妹「私にだけ無口な兄がいる」 (9)
ーーーー朝。
妹「お兄ちゃん、おはよう」
兄「・・・」タッタッタ
妹「・・・うー」
いつからか兄は私にだけ喋らなくなった。
喧嘩してるわけではないのに。
母「二人ともおはよう、朝ごはん出来てるから早く食べなさい」
兄「うん、頂きます」
妹「はーい」
ーーーー朝食。
父「・・・」
母「・・・」モグモグ
兄「・・・」
妹「・・・」チラッ
朝食はもともと静かだ。
私語厳禁ではなく基本的に朝は喋らずに終わる。
兄「・・・」チラッ
妹「・・・ん?」
兄「・・・」
妹「・・・(なにさー、一言なにかいえよ〜うー!)」
ーーーー玄関。
兄「行って来ます」
妹「行ってきまーす」
ガチャ、バタン。
ーーーー通学路。
妹「ねぇお兄ちゃん、どうして話してくれないの?」
兄「・・・」タッ、タッ、タッ
妹「待ってよー」
兄「・・・」ピタッ
妹「えへへ、追いついたー」
兄「・・・」テクテク
兄は少し早いというと、私の小幅に合わせてくれる。
まったく無視してるわけではないみたい。
ーーーー学校。
妹「お兄ちゃんまたね」
兄「・・・」
今日も変わらず、兄は見ているだけ。
私の事をどう思ってるかは顔を見る限り、何も分からない。
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乙
期待
支援。これは同時連載中の兄が異常な握力持ってるあの話しに関連する作品てことでおk?
支援
別ですね。
なるほど・・・どちらにせよこれも面白そうだ。
他の作品ともども、ゆっくりで構わないので更新楽しみに待ってます
ーーーー教室。
友「妹っていいよな」
兄「んだよ、いきなり」
友「いや、妹萌えない?」
兄「別に」
友「あー妹いるやつの余裕ってわけ?いいよなほんと」バンバン
兄「机叩くなうるせぇよ」
友「なぁ妹さぁ狙っていい?」
兄「・・・」
友「すげぇ可愛いじゃん、それに妹って最高だしな!」
兄「・・・」グググ
友「い、痛い!ちょ!マジ痛い」
兄「おい」
友「いたたた?なんだいてぇよ!」
兄「今度、同じこと言ってみろ・・・殺すぞ」
友「・・・はい、すいませんでした」
ーーーー妹の教室。
妹「お兄ちゃんが無視する。酷いよね?」
妹友「そうなの?わかんない」
妹「まじめに聞いてよー」
妹友「聞いてる聞いてる」
妹「はぁ、なんで無視するんだろう?なにか怒らせることしたかなー??」
妹友「お風呂覗いたとか?」
妹「普通逆じゃないの?」
妹友「それもそっか、んー」
妹「むー」
妹友「着替え見ちゃったとか?」
妹「逆でしょ!」
妹友「じゃあ分からない!」
妹「ばかー!!」
妹友「馬鹿とはひどいじゃないか妹君」
妹「はぁはぁ、まじめに聞いてくれないからでしょ?」
妹友「別にちゃんと聞いてるしーいいじゃん」
妹「・・・がるる」ガブッ
妹友「うん、まじめに考える。だから私の腕は美味しくないからね?ごめんね、ごめんなさい」
妹「フーフー、まふぃめこたえる?」カミカミ
妹友「うん、答えるからいい加減噛むのやめて、痛くないけど周りの目が恥ずかしい」
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