美琴「悪の華……ですって?」(176)

※超電磁砲+悪の華のSSです


とある河川敷


ビリビリビリイ!!ビリビリビリィ!


上条「どわああ!!」


上条「……はあ…はあ……おっかねえなあ……
もういい加減、気はすんだか御坂??」


美琴「はあはあ……」


美琴「ああもう…なんでよ…

なんでアンタには私の電撃が聞かないのよ!」




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上条「なんでって…いまさら何言ってんだよ、今までお前の攻撃が俺に通用したことがあるかよ。まったく…」


美琴「あーくそ!アンタのその右手…ホント腹立つわね!!一体どうなってんのよ、まったく!」


上条「…まったく……たまたま郊外で出会ったかと思えば……久しぶりに勝負しなさい、とか言い出しやがって…
お前がまだ、そんな勝ち負けにこだわってるなんて思わなかったぜ…はあ…」


美琴「う、うるさいわね!!あったりまえでしょ!!この勝負は私が勝つまでやるんだから!!」


上条「なんだよ…もうとっくに、あきらめたと思ってたのに……はあ…不幸だ…」


美琴「(…………言えない…)」


美琴「(絶対に言えないわ、……まさか、偶然出会ったコイツととにかく絡みたくて、
無理くり勝負を持ちかけて呼び止めたとか、…そんな小学生みたいな胸の内、言えるわけないわ…)」

上条「とにかく…もう日も沈んできたし、もうやめようぜ。俺は帰るからな」


美琴「あ、ちょ、ちょっと!まちなさいよ!まだ、勝負はついちゃいないわよ!」


上条「うげ…まだやる気まんまんなのかよ!!とにかく、今日はもうお開きにしようぜ!
続きはまた今度だ今度!!それじゃあな!!」


上条「(やっべ、早くしねえとスーパーが閉まっちまう!夕食の食材買わなきゃいけねーのに!)」


逃げるようにこの場を走り去る上条


美琴「あ、ちょ、ちょっと!!…

…ったく、何よ……何をそんなに急いで…


………ん?」



美琴「何よ、この白い巾着袋?…みたいなの…なんで河川敷なんかに……誰かの落し物かしら??」


美琴「って………ああ何だ。これ……きっとあのバカの持ち物だわ。

…私と勝負するときに、荷物をここに置いてたのね。
……あのバカ…なーに、忘れ物なんかしてんのよ…あんなにあわてて帰るからこんなことになるのよ…まったく」


美琴「…どうしようかしら……このままここに置いてたら、取りに戻って来るかもしれないけど…
けど…あたりももう、暗くなってきたし……このまま置いておくっていうのもなんだしなあ…」


美琴「(…………)」


美琴「…………、ま、しょうがないわね。仕方ないから、一旦、私が預かっておきますか」


巾着袋を自分のカバンにいれる美琴…

美琴「さーて、それじゃ私もそろそろ寮に帰ろうかしらね」



ハナ……ガ… サイタヨ



美琴「…え?」


美琴「何かしら…?何か聞こえた気がしたけど…

まあ、いいわ…帰ろっと」


…………

…………

常盤台中学 寮


黒子「お姉さま。お風呂が沸きましたけど…」


美琴「あ、ああ、私まだやることあるから。黒子、先はいっていいわよ」


黒子「わかりましたわ。それじゃ、お先に失礼いたしますわ」


そういって、バスルームに入る黒子

………



美琴「…………」

自分のカバンから、巾着袋をとりだす美琴…


美琴「(……アイツの持ち物、結局、持って帰ってきてしまったけど…
そもそもこの袋、一体中身は何がはいっているのかしら…)」


美琴「…………」



美琴「………ま、まあ、いいわよね、中身を確認するくらい?

…べ、別に、興味なんてないんだけどっ!
ま、まあその、わざわざ預かってやってんだから、中身を見るくらい当然っていうか…その……」


美琴「ま、まあ…いいわよね……そのくらい」


ごそごそ…

そういいながら、中身をとりだす美琴…

美琴「中身は……

…なんだ、ただの体操着じゃない…

まあ、あのバカの持ち物なんだから、高価なもののはずはないわよね」


美琴「まあいいわ、仕方ないから、明日にでもアイツに返してやって……」


美琴「(…………)」


美琴「(……………これが…アイツの体操着…普段、体育の授業で着てる…)」


美琴「(…………)」



美琴「(って!!な、なに考えてるのよ私は!!バカみたい!!
普段、身に着けてる衣服がなんだってのよ!!

こんなの布!ただの繊維でできた布なんだから!!意識する意味がわかんないわっ!!)」

美琴「ったく、こんなものいつまでも持ってたら、人にいらない誤解を生みそうだわ…
とにかく、早急にアイツに返さないと………、ってあれ……」


美琴「(……この体操着……ほんのり…汚れてる……

ああ、そうか…体育の授業で着たから、持って帰って洗濯するつもりだったのね…)」


美琴「(…………)」


美琴「(そういえばこの体操着………、なんか……ちょっとだけだけど……、

アイツの匂いがするような……)」


ハナ……ガ… サイタヨ




美琴「(って、バカか私は!!何わけわかんないこと考えてるのよ!!
ちょ、ちょっと冗談じゃないわよ!!なんで私、ちょっとドキドキしてんのよ!!わけわかんないんだけど!!


いいからこんなもん、早く袋に閉まって、明日返さないと…)」


美琴「(袋に閉まって……返さないと………)」



美琴「(…………)」ドキドキ…




手に持っていた体操着を…ゆっくりと顔に近づける美琴……








ハナ……ガ… サイタヨ

黒子「お姉さま?お風呂が空きましたけれど…」ガチャ


美琴「ぎゃああああああ!!!!!」


どんがらがっしゃあああああああん!!


黒子「お、お姉さまぁ!?」


美琴「あ、ああ…な、なんだ黒子か……脅かさないでよ…」


黒子「なんだじゃありませんの!?何をそんなにあわてているんですの!?」


美琴「え?あ、ああいや…なんでもないわよ、なんでも……あ、あはは…」


黒子「……、ふーんそうですの。ですけど先ほどのお姉さまのあわてよう…
とても何でもない、という風には見えませんでしたし…

それに…黒子の目には
先ほど、お姉さまがとっさに『何か』を隠したように見えたんですけど…」


美琴「え!!??な、な、何を言ってんのよアンタは!!
か、か、隠す、だなんて、そんなことしてないわよ!!」

黒子「そうですのぉ?ですけど、今、確かに…」


美琴「だ、だから、違うって言ってるでしょ!!そんなの見間違いよ見間違い!!
バカなこと言ってるんじゃないわよ!!」


黒子「…まあ、わかりましたわ。それより、早くお風呂に入ってくださいな。
消灯の時間も迫っていますし……あんまり、夜遅くにシャワーを使うと寮監がうるさいですわよ」


美琴「う、うん、そうね、わかったわ…」


そういって、バスルームに入る美琴…

まさかの御坂目線

承知の上で書いてるんだろうけど、悪の華の開眼もEDの入りも、ただの映像的演出だから、文字に起こされるとちょっと…

美琴「(…………)」


美琴「(あ、あ、あ……)」


美琴「(危なかったああああ!!危なかったわ!
とっさに隠して、黒子にはバレなかったみたいだけど…あと一歩遅かったら…

……って、いや……そんなことより…!)」



美琴「(さっきの私、一体何をしようとしたのよ!?
よ、よりにもよって……あ、あ、アイツの体操着の匂いを……か、嗅ごうとするなんて……!!)


黒子じゃあるまいし!!そんなの変態がすることじゃない!!
あああーーーもう!!一体何考えてんだ私はあ!!)」



美琴「(どうしたのかしら私…疲れてるのかしら…??
そういえば、アイツの体操着を拾ったあたりから、変な幻聴も聞こえるし!!)」


美琴「(な、なんかやばい……なんかよくわかんないけど…このままじゃやばい!!

とにかくあの体操着……はやくなんとかしないと!!)」


……………
……………

次の日

常盤台中学


美琴「(………なんか……落ち着かないわね…)」


美琴「(放課後、あのバカに返すためとはいえ…カバンにアイツの体操着を入れたまま
登校するなんて……他の人にばれたら、つまんない誤解生みそうだし…)」


美琴「(うう…ま、まあいいわ…体操着を返すまでの辛抱よ辛抱!
それにカバンに入れとけば他の人にばれるなんてことは…)」


?「あら、御坂さんじゃありませんか」


美琴「きゃあ!」

美琴「はあ…はあ…な、なんだ…婚后さんか…びっくりした」


婚后「びっくりした…って、一体どうしたんですの、御坂さん…
普通に声をかけただけですのに…もしかして、どこか具合でもわるいんじゃあ…」


美琴「う、ううん!?ち、違うの、ごめんね心配かけて!ちょっと、突然で驚いちゃって…」


婚后「まあ、いいですわ。それはそうと御坂さん、あの例の読書の課題、御坂さんは
なんの本にするか、もう決めましたの?」


美琴「え…読書の課題って……なんだっけそれ??」


婚后「忘れたんですの?自分の好きな本を一冊選んで、
その本についての感想文を書くという課題のことですわ」


美琴「ああ…そういえばあったわね」


婚后「…その様子じゃあまだ、決まってないようですのね。
ワタクシはもう、決めておりますのよ。アメリカのヘミングウェーという詩人の…」


美琴「(そっか…すっかり忘れてたわ…今日の昼休みに感想文を書く本くらい決めとかないと…)」


……………

その日の昼休み…

常盤台中学の図書館



美琴「うーん、何の本がいいかしらねえ…」


カツカツカツ…


美琴に近づく一人の人影…


?「みぃーさーかーさぁん」


美琴「うげ……」

食蜂「あらあ…何よそんな下品な声あげちゃってえ…」


美琴「…食蜂操祈…何よ、一体…なんか用?」


食蜂「御坂さんも例の課題の本探しぃ?お目当ての本は見つかったかしらあ?」


美琴「うるさいわね、アンタには関係ないでしょ?本探しに邪魔だからとっととどっか行ってくんない?」


食蜂「やだあ御坂さんったら、冷たーい☆…私はただ、御坂さんと仲よくお話ししたいだけなのにぃ」


美琴「…図書室は私語厳禁だし、そもそも私はアンタと話すことなんてないわね」


食蜂「…ねえ、御坂さん…最近駅前にできた喫茶店があるんだけどお、
そこのケーキがとっても美味しいって知ってたぁ?

本探しの骨休みにぃ、そこの喫茶店でケーキでも食べながら、仲よくガールズトークでもしない?御坂さんのおごりで」


美琴「はああ?なーにバカなこと言ってんのよアンタは!話聞いてたの!?
私はアンタと話すことなんてない、って言ってんのよ!…ってか、何よ喫茶店って!バカも休み休みいいなさいよね」

食蜂「ふふ……いいえ御坂さん。御坂さんは、絶対に私と喫茶店に行くわあ…
だって、御坂さんは私の命令を断れるわけないもの」


美琴「ああもう…どうやら、完全に頭がおかしくなったみたいね…
わけわかんないこと言ってないで、とっととどっか行っ……」


食蜂「御坂さん…私ね…」


美琴「なによ」


食蜂「私見てたのよぉ、御坂さんが上条さんの体操着を盗んだところ」



どんがらがっしゃあああああーーーーーん!!



ざわざわ…

生徒1「な、なに!?一体なんの音ですの!?」


生徒2「あ、あそこ!本棚がめちゃくちゃに!一体誰が…!」


生徒3「って、あれは御坂様!?どうしたのかしら、あんな盛大にずっこけて…」


生徒4「…それに食蜂様も一緒ですけど…」


…………


美琴「な、なん…アンタ…な、な、な、何言って……」


食蜂「くすくす…どうかしら御坂さん…私の命令に従う気になってきたんじゃないかしらあ?
それとも、御坂さんが、この秘密をばらされてもいい、っていうんだったら話は別だけどぉ?」


美琴「な、ち、違……あ、あれは盗んだんじゃなく…違…」


食蜂「さあ、どうするの御坂さん?放課後、私とお茶する?それとも、断っちゃうのかしらぁ?
けど大丈夫…大丈夫よ御坂さん……御坂さんのぉ…悪いようにはしないからあ…くすくす」



美琴「っ………!!!」



…………

今日はここまでで。続きはまた暇なときに書いていきます。

やっぱりみさきちがナカムラさんポジションかw

久しぶりに期待できる新作 続き期待

みさきち、最高ッ!!

みさきち「うっせーッ! クソムシが。」   ま さ に 女 王

やばい人にみられたなwwwww
これは美琴ちゃんに合掌


あとよく間違られるけど三巻以降美琴は上条さんにケンカ売ったりしないとか……
まあ、よくは知らないけど……

惡の花クロスとは珍しい
期待

百合を期待してもよろしいか?

みこっちゃんの変態行為を期待してもいいのだろうか?

いいねいいね最っ高だねェ

とあるカフェ


ひそひそ…

客A「な、なあ、あそこの席の二人って」

客B「確か、常盤台の『超電磁砲』と……それと…」

客C「…常盤台中学でも最大の派閥の頂点…女王・食蜂操祈…!」

客A「常盤台が誇るレベル5同士がどうしてこんなところでお茶なんか…」

客B「トップ同士の会合か何かか?……けど確か、仲が悪いって聞いたことあるけど…」

……………




食蜂「店員さぁん、店員さぁん」


店員「は、はい!」


食蜂「このショートケーキ、もうひとついただけるかしらあ。それとぉ、レモンティのおかわりも
お願いできる?」


店員「は、はい!すぐにお持ちします!」たったった…



食蜂「………ふう」

食蜂「………はあ、それにしてもここのカフェのスイーツの絶品さ、っていったら
ほんと、一言では語りつくせないわねぇ……ついつい食べ過ぎてしまうわあ…」

食蜂「って、あらぁ?どうしっちゃのかしら、よく見たら、
さっきから紅茶にもケーキにも手を出してないみたいだけどぉ?ひょっとして、お口に合わないのかしらあ?」


食蜂「ああ、そっかぁ……やっぱり、私達ってえ、味覚すら共感しあえない立場にあるってことなのかしらぁ

……ねえ、御坂さん?」


美琴「………………うっさい」

食蜂「え~、やだぁ、そんな怖い顔しないでよぉ…私はただ、御坂さんと楽しくお話ししたいだけなのにぃ…
どうしてそんなに怒ってるのぉ?」


美琴「………」


食蜂「……ふふふ……だってぇ、仕方ないじゃなぁい……私だって、偶然見ちゃっただけなんだからあ…
まさか、御坂さんが『あんなこと』しちゃうなんてえ…」


美琴「………あ、あんなことって…!?、だ、だから、その話だけど…あれは…!」


食蜂「センセーショナルだったわあ……誰もいない河川敷で、
御坂さんが他人の体操着袋を、そっと、鞄の中に入れて持ち帰る様は…」


美琴「い、いやだからそれは誤解…!」


食蜂「けど、どうなのかしらあ…こういうのってえ…
やっぱり、私たちみたいな年代の、思春期の少年少女にとっては、ありがちな行動なのかしらねえ…?


『好きで好きでたまらない男の子』の持ち物を盗んじゃうって行為はあ…」


美琴「違うっっ、っつってんでしょうがあああ!!!」

美琴「な、な、な、何が『好きで好きでたまらない男の子』よ!!
わ、私はべべ別に、アイツのことなんか全然、好きとかじゃあ……!

……って、い、いや違う違う違う!!そ、その前に……そんなことより!!

盗んでないっっ!!あれは、盗んだんじゃない、って何回言えばわかんのよ!!」



食蜂「えー、けどけどぉ、それじゃあ、どうして人のものを、カバンに入れて持ち帰ったりしたのぉ?」


美琴「いやだから、私はただ、一時的に預かってるだけなの!!すぐにアイツに返すつもりで…」


食蜂「えーけどぉ、それじゃあ~、

御坂さんが家に帰って、上条さんの体操着を『クンカクンカ!!』とか言いながら匂いかぎまくったり、

『はあはあ、上条タン…』とか言いながら、
いろんなところにこすりつけまくったりしたのはどう説明するのかしらぁ?」


美琴「アッッホかあお前はあああーーー!!!
そんな変態行為してるわけないでしょうがあああーーーー!!!!」

(あかん。ずっと食蜂のペースや。美琴ちゃんはこういうタイプとは相性が悪い)

食蜂「えー、けど御坂さんったら、そんなにムキになるところが怪しいわあ

…ホントやってないにしてもぉ…

…ひょっとして、脳裏に思ったりぃ、やろうとしちゃったり、……くらいは、してるんじゃないかしらあ?」


美琴「………っ、は、はあー!?はあーー!?ば、バッカじゃないのぉ!?バッカじゃないのおお!?
わた…全然思ってないし!!思ってないわよ!!な、ななな、何わけわかんないこと言って!

意味わかんない!!意味わかんないだけど!!!ちょ……ほんと意味わかんな……バッカじゃないのお!?」


食蜂「え、え~~…ちょ、ちょっと、落ち着いて御坂さん……

……そこまで動揺するなんて…さすがの私も予想外だったんだけどぉ……なんていうか、正直、ちょっと引くわぁ」


美琴「だ、だだだ誰が動揺してる、っていうのよぉ!!ば、バッカじゃないのぉ!?」

みこっちゃんバレバレすぎ

ちなみに
×悪 ○惡

食蜂「…けどけどぉ、大丈夫、大丈夫よぉ御坂さん……。そんなに動揺しなくたって、
私は御坂さんのぉ…悪いようにはしないって……そういったはずよぉ?」


美琴「……っ、アンタ…一体、何をたくらんでんのよ?」


食蜂「たくらむだなんて……ひどぉい…

けどまあ……率直にいうわあ…御坂さん……私と契約しましょう?」


美琴「…は?」

食蜂「あれえ、聞こえなかったかしらあ?だからぁ、契約よ契約。

…私は、御坂さんが上条さんの体操着を盗んだことを、誰にも言わないわ。

けど、そのかわりぃ、御坂さんは私の言うことを何でも聞いてえ、私を楽しませるのぉ。
…どう、悪い話じゃないでしょお?」


美琴「史上最強に悪い話じゃないのよぉ!!何アホなこと言ってんのよアンタは!?」


食蜂「えー、一体何が気に入らないのよぉ?」


美琴「全部よ全部!!誰がアンタの言いなりなんかに!
っていうか、アンタ…何回言わせるのよ!!あれは盗んだんじゃあなくて、預かってるだけだって!!

そもそも私は、アンタに弱みを握られるようなやましいことなんて、一つもしてないのよ!!」

食蜂「ふーん、けど御坂さぁん…それってなんか、自分自身に言い訳してるみたいよねえ?」


美琴「な…言い訳?アンタ…なに分かんないこと言って…!?」


食蜂「だってぇ、御坂さんが河川敷にある体操着袋に気付いたとき…
あの時点では上条さんと別れてすぐだったわけだからぁ…追いかけようと思えば、
すぐに追いついて、手渡すことができたはずなのに…御坂さんはそれをせずに家に持ち帰る選択を選んだ

…一体、なぜなのかしらあ?」


美琴「な……そ、それは……だって、あの時アイツは急いでたし……もうあたりも暗くなってたから…」


食蜂「ふーーん、それじゃあ…、携帯でメールくらいは送ってるのかしらあ…持ち物を預かっているっていう
メールくらいは…?普通、すぐ返すつもりなら、そのくらいの連絡は当然してるわよねえ?」


美琴「……いや……そ、それは……まだ、……だけど」

食蜂「え?よく聞こえなかったわあ?なんですって??」


美琴「まだ、だけどっ!!け、けど、それは、うっかり忘れてただけよ!!
ちゃんと、返す気はあるわよ!!バッカじゃないのアンタは!?

誰があんなヘンテコの持ち物なんて欲しがるってのよ!?しかも体操着なんて!!変態じゃないのよ!!」


食蜂「へええ…それじゃあ御坂さんはぁ、体操着袋を上条さんに返す気があるってことなのねえ?」


美琴「あったり前でしょうがぁぁ!
そもそも私は、アンタみたいなのに誤解される可能性を一番恐れてたのよ!!

ああもう、こんな体操着袋、今すぐにでもあのバカに返して返してやりたいわよ!!」


食蜂「ふーん、それじゃあ……返してもらおうかしらぁ?」


上条「あー、ごめんごめん、おくれちゃって」


美琴「……え?」





………………カフェの店内に入ってくる上条当麻。

食蜂「んもう、遅いじゃない上条さん。ほら、こっちよこっち」


美琴「……え?」


上条「って、あ、ああ…御坂だけじゃなかったのか…放課後、校門にいた常盤台の子に
御坂さんがここのカフェで待ってる、って言われて来てみたら…」


食蜂「あらぁ、ごめんなさぁい…わたし、お邪魔虫だったかしらあ☆」


美琴「……え?」


上条「まあいいや。で、御坂。……話、って何だよ?
俺、これから用事(スーパーの特売)があるから、あんまり時間、ないんだけど…」


美琴「うえええええええーーーーーーーーーーーー!!」

美琴「(食蜂のやつ…!!操った派閥の子に伝言させて、このアホに呼びつけたのね…!!一体何考えてんのよ!!)」

美琴「(い、いやけどこれは…むしろ好都合だわ!
ここで、普通にコイツに体操着を返したらいいだけの話なんだからっ!別にうろたえることなんて一つも…)」


食蜂「突然呼び出してごめんなさいね上条さぁん。何でも御坂さんが上条さんに
『とってもとってもとってもとっても大事な話がある』、っていうからあ…」


美琴「うおおおーーーーーーーーいい!!!」


美琴「(このアホ女ああああーーーー!!何変な感じにハードルあげてんのよおおおお!!
そんな言い方したら、なんか返しずらいじゃないのよおおおーーー!!)」


上条「え…そ、そんなに重大な話??いったい、話ってなんだよ御坂…」


美琴「あ……え、ち、違…そんな大した話じゃ…!!…あ、私はただ…あの……体……返…」


上条「……??なんだよ、どーしたんだよ??よく聞こえないんだけど…」

美琴「(な、なんで私、動揺してんのよ…べ、別にやましいことしたわけじゃないのに…!!
ああもう!!食蜂のやつが変なこと言うから…!預かってた持ち物返すだけなのに…それなのに…
ってか、それが狙いかこの女あ!!)」


上条「御坂??どうしたんだお前??なんか、顔赤くなってるけど……どっか具合でも…」


美琴「え、あ、い、いや別に…そういうわけじゃなくて……」


上条「そ、そうなのか…?まあいいや…それで話っていったい……
……って、ああそういえば思い出した…俺もお前に話があるんだった」


美琴「……え?」



上条「御坂さんさあ……俺の体操着袋、知らない??」



美琴「……っ!!!!な……っ!!」

美琴「な、……ななな……た、体操着袋って……アンタ……それは……どういう…いったい…?」


上条「いや、さあ……学校から持ち帰ったはずの体操着袋が見当たらなくてさあ…
どこやったかなあ…って思い出してたら、確か昨日……」


美琴「はああああああ!!な、な、なん……な……アンタ…何……何…ば、ばっかじゃないのおおーー!!
ばっかじゃないのおおおおおーーーーーーー!!!

ななな…なんで私が、あ、あ、アンタの体操着袋の在り処を知ってんのよ!?
バカかアンタはぁ!!バカかアンタは!ちょ……もう、わ、わけわかんな…ちょ、え、も……バカかアンタはあ!!」



上条「え、ちょ……な、何回バカ、って言ってんだよお前は!
そんなバカ呼ばわりされるようなこと聞いてないだろうが…


……あーもういいよ、わかったよ。

もしかしたら昨日、お前と勝負したときに河川敷に置きっぱにしたまま帰った気がしたから、
御坂さん、知ってたりしないかなって思ったけど、その様子じゃ知らないみたいだな」

美琴「……っ!……え!?……あ、ちょ…!」


上条「ええっと、それで、お前の話っていうのは……

あ!ってかもう、こんな時間じゃねーかあ!
わ、わりい御坂!俺、もう行かないと!はやくしねーと、売り切れちまう!そ、それじゃあ、話はまた今度!」
そういって席を立つ上条


美琴「ええ!?ちょ……あ、……待……!!」


美琴「(や、やばい!!ここで体操着袋を返さないと!この先、どんどん返しづらくなる!!
なんとしても、呼び止めないと!!)」


美琴「ちょ、ちょっとぉ!!」ガタッ


席を立ち、カフェを出ようとする上条を追う美琴



美琴「アンタ!話はまだ終わって……、って、あ…!!」ぐらっ…


上条「え?」


美琴「きゃあ!!!」


上条「お、おい!!」


店内の廊下でコケそうになった美琴を抱き支える上条。



上条「ったく、そっそかしいやつだな。おい大丈夫か……?」


美琴「…………っ、」


上条に抱き支えられ、上条の胸に顔をうずめた状態の美琴…



上条「って、あ、あれ?おい、御坂?」



美琴「(……こ、コイツがこんな近くに………って、ていうか……この匂い……


…あ、……これって…確か……体操着と同じ………匂い……)」

上条「え、ちょ、ちょっと?……も、もしもーし?御坂さーん……?」



美琴「はっっ!!!…あ、こ、これは…違っ……違…っ………っ、~~~~~~/////


……う、うわあああああああああーーーーーーーーーーんん!!!!!」



上条「え、ちょ、み、御坂さん!?御坂さーーーーん!??ど、どこ行くんだおい!おーーーーい!」


…………


上条「……走り去ってしまった………なんなんだいったい……、俺、なんか悪いことしたかなあ…?」




………ひそひそ¨

客A「…なんだなんだ?急に『超電磁砲』が走り去っていったみたいだけど…」

客B「途中、男が来てからおかしくなったよな…
もしかして、修羅場ってやつか…?二人があの男をとりあってケンカになったとか…」

客C「いや…けどその女王様はめちゃくちゃ楽しそうだけど…



……ほら、テーブル叩いて、大爆笑してるぞ」







食蜂「~~~~~~~っ!!!」バンバンっ!



………

………

今日はここまでで。また暇なときに書いていきます

美琴→春日 みさきち→仲村 上条さん→佐伯 なんだな


美琴かわいいな

みさきちハマり役すぎる

美琴にエロい要求してくれやみーちゃん

この先、みこっちゃんが体操着着てデートするかとおもうとワクワクする

今のところ変にキャラ改変とかなくて自然に進行してて良いね

それから数日後…





常盤台中学 図書室


食蜂「……」パラパラ…


縦ロール「まあ、女王…おひとりで図書室で読書だなんて…珍しいですわね」


食蜂「んー?そーかしらあ?…まあ、例の課題の本探しもしなくちゃいけないしねえ」パラパラ…


縦ロール「例の課題…?」

女子A「ああ、自分の好きな本についてのレポートを書くという課題のことですわ
確か、全学年共通で出てる課題とかなんとか…」


女子B「女王、ひょっとして、今読んでおられる本が女王のお気に入りの本ですか?」


女子C「著者の名前は…ボードレール…??」


女子A「(ボードレール…?知ってらっしゃいます)」ひそひそ…


女子B「(いえ…)ひそひそ…」


女子C「それで…題名は…」


食蜂「…べっつにぃ?…こんな本、私のお気に入りでもなんでもないわよぉ?
ためしに読んでみただけよ…ためしに」


縦ロール「そうなんですの?」


食蜂「けどぉなんかぁ…わけわかんないことばっか、書いてあって私にはよくわかんないみたぁい…
…悪いんだけどぉ…この本、もとの場所に返しててくれるぅ?」


縦ロール「はあ…わかりました」


食蜂から本を受け取る縦ロール。


食蜂「さーてと、それじゃ私、用事があるからそろそろ行くわね?」


女子A「え…女王…どこに行かれるのですか?」


女子B「私たちも一緒に…」


食蜂「駄目よお…今日は、私は一人で行動したい気分なんだからあ…それじゃあね」



…………



縦ロール「女王…いったいどこに行かれるおつもりなのかしら…」


………

………

同じく図書室


黒子「まったく……自分の好きな本についてのレポートだなんて…
小学生の夏休みの課題じゃあるまいし…まったくもってめんどくさい課題ですわ…」


黒子「まあとにかく、テキトーな本を見繕って、とっとと用事をすませるんですの
…はやくしないと、この後、佐天さん達との約束が……きゃっ」どんっ



縦ロール「まあ、ごめんなさい…大丈夫ですの?」


縦ロールと肩がぶつかる黒子。


黒子「あ、いえ……こちらこそ前方不注意でしたわ…」


縦ロール「…ほんと、ごめんなさい…それじゃ」


………

黒子「……ん…?……床に本が落ちてますわ?」


黒子「ああ、さっきぶつかったとき、さきほどの方が落としていったんですわね…

ええっと……題名は……」


………

………


とある喫茶店


初春「白井さん…遅いですね」


佐天「確か…課題のレポートを探すために、図書室によってから行くとか言ってたけど…」


初春「それにしたって遅いですよね…ねえ、御坂さん?」


美琴「………」


初春「御坂さん?」


美琴「…え!?あ、ああ……ごめん聞いてなかった…なに??」


佐天「んもう、どうしちゃったんですか、御坂さん?…なんか最近の御坂さん、おかしいですよ?」


美琴「え、そ、そうかな…?」


初春「そういえばそうですね…なにか悩み事でもあるんじゃないですか?
私たち、いつでも相談に乗りますよ!?」


美琴「え!?…あ、いやいや…違うって…別に悩みごととかないから…!ほんと!!
…あ、あーー、それにしても黒子のやつ、ほんと遅いわよねえ!ほんと、なにやってんだか!…あはは…」

美琴「(……いえるわけがない…)」


美琴「(まさか、私が高校生の男子の体操服を、カバンの中に常に入れたまま…
返すに返せずにいるなんてこと……支離滅裂すぎて…いえるわけないわ…)」


美琴「(あげく…その事実を……よりにもよって…あんな女に見られて……それで…それで…)」


美琴「(あ~~~もう!なんでこんなことにい!!!)………ん?」


ゲコゲコ…


美琴「メールだわ……いったい誰から………、……!!」


美琴「ご、ごめん2人とも!!…わ、私、急用ができたからこれで!!」


佐天「え!?…み、御坂さん!?」


初春「どうしたんですか、いったい!?」


美琴「と、突然でほんとごめん!!この埋め合わせは今度するからっ!!
…それじゃ、私はこれで!」


佐天「え、ちょ、ちょっと御坂さん!??」


初春「行っちゃいましたね……御坂さん……ほんと、どうしたんでしょう…」


佐天「また、変なことに首つっこんでないといいけど…」


………

………




学園都市郊外…


美琴「はあ…はあ……あの女ぁ…」


美琴「至急来い、って呼び出しておいて…待ち合わせ場所にいない、ってどういうことだ!」


美琴「(って、…結局あの一件以来…体操服のことを口外しないことを条件に
あいつの言いなりに……ああもう……こんな自分に腹が立つわ!!)」


美琴「まったく、今日はいったい何の用で私を…」


上条「あー、悪い悪い、遅れちまって」

どんがらがっしゃああああああああんん!!


上条「って……オイオイどうしたんだ御坂……そんな盛大にずっこけて…」


美琴「な、な……な、なんでアンタがまた来るのよ!?いったいどういうこと!?」


上条「は、はああ!?何言ってんだよ御坂さん…お前が俺を呼び出したんだろ?」


美琴「なんですって!?何言ってんのよアンタは、私はそんなこと……はっ!!」


食蜂「」ちょいちょい

………遠くの電信柱の影から、嬉しそうに御坂を手招きする食蜂


美琴「(あ、あ、あのくそ女の仕業かああああ!!しかも、あんな電信柱のもの影で何やってんのよおお!!)」


上条「お、おい!御坂…??いったいどこに行くんだよ…」


美琴「すぐ戻ってくるからっ!!アンタはここで待ってて!!」


上条「は、はい!」


………


………

美琴「…一体どういうこと…?」


食蜂「ええ、派閥の子を操って呼んできたのよ、上条さんを。
『御坂さんが呼んでるから、大至急来てくれ』って言ってもらって」


美琴「そんなこと聞いてんじゃないわよ!!私は、一体、アンタが何をたくらんでるのか、って聞いてんのよ!!
こんなことして、一体なんになるっての!?」


食蜂「…嬉しいでしょ?」


美琴「…は?」


食蜂「だからぁ、嬉しいでしょ、って言ってるのよ?上条さんとデートできて?」


美琴「で、で、デートって!??な、なんでそうなるのよ!?
って、てかアイツとデートだなんて、私は別に…」


食蜂「またまたぁ、そんな強がらなくてもいいじゃない御坂さん…
大好きな彼と都市郊外で待ち合わせしてデート…

……しかも、その彼の体操服を自分のカバンに忍ばせながら。どう?興奮してゾクゾクしてくるでしょお?」



美琴「………っ!!す、するかあああーーー!!アンタの中でどんだけ変態だわたしはぁ!?」

食蜂「えー、けどけどぉ、御坂さんは変態さんでしょお?」


美琴「は、はああああああああ!?アンタ、一体何いって…」


食蜂「…そう、御坂さんは、大好きな彼の体操着をいつまでもいつまでも、返さずに
カバンの中に忍ばせている変態さん……」


美琴「う、…そ、それは…」


食蜂「しかも、ことあるごとに、『はあはあ、当麻たん!クンカクンカ、クンカア!!』
とか言って匂いを嗅いだり、

『はあはあ、上条キュン、ごしごっし!ごしごっし!』とか言って
体のいろんなところに体操着をこすり付けたりして変態行為を…」


美琴「だから、そんなことしてるわけない、って言ってんでしょうがあああ!!!
っていうか、アンタの中で私は、どんだけ気合入れて変態行為してることになってるわけぇ!?」

美琴「ああーもう、イライラしてきた!!私もう、帰るから!」


食蜂「だめよぉ帰れないわ…だって、御坂さんはもう…私と『契約』、したんだもの」


美琴「バカも休み休みいいなさい。はっ、誰がアンタなんかと…」


食蜂「…体操着のこと…みんなに言いふらしてもいいのかしら?」


美琴「うっ……」


食蜂「それに、絶交の機会じゃない…?あの上条さんと…これからデートできるだなんて…」


美琴「……っ、だ、だから何言ってんのよアンタは!だいたいなんで私とアイツがこれから、
で、デートすることになってるわけ?

…べ、別にアイツだって、呼ばれてきただけで、そんな、デートするつもりで来てるわけじゃあ…ないみたいだし…」


食蜂「大丈夫…大丈夫よぉ御坂さん…私がついているわあ……
ほら、御坂さん、これを耳につけるのよ」


美琴「って、何よこれ」


食蜂「小型の通信機よ。これをつけていれば、遠くに離れたって、いつでも私の声が届くわ。
これから御坂さんは、デート中、私の指示通りに動くのよ」


美琴「はああ!?な…なによそれ…一体、アンタ…」


食蜂「御坂さん…自信をもって…私と契約できたのは、今まで御坂だけなのよお?」


美琴「何よそれ!!アンタと契約だなんて、逆に自信なくすわよ!!」


食蜂「ああもうそんなのいいからぁ……さ、早くこの通信機をつけて、上条さんの元へ行きなさい…
これから、ドッキドキ☆のデートがはじまるのよお…」


…………


…………

………

………


美琴「………」


上条「ああ…やっと戻ってきた……まったく…人を呼び出しておいて何やってたんだよお前…」


美琴「え…あ、あの…」


通信機から、語りかける食蜂…

食蜂『とりあえず手始めに、『どる~ん、待ったぁ?』って言いなさい?』


美琴「(なんだ、どる~ん、ってえぇぇ!!?一体、どういう意味よぉ!?)」


食蜂『ほらほら、どうしたのぉ、はやくぅ』


美琴「……………………どる~ん………待った…?」


上条「……え?……あ、ああ……待ってた…けど…??」


上条「ま、まあ…それはいいけど……御坂、今日は一体何の用事なんだ??」


美琴「…………ええと…それはあ…」


食蜂『とりあえず、立ち話もなんだし、あそこのカフェでも行きましょうか』


美琴「………とりあえず、立ち話もなんだし、あそこのカフェでも行きましょうか」


上条「あ、ああ…そうか…わかった」


…………


近くのカフェへと歩く上条と美琴


美琴「(何よこれ……何よこれ!い、一体…なんでこんなことになってるわけえええ!?)」


美琴「(なんで私が…あの食蜂操祈に指示されるまま、コイツとカフェへ向かってんのよ…
あの女…一体何をたくらんでる、ってのよ!)」


2人の後を嬉々として尾行する食蜂


食蜂「」サササ…


美琴「(サササ…、じゃないわよ!!何、軽快なステップで尾行してやがんのよぉ!!
ひっぱたかれたいの、あのクソ女ぁぁぁぁーーーー!!)



……………

……………

今日はここまでで。また暇な時に書いていきます。

乙さんです どるーんに吹いたw

引き返せる場所に居ながら、自ら堕ちて行く… 惡の華の真骨頂

体操着着用する御坂タンまだー?

おい続きはまだか

おい

佐天さん
御坂は変なことに首つっこんでるんじゃなくて
体操服に顔つっこんでます

   spo_px
        HORIZON ,i'゙´ `i、ETERNITATIS

            sephira ヾ!||||lツ prima
             Summa`´ Corona
        SYSTEMA ,ィゞ⌒゙ゝ、 SEPHIROTICVM

        XDIVINO ;i=-ゞ、Kム゙i、 RVMNOMINVM
               ゙i、シゝ、ュィミノ
    Sephira III   _,、-'"ヘミ⊥ゞヘ`゙'-、_  Sephira II
Tntelhgena snt spi/mundw|_|chetypl\ Summa sapuntic

    ,ィゞ⌒'ゝ、/ミ(∵八∵)シ」t!ミ(∵八∵)シ \ ,ィゞ⌒゙ゝ、
  i=-ゞ、Kム゙k'  ミ(∵)シ   | |   ミ(∵)シ  ゞ;i=-ゝ'ヾム゙i、
  ゙l、シゝ、ュィミノニニニニニニ ニニニニニニ゙l、シゞ、ュィミノ

   ヾミ⊥ゞ'゙   ¬     ! !    Dalrth    ゞミ⊥ゞ'゙
     |f| i、゙i、   TabulnZi |_| MoiaicaSs   / / | |
     |(| i、゙i、   ,ィr=-、  |)| ,ィr=-、     /f/ |t|
     |t|  i、゙i、  iミニ=   |(| iミニ= i   ,/t/   | |
  sephi! !raV i、゙i、 !ミニ= i  ! ! !ミニ= i  ,/ /seph!_!IV
     |_|    i、゙i、└=-= |f| └=-= ,/_/     |)|
  Time| |Swng ゙i、゙i、LrxMoyi| | Vmbra / /mrsba,| |Megaihi
┐ち,ィゞ⌒'ゝ、  ゙i、゙i、 Lrgu ! ! atem / /   ,ィゞ⌒゙ゝ、 ┌

i | i=-ゞヾム゙l、   i、゙i、Tith ! ! @ ,/ /   ;i=-ゞ、Kム゙i、|A
giニl、シゝ、ュィミノ ニニ ニニニ ニニニ ニニ ゙i、シゝ、ュィミノニ i

t|   ヾミ⊥ゞ'゙ Mundw゙i、゙i、 ヾ゙! !   / / Orbiumゞミ⊥ゞ'゙  |s
┘   |_| \_\   ゙!、゙i、 | |  ,/)/   /_/   |_|    └
     |f|   \_\  ゙!、゙i、|_| ,/ / _/_/pold  |)|∪
‐┐  」 !nullpo ゙\_\ ,ィiゞ⌒'ゝ、/_/        |(|  ┌‐
pt ニニ|t|        \i=-ゝ'ヾム゙i/raVI      | |ニニpra
‐‐sephi! !        _/l、シゞ、ュィミノ_\        |f|vsr└‐
     | |VIL   _/f/ ヾミ⊥ゞ'゙ \_\     | | a VII
    ,ィゞ⌒'ゝ、/_/yAim  」 !       \_\_,ィゞ⌒゙ゝ、♂
 ♀i=-ゞ、Kム゙i/ O Samnt|_|   @ Pr_\;i=-ゝ'ヾム゙i、

  ゙i、シゝ、ュィミノニニニニニニ ニニニニニニ゙l、シゞ、ュィミノ

    ヾミ⊥ゞ'゙\_\ Mundw |f|Elemraum/_/ゞミ⊥ゞ'゙
       ゙!、゙i、 \_\Rinm _! !hindan/_/ / /
         ゙!、゙i、   \_\,ィゞ⌒'ゝ、/_/   /f/
          ゙!、゙i、   ヽi=-ゞ、Kム゙l/   / /
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                 ゙!、i=-ゝ'ヾム゙i/
                 ゙i、シゞ、ュィミノ
                ヾミ⊥ゞ'゙

久しぶりに更新


とあるカフェ

店員「お待たせいたしました、いちごショートケーキでございます」


上条「…はあ、どうも…」


美琴「…………」


美琴「(あの女の言われるがままカフェに来たのはいいけど…なんなのよこの状況…!?
いったい、これからどうしたらいいわけ!?)」


上条「……、ええっと…それで御坂さん?」


美琴「え、あ、は、はい!!」


上条「突然、俺を呼び出していったい何の用だよ?」

美琴「あ…え、ええと…ええっとおお…それはあ…」


上条「なんだよどうしたんだよいったい…そんなに言いだしにくいようなことなのか??」


美琴「は、はああ!?な、何言ってんのよ、そんなわけないじゃない!!
言い出しにくいとかそんなことあるわけないじゃない!!

そんなやましいことなんて、あるわけないんだから!!バッカじゃないの!?」


上条「い、いや…やましい、とか…そこまで言ってないんですけど…」


美琴「え!?あ、ああ、そ、そうよ!!わ、わかってるわよ!!
別にやましくないわよ!?全然やましくないし!!あったりまえじゃない!!」


上条「は、はあ…そうですか…」


食蜂『落ち着いて…落ち着くのよ御坂さん…今のまんまじゃ本音だだもれよお?
ほら、ゆっくり深呼吸…ひっひっふー、ひっひっふー…』


美琴「(やっかましいいいい!!!!通信機越しにうっとおしいのよこの女はああああ!!)」


上条「まあいいけどさ…それだったら、早く要件を言えよ…俺、一応この後、買い物行く
用事があるんだから…」


美琴「え、ええっと…その…だから…アンタを呼び出したのは…その…ええっと…」

美琴「そ、そう!!お詫びよお詫び!!」


上条「は、はあ?お詫びぃ?」


美琴「そう!アンタ、この間、私との勝負で門限ぎりぎりまで時間とらせたじゃない?
あの時はさすがにちょっと悪いかなー、なんて思ったりもしてたわけよ!」


上条「は、はあ…」


美琴「だ、だから、そのお詫びにアンタに、ここのケーキをおごってあげよう、って思ったわけよ!!
わかる!?この美琴センセイがアンタにモノを恵んでやる、っていうんだから、ありがたく受け取りなさいよね!!」

……、ま、まあ…ついでだから…ことあとの、その、アンタの買い物の用事、ってのも
付き合ってあげてもいいけど!?」


上条「は、はあ…、まあ……、しかし…お詫びねえ…御坂さんの口から、
そんな殊勝な言葉が出るなんて意外中の意外だけど…」


美琴「あ、あんだとコラァ!!」


上条「まあいいや…そういうことなら、お言葉に甘えさせてもらうけどさ…」

美琴「(ふ、ふう……とりあえず、なんとかごまかせたのかしら…)」



通信機から語りかける食蜂…

食蜂『ふうーん、意外にやるじゃない御坂さん…上手くごまかしただけじゃなくて…
この後の買い物に付き合うとかなんとか…さりげなくデートの約束までこぎつけちゃって…』


美琴「(ん、んな…ち、違う…私は別にそんなつもりじゃ…な、何を言い出すのよこの女は!?)」


食蜂『それにしても御坂さん…忘れてるんじゃあないのかしら…?御坂さんが今現在、
上条さんの体操着をカバンにひそましておいているってことを…』


美琴「…………っ!!」


食蜂『目の前の大好きな男性の体操着を潜ませた状態でデートに誘うだなんて…

ほんと、御坂さんはHEN★TAIさんねえ…
やっぱり、バレルかもしれない…とか、ソウイウノが興奮するのかしらあ…?』


美琴「(な、な……!!……っ、そ、そそそそそんなわけあるかあああああ!!!)」


上条「…御坂…?……お前………、何、顔真っ赤にしてんだ??」



美琴「は、はああああ!?はああああ!?な、ななに言ってんのよアンタは!!
なってないし!!なってないわよ、顔が真っ赤になんてえ!!

そ、それより、とっととケーキ、食べなさいよね!!」

上条「いや…けどまだ、紅茶が来てねーし……って、あ、来たみたいだぞ」


店員「おまたせいたしましたー、ミルクティでございま…」




ピッ





店員「って、あ、きゃああ!!」


がしゃああん!


つまづいて、ミルクティを美琴のカバンにこぼす店員…

店員「す、すすすみません、お客様!!お客様の大事なカバンにミルクティをこぼしてしまって!!」



美琴「あ、ああ…いいですよ…別にそんな…」


店員「す、すぐに、この布巾で拭かせていただきますので…!」


美琴「あ、ああ…いえ、自分でやりますから……」


店員「い、いえ!そうはいきません!はっ!?い、いや!
も、もしかすると、カバンの中まで浸透してしまったかも!?」


美琴「…は?」


店員「そ、そうだ!そうに違いない!!
…か、かくなるうえは、お客様のカバンの中身をこの場で全部取り出して、隅から隅まで拭かせていただく所存で…」



美琴「アホかああああああ!!!!」ビリビリィ!!



店員「へぶうぅぅぅぅ!!」


上条「み、御坂さあん!?ちょ…お、おま……今、店員さんに電撃翌浴びせなかった!?」


美琴「はあはあ…は、はあ?何言ってんのよアンタ…気のせいよ気のせい…」


店員「う、うーん……私はいったい……、あ、あれ!?す、すみませんお客様!
いつの間にか、ミルクティをこぼしてしまって…!!私、いつの間に…!」


美琴「あ、ああいいです別に…その布巾、貸していただけたら自分で拭きますから……」


上条「(な、なんなんだいったい…)」


美琴「ご、ごめん!!私ちょっとトイレ!!」


上条「え、ええ…、あ、はい…」

………

………


同じカフェで監視してる食蜂の席に向かう美琴



食蜂「……やだあ…御坂さんったら…店員さん相手にひどおい…」


美琴「誰のせいだと思ってんだコラァ!!店員操って、何させてんのよアンタはああああ!!」


食蜂「んもう、落ち着いてよ御坂さん…やっぱりこれくらいのドキドキがあったほうがいいでしょお?
いわゆる吊り橋効果よ、吊り橋効果★……もちろん、意味は知ってるわよね?」


美琴「意味わかってないのはアンタだアンタ!!」


食蜂「…ああもう…いいのよそんなささいなことはあ…それよりいいの?
早く、席に戻らないとぉ…上条さん怪しんじゃうわよお?」


美琴「ああもう!わかったわよ!それより、もう、邪魔しないでよ!?」


……………


……………



それから数十分後…


美琴「(…………)」


美琴「(あれから、食蜂は特にちょっかいをかけてこない……一応、言うことを聞いてくれたのかしら…
いや…ありえない!あの女に限ってそれは…!!また、何か仕掛けてくるにきまってるわ…!)」


上条「はあ…ケーキも食べたことだし…そろそろ行くか」


美琴「…え?」


上条「え?、って……ついてくるんだろ?俺のこの後の買い物に…ほら、そろそろカフェでていこうぜ?」


美琴「あ、ああ!そう、そうよ!行く、行くわよ!」



………会計をすませ、カフェをあとにする二人…

…学園都市郊外


上条「さ、ぼちぼち行きますか」


美琴「う、うん…」


美琴「(う、うわ…何よこれ…これじゃまるで…ほんとにデートみたい…
黒子の目もないし…誰の邪魔も…」


食蜂「」サササ…


美琴「(いや…アホか私は……すぐ後方に、あのバカ女が尾行してきてるこの状況で…何考えてんのよ…)」



…………

?「すみませーん、そこのカップルさん」


美琴「え?」


上条「ええっと、カップルって俺たちのこと…?」


編集者「そう、君たちだよ君たち…実はさ、
今、雑誌の企画で、カップルに街頭アンケートをしてるものだけど、良かったら二人にも協力してくれるかなぁ?」


美琴「え…ちょ、ちょ…か、カップルだなんてそんな…」


上条「アンケートォ?一体なんですか?」


編集者「うん、題して…街中カップル★カバンの中身はなんじゃろな!?、という、
まずはカバンの中身を見せていただくという……」


美琴「どりゃああああああああ!!!!!」


びりビリビリビリイイイいい!!!


編集者「ぎゃああああああ!!」


上条「み、御坂さあああん!??」

上条「ちょ、御坂さん!?今、お前、何の罪もない街頭インタビュアーに電撃翌浴びせなかったぁぁ!?」


美琴「やれやれ…あぶないところだったわね…」


上条「あぶねーのはお前だああああ!!!何やってんだよお前はああ!?」


美琴「はあ…?うるさいわね大丈夫よ……洗脳を解くためのちょっとした医療療法みたいなもんよ」


上条「えええええ!?何それ怖い!!洗脳ってどういうこと!??言ってること支離滅裂なんですけど!?」



編集者「う、う~ん、あ、あれ?何やってんだ俺?
確か、「将来の夢は?」っていう街頭インタビューをしてた最中だったような…」


美琴「(やっぱ、食蜂に洗脳されてたか…)」


上条「何ぶつぶつ言ってんだよ…御坂さん、お前いったい…?」

美琴「あーもう、なんだっていいでしょ?それより、買い物行くんでしょ?とっとと……って、そういえばアンタ…」


上条「……?なんだよ?」


美琴「買い物、って……いったいアンタ…、どこに行くつもりよ?」


上条「え?ああ…そういえば言ってなかったっけ?…別に普通に学生ショップに行くだけだよ」


美琴「なんだ、ただの学生ショップぅ?…で、いったい何を買うわけ?」


上条「ああ、体操着だよ体操着」




……………

……………


美琴「……え、……ちょ、…アンタ…今なんて…」


上条「だから、体操着だよ。この間、なくしたっていっただろ?あの後、いろんなところ探したけど
見つからなくてさあ…仕方ないから、買いに行こうかなって…」


美琴「いやいやいやいやいやいやいやいやいや……」


上条「え…何何…どうしたんだ…?俺…そんなに変なこと言った?」

美琴「な、何言ってんのよアンタは、体操着を買うとか…ば、バカじゃないの?
アンタの体操着なら……、……っ、ど、どっかにあるはずでしょ!?

この間なくしたばっかりなんでしょ!?
きっと見つかるわよ!別に新しいのを買うことないでしょ?」



上条「いや…だから、言っただろ?探したけど見つからなかった、って…」


美琴「何言ってんのよ!!ちゃ、ちゃんとよく探したの!?あ、あるわよ!この地球上のどこかには」


上条「そんなレベルで存在してても意味ねえよっ!!!!
買うよ!!地球上の隅々まで探す気力は、上条さんにはないんです!!」


美琴「と、とにかく!!買わなくていいから!ちゃんと返……じゃない!!ち
ゃんと見つかるから!!血迷ったことはやめなさいよ!!」


上条「ええええええ!???た、体操着買うことって、血迷ったことなのぉぉ!?」



食蜂『ここよ!!体操着ならここにあるの!!』
…美琴は、そう告白したい胸の内を声に出せずにただただ、罪悪感に苛まされながら上条を止めるほか…』


美琴「なんだそのナレーションはあああ!!
しばく!!絶対しばき倒してやるわあんのクソ女があああああ!!!」


上条「って、な、なに急にわけわかんないこと叫んでんだ御坂ぁ!!
だ、だいじょうぶかお前!?ど、どっか頭でも打ったんじゃあ…


…って、あ、あぶない!」

美琴「え……きゃあ!!」ドンっ 


美琴に思いきりぶつかり、そのまま走りさる男…


……………


上条「だ、大丈夫か御坂!?」


美琴「う、うん平気……」


上条「ったく、なんなんだよアイツ……謝りもしねえでそのまま走りさりやがって…
って……あ、…あれ?御坂さん…」


美琴「え…?何よ……?」


上条「………お前……………、カバン、どこにやった?」


美琴「…………………、あ、あれ?……あれぇえええええ!??」

美琴「ない!ない!?な、なんで!?」


上条「もしかして…さっきのぶつかってきた男……ひったくり…か!?」


美琴「んな……!!そ、そんなまさか…!」


上条「くそっ…!」


男のあとを追う上条


美琴「あ、ちょ、ちょっとアンタ!?」


上条「御坂はそこで待ってろ!!大丈夫!!俺が必ず、カバンを取り戻してやるからっ!!」



美琴「え、ちょ、ちょっと待って!待ってってば!!………、あ………」



美琴「……、や、やばい……」



美琴「(やばすぎる…私のために動いてくれるのはうれしいけど……
もし、これでアイツが犯人からカバンを奪い返す拍子に中身を見られでもしたら…)」


美琴「絶っっっ対やばい!!…………ま、待ちなさいよちょっとぉぉぉーー!!」



………


………

今日はここまでで。また暇なときに書いていきます。


テンパり美琴可愛すぎわろたww

可愛いみこっちゃんで嬉しい

otu

hayakusiro

そろそろやばいぞ

マダー?

超久しぶりに更新


郊外の路地裏へ逃げ隠れた、犯人…

犯人「はあ…はあ…ここまでくれば、もう大丈夫だろ…」


犯人「くく…しかし大収穫だぜ…まさか、あの常盤台中学のお嬢様のかばんをひったくれるなんて…」


犯人「中学生とはいえ、あの名門のお嬢様学校の生徒のかばんだ…さぞ高価な持ち物が入っているに
違いねえぜ……どれどれ」


美琴のかばんを開けようとする犯人


上条「待ちやがれてめえ!」

犯人「だ、誰だ!?……って、てめえは確か、このかばんの女と一緒にいた…!」


上条「中学生のかばんをひったくるなんて、つまんねえ真似しやがって!!
とっとと御坂のかばんを返しやがれ!」


犯人「はん!おことわりだね!せっかく、盗ったかばんを誰が…!」


上条「ああそうかよ!だったら、力づくでも返してもらうぜ!
どりゃあああああああーー!!」


犯人に向かっていく上条


犯人「んな…!ちょっと待……、ぐはあ!」





再開




上条の攻撃で地面に倒れる犯人…とその拍子に地面に落ちる美琴のかばん

犯人「…うう…ち、ちくしょう…」


上条「ふう、やれやれ…ええっとそれで…御坂のカバンは…っと
ああ…あったあった…あそこに落ちてる……よかった、無事みたいだな…」


上条「あ、けど、地面に落ちた拍子にカバンの中身が出かかってるぞ…
仕方ねえ…中に戻しておいてやるか……


……ん?あれ、なんか…カバンからはみでてる、あの白い袋…どこかで見覚えが…?」


落ちたカバンにゆっくりと近づく上条…


…………


美琴「どりゃああああーーーー!!」


上条「フェブリぃぃ!!」バギィイ!!

上条「ちょ、ええええええ!!み、御坂さあん!?な、な、なんで今殴ったの!?」


美琴「はあ…はあ…え、あ、ああ!ごめんごめん!あ、アンタのこと犯人と見間違っちゃって!」


上条「う、嘘付け!だいたい犯人なら、ここでノびてんだから!見間違えるわけねーだろうが!」



美琴「え、ええっと、じゃあ、あ、アンタが勝手に人のカバンの中身を覗くこうとするからでしょ!?
まったくもう!!」


上条「じゃあ、ってなんだよ、じゃあ、ってえ!?
御坂さんって、俺を殴るのにコロコロ理由が変わっちゃうんだ!?
どんだけ危ない子なんだ、お前はあ!!」

美琴「そそ、そんなことよりアンタ……そこの私のカバンから、早く離れなさい…そう…ゆっくり…ゆっくりと私のほうまで
来るのよ…いい?…絶対に振る向いちゃだめよ?わかった!?」


上条「なんだそのドラマのワンシーンみたいな台詞!?お前のカバンって、そんなに危険なの!?」


美琴「あーーーもう、うるっさい!いいから、とっととこっち来なさいよこの馬鹿!
いいから、カバンから一刻も早く離れなさい!!」


……

無事、自らの手でカバンを回収する美琴


美琴「ふう…(よかった…なんとか無事、回収できたわ…)」


上条「ったく…一体全体、どういうことだよ…そのカバン、なんか見られたくないものでも入ってんのかよ…」


美琴「え!?ば、馬鹿、ちち違うわよ!!…そ、そういうことじゃなくて!!
年頃の女の子のカバンの中身を見ようなんて、マナーがなってないのよ、そもそも!」


上条「い、いや別に俺はお前のカバンの中身を盗みみるつもりは…」


美琴「地面に落ちた拍子でカバンの中身が出かかってたんだから!一緒よ一緒!

……あ、けど……私のカバン……取り戻そうとしてくれて……その、あ、ありが…」


ジャッジメントA「あ、すいませーん、ジャッジメントの者ですけどー」


美琴「え?」

ぞろぞろ…

美琴達の前に現れる数人のジャッジメント…


ジャッジメントB「町でひったくりがあった、っていう連絡があってかけつけたんですけど…
どうやら、犯人を自力で捕まえて、取り戻したみたいですね」


ジャッジメントC「ええっと、盗まれた、というのは、そこの彼女のカバンですか?」


上条「ええ、そうですけど…」


美琴「ああ、けどもう…この通り、犯人から取り戻したので…問題は…」


ジャッジメントA「カバンの中身は確認されましたか?
一応念のため、確認してもらっていいですかね?

いまここで」



……………



美琴「…………え?」


ジャッジメントA「いや、だからカバンの中身を…」


美琴「いやいやいや…」


ジャッジメントA「えっ」


美琴「えっ」

……………


……………


ジャッジメントB「いやだから、カバンのなかみを…」


美琴「無理です…」


ジャッジメントB「えっ」


美琴「いや、だから…………、カバンの中身を確認するとか……無理なんですけど…」



……………

別になに言われようが関係なしに普通に匂い嗅いで抜いて返してやればそれでいいんじゃねって思うの美琴ちゃん……

…………

………

上条「あ、あのーー、み、御坂さん?」


ジャッジメントA「え…っと、あのいやいや…あの、別に変な意味じゃなくて…ただ、カバンの中身が
ちゃんとあるかどうか、今ここで確認を…」


美琴「いやいや…超無理です…無理無理無理……カバンの中身とか…
今、ここで見るくらいなら……あの……死にます」


上条「ええええええ!?な、なに言っちゃってるの御坂!?
す、すいません、この子、たまに頭おかしいこと言っちゃったり、変な行動取るところがあって…!」


美琴「んな……!な、なんですってえええ!!誰が頭おかしい子だコラあ!」


上条「いやいや、だから!カバンの中身だせばすむ話だろ!ほら、早く!
ジャッジメントの人、怪しんでるでしょうが!?いいから、ほら!」



美琴「できるかアホォ!!なんなのアンタまで!?私をここで、殺しにかかろうっての!?
バカなんじゃないのホント!!」


上条「馬鹿はお前だあ!!こ、殺しにかかる、って何!?
御坂さんはカバンの中身を確認したら、死んじゃうんだ!?変わった体質だなオイ!!」


美琴「死ぬも同然なのよ!!社会的に抹殺されるもどーぜんなのよぉ!!」


上条「な、なにわけわかんないことを言ってんだよ……ほら、もういいから、早くジャッジメントの人の言うことを……」


美琴「………………」ぐすっ


上条「……え?」

…………

…………


上条「って、あ、あの…御坂………さん?」



美琴「………ぐす…ぐす…」



上条「……ええっと…あの……まさか……そんなわけない……よな?
ははは……ま、まさか…あの御坂さんが、中2にもなって、こんなことくらいで…」


ジャッジメントA「え……あ、あのお……」


美琴「……りなんです…」


ジャッジメントA[…え?」


美琴「…いや…もうホント…無理…ちょ、ひぐ……ぐす…なんで……
か、カバンの中身見るとか…あの…ひぐ……んべん……して…ください…」



…………

…………



上条「(えええええええーーーーー!!………ちょ……は、……半べそォォォォ!!!?)」

ジャッジメントA「あ、あの…なんかすいません…」


ジャッジメントB「い、いや…別にわれわれ、そんなつもりじゃあ…」


上条「え、あ、ああ!?いやいや、すす、すいません、こっちこそ…!
お、おっかしいなあ!?ふ、普段こんなことで泣く子じゃないんですけど…いや、ホント!?

普段はこっちが泣かされてるくらいなんですけどね!?いや、なんかホントすいません!!」


ジャッジメントC「は、犯人も確保したことだし、僕ら、もう行きますけど…
えっと、カバンの中身が何かなくなっていたら、連絡もらえますかね?…あ、はは…」


美琴「は…はい…すいませんでした…」


上条「(み、見てるこっちが恥ずかしい…)」

美琴「ぐす…ぐす……」


上条「え、ええっと…あの~御坂さん?げ、元気出せよ?なっ!?
よ、よくわかんないけど、そのうちいいことあるって!!

た、確かにあの御坂さんが、半べそとか、
ちょっと、いや、かなりアレだったけど、まあ、まだ中2だし、たまにはそんなことくら…」


ビリビリビリビリイイ!!!


上条「どわあああああ!!!!」


上条「ちょ、み、御坂さあん!?半べそで泣いた挙句、俺に電撃翌浴びせるとか、どういう精神構造してんだお前!!」


美琴「う、ううううるっっっさいわねえ!!!も、もとはと言えばアンタのせいじゃない!!」


上条「は、はあああ!?な、なんだよそれ、なんで俺のせいなんだよ!?」

美琴「う、う、うるっさい!!そもそも……あ、アンタが…アンタがあんな忘れ物をしなければ……!!」


上条「わ、忘れ物?なんだよそれ?いったい何の話を……」


美琴「え、あ!?い、いや違っっ~~~~~~~~、う、うわあああーーーーーーーーん!!」


ダッシュで走り去る美琴…


上条「えええ、ちょ、み、御坂さああーーん!?どこ行くんだよ!?
って、てかまたこのパターンかよぉ!お、おーーーーい!!」


………………

………………

………その日の夕方…とある公園



食蜂「いい加減、元気出しなさいよ…御坂さあん…」



美琴「うっさい…」



食蜂「大丈夫、心配しなくていいわ。御坂さん…ジャッジメントの目の前で
マジ泣きしたことなんて、なんの取引なしで、みんなに黙っといてあげるから
そんなに落ち込まなくても…」


美琴「黙れ、っつってんでしょうがああ!!!」

美琴「ああああもう!!もとはと言えば、アンタのせいでしょうがああ!
何よ、カフェの時といい、街頭アンケートといい、アンタが人を操って
ちょっかいばっかかけてくるから…!」


食蜂「その件は確かに私だけどぉ……
けどけどぉ、あのひったくりの事件は別よぉ?

あれは、私のせいじゃなくて、ホントのアクシデントだったんだから…
仕方ないじゃなぁい…」


美琴「はっ!!アンタの言うことなんて、ぜんっぜん信用できないんだけど!?」


食蜂「ホントよぉ…さすがの私だってそこまではしないわえ…

それに私……ジャッジメントにカバンを見せるように言われて、半べそかいて『勘弁してください…ぐす…』
とかいう御坂さん見て、久しぶりにちょっと引いちゃっ……」


美琴「や、やややめろっつってんだろうがああああ!!!!!」

美琴「もういい……私、もうやめる」


食蜂「やめる?……やめる…って御坂さん…いったい、何のことかしらあ?」


美琴「もう、アンタの言いなりになる、のはやめる、っつてんのよ!!
こんな体操袋、とっととあのバカに返して、こんな茶番、おしまいにしてやるわ!!」


食蜂「あらあら…御坂さん…そんないきがっちゃってえ…そんなこと今更できるわけないじゃなぁい…
だってぇ、御坂さんは……」



美琴「ああああもう!!うるさい!うるさいわね!いいの!とにかく、明日にでも、あのバカに返して
アンタとの関係も清算してやるんだから!!み、見てなさいよ、ばーか、ばーか!!」


食蜂「って…御坂さぁん?……ああ……行ってしまったわあ…」


………


食蜂「無理よお御坂さん……だって御坂はぁ……

あの体操袋の……虜、になってしまっているんだからあ…」


……………

……………

今日はここまでで…なるべく次が最終回になるように頑張ります

乙 もう帰ってこないとおもってた

おちゅ


美琴の運命やいかに…


それから数日後

常盤台中学校の廊下


食蜂「あらぁ?…こんなところで会うなんて偶然ねえ…ごきげんよう、御坂さぁん?」


美琴「……ちっ」


……食蜂の前をそのまま通りすぎる美琴


食蜂「あらあらぁ?なんで逃げるのよぉ、御坂さぁん?」


美琴「うるさいわね!ついてこないでよ、急いでんのよ、私は!!」


食蜂「えー、けどけどぉ、せっかく会ったんだからお話くらいしましょうよぉ」


美琴「誰がアンタなんかと!私はアンタと話すことなんて一つもないわよ!!」


食蜂「やだぁもう…御坂さんったら、ほんと冷たーい☆…わかったわあ…それじゃあ、一つだけでいいから、
聞かせてもらえるかしら、御坂さん?」


美琴「ああもう、何よ一体!?」


食蜂「一体、いつ上条さんに返すの?」


美琴「……っ!!」



………歩みを止める美琴…


食蜂「たしか、この間は『明日にでもあのバカに返してやる』、とか粋がってたわよねえ?
けどぉ…あれから何日も立ってるけどぉ、結局まだ返せてないのよねえ?


……一体、いつ返すつもりなのかしらあ…??上条さんのたいそう…むぐっ!」


食蜂の口をふさぐ美琴


美琴「ちょ、ちょっとこんな所で何言ってんのよ!………か、返すわよ…ちゃんと……返すってば」


食蜂「だからぁ…それは一体いつになるのかしらあ?」


美琴「そ、それは…」

食蜂「くすくす……なーんてね……わかってるわよぉ、ちゃんと…
返せるわけないわよねえ、御坂さん……?

……だって御坂さんはもう……虜、になっちゃってるんだから…」


美琴「は、はあ!?な、何よそれ!一体アンタどういう…」


食蜂「要するに手放せないんでしょお?あの、上条さんの体操着だものねえ…?
愛しの彼の匂いのしっかり染み込んだ体操着を…
…御坂さんは、自分のカバンの中に、常に携帯しときたいのよねえ?」


美琴「んなっ……!!だ、だから、違……!わ、私がそんなこと、考えているわけっ……!」


食蜂「そして、ときどき取り出して、匂いとか嗅いだり、体にこすりつけたりしちゃいたいものねえ…?
『はあはあ…す、すごいわ、あ、あのバカがすぐ傍にいるみたい…』とか言いながら…夜な夜な…」


美琴「んなわけない、って何回も言ってるでしょうがあああ!!
ってか、なんでアンタの発想ってそんなに気持ち悪いわけ!?

ドン引きよドン引き!!ば、ばっかじゃないの!??」

美琴「よ、要はタイミングよタイミング!!タイミングさえ合えば、私はいつでも返す覚悟ぐらいあるのよ!!」


食蜂「タイミングだなんて……くすくす……御坂さあん……そんなこと言っていたら、いつまでも
返せないわよお?」


美琴「……っ」


食蜂「けど、大丈夫。私には、わかってるわあ、御坂さんの気持ちくらい…
…どうせ、いつまでも自分のカバンの中に隠し持っておくつもりなんで…」


美琴「明日……」


食蜂「…ええ?なんですってぇ?」


美琴「だ、だから、明日よ明日!!あ、明日、あのバカに返してやるわよ!!」


食蜂「ふーん…あ、そーお、わかったわ。それじゃ、さっそく上条さんに連絡して…」


美琴「え!?あ、ちょ……っ!!ちょ待っ!!」


食蜂「……ちょま?チョマって何かしらぁ?イラクサ科の多年草のことかしらあ?」


美琴「よくそんなこと知ってるわね!?ち、違うわよだから…」


食蜂「だからぁ?」


美琴「…………、い……いや……な、なんでも……ない…わ」


食蜂「あら、そーお?わかったわ、それじゃあ、上条さんには明日の放課後、
学校近くの公園にでも、来てもらうように連絡しとくわあ。

『御坂さんが、またまた、大事な話があるらしいから…』って、
ちゃんと伝えておくから心配いらないわあ

……それじゃあね?御坂さん」



美琴「っ…………!!」



…………………

…………………

常盤台中学の寮

美琴「食蜂のやつ……バカにして!!私が今更、あのバカに体操着を
返せっこないって思ってやがんのね、ムカつくわ!!」


美琴「ああもう!!こうなったら、明日、あのバカに絶対に返してやるわ!!
なによ!!べ、別に元はといえば、ただ単に体操着を預かってただけで、全然やましいことないじゃない!
なんで、こんなに思い悩んでんので、食蜂なんかの言いなりになってんのよ私は!?

ほんと、どうかしてたわ!!」


美琴「あんなボロボロの体操着、普通に返してやればいいのよ!!普通に!!」


美琴「……………あんなボロボロの体操着……」


美琴「……………」



……………ごそごそ…


カバンから、上条の体操袋を取り出す美琴…

……………


美琴「……………、
………洗濯くらいして、返してあげようかな……体操着、ちょっとだけ汚れてるし……」


美琴「ま、まあ長いこと返さずに持っていたのは、悪かったわけだし……
そのお詫びに洗濯して返すくらいのことは当然してあげるべきよね……

まあ、そのくらいは……」


……………


黒子「ただいまですの。…あら、お姉さま、もう帰られておられまし…」ガチャ


美琴「ぎゃああああああ!!!!!」


どんがらがっしゃあああああああん!!


黒子「お、おお姉さま!?ど、どうしたんですの一体!?」


美琴「く、くくっくく…黒子!!な、なんでアンタはいつもいつも、急に入ってくるのよ!!」


黒子「え、ええ!?急にって…別にいつもどおり、入ってきたつもりだったんですけど…」

美琴「も、もういいわ!そんなことより……わたし、今から学校のほうに行ってくるわね!」


黒子「が、学校って…お姉さま!?…もう門限も過ぎておりますのに…一体何しに行かれるんですの!?」


美琴「え、い、いや…その……そ、そう!忘れ物したのよ、忘れ物!!
もし、寮監が見回りに来たら、テキトーに誤魔化しといて!そ、それじゃ行ってくるわね!」


黒子「ちょ、お姉さま!?……行ってしまわれましたわ…どうしたんですの、あんなに血相変えて…」


黒子「まあ…いいですわ……それはそうと、例の本の読書を…」


…………

…………

常盤台中学……「帰り様の浴院」


美琴「寮の洗濯機で、男子の体操着なんて洗ってるとこ見られでもしたら…何言われるかわかったもんじゃないわ…
学校の洗濯機なら、もう時間も時間だし……誰にも気づかれずに洗濯ができるはず…!」


美琴「さーて、それじゃ、チャッチャと洗濯しますか」


体操袋から上条の体操着を取り出す美琴……


美琴「………………」


美琴「……(アイツが普段、着ている体操服……ボロボロだし、
だいぶ着こなしたのかしらね……大覇星祭の時のごたごたの時も…これを着ていたのかしらね…)」


美琴「(やっぱり……ほんのり匂いがする……
この匂い……アイツの匂い、ってことなのかしら……?)」


美琴「(アイツの………)」

美琴「(って!!だから、な、何考えてんのよ私は!た、ただ洗濯するだけなのに!
何変なこと考えてんのよ!!)」


美琴「ああもう、いいわ!!とっとと洗濯して寮に帰ろう!ちゃっちゃと済ませて…」


美琴「………………」


美琴「………(アイツの………)」


美琴「(アイツの…アイツの……、体操着……)」


…………ドクン……ドクン……


……………


……………


……………


……ガ… サイタヨ


ハナ……ガ… サイタヨ

………

常盤台中学…寮

美琴「……ただいま…」


黒子「あらお姉さま…ずいぶんと遅かったですのね…忘れ物を取りに行くだけ、と言っておられましたのに…」


美琴「…あ、ああうん……ごめん……ちょっと…………、いろいろあって…」


黒子「だ、大丈夫ですのお姉さま…?なんだか……顔色が優れませんけど……」


美琴「ああ…大丈夫…ごめん、心配かけて…何ともないわ…」

黒子「ふうん……まあ、いいですけど……、ああところで、お姉さま……お姉さまは『例の読書の課題』…
終わったんですの?」


美琴「ええ……?…あ、ああそういえばそんなのあったわね……自分が選んだ本をレポートにする、だったっけ?」
すっかり忘れてたわ…」


黒子「やっぱりですのね…全然、レポートにする本を読んでいるようではなかったものですから…
レポート期日は目前ですし……お姉さまも早く、取りかかったほうがよろしいですわよ」


美琴「その口ぶりだと、一年生にもその課題、出てるんだ…

…ひょっとして、今、アンタが読んでる本……それがアンタが選んだ本ってわけ??」

黒子「ええ…よくぞ聞いてくれましたのお姉さま…この本は図書館で偶然、見つけた本なのですけど…
黒子はすっかりこの本の虜、なってしまいましたのよ!!

…本のジャンルはボードレールという詩人の詩集なのですけれど…」


美琴「ふーん、ああそう…よかったわね」


黒子「んもう、お姉さまったら!もっと真面目に黒子の話を聞いてくださいまし!
…まあ、この詩集の話の内容はほとんど理解できないのですけど…」


美琴「理解できないんじゃ意味ないじゃない…」


黒子「いえ、ですけど黒子には感じるんですわ……
この本がまとっている…なんというのでしょう……そう…いやらしく……かつ…如何わしいのに格調高いような……
…まあ、とにかく、この本を秘められた後ろめたい感じが、なんとも言えないんですわ!」


美琴「……ふーーん、そうなんだ……。それで?本の名前は?」


黒子「『悪の華』、というんですの」

美琴「(悪の華、……か……)」


美琴「なるほどね……、なんていうか確かに……、悪の華、だわ」


黒子「お姉さま……?一体、どうしたんですの?本当に大丈夫ですの!?
やっぱりどこかお体が優れないんじゃあ…」


美琴「あ、ああ、ううん…いいのよ黒子……大丈夫だから…

………それよりも…アンタのその本……私も今度読んでみようかしらね……アハハ…」


黒子「……?お姉さま……」


……………

……………

今日はここまでで。次回、最終回にします。


ちゃんと洗濯できたのかな?それともその前に、クンカクンカしたのかな


履いて来たと予想



とうとう変態行為におよんだかw

仲村「まだかクソムシ」クワッ

春日「ヒ!」ビクッ

美琴かわいいなw
最終回期待

最終回




翌日……とある公園



食蜂「……意外だわぁ…まさか本当に約束した場所に来るだなんて…御坂さん」


美琴「…あ、あったりまえでしょうが…今日で決着をつけるんだから…当然でしょ」


食蜂「へえぇ…ってことはぁ、ちゃんと覚悟はできてるってことでいいのかしらねえ…
これから来るはずの上条さんに、ついつい出来心でパクッちゃった体操着を返す覚悟は……」


美琴「パクってたんじゃない!!預かってたのよ、一時的に預かってただけ!!
いいから!アンタはとっとと物陰にでも隠れて一部始終を見ておきなさい!!」


食蜂「あらあら…ずいぶん強気ねえ御坂さん……まあいいわぁ…
それじゃ、御坂さんがちゃぁんと、上条さんに体操着を返せるかどうか……じっくり見守っていてあげる」


……………


美琴「………、来たわね」

待ち合わせ場所の公園にやってくる上条

上条「ごめんごめん…遅れちゃって……」


美琴「(平常心…平常心…)……、ったく…遅いのよアンタは、毎回毎回」


上条「いやあ悪い悪い……けどお前こそ、ここのとこ、何回も俺のこと呼び出しておいて…
一体どうしたんだよ……」


美琴「(き、来た…)…あ、い、いやそれは……」


上条「毎回毎回、大事な用がある、って言われて来てみても、実際は大した用じゃないし、途中で逃げて帰るし…


…それで?今回こそは、ちゃんと大事な用事、なんだろうな?」


美琴「あ、う、うん……そ、その……実は…」


上条「うん…なんだよ」



美琴「……ええっと……」


……………

……………



美琴「(や、やばい!!緊張しすぎて、この時のために考えてた言い訳のセリフが全部吹っ飛んだわ!!
…ど、どうしよう……ええっと……ええっとおお……!!)」

上条「やれやれ…またダンマリですか、御坂さん…
…お前、大丈夫か?…あ、もしかしてまた、何か人に言えないような厄介ごとを……ってどわあ!」バンッ!!


上条「あ、あぶねえ!な、なんだよ急に!!いったい何を投げつけて………!

……って、あ、あれ…………、こ、これ………俺の……体操袋………??」



美琴「(………っ、し、しまったあああ~~!!き、緊張のあまり言葉が出なくなって……
とっさに、体操袋を投げつけてしまったわああ!!)」「



上条「あの……御坂さん……これって……」



美琴「え、あ、あ、だ、だから…あ、あの!」

美琴「だ、だから!!それ、あ、あ、アンタの体操着でしょ!?
も、持っててもしょうがないから返す!!だ、だって、アンタのだし!!
わ、私が持ってても使い道ないし!?そんなボロボロの体操服持っててもしょうがないし!?

って、いうか、あーーーーもう!!
こ、この私がじきじきに、アンタに返すために、ここまで来たんだから、あ、ありがたく思いなさいよね!!!」



上条「は、はあ…その……あ、ありがとう……?」



美琴「(や、やばい……!!テンパりすぎて、自分でも何言ってるか支離滅裂に……!!
あーーもう、どうしよう!!!)



上条「いやいや…

…けど…その、御坂さん……なんで、御坂さんが俺の体操着を…今までもってたんだっけ……??」



美琴「…………っっ、だ、だから……それはぁ……!!」

美琴「こ、こないだ、アンタと河川敷で勝負したことあったでしょ!?
…そ、その時にアンタが、その体操袋、河川敷に忘れてて……それで、私が預かってて……!!」


上条「え…けど………、前に俺の体操着の在り処、知ってるかどうか尋ねたら…
ものすごい勢いで、知らないって否定してたじゃねーか……

体操着なくしてから、結構経ってるのに……預かってたんなら、なんですぐに返してくれなかったんだ…??」



美琴「だから……だから…それは……それは……それはぁ…」


美琴「(ああもう……どうしよう……、も、ものすごい正論だわ……
やばい……何て言って言い訳したらいいのよ……!??


えっと、ええっとお……!!)」

美琴「わ、忘れてたのよっっ!!!」


上条「……は?」


美琴「だ、だから、忘れてたのよ!!アンタの体操着なんか預かってることなんてっ!!
わ、私は、いろいろ忙しいんだからっ!アンタのボロボロの体操着のことなんて、すぐに記憶の彼方に飛んでたのよ!!

だから、返すのが遅れたの!!いい!?それが理由!わかった!??」



上条「えええ~~、な、なんだよそれぇ!!御坂さんは、人の預かりものを簡単に忘れちゃうような頭弱い子なの!?」



美琴「あ、頭弱いよか言うな!な、何よ!もともとアンタが忘れ物なんかするから悪いんでしょ!?
今日の今日まで、預かっておいてやったんだから、あ、ありがたいと思いなさいよね!!」



美琴「(う、うわあ……じ、自分でもハチャメチャな言い訳…!
け、けど、もう勢いで誤魔化すしかないわ…!!!)」


上条「はあ……まあもういいよ…結果的に返ってきたわけだしさ……」


美琴「……え…?」


上条「まあ、確かに、忘れ物をしたのは俺だし…
…お前は預かっててくれてただけだもんな……サンキュな、御坂……一応、礼言っとくわ」


美琴「え……あ、……うん……」


美琴「(……よ、よかったわ……なんか、納得してくれたみたい……)」


美琴「(……………………、けど……)」

上条「………幸い、学生ショップで新しい体操着、まだ買ってなかったし……見つかってよかったよホント
……苦学生の上条さんにとっては、新品の体操着買うのも、ちょっと痛いな、って思ってたところだったしな」


美琴「あの…………、なんか…ごめん」


上条「……??………なんでお前が謝るんだよ」


美琴「………え!?…あ、い、いや…べ、別に……」

食蜂「『アンタのボロボロの体操着のことなんて、すぐに記憶の彼方に飛んでたのよ!!』

……だなんて……よくそんな、白々しいセリフが言えるものねえ……御坂さぁん??」


美琴「………っ、な、ちょ……!???」


上条「あれ……、君は確か……」


食蜂「ごきげんよお、上条さぁん…御無沙汰してるわぁ☆」


美琴「(物陰で見てろって言ったのに……、な、なんで間に入ってくるのよ!!!」


食蜂「それはそうと上条さぁん……その、御坂さんに返してもらった体操袋……
ちゃんと、ここで中身まで確認したほうがよくないかしらあ…?」


美琴「んな……!?」


上条「え……それって、どういう…?」


食蜂「だってえ……もしかしたら、中身が差し替わってる可能性だってあるじゃなぁい?
本当は、その体操袋の中身は、別の人の体操着に、『誰かさん』が入れ替えた可能性も…」


美琴「んな……!!な、何言ってんのよアンタはあ!!わ、わ、私がそんなことするかあ!!」


食蜂「あらあらぁ?私は、『誰かさん』って言っただけで…御坂さんのこと、だなんて一言も言ってないわよぉ?
…あ、ひょっとしてぇ…思い当たるフシがあるのかしらあ?」


美琴「な、なんですってえええ!!?」


上条「え、ええ…と、ごめん、よく事情が呑み込めないんですけど…いったい、どういうこと…?」


食蜂「いいからあ…はやく、体操袋の中身を確認してえ…上条さん」


上条「あ、ああ…はい…」ごそごそ…


体操服の中身を取り出す上条…

上条「あ、あーー、こりゃ間違いなく俺の体操着だよ……名前書いてあるし…このボロボロ具合も…」


美琴「あったりまえでしょ、そんなの!!アンタの体操袋の中に入ってたものなんだから……まったく」


食蜂「…………」


上条「あれ……けどこれ………」


美琴「な、なによ…」


上条「汚れが落ちてるけど……もしかして、洗濯、してくれたのか御坂?」


美琴「あ、ああ…うん………、まあ……ずっと預かったままで、
今日まで返さなかったのは悪かったし…そのお詫びよお詫び……大したことじゃないわよ」


上条「ふーーん、なんだ、御坂さんもちょっとは気が利くところあるんだな」


美琴「うるさいわね、一言多いのよアンタは…」




食蜂「………………なるほどねえ」

上条「…え?」


美琴「…な、なにが、なるほど、なのよ…アンタは…」


食蜂「要するに御坂さん………ちゃんと上条さんに返す覚悟はできたけど…

…洗濯しなきゃ返せないほど…体操着に沁みついちゃったのね…







……………御坂さんの匂いが」




美琴「っっっ!!!!」

上条「………え??」


美琴「あ、あ、……あ、…な、な、何言って…な、何言って……!!??」


食蜂「わかるわあ……そりゃあ毎日のように、体操着を使って色々と『イイコト』しちゃったらぁ……
そりゃあ……沁み付くわよね……上条さんの体操着に………御坂さんの匂いがあ……

なるほどなるほど……そりゃ確かに、洗濯して匂いを落とした後じゃないと……返せないわよねえ……」


美琴「は、はあああああああ!!!?な、な、何言ってんだアンタはあああああ!!!??
ち、違……わ、私は、ホントにただ……汚れてるから、洗濯して返してあげようと思っただけで……!!」


食蜂「いいの、いいのよぉ御坂さぁん……私にはわかってるわあ…

御坂さんが夜な夜な、『アイツの体操着をゴシゴシ☆ゴシゴシ☆私の匂い、しみこませちゃうゾ、ビリビリ☆』
とかやってたことくらい、百も承知……」


美琴「だからやってない、って何べん言わせんのよぉぉーーーーーー!!!!
ていうか、頭の中でどんだけ気持ち悪い妄想繰り広げてんだアンタはあああ!!!!!」

食蜂「あらあら……御坂さんったらぁ、今後に及んでしらばっくれちゃってぇ…いい加減白状したほうがいいわよぉ…
私は常日頃から、上条さんの体操着を着込んだり、こすり付けたりしてた変態さんだって…」


美琴「常日頃からそんなことするかああああ!!!ち、違うわよ!!

私はただ、昨日、洗濯する前にギュッとして、それからちょっとだけ……



…はっっ!!!」

……………

……………

上条「……え??」


美琴「……………、あ、…や………//////」


食蜂「………へ、へえ………そ、そうなのね……け、結構冗談半分でからかってたのにぃ……
そ、それなりにマジ、だったのね……あ、ああ…そ、そうなのねえ……ふ、ふーーん」


美琴「…へ、…ちょ……ち…/////」


食蜂「な、なんかぁ…ごめんなさいねえ…御坂さぁん……ひ、人の性癖をここまで自白させるだなんて…
ちょ、ちょっとおふざけが過ぎたみたい……」


……御坂さんとの、契約は解消でいいからぁ……許してもらえるかしらぁ……」



美琴「ふぇ……ちょ……ちょっと……な、……違……違……////////////」



……………



上条「え、ええっと……その…御坂さん…悪いんだけど…俺、さっきから全然話が見え」



美琴「ふぎゃああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」



ビリビリビリビリバリバリビリバリビリバリビリバリィィィィーーーーーーーーーー!!!!!!!!



上条「っっうぎゃああああああーーーーーーーーー!!!!!!!」

上条「ちょっとおおおおおおおお!!!み、御坂さあああん!!?
お、お前今、全力で電撃翌落としやがっただろうがああ!?な、何やってんだよ、いったい急に!!
こ、[ピーーー]気かお前はああ!!」


美琴「うううううう五月蠅い!!!もう、[ピーーー]アンタはあああ!!![ピーーー]ねえええ!!」

ビリビリビリビィイ!!!


上条「どわああああああ!!!ちょ、や、やめろマジ…ホント…洒落になんねーって!!!
どわああーーーー!!!」


美琴「ってか、食蜂!!!当然、いないってどういうことよぉおお!!!
何処に逃げやがったのよ!!!つぶす!!あの女、ぜったいーーーぶっ潰してやるわあああああああ!!!!!」


ビリビリビリビィ!!!ビリビリビリビリィ!!


上条「どわあああ!!」

上条「ちょ……、ホントお、落ち着けって、御坂!!一回深呼吸しろって、な!?」



美琴「ああもう!!五月蠅いわね!!もとはといえば、アンタのせいなんだからああ!!
アンタが、あんなもの忘れ物しなきゃ、私は……!!!」


上条「ええっとごめん……俺、さっきからな、なんかよく事情が呑み込めないんですけど…

………よくわかんないけど……要するに御坂さん…、俺の体操着で何したってこと…?」



美琴「うわああああああああああああああああああああーーーーーーーー///////////////////!!!!!!!!」



ビリビリビリビィイビリビリビリビィイビリビリビリビビリビリビリビィィィィィィーーーーーーー!!!



上条「ぎゃああああああああああああーーーーーーーーーーーーー!!!!!」


…………

…………




……………

……………




それから……数日後…

放課後


美琴「はあ………」


佐天「どうしたんですか…御坂さん……さっきからため息ばっかりついて…
…最近ずっと元気ないですけど…」


美琴「あ、ごめん佐天さん、心配させちゃって…なんでもないの…」


佐天「もしかして、また一人で厄介ごとを抱えてるんじゃないですか?
だめですよ、一人で抱え込まないで、ちゃんと皆に相談しないと…」


美琴「ああ、いや……厄介ごとは、とりあえず解決したんだけど…」


佐天「え……??」

美琴「あ、い、いや!ごめん、こっちの話……それじゃ佐天さん…私、今日はもう寮に帰るね」


佐天「えーー、もう帰っちゃうんですかあ、ちょっとくらいカフェでお茶くらい…」


美琴「うん、ごめん…実はレポートを仕上げなきゃいけなくて……締め切り、明日までなんだ」


佐天「レポートって……珍しいですね…御坂さんが、学校のレポートに締め切りギリギリまで手こずるなんて…
普段は、締め切り前に、ちゃちゃっと提出してるのに」


美琴「うん……レポート書くために本を一冊選んで、読書しなくちゃいけなかったり…ちょっと面倒なのよね…」


佐天「読書感想文みたいなもんですか…?それで、読む本はもう決まってるんですか?」


美琴「う、うん………、まあ、一応…ね」


……………

常盤台中学の寮


……寮の廊下を歩く美琴…


美琴「…………」


美琴「(結局、アイツに体操着は返すことには成功したけど…

……あの体操着を洗濯した晩に私がしたこと……この後ろめたさは消えることはない…)」



美琴「(この後ろめたさ……これがきっと……『悪の華』、なのね……

私の心の中に咲いてしまった……一輪の………悪の華……)」


美琴「(きっと私は一生……この罪を背負っていくのね……この罪深い華を胸の内に抱えながら…)」


美琴「(黒子が読んでいた『悪の華』の本……私も読んでレポートにまとめてみよう
そうすれば少しは……この胸のモヤモヤがとれるかもしれないし………)」









寮の自室のドアを開く美琴

ガチャ…

美琴「ただいま……ねえ、黒子、私にも悪の華の本を貸し…」


黒子「はあはあはあはあはあ……」



美琴「………え?」



……ガ… サイタヨ wwwwww
ハナ……ガ… サイタヨ wwwwww




美琴の帰宅に気づかず、美琴の戸棚をあさる黒子……


黒子「…はあはあ……まったくお姉さまったら、またこんな幼稚な下着をお召になっておりますのね…はあ…
まあ、いいですわ…お姉さまが帰ってくる間に、何枚かスティールして……ふひひ…」


黒子「って、ああ…い、いけませんわ白井黒子……スティールするだけでなく、お姉さまの下着をクンカクンカ
するんなんてことは……そのような場面…お姉さまに見られでもしたら…

し、しかし、このゲコタパンティーから、醸し出される天空へといざなうような匂い…

はあ…お姉さまの匂いですわあ……クンカクンカクンカァ!!」



美琴「……………」



黒子「はっ!!…ま、まずいですわまずいですわ…このうえ、お姉さまの下着を
黒子の体にこすり付けるだなんて発想は…いけません、いけませんわ…そんなこと…意識が意識がふっとびますのおお…

しかし!!ごしごしっ!ゴシゴシするですわあああ!!!うっしゃああああ!!」



………ハナガwwwwwwサイwwwwwwタwwwwwwヨwwwwww
ハwwwwwwナwwwwwwガwwwwwwハナガサイタヨwwwwww


黒子「はあはあ……それにしても、さっきから、よくわからない幻聴が聞こえるようですけど…
まあ、どーーーーーーーでもいいですわ、そんなの!それよりも!!
お姉さまがいない間に…お姉さま分をもっと補給しなければ……!!」



ヒドクカゼニオビエwwwwwwタwwwwww
ダレwwwwwwモwwwwwwミwwwwwwタwwwwwwコトナイハナガサイテイタヨォーwwwwww



黒子「きゃああ!い、いけないですわ、白井黒子!ま、まさかスティールしたお姉さまの下着を
装着しようだなんて発想を思い浮かぶだなんて……

黒子は……黒子は………なんて、いけない子!!
やばいですわ、やばいですわ……ま、けど穿きますけどね(笑)

うふふ…………さてと、それでは、どれを装着いたしましょう…どーーーれーーーにーーーーしーーーよーーーお…」


ハナナドナイwwwwwwソレハアwwwwwwルwwwwwwハwwwwwwズwwwwwwノwwwwwwナwwwwwwイwwwwww
トオモテタラwwwwwwシタラwwwwwwソシタラwwwwwwシタラwwwwww
ハナガガガガガガガガガガガガガwwwwww
ハルダヨォーwwwwww


黒子「ああもう!ってか、なんなんですの、さっきからこの幻聴は!!五月蠅すぎですのよ!!
ったく、人がせっかくお姉さま分を補給しようって時に…」


美琴「………黒子」



黒子「ああもう、何なんですの!!今度は、お姉さまの声の幻聴まで…………

……って幻ちょ……って、あ、……………え?」

美琴「何『悪の華』咲き散らかしとんじゃアンタはああああああーーーーーーーーーー!!!!!」

ビリビリビリビビリビリビリビィィィィィィーーーーーーー!!!


黒子「ぎゃあああああ!!!………お、おおおおお姉さま!か、帰っていらっしゃったんですの…お、おほほ…
で、でしたら、早く言ってくだされたら良かったでしたのに…!!」



美琴「うるっさい!!アンタはいつもいつもぉぉ!!!……ていうか、黒子!!
『悪の華』の本の虜になったとか言って!!アンタ全然、理解してないじゃないのよ!!」



黒子「え…り、理解、ですの…!?いったい、お姉さま、一体何の話を……」

美琴「だからあ!?あ、アンタには何も感じないの!?自分の心に『悪の華』が咲き乱れているのが!!
なんか、後ろめたくてつらい、とか、ないわけ!??何も感じないの!?アンタ、悪の華、読んだんでしょ!?」


黒子「え、ええっとぉ……何も感じないかといえば…あ、…
…そういえば…さっきから幻聴みたいなのが聞こえるますけど……もしかして何か関係が……」


ハナガwwwwwwサイwwwwwwタwwwwwwヨwwwwww

ハwwwwwwナwwwwwwガwwwwwwハナガサイタヨwwwwww

ヒドクカゼニオビエwwwwwwタwwwwww

ダレwwwwwwモwwwwwwミwwwwwwタwwwwwwコトナイwwwwww

ハナガサイテイタヨォーwwwwww

………


黒子「………」


美琴「………」



黒子「……あ、けど、なんか聞いてるうちに『あ、結構いい曲』って感じで心地よくなってきて……」



美琴「[ピーーー]えええええええーーーーーーーー!!!!!」


ビリビリビリビビリビリビリビィィィィィィーーーーーーー!!!


黒子「ふぎゃあああああああーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」


……………

……………


…………

…………

とある高校の体育の授業



上条「ふう、やれやれ……やっぱ体育には体操着だよな…」


青ピ「あっれえー上ヤン、今日は上下ジャージやないんやね。

僕はてっきり上ヤンが最近、まだ暑いこの季節にも、
全身ジャージを着る極度の寒がりにジョブチェンジしたと思っていたのに」


上条「なんだよそりゃ……前回の体育の授業までは、体操服をなくしてただけだよ。
けどようやく見つかって………ん?」


上条「………」スンスン…



上条「(この体操着の匂い……洗った洗剤の匂いか……うちの洗剤の匂いとは違うけど……
なんかどっかで覚えがあるような……)」

上条「…………」


上条「(……………、ああそうだ………、普段…御坂と一緒にいるときに…匂ってくる匂いと一緒……)」


上条「(…………)」


上条「(…………)」


…………

…………



青ピ「……上ヤン…?何、顔赤くしながら、体操着の匂いを……」


上条「っ……!嗅いでねーよ!!嗅いでねーってばぁ!!!!」



………………



ハナ……ガ… サイタヨ






思春期に咲き乱れる悪の華のお話


おしまい

見てくれた人、ありがとうございました。更新が遅すぎていつの間にか悪の華のアニメも終わってました。すいません。

美琴が上条さんの体操着でどんなことしたかは、ご想像にお任せします
※たぶん、大したことはしてないと思います。

感想お待ちしてます。ではでは

乙!とうとう終わってしまったか…

御坂は開き直って、体操着来て告白するのかと思ったよ
黒子はいつも通りだったねwwww
そして上条さんも悪の華に目覚めるのか…

ともあれお疲れ

完結記念あげ
めっちゃ面白かったよまたなんか書いてくれ

乙でした
思春期がんばれな美琴ちゃんが可愛かったですw
上条さんの体操着は…
せいぜい匂い嗅いで抱きしめられてる妄想に浸ってにへへ~って感じですかね

美琴が可愛くてすごく良い話でした

乙乙

超乙でした
最初から最後まで御坂は超可愛いですし、最後の上条も超可愛かったです

続編があるとすればこうですか?


打ち止め「お風呂にはいろー、ってミサカはミサカは急いで服を脱いでみたり!!」


一方通行「クソガキ!リビングに服を脱ぎ散らかしてンじゃねーよ!
服はちゃんとバスルームの洗濯機にまとめて入れろって言ってンだろ!…って行っちまいやがった!」


打ち止めが脱いだ服を回収する一方通行


一方通行「ったく、あのガキ…何度言ってもしつけってもンが………ン?…この匂いは…」


一方通行「…………」


ハナ……ガ… サイタヨ



おっと誰かがきたようだ…

>>174
一方さんのそれは思春期関係ないで
ガチでアカンやつや…

ミイラ取りがミイラになる食蜂さんってのもありだな

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