中沢君「……どっちでも良くない」 (55)
立てたので一応最後まで書く。
特に時系列ははっきりしてない、完全ifの世界になります。
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早乙女「はい、中沢君!」
中沢「えっ、えっと…どっどっちでもいいんじゃないかと」
モブ郎「中沢!コーラとお茶どっちが良い?」
中沢「どっちでも良いよ」
モブ雄「なぁ、これどう思う?中沢」
中沢「どっちでも良いんじゃないかな」
"どっちでも良い"これが僕の口癖だ。
何故ならこう答える事によって、一方を敵に回す事がないからだ。
モブ太「おーい!中沢ー!」
だから、僕は今日もこう答える。
中沢「どっちでも良いよー!」
学校
杏子「ぶんかさい?って何だ?」
まどか「そっか、杏子ちゃん初めてだもんね」ウェヒヒ
さやか「文化祭って言うのは、まぁ、学校でやるお祭りってとこかな?楽しいよー!1クラス毎に屋台とか喫茶店とかやってさ!」
まどか「この学校広いから、それだけいっぱい出し物があるしね」ウェヒヒ
杏子「へぇー!美味いモンいっぱい食えんのか!?」
さやか「杏子って、ほんとそればっかよねー」ニシシ
ガラッ
早乙女「はい!皆さん席に着いて!」
早乙女「皆さん、文化祭といえば演劇ですか?模擬店ですか?はい、中沢君!」
中沢「えっ、えっと…どっどっちでもいいんじゃないかと」
早乙女「その通り!どっちでもよろしい!」
早乙女「文化祭の出し物で青春が決まると思ったら大間違いです!皆さんはくれぐれも、え~やっぱ文化祭は演劇っしょ!とか言う大人にはならないように!」
さやか『職員会議で何かあったか~?』
まどか『うぇひひ』
早乙女「と、いう訳でウチのクラスの出し物は模擬店に決まりましたぁ」
ワーパチパチ
誰だよと思ったが先生に当てられたモブか
早乙女「そうそう、文化祭の実行委員も決めないとですね~。誰か、立候補、又は推薦はありませんか?はい、中沢君!」
中沢「え、誰でも良いかと…」
早乙女「では、男子の実行委員は中沢君に決定という事で。女子からは誰か立候補はいませんか?」
ザワザワ
さやか「仁美やったら?去年やって大成功だったじゃん!」
仁美「……生憎ですが、ここの所お稽古事が増えてしまって。放課後の集まりに参加出来そうにないんですの……」
さやか「そっか…。うーん!残念!」
モブ子「ねぇねぇ、佐倉さんなんてどう?」
モブ美「良いかも!いつもハキハキしてるし、頼りがいあるもん!」キャッキャッ
早乙女「皆さんお静かに!佐倉さん、初めての文化祭になりますがどうですか?やってみますか?」
杏子「えー…」
さやか「良いんじゃない?あんた似合いそうだし、あたしもサポートするしさ!」
杏子「んー……さやかが言うなら。わーったよ。はいはいやりまーす」ガタ
ワーパチパチ
早乙女「では、早速ですが二人は今日の放課後第一会議室に…」
頑張れ
昼休み
マミ「あら、それで佐倉さんが実行委員になったのね」クスクス
杏子「笑うなよー!皆あたしを指名してくれたんだぜ!」エッヘン
さやか「最初ちょっと嫌がってた癖に」
まどか「うぇひひ。あ、そういえばほむらちゃんも文化祭は初めてなんだよね」
ほむら「えぇ。実は、今まで身体が弱くてそういう学校行事ってあまり参加した事ないの…」ホム…
まどか「てぃひひ。一緒に楽しもうね!ほむらちゃん!」
ほむら「まどか///」
マミ「ふふ。じゃあ美樹さん、佐倉さんの事サポートしてあげて頂戴ね?」
さやか「まっかせて下さい!」トンッ
杏子「あんたはあたしのオカンかよ…」
まどか「うぇひひひ」
>>7サンクス
明日仕事休みだから多分一気に投下する
放課後
さやか「じゃあ杏子、委員会頑張ってね」
まどか「じゃあね、杏子ちゃん」
杏子「おー…やっぱり放課後潰されんのは面倒だな」
さやか「そう言わないの!お菓子買っといてあげるからさ」
杏子「頼むわー」フワーァ
ほむら「それじゃあ、また明日ね」ファサッ
杏子「おー、じゃあな!」ヒラヒラ
杏子「さて、と。場所は…ん?」
中沢「はぁ……実行委員なんて面倒だなぁ…」
杏子「おい、あんた」
中沢「うわぁ!……ぁ…佐倉さんか」
杏子「驚き過ぎだろ…。あんたも実行委員だろ?えーっと…中島?」
中沢「……中沢だよ。僕をいつも友人に野球に誘われる眼鏡君みたいな名前で呼ばないでよ」
杏子「悪りぃな。噛みまみた」
中沢「はは……あ、委員会の場所分かる?」
杏子「分かんねぇから案内してよ。どうせあんたも今から行くんだろ?」
中沢「う、うん。じゃあ…着いてきて」
テクテク
中沢「…」
杏子「…」
テクテクテクテク
中沢「…はぁ。嫌だなぁ……実行委員なんて」
杏子「ん?あんた誰がなっても良いっつってたじゃん」
中沢「……まさか僕がなるなんて思わなかったからね。誰でも良いなんて言わなきゃ良かったよ」
杏子「自業自得だろー。一度やるって決めたんだ。男なら最後までやり通せ」
中沢「…う、うん」
テクテクテクテクテクテク
杏子「…」
中沢「…」チラッ
中沢(佐倉さんと実行委員…か。そういえば、佐倉さんと話すのって初めてかも)
中沢(佐倉さん、ちょっと苦手だったんだよな~……。言葉遣いとか結構乱暴だし…)
中沢(……美樹さんとかよく言い合いなんて出来るよなぁ)
杏子「………い。おい!」
中沢(あ、でもさっきは普通に話せてたな…。案外普通の子なのかも)
杏子「…おい!中沢!」ガシッ
中沢「ひぃっ!」
杏子「……第一会議室ってここだろ?何ぼーっとしてんだよ」
中沢「…あ。あぁ!ははは……」
杏子「ったく頼むよ……どっちが案内されてんだか」ハァ
中沢「ご、ごめん…」
中沢(やっぱり怖い子だぁ…)
「………では、各クラス毎に案をまとめて提出して下さい。……以上で今日の委員会は終わります」
杏子「んっ…んー!やっぱり堅っ苦しいなぁ」
中沢「……これから放課後はほとんど委員会かぁ」
中沢(はぁ…佐倉さんと一緒だし、気が重いよ……)
杏子「ま、面倒だけど引き受けちまったもんはしょうがねぇ。それに……」
杏子「せっかくの文化祭だ。どうせならとことん盛り上げようぜ!!」ニコッ
中沢「!」
中沢「う、うん///」
中沢家
中沢「盛り上げよう…か」
中沢「……佐倉さん、あんな風に笑うんだ」
中沢「………」
中沢「…///」
次の日
中沢「えっと、うちのクラスは模擬店をするという事ですが、今日はどういう内容にするか話し合いたいと思います」
杏子「ちゃんと考えろよーさやか」
さやか「うぐ!何であたし!?」
アハハハ
まどか「うぇひひ」
杏子「じゃあ、案が出た奴から挙手するように」
ほむら「はい」キョシュ
杏子「お?ほむらが一番手か…」
ほむら「喫茶店が良いと思います」ファサッ
杏子「普通だな」
ほむら「馬鹿にしないで。喫茶店は喫茶店でも、私が言ってるのはコンセプトカフェよ」
杏子「コンセプトカフェ?」
ほむら「そう。メイドカフェとか猫カフェとか、色々あるでしょう?実際、そういった類いのものは文化祭でも人気を博してるらしいし」
杏子「ほう…で?何カフェをやるつもりだ?」
ほむら「まどカフェよ!!」キリッ
まどか「うぇひぃ!?」
ほむら「店内はまどか一色で飾り付け、更にはまどか等身大パネルなんかも用意するつもりよ。…これなら模擬店部門一位だって狙えるわ!!」
杏子「…却下」
ほむら「ほむ!?」
杏子「大体それ誰得なんだよ」ハァ
ほむら「ほむ得よ!」キリッ
杏子「却下」
「暁美さんってあんな人だったんだ」
「クールかと思ってたけど…以外」クスクス
まどか「うぅ…ほむらちゃんってば」
さやか「はい!」
杏子「ん?さやかか………さやカフェなんて言うなよ」
さやか「ぅぐう!」
杏子「図星かよ…」
アハハ
さやか「……お、おばけ屋敷なんてどうでしょうか?」
杏子「えー…暗いのはやだなぁ。あたし」
中沢「!」
中沢(もしかして、怖いとか?…だとしたら意外だな)
さやか「あ、さては杏子~怖いんでしょ?」
杏子「ばっ!ちげーよ///」
アハハ
中沢(…佐倉さんって、思ってたより"普通の女の子"なのかも……)
やっぱ眠いので一旦区切ります
乙
あんこちゃんかわいい
それと荒らしが湧くから間違ってもageるなよ
やっぱ眠いので一旦区切ります
何故かクラスメイトの中で一人だけ、劇場版でも特別扱いだった中沢くんじゃないですか
きたい
モブ郎「なぁ!屋台なんてどうだ?たこ焼きとか焼きそばとかさ!」
モブ子「えー、可愛い格好したいしカフェの方が良いなぁ~」
ザワザワ
中沢「み、皆静かに~…!」
モブ子「ねぇ、中沢君はどっちが良い?」
中沢「え!僕は……ど、どっちでも…」
ザワザワナカザワ
杏子「おい!うるせぇ!静かにしろよ!!」ドンッ
ザワザ…シーン
杏子「…とりあえずアンケート取るから、やりたいもん書いて放課後までに中沢に提出しとけ。後はこっちで纏める…で、良いだろ?中沢」
中沢「あ…う、うん」
中沢(…佐倉さん、凄いなぁ)
放課後
中沢「う~ん……屋台もカフェも半々って感じかぁ。あ、暁美さんまどカフェ諦めてないんだ……」ピラッ
杏子「ふわ~ぁ…。早く纏めて帰ろうぜ。……ん?これ白紙だ。チッ誰だよ」
中沢「!」ギクッ
杏子「中沢……お前かぁ?実行委員が白紙とか……勘弁してよね」ハァ
中沢「ご…ごめん」
杏子「じゃあ……ん!」ピラッ
杏子「今書けよ。そうすりゃ決まるし」
中沢「え…ええ!」
杏子「どっちが良いんだよ?あんたはさ」
中沢「僕は…その……」
中沢「…ど……どっち…でも」
杏子「…」イラッ
杏子「…あんたさぁ、自分の意見ってもんない訳?」ハァ
杏子「聞いてりゃずっとどっちでも良いとか、どうでも良いとか…イライラすんだよそういうの」
中沢「……う…ごめん」
杏子「もっとこうさぁ……他人任せじゃなくて自分の意思で行動したら?」
中沢「ぅ…」
中沢「……こ…怖いんだ。自分の意見で物事が決まるの…」
中沢「今だって、僕の選んだ方に出し物が決まるなんて………選ばれなかった方を敵に回すかもしれないし……」ゴニョゴニョ
杏子「…」
杏子「は~あ」
杏子「堅く考え過ぎなんじゃねぇの?あんた。…ようはさ、他の奴らに大成功だったって思わせりゃあ良いんだろ?」
中沢「そ、そう…かな」
杏子「そうそう!それに、選ぶ理由なんてそれこそ何だって良いんだよ。屋台であれ食いてーとか、あいつのウェイトレス姿が見てえとかさ」ビシッ
中沢「え!?」
中沢「……あ………えっと///」
中沢「…」
中沢「……じゃあ………カフェ…かな///」ボソッ
杏子「…」
杏子「…クッ……ははは!本気にしたのかよ?一体誰を想像したんだか」ククク
中沢「か…からかったの!?///」カァー
杏子「いや、良いんだよそれで!おしっ!じゃあ、うちのクラスはカフェで決まりだ!」ニコッ
中沢「う……うん///」
次の日
中沢「では、アンケート集計結果により、うちのクラスはカフェに決まりました」
ワーパチパチ
中沢「今日は、どんなカフェにするかを決めたいと思います」
ザワザワ
モブ子「やっぱりメイドじゃない?」
モブ美「んー、意表を突いて和風とかは?」キャッキャッ
さやか「クラシックカフェとかどう?何たってうちには恭介がいるし」
杏子「さやかにしては割と良い案だな」
さやか「どういう意味さ!」
アハハ
杏子「他にはないか~?」
まどか「あ…あの、魔法少女カフェとかどうかな」ウェヒヒ
ほむさや杏子「「「!?」」」ガタッ
さやか『ちょ、ちょっとまどか~?』
ほむら『いくらまどかの意見でもそれは…』
杏子『おいおい…』
モブ江「可愛いかも!良いんじゃない?」
モブ子「私も賛成ー!男子は魔法使いとかでさ!」キャッキャッ
モブ太「面白いかもな、それ!」
ほむさや杏子「「「」」」
まどか「うぇひひ」
放課後
「……では、意見の被った3年○組と2年×組は話し合いと再提出を…他のクラスは明日から準備を進めて下さい」
中沢「結局魔法少女カフェに決まったね。鹿目さん、わざわざ衣装まで考えてるなんて………結構積極的というか…」クスッ
杏子「まどかの奴……よりによって魔法少女って…」
中沢「佐倉さん、嫌なの?」
杏子「ん~…嫌っていうか。まぁ、慣れてるし……」ボソッ
中沢「え?」
杏子「いや、こっちの話しだよ」
杏子「とにかく、明日から本格的に準備始めなきゃなんねぇし……しっかり頼むよ」フワ~ァ
中沢「う…うん」
次の日
まどか「パパにカフェにぴったりのメニュー聞いてきたよ」ティヒヒ
杏子「お!サンキューまどか」
モブ子「ねぇねぇ、ここさ…」
杏子「あー…そこは、ちょっと貸しな」
モブ江「紅茶とかも本格的にしたいよねぇ」
杏子「そういうの詳しい奴がいるから聞いてみるよ」
「杏子ちゃん、やっぱり頼りになるね」
「ねー!」
「佐倉さんって結構、良いよな」
「…そこに気付くとは」
まどか「…すっかりクラスの中心だね。杏子ちゃん」ティヒヒ
さやか「ほんとほんと!あの杏子がねぇ……」
ほむら「彼女、元々世話焼きな所もあるし良いんじゃないかしら」ファサッ
さやか「それに比べて…」チラッ
モブ郎「なぁ、中沢これ……」
中沢「どっちでも良いんじゃないかな?」
さやか「…」
まどか「……うぇひひ」
昼休み
マミ「ふふっ。そう、佐倉さん頑張ってるのね」
さやか「私の出番なんて全くないってくらいですよー」
杏子「なぁマミ、紅茶の美味い淹れ方なんだけどさ……」
マミ「あら、なら放課後うちに来る?実際に見て貰った方が分かりやすいと思うし」
ほむら「そういえば、巴さんのクラスは何をするのかしら?」
マミ「うちのクラスは演劇でシンデレラをやるの」
まどか「わぁ!見に行きますね!」
マミ「ふふっ…私は魔法使い役だから、出番は一瞬なんだけどね。ティロ・フィナーレー☆なんてね」ティロッ
まどか「」
放課後
モブ郎「中沢ー!今日は委員会無いんだろ?どっか寄ってかね?」
中沢「あ、うん。どっちでも」
モブ郎「…お前そればっかだな」
杏子「おーい!中沢!」
中沢「あ、佐倉さん」
杏子「準備に必要なもん借りに行くんだけど、あたしだけじゃ持てねぇからあんたも行くぞ」ガシッ
中沢「!」
モブ郎「中沢……ごゆっくりぃ!!」ダッ
中沢「モブ郎!」
杏子「?……早く行くぞー」
中沢(…手…手が……っ///)
杏子「……よし!こんなもんか」ドサッ
杏子「悪りぃな。付き合わせちまって」
中沢「いや、僕も実行委員だし」
杏子「ははっそうだな!んじゃあ、帰るか」
中沢「う……うん」
テクテク
杏子「あんたは家こっちなんだな」
中沢「あ、うん。佐倉さんも?」
杏子「あたしは今日寄るとこが……」グゥ~
杏子「………腹減ったな」
中沢「はは。だね……あ!」
中沢「ちょっと着いて来て!」グイッ
杏子「は?おい、中沢!?」
杏子「………何だよ急に引っ張って……」
中沢「えっと……あ、あった!良かった~まだやってる」
杏子「!……たい焼き屋!」
中沢「おじさん!二つ下さい!……はい、佐倉さん」
杏子「………良いのか?」
中沢「ここ美味しいんだ!ぜひ食べて欲しくて」
杏子「……サンキュ。………っ美味ぇ!!」
中沢「ははっ気に入って貰えて良かったよ」
杏子「………やれば出来んじゃねぇか」
中沢「え?」
杏子「積極的な行動」
中沢「………あ///」
杏子「こんな美味いたい焼き屋知ってるあんたが選ぶモン、きっと失敗なんてねぇよ……。もっと自分の意見に自信持ってやんな」ニコッ
中沢「あ…」
杏子「っと!いけねぇ、マミの家行かねえと!!……中沢、たい焼きごちそうさん!」タタッ
中沢「…あ……さっ、佐倉さーん!」
杏子「?」
中沢「……ぼ…僕、もっと頑張るよ!!」
杏子「!」
杏子「あぁ!」グッ
区切ります
次の日
モブ子「ねぇねぇ…これさ」コソ
モブ江「えー、どうせ言う事同じじゃん」クスクス
モブ子「ねぇ、中沢君?」
中沢「ん?どうしたの?」
モブ江「女子の髪型迷ってるんだけど~、ポニーテールとツインテールどっちが可愛いと思う?」
中沢「え…」
中沢「…ポニーテール、かな」
モブ子「え!?」
モブ子「…あ、ありがとう」
モブ江「ちょっと、中沢君どうしたの?」コソッ
モブ太「なぁ、飾り付けこんなんかな?」
中沢「うーん……そこはもっとこう」
モブ美「メニュー表どうかな?」
中沢「良いね!この辺に写真入れればもっと良くなるんじゃないかな?」
さやか「お?中沢君、何か変わったか~?」
まどか「いつもと違うね」ウェヒヒ
ほむら「何かあったのかしら」
杏子「おーい、お前らも働けよ……」
まどほむさや「「「はーい」」」
文化祭前日
杏子「んっ……ん~ぅ!遂に明日が本番か!」
中沢「あっと言う間だったね」
杏子「中沢、途中からすっげぇ動き良くなったな!」
中沢「そ、そうかな///」
杏子「明日の本番もよろしくな!」
中沢「うん…こちらこそ」
中沢(……明日で、文化祭の実行委員も終わり…か。そしたら、佐倉さんともこうして話さなくなるのかな……)
中沢「……」
中沢(……あれ?…なんか………)
中沢「………」
中沢「ね、ねぇ……佐倉さん」
杏子「ん?…何だよ改まって」
中沢「……僕さ、今までどっちでも良いとか、誰でも良いとか言って、人の意見に流されてばっかりだったんだ……」
杏子「はぁ?んなもん知ってるけど…」
中沢「……だから、決まった事とかにも、愛着とか情とか全く持てないのがほとんどだった。でも…」
中沢「一度だけ、そう答えて本当に良かったって思った事があるんだ……」
杏子「?」
中沢「…そ……それは……!」
ガラッ
さやか「杏子ー!」
中沢「!」ビックウ
さやか「やっぱり一緒に帰ろうと思って…って…お邪魔だった…かな?」ハハ…
杏子「別に邪魔じゃねぇけど……で?中沢何だっけ?」
中沢「い、良いんだ…別に!あ、明日っ頑張ろう!…じゃあ、僕はこれで」ダッ
杏子「?…何だ?あいつ」
さやか「はは……は」
さやか(………中沢君、ごめん)
中沢(…美樹さん、タイミング悪過ぎだよ!……でも、ちょっとホッとしたような…)
中沢「…ヘタレだな。自分」ハァ
モブ郎「あ!中沢!…今ちょっと良いか?」
中沢「…モブ郎?」
モブ郎「……」
中沢「……」
中沢「モブ郎?どうしたんだよ」
モブ郎「中沢、お前さ……佐倉さん、どう思う?」
中沢「え!」
中沢(………それって)
モブ郎「俺さ、結構前から佐倉さん良いと思ってて……でも最近他の奴らも狙い始めたみたいでちょっと焦っててさ…」
中沢「……」
モブ郎「明日の文化祭、佐倉さん誘ってみようと思うんだ!……それで、上手く行ったら告白とか…」
モブ郎「最近お前、委員で仲良いだろ?どう思うか意見が聞きたいんだ……!」
中沢「……!」
モブ郎「なぁ、お前…どう思う?」
中沢「…僕は……」
中沢「…どっちでも、良いんじゃないかな……」
モブ郎「………」
中沢「……」
モブ郎「……そうか。ははっお前はそうだよな!」
モブ郎「じゃあ、せめて上手くいくよう応援しててくれよ!!…じゃあ、また明日な中沢!」タタッ
中沢「…そっか、モブ郎の奴……」
当日
ガラッ
中沢(…佐倉さん、は…まだ来てないのか…)キョロ
モブ江「あ!中沢君来た!こっちこっち!」
中沢「え?」
「中沢君!今までありがとう!!今日は最高の文化祭にしようね!」
中沢「み……皆…!」
モブ子「正直、最初はどうかと思ったけどねぇ。中沢君どっちでも良いしか言わないし」フフ
モブ太「まっ!最後の方急にテキパキし出してびっくりしたけどな!」
アハハ
モブ江「さ、中沢君!今日で最後なんだし、じゃんじゃん仕切ってよ!」
中沢「う…うん」
まどか「ねぇ、さやかちゃん…杏子ちゃんは?」コソ
さやか「あー…さっきモブ郎と屋上行くって」ヒソヒソ
中沢「!」
上条「中沢?」
中沢「……」グッ
中沢「………ごめん皆!……僕、行かなきゃいけない所があるんだ!」ダッ
「え、ちょ!中沢君!?」
ザワザワ
「…中沢君どうしちゃったの?」
「さぁ……」
さやか「目覚めた心は走り出したかぁ?」
まどか「さやかちゃん、今のはちょっと……」
屋上
杏子「……で?何だよ話しって」
モブ郎「うん…あのさ……実は…」
バンッ
杏子「!」
中沢「はぁ……はぁ…」
モブ郎「…中沢?」
中沢「……ごめん…モブ郎…」
中沢「でも僕やっぱり……」
中沢「やっぱり…どっちでも良くない!」
モブ郎「……」
杏子「…中沢?」
中沢「モブ郎にも…誰にだって………これだけは譲りたくないんだ!」
モブ郎「……中沢」
モブ郎「…そうかよ」ポン
杏子「おいおい…一体なんだって……」
モブ郎「…佐倉さん悪りぃな!話しがあるのは俺じゃなくてこいつなんだわ!」
中沢「!?」
中沢「……モ、モブ郎…?お前……」
モブ郎「………頑張れよ、中沢」ボソ
中沢「!」
中沢「あ…ありがとう!」
モブ郎「……」グッ
中沢「……」
杏子「…?」
杏子「で…?中沢、何だよ?」
中沢「うん。あ、あのさ……」
今まで、どっちでも良いとか、誰でも良いとかで流してきた僕だけど……。
一つだけ、そう答えて心から良かったって思えた事があった。
中沢「僕……佐倉さんと一緒に実行委員やれて、本当に良かった!」
いつだったか、文化祭の出し物で青春が決まる訳ではないと、先生が言っていた。
そう。青春とは、どれくらい勇気を出したかで決まるんだと思う……。
だから………そう。
中沢「僕は…」
中沢「……僕は佐倉さんの事が」
頑張るんだ!……中沢!!
~終わり~
ベタ展開オンパレードでしたが、これにておしまいです。
以前vipで立てた時はすぐ落としてしまったので、完走出来てよかた
ティロ・フィナーレ!(乙とは言ってない)
乙かれ
乙!
おつー
中キチ死ね
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