少女 「や……めてくだ……」 (5)
男 「ああ? なんだって?」
少女 「やめて……くだ」
男 「……聞こえねえな!」 ビリビリ
少女 「ひゃっ! 誰か、助けて……」 ボロボロ
男 「はっ! 助けなんてこねえよ!」 ムクムク
少女 「……あっ」
少女 (油断してこうならないようにしなきゃ……)
男 「……」
現在の状況 : バス停に置かれたベンチに座りバスを待つ少女、少し距離を空けて同じベンチに座る見知らぬ男
どうしてこうなった? 少し遡る
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-夜、ある塾の帰り道-
少女 「塾で一緒の塾友ちゃん、頭いいから羨ましいなー」
少女 「私ももうちょっとだけ頭よかったらもっと早く帰れるのに……、はあ」
少女 「あ、バス停見えてきた」 タッタッタ
少女 「時刻表時刻は……?」
少女 「……うわ、一本乗り遅れちゃってる」
少女 (……どうしよ、でも一人は心細いな……)
少女 (でも誰も家にいないし……)
少女 (……いいや、気長に待とう)
少女 (ベンチは……あ、あった) ヨイショ
少女 (……暗い、寂しい)
少女 (鞄は肩から下げてたっけ) ガサゴソ
少女 (財布は……これこれ)
少女 (お金は……足りてるね)
少女 (写真もちゃんとあるね)
少女 「……寂しいよ、お兄ちゃん」 ポツリ
カタン、カタン
少女 (えっ……?)
まだー?
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