咲夜「紅魔の薬?」(8)

「えぇ、貴女の館のスカーレット姉妹の能力を使って作ったの。
結構危ないから勝手に持ち出したりしないでね」

パチュリー様の薬を貰いに行った時、小さなビン詰めにされた紅い粒状の薬を見つけた。

お嬢様と妹様の能力で作った薬……興味はある。

私はポケットに紅魔の薬を入れ、パチュリー様の薬を貰うと急いで紅魔館に帰った。

*

「十六夜咲夜、ただいま戻りました」

私がドアを開けると、お嬢様が待ち構えていた。

「お帰りなさい、咲夜。
パチェの喘息の薬は貰った?」

「勿論です」

私はそう言うと、パチュリー様の薬をお嬢様に見せる。

「私が預かっておくわ。
咲夜は夕食の時間まで休みなさい」

お嬢様のその言葉に私は頷いて自室へと向かった。

愛想ない会話。
でも、この日常が私にとっては楽しいのだ。

*

私は自室に入ると、すぐさまベッドに飛び込む。

紅魔館を出て、迷いの竹林を通り、永遠亭へ行き、そしてまた迷いの竹林を通り、紅魔館へ帰るのは時間も道のりもかかり、体力を容易く使ってしまうのだ。

時間は止めれば済む事だが、距離に関しては私もどこかのサボり死神のような能力が欲しい者だ。

そう深く考えているうちに、だんだん眠気も襲ってくる。

夕食までまだ時間があるし、少し寝よ……。

私は眠気に勝てずに眠りについてしまった。

紅魔の薬の存在も忘れて。

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寝ただけで薬がどうだってんだ?

>>5
寝てる間に誰かが……ってことだろ

>>5
寝てる間に誰かが……ってことだろ

で、続きは?

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