穏乃「闇金新子ちゃん?」玄「最近話題になってるみたいだよ」 (59)

穏乃「新子って事は、もしかして憧の事?」

玄「うん。でも意外だな。同じ一年だし、幼馴染なのに知らないだなんて」

穏乃「ちょっと…ちょっと待って下さい玄さん!闇金って…。憧は一体何をしてるっていうんですか!?」ミシミシボキキッ

玄「痛い痛い、腕を離して!」

穏乃「あっ…すみません…」

玄「もう、握ってたお菓子が砕けちゃったよ」

穏乃「…弁償します」

玄「5000円だよ」

穏乃「えっ!?」

玄「このお菓子は麻雀部の後援会の人が差し入れしてくれた有名ぱてしえさんが作ってくれた物だからね」

穏乃「で、でも、5000円なんて…。私…」

玄「じゃあいくら持ってるの?」

穏乃「………21円です」

玄「そっか…。じゃあ穏乃ちゃんはこの責任どう取ってくれるのかな」

穏乃「二ヶ月待って下さい!二ヶ月分のお小遣いがあれば5000円は払えます!」

玄「それはいいけど、二ヶ月だと利子が付いちゃうよ?二ヵ月後だと6050円」

穏乃「えっ…利子…?」

玄「一ヶ月に一割の利子。だから6050円。どう、穏乃ちゃん払える?」

穏乃「………払います」

穏乃「えっ…莉子…?」

玄「一ヶ月に一割の莉子。だから6400円」

玄「なーんて嘘だよ、穏乃ちゃん。お金なんていらないよー」

穏乃「えっ?」

玄「怖かったでしょ?」

穏乃「よ、よかった~…。てっきり玄さんが本気なんだとばかり…」

玄「ふふっ。でもね、穏乃ちゃん。憧ちゃんは人にお金貸してそういう怖いことしてるみたいなんだよね」

穏乃「…今みたいな暴利でですか?」

玄「うん。女子高生だもん、色々と欲しいものあるよね。でも、女子高生だからお金がない。だったらどうするかな?」

穏乃「バイトする…とか…」

玄「そうだね。そういうのが一番だと思う。でもね、貸してくれるって人がいたら手っ取り早いよね。銀行とかは子供にお金なんて貸し手くれないから」

穏乃「…憧がお金に困った学校の子に貸し付けを…?」

玄「私はそういう噂を聞いただけだよ。あくまで噂。でも、穏乃ちゃんが知らないって事はデマなのかもしれないね」

穏乃「………」

玄「穏乃ちゃんにこの話をしたのは、憧ちゃんがそんな事してるのか確証が持てなかったのもあるし、本人に直接聞くのが怖かったからなんだー」

穏乃「………」

玄「でも、穏乃ちゃんの反応を見て安心できたよ。憧ちゃんはそんな悪い事してないって。だって、もしそうなら一番身近な穏乃ちゃんが知らないわけないもんね」

穏乃「………」

玄「ごめんね、時間取らせちゃって。それじゃね、穏乃ちゃん」

穏乃「待って下さい…」

玄「?」

穏乃「少し思い当たる事があるんです…」

玄「え…?」

穏乃「こないだ憧とコンビニに行ったときがあるんです」

玄「そうなんだ?」

穏乃「コンビニは便利ですけど、物が高いじゃないですか」

玄「そうだね。スーパーとかよりは割高だよね」

穏乃「なので私はコンビニで20円のチョコを二つと、10円の飴を選びました。さて、会計時に払ったお金は?」

玄「えっと…52円?」

穏乃「……違うんですよ、玄さん」

玄「じゃあ53円かな?」

穏乃「憧が払ってくれたんです…。自分の分とまとめて…」

玄「そんな……」

穏乃「私も遠慮したんです…。でも、憧は、会計が別々だと店員さんも面倒だからって…。それで私…」

玄「穏乃ちゃんは悪くないよ…。でも、さっきの話だけだと、思い当たるっていうにはちょっと弱いかな…。何せ50円程度だし…」

穏乃「そう…ですよね…。憧がそんな高利貸しなんて真似するわけが…」

『ざわ・・・』  『ざわ・・・』

玄「おっと、お姉ちゃんやみんなが部室に近付いてるみたいだよ。この話はこれでおしまい。ね?」

穏乃「はい…」

灼「早いね。もしかしてまた掃除でもしてくれてた…?」

玄「えへへ、そんなところです」

憧「ふーん。しずも一緒にか」

穏乃「あ、あはは、そうなんだよ」

憧「………」ツーッ…

憧「窓の縁に埃が…。しず、ほんとは掃除なんかしてないんじゃないの?」

穏乃「うぇぇ?」

玄「うわわ、そんな小姑みたいな」

憧「冗談冗談。さて、みんな揃ったし麻雀始めますか」

宥「うん」

灼「あ、そういえば憧。こないだジュース借りるときに小銭借りてたよね。はい、これ…」

『ちゃりん・・・』

憧「はい、ありがと」

穏乃「!?」

そのとき穏乃に電流走る!

穏乃(ま、まさか憧は…。いや、でもジュースを飲む時に借りたくらいだし怪しくは…。いや、でも…)

宥「穏乃ちゃん、どうかしたの?顔色悪いみたいだけど…」

穏乃「い、いや、何でもないです…。あはは…」

玄「………」

灼「いつも元気なのに何かおかし…」

穏乃「そ、そんな事ありませんって。あ、そういえば今日はお店の手伝いが…。それじゃ今日はもう帰りますね」

憧「ちょっ、待ちなさいよ。それ嘘でしょ!」

『・・・』

宥「もう行ったみたい。でも、顔色も悪かったし、帰してあげてよかったと思うよ」

憧「…ま、それもそうか。じゃあこの四人で打とっか」

玄(穏乃ちゃん…)

すみません
昨晩食べたニンニクのせいか猛烈な便意が襲ってきましたのでこのスれは落としてくれて構いません
便所にこもるとなれば数十分はかかるのが常ですので
あれでしたら後日建て直しますし
今宵は勘弁して下さい、大便だけに

『にぎ・・・』  『にぎ・・・』

綾乃「穏乃、部活は?」

穏乃「…今日はサボった」

綾乃「……そ。明日はちゃんと出なさいよ」

穏乃「……うん」





穏乃(どうしても玄さん聞いた憧の噂が頭から離れない…。こんなんじゃ部活に出れないどころか憧と顔を合わせる事だってできないよ…)

穏乃(きっと玄さんもこんな気持ちだったんだ…。だから私に聞いて…)

穏乃(どうしよう…)

『がちゃり・・・』

穏乃「お母さん?」

憧「違うわよ」

穏乃「げっ…」

憧「何て顔してんのよ。っていうか、やっぱ店の手伝いなんて嘘だったじゃん」

穏乃「何で勝手に入ってきてんだよ」

憧「あんたのお母さんが入れてくれたんだけど」

穏乃「ぐぬぬ…」

憧「…で、何があったのよ?」

穏乃「えっ…」

憧「何かあったから部活サボったんでしょ?それくらい見ればわかるうての。何年の付き合いよ」

穏乃「…」

穏乃(言えるわけがない…。私を心配してお見舞いに来てくれる優しい憧に、氷菓子をしてるの?だなんて聞けるわけがない…)

穏乃「………」

憧「ま、言い難い事ってのは誰にでもある事だし、無理に話させる気はないけど」

穏乃「憧…」

憧「にひひ、だから体に聞いちゃおっかな~」

『こちょ・・・』  『こちょ・・・』

穏乃「あはは、や、やめろって憧ー」

憧「ふふ、やっと笑った」

穏乃「え…?」

憧「しずはさ、いつも元気で笑顔じゃないと…。何か不安になるのよ…」

穏乃「…だよね。私らしくなかったかも。憧、聞きたい事があるんだけどいいかな?」

憧「えっ…?う、うん…///」

憧「あ、あの、言っとくけど、私、誰とも付き合ってないから…///」

穏乃「何言ってんだ憧?それより私が今聞きたいのは、憧が他人にお金を貸してるんじゃないかって事だよ」

憧「ふぇ…?」

憧「わ、わけわかんないんだけど///」

憧「まあ、今日見たと思うけど、灼にジュース代くらいなら貸してたけど、それが何か?」

穏乃「そうじゃなくって…!憧、他の子とかに高い利息取ってお金貸してたりしてないかって事!」

憧「はぁ?するわけないじゃない」

穏乃「えっ…」

憧「はぁ…。まさか、そんな事で悩んで部活サボったっての?」

穏乃「あ、うん」

憧「バカ」

『ぴこっ・・・』  『これは痛いぞ・・・』

穏乃「デコピンとかされたの、久しぶりかも…」

憧「あのさ、ジュース代の貸し借りくらいでそこまで思いつめるってどうなのよ?」

穏乃「でも、前にコンビニで憧に会計してもらった事もあるし…」

憧「えっと…、チョコとかだっけ?」

穏乃「うん」

憧「いや、あれは100円もしなかったでしょ。っていうか、あんたが普段無計画にお金使い過ぎなのよ」

穏乃「ぐぬぬ…言い返せない…」

憧「やれやれ。でも、何で私がそんな人に高利息でお金貸すだんて発想になったわけ?」

穏乃「えっ…?いや、別に…。あはは…」

憧「怪しい…。コンビニでの件だって、あの時は素直にラッキー♪って喜んでた。しずがそういう考えを持つとすれば…」

穏乃「ごめん憧っ!」

『ぎゅっ・・・』

憧「ふきゅっ…///」

穏乃「憧を疑うような真似してごめん!これからはずっと憧の事信じるから…!」

憧「うん…///」

穏乃(玄さんには今度ちゃんと説明しよう…。憧はそんな事してないって…)

憧「えへへ…///」

『さわ・・・』  『さわ・・・』

穏乃「って、憧、どこ触ってんだよ!?」

憧「えっ?だってしずが急に抱きつくから…///」

穏乃「だからって何でお尻なんか…」

憧「私を信じて、しず!」キリッ

穏乃「ん~、いや、信じるとは言ったけどさー…」

憧「女の子どうし、気持ちいい!」

穏乃「ふぁぁっ///」

憧「ハァ…ハァ…えへへ…しず~…///」

穏乃「や、やだっ、憧…///」

『がちゃり・・・』

綾乃「憧ちゃん、お茶が…」

憧「………」

穏乃「うぅ………」

憧「ざ~ん~こ~くなしずのお母さん、わ~た~しにだけ…」

憧「お茶出さなかったっ!」

穏乃「あれは憧が悪いんでしょ、もう」

憧「はぁ……」

穏乃「そう落ち込むなよ憧」

『ちゅっ・・・』

憧「えっ…?」

穏乃「ほ、ほら、私は憧を見送るって出てきたんだから早く行くよ、憧///」

憧「えへへ…えへへ…///」

穏乃「もうっ…///」

後日

宥「どうやら玄ちゃんの策が敗れたみたい…」

ギバード「ふふふ、だけど玄ちゃんは我ら穏乃ちゃん大好き四天王最弱…」

灼「四天王の面汚しよ…」

玄「ぐぬぬ…」

初瀬「あの、憧、穏乃ちゃんと付き合う事になったみたいですよ?あの変な噂がかえって二人の絆を強めたみたいで…」




宥・ギバ・灼「「「えっ………?」」」

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