花子「憧れのお姉さん」(69)
~大室家~
櫻子「同じクラスのあかりちゃんって子がさ、すごいんだよ」
櫻子「いつも誰にでも優しくて」
櫻子「私が困ってたら、すぐに駆けつけてくれて」
櫻子「まさに陰で悪と戦う正義のヒーローって感じなんだよ!」
花子「ふーん……」
櫻子「おーおー、可愛げのない……」ヘッ
花子(陰でいつも誰かの為に頑張る人って……、どんな人だし?)
花子(やっぱり撫子お姉ちゃんみたいなキリッとした人?)
………
花子「この自販機っ……、高すぎるしッ……!」ノビッ
あかり「どうしたのぉ?」ヒョコッ
花子「わッ」ビクッ
あかり「あっ、もしかして届かないの? 代わりに押してあげるよぉ」
花子(ふわふわした感じのお姉さんだし……)
花子(それに代わりに押してくれるなんて、すごく優しそうな人……)
花子(歳は……櫻子と同じくらい?)
結衣「ハナコチャンノハンバーグハナコチャンノハンバーグ…」ブツブツ
花子(でも、コーヒーを買うだけだし……)
花子「だ、大丈夫です。自分で出来ます! やぁッ!」ピョンッ
花子「あっ!」ポチッ
花子「あ~~~……」ショボン
あかり「……、どれが欲しかったの?」
花子(花子の事、笑ったりしないで心配してくれてるし……)
花子(櫻子が話してるあかりさんって、こんな人?)
しえん
___ /: :/: : : : -==': : : `ー=: :\
. ,;´:./_:_:`く: : :': : : : : : : : : : : : : : : : : : :.、\
〃: :{: /: : : У: : : : : : : : /: : : : : : : : 、: : : :ヾ、
{{ : : V: : : :/: : : : :./:./: / |:.; : : : : : : : :ヽ: : : : ::.
∠/: : : : |: ,': : : : |: /≠=ミ.j八、: :, :/_⌒ヽノ: : : : ハ
/: : :/: : : |:.l: : : : :Ⅳ{'ん_ハ` ∨リィ≠ミ、j}: :./:./
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|: : : : :.|: : : : ::. /// , 弋:ソ 'ム':∧} あかりが目立てる予感…!
|:/:/∨l∧: ハハ __ _ /// ' l/ : |
|':∧: : : : ヽ: j:∧ ( リ 人j从:j
jノ ヽ:∧: : :\}:l丶 ` ´ .ィ: : : :/リ
` VVノj八 ` __ ..イ:/イ : : /
ノ三〈 }:/j:/ ′jノj/
___,z<ニニニニヽ___ \ニ\
. /―、ニニ\ニニニニ、` ´}ニニニーァ、
/ \ニニ\ニニニマ三三リニニニ.ノ ハ
, ` ー=ニ`ー=、\ニニlニニ// ∧
{ 、 ` ー‐=ミニ}ニ{// 〈
あかり「じゃああかりがこれ買うから、そのジュースと交換しよ?」
花子「いいんですか?」
あかり「うんっ」
花子(ん……、『あかり』……?)
あかり「はいっ」スッ
花子「あ…ありがとうございます、じゃあこれ」スッ
あかり「ありがとぉ~!って……」ピクッ
花子(すごい顔してるし……)
花子(優しい人だけど……、どこか抜けた感じと言うか……)
期待の新星あかはな!支援!支援!
………
あかり「あかり、ちょっとそこのベンチで休むから……」ガックリ
花子(放っておけない感じの人だし……)
花子「花子もお姉さんと一緒に休むし」
花子(きっと、あかりさんもこういう時、困った人は放っておかないから……)
あかり「!」パアァ
花子(嬉しそう?)
特典を文字に起こしただけやないか
………
花子「じゃ、花子そろそろ帰るし」
あかり「あっ、うん!」ショボン
………
花子(ジュースこぼして慌てたり、転んだり、でもすぐニコニコしたり……)
花子(面白くて優しそうなお姉さんだったけど、きっと櫻子が話してるあかりさんとは違う人だし……)
~大室家~
櫻子「あ、そうだ、花子」
花子「何?」
櫻子「これから私の友達が遊びに来るけど、邪魔するなよ?」
花子「……、そんなことしないし」
櫻子「よーし、良い子良い子」ナデナデ
花子「……、うるさいし」
櫻子「さて、あかりちゃんとちなつちゃんと、何して遊ぼっかな」
花子「!」
櫻子「……、どうかした?」
花子「な、何でもないし」プイッ
櫻子「?」
花子(さ、櫻子がいつも話してる、あかりさんが家に来る……?)ドキドキ
<コンニチハー
花子(あかりさんって……、やっぱりキリっとした感じの人?)ドキドキ
櫻子「いらっしゃーい!」
花子「……」ヒョコッ
あかり「櫻子ちゃん、来たよぉー」ニコッ
花子「あれ?」
花子「さっきのお姉さんだし」
あかり「ええーっ!? い、妹さん!?」
櫻子「?」
ちなつ「?」
花子(このお姉さんが、櫻子が話してたあかりさん……?)
花子(想像と……、違う……)
………
……
…
~数日後、七森中学~
櫻子「それじゃ、明日私の家で勉強会ね!」バイバイ」
向日葵「ええ、それでは、また明日。赤座さん、吉川さん」バイバイ
ちなつ「うん」
あかり「うん……。ちなつちゃんと二人で行くからねぇ」
ちなつ「あかりちゃん……、ちょっと元気ないみたい?」
あかり「えっ、そ、そんなことないよぉ!」アタフタ
ちなつ「……」ジトーッ
あかり「う……」
ちなつ「あかりちゃん……、すぐに顔に出ちゃうから隠し事なんて無駄だよ?」クスッ
あかり「う、うん……」
ちなつ「櫻子ちゃんの家に行くって話になったら顔が曇っちゃったけど……」
ちなつ「この間遊びに行ったときに何かあったの?」
あかり「うん……、実はね……。あの日ちなつちゃんと合流する前に……」
ちなつ「ふむふむ」
あかり「櫻子ちゃんの妹さんと公園で会っててね……」
ちなつ「ああ、だからあの時驚いて……」
今夜にアンゴラに旅立つので日本で見れる最後のSSとして見ておきたいので、期待しております
あかり「あかりの事を『お姉さん』って呼んでくれたら嬉しくなっちゃって」
ちなつ(あかりちゃん、確かにそういうのに弱そうな気はする……)
あかり「お姉さんらしくしよう!って張り切ったら空回りしちゃって……」
あかり「慌てて転んじゃったり、励ましてもらって撫でてもらっちゃったり……」
あかり「何一つお姉さんらしく出来なくてねぇ……」
ちなつ(あかりちゃん……、不憫な子……)
④
あかり「それで、年下の子に迷惑かけちゃったのが恥ずかしくって……」
あかり「明日櫻子ちゃんの家でまた会ったら気まずくなっちゃいそうで……」
ちなつ「……」クスッ
あかり「?」
ちなつ「大丈夫だよ、あかりちゃん」
あかり「え?」
ちなつ「きっとあかりちゃん、カッコつけようとはしたけど」
ちなつ「櫻子ちゃんの妹さんの為に!って行動が裏目に出ちゃっただけでしょ?」
あかり「そ、そうなのかな……」
ちなつ「だって、あかりちゃんのやる事なんて簡単に想像できちゃうよ?」
ちなつ「あかりちゃんは良い子一筋だからね」
あかり「……褒めてるの?」
ちなつ「勿論だよ」ニコッ
あかり「そ、そっかぁ……///」
ちなつ「あかりちゃんの気持ち、きっと妹さんにもちゃんと伝わってるから」
ちなつ「だから、自信を持って、ね?」
あかり「う、うん……///」テレテレ
ちなつ「それに櫻子ちゃんの妹さん、あの日あかりちゃんの事気にしてたみたい
だよ?」
あかり「え?」
ちなつ「こっそり、あかりちゃんの事を見てて……」
ちなつ「きっと、あかりちゃんと仲良くなりたい、って思ってるかもよ?」
あかり「そ、そうなのかなぁ」
ちなつ「きっとお姉さんらしくって気負うから駄目なの」
ちなつ「いつも通りのあかりちゃんなら、絶対誰とでも仲良くなれるはずだから」
ちなつ「だから、変な風に思い込まないで、ね?」ナデナデ
あかり「う、うん……///」パアァ
ちなつ「……、櫻子ちゃんの妹さんに撫でてもらった時も、こんな感じだった?」クスッ
あかり「あ……」
あかり「……」ズーン
ちなつ「ご、ごめん! 冗談! 冗談のつもりだったの!」アタフタ
このあかちなはデキてる
~翌日、大室家~
あかり「よ、よーし……」スーハー
ちなつ「あかりちゃん……、インターホン押すだけで深呼吸?」
あかり「そ、それでは……」スッ ブルブル
ちなつ「そんなに緊張しなくても……」クスッ
あかり「……、えいッ!」ポチッ
ピンポーン
ガチャッ
花子「はーい」
花子「あ……」
あかり「あっ、えっ、えっと……」ワタワタ
あかり「こっ、こんにちは」ニコッ
花子「こ、こんにちは」
あかり「えっと、櫻子ちゃん……、いるかな?」
花子「あ……、今呼んでくるし」
あかり「ふぃー、な、何だかどっと気が抜けたよぉ」フー
ちなつ「あかりちゃん、大袈裟……」クスッ
あかり「で、でも……」
櫻子「あっ、あかりちゃん、ちなつちゃん、いらっしゃーい!」
櫻子「ま、とりあえず上がって上がって」
あかり「うん、お邪魔しまーす」
ちなつ「お邪魔します」
櫻子「いやー、花子のやつさ、何だか今日は落ち着きがなかったんだよ」
あかり「え?」
櫻子「今日あかりちゃんとちなつちゃんが来るって言ったらソワソワし始めてさ」
櫻子「今もインターホン鳴ったらすぐ向かって行って……」
櫻子「二人の事、気に入ったのかな?」
あかり「そ、そうなんだぁ」
ちなつ「ほらね? あかりちゃんの事を悪く思うわけなんてないでしょ?」ニコッ
あかり「うん……」ニコッ
しえ
~櫻子の部屋~
向日葵「それでは、予定通りテスト対策のお勉強会を始めましょう」
あかり「うん」
櫻子「よーし、さっさと終わらせて……」
向日葵「テスト前ですから、遊ぶ余裕なんかありませんわ」キッパリ
櫻子「ちぇーっ……」プー
おや珍しい
あかり「……」カリカリ
ちなつ「えーっと、ここはなもりの法則から先輩後輩百合は至高、を当てはめて……」ブツブツ
櫻子「なー、向日葵ー、この問題……」
向日葵「……」キッ
櫻子「はーい……」ガクッ
………
……
…
あかり「……よぉし、なんとか一通りの範囲は終わったよぉ」
ちなつ「ん……、私も丁度……」
櫻子「向日葵ー、休憩ー」ボーッ
向日葵「あなたさっきからちっとも進んでいませんわ……」
櫻子「まぁ追いつめられた時にパーッとやっちゃうから」ドヤッ
向日葵「その自信は一体どこから……」ハァ
あかはな良いよあかはな
ちなつ「あ……」
あかり「どうしたの?」
ちなつ「私この後家族でお出かけする用事が入ってて、そろそろ帰らないと……」
櫻子「えーっ、もう帰っちゃうの?」
ちなつ「えっと……、あかりちゃん、私先に帰っちゃうけど、……いいかな?」
あかり「うん、用事があるなら仕方ないよねぇ」
ちなつ「それでは……、お邪魔しましたー」
あかり「うん、またね、ちなつちゃん!」
櫻子「気を付けてね! ちなつちゃん!」
向日葵「お気を付けて、吉川さん」
………
櫻子「さて、今日のノルマはもうおしまいということで……」
向日葵「あなたは勉強なさい」
あかり「うーん、あかりは少し休憩しよっかなぁ……」
花子「……」チラッ
櫻子「……、花子、さっきからあかりちゃん見てどうした?」
あかり「えっ?」
しえんだし
櫻子「いや、勉強してる時もこっそり見てたり……」
櫻子「あかりちゃんに何か用でもあるのか、って思ってさ」
花子「な、何でもないし」プイッ
櫻子「ほう?」ニマニマ
花子「う……///」
あかり「……」
あかり「花子ちゃん、ちょっとあかり休憩したいところなんだけど……」
あかり「少しお散歩にでも付き合ってもらえるかな?」ニコッ
花子「え?」
向日葵「そうですわね……、赤座さん、大分根を詰めていたようですし……」
向日葵「私は、櫻子にまた一からお勉強を教えなければいけませんから……」
櫻子「お、おい! 私は休憩なしかよ!」
向日葵「当然ですわ」キッパリ
向日葵「でもその間赤座さんが退屈してしまいますし……」
向日葵「花子ちゃんに赤座さんのお話し相手になってもらえると、助かりますわ」ニコッ
あかり「うん……。花子ちゃん、お願いできるかな?」ニコッ
花子「う……、ひま姉とお姉さんがそう言うなら……///」
あかり「それじゃ、行ってくるねぇ」
花子「行ってくるし」
バタン
向日葵「……花子ちゃん、もしかして……」
櫻子「うん……、私からあかりちゃんの話を聞いてて、気になってたみたい」
櫻子「前にあかりちゃんが家に遊びに来た後も、あかりちゃんの事いっぱい聞かれてさ」
向日葵「あなたは普段から赤座さんに助けてもらってますからね……」ハァ
櫻子「……向日葵、何で面白くなさそうな顔してんの?」
向日葵「……えっ?」ハッ
櫻子「ははぁ、さてはアレだな?」
向日葵「?」
櫻子「私があかりちゃんに助けてもらってるのが羨ましいんだな?」ニヤニヤ
向日葵「……、さっ、お勉強の続きを始めますわよ」ガシッ
櫻子「い、痛ッ! 引きずるなよ! おっぱい魔人!」ズルズル
あかり「……」アッカリアッカリ
花子「……」テクテク
あかり(二人きりになったはいいけど……)
あかり(ど、どう言葉を切り出していけば……)ドキドキ
あかり「あ、あの」オズオズ
花子「?」
あかり「ちょ、ちょっとこの辺りはわからないから……」
あかり「花子ちゃんが……、案内してくれるかなぁ?」ニコッ
花子「うん……」
あかり(うう……、なんかまた失敗しそうだよぉ……)ショボン
花子「……」テクテク
あかり「あ、ここは……」
花子「この前お姉さんと会った公園だし」
あかり(はぁ……、自販機でコーヒーを買ってあげて、舞い上がっちゃって……)
あかり(カッコつけようとしちゃったんだよねぇ……)
花子「あの、お姉さん」
あかり「?」
花子「あの時どうして、花子に声をかけてくれたし?」
あかり「えっと……、誰かが困ってたら当然の事だからだよぉ」
あかり「なーんてね……」テレテレ
花子「すぐにそんなことが言えるなんて……、やっぱり凄いし……」ボソッ
あかり「え?」
花子「な、何でもないし」
しえんし
初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」
初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねぇ」
初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」
初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」
佐天「初春?」
初春「結果として面白くないのは許せます。許せるだけで面白くはないんですが」
初春「パクリ二匹目のドジョウ百番煎じは許せませんね。書いてて恥ずかしくないんですか?」
初春「ドヤ顔してる暇があればとっとと首吊って死ねよ」
初春「そうネットに書いてありました」
佐天「なあんだネットかあ」
初春「一番の害悪はそういったSSを持ち上げてる人たちなんですけどね」
佐天「ふーん」
あかり(あ、これはあの時の自販機……)
あかり(何で普通のジュースじゃなくてあんなのが入ってたんだろ……)ハァ
花子「……」スッ
あかり「えっ? お金?」
花子「お姉さん、花子お金持ってきてるから、一緒に何か飲むし?」
花子「それに花子じゃボタン押せないから、お姉さんに押してほしいし」
あかり「えっとそれじゃ……、花子ちゃんはオレンジジュースがいいかな?」
花子「それがいいし」コクッ
あかり「それじゃあかりは……」
あかり(こ、ここはコーヒーを飲んで挽回を……!)ドキドキ
あかり「……」
あかり「あかりも、花子ちゃんと同じのにしよっと」クスッ
花子「……」クスッ
あかり「冷たくておいしいねぇ、花子ちゃん」ニコッ
花子「うん」
あかり「これからもっと暑くなっちゃうから、冷たい飲み物が手放せなくなっちゃうねぇ」ニコニコ
花子「……」ジーッ
あかり「花子ちゃん? あかりの顔に何か付いてる?」
あかり(ま、また何か失敗した!?)アタフタ
花子「あ、ち、違うし」
あかり「?」
花子「そ、その変な事言うかもしれないけど……」
花子「お姉さんは前に会った時は困ったり赤くなったり落ち込んだりしてたけど……」
花子「やっぱり、笑った顔が一番お姉さんらしいな、って思っただけだし」
あかり「そ、そっかぁ……///」テレテレ
あかり「あの、花子ちゃん」
花子「?」
あかり「どうしてあの時、あかりと一緒に休むって言ってくれたの?」
花子「……、お姉さんが困ってたみたいで、放っておけないって思ったからだし」
あかり「そうなんだぁ……」
あかり(ああ……、やっぱり……)ガクッ
花子「それに……」
あかり「?」
花子「櫻子からよく、困った人は絶対放っておけない優しい人の話を聞いてたからだし」
あかり「え?」
しえん
花子「泣いてる人、困っている人がいたらすぐに駆けつけて」
花子「陰で人に気付かれないこともいつも一生懸命で」
花子「周りを元気にしてくれる凄い人が同じクラスにいるって櫻子が言ってたし」
花子「花子もそうなれたらな、っていつも思ってるし」
あかり「そ、そうなんだ……」
花子「……」ジーッ
あかり「?」
花子「お姉さんの事だし?」
あかり「えっ、ええっ!?」オダンゴポーン
花子(す、凄い驚き方……)
あかり「あ、あかりは別にそんな……」アタフタ
花子「きっとそれが当たり前になってるから……、お姉さん自身は気付いてないだけだし」
花子「ボタンに手が届かない花子に声をかけてくれて」
花子「違うジュースを買っても花子の事を笑ったりしないで」
花子「ちょっとした時も花子の事を気遣ってくれて……」
花子「お姉さんは、花子にとって憧れのお姉さんだし」
あかり「そ、そんな、大袈裟だよぉ」
あかり「あの時はあかりの方が花子ちゃんに助けてもらってばかりで……」
あかり「あかりは、花子ちゃんが思っているようなものじゃ……」
花子「……あの日お姉さんの事を『想像してた感じと違う』って言ったら、櫻子に叱られたし」
あかり「え?」
花子「お姉さんはずっと頑張り続けてる人だから、たまにはそんな日もある、って」
支援だし
あ
あかり「そ、そんな、あかりはいつもこんな感じで……」
花子「お姉さんは前は、『目立たない』って言われてた人だった、って聞いたし」
あかり「あ……」
花子「自分も周りも皆でお姉さんを抑え込んで……」
あかり「……」
花子「いっぱいお姉さんに辛い思いをさせてしまった、って」
花子「それでも、お姉さんは皆が大好きだって言ってくれて……」
花子「いっぱい元気をくれた人だ、って」
花子「そんなお姉さんの事を悪く言うのは許さない、って言われたし」
あかり「……」
花子「あ、ご、ごめんなさい……、嫌なことを思い出させて……」
あかり「い、いや、そんなことないよぉ」
あかり「櫻子ちゃんに、そんな風に気にかけてもらえて、嬉しいな、って……」ニコッ
花子「……」
花子「……」ポンッ
あかり「?」
花子「……」ナデナデ
あかり「は、花子ちゃん!?///」カアァ
花子「お姉さんに、甘えてほしいし」
あかり「えっ?」
花子「櫻子から話を聞いた時、凄く無理をしてる人だ、って思ったから」
花子「だから、お姉さんを甘えさせてあげたいんだし」
あかり「で、でも……」
花子「年下だから、とか関係ないし」
あかり「?」
花子「それに花子は、お姉さんを絶対に見損なったりなんかしないし」
なんと……
花子「あの日空回りしちゃったのも、全部花子の為に何かをしてくれようとしたからだって気付いてるし」
あかり「あ……」
花子「あの日お姉さんが見せてくれた嬉しそうな顔も、困った顔も、慌てた顔も、落ち込んだ顔も」
花子「どれを思い出しても、気持ちがふわふわするし」
花子「だからお姉さんは間違いなく、櫻子が話してくれていた通りの凄い人で」
花子「そして、花子が想像していた通り……、ううん、それ以上の憧れのお姉さんだし」
花子「ちょっと立ち止まる日があったって恥ずかしくなんかないし」
花子「でも休んだら、また花子の憧れのお姉さんでい続けていてほしいし」
あかり「うん……。あかり、頑張るね」ニコッ
花子「うん……」ナデナデ
あかり「…………」ギュッ
………
……
…
………
あかり「あっ、ちょっとの休憩のはずが大分時間過ぎちゃったなぁ……」
花子「もう戻るし?」
あかり「うん……、そうだねぇ」
あかり「……あっ」
花子「何かあったし?」
あかり「な、何でもないよぉ」アタフタ
花子「?」
あかり(結局今日も……、お姉さんらしいこと出来なかったなぁ……)
あかり(花子ちゃんは甘えてもいいって言ってくれたけど……、でも……)ショボン
花子「……」
なにこれ素敵
あかり「それじゃ、そろそろ花子ちゃんのお家に帰ろっか」スクッ
花子「……」ジーッ
あかり「花子ちゃん?」
花子「……、帰り道はお姉さんに手を引いて行ってほしいし」
あかり「……?」
あかり「……、あっ!」ギュッ
花子「……///」ギュッ
あかり「えへへ、ありがとう、花子ちゃん」ニコッ
花子「花子が……、お姉さんと手を繋ぎたかっただけだし///」
あかり「そっかぁ」クスッ
花子「また……、これからも家に来てくれる?」
あかり「うんっ、勿論だよぉ」
あかり・花子「約束!」
おしまい
乙
今度は、花子をあかりちゃんの家に招く話を書いてくれ
原作でこれからこの二人がどういう描かれ方するかはわからないけど
所詮妄想ってことで勘弁して
あと誰か大室三姉妹であかりの取り合いするSS書いてくれ
では
なにこれ可愛い流行りそう(´・ω・`)
乙りんこ
おっつ
お疲れ様、すごいよかったよ!
おつおつ
あかはな良いよあかはな
花子様はたらしのサラブレッド
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