久「私はポンコツね」 (63)

まこ「うちの部長はぼんこつじゃ」
咲「うちの部長はぽんこつかな?」
和「うちの部長はぽんこつじゃない…です」の続きものです
分割ものでさらに今回は大将戦からというわけわかんない感じです、すみません
独自空間キャラ崩壊です
時間がないのでさっさと投下していきます


副将戦終了
清澄 104300
龍門渕 65700
風越 107900
鶴賀 122100

武田久

~清澄~

まこ「もどったぞ」

優希「最高だったじぇ!染谷先輩」

久「ありがとう、まこ」

まこ「…わしはなでてくれんのかのう」ボソッ

久「どうしたの?」

まこ「なんでもない!」

咲「…ありがとうよ、まこ」ポンポン

まこ「ん?久はいいんかのう」ニヤニヤ

咲「ば…っ!褒めてるんだから素直に喜んでおけよ!」

和「さて、残すは大将戦ですか」

ふんふむ

京太郎「ほぼ原点までもどしたし、あとは部長なら大丈夫だな」

久「よし、行ってくるわね」

まこ「いつになく元気じゃのう、久?」

咲「なにか悪いものでも食ったのか?」

久「失礼しちゃうわ、なんかさっきから調子がいいのよ」

久「いってくるわねー♪」フリフリ

優希「どうしたんだじょ、部長?」

咲(…確かに、急に会場が変な気に包まれたな)

咲(風越の大将はあいつだろうが…それではないな)

咲(もう一人いるのか?久みたいなのが)

てす

~風越~


文堂「ただいま戻りました」

久保「文堂…わかってんのか?」

文堂「…はい、コーチ」

美穂子「そんな、待ってください」

深堀「止めるな。キャプテン」

美穂子「深堀さん、どうして?」

久保「文堂っ!」バチーン

文堂「っ…!すいませんでしたコーチ」ポロポロ

文堂「でも、もう諦めたりしません。深堀先輩に教えられました」

久保「そうか…後半のお前は悪くなかったぞ」

深堀「では、いってきます」

久保「深堀…無理はするなよ」

文堂「あの山の深堀をコーチが心配するなんて、去年なにかあったんですか?」ヒソヒソ

未春「…去年の大将 龍門渕の天江衣」ヒソヒソ

未春「彼女との戦いをした先輩が牌をにぎれなくなったの」ヒソヒソ

文堂(そんなのが相手だなんて…深堀先輩)

華菜「気合い入れていけし」

久保「池田ァ!」

深堀「…大丈夫ですよコーチ」

深堀「今より輝こうとする後輩たちの光を奪わせはしない!」

深堀「私は鬼神となって戦おう」

深堀「…それに、誰かがあいつに愛を信じさせてやらねば」ボソッ

いつまで続くんだこのシリーズ

~鶴賀~


ゆみ「モモ!いるか?どこだ?」

桃子「ここにいるっすよ、先輩」

ゆみ「モモ…よくやってくれた」

桃子「何とかつないだっす、あとは先輩にまかせるっす」

ゆみ「…ああ、わかった。控室で休んでいてくれ」

桃子「そうするっす、頑張ってください」スタスタスタ

ゆみ「…12万点か」

ムッキー「ゆみ」

ゆい「おわっ!なんだムッキーか」

ムッキー「…不安か?」

ゆみ「…見抜かれていたか」

ムッキー「確かに、天が震えておるわ」

ゆみ「そんなことまでわかるのか」

ゆみ「でも大丈夫だ。お前たちのようなメンバーと出会えて、こんな舞台で戦えて」

ゆみ「私は本当に嬉しいんだよ…全力で戦ってくるさ」

ムッキー「…肝に銘じておけ、ゆみ」

ムッキー「どんな形であれ死ねば、汚れたヤセ犬の死と変わらん」

ゆみ「…」

ムッキー「変な気を入れるな。恐怖もまたセンサー、武器となる」

ムッキー「お主は知るべきだ、背に恐怖を背負った人間の力を」

ゆみ「…そうだな、こんなところで終われない」

ゆみ「私たちは勝ち続けるんだ!」

ゆみ「目指すは全国優勝だ」

ゆみ「ありがとう、ムッキー」

ムッキー「うむ」

深堀さんは八卦衆だったのか

~龍門渕~


一「ごめんみんな、とられちゃったよ」

純「なかなか異質な打ち方がそろっていたしな気にするなよ」

???「なんだ、やっと私の出番か」

透華「衣!間に合ましたのね」

衣「ああ。この会場、今年はなかなか面白い気に満ち溢れておる」

智紀「大将戦そろそろ開始…」

衣「ああ、衣はいってくるよ」テテテテ

一「いってらっしゃい衣」

智紀「頑張って」

純「…清澄高校のあいつ、やっぱり大将でくるかな?」

一「うん、衣のいい遊び相手になってくれるといいね」

透華「そうですわね」

衣「」テクテクテク

靖子「ころもー!」ダキッ

衣「な、なんだ!何時ぞやの雑魚プロじゃないか」

衣「衣に負けた分際で何をする」

靖子「衣は可愛いな~」ナデナデ

衣「ふみゅ~やめろ~、頭を撫でるな~」フニャフニャ

靖子「ほんとにいつまでも撫でていたいよ」

靖子「まあでも今回は、ちょっということがある」ガシッ

衣「な、なんだ?」

靖子「…久をいじめたら容赦しないぞ」

衣「久?」

衣「…ほう?会場に満ちたこの気配はそいつのものだったか」

靖子「……」

衣「ふふん、より楽しみになってきたよ」

衣「衣のよい遊び相手になってくれるかな?」テクテクテク

~会場~

久「よろしくね、みんな」

深堀「よろしくお願いします」

ゆみ「よろしく」

衣「ふん、有象無象がよく集まったものだな」

衣「ん?風越の大将は去年と違うのか?」

衣「そうか、また衣の遊び相手にはなれなかったか…」

深堀「…天江衣」

衣「なんだ、風越の?」

深堀「お前には見えなかったのか?あの哀しき瞳に宿った思いを」

衣「ふん、お前では相手にならん。清澄の、期待しているぞ」

久「は、はい?」

久(よくわかんないけど、いけそうだよ)グッ

三科『大将戦、開始です!』


~大将戦~ 

深堀「ツモ4000オール」

深堀「ロン4800」

深堀「ツモ2600オール」

三科『おーっと風越の大将、三連続アガりです』

三科『風越の深堀選手は、堅実な守りのスタイルだったと記憶してますが』

三科『これはどうなんでしょうか、靖子プロ』

靖子『…今までは山のようなどっしりとしたプレーだったが』

靖子『今は、鬼のような気迫を感じる』

久保「鬼か…懐かしいな、あの深堀をみるのも」

美穂子(深堀さん…)

深堀(この戦い方も…久しぶりだな)

~回想~

深堀(新入生)「ここが長野の名門の風越女子か」

深堀「さて、さっさと麻雀部を制覇させてもらおうかな」

華菜「お前も麻雀部はいるのか?」

深堀「ん?そうだが」

華菜「かなちゃんもだし!この風越のエースになる女だし!」

華菜「お前程度に負けないし!」

深堀「…ほう?面白い、相手をしてやろう」

華菜「かなちゃんに勝てるわけないし!」

深堀「その言葉、後悔するなよ」



……………………………………………

華菜他部員達「」チーン

深堀「どうした池田?まだまだやるぞ」

久保「おい深堀、これ以上は…」

深堀「ふははは、名門校のコーチのわりにあまいセリフだ」

深堀「はやくたて池田ァ!」

美穂子「待ってください」

深堀「…なんだ?かわりに相手になるとでも言うのか?」

美穂子「はい、私がお相手します」


………………………………………………

深堀「な!?この私が…勝てないだと」

美穂子「ありがとうございました」

深堀「…なにもいわないのか?」

美穂子「なにがです?」

深堀「私は麻雀部の部員をここまで苦しめたんだぞ?」

深堀「ボコボコになるまで私を倒すなり、追い出すなりすればいいだろ」

美穂子「…そんなことはしませんよ」

美穂子「貴方も、私たちの麻雀部の仲間なんですから」

華菜「か、かなちゃんもまだまだいけるし」

華菜「もう一度勝負するし!深堀」

美穂子「生命って力強いでしょ?あの子たちも、あなたを追い出したりはしないわ」

~回想終了~

深堀(私はあの時、人の愛にふれた…)

深堀(今度は、私がその恩をかえす番だ!)

深堀「ツモ6000オール!」

三科『跳満ツモ!四連続アガりで風越大きくリードです!』

深堀(天江相手ではなにが起こるかわからない、まだまだ稼ぐ!)

ゆみ「ロン12000だ」

深堀(くっ、天江ばかりを注視しすぎたか)

ゆみ(天江衣は沈黙している…今のうちに…)ゾクッ

久「ツモ!2000、4000よ」

ゆみ(なんだ今の感覚は)

ゆみ(怪物はもう一人いたのか?)

深堀(こいつは…)

衣「…残念だよ」

久ゆみ深堀「!?」

衣「清澄の。お前なら衣の遊び相手になるかと思ったが」

衣「どうやら、お前は逃げたようだな」

久(龍門渕の人なにをいって…?)

衣「お前たち程度で衣の支配に抗えるかな?」

ゆみ(くっ!ついに怪物が暴れだすのか)

衣「海底ツモ、4000オール」

三科『龍門渕高校天江衣海底撈月です。これは珍しい役が出ましたね、靖子プロ』

靖子「…確かにそうだが、そういうプレイヤーもいるということさ」

靖子(別にそれが衣の本質ではないがな)

深堀(…なるほど、場の支配か。これが牌に愛された子か)

久(全然ツモが思い通りにいかない)

久(どうして?今までこんなことなかったのに)

衣「清澄の、まだわからないのか?」

ゆみ(さっきから天江は清澄ばかりを気にかけている…)

ゆみ(何かあるのか?)

衣「それなら、もっと深淵まで沈むがいい!」

ゆみ(ぐっ!さらにプレッシャーが強く)

久(何?底の方に何かが…)

久(あれは…お母…さん?)

~回想~

久(中学)「うーん、インターミドル楽しかったわ」ノビー

久「なかなか強い子もいたし、可愛い子はもっといっぱいいたしね」

久「あの片目が碧眼の子はちょっかい出しといて正解だったわ」ジュルリ

久(まあ、贅沢を言うならもっと強い子とも戦いたかったかな?)

???「あの、すみません」

久「ん?私に何か用?もしかして、ナンパ?」

???「いえ!違います」アセアセ

久「違うの?私はあなたのようにかわいい子なら大歓迎なんだけど」

???「そんな…可愛いなんて」テレテレ

???「そうじゃなくて。あの、麻雀お強いんですね」

久「え?もしかしてあなたも麻雀打つの?」

久「さっきの大会には出てなかったようだけど?」

???「はい、出ていませんので」

久「そうよね、あなたのような可愛い子いたら忘れてないわ」

???「そ、そんな//」

久「ごめんね話が前後して、それで御用は?」

???「は、はい。私と…私と麻雀打ちませんか?」

久「あなたと?今から?」

???「そうです。ご迷惑でしたか?」

久(ふーん、面白そうね)

久「いいわよ、どこで打つ?」

???「ほんとですか!楽しみです」

???「打つとこなら私知ってます、行きましょう!」

久「ふふっ強引ね。私は竹井久って言うの。あなたは?」

照「私は宮永…宮永照です」

………………………………………………

照「ただいま先生」

赤坂「お帰~照…その子は?」

照「はい。さっき仲良くなった子で、久っていいます」

久「竹井久です、よろしくお願いしますお姉さん」

赤坂「あらあらお上手やね…麻雀を打つの?」

照「はい。ここで打たせて貰えますか?」

赤坂「ふ~ん…私も入ってええ?」

照「え!?先生が打ってくれるんですか!嬉しいです!」

久「照、あの人って強いの?」ヒソヒソ

照「もちろん!すっごい強いよ」ヒソヒソ

久(へえ、面白そうね)

赤坂「そうゆうことやから、熊倉ちゃんも入ろうや」

熊倉「…この子でやるんですか?」

赤坂「まあまあ、照が連れてきた子やし素質はあるんやない?」

熊倉「…そうか、わかった」

熊倉(…可愛そうに)

久「よろしくお願いしまーす」


…………………………………………………

久「ぐっ…っ!かはっ……!」

熊倉「…やはり無理があったか」

赤坂「う~ん、もうちょいでいけそうなんやけどな~」

久母「赤坂!もう逃げられないわよ!」バンッ

赤坂「なんや、もう来たんか」

久母「あなたは何をやって…久!」

赤坂「おっと、邪魔はさせへんよ」

熊倉「…いや、ここは引くぞ」

霞「見つけましたよ!」

巴「もう逃げられません!」

赤坂「…頃合いやね、いくよ照」

照「もうですか?もっと打ちたいです」

赤坂「あとで相手してあげるさ」

霞「赤坂、逃げられると思ってるんですか?」

赤坂「ええの?あっちの久ちゃん放っておいて?」

久母「久!久!」

久「あぁ…おか…あ…さ…」

霞「くっ!卑怯な」

赤坂「そういうことや。またな、おっぱいちゃん」

熊倉「…いくぞ」

巴「いいんですか?逃がしちゃいますよ」

霞「それよりあの子が!」

久母「霞!久はどうなっているの!?」

霞「これは…小蒔ちゃんの時の…」

霞「…どうやら、神のたぐいが憑いているようね」

久母「なんですって?どうにかならないの?」

巴「方法はあるんですが…」

霞「どこかに移すしかないわ」

久母「そういうこと…私にお願い!」

霞「でも!」

久母「お願いよ!霞ちゃん」

霞「久母さん…わかりました。命の保証はしませんよ」

巴「それでは、いきます!」

…………………………………………………


久「…ここは…?」

久父「久!起きたか!」

久「お父さん…どうして…?」

久(そうだ、私は照に連れられて…)

久(四人で麻雀をうって…それで…)ガタガタ

久「そうだ!お母さん!お母さんは!?」

久父「…お母さんは…もういないんだ」

久「お父さん…何をいって?」

久父「お父さんもいかなくちゃならない」

久父「久、麻雀のことはもう忘れなさい」

久「そんな…どうして…?」

久父「それでは、あとをお願いします」

親戚「はい、任せてください」

久「私が…私がいけないの?」

久「い、いやあああああ!」


~回想終了~


久(な、なにこれは)ガタガタ

久(こ、こんなの私知らないわ)

ゆみ(なんだ?清澄まで様子が)

深堀(天江衣、何かしたのか?)

衣「ふん。そうか、両親を…やはりお前と私は似ていたな」

衣「でも、衣はそこで全てを忘れて逃げたりしなかったよ」

衣「お前のようなのが衣と同じ力だなんて、怒りがおさまらない」

衣「ここで潰してくれる!」

深堀(まずい!また同じ過ちを繰り返すのか)

深堀(山に…山にさえ触れれば…)

ゆみ(風越からすこし気配を感じる?)

衣「無駄だ、衣の支配からは抜けられんよ」

ゆみ「っ!チー!」

衣「?ずらしても衣の海底撈月に近づいただけだぞ?」トン

深堀「カン!」

衣「なに!?」

深堀「もいっこカン!嶺上ツモ8000!責任払いだ」

三科『おおっと!嶺上開花です。今大会二人目の嶺上開花アガりです』

靖子(風越…いや、鶴賀か)

リアルタイムで遭えて嬉しい

衣(完全に視界から外していた、鶴賀め)ギリッ

ゆみ(ここで清澄を潰してしまってはまずい気がしたのでな)

ゆみ(それにしても清澄は…)

久「」ガタガタ

ゆみ(先ほどのような恐怖は感じないな)

衣(鶴賀はやっかいだが衣に太刀を与えられるほどではないな)

衣(となればここは)

深堀(…くるか、天江衣)

深堀(お前には先輩の借りもある…だが、それよりも!)

深堀(お前にはまず、愛を教えてやらねば!)


現在
清澄 95700
龍門渕 48300
風越 140500
鶴賀 115500

衣(衣が親か、ここでおわりだな)

衣「ロン」

衣「ロン」

衣「ロン、ロン」

三科『おおっと風越、龍門渕に四連続で振り込んでしまいました』

衣(風越め、そろそろ諦めにはいるはずだ…ダメ押しだ)

衣「海底撈月ツモ!6000オール!」

深堀「…天江衣、先ほど清澄に失望したといっていたな」

衣「ふん、そうだ。自分から逃げるなんて弱い者のすることだからな」

深堀「お前もだ、悲しみを人にぶつけてもなんの解決にもならないぞ?」

衣「…なに?」

深堀「天江衣!悲しみを知らないものに勝利はない!」

衣「…減らず口も叩けなくしてやる!」

ゆみ(プレッシャーが弱まった?)

ゆみ「ロン5200だ」

衣(鶴賀!またか!)

三科『前半戦終了ー!龍門渕が原点近くまで取り返し四校ほぼ横ばいになりました』

久「」フラ

ゆみ「!清澄、大丈夫か!?」

久「…大丈夫よ、ありがと」フラフラ

ゆみ「大丈夫なわけ…!」ガシ

深堀「…すまない。行かせてやってくれ」

深堀(あの人がお前に愛を教えたのなら)

深堀(今度はおまえが教える番だぞ、咲)

~廊下~


久「なに…なんなのあれは」ガタガタ

まこ「久どうした!?様子がおかしかったようじゃが?」

久「ま、まこ。私…私…」

まこ「本当にどうしたんじゃ!?なにがあったか話せ」

久「なんで…なんで私はあんなことを忘れて…」

まこ「…そうか、思い出したんか」

まこ「試合は中止じゃ。帰るぞ」

久「で、でも。まこ」

まこ「今はあんさんが心配じゃ」

咲「待てよまこ」

まこ「咲。言いたいことはわかるが、もう試合は無理…」

咲「久、私はあんたのおかげでまた麻雀を打つようになった」

久「…」

咲「これは、私が麻雀の楽しさを思い出したからだけじゃない」

咲「久、あんたが本当の楽しさを与えてくれたからだ」

久「…咲、私の麻雀で人が傷ついたのよ」

咲「それがどうした?それで麻雀が好きという気持ちを否定できるのか?」

久「でも…お母さんが…」

咲「何があったか私は知らない、だから変なことも言っちまうかもしれない」

咲「でもな!私は、おまえが…好き…だぜ」ゴニョゴニョ

まこ「!?」

久「え?」

咲「ああっもう!私はお前と全国に行きたいって言ってるんだよ!」

久「咲…ふふっ、ふふふっ」

咲「久?」

久「あはははは!ほんと咲って可愛いわね」

咲「な//なにを笑ってるんだ//」

久「そうだわ、咲に麻雀の楽しさを教えたのは私だもんね」

久「その私が麻雀を楽しめないわけないもの!」

まこ「久…そのことじゃが…」

久「いいわ、まこ。今は聞かないでおく」

久「いってくるわね、ありがとう!二人とも」スタスタ

咲「落ち込んだと思ったら急に明るくなって、どうしたんだ?久のやつ」

久「今回もまた、咲みたいな子がいる」

久「麻雀を打つ楽しさ、教えてあげないとね!」

~会場~

ゆみ「清澄はまだ来ないのか…」

衣「ふん、なぜあんな軟弱な奴に気をかける」

衣「大方、試合を諦めたのだろう」

深堀「…」

久「あら?悲しいこと言ってくれるわね」

衣「!?」

久「私はあなたと麻雀を打ちたいのになー」

深堀「…清澄、いいのか?」

久「当然よ、私一人のIHではないもの。こんなところでやめられないわ」

三科『それでは大将戦後半戦に移ります』

~大将戦後半戦~

衣(気に食わない気に食わない気に食わない)

衣(先ほどまであれ程意気消沈していたではないか)

衣(それなら、もう一度沈めてやる)

ゆみ(後半になって力が衰えるどころか寧ろ増してきている?)

深堀「…」

衣(どうだ清澄!まだ戦えるか?)

久(これは…どうしようかしら)

深堀「天江衣、お前は気づいていないようだな」

衣「なに?」

深堀「お前の支配、山までは届いていない!」

深堀「カン!カン!もいっこカン!嶺上ツモ8000オール!」

三科『風越三倍満!トップに躍り出ました』

衣「清澄ばかり瞻っていたら…いいだろうならば一切合切、烏有に帰せばいい!!」パリーン

久(うわっ)

深堀(なんだ!?)

三科『おおっと、停電です。これはどうしたことでしょう?』

靖子(衣…ついに本気を…)

~龍門渕~

一「まずいよ!衣がまたあの状態に」

純「これは、衣の体が危険だ。止めに行くか」スクッ

透華「待ちなさい、純」コオオオオ

一「透華?でも衣のあれは…!」

透華「違うのだ一、ついに衣が敗れる時がきたのだ」コオオオオ

智紀「…どういう意味?」

透華「…天座…失墜」

~会場~


三科『やっと復旧しました。大将戦を再開します』

衣「海底ツモ!4000.8000!」

衣「どうだ風越!もうアガれまい」ゼーハー

衣「これで衣の独壇場だ!もう誰もここまで上がってこれない!」ゼーハー

衣「ぐぅっ!」

ゆみ「天江衣?」

深堀「どうした!?」

衣「う、うるさい!まだまだいけるぞ!」

深堀(天江…)

久「…天江さんは麻雀が楽しい?」

衣「なんだいきなり?」

久「ちょっと興味があってね」

衣「…楽しくないよ」

久「どうして楽しくないの?」

衣「おぬしたちが弱すぎるからだ!衣は…衣は麻雀を楽しみたいのに!」

久「そうなの…」

衣「衣が麻雀を打っていても、最後には必ず一人になる」

衣「でも今回は…今回こそはおぬしに期待したのに…」

久「久よ」

衣「え?」

久「おぬしなんて寂しいわ。私は竹井久っていうの」

衣「そ、それがどうした」

しえ

久「さっきまで私もあなたのような打ち方をしていたから気持ちはわかるわ」

久「でもそれに従がってるだけでは成長はないわ」

久「ここで一緒に麻雀を打ってるんですもの、お互いに知って歩み寄らないと」

久「麻雀とも。そして私たちも…そうじゃないと楽しくないわよ」

衣「…そんなことを言うのはおぬしだけだ…同じ力を持っていたから…」

ゆみ「そんなことはないぞ、天江衣」

衣「鶴賀?」

ゆみ「わたしは加治木ゆみだ。確かに私は手も足もでてなくてお前に孤独を感じさせてしまっ

ていたかもしれない」

ゆみ「だが、天江との戦いでまた新しい自分を発見することができた」

衣「新しい…自分?」          

ゆみ「そうだ。少なくとも私は天江に感謝しているし、もっと打ちたいとも思っている」

深堀「…天江衣」

衣「風越…」

深堀「お前を愛してくれるものがここに二人もいる…私も入れて三人。これで不満か?」

深堀「もう私たちは手を伸ばしているんだ。あとはお前がこれを掴むだけだ」

ゆみ「変化を求めるだけじゃない、自分も変わるんだよ」

久「私は衣ちゃんのような可愛い子は笑顔の方がもっと素敵だと思うんだけど?」

衣「…そんなことは考えたことはなかった。衣は…変われるのか?」

久「もちろんよ!私も戻れた!」

衣「衣も…衣もお前たちと打ちたい!」

深堀「さあ、本当の大将戦を再開しよう」

久「負けないわよ」

ゆみ「ここから巻き返してやろう」

衣「衣に勝てるとおもうなー!」

三科『大将戦終了!結果はご覧の通りです』

清澄 115000
龍門渕 107000
風越 95600
鶴賀 82400



優希「ぶちょおおおおおお!」

久「勝ったわよみんな!」

京太郎「やりましたね部長!」

和「部長、流石でした」

まこ「よくやってくれた。流石は久じゃ」

咲「ふん、私が大将を預けたんだ。当然だな」

久「まったく咲は素直じゃないわねー」

衣「あ、あの。清澄」

久「ん?衣ちゃん、私のことは久って呼んでね」

衣「先ほどは…ありがとう。そしてすまなかった」

久「…私は笑顔のあなたの方が好きよ」ナデナデ

衣「ふみゅ~撫でるな~//」

まこ和咲「な!?」

和「ななななな!あの部長がどうしちゃったんですか!?すぐに病院に!」

久「私は今回打てた三人とも、大好きよ!」

ゆみ「ひ、久//」

衣「そんな//照れるぞ//」

深堀「そうか、ありがとう」

久「深堀さんもちょっとは照れてくれなきゃ面白くないわ」チュッ

美穂子「なああああぁぁぁ!う、上埜さんとなにをやって…キシャアアア!」

深堀「まてキャプテン!これはそんなんじゃない//」

美穂子「満更でもないじゃないですか!」

まこ「久!なにをやっとる!」

咲「ふざけんな久ぁぁ!」

ドタドタバタバタ


赤坂「あらあら、あの子達生きてたんか」

赤坂「ふふっ、私もまだまだやね」


………………………………………………

~翌日~

咲「う、朝か」パチッ

咲「全く昨日は疲れた…」

久「おはよう咲」ズイッ

咲「…っ!ひ、久!なんでここに!?ここは私の家だぞ!」

久「なにって、大事な後輩を起こしに来てあげたのよ」

久「顔赤いわよ咲」ニマニマ

咲「わ、わかった。顔が近いって、離れろ!」

久「照れちゃって可愛い!昨日言ってくれたのは嘘だったのかしら?」

咲「う、うるさい//…久、お前な…」

久「ん?どうしたの咲?」

咲「靴下、左右の柄が違うぞ」

久「///!?」バッ

咲「…はあ」

久「な、なによ!」

咲「…教えてやらなかったのか、まこ」

まこ「その方が面白いからのう」ニマニマ

久「も、もう!気づいてたんなら言ってよまこ!」

まこ「しっかし、朝は結局起きられないし、ここに来るまで二回も転ぶし、ポンコツはなおっ

とらんのう」

久「う、うるさい//もう先にいくわよ!」

まこ「これ、待たんか。また転ぶぞ?」

咲「はあ、全く…悪くない」

優希「部長おはようだじぇ」

京太郎「おはようございます部長」

久(確かに悲しいこともあったし私はふさぎこんでいたかもしれない)

久(でも今はこの子たちと麻雀がうててとっても楽しいわ)

久(こんな出会いをさせてくれた麻雀に私はとても感謝している)

久「全国大会も勝つわよ!」


カン

この後阿知賀編全国編完結編と続くのですがちょっと投下する余裕が本当にないです

それとちょっと内容が…投下するのも見るのも苦痛や

なのでこれから残りを本筋だけの超ダイジェスト版で登校しときます

ほんとはここまでで1スレ、全4~5スレのつもりだったんだが舐めてたわ

読まなくてもいいです、すみません

ネタは色々引っ張ってきてますが主に北斗の拳です

すっごい簡単に言うと黒幕いくのんの人工牌に愛された子の被害者が久でいくのんを倒すとい

う感じです


いくのんは悪キャラに使いやすいんや…すまぬ…

阿知賀編
園城寺 怜は北斗のトキ、メインはトキ照穏乃淡

高鴨 穏乃は大星淡と深堀と宮永咲の昔の知り合い

深堀と淡に会うため全国を目指す

赤土 晴絵は熊倉に赤坂を倒すための戦力を集めるよう言われ阿知賀女子のコーチに

キャラはところどころ違うが内容はほぼ本編

レジェンドと熊倉の目的は宮永照を牌に愛された子で倒すことをしずのに教える

準決勝大将戦で穏乃淡は再開、淡にそれを話し一緒に照を倒すことを決める

全国編
四校合同合宿  なんで自分でこんなのまとめなあかんのか…興奮するわ
メインキャラは久まこ咲

久まこ咲深堀ムッキー透華は靖子に赤坂が人工牌に愛された子を作ろうとしていることをしる

本物は山の支配ができ、人工は場の支配(山は本物に劣るが)ができる

衣久はその被験者失敗作。咲深堀穏乃淡は本物の牌に愛された子。

咲は深堀と牌の愛についての修行。まこはムッキー透華に北斗系の牌の哀についての修行

副将
愛宕ネキに劣ることをつけこまれた絹が改造

はっちゃんの神を暴走させるが熊倉の秘策のモノクル塞ポンが抑え、まこの天破活殺で絹解放

大将
善野監督がいくのんに改造でしにそうに、末原さんが肩代わりをする

霞さんは末原を抑えようとするが失敗するが熊倉の対牌の愛用に連れてきた豊音が六曜仏滅で

消滅させる

赤坂は最初からそこを狙って豊音に神のまがいを移すことに成功

久さんが豊音を落として勝利

姫松を倒し終に赤坂を追い詰めるがすこやんの協力で照をつれ脱出

久咲まこトキ透華ムッキーしずあわあわ深堀でおう

完結編

照に追いついた一向は照+憩と戦う

憩ちゃんは北斗のサウザー。本物の牌に愛された子。

ムッキートキ透華で勝利。まこはここで牌の哀を知る

照にしずあわあわ深堀が挑むが敗北。咲は深堀に牌の愛を教わる

すこやんといくのんには熊倉レジェンドが挑む

レジェンドは牌に愛された子、すこやんは改造成功一号

10年前のインハイでレジェンドが圧倒されたのをみて熊倉は絶望しいくのん側に参加していた

結局いくのんすこやんが勝利

照に咲まこ久で挑む

照の照魔鏡は相手の分析だけでなく神をうつすという特性を持っていていくのんはそこに目を

付けていた

照は咲に勝つためいくのんについていった

咲は照にボコられ、久まこは神をうつされ瀕4

ここで√分岐。照の哀を理解してかったらまこ√。照に愛を与えてかったら咲√

ラスト、すこやんいくのんを霞さんと神代家でかくまわれて生きてた久母が力を弱める

すこやんいくのんまこ咲で最終決戦

愛と哀はどっちも必要なんだよパンチで分かり合い勝利

さっきの√分岐で久とくっついてend 最終的に久と咲は性格が原作の感じに戻ります


よくもこんな書いたものや。変なテンションは怖いです ほんとにカン

>>53まで一旦乙

前のと合わせて今から読む
おつかれちん

乙乙ー

終わってた乙

ところで赤「阪」ではなかったか

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