女「なんでいつもスカしてるんですか?」 (19)
男「は?」
女「だから、なんでいつもスカしてるんですか?」
男「いや、その前にキミ誰?」
女「え? 同じ部活の後輩なのに知らないんですか?」
男「そうだっけ?」
女「この前の部活で私、先輩にプリントを直接渡しましたよ」
男「あー……そうだっけ?
ごめん、人の顔を覚えるのが苦手なんだわ」
女「うわぁ」
栗鼠か
ハートチップル
俺「スカさなきゃいいんだな?」
ブブブゥー!!!!ブスッ
>>1
スカトロ趣味のヤツなんだからほっといてやれよ
男「そもそもオレになんの用なわけ?」
女「ああ、すみません。まだ話してませんでしたっけ?」
男「『なんでスカしてんですか?』としか言われてない」
女「すみません。先輩、さっきの部活の話し合い参加してないでしょう?」
男「そうだけど?」
女「だから、今度の英語演劇でなにをやるか聞いてこいって他の先輩に言われたんです」
男「ああ、そのことね」
男「言わなかったけ? 適当にオレの役割は決めていいって」
女「ダメですよ。いちおう全員で話し合って決めるってことになっているんですから」
男「……なんで?」
女「なんでって……そういう決まりだからですけど」
男「べつにどんな役でも構わないって言ったはずだよ」
女「じゃあ演劇の主役になっても文句ありませんね?」
男「……いや、さすがにそれはないわ」
女「でも、先輩の言い方ではそうなっても文句言えませんよね?」
男「……はあ」
女「ていうか、さっきも言いましたけど、なんで先輩はそんなにスカしてんですか?」
男「なんだよスカしてるって」
女「気取ってるとでも言えばいいですか?」
男「べつに気取ってなんかいない」
女「じゃあさっさと話し合いに参加しましょう」
男「なんで?」
女「……また同じことを言わせる気ですか?」
男「それはこっちのセリフだわ」
女「ていうかなんで話し合いをめんどくさがるんですか?」
男「……疲れるだろ」
女「はあ?」
男「正直、あんまりお前らのノリが好きじゃないんだよ」
女「私たちのノリ?」
,. -ー冖'⌒'ー-、
,ノ \
/ ,r‐へへく⌒'¬、 ヽ
{ノ へ.._、 ,,/~` 〉 } ,r=-、 正直、あんまりお前らのノリが好きじゃないんだよ
/プ ̄`y'¨Y´ ̄ヽ―}j=く /,ミ=/
ノ /レ'>-〈_ュ`ー‐' リ,イ} 〃 /
/ _勺 イ;;∵r;==、、∴'∵; シ 〃 /
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人__/ー┬ 个-、__,,.. ‐'´ 〃`ァーァー\
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男「みんなで一生懸命頑張りましょうとか、そういうノリ」
女「いいじゃないですか。高校生の青春ってかんじで」
男「そもそもこの部活は英語のディベートやるところだっただろ?」
女「そうらしいですね。今年から変わったんですよね。
ディベートに加えて英語演劇もやろうってなったんですよね」
男「オレはこの部活に演劇をしにきたんじゃないの」
女「ディベートだけがしたいってことですか?」
男「そういうこと。それに、さっきも言ったようにお前らのノリがだるい」
女「……もうちょっと詳しく話してくださいよ」
男「他の連中には言うなよ」
女「安心してください。言いませんから」
高校生の青春みたいでいいな~って思って部活やってる奴なんているの?
エロあるなら読むぞ
男「オレはあくまで勉強のために部活に入ったわけ。
べつに誰かと仲良くしたいとかそういう目的じゃないんだわ」
女「はあ……」
男「しかもアイツらいかにもノリが高校生だろ?」
女「高校生ですもん。当たり前でしょう?」
男「そういうのがダルイんだって。部活終わりに飯食いに行こうとかさ。
休日にラウンドワン行こうぜとか、そういうのあんま好きじゃないんだわ」
女「先輩は人付き合いが好きじゃないってことですか?」
男「うん。そういうのは必要最低限でいいわ。
金と時間ももったいないし、なにより疲れる」
女「……それで?」
男「べつに。ただ、そのせいか知らないけどそこまで友達いないんだよね。
まあべつに全然構わないけどさ」
男(ああ、言いたいこと言えてスッキリだな)チラッ
女「うわぁ、やっぱりスカしてるわー」
男「……へ?」
両方しね
女「ひとつ勝手なこと言ってもいいですか?」
男「……なんだよ?」
女「最低限の人付き合いでいいとか、って先輩が言ってはいけないと思いますよ」
男「なんでだよ? べつになに言ってもいいだろ」
女「だって先輩はやるべきこともやってませんし」
男「だから、与えられたら役割はこなすって言ってんじゃん! わかんねえかなあ」
女「それじゃあダメですよ。まず、きちんと話し合いに参加してくれないと」
男「だからそういうのはダルいって言ってんだろ。オレの話聞いてた?」
女「聞いてましたよ。人付き合いは必要最低限でいい。ダルイから、ですよね?」
男「そうだよ」
女「やることやってないくせにそういうこと言うとか、反吐が出ますね」
それなら部活止めればいいじゃんっていうね
本当にダルいと思ってる人間はこの流れの後輩の話すら聞かずに立ち去る
女「ていうか先輩、そういうカッコつけとか似合ってないですよ」
男「は? カッコつけ? べつにつけてねーよ」
女「ふうん。なんだあ、てっきり無気力系気取ってるのかと思ってました」
男「……さっきからなにが言いたいわけ? なんかオレ、キミを怒らせるよなこと言った?」
女「わりと。まず顔を忘れられたあたりから。わりとあの時しゃべったはずなのに」
男「忘れたから、仕方ないじゃん」
女「なんで忘れたんですか? 納得できり理由だったら、もうなにも言いませんから」
男「忘れた理由って……人付き合いがダルイって言ったよな?」
女「言いましたね。耳タコですわ、もう」
男「だから、人に興味もてない。そんで忘れちゃうのかな。
いや、というより人の顔を覚えられないっていうほうがいいのかな?」ドヤッ
男(さあなんて言い返してくるかな?)
女「……ふふふっ……」
男「な、なに笑ってんだよ?」
いいぞこれ
こういうの待ってた
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