花陽「ハッピーバレンタイン」 (26)

俺はバレンタインデーって何する日なのかよく知らない。
まきぱなとみんなのバレンタイン。

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にこ「2月といえば?」

凛「節分!」

にこ「ちがーう!」

海未「え、節分は2月ですが」

にこ「そういうことじゃあなくて」

にこ「バレンタインよ!バレンタイン!」

花陽「!」

凛「にゃ!?」

にこ「乙女のイベントでしょ!」

穂乃果「おぉっ!」

真姫「あー…」

にこ「好きな人にチョコをあげるって素敵じゃない!」

希「いいやん!」

絵里「そうね」

にこ「絵里は毎年いっぱいもらってるじゃない」

絵里「え、いやそんなことは」

ことり「海未ちゃんも去年なんかもの凄い数のチョコとラブレターもらってたもんね」

海未「ちょ、ことり!///」

海未「今は私の話をしているときでは」

穂乃果「むぅ…」ジー

真姫「どうしたの穂乃果?」

穂乃果「え、いや、なんでもないよ」

ことり「ふふっ」

花陽「…」

花陽「もうすぐバレンタインかぁ」

花陽(真姫ちゃんにあげたら喜んでくれるかな?)

ことり「かよちゃんどうしたの?」

花陽「あ、ことりちゃん」

ことり「もしかしてバレンタインのこと考えてるの?」

花陽「エ゛ェッ!?」

ことり「真姫ちゃんにチョコあげるんだね」

花陽「えっ、なんで、そんな…///」

ことり「想いを伝えるチャンスだよ」

ことり「頑張って!」

花陽「うぅ…」

~当日・放課後~

花陽「真姫ちゃんを待たせてる音楽室の前まで来た」

花陽「よし、チョコはオッケー」

花陽「ことりちゃんに教えてもらったから大丈夫!」

花陽「自信を持って」

花陽「…」

花陽「あぁ、やっぱり緊張するよー!」

真姫「…」

真姫「花陽?」

花陽「ひゃあっ!」ビクッ

花陽「ま、真姫ちゃん」ドキドキ

真姫「なんか声が聞こえると思ったら、何してるの?」

花陽「あ、えぇっとそれはね…」

真姫「ここじゃあ人目につくから、中に入りましょ」

花陽「うん…」

真姫「で、用件は何?」

花陽「こ、これ!///」

真姫「これって…」

花陽「チョコレートだよ!」

真姫「え、私に!?」

花陽「うん、だから呼んだんだよ」

真姫「あ、ありがとう///」

真姫「」ギュッ

花陽(私のチョコを抱き抱えてる)

花陽(良かった、喜んでくれたみたい)

真姫「じゃあ私からも」ゴソゴソ

花陽「え?」

真姫「はい、これ」

花陽「エ゛ェッ!?」

花陽(これってもしかして!)

真姫「わ、私が作ったチョコよ///」

花陽「あ、ありがとう!」

花陽(うわー、嬉しいなぁ)

花陽(自分がチョコを渡せただけで満足してたから、こんなこと考えてもいなかったよ)

花陽「開けてみてもいい?」

真姫「い、いいわよ」

ゴソゴソ パカッ

花陽「うわぁ、可愛い!」

花陽(赤い包みでラッピングされた四角い箱を開けると、中にはお花の形をしたチョコが一つ)

真姫「…」

花陽「じゃあ早速食べても」

真姫「ちょっと待って」パシッ

花陽「あ」

花陽(え、取り上げられた)

真姫「」パクッ

花陽「えぇっ!?」

花陽「真姫ちゃんが食べちゃうの!?」

花陽「どうしt」

真姫「」グイッ

チュッ

花陽「んむっ…!?」

真姫「んー…」

花陽「…んん、んむぅ…」

真姫「」チュパ チュルル レロレロ

花陽「…っ、ふぁ…んっ…あむっ」

真姫「ふぅ」スッ

花陽「ぷはっ、ま、真姫ちゃん!?///」ハァハァ

花陽「なんでこんな…」

真姫「どう?」

真姫「私のチョコは美味しかった?」

花陽「チョコは…うん、美味しかったけど…」

花陽(真姫ちゃんはどうしてあんなことを?)

真姫「じゃあ私のキスはどうだった?」

花陽「え…えっと…///」モジモジ

真姫「…もしかして、嫌だった?」オソルオソル

花陽「ううん、そんなことないよ!」

花陽「あ、うん」カァァ

真姫「そう」ホッ

真姫「花陽、私はあなたのことが好き」

真姫「このチョコだって本命よ」

花陽「真姫ちゃん…」

真姫「あなたの気持ちを聞かせてもらえる?」

花陽「私も…」

花陽「私も真姫ちゃんのことが好きだよ…!」

花陽「私のチョコだって本命だもん」

花陽「ちょっと貸して」

真姫「あ、うん」スッ

花陽「私だって」パクッ

真姫「え?」

花陽「んー…」チュッ

真姫「ん」

花陽「」チュルル

真姫「…」ギュッ

花陽「ん…」

真姫「」ジュルッ

花陽「んむむっ!?」

真姫「んー」

花陽「んっ…んふぅ…」

真姫「」ジュルルチュパチュパ

花陽「ちょっ…んんっ…まっ」ジタバタ

真姫「」レロレロ ジュルルル

花陽「ぷはぁっ!」

花陽「ま…まき…ちゃぁん…」ハァハァ

真姫「ふぅ…美味しかったわよ、花陽のチョコ」

花陽「ひ、ひどいよぉ」

真姫「ごめんごめん」ナデナデ

花陽「うぅ…」ギュッ

真姫「もしかして怒ってる?」

花陽「」プイッ

真姫「ごめんってば」ナデナデ

花陽「…真姫ちゃんのえっち」

真姫「あはは…」

花陽「でも…嫌じゃなかったよ」

真姫「え」

花陽「真姫ちゃんのこと…大好きだから」ウワメヅカイ

真姫「私も大好きよ!」ギュー

~部室~

花陽「お待たせー」

穂乃果「お、来た来た」

にこ「二人ともおっそーい!」

花陽「ご、ごめんなさい」

真姫「ちょっと待って、何このチョコの山は!?」

ことり「えっと、これはね」

絵里「私たちがもらったチョコよ」

花陽「すごい数…」

にこ「あんたたちだっていっぱいぶら下げてるじゃない」

穂乃果「ねぇ、みんな何個もらったの?」

希「うちは16個もらった」

凛「凛は17個だったよ」

希「あー、一個負けたわー!」

凛「えへへ」

ことり「私は23個」

にこ「にこはぁ、49個ももらっちゃったー☆」キャルン

凛「穂乃果ちゃんは?」

穂乃果「私は51個もらった」

希「さすがはリーダーやな」

穂乃果「こんなにもらったのは初めてだよ」テレテレ

にこ「ぐぬぬ」

希「えりちは何個だったん?」

絵里「107個だったわ」

ことほのにこりんぱな「!!?」

にこ「ひゃ、ひゃく…」ワナワナ

ことり「すっごーい!」

花陽「そんなにいっぱい…」

穂乃果「食べ過ぎて鼻血が出ちゃうね」

にこ「いや、そういう話じゃ」

絵里「花陽はいくつもらったの?」

凛「二人ともすっごいいっぱいもらってたよね」

花陽「えっ、私は…」モジモジ

花陽「な、79個…」

真姫「ヴェッ、そんなにもらったの?」

花陽「うん、まぁ…」

穂乃果「わぁ」

にこ「79個もすごい」

にこ「だけど真姫ちゃん、一番気になるのはあんたよ!」

真姫「私?」

真姫「186個よ」

にこ「ぎゃああああああああ!!」

希「にこっちうるさい」

絵里「すごいわ」

穂乃果「はわわ、私の3倍近く」

ことり「私の約8倍」

凛「凛の10倍以上」

真姫「そ、そんなこと」

花陽「…」

真姫(あ)

真姫「でも、花陽のチョコが一番嬉しかったわよ」コソッ

花陽「!///」

真姫「で、なんでさっきから海未は隅っこでうずくまってる訳?」

海未「…」ブツブツ

ことり「海未ちゃーん」

海未「…」

にこ「希」

希「はいな♪」ワシワシ

海未「きゃー!」ガバッ

海未「な、何をするんですか!」

凛「気づいたにゃ」

真姫「どうしちゃったのよ、あなたらしくないわよ」

海未「いや、その…」

ことり「チョコをいっぱいもらい過ぎてびっくりしちゃったんだよね」

海未「うっ」

にこ「へぇー、もらい過ぎてびっくりしたの」

にこ「何個もらったのよ?」

絵里「気になるわね」

穂乃果「」ジー

ことり「さっき数えてたよね?」

海未「え、あー…」

海未「233個…でした」メソラシ

穂乃果「!?」

にこ「ばたんきゅー」

凛「にこちゃんしっかりー!」

希「すごいやん」

花陽「に、223…」

真姫「一年生もほとんどが海未のファンだったしね」

絵里「他校の生徒からももらったのよね?」

ことり「うん、朝登校中に何回も捕まったもん」

穂乃果「…」ムスッ

海未「穂乃果、さっきからなぜ私を睨んでいるのですか?」

穂乃果「別に、睨んでなんか」

ことり「穂乃果ちゃんやきもち妬いてるんだね」

穂乃果「え、いや」カァァ

希「ほう」

穂乃果ちゃんを嫉妬させるために海未ちゃんにたくさんチョコをあげたのは私です

>>15
よくやった

海未「やきもち…ですか?」

ことり「海未ちゃんがいっぱいチョコもらっちゃったから」

穂乃果「ちょっと、ことりちゃん!///」

海未「え、でも穂乃果だって51個もらって」

ことり「そうじゃなくて」

海未「?」

ことり「ほら、穂乃果ちゃん」トンッ

穂乃果「うわっ」

ことり「」ニコッ

穂乃果「うぅ///」

穂乃果「海未ちゃん、これ」スッ

海未「これは…揚げ饅頭ですか?」

穂乃果「うん、食べてみて」

海未「は、はい、いただきます」パクッ

ほのうみいいぞ

海未「あ、中身はチョコレートですか」

海未「え…もしかして」ハッ

穂乃果「私からのチョコだよ」

穂乃果「他のチョコよりも美味しくないかもしれないけど…」

海未「そんなことありません」

海未「揚げ饅頭って穂乃果の得意なお菓子じゃないですか」

海未「それに穂乃果の気持ちが伝わってきて、私はとても嬉しいですよ」

穂乃果「海未ちゃん…」

海未「あ、忘れるところでした」ゴソゴソ

海未「はい、これは私からのチョコレートです」

穂乃果「!?」

穂乃果「ありがとう海未ちゃん!」ダキッ

海未「わっ、ちょっと穂乃果///」

花陽「良かったね」

真姫「ええ」

ことり「はい、これは私からだよ」

花陽「え」

真姫「私にも?」

ことり「うん、みんなの分だよ」

凛「凛からもみんなにチョコだよ」

希「ありがとう」

絵里「ありがとう、凛」

凛「えへへ」

にこ「二人はみんなの分を作ったの?」

ことり「うん、せっかくだからいっぱい作っちゃおうと思ってね」

凛「凛も一緒に作ったにゃー」

花陽(そうだったんだ)

花陽(ことりちゃんの作るお菓子って、とっても美味しいもんね)

真姫「花陽、実はね」

真姫「私のチョコはことりに教えてもらいながら作ったのよ」

花陽「え、そうなの?」

真姫「完全な手作りじゃなくてごめんなさい」

花陽「なんで謝るの?」アタフタ

花陽「私のチョコもことりちゃんに作り方を教わったんだよ」

真姫「えっ」

海未「穂乃果、実は私も…」

穂乃果「うん、そうだと思ったよ」

穂乃果「こんなとき、海未ちゃんが頼るのはことりちゃんだろうなって」

海未「全部お見通しですか」

穂乃果「だって海未ちゃんのことだよ」

穂乃果「私が知らない訳ないじゃん」

海未「そうですか」カァァ

にこ「あたしも少しだけことりに教えてもらったわ」

絵里「私も」

希「うちも」

ことり「教えてないのは穂乃果ちゃんだけだね」

海未「!?」

ことり「すごいよ穂乃果ちゃん」

穂乃果「私の完全オリジナルだよ」エッヘン

海未「嬉しいです///」モグモグ

花陽「真姫ちゃんのくれたチョコはね」

花陽「真姫ちゃんの気持ちがいっぱい込められてて、どんなチョコよりも美味しかったよ」

真姫「あ、ありがとう///」

真姫「花陽のチョコだって、その」

真姫「花陽の愛がいっぱいだったわよ」

真姫「美味しかった」

花陽「はぅ…ありがとう///」

希「にこっち、はいこれ」

絵里「にこ、私からのチョコよ」

のぞえり「!」

にこ「え、私に?」パァァ

にこ「ありがとう!」

絵里「ちょっと希、せっかく私がチョコを渡してにこといい雰囲気になるところだったのに台無しじゃない!」

希「それはこっちの台詞や、うちの方が少し早かったよ」

にこ「え、なんなの?」

ことり「そういえばにこちゃんは誰にチョコをあげるの?」

にこ「あ、えーっとね、それはぁ」メソラシ

絵里「そうよ、それは誰にあげるチョコなの!?」

希「にこっち、受け取る準備は出来てるよ」

絵里「希、何自分がもらうみたいな言い方してるのよ!」

希「うちとにこっちの仲なら考えられんこともないやん」

絵里「決まった訳じゃないじゃない!」

希「さぁにこっち、どうなん!?」ズイッ

絵里「どうなの!?」ズイッ

にこ「いや、その…」

にこ「」チラッ

ことり「?」

ことり「」ニコッ

にこ「!」カァァ

のぞえり「?」

にこ「うわああああああああ!!」ダッ

希「あ!どこ行くん!?」

絵里「待ちなさいまーす!」

にこ「だめええええええええええ!!」

凛「行っちゃった」

穂乃果「ところで、花陽ちゃんと真姫ちゃんのチョコは?」

海未「そういえば」

花陽「え?」チラッ

真姫「それは…」チラッ

まきぱな「もう渡した(わ)よ」ニコッ

ことり(よかったね、二人とも♪)



END

以上になります。
読んで下さったみなさん、ありがとうございました。

おつ

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