暦「春休みは神原の家でダラダラするのに限るな」(72)

神原「そうか。私の家を気に入ってくれてるのか。それは嬉しいな」

暦「畳多くて落ち着くし、おばあちゃんの飯は美味いし最高だよ」

神原「私も阿良々木先輩が遊びに来てくれるとすこぶる嬉しいし楽しいぞ」

暦「さてと、野球中継も終わったし、次は何するかな」

セック

駿河「まずは今日のWBCの感想を述べようじゃないか」

暦「んー、そうだな。序盤は良い雰囲気だったけど後半は苦しかったよな」

駿河「アレはいただけなかった。勝負は最後まで分からないのだからな!」

暦「ていうかさ、やたら熱心に野球見てたけど、お前野球も好きなのか?」

駿河「無論スポーツは何でも好きだ!」

暦「そっか」

駿河「ちなみに今のは下ネタではないぞ?」

暦「誰も『夜のスポーツうんぬん』的な受け取り方をしてない」

駿河「野球は見てて楽しいっ」

暦「でも女子はあんまり好きなイメージないかも。サッカーが好きって子の方が多いような」

駿河「サッカーも悪くないが、野球の方が男の世界!という感じがするじゃないか」

暦「なるほど。腐った目で見てるわけだな」

駿河「か、必ずしもそうではないぞ?純粋な目でも見てる!」

暦「本当か~?バットとボールだけで妄想するんだろ?お前らみたいな人種は」

期待

暦「まあ夜のスポーツなら火憐ちゃんに付き合わされるんだけど」

駿河「ひ、酷い言いがかりだそれは!」

暦「桑田からイヤミを言われる沢村を想像してるんだろ?」

駿河「………してない!」

暦「今ちょっとしなかった!?」

駿河「してないったらしてないんだ!ただ…」

暦「ただ?」

駿河「桑田投手はPL卒組が一同に会した場合、総受けになるような気がするだけだっ!」

暦「……」

駿河「んなっ!?ドン引きだけはやめてくれないか阿良々木先輩っ」アセアセ

暦「ドン引くよ!お前の家の居心地がいっきに悪くなったよ」

駿河「今日は桑田さんのテンションが高かったから私のテンションも上がっただけだっ」

暦「桑田さんもここまでアウトローなファンがいるとは思ってないだろうな」

駿河「今日は数回『スピードよりもキレ』と言っていたがあのフレーズも良く考えるとエロエロじゃないか!」

暦「何のスピードだよ?何のキレだよ!?」

駿河「阿良々木先輩っ、キレないでくれ!?」

暦「そして何のコントロールだよ!?」

駿河「私はまだコントロールの話はしてないだろう!?」

暦「何で野球トークでこんなに腐った発言が多くなるんだよ」

駿河「それは野球用語に問題があると思うのだ」

暦「はぁ?」

駿河「だってキャッチャーの事を俗に『恋女房』と言うのだろう?」

暦「まぁそう言うな」

駿河「もうエロエロではないか!」

暦「なぜ!?」

問題はキレよ

駿河「恋女房が玉を要求するだぞ?分かるだろう!?」

暦「まったく分かないし分かりたくない」

駿河「では阿良々木先輩、野球の良さを理解するために私とキャッチボールだ」

暦「お前の言う『野球の良さ』と世間一般で言う『野球の良さ』ははたしてイコールなのか?」

駿河「とにかくやろうっ。グローブならたくさんある!」

暦「うわ、すげー量あるな。何で左利きのお前が右利き用のグラブを大量に所持してんだ?」

駿河「備えあれば憂いなしだ!左利き用のピッチャーグローブ×キャッチャーミットというシチュも萌えるしな」

暦「お前は何て言うか、流石だよ」

暦「庭でやって平気なのか?」

駿河「かまわん」

暦「まぁ軽くだしな」

駿河「あぁ。軽めにムービングファストボールを投げるだけだ」

暦「超本気だろそれ!?やめろよ?俺そんなハイレベルな球受けれねぇよ!」

駿河「口ではそう言いつつもグラブがガバガバではないか!阿良々木先輩!」

暦「やめろ!マジで軽く投げてくれっ」

駿河「しょうがないなぁ」ヒョイ

暦「助かった」パン

神原はかわいいなあ

暦「久々に体動かすと気持ちが良いな」ヒョイ

駿河「そうだな。何よりキャッチングの音が気持ち良い」パン

暦「だな」パン

駿河「プロ野球選手は日々もの凄いスピードでパンパンいわしてるんだな」ヒョイ

暦「…………」パン ヒョイ

駿河「どうした?阿良々木先輩?黙りこくって」パン

暦「いや。気持ちが晴れやかにならないキャッチボールだと思っただけだ」パン

そらもうキャッチャーのミット(意味深)は毎日パンパン言わせてるんやしガバガバよ

駿河「阿良々木先輩は好きな選手とかいないのか?」

暦「そうだなぁ。WBCはベテランの選手が頑張ってて好印象かな」

駿河「井端さん頑張ってるもんなっ」

暦「いぶし銀な選手だけど予選はヒーローだったな」

駿河「相方の荒木さんも喜んでいるだろう」

暦「お前の言う『相方』は意味が違うな」

駿河「まぁ総合すると野球は楽しいってことだ」

暦「唐突にまとめたな」

駿河「12球団が12球団全て素晴らしい」

暦「うん」

駿河「今年もペナントから目が離せないな」

暦「しかし高3女子で野球を色んな意味で好きな奴って少ないだろうな」

駿河「そうだな。基本女の子はサッカーの方が好きなのだ」

暦「女子的には何部の男子が一番魅力的に見えるの?サッカー?バスケ?テニス?」

駿河「どうだろうなぁ?サッカー部は髪型とかから察するに女の子受けを意識してる男子が多いじゃないのか?」

暦「なるほど。見た目に気を使ってる部分も大きいのか」

駿河「バスケは野球部ほどではないが短髪の男子が多いな。私はバスケ部の男子はモテる人とモテ無い人は半々くらいに分かれると思う」

暦「何でだ?」

駿河「男子は背の高い男はモテると思ってるようだが背の高い男子が苦手女子も一定数いるんだ」

暦「そうなのか!背がコンプレックスな俺には朗報だ」

駿河「後試合のユニフォーム、タンクトップが生理的に無理という意見」

ホイッスルとかね!

暦「へぇー」

駿河「バスケは汗の量も半端じゃないし肌の露出が多い分不潔に見えるのかもしれないな」

暦「テニスは?」

駿河「うーんテニスは爽やか系の男子がやってたら魅力倍増ってとこかなぁ?」

暦「確かにゴルフとかにも言えるけど、品のある人が上手いとメチャメチャカッコイイよな」

駿河「後他の運動部は、えーっと」

暦「卓球部は?」

駿河「卓球はゲーム性の高い、非常に優れたスポーツなのにあまりモテないんだ」

暦「なぜだ?」

駿河「…………なんとなく」

暦「な、なんとなくモテないのか!?」

駿河「い、いや説明のしようがないのだ!別に卓球部を馬鹿にしてるわけではない!」

暦「ちゃんと卓球部を見てやれよ!俺も一緒にモテ要素を探すから」

駿河「うーん、生足?」

暦「は?」

駿河「やたら短パンだなと思って」

暦「言われてみればそうかも」

駿河「女子の短パンは素晴らしい。なぁ阿良々木先輩?」

暦「間違いないね」

駿河「男子の短パンは?」

暦「きっつい!」

駿河「だろう」

暦「確かにあのユニフォームだとオシャレな髪型にする気力もわかないかもしれない」

駿河「あの短パンは動きやすいが彼らから青春の大事な一つの側面を奪っていたんだな…」

夜のスポーツ待機

暦「悲しいな卓球部」

駿河「大丈夫だ…彼らには大学辺りで春が来るさ」

暦「だといいな」

駿河「阿良々木先輩も4月には大学生かー」

暦「そうだぜ?キャンパスライフだぜ?」

駿河「全身ユ○クロキャンパスライフかぁ」

暦「まて神原後輩。馬鹿にされた気がする」

阿良々木かわいい

駿河「馬鹿にはしてないぞ?ただもうちょっと気を配っても」

暦「でもウチの妹たちはイケメンは何来てもカッコイイって」

駿河「それはそうかもしれないが」

暦「先に行っておくが僕は別にイケメンではないことを自覚してる!普通だ!フツメンだ!」

駿河「う、うむ」
駿河(私はカッコイイと思うが…)

暦「フツメンが普通の服を普通に着て何が悪い!?」

駿河「でも自由にオシャレを楽しめるのは大学生の間くらいじゃないのか?」

暦「そうかもしれねーけどさ」

駿河「バイトもするだろうしタンスを肥やしてみるのも一興だろう」

暦「でも何買えばいいのか分からねーよ」

駿河「うーん、そうだなぁ」

暦「神原は彼氏にはどんな服装して欲しいんだ?」

裸族の神原に衣服のアドバイスを乞うとは

駿河「んー。女々しい服装は嫌だな」

暦「というと?」

駿河「なよなよした服装があるじゃないか!サルエルパンツとか意味不明なジレとか男のくせにゆるふわなパーマとか!」

暦「最後は髪型じゃねーか」

駿河「とにかくそういうのは個人的にNGだ!」

暦「もっとラフなのが好みか?」

駿河「あぁ。ジーンズにスニーカーでジャンパー羽織るくらいが良い」

暦「それはオシャレなのか?」

駿河「しっかりとモノを選べば量産型キョロキョロ大学生より数段カッコイイっ」

暦「全国津々浦々の量産型キョロ大学生が可哀想だろう。つーか僕ボッチだからキョロ充?っての以下じゃねーの?」

駿河「阿良々木先輩には私がいるだろう!」

暦「そ、そうか」

麿に見えた

駿河「そうだ!私が服も選んでやろう」

暦「それは助かる」

駿河「うむ!」

暦「そんでもってサッカー部並にモテてやるぜ」

駿河「だ、駄目だそれは!私は一度もサッカー部が好きだとは言ってないぞ」

http://i.imgur.com/ajpoBYl.jpg

暦「???」

駿河「私は帰宅部の男子もちゃんと好きだぞ」
駿河(あ……やば)

暦「ほぇー」

駿河「……」
駿河(鈍感すぎるよ)

かわいいよ神原かわいいよ

かわかわ

暦「スポーツウーマンのお前は理想の彼氏はスポオーツマンだと思ってたわ」

駿河「勝手に決めてもらっては困る!……コマル」ボソッ

暦「そっか。ごめんな?勘違いして」

駿河「……許……すん!」

暦「すん!?」

駿河「阿良々木先輩は無自覚で私を傷つけることがあるからな、もう許さん」プンスカ

暦「???」

駿河「た、たまには私にサービスするんだっ」

暦「サービスってなんだよ?」

駿河「私の心の傷を癒すのだ」ブスー

暦「それは具体的にどうすれば??」

駿河「何も思いつかないのか?」ション

暦「何でそんな暗い顔するんだよもーっ」

駿河「だって」

暦「だって?」

駿河「だってなんだもん」ショボン

暦「ヤバイ、体育座りモードに入っちゃった」

体育座りしてる神原をひたすらツンツンしたいよね

暦「神原さーん?」

駿河「……」

暦「駿河さーん?」

駿河「……」

暦「可愛い可愛い神原駿河さーん?」

駿河「………」ガタ

暦「可愛くて元気いっぱいな神原さーん?駿河さーん?」

駿河「………」ニマニマ

暦(くそっ!神原のやつ、顔を腕と膝で覆い隠してるから表情さえ見えねぇ)

暦「神原さーん?聞こえてますー?」

駿河「何も聞こえない……」
駿河(褒めてっ。褒めてっ)

暦「聞こえてないならおっぱいモミモミしちゃうよー?」

駿河「………」
駿河(ど、どうしよう!?)

かわいいなあ

かわかわ

暦「おーいつっこみ入れてくれないとボケた俺がみじめだろー?」

駿河「………」
駿河(なんだ冗談か。安心安心っと……ちょっと残念な気もするけど)

暦「おーい神原?神原さーん?」

駿河「………」

暦「神原駿河ちゃーん?」

駿河「………」

暦「す、駿河ー?///」

駿河「………」フルフル

暦「駿河?」

駿河「………//////」
駿河(駿河だって!駿河だって!駿河駿河駿河~♪)

案外純粋だった

かわかわ

神原はいつだって純粋だろ!いい加減にしろ!

暦「何て言えば正解なんだよ」ハァ

駿河「……もう正解出てる」

暦「えっと、それはさっきの?」

駿河「………」

暦「………駿河?」

駿河「なぁに?///」エヘヘ

俺も駿河のおっぱいモミモミしたい

暦「こう呼べば機嫌直るんだな?」

駿河「それだけじゃ嫌だっ。物足りない」プイ
駿河(ちょっと欲張りかな?いや、今日は欲張ってみよう、頑張っちゃおう)

暦「じゃあ駿河は他に何して欲しいんだ?僕は馬鹿だから正解が分からないよ」

駿河「それはだな…」
駿河(どうしよう?何も考えてなかった)

暦「んー?」

駿河「なでなでだ!」

暦「なでなでって…」

駿河「…駄目か?」

暦「駄目じゃないけど」

駿河「な、なら早く」ワクワク

暦「こう、で…いいのか」ナデナデ

駿河「…………/////」プシュー

どこをナデナデするのかな?(興奮)

暦「だ、駄目だったか!?」ナデナデ

駿河「駄目じゃにゃい!駄目じゃない!////」

暦「髪サラサラだなー神原」ナデナデ

駿河「神原じゃない!」プー

暦「そうだったな。すまんすまん。駿河可愛い。頭ちっちゃい」ナデナデ

駿河「……これはなかなか///」ムフー

暦「後どれくらいで駿河の機嫌は治るんだ?」ナデナデ

駿河「…………分からない////」



この後、3時間撫で続けたという

終わり

神原がかわいかった

おつ

神原は相変わらずかわいいなぁ

間違った
駿河は相変わらずかわいいなぁ

おつおつ
3時間も続けたら駿河のあちこちが大変な事になりそうだ。

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