花陽「こんなシンデレラは嫌だ」 (27)
もしもμ'sのメンバーがシンデレラをシンデレラを演じたらこうなるよね。
かよちんのメルヘンストーリー。
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花陽「シンデレラです」
花陽「好きなものは白いご飯とアイドルです」
花陽「お母さんと、二人のお姉ちゃんと四人で暮らしています」
穂乃果(姉1)「シンデレラー、掃除しといてー!」
凛(姉2)「掃除が終わったら洗濯もおねがーい!」
にこ(母)「じゃああたしたちは出かけてくるから、帰ってくるまでに家のことをぜーんぶやっておくのよー」
三人「いってきまーす!」
ガチャ…バタン
花陽「はぁ…」
花陽「今日はお城で舞踏会があるんです」
花陽「行きたいけど、行けません…」
ガチャ
穂乃果「ただいま」
花陽「え?」
凛「忘れものしちゃったー」バタバタ
にこ「あった!希にもらったお守り!」
にこ「これなくしてライブは出来ないわ!」
穂乃果「手土産にほむまん持ってくのを忘れてた」
凛「語尾に「にゃー」つけるのを忘れてた」
花陽(みんなこれからお仕事みたいです)
にこ「じゃあ今度こそ行ってくるわね、何か困ったことがあったらすぐに電話するのよ」ガチャ
穂乃果「冷蔵庫にまだほむまんがあるから食べてもいいからね!」
凛「かよちんが寂しくないように、出来るだけ早く帰ってくるにゃー」
花陽「あ、うん」
バタン
花陽「みんなとっても優しいです」
花陽「暇だな~」
花陽「家事は3秒で全部終わっちゃったからなあ」
?「おーい!」
花陽「あ、この声は!ネズミさん!」
雪穂(ネズミ1)「暇そうですね」
亜里沙(ネズミ2)「舞踏会には行かないんですか?」
花陽「舞踏会…行きたいけど自信がないよ」
雪穂「自信?」
花陽「私なんかが行っても仕方ないと思う」
亜里沙「えー、花陽さんとっても可愛いですよ!」
花陽「だって…背も小さいし、声も小さいし、地味だし…」
雪穂「そんなこと言ってるからダメなんですよ!」
花陽「!」
雪穂「どうしてそこで諦めるんですか!」
雪穂「そこで諦めちゃうのは絶対にダメですって!」
雪穂「まだ何もしてないじゃないですか!」
花陽「…そうだよね、私g」
雪穂「気持ちの問題です!」
花陽「あの、私いま」
雪穂「海未さんも言ってました」
雪穂「『熱いハートがあれば大丈夫』って!」
花陽「だからその」
雪穂「だからもっと熱くなれよ!!」
花陽「もういいです…」
花陽「行きたい気持ちはあるものの、さすがに普段着じゃあお城には行けないよね」
花陽「どうしよう」
?「お困りみたいやね」
花陽「あ、あなたは!」
希(魔法使い)「通りすがりの魔法使いや」
希「お嬢さん、綺麗なドレスが欲しいんなら力を貸すよ」
花陽「ほ、本当に?」
希「ただし、うちの依頼を受けてくれたらやけどな」
花陽「え」
亜里沙「依頼?」
希「うちもボランティアでやってる訳やないからな」
雪穂「そんなぁ」
花陽「受けます!」
希「物分かりのいいお嬢さんやね」
希「ええよ、約束するわ」
花陽「よ、よろしくお願いします!」
希「で、依頼なんやけどな」
絵里(生徒会長)「お仕事が終わらないわぁ!」ウワーン
絵里「希もどっかいっちゃうし、私一人じゃあ全然進まないじゃない!」
絵里「こんなの絶対におかしいわよ」シクシク
花陽「失礼します」ガチャ
絵里「あら、花陽じゃないどうしたの?」
花陽「絵里ちゃん、お仕事手伝うよ」
絵里「ほ、本当に!?」パァァ
花陽「うん、任せて」
絵里「ありがとー!」ギュー
花陽「ひゃあ!くすぐったいよぉ」
2時間後
絵里「本当にありがとう、花陽」
絵里「お陰で仕事が全部終わったわ」
花陽「いえいえ、私も依頼を受けただけなので」
絵里「依頼?誰からなんのために?」
花陽「希ちゃんからお願い事を叶えてもらうために…」
絵里「」ピクッ
花陽「?」
絵里「そうよ、希がサボったから私の仕事がこんなに増えた訳で…」ゴゴゴゴ
花陽「ひぃぃっ!」
絵里「今度会ったらただじゃおかないわよ」ゴゴゴゴ
希「ありがとうな、お陰で仕事が終わったよ」
花陽「あの、絵里ちゃんがものすごく怒ってたけど…」
希「気にしない気にしない」
花陽(うわぁ…)
希「じゃあ約束通り綺麗なドレスを用意するよ」
\ボンッ/
花陽「わ、凄い!ボロボロのお洋服が綺麗なドレスに!」
希「こっちはおまけや」
花陽「かぼちゃの馬車?」
希「かぼちゃやなくて、お茶碗の馬車や!」
花陽「え?」
希「その方が喜ぶと思ったからな」
花陽「あの、これだとまるで一寸法師」
希「つべこべ言わんとはよ乗って!」グイグイ
花陽「あーれー」
希「はい、しゅっぱーつ!」
雪穂「なんで私たちが馬なのよ!」
亜里沙「あはは、でも楽しいよ」
花陽「あ、ネズミさんたちが引っ張ってくれるんだね」
花陽「ありがとう」ニコッ
雪穂「」カァァ
雪穂「べ、別に…なんかなりゆきでこうなった訳だし、そんなお礼なんて言われることないですよ///」
亜里沙「雪穂ちゃん、顔が真っ赤だよ」
雪穂「うるさーい!///」
希「お腹すいた」グー
花陽「え?」
希「途中、どっかで食べていかない?」
花陽「いや、でもそれだと」
希「舞踏会までまだ時間もあるし」
亜里沙「あ、こんなところに焼肉屋さん」
希「いいやん!ストーップ!」
キキィーッ
希「はよ行こ!腹が減っては戦が出来ぬや」グイグイ
花陽「あーれー」
希「ロース二人前、カルビ二人前、うんたらかんたら」
花陽「ライス特盛二つ…いや三つと、あとはドリンクバーとうんたらかんたら」
希「以上でお願いします」
ことり(店員)「はい、かしこまりましたっ!」
ことり「少々お待ち下さいませっ」
希「いい店やねー」
花陽「ドレスに匂いが着いちゃったらどうしよう…」
希(心配してる割にけっこう注文してたけどな)
ジュー…
希「うまーい!」ムシャムシャ
花陽「ご飯が美味し~」モグモグ
希「あー、幸せ」
ことり「お客様の中に、馬車でお越しの方はいらっしゃいませんかー?」アタフタ
花陽「え」
希「はい、うちらですけど」
ことり「警察の方が来ておりますので至急こちらまで来て下さい!」
花陽「け、警察!?」
海未(警察)「あなたたちですか!この馬車の持ち主は!?」
希「はい、そうですが」
海未「大きな馬車が道を塞いで、通行人が迷惑しています」
海未「至急移動させて下さい!」
希「あちゃー、やっぱりかー」
花陽「邪魔になっちゃったんだね」
海未「分かってたなら最初からこんなことしないで下さい!」
希「はーい」
ボンッ
雪穂「あ、元に戻った」
亜里沙「ちゅう」
希「警察も大変やなー」
海未「本当ですよ、皆さん一人一人がもっとちゃんとしていれば私たちがこんなに苦労しなくても…」ブツブツ
雪穂「まあまあ、お巡りさんもたべて食べて!」
海未「」モグモグ
亜里沙「海未さん、こっちのお肉もおいしいですよ!」
花陽「ご飯がなくなっちゃった」
ことり「おかわりする?」休憩中
花陽「でもあんまり食べ過ぎちゅうと…」
ワイワイ
絵里「希!やっぱりここにいたわね!」
希「あ、えりち」
花陽「あ、絵里ちゃん」
希「かよちん、逃げるよ」
花陽「え、どうやって?」
希「飛ぶ!」
海未「飛ぶって箒でですか?」
希「かよちん、早く乗って」
花陽「うん、大丈夫なのかな?」
フワッ
ことり「浮いたっ!」
花陽「わわわ」
希「しっかり捕まっててな!」
ビューン
花陽「ふわー!は、早いーー!!」
絵里「待ちなさーい!コラー!!」
雪穂「置いてかれた」
亜里沙「うん」
雪穂「かえろっか」
海未「さて、私はそろそろ仕事に」
ことり「海未ちゃん」
海未「なんですか?」
ことり「お会計お願いします」ニコッ
海未「えっ!?」
ことり「こちら、伝票です」
海未「これは希たちが」
ことり「食い逃げはダメだよっ♪」
海未「…」
花陽「きゃー!」
希「そろそろお城に着くよ、良い時間やし丁度良かったね!」
花陽「希ちゃん前!前!」
希「あ!」
キキィーー!!
希「ダメや、壁にぶつかる」
花陽「ダレカタスケテェーー!!」
~お城~
真姫「王子です」ポツーン
真姫「待つのがこんなに退屈だとは思わなかったわ」
真姫「早く誰か来ないかしら…」
\キャー!!/
真姫「何!?」
ドーンガラガラ
希「無事に着いて良かった…」ガクッ
花陽「いたた…あ、真姫ちゃ…じゃなかった、王子様」
真姫「花陽…じゃなくてあなたはシンデレラ!」
花陽「シンデレラは自分から名乗らないんだよー」アセアセ
真姫「あ、そうだったわ」
真姫「なんて美しいお嬢さん、私と結婚してください!」
花陽「早いよー!それはお話の一番最後!」
真姫「あぁ、もう!」
真姫「花陽、あなたちゃんと踊りの練習した?」
花陽「一応したけど、全然覚えられなかった」
真姫「私もよ、とりあえずそれっぽくやっていればいいわよね」
花陽「うん、そ、そうだね」
希「いろいろあったけど、なんとかここまで来られたな」
\ボーンボーン/
花陽「ハッ!時間!」
花陽「王子様ごめんなさい、私行かなくては!」
真姫「ちょっと、どこに行くの!?待ちなさーい!」
タッタッタッ
花陽「急がなきゃ!急がなきゃ!」
亜里沙「シンデレラさん!早く!」
花陽「ねずみさん!?どうしてここに」
雪穂「説明してる暇はないです!早く乗って下さい!」
花陽「うん!」
花陽「ふぅ、危なかった…」
ビューン
希「お嬢さん、靴は?」
花陽「え、履いてるけど…」
希「ダメやん!」
希「ちゃんと置いて来ないと、王子様はお嬢さんを見つけることが出来ないよ!」
花陽「あ!ほんとだ!やっちゃった!」アワワ
希「貸して!うちがなんとかするわ」
花陽「え、なんとかってどうするの?」スッ
希「ぶっ飛べぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」バコーン
花陽「えぇぇぇぇぇぇっ!?」
雪穂「箒でぶっ飛ばしたら、ガラスの靴は割れちゃうんじゃないですか?」アセアセ
希「強化ガラスや」フンスッ
亜里沙「ハラショー」
真姫「…ない…ない…ないないない!」
真姫「ガラスの靴がどこにもないわ!」
ヒュー…
真姫「まさか花陽、落とすのを忘れたんじゃ」
ゴーン
真姫「あいたっ!!」
飛んできた靴が真姫の額に命中
真姫「ばたんきゅ~」
~翌日~
ピンポーン
凛「はーい」ガチャ
真姫「どうも、王子です」
凛「にゃ!?」
穂乃果「王子様!?」
\ガヤガヤ/
にこ「おでこはどうしたの?絆創膏なんか貼って」
真姫「いやぁ、昨夜はちょっといろいろあって…」
穂乃果「ところで王子様が一体うちになんの用で?」
真姫「花陽…じゃない、この靴に合う人を探しているのだけど、誰か知らないかしら?」
凛「合わない」
にこ「合わない」
穂乃果「合わない」
真姫「もう!誰かいないのー?!」
花陽「王子様…」
真姫「ハッ!あなたは…」
スッ
ほのにこりん「入った!」
真姫「昨夜私と踊ったのは、あなたなのね」
花陽「…はい」
真姫「私と…結婚してください」
花陽「はい、喜んで」
一同「ワァァァァァァァッ!!」
希「無事に終わったな」
希「そんな訳で、シンデレラは王子様と一緒に死ぬまで幸せに暮らしましたとさ」
希「めでたしめでたし」
ーーー
ーー
ー
花陽「ハッ!」ガバッ
花陽「…夢?」
真姫「うーん…どうしたの?花陽」モゾモゾ
花陽「え、ま、真姫ちゃん!?」
花陽「なんで服着てないの!?あれ、私も着てな」
真姫「何言ってるの、昨夜何をヤったのか忘れちゃった?」
花陽「えぇーっ!?」ガーン
真姫「まぁ、花陽はハイになってあれだけ暴れてたから無理もないかもね」
花陽「私そんなことになってたのー!?」ガガーン
真姫「そんなにショック受けることないわ」
真姫「なんだったらまた全部忘れさせてあげるわよ」ガバッ
花陽「きゃー!」
花陽「ダレカタスケテー!!」
END
以上になります。
お粗末さまでした!
つづけよ
胸の大きさだけで継子だと伝えるというキャスティングの妙義を見た気がする
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