百合、玄ちゃんの強烈なキャラ崩壊あり。
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阿知賀女子麻雀部部室
赤土「憧、一つお願いがあるんだけど」
憧「何?お願いって」
赤土「実はな、とある阿知賀のOGさんが麻雀部に資金援助してくれることになったんだ」
憧「へ~、部費が増えるのはいいことよね」
赤土「それでな、今日その人が来るから私と一緒に挨拶をして欲しいんだ」
憧「別にいいけど、そういうのは部長の灼さんの仕事じゃないの?」
赤土「いや、灼はクラスの方で日直の仕事があるらしくてな。OGさんの来訪に間にあわないらしい」
憧「そうなんだ。ならいいわよ」
赤土「悪いな。ありがとう」
赤土「あと、その人小さい会社とは言え社長さんだから……くれぐれも粗相のないようにな」
憧「わかってる。接待モードね」
赤土「頼りにしてる。じゃあ、三時半になったら応接室まで来てくれ」
憧「おっけ~」
麻雀部部室 三時ごろ
玄「おまたせですのだ!」ガラガラ
憧「あ、玄!」
玄「あれ?憧ちゃん一人なの?」
憧「うん。しず達も後から来るんじゃない?でもまぁ、私はその前に出て行くけど」
玄「憧ちゃん、何か用事でもあるの?」
憧「うん。資金援助してくれるっていうOGさんの接待」
玄(おーじーさん?ってなんですのだ?……おーじー……さん……あっ!おじさん!)
憧「でね、その人社長さんなんだって。凄いわよね」
玄(社長……おじさん……接待……資金援助……)
玄「ふぅ~む。なるほどなるほど」
憧「あっ、もうすぐ三時半。じゃあ私行ってくるから、みんなによろしく言っといてね!」
玄「おまかせあれ!」
しばらく後
穏乃「遅れてすみません!」
宥「おまたせ~」
灼「日直の仕事、やっと終わった……」
玄「あっ!みなさんこんにちはです!」
穏乃「あれ?そういえば憧はどこだろ?」
宥「憧ちゃんが遅刻なんて珍しいね~」
灼「まったく……」
玄「そういえば、憧ちゃんから言伝がありましたのだ!」
穏乃「なんですか?」
玄「憧ちゃんは社長のおじさんを接待して資金援助を得に行っていますのだ!」
穏宥灼「「「え!?」」」
玄「はて?何か変なこと言いましたか?」
宥「玄ちゃん……本当にそう言ってたの?」
玄「間違いないですのだ!」
灼「これってもしかして……援助交s」
穏乃「そんな!何かの間違いですよ!」
宥「そうだといいんだけど……」
灼「でも玄が……」
玄「?」
穏乃「憧がそんなことするはずありませんよ!!」
灼「とりあえず、憧が帰ってきたらそれとなく探りを入れてみるしか……」
宥「そうだね……」
穏乃「憧……信じてるからな」
玄「?」
想像してた5倍くらいつまらん
憧「ただいま~」ガラガラ
穏乃(帰って来た!)
宥(ど、どうしよう……)
灼(聞かなきゃだけど……なんて切り出せば……)
憧「うん?みんな黙りこくってどうしたの?」
穏乃(違うって分かってても聞く勇気が出ない!)
宥(あったかくない……)
灼(ここは慎重に考えないと……)
玄「ところで憧ちゃん」
憧「んー?」
穏乃(玄さん!?)
宥(玄ちゃん、まさか……)
灼(聞くのか!?)
玄「上手に接待してたくさんお金もらえましたか?」
穏乃(!?)
宥(玄ちゃん!?)
灼(直接的すぎぃ!)
憧「もう玄ったら!根も葉もない言い方して!」
憧「でも、うまくいったかな!がっぽりよ!」
穏乃(嘘……憧が、そんな……!!)
宥(憧ちゃん……)
灼(まさか本当にヤってたなんて……)
玄「さすがは憧ちゃんですのだ」
憧「こーいうのは私に任せてよ!」
穏乃(手慣れてる!?)
玄「相手の人はどんな人でしたのだ?」
憧「う~ん。頑張る若者を援助するのが好きって言ってた」
宥(相手も常習犯!?)
玄「それは素晴らしい人ですのだ」
憧「うん。ホントに立派な人だったよ」
灼(立派!?ナニが!?)
憧「あっ!もうこんな時間!今日家の手伝いあるから先に帰るね!お疲れ~」ガラガラ
玄「また明日ですのだ!」バイバ~イ
穏宥灼「……」
灼「これはもう確定だね……」
宥「あったかくない……」
穏乃「なんで……なんでこんなことを……!!」
玄「?」
穏乃「私のっ!私のせいだ……一番近くにいたのに、なんにも気付かなかったから……!だから憧はっ……!!」ポロポロ
宥「穏乃ちゃん……自分を責めないで」
灼「穏乃のせいじゃない。部長の私にも責任はある」
玄「?」
灼「今は辛いけど、これからどうすべきか考えよう」
宥「うん……そうだね」
穏乃「憧ぉ……!憧ぉ……!!」ポロポロ
玄「?」
その夜 松実家にて
玄「ところでお姉ちゃん」
宥「……なぁに。玄ちゃん」
玄「援助交際ってなんですのだ?」
宥「それはね、お金をもらってその見返りとして、そういう行為をすることだよ……」
玄「そういう行為って何のことですのだ?」
宥「そ、それは///」
玄「お姉ちゃん?」
宥「ご……『ご奉仕』だよ///」
玄「ご奉仕……ふぅ~む。なるほどなるほど」
高鴨家にて
穏乃「なんで憧がこんなこと……」ウルウル
穏乃「せっかくまた一緒になれたのに!このままじゃまた憧が……!!」ポロポロ
穏乃「ううん。泣いてたって意味ないよ!」ゴシゴシ
穏乃「なんとかして憧にこんな馬鹿なこと止めさせないと!」
穏乃「でも、どうやって……」
穏乃「待てよ……援助交際の目的ってお金を稼ぐことだよね?」
穏乃「じゃあ、十分にお金があれば憧は援助交際を止めるはずだ!」
穏乃「もう二度とこんなことしないでいいような、一生分のお金が!!」
穏乃「憧の一生を私が買えばいいんだ!」
穏乃「でも、援助交際の相場が分からないな……」
穏乃「誰かに相談してみるか!」
翌日 阿知賀女子麻雀部
玄「しずちゃん。うかない顔してどうしましたのだ?もしかして悩み事?」
穏乃「玄さん……」
玄「相談に乗るよ?」
穏乃「ありがとうございます。実は……」
玄「ふぅ~む。なるほどなるほど。援助交際の相場ですか」
穏乃「すみません……こんな事聞かれても知りませんよね?」
玄「知ってますのだ!」
穏乃「本当ですか!?」
玄(しずちゃんに先輩らしいところを見せますのだ!)
玄「当然ですのだ!」
穏乃「では、単刀直入にお聞きします。一回の援助交際はいくらなんですか!?」
玄(確か昨日お姉ちゃんは援助交際とは『ご奉仕』することって言ってましたのだ)
玄(昔、お父さんの肩を叩くことでお金をもらったことがありましたのだ)
玄(『ご奉仕』とはこれのことですのだ!)
玄(確かあの時は……)
玄「一回だいたい10円くらいですのだ!!」
穏乃「10円!?安くないですか!?」
玄「本当ですのだ!これには信頼できる情報ソースがあるのです!」
穏乃「そ、そうなんですか……」
玄「ですのだ!」
穏乃「わかりました!玄さん、ありがとうございます!!」
玄「お役に立てて何よりですのだ!」
その夜 高鴨家にて
穏乃「よ~し、計算するぞ~」
穏乃「まず、憧は16歳。80歳まで生きると仮定して、残りは64年」
穏乃「そして、援助交際一回10円。一年間毎日したとしても年3650円」
穏乃「64年×3650円は……233600円か」
穏乃「大変そう……」
穏乃「いや!憧のためなんだ!それくらい稼いで見せる!!」
穏乃「幸い明日から夏休みだし、バイトいっぱいするぞー!」
早朝
灼「あ、穏乃……こんな朝早くに家に用?」
穏乃「いいえ。新聞配達のバイトを始めたんです!あ、はいこれ新聞」
灼「ありがと……」
穏乃「次の配達があるんで行きますね!」
灼「うん。頑張って」
灼(なんでバイト?)
昼ごろ
宥「こんなところで会うなんて偶然だね、穏乃ちゃん。ところでなにしてるの……お掃除?」
穏乃「これバイトなんですよ。奈良は観光地ですからね……!」
宥(穏乃ちゃん、最近いろんなところでバイトしてるみたい……)
宥(少し、疲れてるようにも見える……)
宥「……くれぐれも身体には気を付けてね」
穏乃「なんのこれしき!これも憧のためですので!」
宥(憧ちゃんとバイトに関係が……?)
深夜
玄「今週のジャンプが気になりすぎて深夜にコンビニに来たら、しずちゃんがレジしてますのだ!」
穏乃「ほわぁ~……あっ玄さん、いらっしゃいませ」
玄「寝むそうですのだ。それに目の下にクマが……大丈夫ですのだ?」
穏乃「ど、どうってことないですよ!」
玄「そうですか?では私は向こうで立ち読みしてきますのだ」スタスタ
穏乃「店員に堂々と立ち読み宣言……」
玄「あぁぁっ!今週ハンターハンター休載ですのだぁ!!」
数日後
穏乃「今日はお歳暮の仕分けバイトだな……」
穏乃「そして、その次は引っ越し屋さんで、その次が工場だね」
穏乃「少し頭痛もするし、身体が重い……」
穏乃「いや!憧を一刻も早く助けるためなんだ!」
穏乃「もうだいぶお金も溜まったんだ!あと少しだよ!」
穏乃「待っててね……憧!」
さらに数日後 麻雀部
灼「今日しずは?」
玄「バイトで遅れるって言ってましたのだ!」
灼「そっか。でも、しずはいない方がいいかも」
宥「灼ちゃん……?」
灼「今日は憧に例のことで話をする」
灼「前に玄からこの話を聞いた時、穏乃はだいぶ混乱してたから。きっと冷静に会話できない」
宥「憧ちゃんは穏乃ちゃんの一番の友達だからね……」
灼「そう。だから、まずは私たちで冷静に会話をするべき」
宥「うん……わかった」
玄「?」
憧「おまたせー!あれっ?どうしたのみんな、妙に真剣な顔して」
宥「今日は大切な話があってね」
憧「大切な話?」
玄「大切な話って何ですのだ?」
灼「単刀直入に言うね。憧、もう援助交際なんて止めて」
憧「………………は?」
玄「援助交際って何ですのだ?」
その頃 工場
穏乃「ふぅ……やっと仕事終わった……」
穏乃「でも、今日もらったお給料で目標金額貯まったよ……」
穏乃「憧、今助けるからね……!」フラフラ
穏乃(あれっ?急に眩暈が……)
バタン!
同時刻 阿知賀女子麻雀部
宥「え」
灼「え」
玄「え?」
憧「だ~か~ら~、援助交際なんてしてないの!」
灼「じゃ、じゃあ、私たちの誤解……?」
宥「そうだったんだ……」
玄「?」
灼「でも、誤解で良かったよ!ね、宥さん!」
宥「そうだね。本当に良かったよ」
憧「あらぬ疑い掛けられた私は良くないっての!」
灼「それは……ごめん」
宥「ごめんね……ほら、玄ちゃんも謝って」
玄「ごめんなさい……?」ペコリ
憧「別にいいわよ!みんな心配してくれたんでしょ?」
憧「ところで、しずは?」
灼「バイトに行くって言ってたよ」
憧「しず、バイトなんてしてたっけ?」
宥「ううん。憧ちゃんの疑惑の後から始めたんだよ。きっと、どうしようもない感情を働くことで発散してたんじゃないかな」
灼「うん。心配になるくらいに働いてた。けど、穏乃の気が紛れるのならと思って黙ってた」
玄「深夜労働や肉体労働が中心でしたのだ!」
憧「そうなんだ……しずの誤解も早く解いてあげないと」
ガラガラ!
灼「ハルちゃん?そんなに焦ってどうしたの?」
赤土「みんな!大変だ――」
病室
宥「穏乃ちゃん!」
灼「過労で倒れたって!」
玄「大丈夫ですのだ!?」
穏乃「わわっ!皆さん、ちょっと疲れが溜まっただけですよ。大丈夫です!ほら、このとおり!」
憧「よ、良かった……」
穏乃「あ……憧……」
憧「しず……」
宥(ここは二人きりにしてあげようか)ソソクサ
灼(そうですね。ほら、玄も行くよ)ソソクサ
玄(?)ソソクサ
憧(あれ?いつの間にかみんな病室出てる……)
穏乃「……」
憧(私の援交疑惑のせいでしずはこんな事になったのよね……)
憧(まずは誤解を解かないと!)
憧「あのね、しず――」
穏乃「憧!!」
憧「!?」
穏乃「これで憧の一生を買わせてくれ!!!」どーん
憧「え?え!え!?」
穏乃「233600円ある!」
憧「えぇぇぇぇええぇぇぇ!?」
穏乃「憧!こんなこと止めて私と一緒にいようよ!!」
憧「――!!」
穏乃「さぁ、憧」
憧(熱い眼差し……)ぽー
憧(やばいしずちょーかっこいいよー//////)
憧(じゃなくて!まずは誤解を解かないと!!)
憧「かくかくしかじか」
穏乃「ってことは……私の勘違い……?」
憧「そーいうこと」
穏乃「よ……」
穏乃「良かったよぉぉぉぉぉぉ」ダキッ
憧「わわっ!しず!そんなに抱きついたら鼻水ついちゃうから!」
穏乃「……」
憧「しず……?」
穏乃「私さ、怖かったんだ。誤解だったとは言え、憧がそういう事をしてると思うと、心配で心配で……」
穏乃「また憧が私から離れていっちゃうって思って……」
穏乃「だから憧の一生を買えばずっと一緒にいられると思ってお金貯めたんだよ……」
憧「私の一生を買うために、バイトを……?」
穏乃「……うん。憧と一生一緒にいたい」
憧(一生一緒にいたいって//////)
憧「だ、だからって倒れるまで働くなんて無茶しすぎよ!」
穏乃「ご、ごめ――」
憧「でも……嬉しい。ありがと//////」
憧「しずを倒れるまで働かせちゃった責任、取らなきゃだね」
穏乃「そんな、責任なんて!私が勝手にやったことだし……」
憧「ううん。それじゃ私が納得できないから――」
穏乃「憧……?」
憧「ずっとそばにいるよ」チュッ
穏乃「//////」
カン!
穏憧最高。
見てくれた人ありがとうございます。
そして玄ちゃんファンの人ごめんなさい。
でもちょっとアホな玄ちゃんも最高に可愛いと思います。
はじまったと思ったら終わってた乙
乙
良かった、援交してる憧なんていなかったんだね
戦犯クロチャーを許すな
80歳までってシズ援交の意味わかってるのか
乙
次も期待してます
憧穏ええのぅ
続きはよ
乙
穏憧いいよね、また書いてくれ
憧は援交キャラから天才キャラにシフトしていったよな
これはすばらなssです
やっぱ穏憧好きすぎるんじゃあ
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