とある暗部の三馬鹿(デルタフォース) (89)

とある魔術の禁書目録のssです
スレタイから分かるように上条、土御門、青髪の3人が暗部というif設定です

オリキャラは出しませんが、オリ設定があります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1393774703

ワロタ

まだかよ

【主な登場人物】

上条当麻

ツンツン頭のとある高校3年
無能力者だが、幻想殺しを持っている
統括理事の一人親船最中直属の暗部組織〈デルタフォース〉のメンバー
原作通り不幸体質
成績はそこそこだが、戦闘中の頭のキレはピカイチ
一級フラグ建築士でもある

土御門元春

金髪グラサンアロハシャツのとある高校3年
天才陰陽師にして風水術のスペシャリスト
能力開発を受けていないので魔術は使える
上条、青髪と同じくデルタフォースのメンバー
原作通り義妹を溺愛している
多重スパイであるが、上条、青髪、親船には大きな信頼を寄せている


青髪ピアス

氏名不詳の青髪ピアスなとある高校3年
能力はレベル5の肉体変化。序列は6位
上条、土御門と同じくデルタフォースのメンバー
原作通り変態であるが、仲間のために体を張って戦う


デルタフォース

学園都市暗部のひとつ
親船最中直属の暗部であるが、アレイスターから直接仕事を受けるときもある
結成のきっかけは親船最中が以前から目を付けていた3人を集めたこと。それまでは3人それぞれがそれぞれの方法で平和のために行動していたが、すぐに意気投合。暗部として汚れ仕事をこなしつつ、表の住人のために活動中
普段はとある高校に通っている
たまに土御門の策略によって魔術に関わることもある


こんな設定で書いていきます


更新は不規則です

ウホッおもしろそうじゃんか

スレタイで笑ったwwww

デルタフォースが組織名かww名
発案者は吹寄。あっ…察し。

面白そう
期待してる

ふむ。青髪がレベル5にしてるおかげでバランスも丁度いいな
期待

ここは学園都市。270万人もの学生が住む外よりも科学技術が発達した都市である。

【とある研究所】

光を失った廊下を一人の男が何かから逃げるように走っていく。

「はぁ、はぁ、何なんだアイツら!さっき見た限りだと、他のヤツらは殺されてた。まさか、俺しか生きてないとか冗談だよな!?」

男はこの研究所で置き去りを使って実験をしていた科学者の一人だった。いつものように他の科学者達と実験をしていたところ、突然停電になった。そこで男がたまたま研究所のブレーカーを見に行き、ブレーカーを元に戻し来た道を引き返したところ、さっきいた部屋にいた科学者達は全員血の海に沈んでいたのだ。それを見た男はすぐに非常口へと逃げ出した訳だが、

「あれ?まだ残っていたのか?なんつーか、お前不幸だよな…」ダンダンッ

「!?」

背後から声がしたと思い、振り返ろうとしたところ膝裏に鋭い痛みを感じ男はうつ伏せに倒れた。

「な、何が…?」

男はうつ伏せのまま首を後ろに向けるとツンツン頭の少年が立っていた。その少年の左手には銃が握られていた。
男は咄嗟に、

「た、助けてくれ。何でもするから!まだ死にたくない!!」

と叫ぶが、少年はコツコツと近付きながら

「ハッ、何をテメェは言ってんだ!実験で何の罪も無い子ども達の命を奪ってきたくせに!テメェの命は助けてくれだと?ふざけんな!!」

と言いながら銃口を男に向ける。

「ま、待ってく…」ダンダンッ

男が何か言おうとした途中で少年は引き金を引いた。

「………」

少年は黙って数秒前まで喚いていた肉塊を見下ろす。そして、懐に銃をしまい、携帯を取り出し土御門と表示された画面を見てコールを掛けた。

「もっしもーし、カーミやーん!!終わったかにゃー?」

と、いきなりテンションがやけに高い声が聞こえてきた。

「はぁーっ、相変わらずハイテンションだな、土御門。そんなに舞夏に弁当作ってもらって嬉しいのかよ」

カミやんと呼ばれた少年―上条当麻―はそういえば、今日の昼時に自慢してたなーとぼんやりと思い出しながら声を掛けた。

「カミやん!義妹に勝るものなんて無いんだにゃー!!そしてそれに加えたメイド服!舞夏は最強ぜよーー!!」

「なっ!?何を言っているんでせうか?寮の管理人のお姉さんが最強に決まってるだろうがっ!!!ほ、ほら、例えば神裂みたいな?」

上条は以前土御門を通して知り合った神裂を例に挙げた。

「カミやーん、カミやんは舞夏の素晴らしさをもっと知るべきぜよ。そしてちなみに、ねーちんはなんと18歳!!俺達同い年!!」

「なっ!?何だってーーー!?あ、あの母性の塊が18歳だとっっ?衝撃の事実に上条さんは声が出ねェっ!」

「まーまー、カミやん落ち着けっ!そんなことよりも迎えの車に乗って早く帰ってくるこい。青ピの仕事も終わったみたいだしな」

と、ふざけた漫才のようなやりとりをしていた二人だが、今は仕事中だ。土御門はトーンを変え、指示を出す。

「りょーかい」

と、上条は短く答え待たせている車へと向かった。残ったのは、誰もいない研究所だけだった。


「ただいまー」ガチャ

ここはとある高校男子寮上条の自室。

「おつかれだにゃー」

「カミやん遅すぎやー!ボクより遅いなんて珍しいなー」

上条の帰宅の挨拶に答える二人。デルタフォースのメンバー、土御門元春と青髪ピアスである。

「いやー、上条さんはもっと早く終わるはずだったんですよっ!だけど一人のバカヤローを追いかけてたらこんな時間かかっちまったんだよ…」

「ま、そんなのはどうでもいいぜよ。とりあえず親船に連絡するにゃー!」

ここは上条の自室であるが、デルタフォースのアジトのひとつでもある。もちろん、土御門の部屋も青髪の下宿しているパン屋もアジトだ。アジトと言っても見た目はただの学生寮の部屋と変わらない。しかし、ところどころに暗部で必要になるモノがカモフラージュされて置かれている。

「そうだな。あ、お前らメシ食ってく?」

上条は親船に電話を掛けようとしながら、寛いでいる二人に声を掛けた。

「食ってくにゃー!」

「もちろんやん!ボクらデルタフォースいつも一緒や!」

二人からいつものような返答を聞いた上条はそれに頷き、親船へ繋がるボタンを押した。

「はい、親船です。仕事は無事に終わりましたか?上条くん?」

「ああ、片付けは終わったよ。それで、今日潰した研究所に送られるはずだった置き去り達はどうなったんでせうか?」

「お疲れ様、いつもありがとうね。置き去りの子ども達は保護しました。安全な研究所で暮らせるように手配したわ。また貴方達に助けられたわね。」

「そっか、なら良かった。それといつも言うけど、感謝されるために俺達は闇に漬かったわけじゃねぇ。俺達は助けたいって思ったから闇と戦ってんだ。しかもこんな俺達をサポートし、更に学校に通っていられるのは親船さんのおかげだ!こっちが感謝するべきだよ」

「うふふ…流石上条くんね。それではまたよろしくね」

と言って、親船は通話を切った。

細かいとこ突っ込んで申し訳ないんだけど、学園都市は230万人だった気がする。

あとスレ立てるなら書き溜めてからにするべき。

空気悪くしたらごめん

これは期待

これは上条さんがフラグ立てた時に
Level5にフルボッコされるパターンか
頑張れ上条さん

…っていつもの事だった

>>13
別に強要する必要もないだろ

>>13
そうですね。打ちミスです。

270万人→230万人



書き留めてから投下するのも考えたのですが、自分の生活環境では少し難しいので出来ません。なので、かなり不規則で更に遅くなるはずです。

皆さん気長に待って頂けると助かります。(__)

「カミやん、親船はんなんやてー?」

電話を切った上条に青髪が尋ねた。

「置き去り達は保護したってさ。で、メシ何かリクエストあるかー?」

「カミやんに任せるぜいっ!」

「ボクもやー!」

こんなやり取りもいつもの光景である。

補足です。

デルタフォースの3人は高3の設定(つまり原作より3歳年上)ですが、他の人物はほとんど原作通りです。
(御坂美琴→中2、神裂火織→18歳など)
又、原作では年齢が明示されていない人物は勝手に決めるかもしれません。

青髪ピアスの能力については話中に書いていくつもりです。

時期は原作で上条が禁書目録と出会った日の約2ヶ月前です。この話では既に禁書目録の首輪は解除しています。その話は過去編でします。

年上なのは2つだけじゃないか?
面白そうだ、期待

もうどんどんオリ設定
追加しちゃっていい希ガス

とりあえず期待

次の日、とある高校にて。
ここはデルタフォースの3人のいるクラス。

「上条。私は君が何故土下座しているのか聞いてるんだけど?」

そこでは、上条が頭にカチューシャを付けた、美人、おでこ、巨乳、と三拍子が揃った女子生徒の前で土下座をしていた。

「はいっっっ!!!このワタクシ上条当麻はクラスメイトの目の前で、貴方様の胸に付いているスイカを触ってしまったからです!!」

「お、大声で言わないで欲しいんだけどっ!!!///」

「うごぉっっっっ!?」

女子生徒―雲川芹亜―は土下座している上条の頭をおもいっきり踏みつけた。そして、悶絶する上条。

「流石カミやんぜよ。あの雲川の胸を堂々と触るなんて誰にも出来ないにゃー!」

そんな上条に声を掛ける土御門。その横では、青髪が何か叫んでいた。上条はすぐに立ち上がると、

「おいっっ!?土御門!!元はと言えば俺が雲川と話していた時に後ろから押したお前のせいだろっ?」

「にゃー?なーに言ってるぜよ?押したのはオレ、触ったのはカミやん。つまりカミやんが悪いんだにゃー!」

「カミやん羨ましいわ?。ボクなんて触ったこともないのに!!」

「あー、ちょっと今日の上条さんはバイオレンスですのことよっ!!お前ら覚悟しろよ!」

と言って、上条は2人に向かって駆け出そうとするが、

「い、いい加減にして欲しいんだけどっっっ!!特に上条!!」

と雲川に掴まれふと我にかえる。そして、先に解決しなければならない問題があったことに気付くが、もう遅い。

「雲川さーん?そ、その右手で持っているものは何でせうかっ!?上条さんはそれを人に向けて構えるのは、どうかと思うのですが!!」

「ん?バットだけど?」

「!?す、ストッ「問答無用!!」」

上条の叫びは空しくも雲川のバットによって遮られた。

「カミやん乙」

「ぼ、ボクも殴られたいわー」

「もちろん、お前達も殴るに決まってるんだけど?」

と言って、3人のオブジェが出来上がった。

他のクラスメイトはいつものことだと思って気に留めなかった。そんな中雲川が、

「…触るなら二人っきりの時が良かったんだけど///」

と小さく呟いたのも空気を読んでスルーした。

その後、授業のためにやって来た都市伝説にもなっている担任の月詠小萌が、3人のオブジェを見て固まったのは言うまでもない。

>>20
また間違えました。その通りです!

ぶっちゃけ年齢まで変えるのは既存のキャラでやる必要性を感じない

文句があるなら見るなと

>>25
極論だが
まぁそういうことだろうな

アドバイス的に言えば
いいんじゃね?

>>24
まだ序盤だけどそのうち出てくるんじゃない?>年齢変更の必要性

夕方。とある高校のある教室に男女4人が集まっていた。デルタフォースの3人と雲川芹亜である。

「お前達、また研究所を潰したそうだけど?」

と、雲川が声を発した。

「流石統括理事、貝積継敏のブレイン。もう情報が回ってきたか」

それに仕事モードの土御門が応えた。4人の間に僅かな緊張が走る。

「そもそもお前達は理事会では有名なんだけど。闇の最深部で在りながら、最も表の世界に親しんでいる暗部として…」

「まぁ、ボクらみたいに好き勝手に動くことが出来る暗部はないもんなー」

「はぁ…青髪が学園都市第6位っていうのが未だに信じられないんだけど…」

「青髪は普段があんな調子だからな。でも上条さんは青髪のことをかなり頼りにしているからな?」

「カミやん!?何でそこ疑問形なんや!?」

「それで、何が言いたい?」

と、そこに土御門が割って入った。雲川は3人に視線を向けて、

「んー?それはだな…クラスメイトとしての忠告だけど?」

「…何?忠告だと?」

「そうだけど。さっきお前達は有名だと言ったがそれは理事会の中だけだった。だけど、最近裏の世界全域でお前達に関する噂が流れているらしい。感の良い連中は動き出しているかもしれないな」

「何が言いたい?」

「なーに、簡単なことなんだけど。お前達の行動が少々制限されるかもしれないってだけさ。デルタフォースは機密が多そうだからな」

と言って、雲川は目を和らげた。そんな雲川を見て上条は、

「雲川…ありがとな!俺達のことを心配してくれてるんだろ?安心しろ!俺達デルタフォースは誰にも負けない。守りたいもののためにも。それに、俺達の邪魔をしようってなら俺がその幻想をぶち殺してやる!!」

と、真剣な顔つきで言った。
それを聞いた土御門、青髪、雲川の3人は上条を見つめる。


そして…





「「
プッ…ハッハッハ」」」

と同時に大声で笑い出した。そんな3人を見て上条は一人ポカンとしている。

「プッ、流石カミやんだにゃー!」

「はぁ?笑った、笑った。ミやん最高やわ?!」

「あ、相変わらずで何よりなんだけど。ハハッ」

「あれ?俺変なこと言ったか?何なんでせうか?俺だけ話が読めないんだけどっ!?ふ、不幸だぁーーー!!」

その教室で繰り広げられていたのはほんの少し前まで闇と関わりを持つ者達の会話のはずだった。しかし、今は4人の高校生のバカ騒ぎにしか見えなかった。



年齢変更の件についてですが原作通りだと過去編の年齢が中学生となってしまうので変えています
不快に思った方はすいませんm(__)m

この三人が
中心ということは…

かまわんやってしまえ

投下ペースが遅いなら遅いで別に構わないんだけど
地の文がめちゃくちゃだな。。。

せめて見なおしたほうがいいんじゃないかな。内容が面白いだけにそこが少し残念。

でも期待して続き待ってる!

>>31
アドバイスありがとうございます!

前回書いていたSS の書き直しのために
地の文の練習を兼ねてこのSSを書いて
いるので、これからもアドバイスを頂
けると助かります。

「セリフ」
と、○○○

の流れが多すぎるからそこ意識した方がいいと思
>>28なんかそのパターンが5つある

2レス投下します

その後、3人は雲川と別れアジトである上条の自室で 親船から送られたメールを見ていた。

「つっちー、ボク、この仕事嫌な予感バリバリするん やけど…」

「それは同意するぜぃ。これは久しぶりにデカイやつ だにゃー!」

「だよなぁ…つっても、この仕事だとサポートはまた 土御門だろ?」

メールにはこう書いてあった。

『第10学区第5ウイルス研究所における置き去りを 使った人体実験の妨害及び置き去りの救出(尚、暗部 組織に護衛を依頼している模様)』

「まぁ、暗部組織相手なら魔術師のオレなんかよりカ ミやんと青ピに任せた方が問題にならないしにゃー」

デルタフォースは仕事の種類によって戦闘要員とサ ポート要員を変えている。 対能力者の時は戦闘要員(上条

その頃、第3学区にあるVIP用のサロンにて。

「ねぇー、麦野ー。結局、電話が鳴ってるけど出なくていい訳?」

サバ缶を並べている金髪碧眼の女子高生―フレンダ―がソファに身を沈めている栗色の髪の外を歩けば10人中8人は振り向きそうな可愛いというよりは綺麗な 女子高生―麦野沈利―に声を掛けた。

「ほっとけって。私らがやらなくたって他のヤツがやってくれるさ」

だが、その後も電話は鳴り続けた。麦野はブルブルと震え出し、

「うっせーんだよクソ馬鹿!!いつまで鳴らし続ければ気が済むんだ!!」

乱暴に携帯を掴み電話相手に叫んだ。

『こ、こいつときたら!こっちだって好きで連絡してる訳じゃないんだっつーの!!』

電話相手は女性のもので、いつも指示を出してくる謎の人物だ。

『3日後に第10学区にあるウイルス研究所の護衛をしなさい!』

「私ら忙しいからムリー」

『ムリーじゃないわよ、コラ!!さっさと仕事しろーー!』

「うるさいなー、やりゃいいんでしょ?や・れ・ば!」

『む、ムカつく言い方しやがって、小娘がっ!ま、とりあえずやっといてよねー!』

麦野はぎゃあぎゃあ喚いていた女性との通話を切った。そして、B級映画のパンフレットを見ていた少女―絹旗最愛―、目を開けながら寝ていた脱力系の少女―滝壺理后―、フレンダを呼び集めると、

「3日後に研究所の護衛ね。一応全員参加だから」

言われた3人はコクンと首を振り、また元の場所に 戻っていった。 それを見ていた4人の少女で構成された暗部組織《ア イテム》のリーダーであり、第4位『原子崩し』の麦野が、

(たかが研究所の護衛だけでこのアイテムが使われる訳がない…絶対に何かがあるはず!)

と、考えていることに3人は気付かなかった。

そして、3日後。5月30日。 2つの暗部組織がぶつかる中、上条は自身が闇に堕ちる原因となった《守れなかったもの》と出会うことになる。

>>35
すいません。こっちが正しいです!



その後、3人は雲川と別れアジトである上条の自室で親船から送られたメールを見ていた。

「つっちー、ボク、この仕事嫌な予感バリバリするんやけど…」

「それは同意するぜぃ。これは久しぶりにデカイ仕事だにゃー!」

「だよなぁ…つっても、土御門はまたサポート役だろ?」

メールにはこう書いてあった。

『第10学区第5ウイルス研究所における置き去りを使った人体実験の妨害及び置き去りの救出(尚、暗部組織に護衛を依頼している模様)』

「まぁ、暗部組織相手なら魔術師のオレなんかよりカミやんと青ピに任せた方が問題にならないしにゃー」

デルタフォースは仕事の種類によって戦闘要員とサポート要員を変えている。
対能力者の時は戦闘要員(上条

)のように。


「日時は3日後、5月30日午後22時。ということで3日後の19時にここに集合ってことでいいかにゃー?」

「うん、かまへんよ!」

「ああ、絶対に止めてやる!」

そして、3人はそれぞれ銃の整備や下部組織に連絡など準備を整え始めた。

なんか、ぐだくだになってしまいましたが、今日の分は終わりです。

次は日曜日に投下する予定です

うん、うん、頑張って
乙なんだよ

なんか暗部なのに最中ちゃんの下だけあっていい奴らだな。

守れなかった者とは…ゾクゾク

青ピの仲間思いな戦闘に期待

>>37>>38の間が抜けてました。


対能力者の時は戦闘要員(上条

>>42もミスです。すいません。

対能力者の時は戦闘要員(上条と青髪)、サポート要員(土御門)。
対魔術師の時は戦闘要員(上条と土御門)、サポート要員(青髪)。
能力者でも魔術師でもなく、力業や武器を装備した相手の時は戦闘要員(土御門と青髪)、サポート要員(上条)のように。

投下します

5月30日午後21時半。 デルタフォースは第10学区の第5ウイルス研究所に来ていた。

「よし!そろそろ始めるぞ。カミやん、青ピ、オレは少し離れたところから監視カメラに干渉してくる。一応その後はいつもと同じように魔術でサポートする が、暗部のヤツに見つかった時はそれぞれで対応してくれ。」

「ああ、わかった。青ピ、行くぞ!」

3人は二手に別れていった。青ピは走りながら上条に尋ねる。

「カミやんどないする?正面から入る?それとも裏口?」

「いや、ここは上から入ろう!暗部が護衛しているなら地上からの入り口には下部組織のヤツらがいるはずだ!下っ端に時間をかけていられないっ!つーことで、青ピ頼む!」

わかったでーの声と共に青髪は上条の左手を掴んだ。

「ほな、行くで、カミやん!」

青髪は能力で両足の構造をバネのように変化させ、おもいっきり跳んだ。
そして、ストンと地上4階の高さに値する屋上に着地した2人は土御門からの連絡を待つ。

2分程して、土御門から監視カメラのハッキングが完了したという連絡がきた。

「確か実験室は地下2階だったよな?二手に別れようぜ?」

「かまへんでー。ほな、お先にー!!」

そして、青髪は屋上にある扉を開いた。 その瞬間。扉が内側から爆発し青髪は上条のところまで吹っ飛ばされた。

「青ピ!?だ、大丈夫か!?」

「うん、大丈夫や。能力で身体を頑丈にしてたのが、効いてたみたいやし」

『カミやん、青ピ無事かっ!?』

土御門から渡されていた魔術による通信用のストラップが振動し、土御門の声が聞こえた。

「ああ、全然問題ない!」

『そうか、なら手短に言うぞ。監視カメラを見た限り地上1階から3階まで誰もいない。だが、明らかに不自然なものが至るところに置かれている』

「不自然なもの?」

青髪を助け起こしながら上条は尋ねた。

『人形だ。研究所に人形が置かれているなんて不自然過ぎるだろ?きっと暗部のヤツらの仕業だ』

「それならボクもドアを開いた時、一瞬やったけど見たで!ん?そういえば、人形が爆発してたような気がするんやけど?」

「じゃあ、人形=爆弾ってことなのか?どうする!?俺達がいるのは屋上だぞ?」

デルタフォースの面々はそれぞれ爆弾の対応策を考え始めた。そんな中、上条はふと思い出す。

(待てよ?何で実験をするのに暗部に爆弾なんか使わせているんだ?普通、研究所を壊されたら困るのは科学者達のはずなのに…!!そうか、そういうことか!!)

「土御門!!そこからお前の魔術で研究所ごと吹っ飛ばしてくれ!!」

『確かに『赤ノ式』を使えば出来るけど、正気か!? カミやん!』

「ああ!!だって暗部に爆弾使わせているんだぜ?実験室さえ無事なら良いんじゃねえか?地下は核シェルターでも使って強度はあるはずだ!」

「なるほど。それなら一刻も早くここから離れんばやね?カミやん行くで!しっかり掴まっときー!つっちー、任せたで!」

『分かった。少し待っててくれ!』

青髪は土御門の魔術の詠唱を聞きながら再び上条を掴まらせ、少し離れたところまで跳んだ。

その頃、アイテムは第5ウイルス研究所の地下2階実験室に唯一繋がる部屋にいた。

「麦野ー。なんか、屋上に仕掛けていた爆弾が爆発したみたいな訳よ!」

「ということは超侵入者が来たってことですか。麦野、どうしますか?」

「んー?どうせ上はフレンダの爆弾があるんだし、放っておけば自滅するでしょ?依頼主はこの階だけ守れば良いって言ってるんだし、私らは何もしなくてオッケー!」

「……南南西から信号がきてる…」

アイテムはいつも通り気楽に構えていた。

「結局、私1人で楽勝だった訳よ!!」

「何言ってんですか、だから超フレンダなんですよ。フレンダだけだと絶対肝心なところでミスします」

「絹旗!?超フレンダって何?っていうか形容詞みたいに聞こえるんだけど!?」

「フッ」

「何この子!?鼻で笑われた訳よ!?」

フレンダと絹旗はいつものように言い争っていた。…ただ、フレンダが噛みつき絹旗が軽くあしらっているだけだが。

(本当よね…フレンダ1人でも十分だったわ。つーか、コイツらうるさっ…)

「ねえ、むぎの。さっき…」

それは滝壺が麦野に話しかけた時起こった。

ドゴォォォン!!

「ちょっ!?麦野、これって超フレンダの爆弾の爆発じゃないですよ!!」

「分かってるわよ、そんなこと!で、何?滝壺。さっき何か言いかけてなかった?」

麦野は今までに無い爆発に少し驚きながらも滝壺に問う。

「うん、さっきレベル5並のAIM拡散力場が感じられた…」

「は?侵入者にレベル5がいるって訳!?で、でも、こっちには麦野がいるんだし大丈夫よね?」

「当たり前。で、滝壺。どんな能力だったか分かる? それによっては相手が誰か分かるんだけど」

「多分…肉体系の能力者」

「は?肉体系の能力者なんていないわよ?あー、でも 第7位はそれに似た感じはしない訳ではないけど」

「第7位なら麦野相手だと超余裕ですね。でもレベル5がいるなら爆弾なんて無意味ですよ?」

「はぁー、めんどくせぇ。じゃ、私と滝壺、絹旗とフレンダに別れて迎撃ね。レベル5はこっちが相手するわ。滝壺、レベル5は何処にいる?」

麦野は滝壺に体晶を投げ渡し、滝壺の後に続いて部屋から出ていった。

「え?麦野が相手するなら私達何もしなくてよくない?」

「やっぱりフレンダは超フレンダですね。侵入者がレベル5、1人と超決まった訳ではないじゃないですか。私達は他の侵入者にいた場合に対する保険ですよ。ほ・け・ ん!」

「何か年下からそこはかとなくバカにされた訳!?ま、待ってよー絹旗?!」

絹旗とフレンダも部屋から出ていった。

とりあえず今のところ投下終了です
続きは今夜か明日の夜に投下します

また、文におかしな点がありましたら
指摘をお願いします

乙です。

>>47
>「なるほど。それなら一刻も早くここから離れんばやね?
「離れればええんやね?」と書きたかったんですよね?

それと、「!」や「?」の後に文が続く場合はスペースを入れたほうが読みやすいと思います。

>>52
ありがとうございます!
次から気を付けます

そうです!
自分は九州ものなのでエセ関西っていうのがよくわからないので青髪のセリフがこれからもおかしな点があったら指摘して頂けると助かります(^-^;

むぎのんと青ピのからみ

期待させてもらうで

一方、上条と青髪は土御門の魔術によって爆弾ごと吹っ飛ばされた研究所の地下と繋がる非常階段前に立っていた。

「青ピ、いつもみたいに変装しないのか?」

「あっ、そや。忘れてたわ」

すると、青髪の髪色が白に、目が赤色に変化した。そう、あの学園都市第1位の風貌だ。(一度だけ不良を返り討ちにしているところを見たことがあるらしい)
暗部の人間は大抵第1位を知っているので相手に威圧感を与える効果があるというのは本人談。

「やべ、実験開始まであと15分しか無いじゃねえか! 青ピ、急ぐぞ!」

上条と青髪は土御門のナビに従い、一気に地下2階まで下り進んでいく。

2人が十字路に差し掛かった時、

『前方から暗部と思われる2人組が来ている。二手に別れろ!』

それを合図に2人は左右に別れていった。 少し遅れて麦野と滝壺が十字路にやって来た。

「滝壺ー、どっち?」

「こっち…」

2人が曲がったのは左だった。もちろん、その道は青髪がいる方だ。

『カミやん! 2人組は青ピの方に行った。だから、カミやんは急いで実験室に向かってくれ!』

「了解!!」

えーっ!? つっちー、ひど!! という青髪の叫びを無視し、上条は走る。 そして、実験室に辿り着いた。上条は銃を取り出し、実験室に入った。

そこには6人の科学者がいた。

「ひっ、何だ、お前!? 護衛を依頼した暗部のヤツらはどうした!?」

6人の中で責任者と思われる男が叫びに近い声を挙げた。

「さあな?」

上条は呆然としている科学者達に銃を向け、その責任者以外の心臓を的確に撃ち抜いた。科学者達は抵抗も出来ずに倒れていく。
上条は実験室の奥にあるガラス張りの部屋に10歳に満たないような男の子が椅子に手足を固定されているのを確認し、男の眉間に銃口を突き付けた。

「おい、この実験に関する資料を全て出せ!!」

「わ、わわわわ分かった…」

男は白衣のポケットから端末を取り出すと、上条に渡した。

「そ、それにはこの研究所で行われたことが全て保存してある。頼む!! 命だけは見逃してくれ!!」

「死ぬ間際になると人は皆そう言うんだよ! 特にお前みたいな人の命を軽く扱う科学者はな!!」

そう言って上条は引き金を引いた。上条は銃をしまい、男の子の所へ行き、近くに掛けてあった鍵を使って固定器具を取り外した。

「良かった。眠らされてるだけだ…土御門、男の子を保護した。今から逃走するからナビゲート頼む!」

『了解だにゃー』

そして、上条が男の子を背負い、実験室から出ようとした時、

「ああーーっ!? 私達がお花を摘みに行っている間に何やってる訳よ!? このウニ頭!!」

「まずいですよ、フレンダ! このままだと私達オシオキ確定です!!」

「え…?いや、まだ大丈夫な訳よ! あのウニ頭を倒せば何とかなる!…はず」

「そ、そうですよね! サクッとやっちゃいましょう!!」

トイレに行っていた絹旗とフレンダが戻って来た。(2人共既に護衛を失敗していることは変わりないのでオシオキが必須なことに気付いていない←否、ただの現実逃避である)

「おい、土御門! 青ピはやられたのか!?」

上条は目の前にいる2人が先程青髪を追いかけていった2人組だと勘違いしていた。

『青ピは無事だぜい。まだ追いかけられているけど、そっちに向かっているっぽい』

「!? 青ピと連絡が着かないのか?」

『ああ、ストラップを落としたっぽいぜい。だから今は監視カメラで追っている』

「何やってんだよアイツは! 後は逃げるだけだっつーの!!」

今日の投下は終わり。
次は青髪と麦野と滝壺side書きます


青ピの能力便利だな

犯罪を人に擦り付けるのに最適だな

今から投下です

一方、青髪は上条と別れた後、少しでも時間を稼ぐために暗い研究所の中を走っていた。

(何や、何や!?後ろからドデカい音がするねんけど!!)

青髪が驚くのも無理はない。 何故なら、麦野が滝壺を抱えながら自身の能力である原子崩しを足下に発射し、その余波を推進力に変え、青髪を追いかけているからだ。

「チッ、ちょこまかと逃げやがって!ちょーと、派手に殺っちゃおうかにゃーん?」

そう言うと、麦野は前方に向かって原子崩しを発射した。

青髪は暗部で養った経験から危険を感じ取り、咄嗟に床に伏せた。その反動で青髪の通信用のストラップが千切れたが、青髪がそのことに気付く前に頭上を麦野の真っ白 な原子崩しが通り過ぎた。

(なっ!? 今のは原子…崩し…? 確かこの能力を持っているのは…第4位!? あかん、ボクに勝ち目無いやん!)

青髪は追跡者の正体に気付いたが、その隙に麦野と滝壺は青髪との距離を縮めていた。

「いたいた。やっと追い付いたにゃーん。どれどれ、ちょーと顔見せてくんない?」

青髪は立ち上がり、麦野と滝壺を正面に見据えた。

「白髪に赤目っ!? テメェ、第1位だったのか!?」

「そ、そうやでー! ボクは第1位や! い、今なら見逃しても構へんのやで?」

青髪は麦野が自身を第1位であると勘違いしていることに気付き、高圧的な態度に出たが、

「むぎの…この人、第1位じゃない。AIM拡散力場が違う…だけど、レベル5で間違いない」

「何…?」

一瞬で《能力追跡》である滝壺に看破された。

(な、何でばれたんや!? でも、今はそんなことはどうでもいい。どうやって切り抜ければええんや!?)

青髪はふと、足下に目を向けると通信用のストラップ が落ちていた。咄嗟に拾おうとした青髪だったが、麦野がそうはさせ ない。

「余所見なんてしてていいのかにゃーん?」

青髪はストラップを拾わずに急いでバックステップすると、先程青髪が立っていた場所は原子崩しによって、1メートル程のクレーターが出来上がっていた。

(あ、あかーん!! つっちーと連絡出来へん!)

「どーした? 今のストラップがそんなに大事な物だった訳? だったらテメェも同じように消し墨にしてやんよ!!」

麦野が再び原子崩しを発射しようとした時、青髪はポケットから閃光弾を取り出し、地面に投げつけた。 麦野は慌てて腕で目を隠し、目眩ましを防ごうとした が、その光は予想以上に強かった。
再び視界が戻った時には既に青髪は逃げていた。

逃げた青髪も目眩ましを受けていたが、能力で視界をすぐに確保すると走り出した。

(ひとまず、カミやんと合流や。カミやんなら原子崩しを防げるはずや! 相手がそれに驚いている間に逃げ出せばええ! カミやんならこれだけ時間があれば、仕事は終わってるやろ!)

青髪は携帯電話は取り出すと、上条の位置をGPSで探し出し、全速力で向かう。

上条は絹旗とフレンダを前に、この状況の打開策を練っていた。

(どうすればいい!? 相手は2人に対し、俺は男の子を背負っている。まともに闘える状況じゃねぇ!!)

上条が考えている間にも絹旗とフレンダは仕掛けてきそうだ。
その時、

「カミやーーーん!! ヘルプミー!!」

第4位から追いかけられて少々パニックになり、変装が解けた青髪が上条達がいる部屋に飛び込み、そのまま絹旗とフレンダの頭上を跳び越して上条の後ろに貼り付いた。 対する絹旗とフレンダは突然の乱入者に驚くが、すぐに気を引き締める。

「青髪っ!? 何で来たんだよ!? バカ野郎!!」

「カミやん、そんなこと言わんといてやー!? そ、それよりあれから助けて!!」

上条は青髪が入って来た道の方へ顔を向けた。

「絹旗ァーッ、フレンダァーッ!! そこをドケェー!!」

呼ばれた2人は急いで真横に跳ぶと、2人が立っていた背後から原子崩しが上条達に向かって放たれた。

上条は咄嗟に右手を掲げ、パキンというガラスの割れるような音と共にそれを打ち消した。

「さ、流石カミやん、愛してるで!!」

青髪が騒いでいたが、上条には聞こえていなかった。

(い、今の光は原子崩しッ!? ってことは……まさ…か…?)

その時、滝壺を抱えた麦野が部屋に入って来た。

「ああん? 今何が起こった?」

そう言って、麦野は上条に目を向けた。

「し、沈利…?」

上条は思わず声が出ていた。
そう、目の前にいる麦野沈利こそが、上条が闇の世界に足を踏み入れる原因となった《守れなかったもの》であったからである。

「え……と、当…麻?」

麦野も自然と声が出ていた。
目の前にいる上条当麻は、麦野が暗部に入って活動する中で、忘れたくても忘れることが出来ない人物だった。








そして

今、此処で

当時、理不尽な大人達によって引き離され

何も出来ず

無力だった

2人の幼馴染みが再会を果たす。

今回はここまでです

熱い展開だ

投下ペース上がってきたね。wwkwwk支援

乙です。続きが楽しみ。

おつおつ!おもしろい!これはおもしろい!


ここでその展開は楽しみ

なんで上麦多いん?俺得じゃんか

今回は0時頃に投下する予定です

すいません、書いていた文が何故か消えてしまったので一時間くらい遅れます

ドンマイ

上条と麦野の出会いは上条の不幸が始まりだった。
今から11年前、上条が学園都市にやって来た時である。
持ち前の不幸体質が影響し、上条は手違いで置き去りとして扱われた。もちろん、すぐに上条刀夜、詩菜夫妻が努力して当麻を探し、大事には至らなかったが。
だが、上条はその3日程の間に預けられていた施設で正真正銘の置き去りだった麦野とかなり親しくなっていた。
その施設は珍しく置き去りで非道な実験を行わず、只、親を失うという辛い体験をした子供の精神状態を計測することのみを行っていた。

麦野は置き去りになってまだ1週間程しか経っていなかったが、幼いながらもその頃には同年代の子供達より頭脳が発達していたため、自分が親から捨てられたという事実を理解していた。
しかし、他の子供より頭脳が良くてもたった7年しか生きていない。幼い麦野の心が傷付き、他人に心を閉ざすのは無理もなかった。

そんな時に出会ったのが上条だった。
上条はその施設にいた3日間、他の置き 去り達とは違った雰囲気を放つ麦野の側を片時も離れず、根気よく話しかけ続けた。
そんな上条に心を許した麦野は徐々に会話するようになっていった。

その後、上条は両親に連れられて施設を去っていったが、その施設と上条が通う小学校が近かったため、上条と麦野の交流は幼馴染みとして続いていた。

そして、上条の右手に『幻想殺し』が宿っていると2人が気付いた時(正確には麦野が『原子崩し』の扱いにまだ慣れておら ず、誤って上条に向かって射って、上条 が無意識に右手で体を庇い『原子崩し』を打ち消した時)から秘密の特訓として、麦野が上条に向かって 『原子崩し』を射つということを繰り返していた。

それはかなり危険であったが、常に命を賭けていた上条の身体能力や反射神経を同年代の少年少女を凌駕する程まで成長させた。
また、麦野も『原子崩し』の威力、コントロール、応用力などに関わらず、身体能力 も成長させていた。

そのような中、2人の関係を終わらせる出来事が起きた。

その日は上条と麦野が中学生になっ て、初めての身体検査(システムスキャン)で麦野がレベル4の『原子崩し』に認定された翌日だった。
2人は施設の近くにあった寂れた公園に来ていた。

「当麻ー! 私、これからも頑張ればレベル5になれるかも!」

「沈利ならなれるさ、才能あるんだし。ま、上条さんは相変わらずレベル0だけどな」

ハハッと言って上条は短く笑った。

「なーに言ってるのかにゃーん? 当麻には『幻想殺し』があるじゃない」

「日常では全く役に立たないっつーの!
っていうかさ、中学生になったくせにまだにゃーんとか言ってるのか?」

「……当麻が猫が好きって言ってたからでしょ…」

「へ? 何か言ったか?」

「なーにも言ってませーん!」

この時には既に麦野は上条に対し、恋心を抱いていたが、鈍感な上条はそのことに全く気付いていなかった。

それは突然だった。
キキーーッという音と同時に公園の2つの出入り口に黒いワンボックスカーがそれぞれ停まり、中から黒いスーツを着た男達が数人降りてきたのだ。
先頭に立った男が言った。

「麦野沈利。レベル4の『原子崩し』で間違いないな」

「…誰だテメェは!?」

咄嗟に上条は麦野と男の間に割って入り問うた。

「君には用は無いのだが。邪魔するのであれば例え子供だろうと容赦しないがそれでもいいか」

「…私に何の用な訳? こんなに人相悪い中年集めて何がしたいのさ」

「我々は学園都市上層部に従っているだけに過ぎない。詳しいことは後で聞いてくれ」

「学園都市上層部だと!? 沈利、そんないかにも怪しそうな所行く必要なんかねえぞ!」

「わかってるわよ、そんなこと! 私の『原子崩し』で黒焦げにしてやるわ!」

「流石に能力を使われると面倒だ。おい、あれを使え!」

すると、男の後ろにいた別の男がポケットからリモコンを取り出すとボタンを押した。

その直後、

「アッ、アアァァァァーーーーッ!」

突然、麦野が頭を抱え悲鳴を挙げた。

「し、沈利!? 大丈夫かっ!? おい、テメェら沈利に何をした!?」

「AIMジャマーだよ。あの機械を使って能力者に能力を使わせないようにしているだけだ。凡人には全く効果が無いがね」

上条は男が指差す方へ目を向けると男達が乗ってきた車から歪な形をした機械が見えた。
上条は動こうとしたが、いつの間にか背後に迫っていた別の男に取り押さえられた。いくら同年代の少年少女より身体能力が高くても、中学生が鍛えられた大人に抵抗出来るはずがなかった。
その上条の目の前で別の男が麦野に近づき、顔に向かってスプレーをかけた。
すると、麦野は力なく倒れ伏した。

「沈利ーッ!!」

「安心しろ。眠らせただけだ。それと君に言っておくが、君は二度と麦野沈利に会うことは無い」

上条が最後に覚えていたのは、男の言葉と麦野が車に入れられていく光景だけだった。
上条も麦野同様、スプレーをかけられたからである。
上条が目を覚ました時、公園には何も残されていなかった。上条は急いで麦野がいた施設へ向かったが、もぬけの殻だった。

今回はここまでです
上条と麦野の過去編Part1でした
次回は上条と麦野のPart2をやります


面白くなってきたね
というか、土御門相当強いよね

三馬鹿みんなつおい

ああ、これは性格歪んでも仕方ないですわ

というか禁書の世界観ドス黒いってレベルじゃねぇからなぁ…
かまちーの作品大抵そうだし

どうでもいいことで悪いんだが、AIMジャマーって脳に作用するわけじゃないから悲鳴はおかしいんじゃ…
AIM拡散力場を乱反射させて照準を狂わすやつだったはず。

>>88

能力によっては頭痛やらなんやらでとんでもない事になるだろ
ただでさえ耳障りな音らしいのに

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