モバP「……はぁー」 (23)
以前書いた
モバP「……はぁ」のCuアイドルverです
オムニバスなので前回のを読んでなくても大丈夫です
モバP「……はぁ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389192406/)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1389717056
安部菜々の場合
P「……はぁ」
P「(最近一人でいると無性に不安になることが多くなってきたな…)」
P「(…どうして涙が出そうになるんだろうか)」
P「(その原因はわからない…)」
P「(……駄目だ。もう、このまま泣いてしまいそうだ)」
菜々「……えいっ!」
ぎゅっ…
P「…えっ?」
菜々「キャハっ☆ウサミンパワー注入ですよぉ♪」
P「こ、この声は菜々か…?」
菜々「はいっ!ナナですよー!」
P「(いつの間に…)」
菜々「……」
ぎゅーっ…!
P「…ははっ。急にどうしたんだ?」
菜々「……Pさん」
P「ん?なんだ?」
菜々「…えへへっ。呼んでみただけですっ」
P「ははっ。なんだそりゃ」
菜々「…ナナの名前も呼んでくださいっ」
P「…菜々」
菜々「はいっ!」
菜々「…Pさんっ」
P「うん」
菜々「……」
菜々「こうして名前を呼び合ってると…」
菜々「お互いが求め合ってるって気がしませんか?」
P「えっ?」
菜々「……一人で泣かないで」
P「…!」
菜々「このままで良いですから、聞いてください」
菜々「ナナが嬉しい時は、いつもPさんがいて…一緒に喜んでくれました」
菜々「ナナがつらい時も、いつもPさんがいて…ナナの名前を優しく呼んでくれました」
菜々「あなたがいたから、ナナはアイドルになってたくさん泣いたり笑ったりすることができたんです」
菜々「だからナナはPさんが嬉しい時も一緒に喜びたいです」
菜々「Pさんがつらい時も悲しい時も…ナナはあなたと一緒にその気持ちを分かち合いたいんです」
P「菜々…」
菜々「…ご迷惑ですか?」
P「……」
P「…ははっ。まいったな」
P「ウサミンは心で通じ合うってことか…」
菜々「…ふふっ。そーですよー!」
菜々「ウサミンは心と心が通じ合わないと死んじゃうんですからっ!」
P「そりゃ大変だ」
P「……菜々」
菜々「…はい」
P「…少しの間、このままで」
P「泣いても良いかな…?」
菜々「…!」
菜々「Pさんがナナを求めてくれるのならっ…♪」ぎゅっ…
輿水幸子の場合
P「……はぁ」
P「(最近の仕事はうまくいっている…)」
P「(アイドル達も2周年を迎えて、更に輝きだして…)」
P「(それなのになんで最近の俺は無性に不安な気持ちになったりするんだろうか…)」
P「(逆に上手く行き過ぎてるから…っていうのもあるのかな)」
幸子「…なにいつも以上に冴えない顔をしてるんですか?」
P「…っと」
P「…幸子か。どうした?」
幸子「……」
P「…幸子?」
幸子「…あなたは何を考えているんですか?」
P「…えっ?」
幸子「ボクはいつも言っていますよね?」
幸子「ボクを見て、ボクのコトだけを考えてくださいって」
幸子「あなたはこのボクのプロデューサーなんですよ?理解しているんですか?」
P「いや…俺はいつも幸子のことはちゃんと見てるし考えているぞ…?」
幸子「……そうですか」
幸子「でしたらボクは不名誉なコトに、Pさん如きに見くびられていたんですね」
P「…はっ?」
幸子「あぁ、なんてカワイソウなボクなんでしょうか!」
幸子「こんなにもボクはカワイイのに、そのカワイさをあろうことか自身のプロデューサーにわかってもらえていないだなんて!」
P「…幸子。お前、何を勝手に…」
幸子「ええ!自分勝手にモノを言ってますよ!」
幸子「けれど、それは今のボクに絶対の自信があるからこそですっ!!」
P「…!」
幸子「…しっかりしてください」
幸子「なにを不安がるコトがあるんです?」
幸子「ボクがあなたの期待を裏切ったことがありますか?」
P「幸子…」
幸子「ボクのコトを信じてください」
幸子「ボクもあなたのコトを信じています」
幸子「今も…そして、これからもずっと…」
P「……」
P「(…そうか。今の俺はアイドルを見ているつもりでいて、その子自身の本質とちゃんと向き合えてなかったんだ…)」
P「……そうだよな」
P「自分のアイドルを信じることの出来ないプロデューサーがどこにいるんだよな」
P「今まで上手くいってたんだ」
P「これからも上手くいくに決まってるよな……カワイイ幸子となら!」
幸子「…!」
幸子「…フ、フフンっ!さっきよりは見れる顔つきになりましたねっ!」
幸子「ええ、そうですよ!このボクを一体誰だと思ってるんですかっ!」
幸子「これでもまだ不安な気持ちが残るというのなら…」
幸子「不安な気持ちが消え去るまで、何度でもボクの素晴らしさをボクの隣で教えてあげます!感謝してくださいね!」
楊菲菲の場合
P「……はぁ」
P「(そろそろ昼休憩の時間か…)」
P「(けど、全然食欲が無いんだよな…)」
P「(ここ最近ずっとそうだ…)」
P「(食べなきゃいけないとは思うんだけど…)」
P「(……いいや。このまま仕事してよう)」
ガチャ…
菲菲「Pさん、お疲れさまネ!」
P「あぁ、菲菲か。お疲れさま」
菲菲「Pさん、これからお昼休憩カナ?」
菲菲「ふぇいふぇいと一緒にご飯食べヨ♪」
P「あー…えっと…」
P「悪いけど、俺今食欲が無くて…」
菲菲「……」
菲菲「…ふぇいふぇい、Pさんの為にお料理したカラ!すぐ持ってくるから待っててネっ!」ダッ…
P「あ、菲菲…」
P「(…はは。まいったなぁ)」
ガチャ…
菲菲「おまちどおさまネ!」
菲菲「さぁ、召し上がれ♪」
P「あのさ、菲菲…菲菲の気持ちは嬉しいんだけど…」
P「……って」
菲菲「へへ、ゆっくり噛んで食べてー!」
P「…梅干し粥?」
P「(料理っていうから、てっきり豪勢なものでも出てくるかと思いきや…)」
菲菲「……」
菲菲「エヘヘ、お粥でごめんダヨー」
菲菲「デモネ…」
菲菲「これなら食欲無くても、食べられるカナって思ったノ…」
P「…!」
菲菲「Pさんは、ちょっとお疲れさまダヨ…」
菲菲「お疲れさまは、食欲無くしちゃう…」
菲菲「デモ、食べないのはもっとお疲れさまになっちゃうカラ…」
P「菲菲…」
P「(そうだな…思えばここ最近ロクに休んだりしてなかった…)」
P「(そこで溜まった疲れやストレスが原因で食欲不振になったっていうのは充分にあり得る…)」
P「…普段、みんなに自己管理はちゃんとしろって言ってるのにな」
菲菲「…Pさん?」
P「…ありがとな、菲菲」
P「お粥、いただくよ」ニコッ
菲菲「あ…」
菲菲「エヘヘ…ふぇいふぇいが作ったものでPさんが喜んでくれるのとっても嬉しいナ!」
菲菲「ふぇいふぇいは、その笑顔だけでおなかもハートもいっぱいヨ♪」
P「ははっ。そう言ってもらえると俺も嬉し……って、あつつっ…!」
菲菲「あっ!アツアツだから気を付けて!」
菲菲「まずは…ふぅふぅ……って冷ましてカラ…」
菲菲「…はい、あーん♪」
白菊ほたるの場合
P「……はぁ」
P「(最近、ふとした瞬間に泣きたくなってしまう…)」
P「(アイドル達と話をする…それは楽しい…)」
P「(けど、一人になった瞬間に何だか取り残された気になってしまう…)」
P「……みんなと、いつまでも一緒にいられるわけじゃないんだよな」
ほたる「……そう…なんでしょうか?」
P「…!」
P「…ほたる」
ほたる「あ、あの…す、すみません…盗み聞きをするつもりは無かったんですけど…」
P「……いや、俺の方こそすまない」
P「変な独り言、聞かせちゃったな…気にしないでくれ」
ほたる「……」
ほたる「…プロデューサーさん」ぴとっ…
P「…ほたる?」
ほたる「……」
ほたる「…私はいなくなりません」
P「えっ?」
ほたる「プロデューサーさんは不幸体質だった私をアイドルとして輝かせてくれました…」
ほたる「私…あなたと出会うまでは、つらいことも悲しいこともたくさんありました…」
P「……」
ほたる「だけど、あなたは教えてくれたんです。この世界には幸せなこと、たくさんあるんだって」
ほたる「…あなたは私の幸福そのものです」
ほたる「一緒にいれば、幸せになれるって信じています」
ほたる「それは私だけじゃなく、プロデューサーさんにとっても…」
ほたる「私も、あなたを幸せにしたいから…」
ほたる「あなたが置いてくれるのなら、ずっとそばにいます…」
ほたる「そばに、いさせてください…」
P「ほたる…」
P「…俺は、何を勘違いしてたんだろうな」ナデナデ…
ほたる「わっ…?」
P「取り残されてなんていない…」
P「ちゃんと近くにいてくれる人はいるんだよな…」
ほたる「…!」
ほたる「…はい」
ほたる「自分が一人だって思ってしまうから、一人になってしまう…」
ほたる「そう、思うんです…」
P「ほたる…」
ほたる「私はもう…自分が一人ぼっちだとは感じません」
ほたる「…ううん」
ほたる「一人ぼっちじゃ、ありませんでした…」
ほたる「…ありがとう。あなたは私に幸せを気づかせてくれたんですよ」
P「…良いんだ。俺も、ほたるに大切なことを教えてもらったからな」
ほたる「…えへへ」
P「…なぁ、ほたる?」
ほたる「はい?」
P「これからも小さい幸せ、大きい幸せ、見つけていこうな?」
P「…みんなと一緒に、さ」
ほたる「…!」
ほたる「…はいっ♪」
太田優、アッキー、前川みくの場合
P「生きてるって、なーんだろ」
優「生きてるって、なぁに?」
P「生きてるって、なーんだろ」
優「生きてるって、なぁに?」
P「……はぁー」
優「やぁん!どうしたの、Pくんってばぁ!」
優「アッキーみたいな困り顔でため息なんてついちゃってぇー!」
P「お前、何気に酷いな…」
アッキー「くぅーん…」
優「あはっ☆ごめんねぇー♪」
優「でもぉ、それでホントにどうしちゃったわけぇー?」
P「だって、よく考えてもみろよ…」
P「昨日もガチャで765レアうっうー」
アッキー「くぅーん…」
P「今日もガチャで765レアあふぅ」
アッキー「くぅーん…」
P「明日もガチャで765レアうまってますぅー!」
アッキー「くぅーん…」
P「きっと今月の月末ガチャもっ!765レアしか引けなくて全部レアメダル送りさっ!」
P「Pくん、毎日毎日同じことの繰り返しで!全然生きてる気がしないんだよぉ!」
優「そんなことないよぉ、Pくんっ!」
優「…いいからいいからぁ~♪アッキー信じてぇ~♪」
アッキー「くぅーん…」
P「え?アッキー?」
優「今からアッキーがガチャを引いて、Sレアを引いてみせるからぁ♪」
アッキー「くぅーん…」
P「おいおい冗談はよせよ」
P「アッキーがSレアなんて引けるわけないだろぉ?」
優「そう言ってられるのも、今のうちかもよー?」
アッキー「くぅーん…」ガチャガチャ…
雫(SR)「ホットミルク、沸かしましょうかー?」
P「な、なにぃっ!?」
優「ほらねぇー☆アッキー凄いでしょー?」
P「いや、そもそも犬がガチャ回してる時点で凄すぎるだろ…」
優「ほらぁ、次はPくんの番だよぉ?」
P「おい、よしてくれよ…どうせ俺が引いたところでまた765レアさ…」
優「…よわむしぃー!」
P「…!?」
優「…けだものぉー!」
P「け、けだもの…?」
優「…引けるよ引けるよぉ~♪Pくんなら引けるよぉ~♪」
アッキー「くぅーん…」
P「……」
P「ありがとう優…withアッキー」
P「Pくん、なんだか勇気が湧いてきたよ」
P「…よしっ!来いっ!!」ガチャガチャ…
ケイト(R)「イギリスから来たケイトデース!」
P「……」
優「……」
アッキー「くぅーん…」
P「ちょっと課金してくる」
優「Pくん、待ってぇっ!」
P「止めるな優っ!アッキーに引けて俺が引けないわけ…!」
優「Pくん、765レア以外引けたってことは…」
優「生きてるじゃーんっ!」
P「…!!」
P「お、Oh…!!」
P「そうだったぁー!!!」
優「生きてるって、なーんだろ」
P「生きてるって、なーに?」
優「生きてるって、なーんだろ」
P「生きてるって、なーに?」
アッキー「くぅーん…」
P「……」
優「……」
P「あ、アッキーの散歩付き合うぞ」
優「ホントにぃ!?うれしー☆すぐいこー!」
アッキー「くぅーん…」
みく「…ニャ」
みく「…ドゥ」
みく「ドゥワナ…」
みく「Pチャーーーーーン!」
みく「……」
みく「えっ、なにこのポジション」
おわり
ちょっと疲れてるかもしれない
乙
なんで最後笑う犬なんだよww
乙
long life is 長生き
みくにゃんオチが鉄板だったのでみくにゃんのファン辞めます
おっつおっつばっちし☆
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