美希「ねぇ、そこのひと」 (29)
*注意
Pがウザい
下ネタあり
口調が不安定
短いです
美希「ねえ、そこのひと」
ダメP「おーん?」
美希「どうしてミキと一緒に寝てるの?」
ダメP「一緒って言ってもお前が寝てるソファーの反対側の肘掛けに頭のせて寝てるんだからセーフだろ」
美希「アウトなの」
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美希「ねぇ、そこのひと」
ダメP「あー?」
美希「お仕事しなくていいの?」
ダメP「お前が言うなし」
美希「あふぅ」
美希「でも他のプロデューサーはみんなのために色々やってるの」
ダメP「せやな」
美希「どうしていつも寝てるの?」
ダメP「俺、お前のプロデューサー、お前寝てる、俺も寝る」
美希「いや、その理屈はおかしいの」
美希「ねえ、そこのひと」
ダメP「なんぞや」
美希「お給料いくら?」
ダメP「35万」
美希「寝てて?」
ダメP「寝てて」
美希「35万?」
ダメP「35万」
美希「どうしてクビにならないの?」
ダメP「俺をスカウトした社長がもはや意地で俺を置いてる状態。『いや、ティンと来たから!絶対スゴイ成果出すから!!充電期間充電期間!!マジでマジで!!』って、律子と小鳥さんに土下座してたの見たよ」
美希「うわぁ……」
美希「それを見たのにこんななの?」
ダメP「見たけどこんなだね~」
美希「ヒンカクを疑うの」
ダメP「品格なんて乳歯と一緒に投げ捨てちゃった」
美希「え!?」
ダメP「どした」
美希「乳歯投げたらヒンカクなくなっちゃうの!?」
ダメP「…………」
美希「…………」
ダメP「わはははは!やっちまったな」
美希「イヤー!!」
ダメP「まあ、そんな事実は確認されていないが」
美希「よ、よかったの……」
ダメP「かーわいいのぉ」
美希「鳥肌立ったの」
ダメP「まあ、俺ぐらいのイケメンに言われたらちかたないね」
美希「キモいの」
ダメP「すんまそん」
美希「ねえ、そこのひと」
ダメP「わははは!もうなんやねん寝かせろやちくしょう」
美希「足当たってるの」
ダメP「あ、ごめんごめん」
美希「ねえ、そこのひと」
ダメP「んー?」
美希「クビになったらどうするの?」
ダメP「とりあえず今までの蓄えあるからしばらく遊んで暮らしてぇ……お金なくなったらちょっと前に仲良くなったスナックのねえちゃんに養ってもらおうかなぁ」
美希「これはヒドイの」
美希「だいたい、こんなひとを好き好んで養うひとなんているわけないの。現実見た方がいいって思うな」
ダメP「後々のために言っておいてやるが、人生借金さえしなけりゃどうとでもなる」
美希「なんか妙に説得力があるの……」
ダメP「この仕事のおかげで滞納してた奨学金返せたし、俺はもう自由!」
美希「足当たってるの」
ダメP「あ、すんません」
これは期待
美希「ねえ、そこのひと」
ダメP「んあ?」
美希「おなか空いたの……」
ダメP「起きたら?」
美希「買って来て」
ダメP「しゃぶってくれたらいいよ」
美希「しゃぶる?何を?」
ダメP「ナニを」
美希「…………」
ダメP「…………」
美希「これ以上深入りするのはやめとくの」
ダメP「わははははは!ッゴホッゴホッ……ああ、笑い過ぎて喉痛い」
美希「ねえ、そこのひと」
ダメP「なんじゃらほいほい」
美希「もうすぐ小鳥が帰って来るの」
ダメP「そーだな」
美希「何て言われるか当てっこするの」
ダメP「よかろう。言っておくが俺の小鳥さんヴィジョンは完璧だぞ」
美希「じゃあミキからいくの」
ダメP「カモカモ」
美希「『いいご身分ですね……他のプロデューサーはこの暑い中でも走り回ってるのに』なの」
ダメP「いやいや、小鳥さんはそんなおばさんみたいな言い方しないね」
美希「むー、じゃあどういうのなの」
ダメP「『ただいまミキちゃん。あっ、いたんですか給料泥棒』だ」
美希「……なんだか悲しくなってきたの」
ダメP「そうか、俺はむしろ昂ぶってきたんだが?」
美希「ねえ、そこのひと」
ダメP「なーぁーに」
美希「……やっぱり何でもないの」
美希「ねえ、そこのひと」
ダメP「なんじゃい」
美希「……ミキのこと怒らないの?」
ダメP「何かした?」
美希「レッスンサボっちゃったの……」
ダメP「可愛いからオッケー」
美希「ねえ、そこのひと」
ダメP「へいへいなんですか」
美希「ちゃんと聞いて欲しいな」
ダメP「……りょーかい」
美希「ミキね、最近おかしいの
ダメP「うん、知ってる」
美希「いっぱいいっぱいキラキラしたかったのに、全然ダメなの」
ダメP「うん」
美希「プロデューサーは変なひとだよね」
ダメP「わっはっはっ」
美希「他のプロデューサーはミキのこと励ますの。『大丈夫ミキならケガの分ぐらいすぐに取り戻せるさ』って」
ダメP「仕事だからな」
美希「でも、プロデューサーは励まさないの」
ダメP「仕事しないからな」
美希「ずっと事務所にいるだけ。ミキが泣いてても知らんぷり」
ダメP「寝てるからな」
美希「そうそう、いつもミキの寝場所とっちゃうから正直ウザかったの」
ダメP「これはさすがにグサリとくる」
美希「こんなひとがミキのプロデューサーなんて認めたくなくて……レッスン頑張ったの」
ダメP「おう」
美希「頑張って元どおりになったら、こんな変なプロデューサーじゃなくて元のプロデューサーに戻してもらおうって思ったの」
ダメP「当然の権利だ」
美希「頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って頑張っていっぱいいっぱいたくさんたくさん頑張ったの」
ダメP「そうだな」
美希「でも……ダメなの。前みたいに歌えないの、前みたいに踊れないの……前みたいに笑えないの……」
ダメP「そうらしいな」
美希「みんなはどんどんキラキラしていくのに……ミキは……うぁ……ミキは置いて行かれて……う、うわああああああああ!!」
ダメP「えー?ちょー泣くなって、小鳥さんに見られたら通報されるからさー」
ダメP「落ち着いたか?」
美希「ひっく……う、うん……なの」
ダメP「全く、まさか俺がソファーから動かされるとは……ほら、おにぎり食え。好きなんだろ?」
美希「……ありがとうなの……プロデューサー」
ダメP「120円な」
美希「え?」
ダメP「いや、その俺のコンビニおにぎり代」
美希「さいてーなの」
ダメP「わははは、今更何をおっしゃるうさぎさん」
何これ超期待
美希「ねえ、プロデューサー」
ダメP「なーんですか」
美希「今のミキに何の価値があるのかな?」
ダメP「価値?」
美希「うん、キラキラ出来ないミキに価値なんてあるのかな」
ダメP「無いだろ」
美希「……そう、だよね」
ダメP「というか、アイドルなんて興味の無い俺みたいなヤツらからすりゃ、春香も千早も竜宮小町も、全部『まあ、かわいいなあ』ぐらいの価値しかねえだろ」
美希「……あは☆ミキ、プロデューサーのそういうとこ大っ嫌い」
ダメP「わははははは、悔しかったら見返してみな」
美希「……ふふん、どうやらプロデューサーはミキを本気にさせてしまったみたいなの。覚醒なの、復活なの!絶対プロデューサーをミキの魅力でイチコロにしてやるの!!」
全然可愛くないやつしかいないアイドルグループがあるんですがそれはてん
ダメP「わはは……んじゃまあ、その時を期待しないでどっかその辺で待ってるよ」
美希「何言ってるの?プロデューサーはこれからミキと一緒に頑張るんだよ?」
ダメP「アホ、仕事したくねえんだよ」
美希「ちょ、ちょっと!何なのソレ意味わかんないの!!」
ダメP「わはは、じゃーまたどっかでな『金色毛虫』」
ミスった
金髪毛虫だったね
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そうしてそのひとは、本当に次の日から事務所に来なかった。
社長はホッとしたようだったし、律子も小鳥も控えめに喜んでいた。
でも、本当にこれでよかったの?
ねえ、そこの人?
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「あー……あっちぃなぁ。さすがに公園で生活するには辛い時期になった。あ、でも冬よかマシか。わっはっはっ」
「にしても、なんか人が多いな。ホームレス仲間の誰かがぶっ倒れたか?」
「おー、なるほどテレビの撮影か。わははははは、懐かしいねえ……何年前だったかな?」
「十年前……なの」
「は?って……お前……どっかで」
「ねえ、そこのひと」
「!?……わはは、なんだい」
「これでもまだ、ミキ……私のこと……『まあ、かわいいなあ』ってぐらいの価値だって『金髪毛虫』だなんて言える?」
「わはは!お前は全く、わははははは!いーや参った参った……俺の負けだよ、星井美希。最高だ」
「……あは☆」
おしまい
ほな依頼出して来ます
お付き合いいただきありがとうございました
乙
アニマスやってた頃は「無能に見えて実は有能」「周りに理解されないけど実は凄腕」って内容のssが溢れてたよなー
いいssだった、かけ値なしに
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