マルユミ要素ありのベルユミ
苦手な人はそっと閉じで
あと、ホモ注意
ミーナは腐ってる
クリスタは処女をこじらせた
最初から最後まで一気に貼るので、感想があれば適当に挟んでもらって構わない
…と思ったが、途中で寝るかも知れない
マルコ「…ってベルトルトに言われてさ」
マルコ「その時、初めて気が付いたんだ…今の自分の姿に」
マルコ「正直、どう思う?ライナー」
ライナー「…」
ライナー「はぁ…」
ライナー「ベルトル、とりあえずマルコに謝れ」
ライナー「言い訳は、謝罪のあとに聞く」
ベルトルト「…」
ベルトルト「だって…」
ベルトルト「だってマルコが悪いんだ!僕の寝相を執拗にからかってくるから!!」
マルコ イラッ
マルコ「だからってこんな仕返しの仕方しなくたっていいだろ!?」
エロトルト死ね
マルコ「陰湿だよ!ベルトルト!!」
ジャン「まぁまぁ…マルコも落ち着けよ」
ジャン「ほら、よく鏡を見て見ろ…ベルトルトのおかげでお前…
マルコ「ジャンは黙ってて!これは僕とベルトルトの問題!!」
ライナー「ほら…ベルトル、いいから謝れ」
ベルトルト「いやだ」
コニー「珍しくベルトルトが自我を出してるな~」
ジャン「お前…『自我』って言葉知ってたのか…」
コニー「んだよ、絡むなよジャン」
ライナー「いいから謝れ!!」
またベルトルトか…
ベルトルト「…」ムスッ
ベルトルト「マルコ…そばかす消して申し訳ありませんでした!!」
ライナー「…」
ベルトルト「ほら!僕、謝ったからね!これで満足?ライナー」
ライナー「はぁ…」
マルコ「申し訳ありませんでした!じゃないよ…もうどうすんだよ、これ…」
ジャン「だから、男前になったじゃねぇか、そばかす消えて」
コニー「大体、ベルトルト…お前どうやってマルコのそばかす消したんだよ…」
ベルトルト「…えっとね」
ベルトルト「こないだライナーと街まで日用品を買いに行ったんだよね」
ライナー「2週間ほど前だったな」
ベルトルト「そしたら、露店でさ…そばかすを消す薬ってのが売ってたんだ」
コニー「へぇ…」
ベルトルト「ちょっと高かったんだけど…」
ベルトルト「最近、マルコとジャンに執拗に寝相をからかわれたことを思い出して」
ベルトルト「2瓶買ってきた。2瓶で1か月分」
ジャン「それでマルコのそばかすを消して、仕返ししてやろうと思ったって訳か…」
ベルトルト「うん…」
ジャン「ちょっと待て!お前…今サラッと流したけど、俺にも恨みを抱いていたのか?」
ベルトルト「…別に」
ジャン「お…俺にはどんな嫌がらせをしようとしていたんだよ!白状しろ!!」
ベルトルト「い、嫌がらせだなんて…」
ベルトルト「まぁ、マルコのそばかすが上手く消えたら…そうだな、ジャンには…」
ベルトルト「ミーナにジャンとマルコは実は付き合っていて、夜中にあの声がうるさい…」
ベルトルト「って密告でもしようかな?…って思っていたけど…」
ベルトルト「嫌がらせにもならないよね?小粋なイタズラ程度でしょ?」
ライナー「…」
ジャン「…」
マルコ「…」
コニー「夜中にあの声ってなんだ…?」
マルコ「…君って、最低…」ボソッ
ジャン「ベルトルト…今後は恨みを溜め込む前に、本人に直接言えよ…」
ジャン「俺は…知らない所でホモにされた挙句、噂好きのミーナによって…」
ジャン「全同期に好奇の目を向けられるところだったのかよ…あっぶねぇ…」ブルッ…
コニー「なぁー、あの声ってなんだよ…もう」
ライナー「お前…それでいつもマルコが寝てから、顔にその液体を塗っていたのか…」
ベルトルト「うん」
ベルトルト「だんだんそばかすが薄くなって、消えていくのが面白くて…」
ベルトルト「今日でちょうど2週間なんだけど、キレイさっぱり消えたみたいだから」
ベルトルト「思い切ってマルコに打ち明けてみた」
ベルトルト「僕は、君の、そばかすが嫌いだ…って」
ベルトルト「いや、もう過去形でいいよね?僕は君のそばかすが嫌いだった…。よし!」
ジャン「よし!…じゃねーよ…」
マルコ「…」
ベルトルト「なんで今まで気が付かなかったのかなぁ?そんなに大切なそばかすなら…」
ベルトルト「毎日鏡を見てれば、徐々に薄くなっていることぐらいすぐに分かるでしょ?」
マルコ「男は…女の子みたいに毎日、鏡なんか見ないだろ?」
マルコ「手鏡なんか持ってないし、男子寮や兵舎内だって鏡がある場所は限られている」
ジャン「まぁ…そうだな」
ジャン「そばかすって色素薄いから、窓ガラスに映してみても分かりにくいしな…」
マルコ「でしょでしょ?ジャン!!さっすが僕の親友だ」 ギュッ… スリスリ
ジャン「マルコ、抱きつくな!!おい!」
ライナー「ミーナじゃないが…女子の前でそれするなよ?完全に誤解されるぞ…」
ライナー「いつの間にかベルトルの嘘が真実として独り歩きしそうで恐ろしいな…」
コニー「なぁなぁ…夜中のあの声って…
ベルトルト「でも、マルコに打ち明ける前に…」
ベルトルト「ジャンへの仕返しは、ついさっきに完了しているんだけどね…」ボソッ
ジャン「!?」
マルコ「!?」
ジャン「おっまっえっ!!ミーナに…ミーナに言ったのかよ!!このアホがっ!」
ジャン「おっ、俺!今から女子寮行ってその嘘話、取り消してくるわ!!」 ダッ
ジャン「あぁ…くそがっ!ミカサが本気にしたら…てか覚えとけよ!ベルトルト!!」
ダダダダダダッ
ベルトルト下げか?
マルコ好きだからスレタイで既に腹立たしい
コニー「ははは…ジャン。噂ってのはな、ほっとくのが一番いいんだぜ」
コニー「ムキになって否定すればするほど、周りは真実だと思い込むからな~」
ライナー「お前、たまに事の本質を突くな…」
マルコ「とにかく!ベルトルト…返してよっ!僕の…僕のそばかす…」グスッ
マルコ「このままじゃ僕のアイデンティティーが崩壊するだろっ!!」
ベルトルト「アイデンティティー?」
マルコ「自己確立だよ!僕が僕である証明!」
マルコ「いくら現在、成績7位の僕でも…このままだとモブに埋もれちゃうじゃない!」
ライナー「いきなりモブとか言い出すなよ…こっちこそ世界観が崩壊寸前だぞ…」
ベルトルト「待ってよ!じゃぁさ、マルコってそばかすが本体なの!?」
ベルトルト「そばかすがなくてもマルコはマルコでしょ?」
マルコ「…」
マルコ「はぁ…」
マルコ「ベルトルトはもっと頭が良いかと思ってた…」
マルコ「噛み砕いて言わなきゃわかんない?」
マルコ「君は僕のそばかすが嫌いだったのかも知れないけど…」
マルコ「僕は、君の、高すぎる身長が嫌いだ」
ベルトルト「…うっ」
マルコ「身長を縮める薬が、もし街の露店で売ってたら…絶対買ってくるからね!」
ベルトルト「そ、そんな薬売ってる訳ない!」
マルコ「そりゃ、売ってる訳ないけど!」
マルコ「…それだけ僕は今回のベルトルトの所業に対して怒ってるんだってこと!」
マルコ「アイデンティティーの崩壊ってこういうことだよ?」
マルコ「104期で一番背が高い奴と言えばベルトルト。ベルトルトと言えば身長」
マルコ「すなわち、ベルトルトの本体は身長なんだよ?僕のそばかすと一緒で」
ライナー「むちゃくちゃ言ってるが、妙に説得力があるから困るな…」
コニー「こいつら何言ってるかわかんねぇよ…」
マルコ「あぁ、もう…しばらくは君と口も利きたくないから…」
マルコ「僕の気持ちが落ち着くまで、話しかけないでくれる?顔も見たくない」
ベルトルト「ちょっ…ちょっと待ってよ!その理屈はおかしいよ!!」
マルコ「は?」
ベルトルト「僕と言えば身長…そこまでは認めてもいい…でも…」
ベルトルト「そばかすと言えば、マルコ…じゃない。いや、マルコかも知れないけど…」
ベルトルト「ほら、もう一人いるでしょ?」
ベルトルト「黒髪の、口が悪くて…キツイ眼をした…」
マルコ「…」
マルコ「…ユミル?」
ベルトルト「そう!」
ベルトルト「そばかすの利権は、マルコが独占しているわけじゃないんだって!!」
コニー「なぁ、ライナー『利権』ってなんだ?」ヒソヒソ…
ライナー「あぁ…えっと、利益を得る権利って意味だ」
コニー「へぇ…」
ベルトルト「ほら、ユミルだってそばかすのおかげでキャラ立ちして、女子にも人気が…
マルコ「へぇ…ユミルはそばかすのおかげで、女の子にも人気が出たんだ…ふーん…」
ベルトルト「あ…」
マルコ「じゃ、僕もそばかすがあれば女の子にモテるよね?ベルトルト」
ベルトルト(いやいや、だから、マルコの理屈はおかしいって!)
ベルトルト(そばかすが消える前も特別モテてた訳じゃなかっただろ!?)
ライナー≪また論点をずらし始めたぞ…この屁理屈、アルミン並みだな…≫ヒソヒソ
コニー≪異次元会話何とかしてくれよ…傍で聞いている方は置いてけぼりだぞ…≫
マルコ「あれれ~?その僕の…大事なそばかすを消したのは誰だったっけなぁ?」
ベルトルト「う…」
マルコ「ねぇ、ベルトルト…君の、心からの謝罪の言葉が欲しい…」
ベルトルト「…」
ベルトルト「マルコ…ごめんなさい…」
ベルトルト(く、くやしい…!でも…謝っちゃう…)ビクンビクン
マルコ「でも、いくら謝られたところで、もう消えたそばかすは元には戻らないんだよ」
ライナー「じゃ、なんで改めてこいつに謝罪させたんだよ…お前…」
コニー「今日のマルコは攻めてくるなぁ」
マルコ「あぁ…僕のアイデンティティー…」
マルコ「そこで、考えたんだけどさ」
マルコ「僕は、ベルトルトを許そうと思う」
ベルトルト「!?」
ライナー「!?」
コニー「はぁ?」
>>3
402:以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 22:53:16ID:g18gH1UQ
ID:KhiN9.pYを殺害
別スレで殺害予告されてるぞ
マルコ「ただし、一つだけ条件がある」
マルコ「僕のそばかすを消した薬、まだ1瓶残ってたよね?」
ベルトルト「うん…」
マルコ「その薬で…」
ベルトルト ゴクッ…
マルコ「ユミルのそばかすも消して来い!!」
ベルトルト「…!!!!」
ベルトルト「む…無理だよ!同室でもないんだしっ!!どうやって顔に塗るのさ!」
マルコ「クリスタにでも頼めばいいだろっ!」
マルコ「例えばそう…」
マルコ「『僕、ユミルが好き過ぎて贈り物を用意したんだ!肌が綺麗になる化粧水だよ!』」
マルコ「『僕からじゃ受け取ってくれないからクリスタからって事で渡してくれないか?』」
マルコ「…とか何とか言ってさぁ!ね?出来るでしょ。出来るよね?僕のそばかす消し…
ベルトルト ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…
ベルトルト「あぁああぁぁ…!! もう、くそっ…出来るよ!出来るさ!!マルコの馬鹿!」
ライナー「ベ…ベルトル…?」
ベルトルト「僕は、僕はね!本気になれば壁だってぶっ壊せるんだ!あははははははは!」
ライナー「おい!ベルトル!!やめろ!」
コニー「ストレス溜めこんでるなぁ…マルコもベルトルトも…」
コニー「せっかくの休日、馬鹿に付き合うのは勿体ねぇから、俺もおいとまするわ…」
ベルトルト「じゃ、僕は今からクリスタのところに行ってくる」
ベルトルト「マルコが用意した台詞…」
ベルトルト「一言一句、間違えずに使わせてもらうからね…」ニコッ
マルコ「どうぞどうぞ」
マルコ「好きにパクっちゃって!そんでユミルのそばかすを消してきて」ニコニコ
マルコ(ユミル、ごめんね…)
マルコ(僕は、君を道連れにする。ユミルはそばかすが無い方が…多分可愛い!)
マルコ(いや、今でも充分、可愛いけど…あぁ、お嫁さんにしたい…はぁはぁ)
マルコ(そしてユミルのアイデンティティーが崩壊したところで僕が慰めて…っと)ニヤニヤ
~兵舎内 どこかの廊下~
クリスタ「えっ!」
ベルトルト「頼めるかな…?クリスタ」
ベルトルト「早くユミルに渡したくて、プレゼント用の包装もしてないんだけど…」
クリスタ「ベルトルト…」
クリスタ「大丈夫!任せて。私が可愛く包装してユミルに渡しておく」
クリスタ「一応、ベルトルトの希望通り『私からの贈り物だよ』って言って渡すけど…」
クリスタ「もしユミルがこの化粧水を気に入ったら、」
クリスタ「『本当はベルトルトからなの』…ってユミルに伝えてもいいよね?」
ベルトルト「…」
ベルトルト「えっと…それは、嫌だ」
クリスタ「なんで?ユミルの事、好きなんでしょ?気持ちはちゃんと伝えないと…」
ベルトルト「そ、そう!好きだから…」
ベルトルト「だからさ、ほら…贈り物の事も、告白も…自分の口から伝えたいな…なんて」
クリスタ「わぁぁ…」キュンキュン…
クリスタ「素敵…」キラキラ
クリスタ「ベルトルトって、男の子だね!」
ベルトルト「えっ…」
クリスタ「私、応援するっ!ベルトルトの恋」ギュッ
ベルトルト「わっ…手っ」///カァァ…
クリスタ「あ、ごめんね、興奮しちゃって」パッ
ベルトルト「いや…あの…あぁ、そうだ!」
ベルトルト「えっと、その化粧水の使い方なんだけど…1日1回、就寝の直前に使うんだ」
ベルトルト「特に目の下と頬にたっぷりと…美白化粧水でさ、2週間で効果を実感するよ」
ベルトルト「もっとも、その化粧水は2週間分しかないんだけど…」
クリスタ「わかった!それも伝えておくね」
ベルトルト「…」
ベルトルト「ねぇ、あのさ…クリスタはユミルのそばかす、好き?」
クリスタ「えっ…」
クリスタ「変なこと聞くんだね。もちろん好きだよ!」ニコニコ
クリスタ「でも、そばかすが有っても無くても、ユミルはユミルだから…」
クリスタ「ユミルの心がユミルのままであったなら見かけが変わっても…別に関係ないよ」
ベルトルト「そっか…良かった」ホッ
ベルトルト(あれ?なんでこんなこと聞いているんだ…僕は)
クリスタ「それよりベルトルトはどうなの?」
ベルトルト「へ?」
クリスタ「ベルトルトは、ユミルのどこを好きになったの?」
ベルトルト「えっ…あの……えーっと、その…」
ベルトルト(まずい、何も考えてなかった…)
ベルトルト(上手く答えないとクリスタに疑われる…)
ベルトルト「そう、だな…面倒見が良い性格も好きだし、長身で細身の見た目も好きだ」
クリスタ「ねぇ、それユミルの身体が好きって事だよね?」ジィー
クリスタ「…いやらしいこと考えてる?」
ベルトルト「ち…違うよ!そんな劣情だけの気持ちじゃないってば…僕に失礼すぎるよ!」
クリスタ「…」
ベルトルト「あっ…あとは、顔も好みだし、成績も優秀だし…ほら、声もキレイだし…」
ベルトルト「女らしさを感じないから話しやすいし、でも胸は大きくて柔らかそうで…」
ベルトルト「そのギャップがたまらなく魅力的って言うか…」
ベルトルト 「えっ…?」
ベルトルト(何言っちゃってるの!僕…。本当にこんなこと考えてた?)
荒れてんな
クリスタ「胸が大きくて柔らかそう…って、ベルトルト…あなたやっぱり…」
クリスタ「はぁ…そういうお年頃なのは分かるけど…ユミルを性的な目で見るのはやめて」
クリスタ「頭の中でユミルとあんなことや、こんなことを妄想するのも禁止ね!」
クリスタ「あとユミルをおかずに自慰するのも、今後はやめてね…ユミルが穢れる」ハァ…
ベルトルト「違うって!誤解だ!!そんなこと断じてしてない!」アワワ…
ベルトルト(自慰ってなんだよ!君の見た目からは想像もできないような言葉が出たぞ!)
クリスタ「贈り物は渡しておく…」
クリスタ「あのね、エッチな事するのは…ちゃんと相手の気持ちを確かめてからだよ?」
ベルトルト(説教スイッチ入った!?)
クリスタ「我慢しきれずに嫌がるユミルを無理やり押し倒したりしたら、私はあなたを…
ベルトルト「しない!そんなこと絶対にしない!!クリスタこそ妄想やめて…ぐすっ」
ベルトルト「勝手に僕を脳内でエロくて性欲が抑えきれない鬼畜系男子にしないでよ!」
クリスタ「だって…最近までそういうの多かったんだもん…」
ベルトルト「どこに多かったんだよ!!僕は違うよっ!」
クリスタ「まぁ…ベルトルトは草食系男子の筆頭だし、性格上出来るわけないか…」
クリスタ「あ、ベルトルトは仏男子かなぁ?」
ベルトルト「ブッダンシ?」
クリスタ「今後、流行るかも知れないよ?」
クリスタ「趣味が一番、自分のペースで行動したい、恋愛は面倒くさい、彼女はいらない」
クリスタ「気を使いたくない、一人が好き、女の子といると疲れる…そういうタイプ」
ベルトルト「あぁ、それ僕だ…」ハァ…
クリスタ「ごめん…汗いっぱいかいてるね。反応が面白くてつい調子に乗っちゃった」
ベルトルト(乗っちゃったじゃないよ!!おこだよ!僕は…激おこだよ!!)
クリスタ「全部、冗談だよ。ベルトルト」
クリスタ「お詫びにユミルでエッチな妄想して抜いている事は言わないでおいてあげるね」ニコッ
ベルトルト(誰に言うつもりだ!ミーナか?ミーナなんだろっ!?)
ベルトルト「あぁもう!…何で既成事実みたいになってるの…エッチな妄想はしてない!」
ベルトルト「大体、ぬ…抜くって何?」
ベルトルト「そんな女神みたいな顔して卑猥な妄想、そっちがやめて!」
ベルトルト(あとで僕の恨み帳に、クリスタの名前も追加しておこう…)
ベルトルト(仕返しにライナーとくっつけてやる!)
ベルトルト(いや、それだとライナーが幸せになりそうで、それはそれでムカツク…)
クリスタ「ベルトルトの気持ちは良く分かった。ユミルに告白できるといいね」
クリスタ「私に何か手伝えることがあったら、何でも相談してね!」
ベルトルト「ありがとう、クリスタ」
ベルトルト(…何で、こんな事になってしまったんだ…)
ベルトルト(僕はただ、マルコに仕返しをしたかっただけだったのに…うぅ…)
…そして2週間後
~訓練兵団兵舎内 食堂~
ミーナ「ユミル!最近どうしちゃったの?…なんか急にキレイになっちゃってさ…」
ミーナ「実は前から聞こうと思ってたんだよねぇ…1週間前くらいから別人みたいだよ」
ユミル「えっ…いや…そうか?」
サシャ「そうですよ!私も聞きたいです」
疾走感あっておもしろそうだ
ベルトルト口からでまかせのつもりが
無自覚でエロ目線送ってたのゲロしてやんのw
サシャ「なんか肌もつやっつやですし…いつもより色っぽい感じがします」
サシャ「もしかして…恋でもしてるんですか!?」
ユミル「いやいや、そんな事はないんだが…」
ユミル「クリスタが2週間前に、私に化粧水をくれてな。嬉しくて毎日つけてたんだ」
アニ「へぇ…」
ユミル「その化粧水のおかげかな…?」
ユミル「確かに肌の調子が良いんだ、プルプルのつやつやで…心なしか気持ちまで軽い」
ユミル「昨日使い切っちゃって、また追加で欲しいんだが…もう手に入らないらしい」
ミーナ「いいな!いいなぁ!!…ねぇねぇ、クリスタ。ユミルにあげた化粧水って…」
ミーナ「一体どこで買ったの?教えて!もう手に入らないって期間限定品って事なの?」
サシャ「クリスタ、私にも教えてください!!」
ミカサ「私も…知りたい…」
クリスタ「えーっとね…あの…う~ん…これ、言っちゃってもいいのかな…」
アニ「いいよ。言っちゃいな…私も知りたいし」
クリスタ「うん…実はね、それ私が用意した化粧水じゃないの…」
ユミル「!?」
クリスタ「ユミルのことが好きな男子に頼まれてね…」
クリスタ「自分からの贈り物だとユミルに受け取ってもらえないからって…それでね」
ユミル「マ…マジか…」
ミーナ「へぇ。ユミルもスミに置けないね」
アニ「そう言えば、ユミル…あんたそばかすどうしたの?」
ユミル「そばかす?」
サシャ「あ!初めて気付きました…ユミル…そばかす消えてますよ!!」
ユミル「えっ?」
クリスタ「うん、私は前から気付いていたけど…みんなは今初めて気が付いたの?」
ミカサ「ええ…じっくり顔を見る機会も、さほどないから…」
ミカサ「顔の印象が明るくなって…肌の白さも際立つようになった…羨ましい…」
サシャ「ミカサも元々色白ですよ!大丈夫です!!」
ユミル「そ、そうか…ありがとう。ま、肌色の価値観なんてのは時代と共に変わるしな…」
ユミル「昔は色白より焼けた肌の方が健康的って事で、もてはやされた時代もあったし」
サシャ「昔っていつの時代の話ですか…私らが生まれて以後は美白一強の時代ですが…」
ユミル「…」
ユミル「あれって…そばかすが消えるくらい強力な美白化粧水だったのな…」
ユミル「どおりで強い薬品臭がすると思った。副作用とかねぇよな?ちょっと心配だ」
クリスタ「ごめん…ユミル」
クリスタ「私からの贈り物だと思ったから、信用してあれを使ってくれてたんだよね?」
クリスタ「もっと成分とか、確認してから渡すべきだった…」ウルウル…
ユミル「いいって!気にすんな」
ユミル「2週間使って何ともないんだ。今後もきっとなんともないよ」ニコッ
ユミル「ただ、そばかすがな…」
ユミル「一族…てか、親からの遺伝だから無いってのは少し落ち着かないな」
アニ「無い方が、美人じゃないか?割と本気で言うけど」
ミカサ「そう…キレイに…なったと思う」
ミーナ「そんな事より、問題は誰がユミルにその化粧水を贈ったかだよねぇ…」ニヤニヤ
ミーナ「クリスタ!相手の名前、教えて」
クリスタ「そ、それは、言えないよ…本人は自分で告白するって言ってたんだから…」
クリスタ「そのうち名乗り出ると思う」
クリスタ「彼は、ユミルに対して真剣なの!」
クリスタ「顔が好みで、特に胸が大きくて柔らかそうなところが…もうたまんないって」
ユミル「…」
アニ「その男の…どこが真剣なんだい?」
アニ「どう考えたってユミルの身体目当てじゃないかっ!!」バシッ!
サシャ「何ですかそいつは…最低ですね。同期ですよね?その男」
ミカサ「はっ…まさか、エレン…?」
ミーナ「うっわぁ…分かりやすいね。どう考えても身体目当てだね。それ…」
アニ「ユミル、そんな男に目をつけられていたんだ。可哀想に…変態だね、そいつ」
ミサカ「誰か…否定して、欲しい…エレンじゃないと…」クスン…
ユミル「…はぁ」
ユミル「別に誰だっていいよ…興味がない」
アニ「クリスタ!あんたにその化粧水を渡してきた男って誰だ?早く言いな!」
クリスタ「だから、言えないってば!!」
ユミル「もういいって!」
ユミル「今更、何言っても同じだ…もうあの化粧水…全部、使っちまったんだからな」
ユミル「だがクリスタ。私はお前を信用してあの化粧水を使った…」
ユミル「なぁ、こんなすさんだ世の中だ」
ユミル「私がどこかで誰かの恨みをかって、そいつがお前を騙して…贈り物だと偽って」
ユミル「異物を混入させた化粧水やら何かを私に使用させる可能性が今後もあるから…」
ユミル「次から貰ってくるのはやめてくれ…。いいな?」
クリスタ「う、うん…。分かった。勝手なことしてごめん、ユミル」グスッ…
ユミル「いいって!ほら、泣くな」ナデナデ
サシャ「異物混入の異物って…具体的にどんなのでしょう?」
アニ「想像したくないけど…その変態男が本当にユミルの事を好きだったのなら…」
アニ「化粧水に、唾液や精液かなんかを混入してても、おかしな話じゃないね…」
ユミル ゾワッ…
サシャ「あ~…聞いたことあります。相手が好き過ぎて、ジャムに精液を入れた事件」
ミカサ「違う…あれは、ジャムの瓶に何日も溜めた精液を入れて贈った事件で…」
ミカサ「瓶だけジャム瓶で中身は10割精液」
ミーナ「うわ……きっもちわるぅ…」
ユミル「…」
クリスタ「無いよ!無いって…」
クリスタ「だって化粧水、封切られてなかったもん!!もうやめてよ…」
ユミル「ク、クリスタ…」ギュッ…
ユミル「まぁ、大丈夫だ…精神的に少しやられたが…はぁ……」
ユミル「でも、あとで犯人を聞き出すからな…隠さずに教えてくれよ?」
クリスタ「…」
ユミル「気持ちを切り替えて、風呂に入って思いっきり顔洗いたい…で、早く寝たい」
ユミル「さて…みんなも飯、食い終わったろ?女子寮に戻ろうぜ」ガタッ
マルコ「待って!ユミル」
ユミル「…ん?」
マルコ「2週間経ったね、僕によくその顔を見せて?」ジッ
ユミル「はぁ?」
マルコ「やっぱり…ユミルもそばかすが消えている…しかも超美人になってる…」
マルコ「僕の思った通りだ」ハァハァ…
マルコ「お互いアイデンティティーの喪失は辛いけど、二人でなら乗り越えて行けるよ!」
アニ「二人で…って、クリスタ…あんたに化粧水を渡した男ってマルコなの?」
アニ「ほら、ユミルの事を真剣に好きだって言ってた男」
クリスタ「ち、違うよ…マルコじゃない…」
ユミル「アイデンティティーの喪失?」
ユミル「ひょっとして、私のそばかすが消えたことを言ってるのか?」
マルコ「うん、そうだよ!僕と同じ」
ユミル「ふむ…私はそんな事ないぞ、マルコ」
ユミル「私は私に自信があるからな!」ヘッ
ユミル「別にそばかすが有ろうと無かろうと関係ない。私が私である限り何も変わらない」
クリスタ「ユミル!私もそう思ってた」
マルコ「ユ、…ユミル。心が折れてないの?」
ユミル「何で折れる必要がある?って言うか、マルコもそばかす消えてるじゃねぇか…」
ユミル「今、気が付いたよ。なかなかのモブ…ゴホン…色男だ。似合ってるよ」
マルコ「ほ、本当に…似合ってる?そばかすが無い方が…色男…なの?」
ユミル「私のそばかすが消えている事、自分でも意識してなかったし…周りの同期も」
ユミル「さっき気が付いたくらいだ。別にそんな大したことじゃないんじゃないか?」
ユミル「アイデンティティーの喪失だなんて、お前大げさだな!ダハハハハ!」
マルコ「…」
クリスタ(ユミル!違うの…私は気付いてた)
クリスタ(でね、周りの男子も気付いてた…だって今までと反応が違うでしょ!?)
クリスタ(ねぇ!もう少し危機感を持ってよ)
ジャン「ミカサ!聞いてくれ!!何度でも言う。俺はマルコとデキてなんかないんだっ」
ミカサ「ジャン…あなたの男色趣味は、私には関係ない…誰を好きになっても個人の自由…」
ミカサ「でも、エレンに手を出すのだけは、絶対に許さない!…ので、覚えておいて」
ジャン「出すわけねぇだろ!俺はあの死に急ぎ野郎に興味はない!!」
ジャン「ミーナ!変な噂広めるんじゃねぇよ!ベルトルトの嘘に踊らされやがって…」
ジャン「もう2週間も好奇の目に晒されてるんだぞ!俺達は…」ハァハァ…
マルコ「僕は別に構わないよ。っていうか、騒ぎ立てる方が噂は消えないしね…」
ミーナ「よっマルコ、男前だね!」
ミーナ「やっぱさ、夜の立体機動はマルコが上なの?そうなの?そうなんでしょ!?」ハァハァ
マルコ「それはミーナには内緒だなぁ…」フフッ…
ジャン「マルコも乗っかるなよ!ミーナ、よく聞けよ!!あれは俺達の話じゃないんだ…」
ジャン「ベルトルトの話なんだよ!ライナーとベルトルトはデキているんだ!!」
ベルトルト「えっ…」
ライナー「ん…?」
ジャン「夜の声がうるさいのはライナーで…
ミーナ「う~んと…正直、ライベルもベルライも…妄想するの飽きた」
ジャン「は?」
ミーナ「今の私のトレンドは、マルジャンなんだよねぇ…だから真偽のほどは関係ないの」
ミーナ「ベルトルトが本当のことを言ってようが嘘だろうが…妄想できれば…」ハァハァ
ミーナ「マルジャンに飽きたら、次はマルコニで妄想しようかなぁ」ダラーッ
コニー「さ…最悪の人材だな、ミーナ」
ライナー「恐ろしいこと言ってるぞ…こいつ」
ベルトルト「腐ってるね…遅すぎたみたい。色々と」
ベルトルト「てか、ジャン!僕とライナーは同郷ってだけでデキてなんかないから!!」
ベルトルト「そっちと違って…」ボソッ
ジャン「ベルトルト…てっめぇ!」グィッ
ユミル「クリスタ、部屋に戻ろう。アニとサシャ、ミカサはとっくに離脱したみたいだ」
クリスタ「う…うん」
ベルトルト「あ、待って!ユミル…」
ユミル「ん?」
ベルトルト「あの…顔、もう一度見せて…本当にそばかす消えちゃった?」
ユミル「…見りゃわかるだろ?」
ユミル「誰が寄越したか知らないが、あの得体のしれない薬品のせいでそばかすを失った」
ベルトルト「…ごめん」
ユミル「何でお前が謝るんだ?」
ユミル「…ま、別に騒ぐほどの事でもない。…ってもうこんな時間かよ」
クリスタ「ユミル、また?」
ユミル「あぁ…今日は兵舎裏の井戸まで呼び出されててさ…今、思い出した」
ユミル「早く行かねぇと…チッ…面倒くせぇな」
クリスタ「今度は誰から?」
ユミル「サムエル…」
ベルトルト「はぁ?…な、なんで?」
ユミル「知らねぇよ!今まで接点なんか無かったんだからな!!」
ユミル「金貸してくれとかだったら…どうやって断るか…」
ベルトルト「こんな時間にそんな用件で呼びつけるわけないでしょ…」
ベルトルト(ありえないけど、告白の流れだよね…サムエル…)
ベルトルト(ちょっとユミルのそばかすが消えてキレイ系のお姉さんになったからって…)
ベルトルト(もう告白…?まだ薬をあげてから2週間だよ?)
ベルトルト(本当にあいつらユミルの顔しか見てないのな!いや…身体目当てかも…)
ベルトルト(ユミルも、ほいほい告白されに行かないでよ…なんて返事をするつもり?)
ベルトルト(もう!そばかす消してあげたの僕じゃないか!!急にモテだしてさ!くそっ)
ベルトルト「あれ…?何で、こんなに、イライラしてるんだ…僕は…」
クリスタ≪ちょっとベルトルト!≫グイグイ
ベルトルト「えっ?」
クリスタ≪これで5人目…≫ヒソヒソ…
ベルトルト≪な、何が…?≫
クリスタ≪ユミル、他の男に取られちゃうよ!?それでもいいの?≫
ベルトルト「は?」
クリスタ≪そばかす薄くなってから…ユミル、モテモテなの≫
ベルトルト「…」
クリスタ≪本人に自覚とその気は無いみたいなんだけど…≫
クリスタ≪ほら、ベルトルトも早く告白しないと…≫
ベルトルト「ぼ…僕はいいよ…僕は、その…違うんだ!実はね、クリスタ…
ユミル「クリスタ、先に部屋に戻っていてくれ」
クリスタ「えっ…あ、うん。わかった…」
クリスタ「ベルトルト!応援してるからね!」
ベルトルト「…」
ベルトルト(サムエル…か)
ベルトルト(胸がざわざわする…これ、嫌な感じだ)
ミーナ「ねぇ…ベルトルトってさ、ユミルが好きなの?」
ベルトルト「!?」ビクッ!
ベルトルト「な…何を…
ミーナ「他の男子みたいに、そばかす無くなったから彼女を好きになったんでしょ~?」
ベルトルト「違うよ、僕は別にユミルなんか好きじゃない!!…あっ!」
ベルトルト キョロキョロ
ミーナ「もう行ったよ、ユミル。待ち合わせの場所に…」
ベルトルト「…」
ミーナ「そうやってさ、意地張ってると…そのうち他の男に取られちゃうよぉ…うふふ」
ベルトルト「本当にそんなんじゃないんだ…。僕はただ、マルコに言われて…」
ベルトルト「そばかすを消す薬をユミルにあげただけ…彼女の事を特別意識したことは…
ミーナ「でも、美人だと思ったでしょ?今のユミル。それで気になって仕方がない…」
ベルトルト「うん…」
ベルトルト「えっ!!僕、今…うんって言った?」
ミーナ「言った言った!」
ミーナ「って…うっかりしてたけど、ベルトルトがユミルに化粧水を贈ったの?」
ベルトルト「うん…そう。街の露店で買った、そばかすを消す薬なんだ…」
ミーナ「じゃ、あんたが化粧水に精液混入させた犯人?」
ベルトルト「は!?…せ、せいえき?」
ベルトルト「そ、そんなことするわけないだろ!!封も切ってないのに!」
ベルトルト「なんだよ!ここの女子は変態ばっかだ!自慰とか、抜くとか、精液とか!!」
ベルトルト「君たち本当に最低だよ!!」グスッ…
ライナー「おっ…大声で騒ぐな、ベルトル」
ライナー「みんなこっちを見てるぞ。お前まで変態に思われる…」
ミーナ「まぁ、女子寮も処女をこじらせてるの多いからね…あ、私は違います」
ジャン「大体、お前が全ての元凶じゃねぇのか…?他人事みてぇに言ってやがるが…」
ジャン「マジで変な知識、教えるなよ?特にミカサにだ!!」
ベルトルト「クリスタに妄想込みの性の知識を教えたのは…ミーナだったのか…」
ライナー「クリスタ…性の知識…俺も教えてやりたいな。実地で」ハァハァ…
コニー「なぁベルトルト、いいのか?マルコはユミルを追って中庭に向かったけど…」
ベルトルト「…」
ベルトルト「僕も、行く…」
ベルトルト「で、サムエルが振られるところ、僕も見てくる…」
ミーナ「クリスタからベルトルトは仏男子って聞いてたけど、そんな事ないじゃん…」
ミーナ「ちゃんと、女の子が好きな普通の男の子だねぇ…」
コニー「当たり前だろ…ミーナ…」
ミーナ「薔薇も百合も好きなんだけどさ、やっぱノーマルも好きなわけよ!」
ミーナ「マルコとベルトルトとユミルの恋の三角関係…」
ミーナ「ちょっと楽しみだね。修羅場りそう」
コニー「見に行くか?みんなで」
一同「…」
~兵舎裏の井戸~
ユミル「悪ぃ…サムエル」
サムエル「い…いいんだ。こっちこそ突然すまなかった、こんな事…迷惑だっただろ?」
ユミル「お前とはほとんど喋ったことがなかったが、良かったら今度…勉強教えてやるよ」
サムエル「えっ!?」
ユミル「お試しで付き合うつもりもねぇんだけど…」
ユミル「普通の友達として、仲良くできねぇかな?今後は…」
サムエル「ユミル…それって、残酷だよ…」
~草陰で見守るベルトルト、ライナー、ジャン、コニー、ミーナ達~
ミーナ「友達として付き合えるわけないでしょ!残酷すぎる…」
ジャン「…胸が、痛すぎるぞ…おい!」
ライナー「ユミルって案外モテるんだなぁ…」
コニー「もうブスって言えねぇのかな…寂しいもんがあるが、だがあえて俺は言う」
ベルトルト「…」
ミーナ「好きな子ほどいじめたい心理だねぇ…コニー可愛い…」
コニー「ちげぇーよ!バカ。腐れ縁だ」
ベルトルト「なんで…急にモテだしたの?そばかすが消えたぐらいで…」
ライナー「ん?」
ベルトルト「ユミルの本質は、何も変わってないのに…彼女は2週間前と同じなのに」
ベルトルト「顔のシミが少し減ったぐらいで、どうしてこんなに彼女に男が群がるの?」
ミーナ「説明しよう!」
ミーナ「元々、顔の作りは良かった。美人の素質があった。そして…」
ミーナ「同期で人気の高いクリスタを独占していたことで、一部から恨みをかっていた」
ジャン「あぁ、そうだな…」
ミーナ「だがしかし、そばかすが消えたことで彼女自身が注目され始めた」
ミーナ「いわゆるギャップ萌え」
ベルトルト「ギャップ萌え…」
ベルトルト「男っぽく振る舞うのに、胸が大きい…みたいな?」
ミーナ「そう!顔良し、スタイルよし!」
ミーナ「おまけにあの化粧水のおかげで、肌がプルップル!すんごい羨ましい!!」
ベルトルト「…」
ミーナ「この短期間で、ユミルの魅力を理解して分かっちゃった男子がいたんでしょう…」
ミーナ「そして男に免疫がなさそうな彼女を今のうちに手に入れようと…ハァハァ…」
コニー「ちょっと妄想入り過ぎじゃないかって思うのは俺が馬鹿だからじゃないよな?」
ライナー「いや、俺もそう思うぞ…ユミルは以前と大して変わってないと思うんだが…」
ベルトルト「理解した…」
ジャン「理解したのかよ!」
ベルトルト「同時に、頭にきた」
ミーナ「ん?」
ベルトルト「僕は彼女の顔に、そばかすが有っても無くてもどっちでもいいのに…」
ベルトルト「彼女に告白した奴らは、そばかすの有る無しで彼女の価値を決めようとした」
ベルトルト「僕はそれが、許せない」
ジャン「許せないって…それってお前…
ベルトルト「ちょっと…行ってくる…」
ミーナ「どこへ?」
ベルトルト「ユミルのとこ」
ライナー「ま、待て!マルコが行ったぞ!!」
ベルトルト「え?」
ライナー「ほら、全員隠れろ!!」サッ
~兵舎裏の井戸~
マルコ「ユミル…見てたよ」
ユミル「なんだよ、次はマルコか…」
ユミル「はぁ…」
ユミル「残酷だって言われて、走って逃げられた…呼び出したのはそっちなのにな」
マルコ「…」
マルコ「ユミルってさ、男心が分かってないよね?」
ユミル「ん?」
マルコ「恋を進展させてくれる気もないのに、友達として仲良くしようだなんて…」
マルコ「男心をもてあそぶ気?」
ユミル「…」
ユミル「もてあそぶも何も…こっちは訳が分からないんだ!」
ユミル「大体いい迷惑だよ!こう入れ替わりに何度も呼び出されて…」
ユミル「1週間前からこんな感じだ…」
ユミル「みんな、私のどこに惚れたんだよ…馬鹿言ってんじゃねぇよ、ふざけんな!!」
ユミル「私は、何も、変わってない!!」
ベルトルト(ユミル…)
マルコ「ベルトルトにね、そばかすを消す薬をユミルに渡すように言ったのは僕だよ」
ユミル「…は?」
マルコ「1週間で目立たなくなり、2週間で完全に消える…そんな薬だったみたい」
ユミル「何でそんな薬を、私に?」
マルコ「単純に、ユミルのそばかすが無い顔に興味があったってのもあるけど…」
マルコ「僕もベルトルトのイタズラでそばかす消されたから…」
マルコ「ユミルのそばかすも消してさ、落ち込んでる君を慰めたいって思ったりして…」
マルコ「実際のところ、君は落ち込みも喜びもしなかったけど…」
ユミル「くっだらねぇ理由だな…反吐が出る」
マルコ「ごめん…僕が悪いんだ。だから後でベルトルトを責めないでね」
ユミル「…」
マルコ「ユミル、君が好きだよ」
ユミル「てめぇで6人目だ」
マルコ「ふふっ…こんなにモテるようになるなんて、予想外だったから焦っちゃった」
マルコ「返事は今くれる?」
ユミル「私の返事は『お断りします』だ」
ユミル「どうせ、好き…の後は『付き合ってくれ』って言うんだろ?」
マルコ「ご名答!」
ユミル「はぁ…そばかすが消えたぐらいでこんなにモテるならさぁ…」
ユミル「また復活した日にゃ、どうなるんだ?私はそばかすで振られまくるのか?」
マルコ「僕に関して言えば、それはないね」
マルコ「だって僕は、ユミルのそばかす、大好きだから」
ユミル「…」
ユミル「そんなにそばかすが好きなら、何で消したんだよ…私のそばかす…」
マルコ「理由はさっき言った。僕の目論見が思いっきり外れたから二度は言わない…」
ガサガサッ…
ライナー(お、おい!ベルトル…)
ミーナ(修羅場キタコレ!!)
ジャン(おぉ…行ったぞ!)
コニー(風呂入りたいから俺抜けるわ…)コソコソ…
ベルトルト「マルコ、言ってよ…僕にユミルのそばかすを消させた訳」
マルコ「もう、その答えは言ったよ。僕は、ユミルが好きだって」
ベルトルト「そうじゃなくて…
マルコ「…って言うかさ、こんな所まで何の御用ですか?ベルトルト・フーバー君」
ベルトルト「…」ムッ
マルコ「まさか、君までユミルが好きだなんて言い出さないよね?」
ベルトルト「…だとしたら、何が悪いの?」
ベルトルト「君に遠慮する必要、無いでしょ?」ギリッ…
ユミル「はぁ…もう、うんざりだ」
ユミル「どいつもこいつも、顔だの胸だの尻だの脚だの…外見ばっか見てさ…」
ユミル「そばかすなんて、どうでもいいっての!」
ユミル「ベルトルさん、自意識過剰だと思うが…告白される前に言っておく」
ユミル「断る!」
ベルトルト「ユ、ユミル…僕はまだ何も…」
ユミル「だから、自意識過剰だって言っただろうが!」
ユミル「もし一言でも私を好きだって言ってみろ!」
ユミル「…マルコもお前も大っ嫌いになるからな!!」チッ
マルコ「あーぁ…僕までとばっちりだ」
ユミル「私はもう帰る。お前らはここで好きなだけ口論でもしてろよ…疲れた…」
マルコ「僕は諦めないからね!これからも君に挑戦するよ」
ユミル「勝手にしろ…」
ユミル「あぁ、そうだ…マルコ」
マルコ「…ん?やっぱり僕と付き合う事にした?」
ユミル「違う。来週から雪山訓練が始まるだろ?」
マルコ「うん…君と同じ班になれなくて残念だった…」ショボン
ユミル「どうやらしばらくは天気が良いらしいんだ…でさ、雪山訓練の時は、」
ユミル「なるべく下を向いて歩くといいぞ。晴れてる時な」
マルコ「…?」
ユミル「これは…お前の大事なそばかすが復活するおまじないだ」
ユミル「お前のアイデンティティー、取り戻せよ。頑張れ!」
マルコ「うん、分かった!覚えておく」
ベルトルト「ユミル…」
ユミル「そうだ…ベルトルさんにも…」
ユミル「お前の化粧水、女子に人気だぞ。売ってる場所、後でこっそり教えてくれ」
ベルトルト「う、うん…まだ売ってるか分からないけど…」
ユミル「ね、念のため聞くが、あの化粧水に唾液とか…その…せ、精液とか…」
ユミル「マジで混入させてなかったよな?」
ベルトルト「!?」
ベルトルト「またその話!?そんなことする訳ないでしょ!!いい加減にしてよ!」
ユミル「だよな…お前、そんな陰湿な男じゃないよな」ホッ
マルコ「いやいや、ベルトルトは結構、陰湿だよ?だって僕のそばかすを消すために…」
マルコ「僕が寝た後、2週間もその薬…僕の顔に塗りたくってた男だからね。信じないで!」
ベルトルト「だからあれはマルコへの仕返しなんだって!!」
ベルトルト「ちゃんと理由がある犯行なんだよっ!」
ベルトルト「君が僕に何をしたか、胸に手を当ててよーーく、考えてみて…!」
ユミル「あぁぁぁ…もう…帰るっ…帰してくれ!」
ベルトルト「待ってユミル!」
ユミル「ああ?もうなんだよ!!引っ叩くぞ!馬鹿」イライラ…
ベルトルト「僕は、本気だからね」
ユミル「…」
ベルトルト「いつか、時期が来たら…ちゃんと告白するから、まだ返事はしないで」
ベルトルト「告白する前に、『断る』だなんてそんなの認めない」
マルコ「…ふぅん」
マルコ「僕だって認めないからね!ユミルを連れて憲兵団に行くんだ」
ベルトルト「僕だって憲兵団に行くよ!ユミルと一緒に」
ユミル「私は憲兵団には行かないだろうな…枠がないし…」ボソッ
マルコ「じゃあ僕のお嫁さん枠で…
ベルトルト「マルコ!ちょっと気が早いんじゃない!?頭おかしいよ!振られたくせに…
マルコ「はぁぁ?君こそ…
~近くの草陰~
ミーナ「もう、帰ろうか…」
ジャン「あぁ…そうだな」
ジャン「何だ、この羨ましさは…」ボソッ
ライナー「青春してるな、あいつら…」ハァ…
ミーナ「じゃ、張り切って帰りますか!」
ミーナ「まず、今見た事の顛末を同室の女子に報告するでしょ…明日は食堂でみんなに…」
ミーナ「でぇ、明後日にはこの噂が104期生、全員で共有できるようになるからぁ…
ジャン「ミーナ…俺は今、猛烈にお前の首を絞めたい…」
――― 時は流れ…トロスト区襲撃、エレンの覚醒、調査兵団入団、
ウトガルド城で巨人との交戦を経て…今現在 ―――
~巨大樹の森~
ベルトルト「ユミル…大丈夫?」
ユミル「大丈夫じゃねぇが…死にはしねぇよ」
ユミル「エレンの方は、まだ意識が戻ってないみたいだな」
ベルトルト「うん、そうみたいだ」
ベルトルト「はぁ…」
ベルトルト「まさか君が、マルセルを食った巨人だったなんてね…」
ユミル「マルセル…?」
ユミル「お前らの仲間の名前か?」
ベルトルト ジッ…
ユミル「5年前だったよな、お前らが壁外からやってきたのは…」
ユミル「そうか…そういう事か」
ユミル「すまないな…食ったかどうか覚えてすらいないんだ」
ベルトルト「覚えてないのは仕方がない」
ベルトルト「僕らの時もそうだった…」
ユミル「そうか…」
ユミル「私を…恨んでいるか?」
ベルトルト「どうだろう…よくわからない」
ベルトルト「君も人なんか食べたくなかっただろうし」
ベルトルト「まだ、時間はあるから…これから君の事、ゆっくりと知ることにしよう」
ユミル「あぁ…最悪な奴に捕まっちまったもんだ…私も」
ベルトルト「ユミル…このタイミングで申し訳ないんだけど、言ってもいい?」
ユミル「なんだ…?」
ベルトルト「僕は君が…好きだよ」
ユミル「…は?」
ベルトルト「忘れちゃった…?」
ベルトルト「ほら、だいぶ前にさ…君に告白する前に断られただろ?」
ユミル「あ…!あぁ…そんなことあったな」
ベルトルト「いつか時期が来たら、ちゃんと告白するって…僕、言ったよね?」
ユミル「それが今なのか?」
ベルトルト「うん」
ユミル「はぁ…お前なぁ…この状況で…
ベルトルト「僕は、君の、そばかすが嫌いだ」
ユミル「はぁぁあぁ?」
ベルトルト「以前、マルコにそう言ったんだ…」
ベルトルト「ねぇ、マルコに教えた君のおまじない…あまり効果はなかったね」
ユミル「雪山訓練のあれか…」
ユミル「天気、良かったんだよなぁ…前半は」
ベルトルト「うん」
ユミル「そばかすってのは、シミと一緒なんだ」
ユミル「そばかすの主な原因は日焼け、あとはやっぱり遺伝。私のは遺伝の方だ」
ベルトルト「うん…」
ユミル「メラニン色素とか紫外線って言葉、知ってるか?」
ベルトルト「いや、知らない…」
ユミル「知らなきゃ知らないでいい…だが説明はしない。面倒くさい」
ユミル「でな、雪ってのは日光を反射するから、天気が良い雪山ではよく起こる」
ユミル「雪焼け…という現象が」
ベルトルト「雪に反射した日光の光が、マルコのそばかすを復活させたって事?」
ユミル「あぁ…でもお前が塗りたくった化粧水…いや薬が強力だったみたいで…」
ユミル「マルコ、またそばかす無しになっちまったな…本当に数か月だけの復活だった」
ベルトルト「うん…反省している。あんなに落ち込むとは思ってなかったんだ…」
ユミル「本当にな…そばかすって大事だったんだな」
ユミル「そばかすが消えたマルコは、割とよくある顔になったから見分けがつかなくて…」
ユミル「結局、トロスト区襲撃事件から行方不明のままだ…」
ユミル「あの身元不明の遺体の中に、マルコの遺体もあったのかな…」
ベルトルト「ごめん…」
ユミル「…何について謝ってるんだ?」
ベルトルト「マルコのそばかすを、消したこと」
ユミル「…そっちかよ!」
ベルトルト「マルコ、まだ生きてると思うよ。僕は、そう思う」
ユミル「えっ…?」
ベルトルト「だって彼、腹黒いもん。こんな所で死ぬような人間じゃないよ」
ベルトルト「今だから言うけど、僕とマルコとユミルとで三角関係状態になってから…」
ベルトルト「陰で散々、マルコに嫌がらせされたんだからね!僕も仕返ししてたけど」
ユミル「はぁ…そうなのか」
ベルトルト「彼は王に心酔してた」
ベルトルト「実は彼には別の任務があって、今頃は王宮にでも潜伏しているのかもね」
ユミル「夢物語だなぁ…まぁ、生きているかも…って希望が持てる話ではあるが」
ユミル「ジャンも…マルコが生きていると信じて、憲兵団に入団したんだよな」
ベルトルト「うん…」
ベルトルト「と言うかさ、ジャンってマルコの恋人だったから…」
ユミル「えぇぇ!?」
ユミル「お前っ!本人がいないからって言っていい事と悪い事があるぞ!」
ベルトルト「いや、本当なんだって」
ベルトルト「ほら、以前僕がミーナに密告した…マルコとジャンの夜の声がうるさいってのは」
ベルトルト「嘘でも何でもなく、本当の話だったんだよね…」
ユミル「ほ…本当だったのか、あの噂。ミーナがもし生きていたら、涎を垂らして喜ぶな」
ユミル「でも待てよ…」
ユミル「マルコとジャンが付き合ってたってのが本当なら何でマルコは私に告白したんだ?」
ベルトルト「普通に両刀だったんでしょ?」
ベルトルト「男はジャンで女はユミル」
ベルトルト「ユミルもほら、男っぽい性格だし…サバサバしてて好きだったんだよ」
ユミル「…」
ユミル「じゃぁ、ジャンのミカサ好きアピールは演技だったってのか?真に迫っていたが」
ベルトルト「ジャンは本気でミカサが好きだったと思うよ」
ベルトルト「多分、今でも好きなんじゃないかな?」
ベルトルト「ただ…マルコの性技から逃れられなかっただけだと思う…いい声出してたし」
ユミル「…男子寮ってきったねぇのな…」ハァ…
ユミル「で、お前もライナーとヤってるのか?引かないから、正直に言え」
ベルトルト「そんな訳ないでしょ…そんな性癖持ってたら、君に告白なんかしないよ!」
ユミル「どうだか…お前も両刀かも知れない」
ベルトルト「だから違うって!」ギュッ…
ユミル「!?」
ユミル「お前な…私が動けない事をいい事に急に抱きつきやがって…」
ベルトルト「ユミル、聞いて」
ベルトルト「僕は、君の、そばかすが嫌いだ」
ユミル「私はもう、そばかすは無いぞ。てめぇが寄越した薬のせいでな」
ユミル「マルコと一緒で雪焼けで1か月ほど復活したが…また消えちまった」
ベルトルト「…」
ベルトルト「そういう意味じゃないんだ」
ベルトルト「そばかすが無くなってしまったせいで、君は色んな男を惹き付けたから…」
ベルトルト「だから…僕は、君のそばかすが嫌いだ」
ユミル「…」
ベルトルト「僕は、ユミルのそばかすが有る顔の方が好き。今の姿を残念に思ってる…」
ベルトルト「だから言い直す」
ベルトルト「僕は、君の、そばかすが好きだ」
ベルトルト「僕の故郷に連れ帰ったら…君をいっぱい日焼けさせる」
ベルトルト「他の男に目を付けられないように…僕だけのユミルでいてくれるように」
ユミル「ベルトルさんの…故郷…?」
ユミル「待て!ベルトルさん…」
ユミル「私は、クリスタを置いてお前たちの故郷へは行けない」
ベルトルト「大丈夫!クリスタも連れて行く」
ユミル「はぁ?」
ベルトルト「クリスタの名前も僕の恨み帳に書いてあるんだ」
ユミル「恨み帳…?」
ベルトルト「以前、彼女にからかわれてね…まだ少し、根に持ってる」
ユミル(マルコの言った通り、実は陰湿なんだな、こいつ)
ベルトルト「クリスタへの仕返しは、ライナーとくっつける事!結婚するまで応援する」
ユミル「いや、それは…ちょっと…」
ベルトルト「君の名前も書いてあるよ。恨み帳に」
ユミル「わ、私が何したってんだよ!!」
ベルトルト「告白する前に僕を振ったじゃない」
ユミル「あれは…その…仕方ないだろ!!」
ベルトルト「僕はその時、絶対ユミルに仕返しをしようと思ったんだ」
ベルトルト「僕を好きになってもらうこと…それがユミルへの仕返し」
ユミル「まだ、好きになってないぞ、お前のこと」
ベルトルト「故郷に連れ帰ったら、いっぱい尽くして、努力する。君に好かれるように」
ベルトルト「命だって…守るよ」ギュゥゥゥ…
ユミル「この状況で、それを言うか…」
ユミル「どうやったって、断れないじゃねぇか。ずるい男だ」ハァ…
ベルトルト「じゃ、ユミルの返事は『うん』でいいんだね?」
ユミル「あぁ…『うん』でいいよ。もう、お前の好きにしろ」
ベルトルト「やった!本当!?」
ベルトルト「あぁ、もう…たまんない!!ずっと好きだったんだ!」
ベルトルト「あの瞬間、クリスタに…君の好きなところを聞かれてから…ずっとずっと!」
ベルトルト「自覚したら、すごく苦しくなって辛かったけど…今は幸せだ!ありがとう」
ユミル(すげぇ恋愛脳だな。油断させておいて隙をみて逃げるか…)
ベルトルト「こんな状況じゃないのは、分かってる…」
ユミル「…」
ベルトルト「そこで両手を治癒しながら気絶しているエレンとボロボロになっている君と」
ユミル「うん」
ベルトルト「これから追って来るかも知れないクリスタと…できれば、アニも…」
キャラ崩壊ってレベルじゃなかった
ベルトルト「みんな、みんな一緒に連れ帰りたい…」
ベルトルト「希望なんて、無い世界なのかも知れないけど」
ベルトルト「僕はとても許されない事を、してしまったけれど…」
ベルトルト「君だけは、僕のそばにいてよ」
ユミル「ベルトル…さん?」
ベルトルト「僕にどこまでも付いて来てよ!ねぇ、ユミル」
ユミル(あぁ、こりゃ逃げられねぇわ…)
ユミル(一途な恋ほど、怖いものはないね…こいつは真剣なんだ)
ユミル「はぁ…仕方ねぇな。お前、しっかりクリスタに仕返ししろよ!」
ユミル「必ず一緒に連れて行くと、約束しろ!この場で」
ベルトルト「…連れて行く!絶対だ」
ライナー「ベルトル、信煙弾だ!!」
ライナー「調査兵団がすぐそこまで来ている!もう行くぞっ」
ベルトルト「あぁ!…さぁ、ユミル、僕に捕まって」
ベルトルト「行こう!ずっと遠くへ…そうだな…」
ベルトルト「…いつかは、僕たち二人だけの世界へ」
ベルトルト「僕は、君の、そばかすが嫌いだ」
― 完 ―
読んでくれてありがとう
何て言ったらいいか、今はベルトルトスレを投下するべきじゃない
ってのは良くわかった…
不快に思った人がいたらすまない
注意書きを読んでからそっと閉じして欲しかったよ
おやすみなさい
乙 おもしろかった!
ベルユミで希望が見える終わりで良かった
欲言えば、腹黒マルコの妨害
マルベルの鍔迫り合いを、よんでみたかったなw
みんなどこか幼くて可愛いな
確かに希望が見える終わりは良いな
乙でした
単純に時期が悪かっただけだとも思わないけどね
まぁ投げないのは立派だと思うよ 乙
おつ。今から読む
凄く好みすぎた!!大好きです
>>94
エロトルト死ねば良いのに
温厚そうなマルコとベルトルトが、バイの腹黒とか陰湿とかでも、
コメディで疾走感あふれて、それすら笑いになって面白かった!
序盤で切れてエライことカムアウトしたベルトルさんがもうw
なのに、ラストはちょいと好い感じで、グっときました。
また書いて欲しい
嫉妬剥き出しのド三品に負けないで
そうそう
今は様子がおかしいから気にしないで
またいつかベルユミ書いて下さい
また読めるのを楽しみにしてるねー
ベルトルト陰湿すぎわろたw
面白かったよ!
書き溜められてるのも好感が持てた。乙でした!
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