結衣「自販機から京子の声がする」(131)

~学校の帰路~


結衣「……今日の晩御飯、何作ろうかな」

結衣「一人だと、あんまり量を作れないし……」

結衣「京子が泊りに来てる日なら遠慮なく作れるんだけど……」

結衣「……」

結衣「……」ハァ


『いらっしゃいませ~♪』


結衣「あれ……?」

結衣「この声……京子?」

ほう

『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


結衣「……京子?」


『いらっしゃいませ~♪』


結衣「おかしいな……自販機以外、見当たらないのに」キョロキョロ

結衣「……ひょっとして、中に居るの?」


『またのお越しをお待ちしていま~す♪』


結衣「……何やってるの、そんな所で」

なんだ鬱展開か

とりこまれたか

結衣「あ、ひょっとしてアルバイト?学校に見つかったら怒られるぞ?」


『……』


結衣「だいたい、どうして突然バイトなんて……あ」

結衣(そういえば、そろそろ私の誕生日だっけ……)


『いらっしゃいませ~♪』


結衣(もしかして、その為にお金を貯めてくれてるのかな……)


『お飲み物は如何でしょうか~♪』


結衣「……ふふふ、判ったよ、売り上げに貢献しろって言うんだろ?」

結衣「しょうがないなあ、京子は」カチャッ

体温ですにゃ

ガラガラコローン


『毎度ありがとうございま~す♪』


結衣「しょうがないから、綾乃達には黙っといてあげるよ」

結衣「あんまり無理するなよ?」


『またのお越しをお待ちしていま~す♪』


結衣「じゃあね、京子、バイト頑張って」

紙コップにおしっこするのかと思った

自販機バイトはたいへんだよなぁ

~翌日~


結衣「さて……そろそろ帰るかな」

結衣(京子、今日もバイトしてるのかな)

結衣(ちょっと寄って行こうっと……)

あかり「……結衣ちゃん」

結衣「あれ、あかり、どうしたの?」

あかり「……今日も、帰っちゃうの?」

結衣「うん、ちょっと寄る所があってね」

あかり「そ、そっか……」

結衣「じゃ」

あかり「うん……ばいばい、結衣ちゃん」

死んでるのか

結衣「ん、雨が降ってきたな……」

結衣「ちょうど傘持ってきておいてよかった……」タッタッタッ



『いらっしゃいませ~♪』


結衣「……京子」


『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


結衣「何やってるのさ、傘もささずに」

結衣「バイトに一生懸命なのはわかるけどさ……身体を壊したら元も子もないだろ?」


『いらっしゃいませ~♪』


結衣「はぁ……じゃあ、私が傘差しといてやるから、その間にバイト続けなよ」


『まいどありがとうございま~す♪』


結衣「どういたしまして」クスッ

絶対気がくるってるか霊的なものが出てくる展開だよもう勘弁してよもう

空き缶を京子だと思い込んでるやつ思い出した

嫌だ怖い

ガラガラガラコローンッ


『またのお越しをお待ちしてま~す♪』


結衣「……なかなか儲かってるね、京子」


『……』


結衣「ま、忙しいのは良い事だよね」




  「あの子、何なのかしら、自販機の横でずっと立ってるけど」

  「待ち合わせでもしてるんじゃない?」

  「けど、自販機に話しかけてるみたいよ?」

  「え、なにそれこわい……」

  「昨日も居たし……もうここの自販機寄るの辞めよっか」

結衣「京子」


『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


結衣「最近部活、来ないよね」


『いらっしゃいませ~♪』


結衣「あかり達もさ、寂しがってるよ」


『……』


結衣「バイトが忙しいのは判るけどさ、ちょっと顔出してあげなよ」


『またのお越しをお待ちしていま~す♪』


結衣「はいはい……もう帰るよ、京子もバイト、頑張ってね」

怖いよぉ

~翌日~

~部室~


あかり「ゆ、結衣ちゃん?どうしたの、こんなに沢山ジュース買ってきて」

ちなつ「わあ、色々ありますねっ」

結衣「うん、遠慮なく飲んでよ」

あかり「う、うん、ありがとっ、結衣ちゃん」

ちなつ「ありがとうございますっ、結衣先輩っ」

結衣「ははは、まあ、京子からの差し入れなんだけどね」

あかり「え……」

ちなつ「……え」

イヤァァァーー!

結衣「ほら、京子も色々忙しいみたいで、部活に顔出せてないでしょ?」

あかり「……」

結衣「そのお詫びって意味らしいよ、昨日私が受け取ってきたんだ」

ちなつ「……」

結衣「ちなつちゃん達に会えなくて、京子も寂しいって言って……」

あかり「……結衣ちゃん」

結衣「ん?」

ちなつ「……あ、あはは……結衣先輩、冗談なんですよね……あはは……」

結衣「冗談?」

ちなつ「最近、部活の雰囲気が沈んでるから……冗談で、そんな事言ってるんですよね……」

結衣「いや、別に冗談のつもりは……」

あかり「結衣ちゃん!」

結衣「な、なに、あかり……突然大きな声出して」

あかり「……京子ちゃんは……もう居ないんだよ」

結衣「え?」

ちなつ「……」

あかり「冗談でも……こういう事はしないで欲しいなって……」

結衣「あかり?」

ちなつ「……すみません、私、今日はもう帰りますね」

結衣「ちなつちゃん?」

ちなつ「すみません……」タッ

結衣「ど、どうしちゃったの二人とも」

あかり「……結衣ちゃんこそ、どうしちゃったの」

救いはないのか

結衣「どうしたって……私は普通だけど」

あかり「……京子ちゃんが、可哀そうだよ」

結衣「え?」

あかり「結衣ちゃんがそんなんじゃ……京子ちゃんが可哀そう!」

結衣「あ、あかり、落ち着いて……」

あかり「結衣ちゃんの……ばかぁっ!」タッ

結衣「あ、あかりっ!」

結衣「二人ともいっちゃった……」

結衣「どうしたんだろ、京子が部活に来ないのがそんなに寂しかったのかな」

結衣「……」ハァ

結衣「まったく、二人にこんなさびしい思いをさせて」

結衣「本当に、京子はしょうがないなあ……」

『いらっしゃいませ~♪』


結衣「京子、今日もお邪魔するね」


『毎度、ありがとうございま~す♪』


結衣「今日ね、あかりやちなつちゃんと喧嘩しちゃった」


『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


結衣「やっぱりさ、京子が居ないと……ごらく部は駄目なんだと思うよ」


『……』


結衣「だからさ……早く、帰ってきてよ」

結衣「……京子」

ギャグだと思っていたら

結衣「そういえば、そろそろ京子がバイトはじめて1週間になるよね」


『……』


結衣「目的の金額、溜まった?」


『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


結衣「そっか……まだ頑張んなきゃなんないのか」

結衣「……」


『……』


結衣「……あ、あのさ、京子」

結衣「私、別にそんな高いものじゃなくても……その……」

結衣(うう、私何言ってるんだ……京子は一応、誕生日プレゼントの事隠してるつもりみたいなのにっ)

結衣(……けど、やっぱり京子が部活に来ないのは寂しいしな)


『毎度、ありがとうございま~す♪』


結衣(もう……京子は鈍感なんだから)

結衣「そろそろ暖かくなってきたね、京子」


『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


結衣「うん、冷たい飲み物が欲しくなる季節だね」


『毎度ありがとうございま~す♪』


結衣「そう毎回毎回は買ってられないよ」クス


『……』


結衣「もう、拗ねないでよ、京子……」



あかり「……結衣ちゃん」

うわあああああああ

結衣「あ、あれ、あかり?」


『いらっしゃいませ~♪』


あかり「……こんな所に居たんだ」

結衣「あはは、見つかっちゃったね……京子」


『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


あかり「きょうこ……ちゃん?」

結衣「うん、最近京子が部活に来れなかったのは、ここでバイトしてたからなんだ」


『毎度、ありがとうございま~す♪』


あかり「……京子ちゃんは、ここには居ないよ」

結衣「え……?」

結衣「なに言ってるの、あかり」

あかり「……」


『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


結衣「京子、ここにいるじゃないか」

あかり「……居ないよ」


『いらっしゃいませ~♪』


結衣「……居るよ」

あかり「……居ないよ」


『毎度、ありがとうございま~す♪』

結衣ってこんな役ばっかりだな

結衣「だって、京子の声、するじゃないか」

あかり「……」


『お飲み物』


結衣「あかりにだって、聞こえるでしょ?これ京子の声だよ?」

あかり「……」


『い如何で』


あかり「確かに……京子ちゃんの声だね」

結衣「で、でしょ?じゃあ……」


『しょうか~♪』

ほんとに京子の声だったのかw

.



あかり「だって、その自販機……京子ちゃんの声を録音した自販機だもん」



.

~数ヶ月前~


京子「み、みんな聞いて聞いて!」

ちなつ「何ですか騒がしい……」

あかり「どうかしたの?京子ちゃん」

京子「当たったの!当選葉書来たの!」

結衣「落ち着けって、京子……何の当選葉書が来たの?」

京子「だから!自販機の音声を公募してたでしょ!あれに当たったの!」

あかり「わあ!京子ちゃん凄いっ!」

ちなつ「え……京子先輩、本当にあれに立候補してたんですか?」

京子「そりゃ当然よ!」

結衣「それって嬉しいのか……」

どういうことだってばよ…

な、なんだってー!?

何故殺した

京子「ちっちっちっ……みんな、判って無いなあ」

結衣「何が?」

京子「自販機って言うのは、街中に配置されてるんだよ?」

あかり「うん、あかりも良く利用してるよぉ」

京子「その自販機すべてから京子ちゃんの音声が聞こえる……」

京子「こ、これって凄い事だよ!?」

ちなつ「まあ……確かに……」

京子「言ってみれば、この街の公共施設すべてが京子ちゃんの手に落ちたも同然だよ!?」

あかり「す、凄いっ!?」

結衣「いや、そんなはずないから……」

京子「まあ、それは言い過ぎだとしてもさ、これからは寂しい時に何時でも京子ちゃんの声が聞ける訳ですよ」

結衣「いや、別に普通にお前に電話すれば声聞けるだろ」

京子「お、結衣ちゃんは寂しくって私の声が聞きたくなった事があるんだね?ん?」

結衣「なっ///」

京子「もう、しょうがないなあ、結衣にゃんは……何時でもラブコールしてくれて、いいのよ?うふっ♪」

結衣「……お前にはもう二度と電話しない」

京子「じゃあ私の方からしちゃおうっと♪」

結衣「着信拒否にするから」

京子「ひどい!?」

京子「最初の1台目は、私達の通学路に設置されるんだって~」

京子「それで生徒たちの感想を聞いて音声内容を修正して、街中に配置するらしいよ」

京子「楽しみだねえ♪」



けれど


最初の1台以降の自販機が配置される事は


無かった

┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。

       /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄

  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ
 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ

ファッ!?

あかり「……京子ちゃんが、あんな事になっちゃったんだから……当然だよね……」

結衣「……」

あかり「……結衣ちゃんが、辛いのも判るよ」

結衣「……」

あかり「……けど、けど……」

結衣「……」

あかり「ここには、京子ちゃんは、居ないの……」

結衣「……」

あかり「居ないんだよ……」グスッ

何があったんだよ…

あかり「……あのね、結衣ちゃん」

結衣「……」

あかり「結衣ちゃんが、ここで自販機さんとお話してる間……あかり達、毎日お見舞いに行ったよ……」

結衣「……」

あかり「京子ちゃんのあんな姿、見るのは辛かったけど……」

結衣「……」

あかり「けど……あかりも、ちなつちゃんも、杉浦先輩も、池田先輩も……みんな……」

結衣「……」

あかり「ちゃんと受け止めて……京子ちゃんの苦しみを受け止めて……」

結衣「……」

あかり「お見舞いに行ったよ……」

朝っぱらから怖すぎちびる

やめろ
ゆるゆりにシリアスは不相応だからやめろ

あかり「今日ね……京子ちゃんの、手術があるの……」

結衣「……」

あかり「失敗すると……死んじゃうかもしれない手術……」

結衣「……!」

あかり「あかり達も……頑張って京子ちゃんを応援するけど……」

あかり「けど……けど、結衣ちゃんの力が必要なのっ」

あかり「あ、あかり達じゃ、足りないの……!」

あかり「だって……だって、京子ちゃん……うわごとで……」

結衣「……」

あかり「結衣ちゃんの事……呼んでるんだもんっ」グスッ

まだ生きてたのか

あかり「だから……だからね……」

あかり「結衣ちゃん、結衣気を出して……病院に来てほしいの……」

結衣「……」

あかり「京子ちゃんと一緒に……戦ってあげほしいの……」

結衣「……」

あかり「きっと……結衣ちゃんが手を握ってあげるだけで……京子ちゃんはいっぱい頑張ると思うから……」

結衣「……」

あかり「……病院の地図、置いとくね」

結衣「……」

あかり「……あかり、もう行くから」

ホラーから一転感動できそうな話になったな

結衣「……」

結衣「……」

結衣「……」


『いらっしゃいませ~♪』


結衣「……うん、判ってた」


『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


結衣「この声が、本物の京子の声じゃないなんて事は……判ってた……」


『毎度、ありがとうございま~す♪』


結衣「だって……だって、京子は私の目の前で……」

結衣「車にはねられたんだもん……」

えっ

結衣「けど……けど、私は怖かったんだ……」

結衣「そんな現実を認めるのが怖かったんだよ……」

結衣「だって……だって、京子が死んじゃうかもしれない現実なんて……認められるはずないじゃないかっ!」


『……』


結衣「だから……だから、私は病院には行かなかった……」

結衣「毎日、何時も通り暮らしてた……」

結衣「そうすれば……そうすれば、京子がまた、何時もみたいにひょいっと顔出すんじゃないかと思って……」


『……』

しえ

まじですカー

結衣「しかも私の運転する車で」

なんだってー

結衣「……けど」

結衣「けど……私が逃げてる事で、京子が寂しい思いをしてるなら……」

結衣「そのせいで京子が死んじゃうかもしれないなら……」

結衣「その方が……嫌だ、嫌だよっ……!」


『またのお越しをお待ちしていま~す♪』



結衣「……ごめんね」

結衣「今まで、甘えちゃってごめん……」

結衣「もう、大丈夫だから……」

結衣「私……ちゃんと、現実を見つめるよ」

結衣「京子の苦しみをちゃんと見つめて……助けてあげないと……!」


ピッ


結衣「?」


ピリピリピリピリピリッ……ピッ


ガラガラガラコローン


結衣「あ、あれ、何もしてないのにジュース出てきた……」

なんか怖いのはきっと気のせい

.


『おめでとうございま~す♪』


.

はよ!

>>71
1行目の.が怖いんだが

結衣「……こ、これ、当たりくじ付きの自販機だったのか……」

結衣「けど……どうして今……」



『……』



結衣「……もしかして、頑張れって言ってくれてるの……?」



『おめでとうございま~す♪』



結衣「……そっか」

結衣「……ありがと……今まで、ありがとうね」

結衣「……京子?」

結衣「……この手の感触……」

結衣「きょうこ……なの?」

自販機から手が…

結衣「よし、このジュースを持って……京子の病院に行こう」

結衣「それで……いっぱい謝って……」

結衣「京子の手を握ってあげよう……」

結衣「そうすればきっと……きっと……」


ガチャッ


結衣「……え?」

 

>>71>>73
全角空白でもいいよな

 

.



その時、私はジュースを取ろうと自販機の口に手を入れた


けど、私の手が触れたのはジュースではなく


誰かの手だった




.

結衣「……この手の感触」

結衣「小さい頃からずっと握ってあげてたこの感触は……」

結衣「……」

結衣「……きょうこ?」



グイィィィッ



結衣「い、痛っ……!」

えっ

自販機の嫉妬きたあああああああ

私の手は、凄い力で引っ張られた

それと同時に、私の耳に自販機の声が届いた


『ゆ、ゆい?ゆいなの?』


「きょう……こ?」


『ゆいっ、たすけてっ!たすけてっ、こわいよっ!ここまっくらで……ひっぱられるっ』

『こわいっ……こわいよゆいっ!こんなのやだっ……ひとりはやだよぉっ』

『いたいのっ……からだがいたくて、さむいのっ、たすけて……ゆいっ』

ひいいいいいい

その声を聞いて私は悟った

きっと

私は間に合わなかったのだ


京子の手術は失敗して……

そして……京子は……



二度と戻れない場所に行こうとしているのだろう

結衣「……京子、手を放さないで」


『ゆ、ゆいっ……たすけてゆいっ、ひとりにしないでっ……!』


結衣「……大丈夫だよ、京子……もう京子を1人になんてしないからさ……」


『ゆいっ……ゆいゆいゆいっ!』


結衣(うん……大丈夫)

結衣(もう絶対に、放さないから……大丈夫だよ)

結衣(京子……)

私の手は引っ張られる


自販機の中へ


京子の元へ


けど


もう絶対に放さないから


放さないから


だから

.



これからも、ずっと一緒だよ……京子……



.

これアカンやつじゃないのか

.



グキッ


グキッバキッ


ゴキゴキゴキッ


ズズズズズズズズーッ


グキッ



.

うわああああああああああ

あの逆転っぽい雰囲気は一体どこに

うわああああ

ちなつ「……こんなのってないよ……あんまりだよ」ヒック

あかり「ちなつちゃん……」

ちなつ「うぅっ……」グスンッ

あかり「……お家に帰って、お葬式の準備、してこよう?」

ちなつ「う……うんっ……」ヒック

あかり「……あかりも、一度お家に帰るね」

ちなつ「うんっ……」グスッ

ギャグかと思ったら鬱展開からの感動系が実はホラー

あかり「……」

あかり「結衣ちゃん……結局、来てくれなかった……」

あかり「……」

あかり「……まだ、あの自販機の所に居るのかな」

あかり「……」

あかり「行ってみよう……」

ひい

あかり「……あれ、結衣ちゃん居ないや」

あかり「……」

あかり「何処行っちゃったのかな……」


『いらっしゃいませ~♪』

グキッ


グキッバキッ


ゴキゴキゴキッ


ズズズズズズズズーッ


グキッ

               。    _|\ _
            。 O   / 。  u `ー、___
          ゚  。 \ヽ / u ⌒'ヽ゛  u /   ゚
          -  ・。 / ; ゚(●)  u⌒ヽ i   @ 。

        ,  ゚ 0 ─ { U u r-(、_, )(●) .| / 。  ,'´ ̄ ̄`',
         ゚ ,,、,r-'⌒l u //トェェェ、 ) 。゚ / o    ,! ハ ハ !
      。 ゚ r-'⌒`ー-'´ヾ,. ir- r 、//u / 。 ・゚  l フ ム l

        ヾヽ、_,,,、-、/ミ,ヽヽ/ ノ_, -イ-、\   ∠  ハ ッ j
          ー = ^~、 ̄r'´ ̄`''jヽ、  〃ヾ ゚ 。 ヽ フ   /
 jヽjvi、人ノl__     / /  ヽ´{ミ,_   ̄`'''-ヽヾ    ` ̄ ̄
 )   ハ   7      /  / `'='´l  ̄i'-、_,,ン ノ 。
 )   フ    て   /  /   !。 l  l  - ニ
 7   ッ    (  __ヽ、__l ___ .!。 l__l__,-=-,___
  )   !!     ( ,-=-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,l  l-=二=-,
  ^⌒~^⌒^~⌒^└==┘   ̄ ̄ ̄ ヽ==ノヽ=ノ\__/

うわああああああああああああああああああああああああああ

自販機にぶっかけたい

あかり「……」

あかり「……結局……京子ちゃんの声が聞けるの……ここだけになっちゃったね……」


『お飲み物はいかがでしょうか~♪』


あかり「……」

あかり「京子ちゃん……」


『いらっしゃいませ~♪』



あかり「うっ……きょうこちゃんっ……きょうこ……ちゃあんっ」グスッ

あかり「ひっく……だ、駄目だよね……お葬式の準備しなくちゃならないのに……こんな所で泣いちゃ……」

あかり「……」ゴシゴシ



『毎度ありがとうございました~♪』



あかり「……ぐすっ」

あかり「……京子ちゃん……またね……」





『また来てね』



あかり「……え?」

やめろ
やめろ
鬱ENDはマジでやめろ

  . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

        Λ_Λ . . . .: : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:ニート:ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ

ヒマだったら鏡を見ていなさい と何度言ったら



   _____
  ||// ∧_∧|∧_∧

  ||/  (n´・ω・)n   )  見られてる気がする
  ||   (ソ  丿|ヽ   )
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'

   _____
  || ●   ●|∧_∧
  ||   ( _●_)(n´・ω・n) クマなんて居ないのに見られてる気がする

  ||、   |∪| |(     .)
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'

>>75は無かった事にしてくだしい

あかり「……今の声……」

あかり「……」

あかり「……」

あかり「……」

あかり「……」

あかり「ゆいちゃん?」

京子「いらっしゃいませ~♪」

結衣「いらっしゃい」


京子「お飲み物は如何でしょうか~♪」

結衣「お飲み物は如何でしょう」


京子「まいどありがとうございます~♪」

結衣「何時もありがとうね」


京子「おめでとうございます~♪」

結衣「おめでとう」


京子「またのお越しをお待ちしてます~♪」

結衣「また来てね」

これは次の犠牲者が

こうしてふたりは末永く幸せに暮らしましたとさ

あかり「……」

あかり「……」

あかり「……」

あかり「……うん」


あかり「また、来るね、京子ちゃん……結衣ちゃん……」

あかり「こんどは……ちなつちゃんも連れて……」

あかり「一緒に……またごらく部、しようね……」

あかり「いっしょに……」

あかり「まえみたいに……

.



『ずっと いっしょ だよ』







おわり

いつもミラクル♪

あかん・・・

キモい

京子「という同人ネタだったのさ」


最後はごらく部全員の声が入った自販機になるわけか

最高だなそれ

>>118
夜中とか談笑してそうだな

とりあえず精子かけたい

なにこのスレすっげえ感動したこんなスレに出会っておれ幸せ者だな感動したよ
>>1こんなおもしろいスレたててくれてありがとう
そしてこのスレで書き込んでくれてるみんなありがとう
おれおまえらのこと大好きだ

乙乙

ゆるゆりSSにホラーブームが来てるのか…?

DQNが彼女にお前の自販機になりたいって言ってる画像思い出した

結局何がしたいのかよくわからんSSだったな

ゆりゆららららゆるゆり怪事件

朝からありがとう面白かった乙

ゆずこ「『七森市、自販機の怪』…?」

縁「確か富山県七森市で地元の中学校の生徒の声を録音した自販機を設置したんだけど、その生徒が事故で亡くなっちゃって…」

唯「そしたら、その生徒の友達が次々と行方不明になって、それと同時に自販機からその子達の声が聞こえるようになったって話?」

ゆずこ「私、気になります!」

縁「そのいなくなった友達も『ゆい』って名前だったみたい。」

唯「やめろよ…どうせ根拠のない噂話、ようはただのデタラメだろ?」

(お、ゆゆ式か?)

ちなつと間違われて吸い込まれるゆずこ

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