ショタ 「お姉さん、大好き!」 女 「ありがと、でもお断りします」 (36)

母 「あらあら、女ちゃん、いつもお野菜ありがとうね」

女子高生のお姉さん 「あはは、いえいえ、お隣同士ですし」

女 「それに、うちの祖母はお節介ですからね」

女 「……こんなに沢山の野菜、一人じゃ食べきれませんよ」

母 「いいお婆ちゃんじゃないの」

女 「まったくもってその通りです、私の自慢のお婆ちゃんです」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394878838

母 「女ちゃんは偉いわねぇ、いつも一人で頑張って」

母 「……うちのショタにも見習わせたいわ」

女 「わ、私なんかを見習ったらダメな子になっちゃいますって!」 アタフタ

母 「あらあら、謙遜しちゃって」

女 「本音ですから、私なんておばさんの足元にも及びませんよ、色んな意味で」

母 「もう、お上手ね」

母 「よし決めた、お昼ご飯ごちそうするわ!」

女 「ほんとですか!?」 キラキラ

ショタ 「え、お姉さん来てるの!?」 タッタッタ

女 「あ、ショタ君だ、元気してた?」ニコニコ

ショタ 「ふふん、当然だよ、僕をなんだと思ってるのさ!」

女 「そうだったね、私の見込んだだけあるよ、うん」 ナデナデ

ショタ 「……へへん、どんなもんだい!」 ポッ

母 「こら、またショタは調子に乗って」 コツン

-食卓-

女 「こ、こんなのぜったいおいしいですよおばさん!」

母 「ふふ、おいしそうに食べて、おばさんも作った甲斐があったってものだわ」

ショタ 「あんまり食べ過ぎたら太っちゃうよ、お姉さん」

女 「ふ、太らないし! 毎日運動してるから太らないし!」

母 「こらショタ、デリカシーがないわよ」

ショタ 「……ごめんなさい」

女 「いいっていいって、だって私太らないし」

女 「ごちそうさま!」

母 「今日はゆっくりできるのかしら? 女ちゃん」

女 「嬉しいことにバイトはお休みだったり!」

母 「ふふ、なら存分にくつろいでいくといいわ」

女 「はいっ、ショタ君のおもりはお任せください!」

母 「あらあら、本当に頼りになるわ」

女 「ご飯のお礼です! ええ!」

ショタ 「も、もう○学△年生だし! 一人でも留守番できるし!」

女 「はいはい、寝言は寝て言うんだよ、ショタ君」

ショタ 「ね、寝言っていうな!」

母 「なら、お任せするわね、女ちゃん」

女 「大船に乗ったつもりで!」

―――――

ショタ 「えい、や、とりゃ!」 ピッピッピ

女 「負けるか、この、えい!」 ピッピッピッ

win!

ショタ 「……負けちゃった」

女 「ショタ君とはいつもこの格闘ゲームで遊んでるから、コツもつかめるってもの!」

ショタ 「……お母さんにだって負けたことないのに!」

女 「お母さんとは違うのだよ、お母さんとは!」 ドヤッ

ショタ 「も、もう一回!」

女 「おっけー、君が諦めるまで戦うのをやめない!」

ショタ 「こ、今度は負けないし!」

数時間後

女 「……そろそろ諦めようよ」

ショタ 「結局一勝もできなかった……」

女 「ふぅー、格闘ゲームで遊んでたら汗かいちゃった」

女 「ショタ君、一緒にお風呂はいろっか?」

ショタ 「え、お、お、お風呂!?」

女 「ん、どした、赤くなっちゃって」

ショタ 「え、え、えっと、その……」

女 「いつも一緒に入ってるから恥ずかしがることないって、ほらっ!」

ショタ 「あっ!」

女 「……よいしょっと」 スルスル

ショタ 「…………」

女 「どーしたショタ君、もしかしてお姉さんとお風呂に入るのいやだったり?」

ショタ 「い、いやじゃない、けど、そ、その……」

女 「ならいいじゃん、よし決まり」

ショタ 「う、うう……」

-風呂場-

女 「実に開放的な空間、そう思わないかねショタ君」

ショタ 「……」

女 「……お腹痛い?」

ショタ 「ち、ちが、い、や……」

女 「なら大丈夫だね、さっと体流しちゃいますか!」

゙ァー

女 「~♪」

ショタ (……女お姉さんって、大きくて、柔らかそうで)

女 「~♪」

ショタ (……無理、無理! 絶対無理!)

女 「さあ今度はショタの番……ショタ?」

ショタ 「……」 ガクブルガクブル

女 「……顔色悪いけど、大丈夫?」

ショタ 「……」 シクシク

女 「泣くなんて、ショタ君らしくない……ん?」

ジィー

女 「……ほう」

×゙ァー
○ザァー

ショタ 「ごめんなさい、ごめんなさい……」シクシク

女 「……」 ナデナデ

ショタ 「……え?」

女 「気にしなさんな、放っておけばそのうち小さくなるって」

ショタ 「……で、でも」

女 「男の子にならよくあることだってば」

女 「……そ、それにほら、私にだって責任、あるわけだし?」

ショタ 「……う、うう」

女 「……大丈夫だから、泣くな泣くな」 ワシャワシャ

女 (……何、この可愛い生き物)

女 「……えいっ!」

ギュー

ショタ 「!?」

女 「私は別に怒ってないし引いてもいないから、ね?」

ショタ 「!!!」

ショタ (よ、余計にダメだって!)

ショタ (い、色々押されて……、当たって……!)

ドビュッ


女 「……うん、ごめん、浅はかだった」

ショタ 「……ごめ」

女 「セーフだよセーフ、うん、納まってないし」

ショタ 「……」

女 「さ、もう楽になったろうし、湯船に浸かっておいで」

ショタ 「……お姉さんは?」

女 「うん、まあ、ちょっとね」

―――――

-湯船-

チャポン

ショタ 「……さっきは、本当に」

女 「……大きくなったもんだねぇ、ショタ君も」

ショタ 「……」 ポッ

女 「まさか、装填されるレベルまで成長していたなんて」

女 「男子三日会わざれば刮目して見よってやつだね、うんうん」

ショタ 「……こんな成長褒められても嫌だよ」

女 「まぁ、おねーさんとのお風呂は当分お預けだろうねぇ」

ショタ 「……」

女 「露骨に落ち込んちゃってやんもう、えっちぃ」

ショタ 「そうじゃなくて」

女 「……ショタ君?」


ショタ 「……お姉さんのことは大好きなのに」

ショタ 「そんな目でしか見てないなんて思われちゃったら、いやだよ」

ショタ 「……もうずっとあえなくなったりしたら、嫌だよ」

ショタ 「……嫌われたら、嫌だよ」

女 「……ショタ君」

ワシャワシャ

ショタ 「……お姉さん?」

女 「……私は、別にショタ君のことを嫌いになったわけじゃないからね」

女 「一緒に居られる限りは、一緒に居るつもりだよ」

ショタ 「お、お姉さん……」

女 「……でもほら、毎回こうだとなんか気まずいし」

女 「あと、あんまりえっちなことになっても、ねぇ」

ショタ 「うん」 コクリ

女 「……まあ、ずっと一緒に居られるかどうかは私にもわからないんだけどね」

ショタ 「……え?」

女 「私を引き留めるのは、ほかでもないショタ君自身だよ」

ショタ 「……え?」

女 「確実に私を引き留めたいなら、例えば」

女 「うん、ショタ君がもっと大人になって、私を落としちゃえばいいんだよ」

ショタ 「お、落とす……?」

女 「プロポーズのこと、インターネットは関係ないよ?」

ショタ 「ぷ、プロ!?」 カアァッ

女 「そっ、プロポーズ」

女 「……でも一筋縄ではいかないからね?」

女 「手ごわいよ? 私は」

ショタ 「……」 ゴクリ

ショタ 「……僕が大人になるまで、待っててくれる?」

女 「さあ、どーだろ」

ショタ 「……え?」

女 「私がほかの男の人に靡いちゃうかもしれないし、事故に遭っちゃうかもしれない」

女 「死んじゃうかもしれないし、私の顔がぐちゃぐちゃになるかもしれない」

女 「借金だって背負っちゃうかもしれないし、五体満足じゃなくなるかもしれない」

女 「遠く離ればなれになるかもしれないし」

女 「そもそも、ショタ君が私なんかよりもいい相手を見つけちゃうかもしれない」

女 「……そんなわけだから、約束はできないかな」

ショタ 「……僕は、いい相手なんて見つけない、約束する!」

女 「そんなこと言って、大丈夫?」

ショタ 「うん! 問題ない!」

女 「……まったく、○学生は最高だね!」

ギュー

ショタ 「……あ、やめっ!」

ドビュッ

ショタ 「……」

女 「……うん、感動的な場面のはずなんだけどなぁ」

ショタ 「……せ、セーフ?」

女 「セフセフ」

―――――

母 「ただいまー」

女 「あ、おかえりなさいおばさん!」

ショタ 「おかえり、お母さん!」

母 「ふふ、二人とも、元気にしてた?」

女 「そりゃもう! ショタ君ともより一層絆を深められましたし!」

母 「もう、女ちゃんったら」

ショタ 「……」 ポッ

母 「甘やかしたらつけあがるわよ、この子は」

女 「甘やかしてませんてば、ええ」

母 「ふふっ、止まって行くかしら?」

女 「いえ、迷惑はかけられませんから」

母 「……そう」

女 「そんなわけで、私はこれで」 スタスタ

女 「……あ」 ピタッ

女 「さよーなら!」 フリフリ

ショタ 「……」

母 「……見送りはいいの? ショタ」

ショタ 「……外、暗いよ?」

母 「今日は許してあげる」

ショタ 「……!」 タッタッタ

母 「あらあらうふふ」

あらあら

ショタ 「……お姉さん!」

女 「……ショタ君?」

ショタ 「お姉さん、大好き!」

女 「……プロポーズ?」

ショタ 「うん!」

女 「ありがと、でもお断りします」

ショタ 「……やっぱり?」

女 「そもそも私が犯罪者になっちゃうし」

ショタ 「……早く大人になりたい」

女 「こんなことのためにそう思うのはダーメ」

ショタ 「……そうはいう、けど」

女 「……」スタスタ

ショタ 「……へ?」

チュッ

ショタ 「え、え、え!?」

女 「ほっぺたにチューぐらいならスキンシップの範疇だよ、ね?」 ニコッ

ショタ 「……う、うん、えっと」

女 「ふふ、やっぱり君は可愛いなぁもう!」 ワシャワシャ

ショタ 「……ふぇ!?」

女 「じゃーねショタ君、男子力磨きなよ?」

タッタッタ

ショタ 「……うん!」

おしまい

ジャンクフード的な楽しみ方をしていただければ幸いです

需要もネタもきっとないので、適当にタイミングを見計らって依頼出してきます

早くつづき

お姉さん可愛いなー乙

お姉さん可愛いなー乙

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom