星空凛「すすんでいる帽子?」 (58)
ある日の放課後
凛「はぁ~今度のテストで赤点取ったらアイドル活動停止なんて厳しすぎるにゃぁ…」
真姫「ちゃんと毎日授業受けてたら赤点なんて取らないわよ」
凛「真姫ちゃんと凛じゃ頭の出来が違うの!」
花陽「まぁまぁ…分かるところは教えるから一緒に勉強しよ?テスト期間中は練習もないし」
凛「さっすがかよちんは優しいにゃ~でも今日はスーパーでカップラーメンの安売りしてるから早く買いに行かないといけないの!」
真姫「はぁ?」
凛「というわけで勉強は明日からにゃ!じゃあね~」ダッ
真姫「全くもう…」
花陽「あはは…」
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凛「いっぱい買ったからしばらくはラーメン三昧だにゃ…ん、あれはなんだろ?」
『すすんでいる帽子売ります』
凛「すすんでいる帽子?ねえねえおばあちゃん、『すすんでいる帽子』って何ですか?」
老婆「はい、『すすんでいる』という意味でございます」
凛「むっ、だからその『すすんでいる』の意味は?」
老婆「ですから、『すすんでいる』という意味でございます」
凛「ぐぬぬ…でも結構かわいい帽子かも」
老婆「お買いになった方だけが『すすんでいる』という意味がわかるのでございます」
凛「いくらですか?」
老婆「100円でございます」
凛「えっ100円?安い、買うにゃ!」
老婆「お買い上げありがとうございます」
凛の家
凛「100円とはいい買い物だったにゃ~うん、やっぱりデザインも可愛いし明日から学校にかぶっていこうっと」
凛「『すすんでいる帽子』かぁ、なるほどデザインが進んでるって事かな?」
凛「まっいいや、気分がいいから勉強しようかな、活動停止だとみんなに迷惑かけちゃうもんね」
3時間後
凛「ふぁ~疲れた…ってもうこんな時間!?」
凛「なんかすごく集中できたにゃ…こんなに勉強が進むなんて…」
凛「…勉強が『すすんだ』?」
凛「『すすんでいる帽子』…まさか」
凛「じゃあこの帽子を脱ぐと…」ヌギッ
凛「やる気が…でないにゃぁ~…」
凛「かぶると………やる気出てきたにゃ!」
凛「こ、これはすごい帽子にゃ、これがあれば赤点回避なんて余裕かも!」
次の日
凛「おっはよ~!」
花陽「凛ちゃんおはよう~あれっ、その帽子買ったの?可愛いね」
凛「えへへ~ありがと」
ガラッ
先生「おはよう、HR始めるぞ…ん?おい星空、教室では帽子は脱げよ」
凛「あ、すみません!」
凛(あ~やる気が抜けていくにゃ~)
凛「…」フニャー
花陽「…?」
放課後
花陽「凛ちゃん、今日は勉強するよね?」
凛「うん!」
真姫「私も付き合うわよ」
凛「真姫ちゃんもありがとにゃ~」
凛(授業で集中できなかった分、取り戻さないと)サッ
真姫「どうしたのよ、帽子なんかかぶって」
凛「えへへ…気にしないでほしいにゃ」
真姫「…?」
1時間後
凛「…」カリカリ
花陽(凛ちゃん凄い集中力…)
真姫(ねえ花陽、凛に何かあったの?いつもなら飽きたとかお腹すいたとかすぐ言い出すのに)コソッ
花陽(うん…花陽もこんな凛ちゃん見るの初めてかも…)
帰り道
凛「うーん、この帽子の効果は凄いけど、今まで勉強してなかったツケと授業中に使えないせいで赤点回避できるか不安になってきたにゃ…」
凛「…そうだ、あのお婆ちゃんの所に行けばまた帽子売ってくれるかも!」
凛「2つかぶれば効果も2倍、そしたら赤点回避まちがいなし!だよねっ」
スーパー付近
凛「あ、いた!おーい!おばあちゃーん!」
凛「この『すすんでいる帽子』のおかげで勉強が凄く進んだよ!」
老婆「それは、よろしゅうございました」
凛「でも今までの勉強が足りないから赤点回避できるか微妙で…」
凛「もう一つ『すすんでいる帽子』、ないかな?」
老婆「『すすんでいる帽子』は、それだけでございます」
凛「えぇ~そんな事言わずに…」
凛「…ん?これは…?」
『すすんでいる腕時計』売ります
オチが少し読めた
凛ちゃん危ない?
週刊ストーリーランドか
凛「『すすんでいる腕時計』?これも勉強が進むの?」
老婆「それはお買いになった方だけがわかるのでございます」
凛「そうだったにゃ…で、いくらなの?」
老婆「千円でございます」
凛「千円かぁ…ちょっと痛いけど、帽子の効果も凄かったし買うよ!」
老婆「お買い上げありがとうございます」
凛の家
凛「買ったはいいけど、これはどういう効果があるんだろ?」
凛「『すすんでいる』の意味もわからないし…まさか時間の表示が進んでるだけ、って事はないよね」
凛「だとしたらただの役立たずの腕時計にゃ…」
凛「んーどうすればいいんだろ…このボタンは何かにゃ?」ピッ
ピカッ!
凛「えっ?」
凛「時計の表示が…AM7:00?」
凛「あはは、朝の7時って…いくらなんでも進みすぎだよ~」
母「凛ー!朝よ、起きなさーい!」
凛「へっ?朝…って…?」
ガラッ
(・8・)チュンチュン
凛「外が明るい…さっきまで夜だったのに…」
凛「本当に7時になってる…そんな事って…」
凛「『すすんでいる腕時計』…時間を進めるっていうの…?」
凛「と、とにかく学校に行かなきゃ!」
授業中
凛(時間を進めるのは凄いけど…勉強できなかったし…)
凛(結果的に寝ずに朝になったわけだから、ものすごく眠いにゃ…)
凛(勉強、しなきゃいけないのに…)
凛「zzz」
花陽「…」
放課後
花陽「凛ちゃん、今日も勉強するよね?」
凛「ごめんかよちん真姫ちゃん!凛は行かなきゃいけない所があるにゃ!」
花陽「え?でも…」
凛「ごめんね!」ダッ
花陽「あっ…」
真姫「何よあれ…勉強しなくて大丈夫なのかしら」
花陽「凛ちゃん…」
スーパー付近
凛「おばあちゃんのお店は…あった!」
凛「おばあちゃん!何この腕時計!テストまで日にちが無いからちょっとの時間も惜しいのに!」
凛「時間を進めてどうすんのさー!しかも眠れてないし!」
老婆「商品をどう使うかはお客様次第でございます」
凛「んもう、じゃあ他になにかいい道具は…ん?」
『すすんでいる日記帳』売ります
縺?o縲√☆縺偵∴諛舌°縺励>www
凛「『すすんでいる日記帳』かあ…これの効果は」
老婆「それはお買いになった 凛「方だけがわかるのでございます」
凛「でしょ?」
老婆「おわかりで」
凛「で、これはいくらなの?」
老婆「一万円でございます」
凛「い、一万円かぁ…凛にはちょっとキビシー金額にゃ…」
凛(というか手持ちじゃ足りない…でもゼッタイ欲しいし)
凛「ちょっと待ってて!」ダッ
数十分後
凛「頼みこんで前借りしたお小遣いと手持ちを合わせてギリギリだけど…はい、一万円」
老婆「お買い上げありがとうございます」
凛「一万円もするんだからばっちり効果あるよね?」
老婆「後悔はさせません」
凛「腕時計でちょっと後悔したんだけど…まあいいにゃ」
凛の家
凛「んー日記…日記帳かぁ」
凛「効果も使い方もわかんないけど…とりあえず日記を書いてみようかな」
凛「うーんと…えーっと…」カリカリ
『○月10日
今日は学校ではずっと寝ちゃってたにゃ…
練習は休みだから帰りに不思議なおばあちゃんのお店に行ってこの日記帳を買いました。
この日記帳はどんな不思議な力があるんだろう?楽しみだにゃ~ おわり』
凛「…」
凛「我ながらどうかとは思うけど…凛はこういうの向いてないんだにゃ…」
凛「けどこれで何かが起こるのかな?」
シーン
凛「…」
凛「時間置かないとダメだったり?わからないけど……って勉強しなきゃ!」
凛「『すすんでいる帽子』をかぶって…と」
凛「よーし、やる気出てきたにゃ!」
数時間後
凛「ふぁ…結構がんばったにゃ…時間は…もうすぐ0時かあ」
凛「こんな時間まで続くなんてやっぱりこの帽子は凄いにゃ」
凛「でも今日はそろそろ寝ようっと」
ピカッ!
凛「えっ?」
凛「日記帳が光った?」
凛「中身は…?」ペラッ
『○月11日
今日は英語の授業中に先生に当てられたけど分かんなくて怒られたにゃ…
凛は日本人なのにどーして英語なんか勉強しなきゃいけないんだろ?
あとお弁当を家に忘れてきちゃった…テンション下がるにゃ~…
でもかよちんがおにぎりを分けてくれたからなんとかなったよ。
やっぱりかよちんのおにぎりは最高にゃ! おわり』
凛「これ…凛の字、だよね…どういうこと?」
凛「こんな事記憶にもないのに…」
凛「あ、日付が…明日?いやもう0時だから今日だ」
凛「日にちの『すすんだ』日記帳、もしかしてこの内容が今日起こるっていうの?」
凛「…」
朝
(・8・)チュンチュン
母「凛ー、いい加減起きないと遅刻するわよー!」
凛「ムニャ…今何時…?」
凛「えっ8時!?もーどーして起こしてくれなかったの!?」バタバタ
母「何度も起こしたわよ!」
凛「遅刻しちゃう、行ってきます!」バタン
学校
ガラッ
凛「ぜー、ぜー、ギリギリセーフにゃ…」
真姫「本当にギリギリね…何やってんのよ」
花陽「凛ちゃんおはよう」
凛「真姫ちゃん、かよちんおはようにゃ…」ゼーハー
凛(はぁ、あの日記帳で興奮して寝付けなかったにゃ…)
授業中
凛「…」ウトウト
先生「えーとじゃあこの例文の訳を…星空」
凛「ふにゃっ!?」ビクッ
凛「え、ええと…分かりません…」
先生「まったく…テストも近いのにこれくらい分からなくてどーする!じゃあ西木野」
真姫「はい」
凛(これってやっぱり日記帳に書いてた事だよね)
凛(本当に起こるなんて!未来が見えるなんてすごいにゃ!)
凛(でも…当てられる事が分かってても問題が分かってないと意味ないにゃ…)
昼休み
凛「あー!お弁当家に忘れてきたにゃ!」
真姫「何やってんのよ…」
凛「朝遅刻しそうでバタバタしてたから…」
凛(これも日記帳に書いてたのに…自分のマヌケっぷりがイヤになるにゃ)
花陽「凛ちゃん、花陽のお弁当分けるから一緒に食べよ?」
凛「かよちん…ありがとにゃ~」
凛(パン買うお金もないなんて…トホホ)
ふむ
帰宅後 凛の部屋
凛「うーん、『すすんでいる日記帳』、これはすごいにゃ」
凛「今日はたまたま良くなかったけど…うまく使えばすっごく役に立つよね」
凛「でも勉強には使えないかなぁ、テストの問題とか分かればいいのにー」
凛「あと凛の書いた文章でっていうのも…色々問題が…」
凛「…」
凛「まあいいにゃ…多分日付が変わったら新しい日記が出てくるのかな?」
AM0時
凛「そろそろかにゃー?」
ピカッ!
凛「来た!」
凛「どれどれ…」ペラッ
『○月12日
今日は特に何もない一日だったよ。
でもそのかわりとってもいい事を思いついたにゃ!
テストの日が終わったら答えを全部この日記帳に書いちゃうの!
そしたらそれを見た過去の凛は100点間違いなし!
せっかくの道具は上手に使わないとねー。 おわり』
凛「こ、これは…」
凛「すごいにゃ!さっすが凛、自分の考えてる事がよく分かってるにゃ~」
凛「これでもう勉強しないでも大丈夫!しかも100点!」
凛「みんなの驚く顔が目に浮かぶにゃ~」
凛「…ん?でもこの日記を書いた未来の凛はテストどうするんだろ?もっと未来の凛から教えてもらえるのかな?」
凛「うーん???」プシュー
凛「頭がこんがらがってきたにゃ…まあ凛には関係ないからいっか…」
次の日 放課後
花陽「凛ちゃん勉強しよ?」
凛「ごめんね、今日は眠たいから帰るにゃ」
花陽「だ、だめだよ…」
真姫「ちょっと待ちなさいよ!あなた本当に大丈夫なの?」
凛「大丈夫、大丈夫だよ」
真姫「大丈夫そうに見えないから言ってるのよ!赤点取ったら私達だけじゃない、μ'sのみんなに迷惑かかるのよ!」
凛「分かってるにゃ、もしかしたら真姫ちゃんよりいい点取っちゃうかもね~」
真姫「はあ?」
凛「それじゃあねー」ガラッ
真姫「あ、ちょっと!」
真姫「何なのよもう…」
花陽「凛ちゃん、どうしちゃたんだろ…」
3年教室
絵里「凛の様子がおかしい?」
真姫「ええ、見たこともない集中力で勉強するようになったと思ったのに昨日から急にやる気無かったり」
真姫「例えばだけど、カンニングでも企んでいるような感じなのよ」
絵里「カンニング?まさか…」
真姫「例えばの話よ」
希「ふーん、それはスピリチュアルな匂いやね」
真姫「ちょっと、冗談で言ってるんじゃないのよ」
希「ウチは結構本気やで?」
スーパー付近
凛(何となくおばあちゃんのお店のあたりまで来てみたけど…今日はいないみたいだにゃ)
凛(ま、もうお金もないけどね)
凛(ふぁ…ここんとこ夜ふかししてるから眠いにゃ…今日は早く寝よっと)
嫌な予感
次の日の朝
凛「うーん、よく寝たにゃ」
凛「そうだ、日記帳はと…」ペラッ
『○月13日
今日は散々な目にあったにゃ…
朝から真姫ちゃんは何か怒ってるし、
昼休みや放課後はなぜか絵里ちゃんとか希ちゃんに追いかけられて…
凛がいったい何したっていうの!?
とにかく、この日記帳の事はゼッタイばれちゃダメだからね。
それが凛だけじゃなく、みんなの為でもあるんだから。 おわり』
凛「えっ?これはまずいよ…何か感づかれたのかな…?」
凛「少なくともテストまでは隠し通さないと…」
学校
凛「よーし、時間ギリギリで教室に入るにゃ…それ!」バッ
真姫「あ、凛ちょっと話が」
先生「よーしHR始めるぞー」ガラッ
真姫「あっ…」
昼休み
絵里「凛がいない?」
真姫「ええ…学校には来てるんだけど授業が終わるたびどこかに行っちゃって…」
絵里「ますます怪しいわね…」
花陽「凛ちゃん…」
放課後
真姫「待ちなさい!」
凛「じゃあね~また明日~」ドヒューン
絵里「あ、足はや…」
希「ウチの予測の先を行くなんて…」
そして数日後、テスト前日の夜
凛「何とかテストまで持ちこたえたにゃ…」
凛「真姫ちゃん達がどういう手で来るか日記帳が教えてくれるから案外簡単だったけどね」
凛「これで0時過ぎたら出てくる答えを覚えて…バッチリ100点だにゃ!」
AM0時前
凛「…」ウトウト
凛「…」
凛「…zzz」
ピカッ!
凛「zzz…」
続き楽しみにしてますー
テスト当日 朝
凛「zzz…」
凛「はっ」パチッ
凛「あ、あああ…つい寝ちゃったにゃ…今何時?…7時!」
凛「まだ少し時間あるにゃ…今のうちに答えを覚えないと」ペラッ
凛「…え?」
『○月16日
今日の朝、凛は橋の崩落事故に巻き込まれて死にました。 おわり』
凛「え?……えっ?」
凛「な、何これ、何これ!?凛が死ぬ!?」
凛「そ、そもそも死んだのに日記書けるなんておかしいよね!?」
凛「い、いや落ち着いて…それより橋の事故…とにかく、橋に近づかなければ大丈夫」
凛「テストがあるからずっとここにいる訳にはいかないけど」
凛「登校の時通る橋は一か所…その橋を通らないで回り道すれば…」
凛「あとは回り道でも他の橋を通るルートはダメ…」
凛「そうすると通るべきルートは…うーんうーん」
凛「よし、何とかなりそうにゃ!」
凛「時間は少し余裕があるから…急げば間に合うはず!」
凛「行ってきます!」
凛「よし、凛の足の見せ所にゃ!」
ダダダダダッ
凛「この道はこっちそして次はあっち」
ダダダダダッ
凛「次の道を右で…はぁ、はぁ、何とか間に合いそう」
ダダダダダッ
凛「そしてあそこを曲がったら…」バッ
プァーーー
キキィーー
凛「…………えっ?」
ドンッ…ガシャン!
……
…
…ピーポーピーポー
続き来てる!読ませてもらってます
凛(…ど、どうして…?橋には一切近づいてないのに……)
凛(こんな…所で……死ん…じゃう…の……?)
シハマヌガレナイ
……
…
凛「う、ううん…」
男「お、気がついたかい?」
凛「んん…?おじさん、ダレ?天国の人?」
男「ははっ、違うよ。ここは救急車の中だよ」
凛「救急車…?」ハッ
凛「り、凛は死んでないの!?」
男「ああ、もちろん。傷は浅いよ」
凛「は、ははっ、よ、良かった…」
男「ただ頭を打って気絶してたからね、病院で検査してもらわないと」
凛「そ、そうだ、テスト…学校に行かないと!」
男「学校?ああ今日はテストの日なのかい?それなら事情を説明すれば大丈夫だよ」
男「とにかく、病院で治療と検査が最優先だ」
凛「そ、そう…はぁー」
男「今病院に向ってるからね。この先の橋を超えたらすぐさ」
凛「え…?橋………?」
男「そうだよ、もうすぐ見えてくる」
凛「だ…」
凛「だ、ダメーーーー!!!!ゼッタイだめ!!!!」ガバッ
男「お、おい急にどうした」
凛「ダメダメダメ!!橋通らないで!!!!」ガッ
凛「止まって!!止まってよ!!!!」ドンドン
男「こ、こら!暴れるんじゃない!」
凛「橋はダメなの!!止まって!!お願い!!!」ドンドン
ガンッ
ピカッ!
橋の前
ガヤガヤ…ザワザワ…
凛「降ろしてぇーーー!ねぇ……って、えっ?」ポツーン
凛「あ、あれ?ここは?救急車は?」
警官「おい君、入ってきちゃダメじゃないか。下がりなさい」
凛「え、あ、あの…ここは?一体何が?」
警官「見ての通り、橋が崩れたんだ。さ、危ないから下がってなさい」
凛「え、橋…どうして…?」
凛「確かあの時…なにか光ったような…」ハッ
凛「も、もしかして、これ…?」
凛「『すすんでいる時計』…」
凛「たまたまボタンが当たって、凛だけその場所に残されて時間が進んだ…?」
凛「なんて、事に…」
凛ちゃん……
数日後 学校
穂乃果「あ、凛ちゃんもう出てこれるんだ?」
凛「うん…ご心配をおかけしましたにゃ…」
真姫「ホントにね、テストの日に車に轢かれるなんて…何やってんのよ」
花陽「みんな心配してたんだよ…?」
凛「ご、ごめんにゃ…」
穂乃果「まぁまぁ!ハイこの話はおしまい!」
花陽「うん、そうだね…あれ?凛ちゃんあの帽子かぶるのやめたの?」
凛「あ、うん…」
凛(結局…あの時救急車は橋の崩落に巻き込まれて…凛は奇跡的に投げ出されて助かったと判断された)
凛(帽子、時計、日記帳は全部焼却処分したにゃ)
凛(日記帳が死を知らせてくれたという可能性はあるけど、怪しい所がいくつもあるし、とてもそうは思えなくて)
凛(きっとズルしようとした罰だよね…)
凛(あれ以降、おばあちゃんのお店も見なくなったにゃ。もう会いたくはないけれど…)
真姫「そういえば凛、テストの受けなおし、来週なんでしょ?」
凛「にゃ!?…う、うん」
穂乃果「あ、来週なんだ?」
真姫「事故のあとすぐ、ってのもアレだし。配慮してくれたんでしょ」
希「って事は勉強する時間があるっちゅーことやね?」ヌッ
凛「ひっ、の、希ちゃん!?」
希「今度は逃がさんよ~?」ワキワキ
真姫「そういう事」
花陽「えへへ…」
穂乃果「穂乃果は…応援だけしてるね!」
凛「にゃ、にゃあ~~~!」
おわり
おつ
おつ(・8・)
面白かったおつ
乙!面白かったです
バットな終わりも見たい、基本的に破滅な終わりだし元は
救急隊員は無事じゃなかったんだよな…
このSSまとめへのコメント
これは期待大
これなんか元ネタあんの?ないんやったらセンスあるよな
元ネタは週刊ストーリーランドの謎の老婆シリーズ
ただ全く同じではないけどね。オチも違うし
原作だと主人公死んだはず
>>3おぉ、サンクス