コトネ「しずくドロップス」 (25)





夜 コトネ邸 脱衣所

春香「コトネちゃん家ってお風呂まで大きいんだねー」

優「プールも広かったし」

ゆず「夕食もコース料理みたいなの出てきたし、本当にスゴイな」

コトネ「そう?」

楓「当の本人には分からないことって、いっぱいあるからねぇ~……はぁ……」

優「それにしても、プールでの勝負よく頑張ったねー」

春香「ビート板あっても、あそこまでちゃんと泳げないよ私~」

しずく「……」

優「しずくちゃん?」

しずく「えっ?」

春香「大丈夫? お風呂でのぼせちゃった?」

しずく「ん……大丈夫……」

優「?」

コトネ「……」




Trick7-A後の短編SSです。
前スレと関係あるかは、尻ません。

前スレ:【R-18】春香「優ちゃんのアヘ顔ダブルピースが見たい」
【R-18】春香「優ちゃんのアヘ顔ダブルピースが見たい」 - SSまとめ速報
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コトネの部屋

春香「うわぁー、部屋もこんなに広いんだねー!」

コトネ「そうかなぁ。あぁ、もう田中さん持ってきてくれてたんだ。布団、好きに使ってね」

優「私ここー!」フトンシキシキ

春香「じゃあ私は優ちゃんの隣ー!!」ゴソゴソ

楓「私たちはどうする?」

ゆず「別にどこでもいいっしょ」

楓「んー……そうだね」

ゆず「ま、ここにしとくかー」

楓「……。いや、こっちにしよう」ズルズル

コトネ「しずくちゃんは?」

しずく「私はどこでも……」

コトネ「って言っても、もう空いてるのはここだけだし……」

しずく「じゃあここでいい」

コトネ「そっか。……私もベッドじゃなくてこっちで寝よ。……ぉー、やっぱり田中さんは気が利くなぁ」ズルズル

しずく「……」






■俯瞰図■

○←頭
△←カラダ


春 優 ゆ
香   ず

▽ ▽ ▽
○ ○ ○

○ ○ ○
△ △ △

楓 コ し
  ト ず
  ネ く





楓「しかし、今日は疲れたねー」

ゆず「あの後もずっとはしゃいでたしなぁ」

春香「泳ぐのって、結構体力使うんだっけ」

優「ま、春香は沈みやすいからね」クシシ

春香「あー! 優ちゃんヒドイー! こうなったら今日は優ちゃんに抱きついて重みを体験してもらうから!」

優「え?」

春香「えーい!」ギュゥゥッ

優「わー、わー!」ジタバタ

ゆず「まだはしゃいでるのかよ。子供かー」

楓「まったくだね」






ゆず「そうだ、こういうときは好きな人とかについて一晩語り合おうぜ! もしくは枕投げ!」

楓「そんな風習も確かにあるけど、二人はもう無理みたいだよ、ほら」

春香・優「Zzz……」

楓「ね、早かっただろ? だからゆずも、」

ゆず「Zzz……」

楓「……子供はどっちだよ……」

楓「ん、そうだ。お二人さんは?」

コトネ「……」

しずく「……」

楓「あーはいはい。電気消すよー、おやすみー」ポチッ



ことしず期待





1時間後

春香「Zzz……んん……優ちゃ……」

優「……くすぐったいよぉ、春香ぁ……Zzz」

ゆず「ぐーぐー……すぴー……」

楓「くー……くー」

コトネ「……」

しずく「……」

春香「んーむにゃむにゃ……ミヤフジさんの本によれば、このクスリを飲むとウィッチン……Zzz……」

優「は、春香ぁ……んっ、もう無理だよぉ……Zzz……」

ゆず「ぐー……がぉー……ぐー……すぴー」

楓「くー……くー……」

コトネ「……」

しずく「……」






コトネ「ねぇ、しずくちゃん。もう寝ちゃった?」

しずく「……」

コトネ「……」ゴソゴソ

コトネ「ねぇ、しずくちゃんてばー」

しずく「……」

コトネ「……」

しずく「……」

コトネ「……ねぇ。起きてるの、分かってるよ」

しずく「っ……」ドキッ

コトネ「だって、私の心臓……こんなにドキドキしてる。しずくちゃんのだって、聴こえるよ」

しずく「……/////」カァァァ






コトネ「嬉しかったよ、今日勝ってくれて。すっごく、嬉しかった」

しずく「……私、勝って良かったのか分からないよ。どうしたらいいか分からなくて、でも……」

コトネ「でも?」

しずく「誰にも、取られたくないって思って……そうしたら、止まらなくて……」

コトネ「そう……」

しずく「本当にこれで良かったの? 家族の人、怒ってるんでしょ?」

コトネ「そうみたいね」

しずく「私の知らない世界がコトネにはあって、その世界ではコトネは必要なんだよ……」

コトネ「うん……そうね」

しずく「だったら、どうして私を勝たせてくれたの……また、私の気持ちを弄ぶの? もう、やめてよ……」

コトネ「しずくちゃ……」

しずく「もう、私に関わらないでよ……」ポロポロ

コトネ「……」






しずく「っ……!」ダッ

コトネ「待って……」ギュッ

しずく「離して」

コトネ「……離さない」

しずく「離してって言ってるでしょ」

コトネ「どこにいくの?」

しずく「……涼んでくるの」

コトネ「そのまま帰るのね。私、しずくちゃんのことは大体分かってるつもり」

しずく「……」

コトネ「きっと、このままここには帰ってこない。そのまま家に帰るでしょ。しずくちゃんだもの」

コトネ「夜中でも、移動手段が無くても、歩いて帰っちゃう。頑固で、突き進んじゃう人」

コトネ「それが私の知ってる、しずくちゃんって子」

しずく「だったら、何」

コトネ「お願い、話を聞いてよ」

しずく「イヤ」

コトネ「逃げ道にしてるって言ったけど、でも私から逃げてるのは、しずくちゃんじゃない……」

しずく「……っ!」






しずく「何も知らないクセに……っ」

コトネ「もう何年もしずくちゃんを見てきた。だからそういう性格だって、知ってる」

しずく「分かってるなら、放っておいてよ……」

コトネ「じゃあ、どうしてあの時勝ったの? どうして取られたくないって思ったの?」

しずく「……」

コトネ「正直に言って」

しずく「……好き、だから」

コトネ「私も、好きよ」






コトネ「しずくちゃんは私を止めてくれた。だから、私はしずくちゃんの傍にいる」

しずく「それは私が止めちゃったから、」

コトネ「違う。私は私の意志で、今ここに……しずくちゃんの隣にいる。それだけだよ」

しずく「本当に、良かったのかな……」

コトネ「良いに決まってるじゃない」

しずく「こんな私が、自分のワガママでコトネに迷惑をかけて、コトネの将来も奪おうとして……」

コトネ「そんなことない。言ってるでしょ、私はしずくちゃんの隣にいたいって」

しずく「ダメ……。上手く考えられない……、コトネが何て言おうと、私はこの結果が良かったって思えないよ」

コトネ「私が良いって言ってるのに?」

しずく「……うん」

コトネ「しずくちゃんも頑固だよねぇ。……じゃあ、どうしたら納得してくれるの?」

しずく「きっと、納得なんてできっこない」






コトネ「じゃあ、納得しなくてもいいんじゃないかな」

しずく「?」

コトネ「今は私たち、そんなことまだ考えられないんだよ。だから、」

しずく「後回しってこと? でも、それじゃあきっと後悔する……」

コトネ「どうして」

しずく「いつか大人になった時、コトネが後悔するのを見たくない。それに、」

コトネ「しずくちゃんは急いで答えを出そうとしてる。でも、それじゃきっとダメなの……」

コトネ「まだ15年そこらの私たちが出せるような答えじゃないんだよ」

コトネ「10年20年生きて、やっと出せる答えだと思うよ、しずくちゃんが出そうとしてるのは」

コトネ「今はまだ計算の真っ最中。だからその答えがしずくちゃんの望む答えになるように」

コトネ「楽しい経験も、辛い経験も、嬉しい経験も、悲しい経験も。足して引いて掛けて割って……」

コトネ「そうしたら、きっと幸せな……ステキな人生になると思うの。ね、そう思わない? しずくちゃん」

しずく「……うん」

コトネ「だからね、私たちはもっと一緒にいる時間が必要なの。それからだよ、答えを出すのは」






しずく「でも、でもっ……いつかまた、こうしてすごく不安になって、コトネとケンカするかもしれない」

コトネ「その時は仲直りすればいいよ」

しずく「これからもコトネに迷惑をかけるかもしれない」

コトネ「いつだってウェルカム、だよ」

しずく「私、こんなだから……相談もしないでどこかに行っちゃうかもしれない」

コトネ「じゃあ私も付いて行っちゃう」

しずく「……私はコトネからは逃げられないんだ……」

コトネ「もちろんっ。どこまでも一緒にいたいし、いてあげる」

しずく「なに、それ……」

コトネ「だって、しずくちゃんの方が先に私を好きになったんじゃない。惚れた弱みってヤツよ」クスッ

しずく「ズルい……」

コトネ「そう?」





しずく「コトネは、いつだってズルいよ……」

コトネ「そうね」スッ

しずく「ぁ……ぅ……」

コトネ「……」ピタッ

しずく「……?」

コトネ「キス、してもいい?」

しずく「聞かないでよ……////」プイッ

コトネ「……ちゅっ」

しずく「んっ……? おでこ……」

コトネ「不満?」ニヤッ






しずく「むぅ……」ムスッ

コトネ「?」

しずく「……ちゅっ」

コトネ「んっ……!」

しずく「ぷはっ……/////」

コトネ「あーら、しずくちゃん……だいたーんv ……ね、こっち、向いて」クイッ

しずく「……向いてって、コトネが、」

コトネ「んっ……ちゅっ、ちゅぅっvv」

しずく「んっ! んー、んんんーーーっ!!vv ん……んっちゅっ……v」

コトネ「ちゅっ……ちゅっ……ん、んんっv」

しずく「んっ……あむっ……んっ、ふっ……んんっvv」







しずく「ぷぁ……み、みんなが起きちゃう……v」トロン

コトネ「ん、そうだね。……やめる?」

しずく「イヤ……。やめないで、やめないでよぉ……vv」ギュッ

コトネ「ちゅぅぅっvv んっ、んむっ……んっんっんんっvv」ガバッ

しずく「んっ、ぁ……んんっvv コトネ、ことね……v すき、すきぃ……vv」

コトネ「v」ゾクゾクゾク

しずく「ことね、コトネ……んっ、ちゅぅっv 好き、だいすき……んっんっv あむっ、ちゅぅっvv」

コトネ「私もっ……大好きよ、んっvv しずくちゃ、んんっvv んっんっvv」

しずく「ことね、ことね……すき、んっ、ちゅぅっv しゅき、んんっv だいしゅき、んんっv」

コトネ「ちゅぅぅううぅぅっvv んっ、ぷぁっ……んっv んっんんんっvv」

しずく「はぁっ、はぁっv ちゅっ……ちゅっちゅっちゅっvv」







しずく「はぁーっ……はぁーっv」

コトネ「ねっ……どーする? もう少し……する?v」

しずく「……うん……/////」袖ギュッ

コトネ「場所、変えよっかv」

しずく「……/////」コクッ



ギィィィ パタンッ



春香「Zzz……優ちゃん、優ちゃんのアレを……」

優「春香ぁ……春香ぁ……Zzz……」

ゆず「ぐーぐー……すぴー! みかんさんじゃなくてぇ……ぐーぐー……ぐーがぉー……」

楓「……」






次の日 昼 コトネ邸・門

春香「お世話になりましたー」

コトネ「ぜーんぜん。またみんなで来ようね」

優「でも大丈夫なの? 色々あるみたいだし……」

コトネ「なんとかしておくよ」チラッ

しずく「っ……」プイッ

コトネ「じゃ、また学校でね、みんな」

春香「あれ、コトネちゃんは帰らないの?」

コトネ「少し話があるからね。今日はまた泊まっていくよ」

春香「そっかー。じゃあ、またね」

マタナー マタネー バイバーイ

コトネ「うん、またね」ニコッ

しずく「……っ」ドキッ






春香「それにしても、別世界に住んだような一日だったねー」テクテクテク

優「昨日の食後の抹茶ケーキおいしかったなー。また行きたいなー」

春香「コトネちゃん家はケーキ屋さんじゃないんだから……」

優「コトネちゃんに言ったらお姉ちゃんの分も作ってくれるかなぁ」



しずく「……/////」ボーッ



ゆず「なぁなぁ。そういえばさ、コトネとしずくのヤツ、今朝見なかったけどどこで寝てたんだ?」

楓「さぁ」

ゆず「ん? 何か知ってる顔だなぁ」

楓「そう?」

ゆず「まぁ、いっか」

楓「ねぇ……もしさ。もし……」

ゆず「うん?」

楓「……いや、やっぱりなんでもない」フリフリ

ゆず「何だよ、気持ち悪いな。はっきり言えよー」

楓「いやいや。とってもクダラナイコトだから。さぁ、お茶でもして帰ろうか」

ゆず「?」

楓(そう、とってもクダラナイコトなんだよ……)







テテテテンッ デデデンッ!           つづく






オワリナンダナ
読んでくれた方、ありがとうございました。

今回は7ーAのアニメ後の短編でした。次回は近いうちに、桜Trickです。
その後、スト魔女です。よろしくです。

某まとめサイト様、並びに各所でコメントくださる方、いつもありがとうございます。
それでは、また。

ストパンO.V.A並ビニT.V.Aアルマデ戦線ヲ維持シツツ別命アルマデ書キ続ケルンダナ



お疲れ様です!

>>6さん
期待ありがとうございます。
こんなもので満足頂けたかは分かりませんがありがとうございました。

もう乙なの

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年05月10日 (土) 23:49:10   ID: PVqht7zj

vv ←「w」に見えて草

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