シャーリー「少佐、リベリオン製訓練器具が届いた」美緒「ほう?」 (62)

美緒「この円盤か。どのように使えばいい?」

シャーリー「ちょっと待ってください。えーと、これを投げて捕手がキャッチすればいいみたいです」

美緒「それだけか。訓練になるのか?」

シャーリー「一回やってみません?私もどの程度効果があるのか知っておきたいですし」

美緒「分かった。では、シャーリー。投げてくれ」

シャーリー「行きますよ。せーのっ……」ブンッ

美緒「はぁぁぁぁ!!!」ダダダッ

シャーリー「おぉ」

美緒「はむっ!!」パクッ

シャーリー「少佐!?」

美緒「ふぁーふぃー。ふぉうふぃっふぁい、ふぁふぉむ」

シャーリー「も、もう一回ですか。いいですけど、なんで口でキャッチするんですか?」

美緒「手よりも先に口が出てしまった。不思議なこともあるものだな。はっはっはっは」

大尉同士仲良くやれば良いじゃん

シャーリー「行きますよ。せーのっ……」ブンッ

美緒「はぁぁぁぁ!!!!」ダダダダッ

シャーリー「追うのはいいんだけどな」

美緒「はむっ!!」パクッ

シャーリー「やっぱり口か。そういう取り方でいいのか、これ」

美緒「ふぉぉぉ!!」ダダダッ

シャーリー「おかえり、少佐」

美緒「ふむ。ふぉふぉふぇんふぁん、ふんふぇんふぃふぁふふぁ?」

シャーリー「瞬発力と脚力を鍛える訓練にはなりそうだけど」

美緒「……なるほど。そのような使い道があるか」

シャーリー「どうですか。自主訓練に使えそうだし、採用するっていうのは」

美緒「まだ決断はできんな。シャーリー、もう一度投げてくれ。それで判断する」

シャーリー「了解。やぁー」ブンッ

美緒「はぁぁぁ!!!」ダダダダッ

即興?

芳佳「リーネちゃん、坂本さんがどこにいるか知らない?」

リーネ「ううん。見てないよ」

芳佳「そっか。そろそろ訓練の時間なのにどうしたんだろう」

リーネ「いつも15分前にはいるのにね」

芳佳「だよね。何かあったのかな」

リーネ「私、ちょっと探してくる。もしかしたらミーナ中佐と一緒かもしれないし」

芳佳「あ、それなら私は滑走路のほう見てくるね」

リーネ「うん」

芳佳「坂本さーん。どこですかー」

シャーリー「うーん」

芳佳「シャーリーさーん」

シャーリー「宮藤。どうした?」

芳佳「坂本さん、知りませんか?もうすぐ訓練なんですけど、まだ来てくれなくて」

シャーリー「少佐ならもうすぐ戻ってくるよ」

芳佳「え?それって――」

美緒「ふぉぉぉぉ!!!」ダダダダッ

芳佳「さ、坂本さん!?」

美緒「ん?ふぁっふぁっふぁっふぁ。ふぃふぁふふぃふぁ。ふぉーふぃふぁ?」

芳佳「どうしたかって、もうすぐ訓練の時間なんですけど」

美緒「む?そうか。すまんな。つい時間を忘れてしまった。いかんな。新しい訓練器具が導入されると夢中になってしまって」

芳佳「訓練器具って、その円盤ですか?」

美緒「ああ。リベリオン製でな、シャーリーが取り寄せてくれたようだ」

芳佳「へぇー。これが」

シャーリー「フライングディスクって名前があるらしいけど、まだ開発されてから間がないみたいだ。宮藤もやってみるか?」

芳佳「いいんですか?それなら、お願いしますっ」

シャーリー「いくぞ。そーれっ」ブンッ

芳佳「わーい!!!」タタタッ

美緒「はぁぁぁぁ!!!!」ダダダッ

美緒「はむっ!!」パクッ

芳佳「えぇぇ!?」

美緒「ふぁっふぁっふぁっふぁ」

芳佳「坂本さん、意地悪しないでくださいよぉ」

美緒「甘いぞ、宮藤。敵は常に隣にいるということを忘れるな」

シャーリー「少佐ー。それは宮藤のために投擲したんですけどー」

美緒「ああ、そうだった。すまない、宮藤。ほら」

芳佳「はむっ」パクッ

美緒「シャーリーのところに戻れ」

芳佳「ふぁい!!ふぁーふぃーふぁーん!!!」ダダダダッ

シャーリー「だから、なんで咥えるんだ」

芳佳「え?坂本さんが咥えていたんで、そういうものだと思いましたけど違うんですか?」

シャーリー「手でキャッチしてくれたらいいよ」

芳佳「あ、そうですか」

シャーリー「ところで少佐。この訓練器具、これからも使うってことでいいですか?」

美緒「効果が出るまでは保留だ。しばらく使用して効果が現れなければ、見送る」

シャーリー「ま、当然か」

芳佳「これなんだか楽しいですね」

美緒「楽しみながら訓練できるのはいいことだがな」

シャーリー「ルッキーニも喜んでくれるかな」

リーネ「坂本少佐ー」

美緒「リーネ。よし、ヒヨッコが揃ったところで訓練を始めるか」

芳佳「お願いします!」

美緒「まずはウォーミングアップの基地外周からだ」

芳佳「はい!」

リーネ「わかりました!」

シャーリー「さーてと、ユニットの調整でもしようかな」

美緒「……」

美緒「――今日はここまで。しっかり休むようにな」

リーネ「あ、ありがとうございましたぁ……」

芳佳「ましたぁ……」

美緒「ふむ……」

芳佳「坂本さん、どうしたんですか?」

美緒「いや。この円盤、どうしたものかと思ってな」

リーネ「フライングディスクでしたっけ?」

芳佳「これ投げられるとなんだか楽しいの」

リーネ「そうなの?」

美緒「……まぁ、今日はいいだろう。さぁ、食堂に急げ。食事も訓練の一環だ」

芳佳「はいっ」

リーネ「楽しいなら私もやってみたいな」

芳佳「今度、一緒にやろうよ」

リーネ「うんっ」

みんなが首輪付け出したら呼んでくれ

翌朝 シャーリーの部屋

シャーリー「すかー……くかー……」

美緒『シャーリー。シャーロット・E・イェーガー大尉。起きろ』

シャーリー「え!?あ、は、はい!!おきました!!」

美緒『すぐに着替えて滑走路まで来い』

シャーリー「りょ、りょうかいっ!」

シャーリー「……あれ?今、何時だ?寝坊しちゃったか?」

シャーリー「んぅ……?なんだ、まだ起床時間じゃないのかぁ……」

シャーリー「……」

シャーリー「ねよ」

美緒『――必ずこい』

シャーリー「は、はい!!」

シャーリー「な、なんだ……少佐がたたき起こすなんて……」

シャーリー「仕方ない、着替えるか」

滑走路

シャーリー「ふわぁ……」

美緒「悪いな。ゆっくり寝かせてやりたい気持ちもあったのだが。どうしてもお前に頼みたいことがある」

シャーリー「いえ、別にいいですよ。で、なんですか?」

美緒「……これだ」

シャーリー「フライングディスク……?」

美緒「投げてくれないか」

シャーリー「え?」

美緒「自分で投げて自分で捕るというのもやってみたのだが、他人に投げてもらったほうがいつ飛ぶのかわからないために訓練としては効果があると思ってな」

シャーリー「投げるのは構わないですけど、なんで私なんですか?」

美緒「お前ならば投擲速度を意図的に上げることができるだろう」

シャーリー「なるほど。そういうことですか」

美緒「あとできちんと労ってやる。だから、投げてくれ」

シャーリー「いや、いいですよ。これぐらいならいくらでもやりますって」

ミーナがこの雌犬が!って言い始めたら
よんでください

ペリーヌ「ふふふ。今日は早起きができましたわ。豆狸を完全に出し抜けたはず……」

ペリーヌ「坂本少佐ぁ。今行きますわぁ」

シャーリー「……」

ペリーヌ「あら。あれはシャーリー大尉。こんな時間に起きているなんて珍しいですわね。一体、こんな朝早くからなにを……」

美緒「ふぉぉぉ!!!」ダダダダッ

シャーリー「おかえり、少佐」

ペリーヌ「な……!?」

美緒「もう一度頼む」

シャーリー「オッケー。せーのっ」ブンッ

美緒「はぁぁぁぁ!!!」ダダダダッ

シャーリー「……」

ペリーヌ「ちょ、ちょっとよろしいですか?」

シャーリー「おはよう、ペリーヌ。随分、早起きだな。いつもこんな時間に起きてくるのか?」

ペリーヌ「あ、あの、今のは……?というか、坂本少佐と一体なにをなさって……」

美緒「ふぉぉぉぉ!!!!」ダダダッ

ペリーヌ「坂本少佐!?」

美緒「む?ペリーヌか。今日も早起きだな、偉いぞ。はっはっはっは」

ペリーヌ「あ、ありがとうございます。ところで、その、シャーリー大尉と訓練をなさっていると聞きましたが」

美緒「その通りだ。私が無理を言って来てもらった」

ペリーヌ「あの、わたくしでは力不足でしょうか?」

美緒「そうだな。力不足だとは思わないが、この訓練に関してはシャーリーのほうが適任だと判断した」

ペリーヌ「お言葉ですが、わたくしも円盤を投げることぐらいは」

美緒「シャーリーの魔法が役に立つんだ。分かってくれ」

ペリーヌ「そ、そうですか?」

シャーリー「少佐、どうします?もう一度やりますか?」

美緒「そうだな。あと5セットほどで終わりにするか」

シャーリー「了解。――やぁー」ブンッ

美緒「にがすかぁぁ!!!」ダダダッ

ペリーヌ「少佐……」

食堂

芳佳「えー!?今朝、あの訓練してたんですか!?」

シャーリー「そうだよ。宮藤も来るかと思ってたけど」

芳佳「えへへ。実は寝坊しちゃって」

シャーリー「あははは。そうなのか」

ルッキーニ「シャーリー、なんの話ー?」

シャーリー「昨日、話したろ?フライングディクスさ」

ルッキーニ「よしゅか、それってたのしいの?」

芳佳「うん。なんだかよく分からないけど、楽しいよ」

ルッキーニ「だったら、あたしもやりゅー」

シャーリー「時間が空けば投げてやるよ」

ルッキーニ「やくそくだよぉー?」

バルクホルン「フライングディスク?知っているか、ハルトマン?」

エーリカ「さぁ。昨日、シャーリーがリベリオンから取り寄せた訓練器具らしいけど?」

バルクホルン「訓練器具か……」

元フリスビー部部長(自称)ですがフリスビー楽しいです
あとシャーリー大好きです

ペリーヌ「例の円盤がどんどん広まっていきますわね……」

エイラ「円盤って?」

ペリーヌ「円盤は円盤ですわ。それを投げて捕る訓練です。少佐曰く、瞬発力と脚力、それから反応速度も鍛えられるという万能器具らしいですけど」

エイラ「すごいな、それ。あ、でもサーニャも似たようなの持ってた気がするな……。なんだっけ?」

ペリーヌ「わたくしに聞かれても困りますわ」

エイラ「それもそうだな」

リーネ「芳佳ちゃん、今日やってみようよ」

芳佳「そうだね。リーネちゃん、投げてくれる?」

リーネ「いいよ。そのあとは芳佳ちゃんが投げてね」

芳佳「勿論だよ」

リーネ「たのしみ」

シャーリー「楽しむのはいいけど、訓練器具だからさ。遊びで使ってたら怒られるぞ」

芳佳「はい。気をつけます」

ルッキーニ「あたしもあそぼー。にゃはー」

シャーリー「だから……。ま、いいか。楽しんでくれたら」

滑走路

芳佳「リーネちゃん!!おねがい!!」

リーネ「う、うん。えーいっ」ブンッ

芳佳「やぁー!!!」ダダダダッ

リーネ「芳佳ちゃん、がんばって!!」

芳佳「はむっ!!」パクッ

リーネ「芳佳ちゃん!!すごい!!」

シャーリー「いくぞ、ルッキーニ」

ルッキーニ「あい!!」

シャーリー「ていっ」ブンッ

ルッキーニ「よっと」パシッ

シャーリー「あ、こら。投げた瞬間に捕るなって」

ルッキーニ「だめなの?」

シャーリー「訓練にならないだろ?」

バルクホルン「……リベリアン。それが今朝言ってた訓練器具とやらか」

ミーナ「シャーリーさんが言っていた訓練器具はどうなの?」

美緒「昨日からだからな。まだ効果のほどは出ないだろう。ただ……」

ミーナ「ただ?」

美緒「瞬発力、脚力、反応速度、跳躍力は向上するはずだ」

ミーナ「それは素晴らしいことね」

美緒「ミーナもやってみるか?」

ミーナ「時間があればやってみたいけれど」

美緒「きっとミーナも気に入るはずだ」

ミーナ「美緒がそこまでいうなら」

美緒「では、そろそろ訓練があるのでな。行ってくる」

ミーナ「ええ。よろしくね」

ミーナ「フライングディスクか……」

ミーナ「美緒があんなに楽しそうに話すのも珍しいし、私もやってみたいわね」

ミーナ「その前に書類を片付けないと」

美緒「ん?」

シャーリー「やぁー」ブンッ

バルクホルン「ぅおおおおおお!!!!」ダダダダダッ

芳佳「やぁー!!!」

エーリカ「私の前を走るなぁー!!!――シュトゥルム!!!」ゴォォ!!!

ルッキーニ「あにゃー!!!」

リーネ「ハルトマンさん!!ずるいです!!」

エイラ「――円盤の到達地点は予測済みだ」

バルクホルン「エイラ!!貴様!!」

エイラ「はむっ!!」パクッ

芳佳「エイラさん、ずるいですよー!!」

エーリカ「おまえ、まじめにやれよー」

シャーリー「訓練にならないだろ」

エイラ「自分の能力を最大限に活用してなにが悪いんだ?」

バルクホルン「ええい!!とにかくやり直しだ!!」

さるよけー

美緒「お前たち!!!何をしている!!!」

ルッキーニ「うにゃ!?」

シャーリー「少佐……」

美緒「訓練と任務はどうした?」

エーリカ「今からやろうと思ってたんだけど、トゥルーデがさぁ」

バルクホルン「いや、これも訓練になるときいたから……」

美緒「この器具は飽くまでも自主訓練用だ。他の訓練を排してまで行う必要はない」

リーネ「ごめんなさい……」

美緒「わかればいい。それからシャーリー」

シャーリー「は、はい」

美緒「お前もきちんと指導しろ。これでは全員が堕落するだけだ」

シャーリー「了解。気をつけます」

美緒「ほら、宮藤とリーネは訓練。他の者も任務をこなせ」

エイラ「あーあ、中尉のせいで怒られた」

エーリカ「なんでだよー。エイラがいきなり「私にもやらせろー」って言って乱入してきたくせにー」

美緒「全く。何をやっているんだ」

シャーリー「まぁ、これ楽しいみたいですから」

美緒「それはわかるが、あのバルクホルンまで一緒になっているとな」

シャーリー「あいつもなんでか体が疼くっていってましたし」

美緒「……それは私もだな」

シャーリー「そうなんですか?」

美緒「この円盤が飛んでいるのを見るとどうしても体が反応する」

シャーリー「……やっ」ブンッ

美緒「……!?」

美緒「はぁぁぁぁ!!!」ダダダダッ

シャーリー「おぉ……」

美緒「はむっ!!!」パクッ

シャーリー「マジだ……」

美緒「ふぉふぁ!!ふぁふぁふぃふぇ、ふぁふぁふふぁ!!!」

シャーリー「すいません。少佐で遊ぼうとした覚えはないんですって」

わんこまっしぐら?

美緒「私まで遊んでいると思われるだろう」

シャーリー「でも、どうして反応するんだ?こんな円盤に……」

美緒「それはわからんな」

シャーリー「だけど、少佐も楽しいって思ってるんですよね、これ」

美緒「う……まぁ、な……」

シャーリー「よかった。それなら、いつでも使ってください」

美緒「そうさせてもらう。だが……」

シャーリー「何かあるんですか?」

美緒「一人ではできない。というよりも、一人では効果が薄いように思える」

シャーリー「……」

美緒「……」

シャーリー「いつでも、頼ってください」

美緒「助かる。その胸を貸してくれ」

シャーリー「どうぞどうぞ。減るもんでもないしね」

俺も借りたいです

翌朝 滑走路

シャーリー「いけー」ブンッ

美緒「――はむっ!!」パクッ

シャーリー「さっすが、少佐」

美緒「ふぁっふぁっふぁっふぁ」

芳佳「シャーリーさん!!次は私にお願いします!!」

シャーリー「はいはい。いくぞー。とぉ」ブンッ

芳佳「――はむっ!!」

ペリーヌ「あぁ……豆狸の次はシャーリー大尉だなんて……」

ペリーヌ「色々な意味で勝ち目など、ありませんわ……」

ルッキーニ「おはよ、ペリーニュー」

ペリーヌ「ルッキーニさん。あなたはまた木の上で寝ていらしたの?いい加減、自室で寝たほうがいいですわよ」

ルッキーニ「少佐も楽しそうだねー。にゃはー。あたしも参加しよー。ペリーヌはどうする?」

ペリーヌ「……行きますわ!!」

ルッキーニ「にひぃ。なら、一緒にいこ!」

シャーリー「なんだ、ルッキーニとペリーヌもか」

ルッキーニ「なげて、なげてー」

シャーリー「わかった。いくぞ、ほらっ」ブンッ

ルッキーニ「にゃはー!!まてまてー!!」

美緒「うむ……。ルッキーニだとどうしても遊んでいるようにしか見えんな」

ペリーヌ「……」

美緒「どうした、ペリーヌ?」

ペリーヌ「い、いえ……なんでも……」

ルッキーニ「ルッキーニスペシャル背面キャッチ!!!」パシッ

シャーリー「おぉ。すげえな」

芳佳「ルッキーニちゃん、かっこいい!!」

ルッキーニ「どうだー」

美緒「ルッキーニ、これは訓練だぞ。真面目にやれ」

ルッキーニ「えー?だって、このスピードならどんな体勢でも取れちゃうし。少佐と芳佳だって、簡単だから口でキャッチしてるんでしょ?」

美緒「いや、そういうわけでは……」

芳佳「違うんですか!?」

美緒「ああ……」

シャーリー「そうだな。少佐、ルッキーニが勘違いしちゃったのも無理はないよ。手でとったほうがいいのに、咥えて捕るなんてことしてたらさ」

美緒「それもそうか」

シャーリー「遊んでるだけにしか見えないしね。な、ペリーヌ?」

ペリーヌ「え!?いえ、わたくしは別に……」

美緒「シャーリーの言うとおりだな。わかった。今度からは口ではなく、手で捕る。それなら訓練に見えるだろう」

シャーリー「それがいいですよ」

美緒「よし。シャーリー、投げてくれ」

シャーリー「了解」

芳佳「坂本さん、がんばってください!」

シャーリー「やっ」ブンッ

美緒「はぁぁぁぁぁ!!!!」ダダダダッ

美緒「はむっ!!」パクッ

ルッキーニ「だめじゃん」

美緒「ふぁふぇふぁ……」

シャーリー「うーん。少佐、ふざけてはないですよね?」

美緒「ふぁふぁふぃふぁ!?ふぁふぃふぇふぁい!!!」

ペリーヌ「そうですわ!!そんなことはありえませんわ!!少佐はいつでも大真面目ですもの!!」

ルッキーニ「でも、口でキャッチしちゃってるしぃ」

美緒「シャーリー。もう一度、頼む」

シャーリー「分かりました。――やぁ」ブンッ

美緒「はむっ!!」パクッ

ルッキーニ「また咥えたー」

美緒「……」

ペリーヌ「少佐……あの……」

美緒「……先に戻る。シャーリー、協力してくれて感謝する」

シャーリー「あ、少佐……」

ペリーヌ「……やっ」ブンッ

芳佳「はむっ!!」パクッ

食堂

美緒「……」

エーリカ「ねえねえ、少佐はどうしたの?元気ないみたいだけど」

ペリーヌ「それが、どうしても円盤を口で捕ってしまうことを気にしているようで……」

エーリカ「口で?」

シャーリー「ルッキーニみたいにふざけていると思われたくないから、口で捕るのはやめるっていったそばから咥えちゃってさ」

エーリカ「それで」

ルッキーニ「あたしはふざけてないぃ!!」

バルクホルン「あれは口で咥えるものではないのか?」

シャーリー「違う。手で捕るんだ。手で」

バルクホルン「口で捕らえるほうが訓練になる。少佐はあえて難易度の高い捕らえ方をしているだけではなかったのか?」

シャーリー「いや、そんなことは考えてないみたいだ」

バルクホルン「そうだったのか」

エイラ「あれ手でよかったのか?うぇー、みんな口でとってるから私も勘違いしてた」

リーネ「私とルッキーニちゃんは手で捕ってましたけど」

ようするにフリスビーはウィッチ達の涎にまみれてるわけだ!

芳佳「でも、私も手よりも先に口が出ちゃいますよ」

エーリカ「言われてみれば私もかなぁ」

バルクホルン「個人差があるのかもしれないな。どのように捕獲するのがいいのか、個人によって変わってくるはずだ」

シャーリー「だからって咥えるか?手を伸ばしたほうが楽だろ」

バルクホルン「捕りやすさは人それぞれだ。一概には言えない」

シャーリー「そんなこと言ってもさ、傍から見てると芸を仕込んでるようにしか見えないぞ、あれは」

バルクホルン「芸とはなんだ」

リーネ「芳佳ちゃんも反射的に口が出ちゃうんだよね」

芳佳「うん。咥えなきゃ!って思っちゃうの」

リーネ「不思議だね」

芳佳「そうだねー」

シャーリー「うーん。フライングディスクは失敗だったのかもな」

エーリカ「えー?あれなくしちゃうのー?」

シャーリー「それを決めるのは少佐だ。私じゃないよ」

美緒「……」

滑走路

ミーナ「どうしよう……困ったわ……」オロオロ

美緒「ミーナ。どうした?」

ミーナ「あ、美緒。こ、これ……」

美緒「円盤?」

ミーナ「投げてくれる人を探していたんだけど、みんなこの時間は任務と訓練があって……。整備班や衛兵には頼めないし……」

美緒「そうか」

ミーナ「誰か、投げてくれないかしら」チラッチラッ

美緒「……貸してみろ」

ミーナ「え、そんな。悪いわ。でも、美緒に遠慮するのもおかしな話よね。お願いっ」

美緒「行くぞ」

ミーナ「ええ」

美緒「――はぁ!!!」ブンッ!!!

ミーナ「ふっ!!!」ダダダダダッ

美緒「……」

ミーナ「がうー!!」パクッ

美緒「おぉ……」ビクッ

ミーナ「ふぃふぉー。ふぉっふぁふぁー」

美緒「ミーナ。戻って来い」

ミーナ「ふぁい」タタタッ

美緒「何故、口で捕った?」

ミーナ「え?そういえば……。どうしてかしら。体が勝手に反応していたわね」

美緒「訓練には到底見えんな」

ミーナ「そうね……」

美緒「この訓練は廃止にするか」

ミーナ「でも、私は今初めてしたのだけれど」

美緒「私やお前まで遊んでいるように見えてしまう訓練など、あってはならん。違うか?」

ミーナ「確かにね」

美緒「これは廃棄する。いいな?」

ミーナ「私に聞かなくてもいいわよ。美緒が決めて」

美緒「そういわけだ。シャーリー」

シャーリー「そっか。残念だけど、仕方ないか」

美緒「すまんな。折角の提案だったが」

シャーリー「楽しんで訓練できればって思っていたけど、楽しすぎるのは問題ですからね」

美緒「そうだな」

シャーリー「さっきバルクホルンやハルトマンと話したんだけどさ。もしかしたら使い魔の影響かもしれない」

美緒「……そんなところだろうな」

シャーリー「気づいてたんですか?」

美緒「咥える者の共通点はそれぐらいしかないからな」

シャーリー「うーん。聴力が上がったりしても、そういうところにまで影響がでるなんて知らなかったな」

美緒「狩猟本能がそうさせるのかもしれんな。とはいえ、見た目の問題だ。私が嬉々と円盤を追いかけて咥えるようなことがあってはな」

シャーリー「示しがつかないってやつですか」

美緒「ではな」

シャーリー「そんなの気にしなくてもいいと思いますよ」

美緒「そういう性格だ。気にするなというほうが無理だ」

食堂

バルクホルン「あのディスクは廃棄されるのか」

シャーリー「少佐がそう決めた」

エーリカ「えー?もっとやりたかったなー」

シャーリー「仕方ないんじゃないか。見た目の愉快さはハンパないし。訓練してるなんて誰も思わないぞ」

バルクホルン「それは言えているな」

エーリカ「ぶー」

ペリーヌ「よかったですわ……」

リーネ「なにがよかったんですか?」

ペリーヌ「何をいっていますの。あのようなことに夢中になる少佐なんて、確かに愛らしいですが、らしくはありませんでしょう」

芳佳「えー?坂本さんはああいしてるほうがいいですよ」

リーネ「楽しそうだったもなんね」

芳佳「そうそう」

ペリーヌ「ダメですわ!!わたくしの知っている坂本少佐は凛々しくて、気高きお人ですもの!!!」

廊下

シャーリー「あはは。そうなのか」

ルッキーニ「うん。でねでねー、エイラがー」

サーニャ「……」

シャーリー「よっ。サーニャ」

サーニャ「どうも」

ルッキーニ「夜間哨戒がんばってねー」

サーニャ「うん。ありがとう」

シャーリー「気をつけてな」

サーニャ「はい」

ルッキーニ「サーニャっていつも夜に飛んでて嫌じゃないのかなー?」

シャーリー「ルッキーニはお日様がないと嫌になるんだっけ?」

ルッキーニ「とうぜんっ。暗いところはいやー」

シャーリー「……そういえばサーニャってストレスとかどうやって発散させてるんだろうな。いつもあんな感じだから分からないけど」

ルッキーニ「シャーリー、知らないの?」

しえー

エイラ「なんだ?サーニャのストレス解消法?」

シャーリー「ルッキーニから聞いたんだけどさ」

エイラ「あぁ。多分あれだな」

ルッキーニ「前にサーニャやってたよね?」

エイラ「最近は使わなくなったけどな。宮藤が来てから、サーニャも笑うことが多くなってきたし」

シャーリー「そうなのか。で、アレって?」

エイラ「アレはアレだ。シャーリーが取り寄せた円盤と同じぐらいのトレーニングができる優れものだ」

シャーリー「それならみんなにも広めたほうがよくないか?」

エイラ「サーニャは効果があるのはきっと自分だけだからって言ってたぞ。あとトレーニングには見えないから、中佐や少佐に怒られるっていってたと思う」

シャーリー「フライングディスクと似てるな」

エイラ「私もそれは思ってた」

シャーリー「で、それはどんなのなんだ?」

ルッキーニ「一回見たけど、サーニャ楽しそうだったー」

エイラ「うーん。サーニャの部屋にあると思うけど、また明日だな。今日は無理だな」

シャーリー「そっか。じゃ、エイラからも見せてくれるようにお願いしておいてくれ」

わんこたちかわいいな
支援

翌日 サーニャの部屋

サーニャ「……アレ?」

エイラ「シャーリーが見てみたいって言っててさ」

シャーリー「興味あるんだ。頼む」

ルッキーニ「あたしもみたいー」

サーニャ「少し待っていてください」

シャーリー「ボールか何かか?」

ルッキーニ「そんなのじゃなかったよー」

サーニャ「――これです」

シャーリー「これって……」

サーニャ「エノコログサを模したものです。こちらに来る前に見つけて購入しました」

シャーリー「どう使うんだ?」

サーニャ「エイラ」

エイラ「わかった。――ほーらほらほら」フリフリ

サーニャ「ふんっ!ふんっ!」

シャーリー「な……!?」

エイラ「これを振るとサーニャが反応して手を出してくるんだ」フリフリ

サーニャ「ふんっ!やっ!!」

シャーリー「トレーニングになるのか?」

エイラ「目の前で動くものを捕らえようとするからな。動体視力は鍛えられるって」

サーニャ「ふにっ!!ふんっ!!」

シャーリー「そうなのか……」

エイラ「ほーら、サーニャ。がんばれー」フリフリ

サーニャ「ふっ!!んっ!!」

ルッキーニ「……」

シャーリー「なるほどなぁ。こうやってサーニャは――」

ルッキーニ「うにゃー!!!!」

エイラ「な、なんだ!?」

ルッキーニ「にゃ!!にゃっ!!」

シャーリー「ルッキーニ!?どうした!?」

可愛いなぁ
画像がほしくなる

食堂

芳佳「シャーリーさんとルッキーニちゃん、遅いね」

リーネ「エイラさんも来ないし。このままじゃ料理冷めちゃうよ」

ペリーヌ「このままにしておけばいいでしょう。来たら食べますわよ」

芳佳「そんな風にいうことないじゃないですか」

シャーリー「――リーネ、ペリーヌ」

リーネ「あ、シャーリーさん」

芳佳「ご飯、できてますよー」

ペリーヌ「早く召し上がったらどうです――」

シャーリー「……」フリフリ

芳佳「……なにしてるんですか?それなんですか?あ、なんだかねこじゃらしに似てますね」

シャーリー「実験」フリフリ

リーネ「……」

ペリーヌ「……」

芳佳「リーネちゃん?ペリーヌさん?どうしたの?目が怖いけど……」

ねこまっしぐら!

シャーリー「ほーら、どうだー?」フリフリ

芳佳「シャーリーさん、そんなことよりご飯を――」

リーネ「やぁー!!!」

ペリーヌ「ふぅぅぅ!!!」

芳佳「え!?」

シャーリー「おぉ。やっぱりか」

リーネ「はっ!んっ!!やぁ!!」

ペリーヌ「このっ!!このっ!!」

芳佳「ど、どうしちゃったの!?」

シャーリー「そんなことじゃ捕まえられないぞー」フリフリ

リーネ「やぁ!ぅん!」

ペリーヌ「ふっ!くっ!!ふにぃー!!」

芳佳「シャ、シャーリーさん!!あの!!やめてください!!」

シャーリー「いや、心配しなくても二人は楽しんでるからヘーキだって」

芳佳「た、たのしんでるんですか……?」

使い魔の違いかw

ペリーヌ「シャーリー大尉!!これは侮辱ですわ!!」

シャーリー「あはははは。楽しかっただろ?」

ペリーヌ「……」

リーネ「……はい」

シャーリー「目のトレーニングにだってなってるから、別に悪いことじゃないしさ」

ペリーヌ「しかし!!こんなまるでネコのようなこと!!」

芳佳「楽しかったんだー」

リーネ「うん。あれを捕まえなきゃって体が勝手に……」

芳佳「そうなの?」

リーネ「もうね、気づいたらあれに向かって手をこう……」シュッシュッ

芳佳「私が円盤を咥えたのと似てるね」

シャーリー「そこだ、宮藤」

芳佳「え?どこですか?」

シャーリー「今から少佐のところに行ってくる。宮藤もあのフライングディスクで遊びたいだろ?」

芳佳「それは、そうですけど……。でも、もう坂本さんがダメって……」

格納庫

美緒「……」

シャーリー「少佐っ。探しましたよ」

美緒「どうした?」

シャーリー「フライングディスク。まだ捨てるのは早計じゃないかなって」

美緒「結論は出たはずだ。これ以上、議論する余地もない」

シャーリー「訓練器具としては使わないほうがいい。それは私も同感ですよ。少佐やバルクホルンが満面の笑顔で追いかけて、咥えて、戻ってくるなんて。正直、異様ですし」

美緒「だろう?だから……」

シャーリー「でも、このまま使っても良いと思いますよ」

美緒「あのな、シャーリー?」

シャーリー「なんですか?」

美緒「これは訓練器具としてお前が取り寄せたものだったはずだ。なのに遊んでいるように見えるのは問題だろう」

シャーリー「食事も訓練のうち。休むのも訓練のうち。これは、少佐がいつも言ってること」

美緒「何がいいたい?」

シャーリー「疲れをとる。ストレスをいかに発散するのかっていうのも軍人としては大事ってことですよね?」

美緒「そうだが……」

シャーリー「なら、いいじゃないですか。これ、使いましょう。みんながこれ一つで元気になるなら、便利ですよ」

美緒「……」

シャーリー「少佐」ブンッ

美緒「……!?」ダダダダッ

美緒「はむっ!!!」パクッ

シャーリー「ふふっ」

美緒「……上官を弄んで楽しいか?楽しいだろうな、シャーリー?」

シャーリー「そ、そんなことは……あはは……」

美緒「……ん」

シャーリー「え?」

美緒「罰だ。私の気が済むまで投げろ」

シャーリー「少佐……」

美緒「物は言いようだな。シャーリーの考えは悪くない。この円盤には今後も役に立ってもらう」

シャーリー「ははっ。流石、少佐。そうこなくっちゃ!」

シャーリー「そーれっ」ブンッ

美緒「はぁぁぁぁぁ!!!!――はむっ!!」パクッ

シャーリー「おみごと!」

美緒「ふぉーふぃっふぁい!ふぉーふぃっふぁい!」

シャーリー「いいですよ。はい、そーれっ」ブンッ

美緒「はぁぁぁぁ!!!」ダダダダッ

シャーリー「あはははは」

バルクホルン「おい」

シャーリー「え?」

エーリカ「なにしてるの?」

シャーリー「何って見ての通りだよ」

バルクホルン「この訓練は見た目の悪さから廃止になったはずだろう?」

エーリカ「禁止にした少佐だけ遊ぶなんてずるいなー」

シャーリー「これはなくならない。少佐が撤回したんだよ。ストレス発散に有効だからってね」

バルクホルン「そうか。ならば、シャーリー。投げろ。ディスクも用意してある」

しえ

シャーリー「なんで私が……」ブンッ

バルクホルン「ぅおおおおお!!!!――はむっ!!!」

エーリカ「私も!私も!」

シャーリー「はいはい」ブンッ

エーリカ「やっほー!!!!――はむっ!!!」

美緒「シャーリー!!」

シャーリー「ちょっと待ってください!!なんで私ばっかり!!」

ミーナ「シャーリーさん?」

シャーリー「中佐!?」

ミーナ「よろしくね」

シャーリー「……」ブンッ

ミーナ「がうー!!」ダダダダッ

美緒「シャーリー!!何故ミーナが先なんだ!!」

シャーリー「あぁ……いや……」

シャーリー(まずいな……みんな変なスイッチはいってないか……これ……)

エイラ「宮藤ー」

芳佳「エイラさん、どうしたんですか?」フリフリ

リーネ「んなっ!やっ!」シュッ

ペリーヌ「きぃっ!」

エイラ「今、滑走路で中佐たちが円盤投げて遊んでるぞ」

芳佳「え!?」フリフリ

サーニャ「ふしっ!にあ!」

ルッキーニ「にゃっ!にゃっ!」

エイラ「なんかすごく楽しそうだった」

芳佳「エイラさん、リーネちゃんたちをお願いします!!」

エイラ「な、なに?」

芳佳「私も円盤で遊びたいんです!!」

エイラ「あー、宮藤ー」フリフリ

リーネ「ふあぁ!!」

ルッキーニ「にゃにゃー!!」

芳佳「わーい!!私も混ぜてくださーい!!」

シャーリー「宮藤……。忘れてた……」

芳佳「シャーリーさんっ!円盤、投げてくださいっ!円盤っ!」

シャーリー「ちょ、ちょっと待ってくれ……」

芳佳「シャーリーさん!お願いします!」

シャーリー「だ、だからさ」

美緒「シャーリー。次はもっと早く投げてみてくれないか?」

バルクホルン「あれでは追い甲斐がない」

エーリカ「もっと本気だせよー。あんなものじゃないだろー」

シャーリー「あのなぁ!!」

ミーナ「シャーリーさん?」

シャーリー「中佐……もう勘弁してください……」

芳佳「だめなんですかぁ……?」

シャーリー「これは……私の身がもたないな……これ……」

美緒「シャーリー。どうした?投げてくれ」

しゃーりーさんにんきもの

食堂

シャーリー「とりあえずパートナーを決めようと思う。流石に私一人じゃ無理だ」

バルクホルン「リベリオンの軍人はすぐに音を上げる」

シャーリー「そういうならやってみろ!!腕が抜けそうになるんだぞ!!」

美緒「シャーリーだけに投げさせるのも負担が大きいな」

シャーリー「でしょう?」

ミーナ「それならどうやって決めましょうか」

美緒「そうだな……」

エイラ「私はサーニャと一緒がいい」フリフリ

サーニャ「ふに!」シュッ

美緒「そうか。そういう組み合わせもアリか」

エーリカ「どういうこと?」

美緒「宮藤とリーネ、ペリーヌとミーナ、私とシャーリー。それから……」

ペリーヌ「わ、わたくしは坂本少佐と一緒が……!!」

ミーナ「……」

数日後 食堂

バルクホルン「……」フリフリ

ルッキーニ「にゃぁー!ぅにゃー!!!」

エイラ「大尉。今日はルッキーニの相手か」

バルクホルン「そういうシフトだからな」

ルッキーニ「にゃー!!」

エイラ「ルッキーニ、たのしいか?」

ルッキーニ「たのしー!!」

バルクホルン「ほう?シャーリーが離れて寂しいのではなかったのか?」

ルッキーニ「そうだけどー、バルクホルン大尉でもいいー」

バルクホルン「そうか」フリフリ

ルッキーニ「うにゃ!」

エイラ「今日のシャーリーは確か……」

バルクホルン「少佐とだ」

エイラ「ああ。そうか。さてと、私はペリーヌのところにいくか」

滑走路

シャーリー「ふわぁ……ねむいなぁ……」

美緒「気合を入れろ。そんなことでどうする?」

シャーリー「だって、少佐はホント朝が早いから」

美緒「仕方あるまい。この時間しかないのだからな」

シャーリー「いつでもやっていいと思いますけど?」

美緒「そういうわけにはいかん」

シャーリー「休憩の合間じゃダメなんですか?」

美緒「やることも多い。それに私がふらふらしていては、示しがつかないだろ。遊んでいることには変わりが無いからな」

シャーリー「たまには部下に甘えてもいいんじゃないですか?」

美緒「……だから、こうしている。お前には感謝しているぞ」

シャーリー「それはどうもっ」ブンッ

美緒「はぁぁぁぁ!!!――はむっ!!!」パクッ

シャーリー(感謝したいのは私のほうですよ。いつもありがと、少佐)


おしまい

乙!
フライングディスク追っかけたり猫じゃらしで遊んでるウィッチたち想像したら和んだ

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