【マギ】叶わない恋がそこにあった(2)

…朝…か…。
朝は嫌いだ。

それでも、重たい瞼を擦って起き上がる。
眠さで頭が働かない。

「はぁ…」
こんな俺はらしくない…と思うくらいに今日の俺は何処かおかしい。


「ふふ、どうしたの?今日の貴方はおかしいわね」
聞き慣れた声が脳内に響いた。
あぁ、玉艶様だ。


口角を上げて笑みを浮かべる姿は実に恐ろしい。
いつも貴女は何かを企んでいる。

「こっちへいらっしゃい」
不意に手招きをされ、俺は渋々と歩み寄る。
本当はこんな女の所に居たくない。

「私の愛する息子達は…言う事を聞いてくれないのよ。だから、貴方を皇帝にしても良いのよ?」

な…何を言っているんだ…この人は…。

「ジュダル…」

「触るな!」

手を払ってしまった。

「ふふ…私に逆らうなんてね…」

…死にかけた。

―完―

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