エイラ「オラーシャ人?」 (12)

サーニャが第501統合戦闘航空団に入る時のお話です。 史実に合わせた形なので、エイラーニャ派の人には癪に障るかもしれませんが、大目に見てください。

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ーミーティングルーム
ミーナ「今日から新しいウィッチがこの第501統合戦闘航空団に入ることになりました。そこで、皆さんに新しいウィッチを紹介したいと思います。」

ルッキーニ「新しいウィッチ? 誰かな!? 楽しみー」

シャーリー「私の胸より大きいかな?」

エイラ「………」

ミーナ「では、サーニャさん。 自己紹介をお願いします。」

エイラ「…!?(あの軍服… まさかオラーシャ兵カ!?)」

オラーシャ兵力!?

サーニャ「…オラーシャ帝国陸軍中尉のアレクサンドラ・ウラジミーロヴナ・リトヴャクです… 名前が長いのでサーニャと呼んでください… よろしくお願いします…!(何でここにスオムス兵がいるの…!?)」



ミーナ「はい。 サーニャさんの自己紹介も終わったので、今日のミーティングはここまでにしたいと思います。 では各自解散!」



全員「はい!」



ーーー
ーー




ルッキーニ「ウジュー! サーニャー!」(モミモミ



サーニャ「きゃっ?」



シャーリー「どうだ?(ニヤニヤ」



ルッキーニ「うーん。 残念賞かな…」



サーニャ「…残念? あ… あの… 胸を触るのはやめてください…」



シャーリー「あっはは! すまない! ルッキーニは初めて会った相手には必ずと言っていいほどああいうことをするからさ。 まあ、大目に見てくれよ!」



ルッキーニ「う~ん。 やっぱりシャーリーのおっぱい最高!」(パフパフ



シャーリー「おいおい! 人の目の前でやるなよ!」



サーニャ「………」



エイラ「…オイ。 そこのお前。 オラーシャ人だったナ。」

サーニャ「あ… ええ。 そうですけど…」



エイラ「オラーシャはスオムスにとっては敵なんダ。 なんで私がいるところにお前が来るんだヨ! まさか私の情報を得るために来たんじゃねえだろうナ!?」



サーニャ「それは誤解です! 私はネウロイを倒すために来たんです。 スパイ目的に来たわけではありません!」



エイラ「信じらんねーナ…」



シャーリー「おいおい。 せっかく新人が入ってきたのに喧嘩するなよ。 …確かに最近のオラーシャの動きには懸念するけどさ。」



ルッキーニ「オラーシャとスオムスって仲悪いの?」



シャーリー「まあね… いきなりスオムスに宣戦布告するんだから、オラーシャのお偉いさんは何考えてるか分からんよ。 まったく。」



サーニャ「………」



エイラ「私の故郷に侵略する奴は誰であろうと許さんからナ。 …オラーシャは本当に卑怯な国だヨ!」



サーニャ「…! それは聞き捨てなりません! オラーシャは普段は寛大な国なんです! なのに… 何であんなことに…」



エイラ「…アハハハハハ! オラーシャが寛大な国ダッテ? 嘘つくんじゃネエヨ。 スオムスに侵略する国のどこが寛大なんダ?」



ミーナ「はいはい。 相手を侮辱するのはこれまでよ。 これ以上続けるのなら罰として~…」

エイラ「!? ウッ…」



サーニャ「………」



ミーナ「一週間トイレ掃除です♪」



エイラ「…ワカッタヨ。 オラーシャ人を侮辱するのはもうヤメル…」



ミーナ「素直でよろしい♪ サーニャさんも、あまり気にしないでね。私もスオムスとオラーシャの関係については懸念してるけど、それが原因で隊員たちの士気が下がると困るわ。 そうだ。 サーニャさん、今日からナイトウィッチの任務を引き受けてくれないかしら? 夜間哨戒に長けたウィッチが必要なの。」



サーニャ「分かりました。」



ミーナ「じゃあ、お願いね。」



ーーー
ーー




ー深夜上空
サーニャ「………(エイラさん、今も怒ってるかな…? 怒ってるよね…)」



サーニャ「…グスッ(どうしてオラーシャとスオムスは戦争をしなきゃいけないのかしら? 私はただみんなと仲良くしたいだけなのに…)」

ザザッ… ザザッ… 「ニャさん… サーニャさん。」



サーニャ「! はい。 こちらサーニャ」



ミーナ「サーニャさん。 聞こえたかしら。 いいニュースよ。 さきほど入ってきたんだけど、オラーシャがスオムスと和平交渉に入ったそうよ。 ネウロイがオラーシャの領域にも進出してきたのが、和平交渉を開いた原因のようね。」



サーニャ「じゃあ、オラーシャとスオムスの戦争はもう終わるんですか!?」



ミーナ「今の所はまだ分からないわ。 交渉の結果は届き次第すぐにサーニャさんとエイラさんに伝えるわ。 これでエイラさんとの関係が改善されるといいわね(クスッ」



サーニャ「ありがとうございます…」



ミーナ「今日のところはもう終わっていいわよ。 ご苦労様。」



サーニャ「はい!」



ーーー
ーー

ー朝 ミーティングルーム
ミーナ「今日はみなさんにいいニュースがあります。 オラーシャとスオムスが、ここの時間だと今日未明から和平交渉に入ったそうです。 結果はどうなるか分かりませんが、ひとまず戦闘行為は収まりました。 」



エイラ「…ホントカ!?」



ミーナ「ええ。 ネウロイがオラーシャに入ってきてから、さすがのオラーシャ政府もネウロイの脅威を無視できなくなったようね。 ちなみに、和平交渉の仲介国は扶桑皇国よ。」



坂本「ほう。 我が国の活躍によってオラーシャとスオムスの間に平和が訪れるのか。 すばらしいな。 はっはっはっ!」



ミーナ「まだ平和が訪れると決まったわけではないわ。 でも、扶桑の実力に期待したいわね。」



エーリカ「いくら陸軍が強い国でもネウロイを倒すのは至難の技だよ~。 オラーシャ政府は懸命な選択をしたと思う。 スオムスも助かっただろうし。」



エイラ「とにかく、戦闘が収まってヨカッタ。 これで平和が訪れるとイイナ…」



サーニャ「………」



ジリリリリ!



ミーナ「! はい。 こちらは第501統合戦闘航空団… はい… そうですか! 分かりました。(ガチャッ」

ミーナ「皆さん! オラーシャとスオムスの戦争は終わったわ! オラーシャとスオムスの間で平和条約が締結されたそうよ。」



坂本「…して、平和条約の内容は?」



ミーナ「平和条約の内容は以下の通りだわ。」




オラーシャ・スオムス平和条約
一、オラーシャ政府、スオムス政府は、内政の相互不干渉を遵守する。



一、スオムス政府は、領土の一部をオラーシャに割譲する。



一、オラーシャ政府は、スオムスから得た領土の高度な自治を認める。



一、オラーシャ、スオムス間のホットラインを3年以内に構築すること。




オラーシャ帝国皇帝 ニコライ2世



スオムス大統領 リュティ

坂本「ふむ。 私としては、なかなか良い条約だと思うぞ! また戦争が起こる可能性は低くなるな。」



エイラ「スオムスの領土がオラーシャに渡るのは納得がいかないけど、全体としては悪くないナ。 これでネウロイとの戦闘に集中デキル!… ナ、ナァ。 ミーナ中佐。」



ミーナ「はい。何でしょう?」



エイラ「私もサーニャと夜間哨戒をさせてもらえナイカ? サーニャとの関係を改善させたいんダ…(・x・)」



ミーナ「ふふっ。 分かったわ。 サーニャさん、エイラさんをよろしくね。」



サーニャ「…はい。 分かりました!」



エイラ「これからよろしくナ、サーニャ!」



サーニャ「ふふっ。 こちらこそよろしく♪」








END

初めてssを書きました。 読んでみると簡単そうに見えますが、なかなか書けないものですね…
続編は後に作ろうかと思っています。


仲悪いエイラーニャとか新鮮だった

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