憧「泣き顔の綺麗な人が好き」咲「えっ」 (79)
恒子「大将戦終了~!!」
恒子「インターハイ団体戦を制したのは、白糸台高校に決定しました!!」
淡「やったああああ!!優勝だあああああああああ!!」
穏乃「負けちゃったか~、でも楽しかった!!」
咲「おめでとう大星さん」
恭子「完敗や」
バタン!
菫「淡!やったな!!」
久「惜しかったわね、咲」
灼「穏乃もよく頑張った」
洋榎「恭子おおおおお!!」
恒子「各校のメンバーも終了とともに一斉に対局室に集まってきましたね」
憧「シズ、お疲れ!!」
宥「お疲れさま」
穏乃「みんなごめん、あと一歩届かなかったよ」
玄「ううん、大健闘だったよ穏乃ちゃん!!」
灼「うん、よくやったよ」
穏乃「へ、そうかな?えへへ」
憧「全く、ちょっと褒めるとすぐこうなんだからシズは」
穏乃「…あっ!!清澄の輪の中に和がいる!!」
穏乃「私ちょっと行ってくるよ!!和~」
期待よー
玄「穏乃ちゃんって本当に和ちゃんのことが好きなんだね」
憧「そりゃ~和の為にまた麻雀始めちゃうくらいだしねぇ」
穏乃「和!!また会えて嬉しいよ!!」
和「私もですよ、穏乃」
穏乃「私、どうしてもまた和に会いたかったんだ!だって…」
穏乃「和のことがずっと好きだったから!!」
和「えっ?」
憧「わぉ、こんな大衆の場で告白なんてシズったらやるぅ~」
玄「穏乃ちゃん男前ですのだ!!」
和「…」チラッ
咲「わわっ、私告白の場面なんて初めて見ちゃったよ///」
和「…」ハア
和「いいですよ穏乃、貴方の思い受け入れましょう」
穏乃「ほんと?やったあああああああ!!」ダキッ
和「ち、ちょっと穏乃!苦しいですっ」
穏乃「ごめんごめん、嬉しくってつい」ギューッ
灼(はっ!!この勢いに乗っ取って私も…!!)
灼「あ、あのハルちゃん、私ずっとハルちゃんのこと好きだった///」
晴絵「ええっ!?」
洋榎「何やあいつら、こんな公共の場ではずいなぁ」
漫「末原先輩!!わ、私先輩のこと前から好きでした!!」
恭子「!?」
由子「うちでも何か始まったのよー」
絹恵「お姉ちゃん!!お姉ちゃんは誰か好きな人とかおるんっ!?」
洋榎「えっ、うち?うちはちょっとばかし気になる人なら…///」チラッ
久「?」
絹ちゃんは俺がもらいますね
誠子「…何なんだこの告白大会は…」
菫「うちの優勝ムードが薄まってしまったな」ヤレヤレ
淡「すすす菫!!実は私、菫のこと前からカッコイイなって…///」
菫「!?」
誠子「ってうちもかー!!」
尭深「事の発端は清澄と阿知賀…」
照「…」チラ
咲(…あっ!お姉ちゃんがこっち見て…)
照「」プイッ
咲(っ!!顔、そらされた)
咲(…もう、私の顔も見たくないんだ…)
憧「はぁ、それにしても灼までどさくさに紛れて晴絵に告白とか何やってんだか」
玄「灼ちゃん、赤土さんに一目惚れしてからずっと一途に想い続けてたみたい」
憧「一目惚れ?」
玄「うん。IHで赤土さんの勇姿を見て、好きになったんだって」
憧「一瞬で人を好きになるとかそんなの、私的にはありえないわね」
宥「そうかなぁ?ロマンチックで良いと思うよ」
玄「あ、私はおねーちゃんがいちばんだよ!」モミモミ
宥「んっ、玄ちゃんここじゃ駄目だよぉ///」
憧「あんたは宥姉の胸が、でしょ!…ん?」
咲「…」パタン
憧「宮永さん、出ていっちゃった…?」
憧「何だろ?気になるし後を追ってみよ!」タタッ
憧「いったいどこへ?」キョロキョロ
憧「…あ、いた!通路の隅に…」
憧「!!」
咲「…」ポロポロ
憧(…泣いてる)
憧(何で?優勝できなかったのが悔しかったから?)
憧(いや違う、そんな感じじゃない、これは…)
憧(傷ついた心の痛みを堪えてる感じ…)
④
この憧ちゃんはシズラーではなかったのか
咲「…」ポロポロ
憧(とにかく何でもいい、声をかけよう)
憧(そう思ってるのになぜか体が動いてくれない)
憧(声もなく泣き続ける宮永さんに視線が縫いつけられたみたいに)
憧(目が離せない)
咲『ツモ、嶺上開花!』
憧(…さっきの対局では凄く凛としてたのに、今はこんなに儚く見える)
憧(瞳からとめどなく溢れる涙が、すごく綺麗…………)
咲「…あ」
憧「っ!!」ビクンッ
憧(め、目が合っちゃった!!)
咲「あなたは、阿知賀の…」
憧「ご、ごめん!!別に覗いてたわけじゃなくって!!」
咲「は、はぁ…」
憧「あのっ、良かったらこれ使って!!」バッ
咲「ハンカチ…」
咲「…ありがとう」ニコッ
憧「っ///!!じ、じゃあね!!」ダダッ
咲「…あ」
憧「はあ、はあ…」バックンバックン
憧「何これ、心臓が爆発しそう…///」
~~~~~~~~~
穏乃「どこ行ってたんだよ憧?」
憧「えっ?うん、ちょっと花摘みにね」
和「憧、咲さんを見かけませんでしたか?さっきから姿を見せないので心配で…」オロオロ
憧「さ、さあ?見てないわよ」
和「そうですか…」ソワソワ
穏乃「和は過保護すぎだよ、宮永さんも子供じゃないんだから!」ムッ
和「そうですね…」
④④
憧(私なんで和に宮永さんの居場所教えなかったんだろ)
憧(ただ何となく、宮永さんと和を会わせたくなかった。和に慰められる宮永さんなんて見たくなかった)
憧(…なんでそんな風に思うのかは、分かんないけど…)
玄「ふ~、やっとホテルに着いたね!」
灼「今日一日が随分と長く感じられた…」
晴絵「一世一代の告白イベントもあったしな、灼?」ウインク
灼「は、ハルちゃん///」
憧はいはいお熱いことで」
玄「それにしても他校の生徒まで告白しだしてビックリしたよ~」
灼「それもこれも穏乃のおかげ…」
穏乃「いや~、それほどでも!」
憧「シズったら調子乗りすぎ!」ペシッ
宥「そういえば憧ちゃんはいるの?好きな人」
憧「…へっ?」
穏乃「そうだそうだ!憧も教えなよ!!」
憧「あ、あたしは別に好きな人なんて…」
玄「じゃあ気になってる人とかは?」
④④④
憧「気になる…人…?」
咲『…』ポロポロ
憧「…っ!!」
憧(な、何でこんな時に宮永さんの顔を思いだすのよ!?)
憧「…いないわよ」
穏乃「ほんとに?今誰かの顔を思い浮かべたっぽかったのになぁ」
憧「気のせいだってば」アハハ
憧(うん、きっと気のせいに決まってる…)
珍しい組み合わせ?
翌日
晴絵「皆おはよう。今日はめいっぱい東京見物してこう!」
穏乃「はーい!!」
玄「もう明日は奈良に帰るんだね~」
宥「何かあっという間の大会だったねぇ」
憧「…」
穏乃「憧?何か元気ないけど大丈夫?」
憧「えっ?うん、大丈夫よ」
憧(…このまま帰っちゃうと…もう、会えないんだ…)
支援するし!
晴絵「あ、そうだ。皆聞いてくれ!」
灼「なにハルちゃん?」
晴絵「実は今夜清澄の皆さんと合同打ち上げすることになったんだよ」
憧「…えっ?」
晴絵「清澄の部長さんがご一緒にどうですかって誘ってくれたんだ」
穏乃「ホントですか?やったー!!和と一緒だー!!」
玄「良かったね穏乃ちゃん」
憧(嘘っ!?また宮永さんに会える!?)
憧「よ、よかったわねシズ!!」バシッ
穏乃「いてっ!何だよ憧、急に元気になっちゃって」
憧「べ、別に何でもないわよ!さあ、夜までにお腹をすかせておかないとね!!」
宥「何だか憧ちゃん張り切ってるねぇ」
~~~~~~~~
穏乃「うおお、ここが打ち上げのお店か~」
玄「くんくん、美味しそうな匂いが充満してますのだ!」
しえん
久「あら、阿知賀のメンバーもご到着ね」
まこ「今日はよろしゅうお願いします」
晴絵「こちらこそよろしくな」
久「さあ皆さん、空いてるお席へどうぞ!」
憧(ええっと宮永さんは…)キョロキョロ
憧(…いた!)
咲「わあ、どのお料理も美味しそうだね」
和「咲さん、メニュー左端のなんてどうですか?」
憧(…やっぱり和が隣かぁ)
穏乃「和~!!」ダキッ
和「っ?穏乃ったらいきなり抱きつかないで下さいよ」
憧(!!宮永さんと和の間にシズが割り込んだ!ナイスシズ!!)
憧「あのっ、ここ空いてるかな?」サッ
咲「…あ、どうぞ」ニコッ
憧「あ、ありがと///」ストン
憧(よし!宮永さんの真正面キープ!!)
久「…さて。全員ドリンクは行き渡ったかしら?」
晴絵「それでは。清澄・阿知賀両校のインターハイベスト4の健闘を祝して」
久・晴絵「かんぱーい!!」
全員「かんぱーい!!」
玄「んくっ、んくっ…ぷはーっ!んまい!」
灼「玄、オヤジみたい…」
優希「うおお!この手羽先うまいじぇえええ!」ハムハム
まこ「こら優希、あんまりがっつきなさんな」
④
珍しい組み合わせだ
期待
咲「…」
憧(宮永さん、元気ないな)
憧(昨日も泣いてたし。…何か気に病んでることでもあるのかしら)
穏乃「和、和~!」ダキッ
和「もう、穏乃ったら。そんなに抱きつかれたら身動きしにくいです」
宥「二人はラブラブだねぇ」
久「そんなに目の前でいちゃつかれたら独り身が身に染みるわ」
まこ「あんなに福路さんににアピールされてて気づかんとは…鈍感もいいとこじゃな」ボソッ
穏乃「ねえねえ和、今度デートしようよ~」
和「ええっ?お出かけなら咲さんや優希も一緒に…」
優希「恋人同士のデートに着いていくほど野暮じゃないじぇ。なあ咲ちゃん」
咲「…えっ?う、うん、そうだね…」
憧「!!」
憧(あ…、もしかして宮永さん)
憧(和のこと好きなんじゃ…)
憧(…うん、きっとそうだわ)
憧(だからあの時、失恋して泣いてたんだ!)
憧(ずっと好きだった和をシズに取られて…。そっか、そうだったんだ…)
和「咲さん?何だか元気ありませんが具合でも悪いのですか?」
咲「え、いや大丈夫だよ!あ、あはは…」
憧「……」
憧(宮永さん、顔が引きつってる…)
憧(辛いんだよね。…分かるわ、だってあたしも同じ気持ちだもん)
憧(…え?同じ、気持ち…!?)
咲「…」
憧(あ……そっか)
憧(あたし、あの時から宮永さんを…)
憧『一瞬で人を好きになるとかそんなの、私的にはありえないわ』
憧(あんなこと言ってた直後に、会場の廊下で泣いてた宮永さんを見て)
憧(一瞬で、心奪われちゃったんだ………)
支援
憧(…でも、宮永さんが好きなのは和)
憧(あたし、恋に気づく前に既に失恋しちゃってたんだ)
憧(はは…………笑えないなぁ)
優希「なあなあ。のどちゃんが好きってことは、穏乃ちゃんはおっぱい星人なのか?」
穏乃「ぶほっ!!」
和「ゆーき!何てこと聞いてるんですか!!」
灼「おっぱい星人なのはむしろ玄…」
玄「ふふーん!おもちのことなら何でもおまかせあれ!!」
ご都合主義のために無理矢理咲に惚れさせられた憧のポジションに笑える
咲がちょっと涙を見せただけで、咲に思いをよせる憧が滑稽だわ
優希「なるほどだじぇ。おっぱい大きい人が好みなのはそっちの姉ちゃんだったか」
玄「理想はうちのおねーちゃんなのです!!」モミモミ
宥「あっ!もう玄ちゃん、ここじゃ駄目だってばぁ…」
久「え、えーと。いちおう大衆の場なので、お触りは遠慮してもらえないかと…」
晴絵「ごめんな、うちの玄はいつもこんなんで」
灼「ちなみに私のタイプはハ…」
玄「うん、それは聞かなくても分かるからいいのです!」
灼「ひど……ん?憧、さっきから静かだけど気分でも悪い?」
憧「…」
穏乃「おい、憧?」
憧「……えっ、なになに?今何か話してた?」
穏乃「なにぼーっとしてるんだよ?お腹でも壊したとか?」
憧「そんなんじゃないわよ。ただちょっと考え事してただけ…」
玄「そうだ!憧ちゃんはどんな子がタイプなの?」
憧「えっ?」
穏乃「あ、それ私も聞きたい!」
憧「…タイプ?」チラッ
咲「?」
憧「…泣き顔の、綺麗な人」ジッ
咲「…えっ」
穏乃「憧?」
憧「………っ!!」ハッ
憧「あ、ち、違う違うっ!!別に、宮永さんのこと言ったわけじゃ…っ」
咲「え、あの…」
玄「宮永さんのことなの?憧ちゃん」
憧「…っ!!」
憧「あ、あたしちょっと外出てくるから…っ!!」ダッ
しえ
咲「」ポカン
灼「…宮永さん」
咲「は、はい」
灼「良かったら、憧のこと追ってあげてほし…」
咲「…分かりました。行ってきます」
和「あ、待ってください咲さんっ」
穏乃「和。ここは二人にしてあげよう?」
和「……はい」
憧「…」
咲「…あ、あの。新子、さん?」
憧「…」
咲「ええと、さっきのは…」
憧「…もう隠しきれないから言っちゃうけど……」
憧「あたし、宮永さんのことが好き」
憧「あの時泣いてる宮永さんを見て、一瞬で好きになっちゃったんだ」
咲「っ///」カアッ
憧「でも、この言葉は忘れていいから」
咲「えっ?」
憧「だって、宮永さんが好きなのは和なんでしょ?」
咲「へっ?和ちゃん?」
憧「隠さなくても、もう分かってるんだから」
憧「…だから、あたしの想いなんて忘れていいんだからね」
咲「…」
咲「本当に、忘れていいの?」
憧「えっ?」
咲「だって新子さん、泣きそうな顔してる」
憧「…っ!!」
一目惚れからの愛の告白とかあこちゃーアグレッシブすぎんよ~
憧「…嘘よ。嘘に決まってるじゃん」
憧「好きになった人に、忘れてほしくなんてない…!」ポロッ
咲「…新子さん」
憧「…っ」ポロポロ
咲「新子さんの涙、凄く綺麗」
憧「…、宮永さんの方が、綺麗だったんだからね…っ」ヒック
咲「ふふ、ありがとう」
カタカタカタカタ
~~~~~~
咲「…落ち着いた?新子さん」
憧「うん。…その、みっともないとこ見せちゃったわね///」
咲「ううん、そんなことないよ。…ところで、さっきの話なんだけど」
憧「ん?」
咲「私が和ちゃんを好き、って言ってたけど。私、和ちゃんをそんな目で見たことはないよ」
憧「…へっ?」
咲「和ちゃんは私の大切な親友。それ以上でもそれ以下でもないよ」
憧「…そうなの?」
咲「うん」
憧「なんだぁ…ってあたし、早とちりしちゃって恥ずかしすぎ!」カア
咲「ふふっ」
憧「あ、でもそれじゃあ何であの時泣いてたわけ?」
咲「…それは」
憧「あっ、その、別に言いたくなければ無理に言わなくてもいいんだからね!」アセッ
咲「…ううん。私の為に泣いてくれた新子さんには言えるかも」
しえ
憧ちゃん可愛い
~~~~~~
憧「…じゃあ、お姉さんと仲直りするためこの大会に?」
咲「うん。…でも結局決勝で負けちゃって。それに、お姉ちゃんには嫌われたまま…」
憧「…」
咲「私のやってきたことって何だったんだろうなぁって思ったら、どうしようもなく悲しくなっちゃって…」
咲「ふふ、おかしいよね。これしきのことで泣いちゃうなんて」
憧「…おかしくなんてない」
咲「新子さん?」
ho
なるほどなるほどなるほど~
そっちか
憧「誰だって家族に否定されたら悲しいに決まってる」
憧「あたしだって、お姉ちゃんに冷たくされたらきっと泣いちゃう自信あるわ」
咲「…っ」
憧「だから、そんなに強がらないで」
咲「…うん。ありがとう」
憧「それに、まだ宮永さんには個人戦があるじゃない!」
咲「え?」
憧「2日後の個人戦!宮永さん出るんでしょ!?」
咲「う、うん」
俺「宮永さんのこと絶対に応援するからね!」
憧「宮永さんが頑張って勝ち進めば、お姉さんと直接当たる可能性だってあるんだから」
憧「その時にありったけの思いをぶつけてみなさいよ!」
憧「もしそれでも仲直りできなかったら、あたしがお姉さんにガツンと言ってやるわよ!」
咲「…っ」ポロッ
憧「!!」
咲「…私、本当は誰かにそうやって、背中を押して欲しかったのかも…」ポロポロ
咲「ありがとう…新子さん」ポロポロ
ええ子や・・・
憧(ああ、やっぱり綺麗だなぁ。宮永さんの涙)
憧(でもこの子にはきっと、笑顔の方が何倍も似合ってる)
憧(いつか宮永さんの最高の笑顔を引きだせるのが、あたしだったらな…)
咲「…はぁ。結局私まで泣いちゃったね」エヘヘ
憧「二人して赤い目で戻るのは恥ずかしいわね」
咲「うん。でも皆心配してるだろうから、そろそろ戻らないと」
憧「そうね。じゃ、いこっか。…咲」
咲「へっ?」
憧「咲。…って呼んじゃ、駄目?///」
咲「ううん。喜んで!」
憧「あ、あたしの事は憧で良いから!」
咲「うん、憧ちゃん」
憧「えへへ///じゃあ行こっか、咲!」
咲「うんっ!」
憧「皆おまたせ~」
優希「二人とも遅いじぇ!」
久「もう食べるものあまり残ってないわよ」
玄「肉類は私があらかた平らげたのです!」
灼「玄はちょっと遠慮ってものを覚えたほうがいいとおも…」
和「…二人で一体何を話していたんですか?」
咲「えっ?それは…」
憧「咲とあたしだけの秘密!だよね」ウインク
咲「!!うん、憧ちゃん」ニコッ
和「…」
玄「おおっ、いつの間にか二人が親密になってるのです!」
久「これはひょっとして新カップル誕生だったり?」
まこ「ひゅ~♪」
俺「ひゅ~」
憧「そんなんじゃないわよ」
穏乃「でも、憧すごく良い顔してるよ」
憧「そう?…ふふ」
憧(今日は咲のことを知ることができたから、ね)
憧(今はまだ片思いだけど…)
憧(いつか絶対に、咲を振り向かせてみせるんだから)
~~~~~~~~
個人戦初日
憧「いよいよね。どう、調子は?」
咲「うん。今はすごくリラックスしてるよ」
咲「でも良かったの憧ちゃん?応援の為にわざわざ東京に残ってくれるなんて…」
憧「咲が心配だからね。…それに、一緒にいたいって下心もあるし」
咲「っ///」カアッ
憧「咲、顔真っ赤」
咲「あ、憧ちゃんがストレートすぎるから…」
憧「物事は押して押して押しまくるのが、あたしの信条だからね」
咲「…うん、憧ちゃんのそういうところ、私好きだな」
憧「っ///」カアッ
咲「憧ちゃん、顔真っ赤」
憧「も、もうっ!真似しないでよね///」
咲「ふふ、ごめんね。…じゃあ私、そろそろ行くね」
憧「うん。頑張って、咲!」
咲「ありがと、憧ちゃん」タタッ
穏乃「…結構良い雰囲気じゃない。憧」
憧「シズ、あんたも会場に来てたの?」
穏乃「うん。私は和の応援にね」
憧「そっか。和と上手くいってるようで何よりね」
穏乃「…それが、そうでもないんだよな…」
憧「えっ?」
穏乃「和の心には誰かが住み着いてる。…そしてそれは私じゃない」
憧「シズ…」
穏乃「…でも!私は諦めない!」
穏乃「いつか必ず和のいちばんになってみせるよ!」
憧「…うん。シズならできるわよ。きっと」
穏乃「ありがと、憧」
憧「何ならどっちが先に相手を射止められるか勝負しない?」
穏乃「おっ、いいね!」
咲「…」
咲「実はもう、結構好きなんだけどな…///」ボソッ
咲「でも、今はまだ…」
咲「この戦いが、終わったら…その時に言おう。私の想いを…」
咲「待っててね、憧ちゃん」
恒子「それでは個人戦初戦、スタートです!!」
カン!
リンシャンはよ
乙
新しい試みだったな
良かった
おつかれちん
乙
チープでC級の恋愛映画を見せられたような気分になった
乙
咲ちゃん可愛い
乙
乙乙
乙
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