岡部「鳳凰院凶真はもういない」 (8)
※注意※
・シュタゲにわかなので変な所があるかも
・マグマ
2010年 7月下旬、俺は一人の女性をその父の狂気から救い出した。
その女性は本来死ぬはずだった。しかし俺の起こしたタイムリープにより一度、その女性を救ってしまった。
その代わりに、幼馴染が死んだ。
俺はまたタイムリープし、幼馴染が死ぬのを回避した。
そうすると今度は、俺の助けた女性が死ぬ。
結果、俺はついに二人を救い出すことに成功した。
更に、思いを寄せていたその女性とまた再開することができた。
他人の人生を散々引っ掻き回した結果。
それすらも無かったことにして、今の俺は存在している。
俺はその日、過ちを犯してしまった「鳳凰院凶真」を自分の中から消した。
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紅莉栖「岡部!岡部!」
岡部「...?あぁ...朝か」
紅莉栖「もう!早く起きなさいよ!もう十時よ!」
岡部「...紅莉栖」
紅莉栖「大体あんたはいつもだらしないのよ!いつもこんな時間に起きて!」
岡部「...紅莉栖」
紅莉栖「起こしに来てやってる私のこともちょっとは考えたら...」
岡部「紅莉栖」ズイッ
そう名前を呼んで紅莉栖に顔を近づける。
紅莉栖「ひゃ、ひゃい!?」
岡部「...倫太郎と呼んでくれ」
紅莉栖「.....はい///」
ダル「...まゆ氏もう殴る壁が無い件について」
まゆり「朝から二人はラブラブなのです」
そう、あの日から俺は自分に素直に生きることにした。好きなものは好きだと言い、嫌なことは嫌だと言う。
そうすることで、紅莉栖や周りとの付き合いが驚く程うまく行っている。
それに、そうすることが俺が迷惑をかけた奴らへの、贖罪でもあった。
ダル「あー僕はそろそろ失礼するお」
岡部「また由季さんとデートか?」
ダル「まあそんなところだお」
コミマで出会った彼女、この調子だと鈴羽はきちんと生まれそうだ。
まゆり「あ!まゆしぃもルカ君のとこに行かないといけないのです」
岡部「おお、そうか。あまりルカ子を困らすなよ」
まゆり「わかってるよオカリン~」
まゆりもいつも通りだ。もうあの血に塗れたまゆりは...思い出したくもない。
ダル&まゆり「オカリンじゃあね~」バタン
岡部「ああ、気をつけてな」
こうしてラボには俺と紅莉栖二人きりになった。いや、なれた、か?
紅莉栖「...///」
岡部「...いつまで顔を赤くしている?」
紅莉栖「だって岡部があんなこと...」
岡部「倫太郎だ」ズイッ
紅莉栖「...ひゃい」
相変わらず反応のいい奴だ、おちょくりがいがあって良い。
岡部「紅莉栖」
紅莉栖「な、なに...倫太郎」
無言で唇を唇に押し付けた。
紅莉栖「!?!?!?」
一瞬紅莉栖が驚きで離れようとしたが、肩を掴んで逃がさない。
岡部「...」
紅莉栖「」
そのまま一分ほどして、唇を離した。
紅莉栖「...ば、ばかぁ!?するならするって言ってから...」
岡部「好きだ、紅莉栖」
紅莉栖「」
岡部「お前は俺が嫌いか?」
紅莉栖「...大好きよ、文句ある!?」
岡部「いや、知っていたから文句はない」
紅莉栖「...バカ岡部」
岡部「倫太郎だ」
そういって紅莉栖と、何事もない平和な一日を過ごした。
ーーーーー
私を助けた人が重症だと聞いた時、心臓が飛び出そうになった。
私を父から助けてくれた男の人。
その人にただお礼がしたかった。
けど私はアメリカに帰らねばならず、ほどなくしてアメリカに帰った。
向こうの研究室でも私のことはニュースになっていて、同僚から心配されたが、私の頭の中にはあの人のことしか頭になかった。
私を救ってくれた人、岡部倫太郎。
そんな時上司のはからいで休暇をもらった。
私はもう一度、岡部倫太郎を探した。
そして、本当に会うことが出来た。
お礼を言うことができた。
その後、岡部にラボに誘われ、過去の話を聞いた。
最初は信じられなかったけど、岡部の話を聞いて、何故か合点が行った。
私は覚えていないけれど、岡部の言ってることをは本当のように思えた。
それに、その過去を含め、今の私を愛してくれる岡部がたまらなく好きになってしまった。
紅莉栖「.....早く会いたいな、倫太郎」
岡部「紅莉栖、今日はメイクイーンに行くぞ」
紅莉栖「ふぇ?いいけど...なんで急に?」
岡部「ダルが付き合えと、だから一緒に来い」
紅莉栖「はいはい、わかりました」
...倫太郎は私を一人にさせることを極端に避ける。気持ちは察してる。もう二度と私を失いたくないんだと思う。だから私は倫太郎から離れない、私を救ってくれた、愛してくれた大切な人だから。
ーーーーー
フェイリス「おかえりニャン!ご主人様ってあれ?キョーマ!久しぶりニャ!」
岡部「おいフェイリス、その呼び方はもうやめてくれ」
フェイリス「あ、ごめんニャ、ついつい癖で...」
岡部「気にするな。普通に岡部でいい」
ダル「ほんと最初は信じられなかったお!オカリンが厨二キャラやめるなんて!」
岡部「...その話はあまりせんでくれ」
倫太郎は私と会う前、鳳凰院なんとかと名乗っているとても痛々しい人だったらしい。
.....私の知る倫太郎からは想像できない。
ダル「でもオカリンなんで急に厨二やめたん?」
岡部「べ、別に理由などない。良い歳こいてあんな恥ずかしいことしてるのはどうかと思ったからな!」
ダル「へ~」ニヤニヤ
岡部「な、なんだその顔は」
ダル「僕には牧瀬氏のためにやめたとしか見えないお」
岡部「...あながち間違いではないな」
紅莉栖「岡部...」
岡部「紅莉栖...」
ダル(おちょくっただけなのになにこの展開)
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