京子「今日は久しぶりに話題BOXでも使うか」
ちなつ「まだあったんですね、その箱……」
結衣「まぁ毎日のようにトランプするのもな」
あかり「えー?神経衰弱で昨日のババ抜きのリベンジしようと思ってたのにぃ……」ショボーン
京子「まぁまぁ、ほら、あかりからひいていいから」
あかり「ほんと?わーい!」ゴソゴソ
ちなつ(あかりちゃん単純……)
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あかり「えっとぉ……『みんなの萌えポイント』?」
京子「はい、わかりましたねみなさん。今日はみんなの萌えポイントについて話します」
結衣「みんなってごらく部のか?」
京子「んー、せっかくだし生徒会の面々の萌えポイントについても話し合おうじゃないか」
あかり「あの……萌えってなぁに?」
京子「んー、萌えっていうとちょっと分かりづらいかな。簡単に言うとみんなのグッとくる仕草や言動は何かを話そうってこと。ちなみに『もしあの人がこうしたら』っていう妄想も有りね」
結衣「本人の前で話すのはちょっと恥ずかしいな」
京子「じゃあ最初は生徒会のメンバーからいくか。まずは綾乃な」
結衣「綾乃か。綾乃は萌えポイントとしては代表的なツンデレ属性だと思うな」
ちなつ(結衣先輩が何気にノリノリだ……)
あかり「ツンデレって?」
ちなつ「かくかくしかじか」
あかり「うぅ……なんだか今日のお話は難しいよぉ……」
ちなつ「京子先輩、妄想でもいいって言いましたよね?」
京子「うん」
ちなつ「では……」コホン
ちなつ「先ほど結衣先輩がツンデレという代表属性をあげましたが、これは内面的なことですね?それはひとまず置いておいて、では外面的なことに注目した時、杉浦先輩の特徴はなんでしょうか?」
結衣「うーん、長髪とポニーテールかな」
ちなつ「結衣先輩さすがですぅ!では、ポニーテールと言われて思い浮かぶのは!?はい、あかりちゃん!」
あかり「えぇっ!?う、馬の尻尾?」
ちなつ「そうだけどそうじゃなーい!」
京子「台所……かな」
ちなつ「京子先輩、さすがですね」ニヤリ
結衣(なんかちなつちゃんがイキイキしてる!?)
ちなつ「まぁこれは持論なんですが、ポニーテールには台所、もといエプロンが似合うと私は思います」
結衣「うん、確かに言われてみれば。うちのお母さんも料理する時は髪束ねてるな」
ちなつ「エプロンを着て台所に立ちお鍋をかき混ぜる杉浦先輩……これだけでも結構絵になる気がしませんか?」
京子「た、たしかに……」
ちなつ「しかしまだです。これも持論なんですが、萌えを語る上で重要なものの一つがギャップです」
結衣「ギャップ萌えって奴だね」
ちなつ「ここでさっき置いておいた杉浦先輩のツンデレ属性に触れましょう。知っての通りツンデレというのは本来『最初はツンツンしていたけど時間経過とともにデレる』ことを指す言葉でした」
あかり(??????全然わかんないよぉ……)
ちなつ「しかし、今ではもっと広いシチュエーションで使われるようになっています。例えば『みんなといる時はツンツンしてるけど二人になるとデレる』場合。そして……」
ちなつ「『ツンツンした行動、言動の中に相手への好意、すなわちデレが垣間見える』場合などです。代表的なセリフに『べ、別に貴方のためにやったわけじゃないんだからねっ!』があります。杉浦先輩は『この』ツンデレと言えるでしょう」
結京「フムフム……」メモメモ
あかり(えぇ~……メモしてる……)ガビーン
ちなつ「さて、『この』ツンデレの特徴とは?簡単に言えば『喜の感情を表すのがヘタ』なんです。杉浦先輩は喜の感情を表すのがヘタなんです」
ちなつ「そのギャップなので、杉浦先輩に喜を表現させちゃいましょう。料理に相性がいいのは……そうですね、鼻歌なんかがいいでしょう」
結衣「エプロンを着て鼻歌を歌いながらシチューをかき混ぜる綾乃……良いっ!」グッ
京子「はい!ちなつ先生!」バッ
あかり(ちなつ先生!?)
京子「鼻歌のリズムを取らせるために軽くお尻を振らせるのはいかがでしょう!」
ちなつ「!?」クワッ
あかり(ひいっ!?な、なに!?)
ちなつ「はい、それいただきぃっ!!」
あかり(なにそのテンション!?)
結衣「はい、師匠」スッ
あかり(師匠!?)
結衣「師匠のお言葉、なるほど至極もっとも。しかしツンデレという王道属性の利用がギャップとしてのみというのは些か粗末かと」
京子「おい!船見!言葉を慎め!」
ちなつ「良い。その自信のある口ぶり、何か言いたいことがあるのだろう。申てみよ、ただし……」
ちなつ「後悔の無いようにな……」ズオォォォ
京子「うっ……!?」
京子(なんというオーラ……言葉を選べよ船見……さもなくば死ぬぞ)
あかり(ナニコレ……)
結衣「こういうのはいかがでございましょう」
※
綾乃「♫~~」フリフリ
結衣「いい匂いだな」
綾乃「きゃっ」
結衣「ははっ、ごめんごめん。驚かせてしまったね」
綾乃「もう!いるならいるって言ってよね」
結衣「随分ご機嫌な様子だったね」
綾乃「っ~~//」カァ
綾乃「なによっ私が鼻歌歌ってちゃおかしいのかしら?//」プイ
※
結衣「……」
ちなつ「……」プルプル
あかり(なに、この剣呑な雰囲気……)
ちなつ「これだ……」ツー
あかり(泣いた!?)
京子「うっ……」ツー
あかり(京子ちゃんも!?)
ちなつ「結衣先輩、あなたに教えることはもうありません…」
結衣「ありがとう、ちなつちゃん」
京子「よかったな!結衣!」
あかり(あ、口調は戻るんだ……)
【お題】
綾乃の萌えシチュエーション
【結論】
エプロンを着て鼻歌を歌いながらシチューをかき混ぜる綾乃
お尻を軽く揺すっている
鼻歌を聞かれてたことを知ると顔を赤くして照れ隠し
翌日
京子「……」ジー
綾乃(な、何かしら、歳納京子に見られてるわ……//)
結衣「……」ジー
綾乃(あら、船見さんも……?)
京結「……フヒ」ニタァ
綾乃(え!?本当になに!?)ゾワァ
短いけど終わり
思いついたら他のキャラ編も書くかも
その時はまた別のスレ立てます
ありがとうございました
乙です
乙
こういうの好きです
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