小悪党「げへへーお財布いただいちゃうぞー」 (2)

女「ふ、ふぇっ……お、お財布がない?」

男「つっ! やっぱり、さっき遠くからこっちを見ていたのは……能力者か!」

犯罪都市――アレイガルザ――
20xx年、異能力を宿す人間が世界各地に発見される。
異能力が犯罪利用されることも少なくなく、能力者は一か所の地に集められた。
要するにアレイガザルとは、危険人物(能力者)の隔離場である。

男「待てよひったくり野郎」ダダダッ

小悪党「ちぃっ……雑魚は大人しくしてろっての」

男「『筋肉増量』(ドーピング)!」シュンッ

小悪党「はやっ……」

ガツッ

小悪党「ぐう……わ、脇腹を思い切り蹴りやがって」ドサッ

男「勝負ありだな」スンッ

小悪党(早すぎて俺の能力が当たりそうにねぇ……。なんとか一瞬でもアイツの気を引ければいいんだが)

女「男っ! 能力のわからない相手に不用心に近づかない方がっ……」トテットテッ

スレタイと本文のギャップにポカーンってなった

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