アルミン「実況」(28)
一気に終わらせます
-対人格闘訓練-
エレン「アニー、また組んでくれよー」
アニ「別にかまわないけど」チラッ
エレン「おう、サンキュー!じゃあさっそくやろうぜ!」
アニ「いや、いいんだけどさ」チラッ
アルミン「さあ、いよいよはじります、伝統の一戦!エレン選手vsアニ選手の無制限一本勝負!」
アルミン「エレン選手はここのところアニ選手相手だといいところがありませんからね」
アルミン「今回の試合にかける意気込みはかなりのものがあると思いますが、解説のミカサさんはどう見ますか?」
ミカサ「エレンかわいいペロペロしたい」
アルミン「ありがとうございます」
アニ「あれはなんなの?」
エレン「知らん」
アニ「知らないって、あいつらはあんたの馴染みだろ?」
エレン「そんなん言われても、俺だって何も聞いてねえし」
アニ「……」
エレン「いや、ホントに何も聞いてないんだって」
エレン「でもいいだろ?あいつらが外野で何してようが訓練には関係ないんだからさ」
アニ「まあ、そうだけどさ……」
エレン「だろ、別にしなきゃいいんだよ、さっさとはじめようぜ」スッ
アルミン「さー!エレン選手腰を落とし拳を顔の前に出すような構えをとります」
アルミン「今回は拳打主体のスタイルでいくのでしょうか!」
ミカサ「エレンきゅんのまっすぐな瞳ハァハァ」
アルミン「ありがとうございます」
アニ「わかったいくよ」スッ
アルミン「で、出たああああぁぁぁぁぁ!あれは!レオンハート流奥義!獅子王・紅蓮の構えだあああ!」
アニ「!?」
アルミン「あの構えをみてから1分以上意識を保つことのできた格闘者は存在しない!」
アルミン「これは!アニ選手、一気に勝負を決めるつもりなのかああああ!?」
アニ「ちょっと、ストップストップ」
エレン「どうかしたのか?」
アニ「いや、別にあんたに問題はないんだけどね。うん、ごめん、ちょっと待っててもらっていいかな。」
エレン「ああ、わかった」
スタスタスタスタ
アルミン「おっと!アニ選手が実況席に向かってきております!何かアクシデントがあったのでしょうか!」
ミカサ「暇を持て余して一人で演武をするエレン可愛い結婚したい」
アルミン「ありがとうございます」
アニ「ねえ、あんたら何をしているの?」
アルミン「え?みてわからない?」
アニ「……」
アルミン「え?嘘、ホントにわからないの?」
アニ「実況と解説ごっこして遊んでるのはわかるよ」
アルミン「うん、その通りだよ」
アニ「……」
アルミン「何か問題でも?」
アニ「いや……別にあとで教官に絞られるのはあんたたちだから、実況とは勝手にすればいいと思うんだけどね」
アルミン「うん、だったらほら、エレンとの試合を続けて続けて」
アニ「さっき言ってたレオンハート流ってのはなんなの?」
アルミン「アニ・レオンハートが使う技術だからレオンハート流なのかなって」
アニ「獅子王・紅蓮の構えってのは」
アルミン「そんな感じの名前かなって僕のイメージで」
アニ「ないから!そんな恥ずかしい名前つけてないから!」
アルミン「そうなの?」
アニ「そうだよ、特に技名とかないから。実況するならそういうのなしでやってよね。わかった?」
アルミン「オッケー、わかったよ。」
アニ「ミカサもわかった?」
ミカサ「訓練を終えて汗まみれになったエレンの脇をクンカクンカしたい」
アルミン「わかったって」
アニ「…いや、全然わかってな」
アルミン「わかったって」
アニ「……わかった、あんたを信じるよ」
スタスタスタスタ
アルミン「さあ、長い中断が終わり!いよいよ試合再開です!」
ミカサ「ご飯を前にして待ての命令を解除されたように喜んでるエレン可愛い。結婚したい」
アルミン「ありがとうございます」
アルミン「さあ両選手構えを取りました!」
アルミン「そしてお互いじりじりと近づいていく!」
アルミン「はたしてどちらから仕掛けていくのか!?」
ミカサ「ベッドでは私から積極的に仕掛けていきたい……いや、でもエレンから獣のようにに求められるのもアリ……」
アルミン「ありがとうございます」
アニ(ふうん、なかなかいい構えをするようになったじゃないか)
アニ(こいつも結構成長しているんだね)
アニ(でも、まだまだ甘いね)
アニ「シッ!!」
エレン「グッ!!」
アルミン「で、出たーーー!アニ選手の必殺!冥王の鎌-デスサイズ-!それを受けたエレン選手!苦悶の表情おおおぉぉぉーーー!」
ミカサ「今の表情!ベッドの上でもさせてみたい!」
アニ「!?」
エレン「流石アニだな!いいキックしてんじゃねえか!だけど俺だってこっからだぜ!」
アニ「ごめん、ちょっと待ってもらっていい?」
エレン「ああ、わかった」
スタスタスタスタ
アルミン「おっとアニ選手またアクシデントでしょうか!?再び実況席に向かってきております!」
ミカサ「エレンかわいすぎる、ヤバい。結婚したい。いや、結婚してた?うん、結婚してた気がする」
アルミン「ありがとうございます
アニ「ねえ、あんたさっきの私の話聞いてた?」
アルミン「うん、聞いてたよ」
アニ「いや、聞いてなかったよね、聞いてたら冥王の鎌-デスサイズ-とか言わないよね?」
アルミン「え、でも獅子王・紅蓮の構えは言わなかったよ?」
アニ「それだけ言わなくても意味ないでしょ!私の技に特に名前とかないから!見たまま言ってくれればいいから!」
アルミン「そうなの?」
アニ「そうだよ!」
アルミン「さあ、2度目の中断も終わりました!」
アルミン「両選手再び構えを取りました!エレン選手先ほどとはうって変わりアニ選手の周囲回りながら様子を窺っています!」
ミカサ「恐らくエレンはさっきのローキックを警戒しているのだと思う。今度は動き回ってアニの隙を探ろうしている」
アルミン「ありがとうございます」
アルミン「エレン選手!一気に距離を詰めました!」
アルミン「ジャブ!ジャブ!ジャブ!しかしそれをアニ選手腕を使ってうまくそらします!」
エレン(頭部へのジャブ連打!これでアニの意識を上部に持って行けたな!)
アニ(とか思ってるんだろうね)
エレン(なんて、思ってんだろ?)
アルミン「おっと!エレン選手今度は一転してローキッ……!いや、これもフェイント!」
アルミン「ローキックをフェイントにしたパンチ!これは!スーパーマンパンチだあああ!」
エレン(どうだ、これは決ま……!?)
アニ「シッ!!」
エレン「なッ!?」
アルミン「アニ選手!強ォォォォォォ烈なカウンター!!」
アルミン「エレン選手の顎にアニ選手の拳が一閃!エレン選手が膝から崩れ落ちるゥゥゥゥゥ!」
ミカサ「流石エレン、ダウンする様もあまりにもセクシー。濡れる」
アルミン「ありがとうございます」
アルミン「それにしてもアニ選手!一切の容赦がありません!流石氷の女と言われるだけはあります!」
アニ「ちょっ」
アルミン「例え同期であろうが私の前に立ちはだかるものは容赦なく殺す!」
アルミン「有象無象の区別無く 私の拳は許しはしない!」
アルミン「そのような言葉が言外に聞こえてくるような!非情の!まさに非情の一撃でした!」
アニ「ねえ、ちょっと」
アルミン「氷の女!いや、氷の女帝!アニ・レオンハート!彼女に勝てる哺乳類はこの世界に存在するのか!」
アルミン「卓越した戦闘技術!そして必要とあれば容赦なく仲間すら殺す精神性!」
アルミン「まさに…!まさに殺し屋…!」
アニ「ねえ、聞いてる?」
アルミン「一体どんな育て方をすれば彼女のような人間が誕生するのか!」
アルミン「何故神はこのような悪魔をこの世に産み落としてしまったのかあああ!?」
アニ「ちょっと!」ドン
アルミン「ん?どうしたのアニ?」
アルミン「別に技名とか言ってないよ」
アニ「確かに言ってないけどさ!言ってないけどさ!」
アルミン「アニに言われた通り見たままを言ったよ?」
アニ「言いすぎだよ!」
アニ「しかも全然見たままじゃないでしょ!」
アルミン「いや、あんな感じだとに見えたけどなあ」
アニ「いや、それは必要とあれば……仲間でも殺すことも…あるかもしれないけど……」
アニ「でも、一切の容赦がないとかないから!殺し屋じゃないから!すっごく悩んで苦しんで躊躇して殺すから!」
アルミン「いや、そんなことないね。僕の実況の通りだよ、アニは氷の心をもった殺人機械だよ」
アニ「そんなことない!」
アルミン「いや、あるね!」
アニ「ない!」
ギャーギャーギャーギャーギャー
ギャーギャーギャー
ギャー
キース「貴様ら……何を遊んでいる……」
アニ「!?」
キース「今が対人格闘の訓練だということがわかっていないのか?」
アニ「いや、私はイェーガー訓練兵と組んで…」
キース「私の目がおかしくなっているのか?」
アニ「?」
キース「私の目にはイェーガー訓練兵はアッカーマン訓練兵と訓練をしているように見えるのだがな」
アニ「!?」
ミカサ「ああ、エレン、アニやられてしまうなんて可哀相、大丈夫私がエレンに手取り足取りナニ取り色々教えてあげるからね。強くなってアニを見返してやろうね。」
エレン「」チーン
アニ(さっきから全然しゃべってないと思ったら……あの女ァ!)ギリッ
キース「さて、貴様らわかっているな」
アルミン「はい!死ぬ寸前まで走り込んできます!」
キース「よしわかってるならさっさと行って来い!」
アニ(くっ私は真面目に訓練してたのに…なんでこんなことに…!)
アニ(あー、もう本当に…!)
アルミン「とほほ、もう実況なんてコリゴリだよ~」
アニ「あんたが言うな!」
いまはむかしのものがたり
ムシャクシャしてやった
こんな駄文を最後まで読んでくれてありがとう
乙。面白かった。
なんでアルミンは走りありきなんだよwww
そしてミカサが1度だけまともに解説したwww
勢いも良かった!乙乙!
勢いが良かったww
乙です
アルミンが古舘伊知郎に見えたw
乙
面白かった。乙!
>>11と>>12の間が抜けていた
アルミン「じゃあ、今の冥王の鎌-デスサイズ-の場合はなんて言えばいいの?」
アニ「なんなの!冥王の鎌-デスサイズ-って!単なるローキックだよ!みればわかるじゃん!」
アルミン「あー、なるほど、ローキックね、そういう風に言えばいいんだね」
アニ「そうだよ」
アルミン「じゃあ、低いところを蹴ったらローキックだから、逆に顔とか高いところを蹴ったらハイキックだね」
アニ「そうそう、わかってきたじゃん。みたままに言ってくれればそれでいいんだよ」
アニ「ミカサもわかった?」
ミカサ「はああああ、エレンを泣く寸前までいじめぬいた後に優しく頭をなでて泣かしたい」
アニ「……」
アルミン「わかったって」
アニ「うん、お願いね」
スタスタスタスタ
笑った
乙乙
面白かった!おつ
めちゃくちゃおもしろかった
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