P「俺が皆の胸ばかり見ている?」 (56)

P「いきなり皆してどうしたのかと思えば……何だその風評被害」

真「あくまで白を切るつもりなんですね」

雪歩「うぅ……男らしくないですよぉ!」

P「明らかに誤解なのに……全く、律子や小鳥さんまで俺の事そう思ってたんですか」

小鳥「こればっかりは、弁護のしようがないほど……だって今も見てるじゃないですか」

律子「そこまで凝視しているのに、それでも誤魔化そうというんですね」

千早「……プロデューサー、私たちはプロデューサーの腕を信頼しています」

伊織「アンタの力がなきゃ、こんなに早く皆トップアイドルになる事はなかったわ」

春香「プロデューサーさんが優しい事も、ちゃんと知ってます! ……でも!」

響「自分たち、もう限界なんだぞ! 毎日毎日胸ばかり見られて!」

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P「他の皆も同じ……か。俺……ずっとそう思われていたんだな」

亜美「むしろ今まで気付かれてないと思ってた事にビックリだよ」

美希「ハニーになら見られてもいいけど……いつも胸ばかりはイヤなの」

真美「ミキミキのいうとーりだよ!」

やよい「ちょっと恥ずかしいかなーって」

あずさ「男の人ですし、気持ちは分かるんですけど……」

貴音「貴方様、そろそろ回答を頂きたいのですが」

P「何度も言うが、誤解だ。頼むから、俺の話を聞いてくれ」

春香「そこまで言うなら聞きます。どうぞ」

P「……まず、皆の胸を見ているか否かだが、ハッキリ言おう。見ている。凝視している」

千早「やっぱり見てるんじゃないですか!」

P「ま、待て! 話はまだ終わってない! これには理由があるんだ!」

この中に一人だけ、嘘をついている子がいるね

響「理由? 胸を見る理由なんか一つしかないさー!」

真「やっぱり! プロデューサーのエッチ!」

亜美「そーだそーだ! にーちゃんのスケベー!」

貴音「……そこまでです。皆、お待ちを」

真美「お姫ちん!?」

伊織「貴音の言う通りよ。コイツが言ったのは事実であって理由じゃない。今責めるのはフェアじゃないわ」

美希「でこちゃんに賛成なの。もう少しハニーの言い分を聞こう?」

律子「……そうね。でも、それで納得いかなかったら……」

P「分かってるよ。皆、ありがとう」

小鳥「それよりも、早く続きを」

P「あぁ。まず、簡潔に言うとだな。全ては消去法の結果なんだ」

雪歩「しょ、消去法?」

P「要はだ、胸以外に視線の置き場がないから仕方なく胸を見ているんだよ」

アイドル「?」

律子「??」

小鳥「???」

やよい「ちょっとよく分からないかなーって」

あずさ「それは、見たくて見ているわけではないと……そういう意味ですか」

P「はい」

春香「……プロデューサーさん」

千早「幾らなんでも、その理由はちょっと……」

律子「今ので納得いくと本気で思ったんですか?」

P「いや、本当なんだって! お前ら、冷静に考えてみろよ! 他にいい場所ないだろ!?」

小鳥「普通に目を見て話せばいいじゃないですか」

P「目!? よりにもよって目!? 小鳥さん、それは一番危ない場所じゃないですか。正気ですか?」

やよい「うー。今のどこがおかしかったのかな?」

伊織「私に聞かれても困るわ……」

あずさ「一体どこが問題なんですか?」

雪歩「分かるように解説してください」

P「解説って言ってもな……難しいんだよ」

真「なら、実践してみればいいんじゃないですか」

亜美「実践?」

真美「なるほど。じゃ、はるるんゴー!」

貴音「確かに、こういう場合は春香が適任ですね」

春香「え!? 私? ……まぁ、いいけど」スススッ

P「本気でやるのかよ」

響「何でイヤがってるんだ?」

美希「春香、嫌われちゃってたの」

春香「そんな!?」

P「あー、別に嫌ってないから」

千早「それなら問題ないですよね。さぁ、やってみてください」

P「だから問題があるんだが……はぁ、いいか?」

春香「どうぞ」

P「まず目を見るよな」

春香「はい。見つめ合っちゃいましたね」

P「アイドルだから、当然可愛いよな」

春香「そんな……面と向かって言われると照れますね」テレッ

P「惚れちゃうな」

春香「惚れ……っ!?」

P「問題だな」

春香「べ、別に問題なんかじゃないかと……」エヘヘ

美希「ストップ! ストップなの!!」

P「……ふぅ。ほら見ろ。やっぱり問題だらけじゃないか」

伊織「えーっと、ちょっと待って。何? つまり……」

律子「目が合ったら惚れてしまうから見れないと?」

P「当たり前でしょう。アイドルですよ? これじゃ仕事できなくなりますよ」

小鳥「私と律子さんは?」

P「誰が何と言おうとうちのアイドルです。皆と変わりません」

やよい「それなら、もっと目線を上げたらいいんじゃないですか?」

P「頭か……やってみるか?」

やよい「はい!」

P「まず、頭を見るよな」

やよい「どうですかー?」

P「撫でたくなるな」

やよい「撫でる?」

P「こう、よしよしって……一日中ナデナデしたいな」

やよい「なんか楽しそうですー」

P「仕事が手につかなくなっちゃうな」

やよい「あ、そうですよね……」シュン

P「やっぱり問題だな」

やよい「残念ですー」

P「これもダメだったな。やっぱり胸だよ、胸」

亜美「今のはやよいっちのせいじゃないかなー」

真美「そうそう。りっちゃんやあずさお姉ちゃんならどうよ?」

P「……うん、撫でたくなった。だからダメ」

あずさ「あ、あらあらどうしましょう」

律子「もう……じゃ、目線をズラしてみたらどうです?」

P「ズラす……耳か。よし、亜美」

亜美「ほいほい」

なるほど、つづけて

P「まず耳を見るよな」

亜美「亜美はにーちゃん見てるよ」

P「こう、ふぅーって息吹きかけたくなるな」

亜美「そういうイタズラは亜美たちの特権だよ」

P「息に交じって甘い言葉の一つも囁きたくなるな」

亜美「えっ……ちょ、にーちゃん?」

P「段々自制できなくなるな」

亜美「……目が怖いんですけど」

P「問題だな」

亜美「だね」

響の太ももに足に目が行くのは仕方がない

P「やっぱりダメじゃないか。どうしたって他に最適な場所はないんだよ」

響「断言されちゃったぞ」

春香「もうちょっと! もうちょっと下にしたらいいんじゃないですか?」

P「下ねぇ……今度は口か」

真美「順当にいって……次は真美かな?」

P「よし、まず口を見るよな」

真美「うん」

P「口……唇……キスしたくなるのが当然だな」

真美「えっ!?」

P「もう問題しかないな」

真美「べ、別にいいと思うけど……」

律子「ダメでしょ」

千早「ダメね」

春香「なら、更にちょっとだけ下に行けば……」

P「というと、顎か」

美希「顎……ここなら大丈夫そうなの」

P「よし、ここは響だな」

響「えっ、自分!?」

P「まず顎を見るよな」

響「う、うん」

P「顎の裏を想像するよな」

響「あ、顎の裏? 頭の付け根辺りか?」

P「そのラインってさ、撫で回したくなるよな」

響「猫みたいに?」

P「猫みたいに」ウズウズ

響「じ、自分の事を動物扱いするのはやめるさー!」

P「ヤバイ……俺はもう、俺を抑えきれない!」ガバッ

伊織「ああもう! このバカ! やめなさい!」バシッ

P「!! すまん、危ないところだった」

響「あうぅ……貴音ぇ~」

貴音「よしよし……もう大丈夫ですよ」

P「……やっぱり顔は全体的にダメなんだよ」

貴音「これは困りましたね」

伊織「そう? 私は呆れてきたけど」

雪歩「あのぅ、だったら顔と胸の間でいいんじゃ……」

おでこでいいんじゃね?

P「間? 鎖骨か……じゃ、真」

真「ボクですか!?」

P「まず鎖骨を見るよな」

真「はい」

P「エロいな」

真「エロっ!?」

P「早くもダメじゃないか」

真「あうぅ」

P「んー、ついでだから雪歩」

雪歩「は、はいぃ」

P「後ろ向いて」

雪歩「後ろ? こ、こうですか」

P「まず、うなじ見るよな」

雪歩「う、うなじですか?」

P「やっぱりエロいな」

雪歩「ひうっ!?」

P「これもダメ……っと」メモメモ

鎖骨がエロいのは同意

亜美「あのさ、純粋に疑問なんだけど」

真美「鎖骨やうなじって何がいいの?」

P「まぁ、あれは男にしか分からんかもな」

小鳥「いえいえ。鎖骨の色気は男の人にもありますから、分かりますよ」

律子「そこで一緒になって頷かないで下さいよ……」

あずさ「うーん、もっと脇に逸れたらいいんじゃないですか?」

P「脇に逸れて……脇か」

千早「何か別の意味になってるような……」

美希「ハニーの目が獲物を探す狼になってるの」

>>19 prprしたくなるじゃないか

P「よし、美希。出番だ」

美希「ううっ、今のハニーはちょっと怖いけど頑張るよ」

P「まず、脇を見るよな」

美希「手、上げた方がいい?」

P「そうだな」

美希「はいなの」

P「ああもうムリだ。エロ過ぎる」

美希「もう!?」

P「問題だらけだった」

春香「気のせいかな。さっきからプロデューサーさんエロいしか言ってなくない?」

響「何がどうしてエロいって結論になるのか分からないぞ」

小鳥「二人とも。そこは感性なの。心や感情を上手く説明できないように、感じなきゃいけない事なのよ」

P「その通りだ。見る。エロく感じる。それが全てなんだよ。魅力を語るのは幾らでもできるが、それで共感は得られない」

小鳥「同じ感性を持たなければ、分かり合えない……そういうものなの」

貴音「なるほど。私が貴方様を理解するにはまだまだ力量不足のようですね」

やよい「難しいんですねー」

真「あんまり分かりすぎるのもどうかと思うけど」

雪歩「でも、このままだとプロデューサーの目線が変えられないよぉ」

伊織「じゃあ手! 手なら問題ないでしょ!」

あずさ「プロデューサーさん、どうですか~?」

P「手……ねぇ。あずささん前へお願いします」

あずさ「私ですか。えっと、では……」

P「まず手を見ますよね」

あずさ「はい」

P「スベスベしてますね」

あずさ「そうですか?」

P「何だか傅きたくなりますね」

あずさ「えっ?」

P「跪いて手の甲にキスをしたくなりますよね」

あずさ「そ、そういうのは……どうなんでしょう?」

P「問題ですね」

亜美「結局、手もダメじゃん」

真美「もう胸より下に行くしかないんじゃない?」

千早「胸より下って……」

P「くびれだな」

美希「即答なの」

響「もうこれ、問題にかこつけてプロデューサーの嗜好語りになってないか?」

春香「響ちゃん……それを言っちゃおしまいだよ」

P「くびれ……律子、頼んだ」

律子「私!? こういうのは他に適任な……」

P「律子じゃなきゃダメなんだ」

律子「もう……そういう言い方は卑怯ですよ」

P「さて。くびれを見るよな」

律子「え、えぇ」

P「そのラインの美しさに目を奪われるよな」

律子「美しいって……そんな」

P「抱き心地を確かめたくなっても仕方ないよな」

律子「抱きっ!?」

P「平たく言えば、抱きしめたくなるよな」

律子「こ、こんな人前で……ダメですよっ!」

P「ダメだよな」

律子「はい」

P「……な? やっぱり胸しかないんだよ」

貴音「貴方様は何故、そう勝ち誇ったような笑みを浮かべるのでしょう」

亜美「まだまだもっと下があるじゃん」

やよい「でも、あんまり下の方ばかり見て話すのもどうかなーって」

真美「やよいっちの言う事も分かるけど、胸よりマシな部分あるかもしんないじゃん?」

響「うーん、でもこのまま下に行くと……」

P「次は股間だな」

春香「はい! アウトオオォォォォォォッ!!」

P「うおっ!? いきなり叫ぶな」

美希「ハニー……限度があるの」

P「ま、待て! 俺は流れに沿っただけで……」

やよい「その言い訳はないかなーって」

あずさ「プロデューサーさん」

P「な、何でしょうあずささん」

あずさ「次、行きましょうか」ニッコリ

P「ハイ……」

千早「でも、次って言うと……」

P「尻だな」

真「変わってないです」

P「股間と尻を一緒くたにするなんて……それはどっちに対しても酷い冒涜だぞ!?」

真「あれ? なんでボク怒られてるの……?」

雪歩「プロデューサーが怖いですぅ」

P「というわけで、まぁここは当然貴音だよな」

貴音「なんと」

P「尻を見るよな」

貴音「はい」

P「顔をうずめたくなるな」

貴音「そういうものでしょうか」

P「そういうものなの」

貴音「なるほど」

P「うずめたら……まずいよな」

貴音「そうかもしれませんね」

P「そうじゃない可能性もあるわけか」

貴音「どうなんでしょう」

P「確かめないと分からないな」

貴音「そうですね」

伊織「待ちなさい! 流れがおかしいでしょ!」

律子「明らかに問題です! はい、終了終了!」

P「ハッ! 危なかった。いつの間にか貴音のペースにのまれてたよ」

響「貴音のせいにするんじゃないぞ!」

P「それだけの魅力を備えていたって事だよ……全く、恐ろしいぜ」

小鳥「どうでもいい事かもしれないけど、何で話すときの目線の話でお尻なのかしら」

肋骨とヘソと腰を忘れているぞ

雪歩「それを言うなら私の時のうなじもですよ」

真「もうツッコんだら負けな雰囲気だよね」

P「じゃ、もうちょい下の方で……小鳥さん」

小鳥「ピヨッ! とうとう私が……」

P「ズバリ、太ももです」

小鳥「予想はしてましたが……ちょっと嬉しくない気もしますね」

P「何を仰る。小鳥さんほどの太ももパワーの持ち主は他にいませんよ」

小鳥「喜んでいいのか悪いのか……」

P「では、気にせずスタート」

小鳥「あ、はい」

P「太ももを見ますよね」

小鳥「はい」

P「むっちりしてますね」

小鳥「うぐっ」

P「美味しそうですね」

小鳥「……食べてもいいんですよ?」

P「問題ですね」

小鳥「あれ?」

春香「いつもの流れだったね」

伊織「でも、そろそろ部位が尽きてきたんじゃない?」

響「そうだな。こうなると次はもう……」

P「ひかがみだな」

P以外「えっ」

P「えっ」

響「ひ、ひかがみ?」

P「何でそんなに驚くんだよ」

律子「ひかがみというと、膝の裏の部分ですよね」

P「正確には膝の後ろのくぼんでいる部分な。膝窩とかよぼろとも呼ばれるな」

小鳥「かなりマニアックですね」

P「そうですか? 足の脇と言ってもいいレベルでメジャー……いえ、今の言い方は失言でした」

伊織「し、失言?」

P「あぁ。脇と一緒にするなど、脇にもひかがみにも失礼だった」

美希「ミキには分からない話なの」

P「うーん、ひかがみの魅力を語るのもいいんだが……今日はそういう話じゃないしなぁ」

亜美「そーいうのは亜美たちがいないところでやってね」

真美「これ以上、にーちゃんにゲンメツしたくないし」

P「ま、ともかくだ。ひかがみといえば……千早」

千早「……とうとう私の番のようね」

小鳥の絶対領域はエロ過ぎる

P「まずひかがみを見るよな」

千早「後ろ向きますね」

P「鼻血出そうになるな」

千早「何ででしょう」

P「この感じ……堪らんよな」

千早「はぁ」

P「問題だな」

千早「よく分かりませんが、そうみたいですね」

あずさ「どんどん下へ行って……もう残ってるのは一つだけね~」

真「そして、残ってるのはただ一人……」

雪歩「……伊織ちゃん」

伊織「すっごくイヤな予感しかしないんだけど」

P「最後か……勿論、足先だ」

伊織「やっぱりね」

P「まず足を見るな」

伊織「えぇ」

P「舐めたくなるよな」

伊織「何でよっ!」

P「そのまま主従関係になっちゃいそうだな」

伊織「ならないわよっ!!」

P「ほら、問題だった」

伊織「100%アンタに原因があるんだけど」

…………

P「さて、これで一通り体の部位を辿ったわけだが」

亜美「全身どこを辿っても」

真美「にーちゃんにとってはアウトなんだね」

貴音「この事から判明した事は……」

響「プロデューサーはとんでもない変態って事さー!!」

P「な、何を言うか! これは男として当然の事だ。男である以上、逃れられない宿命なんだよ!!」

春香「宿命とかカッコいい言葉使わないで下さい」

小鳥「……でも、ちょっと待って」

雪歩「? 何か気付いた事でもあるんですか?」

小鳥「今までの流れを踏まえてもう一度原点に立ち返ってみると……皆、おかしい事に気付かない?」

やよい「おかしい事、ですか?」

あずさ「え~っと、何かあったかしら?」

律子「全部が全部おかしい事だらけで、小鳥さんが何を言いたいのか……」

伊織「……待って。分かったわ」

千早「……私も。確かに、おかしいわね」

美希「うん。今までの流れを考えると、ハニーって……」

P「ん?」

真「もしかして、胸には全く興味が無い?」

春香「あっ!」

亜美「た、確かにそうだよ!」

響「言われてみれば……胸だけは見ても大丈夫っておかしいぞ!」

真美「そうなの、にーちゃん!?」

P「何をバカな事を」

小鳥「でも、今までの話の流れだとそれ以外の結論が出ないんですけど」

P「胸に魅力を感じないなんてバカな話、有り得ませんよ」

春香「じゃ、じゃあ何で胸は大丈夫なんですか!?」

P「あのな、胸ってのはな、そうやって無闇に騒ぎ立てていい存在じゃないんだ」

P「そもそもだ。胸に対して欲情しない……こんな事は有り得ない。もしそんなヤツがいたら、それはもう人間じゃない」

P「人間でないなら何だ。ただの枯れ木だ。ゴミクズでしかない。そんな輩は箒で掃いて捨ててしまえ」

P「次にだ。胸に対する欲情を表に出すヤツ。これは最低だ。胸に対する敬意に欠ける。いや、胸を侮辱していると言っていい」

P「胸ってのは、そう簡単に触れていい領域じゃない。もっと崇高なものだ。俺たちが胸に対して許される行為は限りなく少ない」

P「許されるのはそう、胸に対する敬意を持って見つめる事のみ。そこに潜む情欲は自分の心に秘めて、あるがままを感じるだけだ」

P「念のため言うが、胸の大きい小さい、形のあれこれ、体型とのバランス……そんな事で良し悪しは決められない」

P「そこで思考を終了させてしまうのは愚かな行為だ。同じ人として同列にされるのも汚らわしい」

P「全ての胸は素晴らしい。それが真実だ。この真実を解さないものに、胸を語る資格などない」

P「しかし、真実の裏にはもう一つ別の真実がある。即ち、胸に悩む女性の姿だ」

P「どんな胸も素晴らしい。これは一つの真実であり、正義だ」

P「だが、自らの胸にコンプレックスを抱く女性。その葛藤。これもまた素晴らしい事に違いは無い」

P「胸本来の素晴らしさとはややズレた位置にあるが、この魅力は見逃すには惜しすぎる一品だ」

P「そう。胸とは存在自体が素晴らしくもあり、また多方面の魅力を輝かせる神秘の存在でもあるのだ」

P「さて。先ほど胸とは簡単に触れ得ざるもの。俺はそう評した」

P「だが、男たるもの触れたいと思うのもまた真理。それは罪だろうか? いいや、違う」

P「胸に触れない。それはまた別の罪である。ただ放置するなど、胸をバカにしすぎている」

P「では一体どうすればいいのか。簡単だ。胸を触る資格を得ればいい。しかし、その為には途方も無い努力が必要になる」

P「まずはその胸の持ち主と完璧な関係を築く事。そこに一切の妥協は許されない」

P「胸を愛するのと同じくらい、女性全体を愛さねばならない」

P「どのくらいか。答えは簡単だ。互いの事を理解し、通じ合える関係になれればいい」

P「その上で、女性から許可の言葉を貰う。間違ってもこちらから触らせてくれと頼んではいけない。それは紳士ではない」

P「胸に触れても構わないと。女性のほうからそう言われて初めて俺たちは胸に触れる権利と機会を得られる」

P「だが、ここで触り方を間違えてはいけない。ここの僅かなミスが、大切な胸との永遠の別れになるかもしれないからだ」

P「胸を労わり、胸の偉大さを感じ、胸の素晴らしさに感動し、その胸と出会えた事を感謝し」

P「優しく、少しばかりの刺激を伴って、形を壊さないように、それでいて自らの主張は忘れずに触れるのだ」

P「大切な事はそれだけだ。しかしそれが一番難しい。だからこそ、胸とはかくも偉大で人の心を惹きつける」

春香「ちょ、ちょっとプロデューサーさん!?」

P「……ん、どうした春香。人が説明してやってるのに」

このPが言うには、熱海は胸を侮辱してると言う事か。

亜美「途中から脱線してたと思うよ」

真美「初めからじゃないかな」

あずさ「プロデューサーさんが何を言いたかったのか分からないんですけど~」

P「まぁ、仕方ないでしょう。今の説明では足りない部分が多かったですからね」

真「足り……ない……?」

雪歩「逆だと思います」

千早「もっと短く、一言二言にまとめてください」

P「えー」

響「えー、じゃないぞ!」

P「しょうがないな。まぁ、要点をまとめるとだ。胸は素晴らしい。が、表には出さないよって事だ」

小鳥「なるほど。つまり、胸が好きだから見ていたという事ですね」

P「そのとお……あれ?」

伊織「結局そういう事じゃないの」

P「待て。間違ってはいないが、何か違うぞ」

千早「どこが違うんですか?」

P「だからだな、胸が好きだから常に見ているというのは間違いであって、他へ目線を移すと問題があるから……」

あずさ「自制できるか出来ないかの違いって事ですよね~」

P「……そうですけど」

貴音「貴方様が女性に対してどのような目を向けているのかよく分かりました」

P「待って。貴音、多分お前は誤解している」

春香「誤解も何もないと思います」

Pの力説は分からないことはない

P「待ってくれ! もう少し話せば、きっと皆理解してくれるはずなんだ!」

真「無理です」

雪歩「無理ですよ」

美希「無理なの」

亜美「無理っしょ」

真美「無理じゃね」

やよい「無理だと思うなーって」

律子「結論出ましたね。じゃ、プロデューサー。明日までに改善案考えてきてくださいね」

P「そ、そんなバカなぁぁぁぁぁっ!!!」


終わり

読んでいただいた方、ありがとうございます。


俺、自SSが30作越えたら胸ソムリエに弟子入りするんだ……

後、出てこなかった部位に関しては人数の都合上仕方なかったんです。泣く泣く削ったんです。許して。

乙、だが、
人数が足りない?二週すればいいじゃあないか

お疲れ様

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