八幡「ん、あ、なんでお前がここにいる?」
雪ノ下「小町さんが案内してくれたのよ」
八幡「いや俺が聞きたいのは、なんで俺の家にってことだ」
雪ノ下「あなた今日学校を休んだでしょう。平塚先生に頼まれて配布物を持ってきたの」
八幡「お前が?」
雪ノ下「ええ、あなたの干からびた干物のような姿を見たかったしね」
八幡「そりゃいい趣味をお持ちで」
八幡「でも、いいのか?この密室空間に二人きりなんて」
雪ノ下「流石の比企谷君でも、その状態では動けないでしょう」
雪ノ下「それともあなた、風邪を引いてまで、己の欲望を満たさないといけないくらい欲求不満なのかしら」
八幡「違うっつーの、風邪がうつるって言ってんだ」
雪ノ下「そういこと」
雪ノ下「大丈夫、そんな長居はしないわ」
雪ノ下「小町さんが戻ってきたら、帰らせてもらうから」
ほぅ
八幡「小町の奴どこか行ったのか」
雪ノ下「買い物に行くと言っていたわ」
雪ノ下「あと『こういうときが意外とチャンス、頑張れお兄ちゃん』とも言ってたわね」
八幡「あいつ...ホント馬鹿だ」
雪ノ下「具合はどうなのかしら、もうお花畑は見えてる?」
八幡「人を死人扱いするな」
八幡「まだ熱は下がってない、頭が熱暴走起こしてるみたいだ」
ほほう
はよ
雪ノ下「ちょっといいかしら」ピト
八幡「(雪ノ下の手冷たいな)」
雪ノ下「驚いた、本当に熱があるのね」
八幡「どうみても病人だろうが」
雪ノ下「いえ、大袈裟に言っていると思ったのよ」
八幡「38度もあるっつーの、頭痛い」
雪ノ下「そう、あなたの平熱はそんなに高いのね。安心したわ」
八幡「違う、そこ違うよー!」
八幡「(早く帰ってくれませんかねぇ)」
はよ
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