戦いの火蓋が切って落とされたのは、1週間前の事だったん……
ーーー1週間前
小鞠「じゃあ私、用事あるから先帰るねー」
蛍「お疲れさまです!センパイ!」
れんげ「こまちゃん、また明日なのん!」
夏海「ウチのテスト隠しといてねー」
小鞠「それは自分で何とかして」
夏海「えぇっ!?姉ちゃん薄情だよ!」
小鞠「8点なんかとる夏海が悪いんでしょ……」
夏海「じゃあ姉ちゃんは国語何点だったんだよ!」
小鞠「私?私は80点だけど」
夏海「OH!10倍!」
小鞠「ほらね……、じゃ、私は先帰るから!じゃあね!」
蛍「さようならー」フリフリ
れんげ「バイバイなのん!」
夏海「くそー!姉ちゃんの裏切り者ー!」
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夏海「さてー、どうする?姉ちゃん帰っちゃったけど、駄菓子屋でも行きますかっ?」
れんげ「賛成なのん!グレートマンも見たいん!」
夏海「うおっ!?れんちょん、もはや駄菓子屋をナチュラルに利用している!?」
れんげ「ほたるんはどうしたいん?」
蛍「あ……あ……」
夏海「どしたんほたるん?某ジブリ映画のカ○オナシみたいな喋り方して」
れんげ「なっつん、伏字になってないん」
蛍「後!!!一週間っ!!!!」
夏海・れんげ「!?」ビクッ!!
蛍「後、一週間で!センパイの誕生日なんですよ!!!」
れんげ「お……おぅふ」
夏海「し…知ってるけど」
蛍「知ってるけどじゃないです!皆さん
ちゃんと準備してるんですか!」
夏海「う……ウチは駄菓子屋で適当に奢ればいいかなーと」
れんげ「ウチは具の新しい芸に名前を付ける権利をあげるん!」
蛍「なめてんのか」
夏海「え」
れんげ「今ほたるん、なめてんのかっt」
蛍「言ってないです」
またか(哀れ
蛍「とにかく!皆さん本当にセンパイのことが好きなんですか!?駄菓子?タヌキの芸?そんなのでセンパイが満足すると思ってるんですか!!!」
れんげ「酷いのん……」
夏海「ちょっと、ほたるん!言いすぎだよ!」
れんげ「タヌキじゃないん!具なん!!!」
夏海「そっちかよ、あー心配いらなかったわこれ」
蛍「センパイが可哀想です!せっかくの誕生日なのに適当に済まされちゃうなんて!」
夏海「いやぁー、適当って訳じゃないんだけど、ウチなんて姉妹だしさー、毎年あげてるからネタも尽きて来たっていうか……」
蛍「だからこそなんじゃないですか!マンネリ化させないためにも!最高のプレゼントをセンパイに!!!」
れんげ「確かにそれは一理あるん」
夏海「れんちょんっ!?」
れんげ「ウチは、あまりにも具の芸がすごすぎるからといって、それに甘えてたのかもしれないん」
蛍「れんちゃん……」
れんげ「ほたるん!ウチも全力で、こまちゃんへのプレゼント考えるのんな!!!」
夏海「あちゃー」
蛍「センパイが可哀想です!せっかくの誕生日なのに適当に済まされちゃうなんて!」
夏海「いやぁー、適当って訳じゃないんだけど、ウチなんて姉妹だしさー、毎年あげてるからネタも尽きて来たっていうか……」
蛍「だからこそなんじゃないですか!マンネリ化させないためにも!最高のプレゼントをセンパイに!!!」
れんげ「確かにそれは一理あるん」
夏海「れんちょんっ!?」
れんげ「ウチは、あまりにも具の芸がすごすぎるからといって、それに甘えてたのかもしれないん」
蛍「れんちゃん……」
れんげ「ほたるん!ウチも全力で、こまちゃんへのプレゼント考えるのんな!!!」
夏海「あちゃー」
蛍「ありがとうれんちゃん!それに引き換え……姉妹だっていうのに夏海先輩は……」
夏海「」イラッ
夏海「言ってくれるじゃんほたるん……いくら最近姉ちゃんと仲良いからって、まさかウチと姉ちゃんの仲の良さに勝てると思ってるんじゃないだろうね」
蛍「勝てる?最初から勝負などしてるつもりはありませんが……センパイは未来永劫1万年と2千年経っても私のモノですから!」
夏海「ほたるん、姉ちゃんとキスしたことある?」
蛍「あるわけないじゃないですか。大体先輩はまだ誰とも……」
夏海「残念だったねほたるん!ウチは12年前!姉ちゃんにほっぺたにキスをされた事があるんだ!」
れんげ「12年前……なっつんは2才でこまちゃんは3才。まだキスの意味もわからない年頃なん。これはさすがにほたるんも何とも思わないんなー」
蛍「な……何だってぇええええええ!?」
れんげ「あれ、こうかはばつぐんなのん」
夏海「ふふん……まだ子どものほたるんには早かったかな!」
れんげ「……ウチはさらに下なんですがそれは」
蛍「でも!私だって!センパイが寝てる間に(ピー)して(ピー)したことありますもん!」
夏海「れんちょん、警察呼んで」
蛍「ええっ!?」
れんげ「警察ぅぅぅううううう!!!」
夏海「誰がそんな原始的な呼び方しろって言った」
れんげ「でもウチ携帯持ってないん」
夏海「……ウチもだ」
れんげ・夏海「警察ぅぅぅううううう!!!」
期待なのん
蛍「やめて下さい!!!とにかく!センパイへの愛は私が一番です!そんなに張り合いたいのなら1週間後、センパイが一番喜ぶプレゼントを用意できた方が!センパイを一番愛しているってことでどうですか!?」
夏海「いいよ……ウチは姉ちゃんのことをそういう意味で好きな訳じゃないけど、そこまで言われちゃ負けられないからね!」
れんげ「ウチも頑張るん!」
蛍「れ……れんちゃんまで!?」
れんげ「火をつけたのはほたるんなんな!」
夏海「よーし、ウチ皆にも知らせてくるよ!」
蛍「ええっ!?」
夏海「ライバルは多い方が盛り上がるっしょ!そう簡単に優勝はさせないよ!」
蛍「何人に増えようと!センパイを本当に喜ばせられるのは私だけです!Onlymyhotarun,canshootit必ず!」
夏海「じゃあ行くよ!れんちょん!まずは駄菓子屋に声をかけに行こう!」ダッ
れんげ「了解なのんっ!」ダッ
蛍「あれ……私1人……あれっ?」
ーーー駄菓子屋
夏海「ところでれんちょん、例の具の芸ってどんなんだったの?」
れんげ「具が上空2000mでトリプルアクセルしますん!」
夏海「OH!エキサイティング!?」
れんげ「駄菓子屋ーいるのん?」
楓「おー、れんげか、何買ってくんだ?」
夏海「うぃーす、駄菓子屋」
楓「帰れ」
夏海「扱いひどくね?」
楓「おー、夏海か、タニシならあるぞ、タニシ食えタニシ」
夏海「うまい棒全部砕いて帰るぞコラ」
れんげ「駄菓子屋はこまちゃんの誕生日プレゼント用意したん?」
楓「あー、そういや、そろそろだっけか、小鞠の誕生日」
れんげ「駄菓子屋用意してないん?」
楓「用意も何も、毎年何もあげてないしな」
夏海「うわ、ひっで!ひっで!」
れんげ「嘘なのんな、毎年、早朝にこっそりこまちゃんの家のポストに駄菓子の詰め合わせ入れていってるのウチ知ってるのん」
楓「れ……れんげ!それどこで!」
れんげ「ねーねーが教えてくれたんなー」
楓「くっそ……先輩!」
夏海「毎年ウチと姉ちゃんに届いてた駄菓子はそういうことだったのか、駄菓子屋ツンデレー!」
楓「殺すぞ」
れんげ「でも!そんなんじゃ全然ダメなん!!!」
楓「!?」
れんげ「今年はこまちゃん争奪戦が開催されるん!そんなんじゃ優勝できないん!」
楓「何だそりゃ……」
れんげ「キスしたり(ピー)したりがなんとかなん!」
夏海「れんちょん、説明がアバウトすぎる上にやばい方向に向かってるよ」
楓「そりゃなんだ?優勝したらキスできるってことか?」
れんげ「……」
夏海「あ、れんちょんが自分でもわけわかんなくなってる」
れんげ「そ……そうなのん!」
夏海「そうなのん!?」
楓「そ……それは誰にでもできるのか?その……れんげにでも///」
夏海「ちょっと何言ってるのさ駄菓子屋そんなわけないじゃん、ね?れんちょん」
れんげ「で……できますん!(混乱」
夏海「できますんっ!?」
楓「そ……、そうか。じゃあ、今日は店閉めるわ」フラフラー
夏海「ちょ、ちょい、駄菓子屋!まだ何も買ってないんだけど!」
楓「ア?イマカライッシュウカンネナイデジュンビスルンダヨ」ギラギラ
夏海「やべぇ、目がマジだ」
れんげ「じゃあ、駄菓子屋頑張ってなのん!」
その後もウチとなっつんは色々な人にこまちゃん争奪戦について話をしたのん
夏海「カクカクシカジカ」
このみ「うん、いいよ!」
れんげ「ニャンニャンパスパス」
一穂「へー、面白そうだねー、ウチも協力するよー」
夏海「カクカクシカジカシカクイムーブ」
卓「」オーケー
夏海「それでね……///兄ちゃん……、勝ったらウチが兄ちゃんに……///キスして……///ううん!なんでもない!気にしないで///」
れんげ「もうにーにー、いないのん」
夏海「あれっ!?」
そして、ついにその日がやって来たん
ーーー教室
小鞠「あ……あれっ!?皆いないっ!?」
小鞠「おかしいな…夏海は朝珍しく先に出てっちゃったし、蛍とれんげはバス停にいないしっ!」
小鞠「もしかして、私以外全員がクレイジーサイコレズに殺害されてるみたいなサスペンスが展開してるの!?」
?
小鞠「嫌だよー!助けてぇー夏海ー!兄ちゃんー!」
夏海「なに泣いてんの姉ちゃん……」
小鞠「夏海!助けてっ!クレイジーが来るっ!」
夏海「なんの話してんのさ…」
小鞠「虐殺だよ!虐殺っ!」
夏海「ごめん、わけわからん。それより姉ちゃん今日誕生日だよね?」
小鞠「え……っ、あ、そういえば!」
夏海「てなわけで……っ!」
れんげ「おめでとうなのんっ!」バリーンッ
小鞠「窓からっ!?」
蛍「おめでとうございますっ!センパイ!」ドシャアッ!
小鞠「真下からっ!?」
楓「おめでとさん」
小鞠「あ、駄菓子屋はまともなんだ」
楓「残念だったな、残像だ」シュンッ
小鞠「後ろだとっ!?全然まともじゃなかった!」
このみ「おめでとー」
小鞠「さすが旭丘唯一の常識人このみちゃんは普通だ!」
一穂「zzz」
小鞠「帰れ」
卓「」オ・メ・デ・ト・ウ
小鞠「そんなお・も・て・な・し。みたいにされても」
ほのぼのそうで安心した
小鞠「でも……皆ありがとう!こんなサプライズ、嬉しいよ!」
蛍「え?何言ってるんですか先輩?」
夏海「そうだよ、姉ちゃん。本番はこれからなんだから!」
小鞠「え、本番?これがサプライズじゃないの?」
夏海「れんちょん!」
れんげ「第一回チキチキこまちゃん争奪戦、開催なのん!」
ワー!キャー!センパイノパンツ!グヘヘオメデトー!オメデト!
サイコレズじゃないのか…
小鞠「な……、何それっ!?」
れんげ「その名の通り、誰がこまちゃんが一番気にいるプレゼントを用意できたかを競うのん!優勝者はこまちゃんを手に入れる権利と、好きな人とキスする権利が手に入るん!」
小鞠「なんか私景品にされてるっ!?」
夏海「なんか景品が増えてる気がするけど……、まいっか、ウチも兄ちゃんと……///」
小鞠「わ……私はどうしてればいいのっ!?」
蛍「心配しなくてもセンパイは誰のプレゼントが一番良いか選べばいいだけですから!」
小鞠「そっか……、それよりさ、蛍」
蛍「なんですかセンパイ♪」
小鞠「そろそろソコどいてくれないかな?私今日スカートだから丸見えなんだけど……」
蛍「あっ……すいません!ウッカリしてました!」ダラー
小鞠「そっか、その鼻血もウッカリ出しちゃったんだ」
蛍「はいっ!」
小鞠「誰か警察呼んで」
夏海・れんげ「警察ぅぅぅぅぅううううううううううううううううう!!!」
蛍「や……やめてくだしゃぁぁぁい!!!」
そんな訳で、大会開催なのん!
夏海「さぁー!始まりました!第一回チキチキこまちゃん争奪戦!司会はウチ、皆のアイドルビューティー夏海ちゃんと!」
れんげ「ウチ、宮内れんげがお送りするん!」
夏海「ではでは早速いきましょう!エントリーナンバー1!一ねぇこと宮内一穂先生ですっ!どうぞ!!!」
一穂「いやー、こまちゃん誕生日おめでとー」
小鞠「ありがと、一姉!さっきは寝てたけど!」
一穂「とは言ったものの、なかなか奇抜なプレゼントなんて思いつかなくてねー、はい、これ。」
小鞠「うわぁ!凄い重くて大きい紙袋!?なにこれっ!」
一穂「こまちゃん街に行って買い物するの好きだったからねー、ウチも街行って張り切って買って来たんだー」
小鞠「えっ!?あ、ありがとう!」
夏海「おっと、これは序盤から強敵出現かーっ!?」
れんげ「なっつん、随分余裕なんなー」
一穂「開けてみてー」
小鞠「ど……どんなおしゃれで大人っぽいものが入ってるんだろう!」ガサッ
小鞠「……」
れんげ「こまちゃんの動きが止まったのん」
夏海「姉ちゃんの顔が死んでる……」
一穂「街に売ってた最新のテキスト、国語数学英語日本史世界史地理政経化学物理生物のセットだよー、いやー高かったー」
蛍「アホですね」
れんげ「ねぇねぇダメダメなんなー」
楓「先輩……」
小鞠「夏海……、よくライターで遊んでたよね?持ってる?」
夏海「え……、も、持ってるけど」
小鞠「貸して」ガシッ
一穂「え、ちょっと」
小鞠「燃え上がーれ、燃え上がーれ、燃え上がーれ、ガン○ムー」カチッ、ボォォォ
夏海「ちょっと姉ちゃん!それはまずいって!木造だから!ウチの校舎木造だからっ!!!」
楓「そっちじゃねーだろ」
ボォォォォォオオオ
夏海「れんちょん!消防車!」
れんげ「消防車ぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!!」
夏海「だっから誰がそんな原始的な呼び方しろっつったぁぁぁあああああ!!!」
いちいち通報ネタで笑うwwwwwwwwww
夏海「えー、1人目からハプニング続出となりましたが、駄菓子屋がたまたま仕入れてたまたま教室に置いてあった超最新型消化器でなんとかなりました」マックロコゲ
れんげ「出たのん!困ったら駄菓子屋が持ってることにすればなんとかなる現象!」
夏海「ごめん、れんちょん黙ってて」
夏海「おほん……、気を取り直して行きましょう!エントリーナンバー2!駄菓子屋こと加賀山楓さんです!どうぞ!」
楓「あー、なんだ。その、小鞠、誕生日おめでとう」
小鞠「うん!ありがと駄菓子屋!毎年駄菓子もありがとね!」
楓「し……知ってたのか///」
小鞠「毎年毎年ウチの部屋から丸見えだよ!」
楓「くそっ…、夏海に比べて小鞠が規則正しい生活をしていたのを忘れてた!」
夏海「おい、駄菓子屋一言多いぞ」
楓「だが、今回のプレゼントは駄菓子なんてショボいものじゃないぞ!」
夏海「自分の本業ショボいとか言っちゃったよこの人」
小鞠「何々っ!?楽しみ!」
楓「もうすぐ届くはずなんだがな……」
蛍「え、宅配屋さんか何かに頼んだんですか?」
楓「ん、ああ。まぁそんなもんだ」
バラバラバラバラバラバラバラバラ
れんげ「へりこぷたーの音がするん!」
楓「お、来たか」
ヒューーー ? ドシャァ!ズドンッ!!!
小鞠「何か空から落ちて来たっ!?」
れんげ「大っきい箱なのん!」
夏海「OH……教室から空が見えるぜ」
一穂「楓ー、後で校舎直しといてねー」
蛍「すごく……おっきいです……」
池沼かな?
小鞠「あ……開けていいのかな、これ」
楓「いや、大丈夫だ。自動で開く」
プシュゥー
蛍「は、箱から白い煙がっ!?」
夏海「どんだけ金かけてんの……」
楓「刮目せよ!これが私が総開発費五億を投入し、一週間眠らずに作ったッ!!!」
小鞠「五億っ!?」
夏海「駄菓子屋何者だよほんと……」
楓「れんぐるみ10032号、パーフェクトエディションだっ!!!」
ばばんっ!
小鞠「……え?」
楓「どうだっ!」
夏海「いや、どうだっ!って言われても純粋に引くだけだよ。何だよばばんっ!って」
蛍(10032号!?私のこまぐるみでさえまだ9081号までしか製作されていないというのにっ!?)
れんげ「ウチそっくりなんなー」
楓「あ……あたりみゃえだ///身長、体重からスリーサイズ、髪の毛の本数ホクロの数まで一緒だからなっ!///」
れんげ「うぉおお!すごいのん!」
楓「しかも肌触りは本物のれんげそのもの!さらにこんな機能もついてるんだ!」
夏海「おい、誰か救急車呼んで来て、黄色いのね」
楓「にゃ……にゃんぱすー」
れんぐるみ『にゃんぱすー!』
れんげ「喋ったのん!?」
楓「こちらの声に反応して、即座に何兆通りものパターンから、形成されたれんげの合成ボイスが流れるんだ!」
蛍(こ……こんな完成度っ!とても私にはっ!)
楓「す…好きだぞれんげ」
れんぐるみ『ウチも駄菓子屋大好きなーん!』
楓「ぁ……ぁあっ///」バタンッ
れんげ「駄菓子屋が倒れたのん!大丈夫なん!?駄菓子屋!」ユサユサ
れんぐるみ『駄菓子屋大丈夫なのん!?』
夏海「もはや姉ちゃんのことなんか微塵も考えてないじゃんか、ダメだこいつ」
楓「うへへ……///れんげが二人……///」
夏海「はい、二人目もとんでもなくアホなプレゼントでしたが、気にせず行きましょう!エントリーナンバー3、れんちょんこと宮内れんげさん!」
れんげ「こまちゃん!誕生日おめでとうなん!」
小鞠「ありがとうれんげ!もう2人連続でろくでもないかられんげはちゃんとお願いね!」
れんげ「任せてなん!でも……」
小鞠「でも?」
れんげ「うち、プレゼントは用意してないん。でも、変わりに最高のパフォーマンスでこまちゃんの誕生日をお祝いするん!」
小鞠「うわぁ!どんなのどんなのっ!」
れんげ「ここに真っ黒な大きい箱があるのん!」
蛍「なかなか本格的ですね!」
れんげ「誰かアシスタント……、そうだなっつん!この中に入って欲しいん!」
夏海「えっ、ウチ?マジで聞いてなかったんだけど。まぁいいや」
ーーー数分後
れんげ「ちゃんと入れたのん?」
夏海「入れたよー、ところでれんちょん、これ何すんの?」
れんげ「まず、箱に蓋をして鍵を閉めるのん」バタッガチャッ
夏海「うんうん」
れんげ「そしたら、駄菓子屋から借りたこの日本刀を!」
小鞠「おおっ!」
れんげ「どんどん箱に刺してくのん!」
夏海「待って」
夏海「待って」
れんげ「なんなのん?」
夏海「れんちょん……、これどういう仕掛けになってるの?言ってくれないとわからないんだけど……」
れんげ「タネも仕掛けもありませんっ!!!」ムフゥ
小鞠「おおーっ!すごいよれんげ!」
れんげ「逝くのんっ!」
夏海「タンマタンマタンマ!字が違うから!ちょっ!」
ガシッ!!!
卓「」アブナイイクナイ
れんげ「わかったのん……やめるのんなー」
夏海「に"い"ぢゃ"あ"あ"あ"あ"あ"ん!」
卓「」ガチャッ
夏海「怖かったよぉ……」グスン
卓「」ナデナデ
小鞠「で……、ウチはどう反応すればいいの……?」
蛍(もしかしてれんちゃん、私よりクレイジー!?)
さすが兄ちゃん
ほたるん自覚あるのん?
れんげ「メイン司会のなっつんが動けないので、ウチがメイン司会をつとめるのん!エントリーナンバー0、にぃにぃこと越谷卓さんなのん!」
卓「」オメデト
小鞠「ありがと兄ちゃん…さすがに4人目だしマトモだよね?」
卓「」スバババババババッ
れんげ「ぬおおおおお!にぃにぃの手元にすごい勢いでフィギュアが出来上がってくん!」
蛍(あの技術さえあればっ!もっとリアルなセンパイを私も!)
卓「」カンセイッ!
小鞠「おぉっ!すごいっ!あれっ……でもそれ……夏海?」
夏海「あれ……?それウチ?」グスッ
卓「」ハイッ
夏海「え……?く、くれるの?」エグッ
卓「」ナカナイデ
夏海「兄ちゃん……///」
卓「」グッ
夏海「ねぇ、兄ちゃん……///ウチちょっとアツくなって来ちゃった……///少し、涼み行かない?///」
卓「」イイヨ
小鞠「えっ……、今冬なんだけど!ていうか私へのプレゼントはっ!?」
訂正
○小鞠「えっ……、今日涼しいけど!ていうか私へのプレゼントはっ!?」
×小鞠「えっ……、今冬なんだけど!ていうか私へのプレゼントはっ!?」
小鞠の誕生日……9月14日
なに9月ならまだ暑い、問題ない
はよ
そういうの突っ込まれるからなぁ
まだかなー
ーーー1時間後
夏海「さぁ!すっかり元気を取り戻した夏海ちゃんでーす!次のエントリーはウチだよっ!」テカテカ
れんげ「なっつん、すごい元気になったんなー」
蛍「夏海先輩、服の裏表逆ですよ?」
夏海「あれっ?あ、本当だ!あれ、下着も外れたまんまだった、いけないいけないっ!」
小鞠「あんた達どこに涼みに行ってたの」
夏海「」メソラシ
卓「」メソラシ
夏海「姉ちゃん誕生日おめでとう!」
小鞠「無視かっ!」
夏海「ウチも結構頑張ったんだよ!」
小鞠「聞け」
夏海「あ、濡れてる」
小鞠「どこがだコラ」
暑かったから汗で濡れたんだろうなー、仕方ない
夏海「ほら、姉ちゃん、ピアノ習いたいって言ってたじゃん?」
小鞠「えっ……い、言ってたけど」
夏海「でもここらじゃ習いに行くところもないじゃん?」
小鞠「まさか……、夏海っ!」
夏海「だから、自動で教えてくれるピアノを買って来たんだよ!」
小鞠「嘘……高かったでしょ?」
夏海「ううん!こんなの姉ちゃんの笑顔に比べれば安いもんだよ!」
小鞠「夏海……」
夏海「じゃあ、渡すね」
小鞠「うん!」
夏海「はいっ!」
夏海つ【アンパンマン NEWピカピカキーボードだいすき】
♪ソウダーオソレナイーデミーンナノターメニー
小鞠「……は?」
夏海「これね!鍵盤を押すと上の部分が光るんだって!すっブフォッ…す、ごくない……?」
小鞠「ごめん夏海、わりと本気に死んで」
夏海「ラストはお待ちかね!ほたるんこと一条蛍さんでーす!!!……っていない」
れんげ「あれ……ほたるんどこ言ったのん?」
夏海「じゃあ先にあれをっ!兄ちゃん!」
卓「」コクッ
小鞠「どーせまたろくでもないんでしょ?」
夏海「いや!今回ばかりはまともだよ!皆で作ったんだ!巨大ケーキ!」
小鞠「今回ばかりって……今までのがまともじゃなかったのは認めるのね」
夏海「いやいや!ウチのプレゼントはまともだよ!ほら!姉ちゃん弾いてみ弾いてみ!」
小鞠「……」グシャアッ
れんげ「アンパンマンが目も当てられない姿になったのん」
♪タ…トエ……ム……ネ…ノ……キズ……ガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
夏海「やべぇ、軽くホラー」
ーーー家庭科室
蛍(どうしようっ!生クリーム持って来るの忘れちゃった!せっかく、生クリームを全身に塗りたくって私をプレゼントとしてセンパイに捧げようとしたのに!)
蛍(家庭科室の生クリームは全部ケーキに使っちゃったし!)
蛍(そうだっ!)
全校生徒と先生の前に全裸で出ていくつもりだったのか
ーーー教室
ガラガラガラッ
卓「」モッテキタヨ
小鞠「うわー!本当にでっかいケーキだっ!すごいっ!」
れんげ「主に駄菓子屋が材料を用意してくれたのん!」
楓「れんげぇ……///りぇんげぇ……///」ゴロゴロ
れんぐるみ『駄菓子屋大好きなのん!』
夏海「うわー、こいつ使えるけど使えねえ」
蛍(ふふふ……無事にケーキの中に入れたっ!スペースを確保するために底から食べていくのは大変だったけど……愛の力でなんとかなったし!)
蛍(センパイがケーキを食べ進めてくうちにセンパイのフォークが私の肌に……ぐへ……ぐへへ……ついでに私も食べちゃって下さい!!!なーんて!)
れんげ「それじゃあ余興として、ケーキ入刀を行うのん!」
蛍(ええーーーーーーーッ!?)
小鞠「もしかして、私以外全員がクレイジーサイコレズに殺害されてるみたいなサスペンスが展開してるの!?」
(クレイジーサイコがしぬとは言ってない)
何たる伏線・・・
小鞠「そんな結婚式じゃないんだから……」
夏海「まぁまぁ!せっかく用意したんだしさ!やろうよ姉ちゃん!」
小鞠「でも私、身長届かないよ」
蛍(ほっ……)
夏海「だーいじょぶ、大丈夫!今、いないしほたるんの椅子かりちゃいなよ!」
蛍(しまったぁぁぁぁぁ!!!)
小鞠(そ……そっか。でも包丁なんてないよ?)
夏海「あっちゃー、ケーキの事ばっかり考えてて忘れてたー、どうしよっか」
蛍(よしっ!そのまま入刀は中止に!)
れんげ「ウチのマジックに使った日本刀があるん!」
夏海「よっしゃ、それ使おっか」
蛍(くっそ池沼娘がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)
小鞠「でもそんなのレプリカでしょ?切れるの?」
蛍(そうですっ!まさかあの駄菓子屋さんでも本物なんて……)
れんげ「とーろくしょうっていうのも一緒にもらったのん!」
蛍(だから何者なんだよあの女はぁぁぁ!!!)
夏海「じゃ、これでできそうだね!」
小鞠「よ……よーし、私大人だからね!ケーキ入刀くらいできるもんっ!」
蛍(何を持って大人の基準なんですかしぇんぱーい……)
小鞠「えいっ!!!」
ザシュウッ!!!!!
まさかね
れんげ「なんか赤いのが出て来たんなー」
夏海「えー、イチゴジャムなんて入れたっけ?」
蛍「し……しぇん……ぱい」
小鞠「蛍!?ちょっと!蛍がいるよ!?血が出てる!!!蛍ーーーーー!!!」
蛍「えひぇ……しぇんぱいの一撃で……果てる……じんせ……い」
小鞠「蛍ーーーーーーーーー!!!」
小鞠「夏海!助けてっ!クレイジー>>1が来るっ!」
結局、第一回チキチキこまちゃん争奪戦は、ほたるんの救急搬送という形で幕を閉じたのん。
救急車は来れないということで、ウチのねぇねぇがほたるんを街の病院まで連れて行ったのん。幸い命に別状はないらしいのん。
でも、ねぇねぇはほたるんが心配だから病院に一泊していくらしいのん。
その間、ウチは駄菓子屋のところにいることになったんなー。
大会の結果は、完全に忘れられていたこのみちゃんが、街で買った服をこまちゃんにプレゼントして優勝となったのん。
なっつんとにぃにぃは大会終了直後、2人でどこかに行ってしまったのん。
このみちゃんが言うに『プロレスごっこ』をしてるらしいけど、ウチにはよくわからないん。
ただ、ほたるんが血を流してウチが怖がっていた時、手を握ってくれたなっつんの手はベタベタしてイカの臭いがしたのんなー。
あ、駄菓子屋が呼んでるのん!
さっきからウチの色んなところを触ってくるのん。
変な駄菓子屋なのん。
でも、ウチが汗をかいたからお風呂に入りたいってお願いしたら、すごい笑顔でお風呂を作りに行ってくれたのん。
いつもの駄菓子屋で良かったのんなー。
じゃあ、ウチは駄菓子屋とお風呂に入ってくるのん。
>>64
ワロタwwwwwwwwwwwwwwww
終わりなのか?乙
なっつん手洗え
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