてるってことだよ」
穂乃果「海未ちゃんは海未ちゃんの輝きを持ってる…」
穂乃果「穂乃果、そう思うんだ…」
海未「穂乃果…」
海未「穂乃果…ありがとう」パッ
海未「そうですか…私の輝き…私の道」
穂乃果「そうだよ」
穂乃果「穂乃果はずっと側でみていたいな」
海未「私も…」
穂乃果「えへへっ」
海未「うふふっ」
海未「穂乃果…でも、やっぱり」
海未「私は穂乃果とずっと一緒にいたいです」
穂乃果「海未ちゃん…」
海未「私は自分の道を歩みながら…穂乃果と一緒の道も歩みます」
穂乃果「ふふふ、なにそれ」
穂乃果「海未ちゃんは贅沢だなぁ…でも」
穂乃果「それって…とっても」
穂乃果「穂乃果達らしい!」
海未「思えばこれまでもそうだったんですね」
海未「持ちつ持たれつ…二人三脚」
穂乃果「うん!」
海未「穂乃果」
穂乃果「なに?」
海未「これからもずっと一緒ですよ!」
おわり
何か最後の方わけわからんくてすまん
前
真姫「おいでー!穂乃果」
真姫「おいでー!穂乃果」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397885484/)
おつです
乙
最初の方がワケわかんなかったぞ
乙
すごい夢っぽいじゃない
海未ちゃんが転校するverも書いてた?
>>41
書いたぞ
プロトタイプ的なやつ
海未ちゃんを好きすぎる穂乃果と、穂乃果を好きすぎる海未ちゃんの関係ほんと素晴らしい。
ここも、短かったけど海未ちゃん引っ越しバージョンも、好きあってる感が凄く良かった
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